JP2834363B2 - レジンボンド砥石 - Google Patents
レジンボンド砥石Info
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- JP2834363B2 JP2834363B2 JP4074740A JP7474092A JP2834363B2 JP 2834363 B2 JP2834363 B2 JP 2834363B2 JP 4074740 A JP4074740 A JP 4074740A JP 7474092 A JP7474092 A JP 7474092A JP 2834363 B2 JP2834363 B2 JP 2834363B2
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- resin
- filler
- grindstone
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
ジンボンドを用いたレジンボンド砥石に関する。
等の結合剤にレジン(樹脂)を用いたレジンボンド砥石
がある。
削に最も多く使用されており、またガラスやセラミック
スなどの仕上研削にも使用されている。c−BN砥石と
して最も多く使用されているのもこのレジンボンド砥石
である。
−BN砥石は加工能率が高く、仕上げ面あらさ、チッピ
ング等の被加工物表面品位が良好であるという長所があ
る。
性のフェノールホルマリン樹脂を主体とした有機質ボン
ドが主として用いられている。さらに、近年、フェノー
ル樹脂よりも耐熱性の高いポリイミド樹脂を使ったもの
も増えてきている。
題として、砥粒保持力が弱く砥粒層の摩耗が大きい点が
挙げられる。このため、レジンボンド砥石は被削材に形
状を付与する加工には向かず、また砥粒層の摩耗が早い
分、メタルボンド砥石等よりも加工コストがかかる欠点
を有している。
め、SiC等硬質粒子フィラー(充填材)を添加して樹
脂結合相中に分散させ、結合相の強度を高めて研削面に
おける摩耗を減らすとともに、砥粒保持力を向上して砥
粒の早すぎる脱落を防止する効果を狙うことも行われて
いる。
ーを多量に添加した場合は、砥石コーナーダレが激し
く、つまり砥石形状くずれを生じ易いという欠点があっ
た。
するためになされたもので、以下、その構成について説
明する。
相中に、CuまたはAgの金属をコーティングした球体
のフィラーを、砥粒を除くボンド剤全体に対し3〜65
vol%の添加量で分散させることを特徴とする。
ス、カーボン、プラスチック等が望ましく、また中空体
であっても良い。
を除くボンド剤全体に対し3〜65vol%としている
のは、この添加量が3%未満では球体フィラーの添加効
果があまり期待できず、65%を越えると結合相の強度
低下が無視できず、砥粒層の型崩れが生じ易くなるため
である。さらに、上記球体フィラーの粒径は砥粒径に対
して50%以下の範囲であることが好ましい。
はAgの金属をコーティングしているのは、次の理由に
よる。
特に熱伝導性に優れており、従ってこのような金属をコ
ーティングした球体のフィラーを上述のような適当な添
加量で分散させることにより、ボンド自体の放熱性を向
上させ、研削熱によるボンド剤の劣化を防止することが
できるからである。また、CuまたはAgは軟質である
ため、これらが砥粒層の表面に露出して被加工物と接触
しても、容易に変形したり摩耗したりしてしまうので、
研削作用に悪影響を及ぼすおそれもない。
れているフェノール系あるいはポリイミド系など、熱硬
化性および熱可塑性を問わずいかなるものでも良い。砥
粒の粒径や集中度も使用目的に応じて決定される。
に分散しているため、フィラーに接触している結合相の
どの部分にも鋭角な部分が存在しない。このため、通常
の不定形のフィラーを分散させた場合とは異なり、フィ
ラーに接触している結合相に応力集中等によって作用す
る微小繰り返し荷重が軽減されることになり、フィラー
添加によっても結合相全体の強度が低下しにくい。そし
て、このフィラーの添加量を、砥粒を除くボンド剤全体
に対し3〜65vol%としているので、より確実にこ
の結合相全体の強度低下を防ぐ一方、研削面における摩
耗を減らすとともに砥粒の早すぎる脱落を防止すること
ができる。しかも、この球体のフィラーに、Cuまたは
Agの熱伝導性に優れた金属がコーティングされている
ので、ボンド自体の放熱性を向上させて研削熱を速やか
に発散させることができ、この研削熱によるボンド剤の
劣化を防止することができる。さらに、これらの金属は
軟質であるので、研削作用の悪化を招くこともない。
砥石について詳しく説明する。図1は本発明の一実施例
であるレジンボンド砥石の砥粒層を示す拡大断面図であ
る。この砥粒層においては、符号1で示される樹脂結合
相間に、球体フィラー2と、超砥粒3とが分散されてい
る。そして、この球体フィラー2の添加量は、超砥粒3
を除く樹脂結合相1のボンド剤全体に対して3〜65v
ol%の範囲に設定されている。また、球体フィラー2
の表面には、CuまたはAgの金属コーティングがなさ
れている。
は、まず、所定の超砥粒3、樹脂結合層1、球体フィラ
ー2を均一に混合して台金とともに型込めし、次いで加
圧加熱成形、焼成を行って固化させる。
石においては、球体フィラー2が結合相1中に分散して
いるため、フィラー2に接触している結合相1のどの部
分にも鋭角な部分が存在しない。このため、通常の不定
形なフィラーを分散させた場合とは異なり、球体フィラ
ー2に接触している結合相1に応力集中等による微小繰
り返し荷重が軽減されることになる。このため、球体フ
ィラー2添加によっても結合相1全体の強度が低下しに
くいものとなる。しかも、この球体フィラー2の添加量
が結合相1のボンド剤全体に対して3〜65vol%と
されているので、このように結合相1の強度を維持して
砥粒層の型崩れを防ぎつつも、研削面における摩耗を減
らすとともに砥粒の早すぎる脱落を防止するといったフ
ィラー添加効果も十分に奏することができる。そして、
上記球体フィラー2の表面には熱伝導性に優れたCuま
たはAgの金属コーティングがなされているので、この
ような球体フィラー2を上述のような適当な添加量で結
合相1に分散させることにより、ボンド自体の放熱性を
向上させることができ、研削時に発生する研削熱を速や
かに発散させることが可能となって、このような研削熱
によるボンド剤の劣化を効果的に防止することができ
