JP2834537B2 - 電子写真液体反転現像方法 - Google Patents

電子写真液体反転現像方法

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JP2834537B2 JP12174890A JP12174890A JP2834537B2 JP 2834537 B2 JP2834537 B2 JP 2834537B2 JP 12174890 A JP12174890 A JP 12174890A JP 12174890 A JP12174890 A JP 12174890A JP 2834537 B2 JP2834537 B2 JP 2834537B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真液体反転現像において、電子写真
平版印刷用原版側面部にトナーの付着を防止しうる電子
写真液体反転現像方法に関する。
【従来の技術およびその問題点】
今日、平版オフセット印刷版としては、ジアゾ化合物
とフェノール樹脂を主成分とするポジ型感光剤やアクリ
ル系モノマーやプレポリマーを主成分とするネガ型感光
剤を用いるPS版などが実用化されているが、これらはす
べて低感度のため、あらかじめ画像記録された銀塩写真
フイルム原版を密着露光して製版を行っている。一方、
コンピュータ画像処理と大容量データの保存およびデー
タ通信技術の進歩によって、近年では、原稿入力、補
正、編集、割付から頁組まで一貫してコンピュータ操作
され、高速通信網や衛星通信により即時遠隔地の末端プ
ロッターに出力できる電子編集システムが実用化してい
る。特に、即時性の要求される新聞印刷分野において電
子編集システムはもちろん、そこからのデータにより印
刷版が直接得られる製版システムについても実用化され
つつある。現在、このような製版システムにおいては、
電子写真プロセスを利用し、レーザー光源(半導体レー
ザー、He−Neレーザー、等)露光によるシステムが種々
の面から有望視されている。 これらのシステムにおけるその主な製版工程は、電子
写真平版印刷用原版に、帯電、露光、現像、定着、溶
出、水洗、リンス、ガム引き工程、等を行ない印刷版と
している。かかる印刷用原版を製造する方法としては、
一般にシート状或はコイル状のアルミニウム板に、例え
ば、砂目だて、陽極酸化、化学的処理等の種々の表面処
理を単独または適宜組み合わせて行い、その後電子写真
感光層を塗布、乾燥してから所望のサイズに裁断する方
法が取られる。 このような電子写真平版印刷用原版を画像露光および
上述のような処理、とくに電子写真液体反転現像処理を
して得られた印刷版を用いて印刷する場合、通常の枚葉
印刷機により印刷版のサイズよりも小さい紙に印刷する
ときのように、印刷版の側面部に相当する部分が印刷面
とならない場合にはなんら問題無いが、例えば新聞印刷
のような輪転機を用いてロール状の紙に連続して印刷す
る場合には、印刷版の側面部も紙面に入ってしまい、現
像により側面部に電着したトナーがインク受理性のた
め、印刷版の側面部に着肉したインクは紙に印刷されて
汚れとなり、印刷物の商品価値を著しく損ねてしまう結
果となる。 電子写真反転現像において印刷用原版の側面部にトナ
ーが現像されるのは、該側面部は裁断により導電性支持
体が露出しており、帯電工程において帯電せしめても電
位保持能がないために反転現像の際トナーを反発する力
が側面部になく、さらに電極の保持のため該側面部以上
に張り出した現像電極より印可されるバイアス電圧によ
り、側面部へのトナーの付着を誘発するためである。
【発明の目的】
本発明の目的は、電子写真液体反転現像処理を施して
も、側面部に汚れが発生することの無い平版印刷版を得
ることのできる現像方法およびその装置を提供すること
である。
【課題を解決するための手段】
本発明者等は種々検討を重ねた結果、少なくとも導電
性基板、電子写真感光層、を有する電子写真平版印刷用
原版の側面に、コロナ帯電による電位の保持能を持たせ
た電位保持層を設けた印刷版を、電子写真液体反転現像
装置により現像する方法において、該装置の現像電極の
導電性部分の幅員が現像される版の幅員と同じもしくは
それ以下のものを用いて現像することにより、上記目的
が達成されることを見いだした。 さらに詳しく説明する。 電子写真液体反転現像において、特にベタ部の画像形
成を適正に行うために、用いるトナーと同極性のバイア
ス電圧を印加した電極現像を行うことは一般的である。
しかしながら電子写真平版印刷用原版を、版の幅サイズ
よりも大きな幅の導電体の電極で現像を行った場合、側
面部に対してもバイアス電圧が印加され、側面部は支持
体が露出しているために電位を持たない訳であるから、
トナーが付着してしまう。 そこで特開昭63−178240号公報に記載されているよう
な、側面部に溶出液に溶解可能な絶縁性樹脂を塗布した
電子写真印刷用原版を用いれば側面部へのトナー付着は
防止可能であるが、種々の製版システムによって、側面
部に印加されるであろうバイアス電圧値が異なる場合が
あり、それに応じて側面部への絶縁性樹脂の塗布量を考
慮しなければならない。また高いバイアス電圧が印加さ
れる場合は、樹脂層の膜厚は必然的に厚くなり、溶出工
程での溶出不良、つまりは上述の樹脂は親油性である場
