JP2833774B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、導電性高分子であるピロールを固体電解質
として使用する固体電解コンデンサに関し、さらに詳し
くは、化学的重合および電解重合によってポリピロール
重合膜を形成させた陽極箔および陰極箔を用い、導電ペ
ーストを使用してポリピロール薄膜から陰極リードを取
出すことなく固体電解コンデンサを製造する方法および
その方法によって製造される固体電解コンデンサに関す
る。
[従来の技術] 電解コンデンサは、小形、大容量、安価で整流出力の
平滑化等に優れた特性を示し、各種電気・電子機器の重
要な構成要素の1つである。一般に電解コンデンサには
電解液式と固体式とがあり、前者が、陽極と陰極との間
に電解液を介在させるのに対し、後者は、二酸化マンガ
ン、二酸化鉛、テトラシアノキノジメタン錯塩またはポ
リピロールのような導電性の酸化物または有機物を固体
電解質として介在させる。電解液式の電解コンデンサ
は、液状の電解質を使用するイオン伝導によるため、高
周波領域において著しく抵抗が増大しインピーダンスが
増大する。したがって、高周波特性の点では、固体電解
コンデンサの方が格段に優れている。
固体電解コンデンサに用いる固体電解質としては、固
体電解質自体の導電性や安定性、並びに用いる固体電解
質の性質によって規定される電解コンデンサの静電容量
(Cap)、誘電正接(tanδ)、漏れ電流(LC)、等価直
列抵抗(ESR)等の指標から、ポリピロールが最も優れ
ていると考えられる。
ポリピロールを固体電解質として用いる固体電解コン
デンサは、例えば、特開昭63−173313号に記載されてい
る。一般に、この種の固体電解コンデンサを製造する際
は、化学的重合および電解重合により陽極箔上にポリピ
ロールの薄膜を形成し、その後この表面に銀ペーストの
ような導電ペーストを用いて端子を接着して対極リード
を取出し、エポキシ樹脂等で外装してコンデンサ製品を
作製する。このような製造方法によって製造した固体電
解コンデンサは、陰極の取出しに導電ペーストを使用す
るため、接着部分の確実性に不安が残り、信頼性の点で
問題が生じ、また、逆電圧に弱く、陰極の取り付け強度
にも問題がある。
陰極の取出しに導電ペーストを使用するのは電解質と
するポリピロール重合膜から陰極側への電流の流れを確
保するためである。したがって、ポリピロール重合膜と
の通電の目的が達せられれば、接着部分の確実性に不安
が残り、信頼性の点で問題が生じる導電ペーストを必ず
しも使用する必要はない。
しかしながら、ポリピロール重合膜との通電の目的が
達せられるものであっても、製造工程を繁雑にするもの
であってはならない。機能的には所定の目的を達成する
ことができ、従来より容易に製造し得るものである必要
がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、導電性高分子であるピロールを固体電解質
として使用する固体電解コンデンサであって、化学的重
合および電解重合によってポリピロール重合膜を形成さ
せた陽極箔および陰極箔を用い、導電ペーストを使用し
てポリピロール薄膜から陰極リードを取出すことなく、
信頼性に優れた巻回型固体電解コンデンサを容易に製造
する方法およびその方法によって製造される固体電解コ
ンデンサを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、固体電解コンデンサを製造するに際
し、電解酸化による表面酸化被膜を有する化成箔たる陽
極箔および陰極箔を用い、この陽極箔および陰極箔上に
化学的重合および電解重合によりポリピロール重合膜を
形成させ、導電性セパレータを介してこれらを巻回して
素子を作製し、封止して製品化することを特徴とする固
体電解コンデンサの製造方法が提供される。
電解酸化による表面酸化被膜を有する陽極箔および陰
極箔は、通常は表面を電解酸化によって酸化被膜誘電体
に変えて化成したアルミニウムフィルムとする。
陽極箔および陰極箔をリード付きの箔とすれば好適で
ある。
化学的重合は、例えば陽極箔および陰極箔に酸化剤溶
液を含浸してピロール蒸気中に放置することにより行
う。
酸化剤を(NH42S2O8、FeCl3、H2O2よりなる群から
選択すれば好適である。好ましくは、酸化剤を5〜25重
量%の濃度で化学的重合用溶媒に溶解する。化学的重合
用溶媒は水、エチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、並びにエタノールよりなる混合溶媒群から選択する
ことができる。
酸化剤溶液を含浸した陽極箔および陰極箔を、0〜70
℃の温度で3〜30分間ピロール蒸気中に放置すれば好適
である。
電解重合は、電解重合用溶液に浸漬して所定の条件下
で行う。
ピロールを5〜20重量%の濃度で電解重合用溶媒に溶
解すれば好適である。
電解重合用支持電解質を0.01〜2M/のBST/AN(ただ
し、BST:ボロジサリチル酸トリエチルアミン塩またはト
リエチルアンモニウムボロジサリチレート、AN:アセト