る。また、これらの金属は軟質であるので、かかる金属
をコーティングしたフィラー2が砥粒層の表面に露出し
て被加工物に接触しても、これが容易に変形したり摩耗
したりするため、研削作用に悪影響を及ぼすのを防ぐこ
とができる。
ラー4に代えても良く、この場合は、切削加工時に、図
2に示すように、中空球体フィラー4の一部が破壊する
ことによって容易にチップポケットが生じ、切粉の排出
性および研削液の保持性が大幅に向上し、砥石の目つま
りが防止されるという優れた効果が得られる。
ド砥石では、樹脂結合相中に、CuまたはAgの金属を
コーティングした球体のフィラーを、砥粒を除くボンド
剤全体に対し3〜65vol%の添加量で分散させたの
で、フィラーに接触している結合相のどの部分にも鋭角
な部分が存在せず、フィラーに接触している結合相に応
力集中等によって作用する微小繰り返し荷重が軽減され
ることになり、フィラー添加によっても結合相全体の強
度が低下しにくい。
ば、研削面における摩耗を減らすとともに砥粒の早すぎ
る脱落を防止しつつも、結合相全体の強度が低下しにく
い砥石を提供することができる。しかも、この球体のフ
ィラーにコーティングされる金属が、CuまたはAgと
いった熱伝導性に優れた金属であるので、かかる金属を
コーティングしたフィラーを上述のような添加量で分散
させることにより、ボンド自体の放熱性を向上させるこ
とができ、研削加工時に発生する研削熱を速やかに発散
させてボンド剤自体の劣化を効果的に防ぐことが可能と
なる。さらに、これらの金属は軟質であるので、かかる
金属をコーティングした球体のフィラーが砥粒層の表面
に露出して被加工物に接触しても、これらは容易に変形
したり摩耗したりしてしまい、このため研削作用に悪影
響を及ぼすおそれもない。
大断面図である。
る拡大断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂結合相中に超砥粒を分散してなる砥
粒層を有するレジンボンド砥石において、上記樹脂結合
相中に、CuまたはAgの金属をコーティングした球体
のフィラーを、砥粒を除くボンド剤全体に対し3〜65
vol%の添加量で分散させたことを特徴とするレジン
ボンド砥石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4074740A JP2834363B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | レジンボンド砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4074740A JP2834363B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | レジンボンド砥石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277956A JPH05277956A (ja) | 1993-10-26 |
JP2834363B2 true JP2834363B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=13555946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4074740A Expired - Lifetime JP2834363B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | レジンボンド砥石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2834363B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103934758A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-07-23 | 崔仲鸣 | 团族式磨粒超硬磨料砂轮及其制备方法 |
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US6394888B1 (en) * | 1999-05-28 | 2002-05-28 | Saint-Gobain Abrasive Technology Company | Abrasive tools for grinding electronic components |
JP2001138244A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-05-22 | Mitsubishi Materials Corp | レジンボンド砥石 |
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ATE265509T1 (de) * | 2000-02-16 | 2004-05-15 | Mitsubishi Materials Corp | Kunstharzgebundenes schleifwerkzeug |
JP4370713B2 (ja) * | 2000-10-25 | 2009-11-25 | 三菱マテリアル株式会社 | レジンボンド砥石 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63256364A (ja) * | 1987-04-11 | 1988-10-24 | F S K:Kk | 多孔質型超砥粒砥石 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4074740A patent/JP2834363B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103934758A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-07-23 | 崔仲鸣 | 团族式磨粒超硬磨料砂轮及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH05277956A (ja) | 1993-10-26 |
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