合が多くそれに伴うインク汚れの発生が懸念される。 そこで本発明に用いる現像装置の現像電極の導電体部
分の幅サイズを、図1に示したように、現像を行う電子
写真平版印刷用原版の幅サイズ(1a)と同等、もしくは
図2のように所望する適正な画像形成の妨げにならない
範囲で小さくする(通常、印刷用原版側端より数センチ
メートル程度まで)ことにより、側面部へ印加されるバ
イアス電圧は激減することから、トナーの付着は極めて
少なくなり、付着したとしても溶出条件の調整により除
去することが可能であるが、好ましくはさらに図2に示
したように、側面部27に必要最小限の電位を保持する層
(電位保持層23)を設けた印刷用原版を一様に帯電し、
現像電極25を有する現像装置を用いれば側面部の電位に
よりトナーは反発され、側面部へのトナー付着は阻止で
きる。 本発明に用いられる現像電極の導電体部分の材質とし
ては、強度、耐久性の点から金属が好ましく、例えばス
テンレス鋼類、耐食性Ni合金類、銅およびその合金類、
アルミニウムおよびその合金類などが挙げられる。 また、本発明に用いられる現像電極の導電体部分以外
は絶縁体であり、ある程度の強度、また液体現像剤を用
いるため耐溶剤性等が必要となる。 これに適したものはプラスチック類;例えば、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、メチルペンテン樹脂、
ポリカーボネート、硬質塩化ビニル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリルコポリ
マー、ABS樹脂、アセタール樹脂、66ナイロン、シリコ
ーン樹脂、フッ素樹脂等、セラミックス類;例えば、高
・低圧磁器硝子、ジルコン磁器、アルミナ磁器、ムライ
ト磁器、コーディエライト素地、リチウム素地、ステア
タイト、天然滑石、フォルステライト素地、ルチル素地
等、ゴム類;例えば、エボナイト、ブチルゴム、ネオプ
レン、シリコーンゴム等、ガラス類、樹脂を含浸させた
木材、紙類等が挙げられる。 さらに、電極板以外の現像装置の材質も上述のような
電気絶縁材料を用いても差し支えない。 本発明に用いられる電子写真平版印刷用原版に設けら
れてもよい電位補遺層の電位保持能としては、帯電条
件、露光条件、溶出条件、印刷用原版の表面電位保持
能、用いるトナーの電気的・化学的性質、製版画像内
容、等により変動はあるものの、印加するバイアス電圧
以下にあれば十分である。 以上のような電位保持層を設けるには、下記に示すア
ルカリ可溶性樹脂等を、下記に示す溶解可能な溶媒に溶
解させた電位保持層形成用塗布液を作成し、後記するよ
うな電子写真平版印刷用原版に塗布、乾燥することが必
要である。 電位保持層に用いられるアルカリ可溶性樹脂として
は、例えば、スチレン−無水マレイン酸共重合体、マレ
イン酸エステル樹脂、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、フェノール樹脂、スチレン−ブチルアクリレート
−アクリル酸の共重合体、ブチルメタアリレート−ブチ
ルアクリレート−メタアクリル酸の共重合体、2−エチ
ルヘキシルアクリレート−メタアクリル酸共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸ハーフエステル共重合体、酢酸
ビニル−クロトン酸共重合体、等が挙げられる。これら
は、もちろん単独で用いても良いが、2つ以上の組合せ
でも使用できる。 また、これらの樹脂を用いて作成した電位保持層形成
用塗布液には、必要に応じて、光導電層と同様に、可塑
剤あるいは界面活性剤、その他の添加剤を加えてもよ
い。さらに、認識性を高めるために染料や顔料等を含有
させることも可能である。 塗布液の溶媒の例としては、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、クロロフォルム等のハロゲン化炭化水素類、
メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタ
ノール等のアルコール類、アセトン、2−ブタノン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート等のグ
リコールエーテル類、オキソラン、オキサン、ジオキサ
ン等の環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル等のエステル類等が挙げられる。 電位保持層の設置方法としては、電位保持層形成用塗
布液を、乾燥後適正な膜厚になるように、上述の電子写
真式印刷用原版の側面部に、塗布、乾燥する。塗布方法
としては、例えば刷毛による塗布、ローラーによる塗
布、スポンジによる塗布、不織布による塗布、またはス
プレー塗布等が挙げられる。また、塗布しようとする電
子写真印刷版用原版を多数枚(例えば1000枚)積み重ね
た状態、あるいは一枚づつでも塗布することができる。
あるいは、あらかじめそれらの樹脂等を適正な厚みのフ
ィルムに成形し、それを側面部に貼付しても良い。これ
らの場合の適正な膜厚というのは、前記したように、得
られた印刷用原版に製版過程において帯電させたとき
に、現像時印加するバイアス電圧以下の範囲の電位を保