ニトリル)とすれば好適である。その他、プロピレンカ
ーボネート、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエ
タン等を電解重合用溶媒として使用することができる。
0.1〜10mAの定電流で電解重合を行えば好適である。
1〜3時間電解重合を行えば好適である。
導電性セパレータをカーボン繊維、金属箔(例えばC
u、Fe、Ni)並びに金属蒸着紙(例えば不織布、ガラス
ペーパ)よりなる群から選択すれば好適である。
更に本発明によれば、前記した製造方法によって製造
された固体電解コンデンサが提供される。
[作用] 本発明にあっては、電解質とするポリピロール重合膜
から陰極側への電流の流れを確保する手段として、導電
性セパレータを使用する。すなわち、ポリピロール重合
膜を形成させた陽極箔および陰極箔の間に導電性セパレ
ータを介装して巻回することにより、陽極側のポリピロ
ール重合膜と陰極側との通電の目的を有効に達成するこ
とができる。ポリピロール重合膜と導電性セパレータと
は広い面積に渡って接触しているため、通電が遮断する
ことはあり得ない。これにより、導電ペーストを使用す
る場合のように、接着部分の確実性に不安が残り、信頼
性の点で問題が生じるという欠点は解消される。
更に、本発明による固体電解コンデンサの製造は、巻
回するだけで製品化できるため、導電ペーストを使用す
る場合より格段に簡便である。機能的には所定の目的を
達成することができ、従来より容易に固体電解コンデン
サを製造することができる。
[発明の効果] 本発明によれば、導電性高分子であるピロールを固体
電解質として使用する固体電解コンデンサであって、化
学的重合および電解重合によってポリピロール重合膜を
形成させた陽極箔および陰極箔を用い、導電ペーストを
使用してポリピロール薄膜から陰極リードを取出すこと
なく、信頼性に優れた巻回型固体電解コンデンサを巻回
するだけで容易に製造する方法およびその方法によって
製造される固体電解コンデンサが提供される。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1 22Vfで化成した幅3.0mm×長さ20mmのリード付き化成
箔とする陽極箔および9Vfで化成した幅3.0mm×長さ25mm
のリード付き化成箔とする陰極箔を用い、酸化剤として
10%(NH42S2O8を含有する水溶液に含浸した後、ピロ
ール蒸気中に10分間放置して化学的重合を行い、その後
0.1M/のBST溶液中にて1mAの電流で60分間電解重合を
行った。得られた陽極箔と陰極箔とをカーボン繊維を介
して巻回して素子を作製し、アルミケースに入れ、樹脂
封止して製品化した。
得られた固体電解コンデンサの特性を、従来の導電ペ
ーストによる陰極の取り出しを行う固体電解コンデンサ
(比較例1)と比較しつつ次に示す。なお、6.3WV(4
φ×7l)の条件とした。
Cap(μF) tanδ LC(μA) ESR,100KHz(Ω) 耐逆電圧 実施例1 7.00 0.022 0.03 0.05 >6V 比較例1 8.05 0.024 0.03 0.05 <2V これらの結果から、本発明による固体電解コンデンサ
は、従来のポリピロール薄膜形成法によって製造し導電
ペーストを用いて陰極を取出す固体電解コンデンサに匹
敵する良好な高周波特性を有し、静電容量の変化が小さ
く良好な寿命安定性を有し、高い耐逆電圧を有すること
が分る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−137307(JP,A) 特開 平2−137310(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 9/02 H01G 9/028

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体電解コンデンサを製造するに際し、電
    解酸化による表面酸化被膜を有する化成箔たる陽極箔お
    よび陰極箔を用い、この陽極箔および陰極箔上に化学的
    重合および電解重合によりポリピロール重合膜を形成さ
    せ、導電性セパレータを介してこれらを巻回して素子を
    作製し、封止して製品化することを特徴とする固体電解
    コンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】導電性セパレータをカーボン繊維、金属箔
    (例えばCu、Fe、Ni)並びに金属蒸着紙(例えば不織
    布、ガラスペーパ)よりなる群から選択する請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】陽極箔および陰極箔をリード付きの箔とす
    る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3いずれかに記載の製造方法
    によって製造された固体電解コンデンサ。
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