JP2678322B2 - 射出成形金型およびフェルールの製造方法 - Google Patents

射出成形金型およびフェルールの製造方法

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JP2678322B2 JP10767991A JP10767991A JP2678322B2 JP 2678322 B2 JP2678322 B2 JP 2678322B2 JP 10767991 A JP10767991 A JP 10767991A JP 10767991 A JP10767991 A JP 10767991A JP 2678322 B2 JP2678322 B2 JP 2678322B2
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実 大塚
節夫 東海林
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細い貫通孔を有する円
筒形状の成形体の射出成形金型及び光通信等に適用され
る光コネクタに光ファイバをガイドするフェルールの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような細径を有する円筒成形
体のフェルールを成形する射出成形用金型は、図5の断
面図に示すように円筒成形体を成形するキャビティ1
を、その軸方向が型開き方向と平行になっており、固定
側6のパーティングライン9より突出する円錐状突出部
7の先端にコアピン3が保持され、エジェクタスリーブ
2の先端には、円錐状の凹部8が設けてある。エジェク
タスリーブ2は、型締状態でコアピン3を保持する円錐
状の突出部7と円錐状の凹部8がはめあうことによりゲ
ート4の深さだけ押される。そして、初期流入空間を構
成し、溶融材料の流入によりエジェクタスリーブ2を後
退させて成形するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金型によると、
細径コアピンが長く突出した状態で型締時にエジェクタ
スリーブの円錐状の凹部に挿入されるため、型締速度を
遅くする必要がありサイクルタイムを長くしていた。ま
た、細径コアピンが長く突出しているため、座屈の可能
性があり、連続無人可動が難しいという課題を有してい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本発明は細径コアピンの先端を、パーティングライ
ンより突出する円錐状の部分の中心に開けられた貫通孔
の中間に位置するようにした。型締状態で、パーティン
グラインより突出する円錐状の突出部と円錐状の凹部が
勘合することによりゲート深さだけ押されて初期流入空
間を構成する。次いで円錐状の凸部に開けられた貫通孔
の中間に位置す細径コアピンが、円錐状の凸部と円錐状
の凹部のはめあい部を通して挿入され、溶融材料の流入
によりエジェクタスリーブを後退させて、その後退端で
ロックさせて成形するものである。
【0005】
【作用】上記構造によれば、細径コアピンの挿入が、高
速で、細径コアピンの変形及び座屈することなく行え、
溶融材料の流入に連動したエジェクタスリーブの後退に
より、細径コアピンへの変形応力が加わらず、内径のま
がりがなく、内径と外径の軸ずれの少ないフェルールが
得られる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。本発明に関わる円筒状の成形体とは、その中心に
φ0.2mm以下の細穴を備え、その円筒の肉厚は中心穴
径以上で、かつ円筒の長さは中心穴径の10倍以上と比較
的長い穴を備えた形状を規定するもので、その好適な実
施例は、光コネクタに用いるフェルールである。
【0007】図1及び図2は、本発明の実施例1を示す
金型の断面図である。図1(a)は型開き完了及び突き
出し状態を示す断面図、図1(b)は型締め状態を示す
断面図、図1(c)は型締め完了状態を示す断面図、図
2(d)は材料流入開始状態を示す断面図、図2(e)
は材料充填完了状態を示す断面図、図2(f)は型開き
状態を示す断面図である。
【0008】型開き及び突き出し状態(図1(a))では、
バネ体5によりエジェクタスリーブ2の先端は金型のパ
ーティングライン9より固定側に突き出ている。コアピ
ン3はエジェクタスリーブ2の軸と平行に固定側6の円
錐状の突出部7の中心に開けられた貫通孔12の中間に
位置している。コアピン3は、固定側第1プレート15
にエジェクタスリーブ2の軸と平行に保持されている。
型締開始と共にエジェクタスリーブ2の先端に形成され
た円錐状の凹部8にガイドされ、円錐状の突出部7がは
めあわされそれぞれに開いている貫通孔の中心軸が一致
すると同時に、円錐状の突出部7によりエジェクタスリ
ーブ2が押され始める。その後固定側第1プレート15
に保持されたコアピン3が貫通孔12を通して挿入され
る(図1(b))。
【0009】そして、固定側第1プレート15が固定側
第2プレート6に接する。型締めが終了すると、エジェ
クタスリーブ2の先端は円錐状の突出部7により、ゲー
ト4の深さと等しくパーティングライン9より可動側1
0へ入り込んで溶融材料の初期流入のための空間となっ
ている(図1(c))。次いで、溶融材料がゲート4を通っ
てキャビティ1へ流入すると、その圧力によりエジェク
タスリーブ2を押していたバネ体5が縮み充填が開始さ
れる(図2(d))。溶融材料は、ゲート4近傍で充填され
た後、エジェクタスリーブ2及びコアピン3の軸方向と
平行に進むため、コアピン3に曲げ応力が加わる事無し
に充填が終了する(図2(e))。この時点で、エジェクタ
スリーブ2は、ボールロック14により固定される(図
2(f))。
【0010】図3及び図4は、本発明の実施例2を示す
金型の断面図である。図3(a)は型開き完了及び突き
出し状態を示す断面図、図3(b)は型締め状態を示す
断面図、図3(c)は型締め完了状態を示す断面図、図
4(d)は材料流入開始状態を示す断面図、図4(e)
は材料充填完了状態を示す断面図、図4(f)は型開き
状態を示す断面図である。
【0011】型開き及び突き出し状態(図3(a))では、
エアーシリンダ11によりエジェクタスリーブ2の先端
は金型のパーティングライン9より固定側に突き出てい
る。コアピン3はエジェクタスリーブ2の軸と平行に固
定側6の円錐状の突出部7の中心に開けられた貫通孔1
2の中間に位置している。コアピン3は、固定側第1プ
レート15にエジェクタスリーブ2の軸と平行に保持さ
れている。型締め開始と共にエジェクタスリーブ2の先
端に形成された円錐状の凹部8にガイドされ、円錐状の
突出部7がはめあわされそれぞれに開いている貫通孔1
2の中心軸が一致すると同時に、円錐状の突出部7によ
りエジェクタスリーブ2が押され始める。その後固定側
第1プレート15に保持されたコアピン3が貫通孔12
を通して挿入される(図3(b))。そして、固定側第1プ
レート15が固定側第2プレート6に接する。型締めが
終了すると、エジェクタスリーブ2の先端は円錐状の突
出部7により、ゲート4の深さと等しくパーティングラ
イン9より可動側10へ入り込んで溶融材料の初期流入
のための空間となっている(図3(c))。次いで、溶融材
料がゲート4を通ってキャビティ1へ流入すると、その
圧力によりエジェクタスリーブ2を押していたエアーシ
リンダ11が縮み充填が開始される (図4(d))。溶融材
料は、ゲート4近傍で充填された後、エジェクタスリー
ブ2及びコアピン3の軸方向と平行に進むため、コアピ
ン3に曲げ応力が加わる事無しに充填が終了する(図4
(e))。この時点で、エジェクタスリーブ2は、ボールロ
ック14により固定される。
【0012】本発明の金型により得られる穴径は、細い
径であっても実現できることが特徴であるが、その細さ
の限界は、そこに適用できるコアピン3の直径により規
正されるもので、実際には円筒形状の全体寸法や溶融材
料等の条件によりコアピン3の素材や線径が設定され
る。本発明の実施例を適用した射出成形金型によれば、
従来と同等以上の精度が得られる。同時にエジェクタス
リーブ2が充填終了時にボールロックにより固定され、
パーティングラインが開く前にコアピン3が引き抜かれ
固定側6の円錐状の突出部7の中心に開けられた貫通孔
12の中間に持ってくるため製品が固定側6に残留する
事が著しく減少した。1000ショット当りの固定側残
留回数(平均的無人稼働運転ショット数)及びコアピン
の交換回数は従来構造が40及び5であったが、本発明
の実施例を適用した射出成形金型ではいずれも0であっ
た。このように本発明によれば、従来と同等の寸法精度
を維持し、無人稼働運転ショット数が著しく伸びてい
る。
【0013】
【発明の効果】以上本発明の射出成形金型によれば、従
来と同等以上の寸法精度を維持し、無人稼働運転ショッ
ト数を10倍以上にできるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の射出成形金型の型開き完了
及び突き出し状態、型締め完了状態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の射出成形金型の材料流入開
始状態、材料充填完了状態、型開き状態を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例2の射出成形金型の型開き
完了及び突き出し状態、型締め状態、型締め完了状態を
示す断面図である。
【図4】本発明の実施例2の射出成形金型の材料流入開
始状態、材料充填完了状態、型開き状態を示す断面図で
ある。
【図5】従来の射出成形金型の断面図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 2 エジェクタスリーブ 3 コアピン 4 ゲート 5 バネ体 11 エアーシリンダ 12 ボールロック