持し得る膜厚である。 また、電位保持層と側面部との間に印刷汚れ性をさら
に改善する目的、あるいは溶出工程における溶出性を向
上させる目的で、水溶性樹脂またはアミノ酸等の親水性
化合物を含有させた中間層を設けても良い。 本発明に用いられる電子写真平版印刷用原版としては
導電性基板上に少なくとも一層以上の光導電層を有する
ものである。 導電性基板としては、導電性表面を有するプラスチッ
クシートもしくは紙、あるいはアルミニウム板、亜鉛板
等の金属板などが用いられ、その厚さは、0.1〜3mmが好
ましく、特に0.1〜0.5mmが好ましい。これらの基板の中
でも陽極酸化皮膜を有するアルミニウム板が好適であ
る。 本発明において用いられるアルミニウム板は、アルミ
ニウムを主成分とする純アルミニウムや微量の異原子を
含むアルミニウム合金等の板状体である。この異原子
は、珪素、鉄、マンガン、ニッケル、銅、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、ビスマス、チタン等である。合金組
成としては、高々10重量%以下の含有率のものである。
本発明に好適なアルミニウムは純アルミニウムである
が、完全に純粋なアルミニウムは、精錬技術上製造が困
難であるので、可能な限り異原子の含有率が低いものが
よい。このように本発明に適用されるアルミニウム板
は、その組成が限定されるものではなく従来公知、公用
の素材のものを適宜利用することができる。 砂目立て処理に先立ってアルミニウム板表面の圧延油
を除去するため、所望により界面活性剤またはアルカリ
性水溶液による脱脂処理が可能である。その後上述のア
ルミニウム板には、砂目立て処理が行われる。 砂目立ての処理方法には、機械的に表面を粗面化する
方法、電気化学的に表面を溶解する方法及び化学的に表
面を選択溶解させる方法がある。機械的に表面を粗面化
する方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラ
スト研磨法、バフ研磨法と称せられる公知の方法を用い
ることができる。また電気化学的な粗面化法としては塩
酸または硝酸電解液中で交流もしくは直流により、行う
方法がある。また、特開昭54−63902号公報に開示され
ているように両者を組み合わせた方法も利用することが
できる。 このように粗面化されたアルミニウム板は、必要に応
じてアルカリエッチング処理および中和処理される。 このように処理されたアルミニウム板は続いて陽極酸
化処理される。陽極酸化処理に用いられる電解質として
は硫酸、燐酸、蓚酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が
用いられ、それら電解質の濃度は電解質の種類により適
宜決められる。陽極酸化の処理条件は用いる電解質によ
り適宜変わるので一概には言えないが、一般的には電解
質の濃度が1〜80重量%溶液、液温5〜70℃、電流密度
5〜60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間10〜3000secの範
囲にあれば適当である。 陽極酸化皮膜量は0.1〜10g/m2程度が望ましく、1〜6
g/m2の範囲がさらに望ましい。 このようにして得られた導電性基板の上に、従来公知
の電子写真感光層を設ける。電子写真感光層に用いる光
導電性材料としては、従来から知られている数多くの無
機あるいは有機の化合物を用いることができる。例え
ば、無機の光導電性材料としては、セレンおよびセレン
合金、アモルファスシリコン、Cd、CdSe、CdSSe、ZnO、
ZnS等が上げられる。また、有機光導電性材料として
は、 a)米国特許第3112197号明細書等に記載のトリアゾー
ル誘導体、 b)米国特許第3189447号明細書等に記載のオキサジア
ゾール誘導体、 c)特公昭37−16096号公報等に記載のイミダゾール誘
導体、 d)米国特許第3542544号、同3615402号、同3820989号
明細書、特公昭45−555、同51−10983号、特開昭51−93
224号、同55−108667号、同55−156953号、同56−36656
号公報等に記載のポリアリールアルカン誘導体、 e)米国特許第3180729号、同4278746号明細書、特開昭
55−88064号、同55−88065号、同49−105537号、同55−
51086号、同56−80051号、同56−88141号、同57−45545
号、同54−112637号、同55−74546号公報等に記載のピ
ラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、 f)米国特許第3615404号明細書、特公昭51−10105号、
同46−3712号、同47−28336号、特開昭54−83435号、同
54−110836号、同54−119925号公報等に記載のフェニレ
ンジアミン誘導体、 g)米国特許第3567450号、同3180703号、同3240597
号、同3658520号、同4232103号、同4175961号、同40123
76号明細書、西独国特許(DAS)1110518号、特公昭49−
35702号、同39−27577号、特開昭55−144250号、同56−
119132号、同56−22437号公報等に記載のアリールアミ
ン誘導体、 h)米国特許第3526501号明細書記載のアミノ置換カル
コン誘導体、 i)米国特許第3542546号明細書等に記載のN,N−ビカル
バジル誘導体、 j)米国特許第3257203号明細書等に記載のオキサゾー
ル誘導体、 k)特開昭56−46234号公報等に記載のスチリルアント
ラセン誘導体、 l)特開昭54−110837号公報等に記載のフルオレノン誘
導体、 m)米国特許第3717462号明細書、特開昭54−59143号
(米国特許第4150987号に対応)、同55−52063号、同55
−52064号、同55−46760号、同55−85495号、同57−113
50号、同57−148749号、同57−104144号公報等に記載の
ヒドラゾン誘導体、 n)米国特許第4047948号、同4047949号、同4265990
号、同4273846号、同4299897号、同4306008号明細書等
に記載のベンジジン誘導体、 o)特開昭58−190953号、同59−95540号、同59−97148
号、同59−195658号、同62−36674号公報等に記載のス
チルベン誘導体、 p)特公昭34−10966号公報に記載のポリビニルカルバ
ゾール及びその誘導体、 q)特公昭43−18674号、同43−19192号公報に記載のポ
リビニルビレン、ポリビニルアントラセン、ポリ−2−
ビニル−4−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5−
フェニルオキサゾール、ポリ−3−ビニル−N−エチル
カルバゾール等のビニル重合体、 r)特公昭43−19193号公報に記載のポリアセナフチレ
ン、ポリインデン、アセナフチレン/スチレン共重合体
等の重合体、 s)特公昭56−13940号公報等に記載のピレン/ホルム
アルデヒド樹脂、エチルカルバゾール/ホルムアルデヒ
ド樹脂等の縮合樹脂、 t)特開昭56−90883号、同55−161550号公報等に記載
の各種トリフェニルメタンポリマー、 u)米国特許第3397086号、同4666802号、特開昭51−90
827号、同52−655643号、特開昭64−2061号、同64−438
9号等に記載の無金属或は金属(酸化物)フタロシアニ
ン及びナフタロシアニン、及びその誘導体等がある。 尚、本発明に係わる有機光導電性化合物は、a)〜
u)に挙げられた化合物に限定されず、これまで公知の
有機光導電性化合物を用いることが出来る。これらの有
機光導電性化合物は、所望により2種類以上を併用する
ことが可能である。 また、光導電体の感度の向上や所望の波長域に感度を
持たせるためなどの目的で、各種の顔料、染料等を併用
することが出来る。 これらの例としては、 1)米国特許第4436800号、同4439506号明細書、特開昭
47−37543号、同58−123541号、同58−192042号、同58
−219263号、同59−78356号、同60−179746号、同61−1
48453号、同61−238063号、特公昭60−5941号、同60−4
5664号公報等に記載のモノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ
顔料、 2)米国特許第3397086号、同4666802号明細書等に記載
の金属フタロシアニン或は無金属フタロシアニン等のフ
タロシアニン顔料、 3)米国特許第3371884号明細書等に記載のペリレン系
顔料、 4)英国特許第2237680号明細書等に記載のインジゴ、
チオインジゴ誘導体、 5)英国特許第2237679号明細書等に記載のキナクリド
ン系顔料、 6)英国特許第2237678号明細書、特開昭59−184348
号、同62−28738号公報等に記載の多環キノン系顔料、 7)特開昭47−30331号公報等に記載のビスベンズイミ
ダゾール系顔料、 8)米国特許第4396610号、同4644082号明細書等に記載
のスクアリウム塩系顔料、 9)特開昭59−53850号、同61−212542号公報等に記載
のアズレニウム塩系顔料。 また、増感染料としては、「電子写真」129(197
3)、「有機合成化学」24 No.11 1010(1966)等に記
載の公知の化合物を使用することが出来る。 その例としては、 10)米国特許第3141770号、同4283475号明細書、特公昭
48−25658号、特開昭61−71965号公報等に記載のピリリ
ウム系染料、 11)Applied Optics Supplement 3 50(1969)、特開
昭50−39548号公報等に記載のトリアリールメタン系染
料、 12)米国特許第3597196号明細書等に記載のシアニン系
染料、 13)特開昭59−164588号、同60−163047号、同60−2525
17号公報等に記載のスチリル系染料等である。 これらの増感色素は1種でも、また2種以上を併用し
ても良い。 本発明に係わる光導電層には感度向上等のため、トリ
ニトロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノエチレ
ン等の化合物、特開昭58−65439号、同58−102239号、
同58−129439号、同60−71965号公報等に記載の化合物
等を併用することが出来る。 電子写真印刷版用感光体に於ては、光導電性化合物自