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細穴を有する円筒成形体を射出成形する
    射出成形用金型において、中心に貫通孔を形成した円錐
    状突出部をパーティングラインに設けた第一の固定側プ
    レートと、前記貫通孔を摺動するコアピンを設け、前記
    第一の固定側プレートのパーティングラインの裏側に配
    置された第二の固定側プレートと、前記円錐状突出部に
    対応した位置に、円錐状凹部を形成し、前記パーティン
    グラインと垂直方向に摺動可能に可動側キャビティプレ
    ートに組み込まれたエジェクタスリーブと、前記エジェ
    クタスリーブの位置を決める案内部材と、前記エジェク
    タスリーブの後退端状態でロックするためのエジェクタ
    スリーブ保持部材と、前記エジェクタスリーブの外周部
    に設けられたキャビティとを有することを特徴とする射
    出成形金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形金型を型締めす
    る工程と、前記キャビティに溶融樹脂を流入する工程
    と、前記エジェクタスリーブが後退する工程と、金型を
    冷却する工程と、前記エジェクタスリーブをロックする
    工程と、前記第二の固定側プレートを優先的に開くこと
    により、パーティングラインが開くまえに、前記コアピ
    ンを、前記第一の固定側プレート内に位置するまで引き
    抜く工程と、前記第一の固定側プレートを開く工程と、
    前記エジェクタスリーブにより突き出す工程とからなる
    フェルールの製造方法。
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