体が皮膜性を有する場合もあるが、光導電性化合物単独
では皮膜性を有さない場合は、結着樹脂を併用すること
が出来る。本発明に係わる電子写真光導電層は、最終的
に非画像部光導電層を除去する必要があるが、この工程
は光導電層の溶出液に対する溶解性とトナー画像の溶出
液に対するレジスト性との相対的関係によって決定さ
れ、一概に表現出来ないが、少なくとも結着樹脂として
は、前述の溶出液に可溶或は分散可能な高分子化合物が
好ましい。 具体例としては、スチレン/無水マレイン酸共重合
体、スチレン/マレイン酸モノエステル共重合体、メタ
クリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、スチレン/
メタクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、アクリ
ル酸/メタクリル酸エステル共重合体、スチレン/アク
リル酸/メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/
クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/メタク
リル酸エステル共重合体等のスチレン、メタクリル酸エ
ステル、アクリル酸エステル、酢酸ビニル、安息香酸ビ
ニル等とアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等のカ
ルボン酸含有モノマー或は酸無水物基含有モノマーとの
共重合体やメタクリル酸アミド、ビニルピロリドン、フ
ェノール性水酸基、スルホン酸基、スルホンアミド基、
スルホンイミド基を有するモノマーを含有する共重合
体、フェノール樹脂、部分ケン化酢酸ビニル樹脂、キシ
レン樹脂、ポリビニルブチラール等のビニルアセタール
樹脂を挙げることが出来る。 酸無水物基或はカルボン酸基を有するモノマー含有共
重合体及びフェノール樹脂は、電子写真印刷用感光体と
した場合の電荷保磁力が高く、従って有利に使用するこ
とが出来る。 酸無水物基を有するモノマー含有共重合体としては、
スチレンと無水マレイン酸との共重合体が好ましい。カ
ルボン酸基を有するモノマー含有共重合体としては、ス
チレンとマレイン酸モノエステルとの共重合体、アクリ
ル酸或はメタクリル酸とそれらのアルキルエステル、ア
リールエステルまたはアラルキルエステルとの二元以上
の共重合体が好ましい。また、酢酸ビニルとクロトン酸
の共重合体も良い。フェノール樹脂中特に好ましいもの
としては、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、或はp−クレゾールとメタナールまたはエタナール
とを酸性条件下で縮合させたノボラック樹脂を挙げるこ
とが出来る。結着樹脂は単独でも、或は2種以上を混合
して用いても良い。 光導電性化合物と結着樹脂とを用いる場合には、光導
電性化合物の含有量が少ないと低感度となるため、結着
樹脂100重量部に対してそれが5重量部以上、より好ま
しくは15重量部以上を混合して使用することが好適であ
る。また光導電層膜厚は、薄いとトナー現像に必要な電
荷が帯電出来ず、逆に厚いと溶出液の劣化を促進するば
かりか溶出の際にサイドエッチを誘引して良好な画像が
得られないため、0.10〜30μmが、より好ましくは0.50
〜10μmが良い。 本発明に係わる電子写真平版印刷版は、常法に従って
光導電層を導電性支持体上に塗布して得られる。光導電
層の作成に当たっては、光導電層を構成する成分を同一
層中に含有させる方法、或は二層以上の層に分離して含
有させる方法、例えば電荷担体発生物質と電荷担体輸送
物質を異なる層に分離して用いる方法等が知られてお
り、何れの方法にても作成することが出来る。塗布液
は、光導電層を構成する各成分を適当な溶媒に溶解して
作成するが、顔料等の溶媒に不溶な成分を用いる時は、
ボールミル、ペイントシェィカー、ダイノミル、アトラ
イター等の分散機により平均粒径0.01〜5μmに分散し
て用いる。光導電層に使用する結着樹脂、その他の添加
剤は顔料等の分散時或は分散後に添加することが出来
る。この様にして作成した塗布液を回転塗布、ブレード
塗布、ナイフ塗布、リバースロール塗布、ディップ塗
布、ロッドバー塗布、スプレー塗布の様な公知の方法で
支持体上に塗布乾燥して電子写真平版印刷版を得ること
が出来る。塗布液の溶媒としては、ジクロロメタン、ク
ロロエタン、クロロフォルム等のハロゲン化炭化水素
類、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−
ブタノール等のアルコール類、アセトン、2−ブタノ
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート
等のグリコールエーテル類、オキソラン、オキサン、ジ
オキサン等の環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル等のエステル類等が挙げられる。 光導電層には必要に応じ、光導電性化合物及び結着樹
脂の他に光導電層の柔軟性、塗布面状等の膜物性を改良
する目的で、可塑剤、界面活性剤、その他の添加物を添
加できる。可塑剤としては、ビフェニル、塩化ビフェニ
ル、o−テルフェニル、p−テルフェニル、ジブチルフ
タレート、ジメチルグリコールフタレート、ジオクチル
フタレート、トリフェニルリン酸等が挙げられる。 導電性支持体と光導電層との間には、密着性や電子写
真特性等の向上のため、必要に応じカゼイン、ポリビニ
ルアルコール、エチルセルロース、フェノール樹脂、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体、マレイン酸/アクリ
ル酸共重合体、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、ポ
リアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリ−α−ヒドロキシ
アクリル酸、ポリイタコン酸、及びこれら高分子電解質
のアルカリ金属及び/またはアンモニウム塩、エタノー
ルアミン等のアミノアルコール及びエチレンジアミン、
プロパンジアミン、トリエチレンテトラミン等のアミン
類及びそれらの塩酸塩、リン酸塩、しゅう酸塩等の有機
アンモニウム塩、イノシットヘキサリン酸エステル等の
リン酸エステル及びその塩、リンゴ酸、クエン酸、及び
酒石酸等のヒドロキシカルボン酸、及びそれらの塩、或
はグリシン、アラニン、等のモノアミノカルボン酸、セ
リン、スレオニン、ジヒドロキシエチルグリシン等のオ
キシアミノ酸、システイン、シスチン等の含Sアミノ
酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等のモノアミノジカ
ルボン酸、リシン等のジアミノモノカルボン酸、p−ヒ
ドロキシフェニルグリシン、フェニルアラニン、アント
ラニル酸等の芳香族アミノ酸、トリプロファン、プロリ
ン等の複素環を有するアミノ酸、スルファミン酸、シク
ロヘキシルスルファミン酸等の脂肪族アミノスルホン
酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ
二酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジ
(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン二酢酸、エチレ
ンジアミン二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリ
エチレンンテトラミン六酢酸等の(ポリ)アミノポリ酢
酸、アミノトリ(メチレンホスホン)酸、1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミ
ンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミ
ンペンタ(メチレンホスホン酸)等の(ポリ)アミノポ
リ(メチレンホスホン酸)及びその類似物、及びこれら
化合物の酸基の少なくとも一部がアルカリ金属塩或はア
ンモニウム塩等から成る中間層を設けても良い。 本発明に於て使用する電子写真平版印刷版は、前述の
電子写真平版印刷用原版を用いて公知の操作によって作
成することが出来る。則ち、暗所で実質的に一様に帯電
し、画像露光により静電潜像を形成する。露光方法とし
ては、キセノンランプ、タングステンランプ、蛍光灯等
を光源として反射画像露光、透明陽画フィルムを通した
密着露光や、レーザー光、発光ダイオード等による走査
露光が挙げられる。走査露光を行なう場合は、He−Neレ
ーザー、He−Cdレーザー、アルゴンイオンレーザー、ク
リプトンイオンレーザー、ルビーレーザー、YAGレーザ
ー、窒素レーザー、色素レーザー、エキサイマ−レーザ
ー、GaAs/GaAlAs、InGaAsPの様な半導体レーザー、アレ
キサンドライトレーザー、銅蒸気レーザー等のレーザー
光源による走査露光、或は発光ダイオード、液晶シャッ
タを利用した走査露光(発光ダイオードアレイ、液晶シ
ャッタアレイ等を用いたラインプリンタ型の光源も含
む)によって露光することが出来る。 次に、上記静電潜像を、本発明の、微細な画像を形成
出来、再現性良い印刷版を作成するのに好適である液体
反転現像方法によって現像する。印加するバイアス電圧
の範囲は、印刷用原版の非画像部の表面電位や用いるト
ナーの電気的性質等により異なるため一概には規定でき
ないが、通常は5V〜数100Vであり、この範囲にあれば好
適である。 用いるトナーの極性は、反転現像の場合、用いる印刷
用原版が帯電する極性と同極性で、また印加するバイア
ス電圧の極性もそれらと同極性であれば、+、−のいず
れも問題なく使用できる。 トナー画像は公知の定着法、例えば加熱定着、圧力定
着等により定着出来る。この様に形成したトナー画像を
レジストとして、非画像部光導電層およびトナーの付着
を防止した側面部電位保持層を溶出液により除去し、ガ
ムびき等の処理をして印刷版が作成出来る。 本発明に係わるトナーは、後記溶出液に対してレジス
ト性を有する樹脂成分を含有していることが必要であ
る。樹脂成分としては、例えばメタクリル酸、メタクリ
ル酸エステル等をから成るアクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニルとエチレンまたは塩化ビニル等との共重
合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニ
ルブチラールの様なビニルアセタール樹脂、ポリスチレ
ン、スチレンとブタジエン、メタクリル酸エステル等と
の共重合物、ポリエチレン、ポリプロピレン及びその塩
化物、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンイソ
フタレート等のポリエステル樹脂、ポリカプラミドやポ
リヘキサメチレンアジポアミド等のポリアミド樹脂、フ
ェノール樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、ビニル
変性アルキッド樹脂、ゼラチン、カルボキシメチルセル
ロース等のセルロースエステル誘導体、その他ワック
ス、蝋等が挙げられる。 また、トナーには現像或は定着等に悪影響を及ぼさな
い範囲で、色素や電荷制御剤を含有させることも出来
る。 本発明に係わる溶出液としては、アルカリ剤を含有し
緩衝能を有するものが望ましい。従来、感光性平版印刷
版(PS版)用現像液に用いられるアルカリ剤としては、
一般式SiO2/M2O(M=Na、K)で表現される珪酸塩、ア
ルカリ金属水酸化物、リン酸、炭酸アルカリ金属及びア
ンモニウム塩等の無機アルカリ剤、エタノールアミン
類、エチレンジアミン、プロパンジアミン類、トリエチ
レンテトラミン、モルホリン等の有機アルカリ剤、及び
これらの混合物が挙げられるが、特に上記珪酸塩が強い
緩衝能を示すため、本発明に係わる溶出液は少なくとも
この珪酸塩を含有するものが好ましくさらにこれにアル
カリ金属水酸化物等のその他のアルカリ剤を添加したも
のが望ましい。本発明に係わる溶出液には更に特開昭55
−25100号公報記載のイオン性化合物、特開昭55−95946
号公報記載の水溶性カチオニックポリマー、特開昭56−
142528号公報記載の水溶性両性高分子電解質、特開昭58
−75152号公報記載の中性塩、特開昭58−190952号公報
記載のキレート剤、特開平1−177541号公報記載の液粘
度調整剤、特開昭63−226657号公報記載の防腐剤や殺菌
剤、及び各種界面活性剤、天然及び合成水溶性ポリマー
等の公知の成分を必要に応じ含有させることが出来る。
溶出液に於ける溶媒は、上記成分を安定して分散溶解し
得るものであれば特に限定されないが、水が更に好まし
くはイオン交換した水が有利に用いられる。また、上記
アルカリ剤を除いた溶出液組成を含有する溶液に於て、
実質的に溶出が起こらない量で、上記成分をより安定的
に混合分散するため、溶出液有効成分と共に最小限度の
有機溶剤を添加含有しても良い。
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、「%」及び「部」は他に指定の無い限り、それぞ
れ重量%及び重量部を示すものとする。 実施例1 JIS1050アルミニウムシートを60℃、10%NaOH水溶液
に浸漬し、アルミニウム溶解量が6g/m2になる様にエッ
チングした。水洗後、30%硝酸水溶液に1分間浸漬して
中和し、充分水洗した。その後、0.7%硝酸水溶液中
で、20秒間電解粗面化を行ない、50℃、20%硫酸水溶液
中に浸漬して表面を洗浄した後、水洗した。更に、20%
硫酸水溶液中で陽極酸化処理を施して、水洗、乾燥する
ことにより、印刷版用支持体を作成した。 この支持体表面処理面に、ペイントシェィカーにて1
時間分散させた下記の光導電層組成物をバーコーターで
塗布後、90℃5分間乾燥して電子写真平版印刷版を作成
した。この時、光導電層の塗布量は4.5g/m2であった。 光導電層塗液組成 ブチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(メタク
リル酸40%) 18部 無金属フタロシアニン 4部 酢酸ブチル 60部 2−プロパノール 18部 得られた印刷用原版を、坪量50g/m2の紙の片面に厚さ
10μmのポリエチレンをラミネートした合紙のポリエチ
レン面が光導電層に接するように挟んで50枚積み重ね、
ギロチンカッターで400mm×295mmのサイズに裁断し、裁
断した全側面に下記中間層組成物をスポンジにより塗布
した。室温での乾燥後、被覆量は1g/m2であった。 中間層組成物 30%アラビアガム水溶液 70 部 85%燐酸 5.6部 硝酸ナトリウム 1.4部 硫酸マグネシウム 1 部 純水 22 部 上述の処理を行った印刷用原版の中間層上に、下記電
位保持層組成物をスポンジにより、感光層の表面電位が
約300Vとなるように帯電させた場合にその側面の保持す
る電位(保持電位)が30Vとなるように塗布、乾燥させ
た。 電位保持層組成物 ラウリルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(平均
分子量:15000) 10部 メタノール 90部 このようにして作成された印刷用原版を暗所にてコロ
ナ放電を与えて表面電位(V0)が約+300Vとなる様に帯
電させた後、半導体レーザ(780nm)を用いて走査画像
露光し、直ちに正電荷トナー(三菱製紙(株)製、LOM
−ED III)で、下記に示す現像電極を持つ現像装置に、
295mm幅側面部を版の前後として、液体反転現像(現像
バイアス電圧90V)を行ない、トナーを熱定着して光導
電層上にトナー画像を得た。 現像電極 現像電極は図3に示したように、294mm×150mm×1mm
の大きさの板状ステンレス鋼(SUS304)を挿入した、33
5mm×150mm×10mmのものを使用した。ステンレス鋼以外
の板状部分はジュラコーン(ポリプラスチック社商標登
録)を使用した。 このようにしてトナー画像を形成させた印刷用原版の
処理を施した側面部には、トナーによる現像を認めなか
った。 次に、下記に示す自動溶出機を用い、溶出液、水洗
液、及びリンス液により製版処理を行なった。 自動溶出機 溶出槽とそれに続く水洗槽、リンス槽(各槽の容量は
20L)とを有し、トナー現像済みの電子写真平版印刷版
を搬送する駆動装置と、各処理槽の処理液を貯溜槽→ポ
ンプ→スプレーノズル→貯溜槽のサイクルで循環させる
装置、及び各処理槽への補充装置を有する自動機を用い
た。 溶出液組成 珪酸ナトリウム水溶液(SiO2分30重量%、SiO2/Na2Oモ
ル比2.5) 20部 水酸化カリウム 1部 純水 79部 水洗液組成 ジオクチルスルホこはく酸ナトリウム 0.1部 純水 99.9部 リンス液組成 くえん酸 0.8部 リン酸(85%水溶液) 0.5部 デカグリセリルモノラウレート 0.05部 純水 100部 この後一般的な方法を用いてガムびきした後、オフセ
ットフォーム輪転印刷機(浮田工業(株)製OW−200E
R)を用いて、印刷用紙(三菱製紙(株)製 ダイヤフ
ォーム45 坪量52.3g/m2紙幅470mm)に、図4の印刷状
況にて常法により印刷したところ、10万枚印刷後の印刷
物には、印刷版の側面に相当するインク汚れは見られな
かった。 比較例1 現像装置の現像電極の板状部分をすべて金属製(SUS3
04)のものを用いて現像したこと以外はすべて実施例1
と同様な処理を行ったところ、側面部にはトナーの付着
が観察された。 この印刷版を実施例1と同様に印刷したところ、刷り
だし直後から印刷物には側面部に相当するインク汚れが
発生した。 比較例2 比較例1と同様な現像装置を用いて、側面部にいかな
る層も設けない電子写真平版印刷用原版を実施例1と同
様に製版処理を行ったところ、印刷用原版の側面部には
トナーの付着が観察された。 この印刷版を用いて実施例1と同様に印刷したとこ
ろ、刷りだし直後から印刷物には側面部に相当するイン
ク汚れが発生した。
【発明の効果】
本発明によれば、電子写真平版印刷用原版を電子写真
反転現像処理を施して印刷版とし、該印刷版サイズより
も大きな被印刷物に印刷を行う場合でも、印刷版の側面
部に対応するインク汚れの無い印刷物を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係わる現像装置の現像電極を示す概略
図であり、Aは側面図、Bは上面図である。 図2は、本発明に係わる現像装置の現像電極を用いて現
像している所の断面部分概念図である。 図3は、本発明に係わる現像装置の現像電極を示す図で
あり、Aは正面図、Bは底面図、Cは側面図である。 図4は、オフセットフォーム輪転印刷機に本発明に係わ
る印刷版を取り付けて印刷しているところの概略部分斜
視図である。 11……電子写真平版印刷用原版(11a;幅サイズ) 12……入口側絞りロール 13……トナー整流室 14a……現像電極(導電体部) 14b……現像電極(絶縁体部) 15……下部ガイド板 16……出口側絞りロール 21……支持体 22……光導電層 23……電位保持層 24……トナー 25a……現像電極(導電体部) 25b……現像電極(絶縁体部) 26……バイアス電源 27……側面部 31……トナー整流室 32……トナー吐出用スリット 33……導電体部 34……絶縁体部 41……版胴 42……ブランケット胴 43……圧胴 44……電子写真平版印刷用原版 45……電子写真平版印刷用原版の側面部 46……版取り付け部 47……印刷用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−125372(JP,A) 特開 平1−261660(JP,A) 特開 平3−171076(JP,A) 特開 平3−166555(JP,A) 特開 平3−101996(JP,A) 特開 平2−66566(JP,A) 特開 平2−61654(JP,A) 実開 平3−63161(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/26 - 13/34 G03G 13/10 G03G 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子写真平版印刷用原版を電子写真液体反
    転現像装置により反転現像する方法において、該印刷用
    原版の現像中の進行方向に対する幅員に対し、該装置の
    現像電極の導電体部の幅員が同等もしくはそれ以下であ
    る現像装置により現像することを特徴とする電子写真液
    体反転現像方法。
  2. 【請求項2】該印刷用原版が、その側面部に少なくとも
    コロナ帯電による電位を保持することの出来る電位保持
    層を有する請求項1記載の電子写真液体反転現像方法。
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