JP2833340B2 - 黒鉛部品の取出し構造 - Google Patents

黒鉛部品の取出し構造

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JP2833340B2
JP2833340B2 JP11531692A JP11531692A JP2833340B2 JP 2833340 B2 JP2833340 B2 JP 2833340B2 JP 11531692 A JP11531692 A JP 11531692A JP 11531692 A JP11531692 A JP 11531692A JP 2833340 B2 JP2833340 B2 JP 2833340B2
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hook
graphite
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hooks
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秀俊 関
真澄 本田
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン引上げ装置内
に設置される黒鉛部品を吊上げ具を介してワイヤによっ
て吊り上げて取り出す取出し構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、チョクラルスキー法(CZ法)
によるシリコン単結晶の引上げ装置1は図9に示される
ように、メインチャンバ2とその上に設置されるプルチ
ャンバ3とからなり、その間には、ゲートバルブ1aが
設けられている。
【0003】ここで、下側のメインチャンバ2には、そ
の中央に、シリコン融液を保持するための石英るつぼ4
が黒鉛るつぼ5に嵌合した状態で設けられ、これらるつ
ぼ4、5はサポート6によって回転可能に支持されてい
る。また、黒鉛るつぼ5の周りにはヒータ7が設けら
れ、さらにその周りにはヒートシールド8が設けられて
いる。またさらに、メインチャンバ2のショルダには、
石英るつぼ4内のシリコン融液9から引き上げられるシ
リコン単結晶10の直径を監視する直径制御用光学系直
径検出器11が設置されている。
【0004】このように構成された引上げ装置1による
シリコン単結晶10の引上げは、石英るつぼ4中のシリ
コン融液9に、ワイヤ12で懸吊された種結晶を浸し、
種結晶と石英るつぼ4とを同方向あるいは逆方向に回転
しながら引き上げることによって行われる。
【0005】ところで、このような引上げ装置1の黒鉛
部品等の炉内構造物には、シリコン融液9から蒸発した
SiOや、シリコン単結晶10内に導入するために用い
た不純物や、石英るつぼから出る各種金属不純物などが
付着する。そこで、従来、ヒートシールド8などの黒鉛
部品を定期的に炉外に取り出し、それらを解体し清浄化
することが行われている。本発明は、このヒートシール
ド8等の取出し構造に関するものである。以下にその構
造について説明する。
【0006】ここで、ヒートシールド8を例に説明すれ
ば、ヒートシールド8は黒鉛繊維またはフェルトにて円
筒状に構成され、図10および図11に示すように、そ
の内周には、黒鉛成形体8aが設けられている。また、
ヒートシールド8の上端には、雌ネジ部が形成された黒
鉛成形体13が埋設されている。そして、この雌ネジ部
に、ワイヤ(図示せず)を掛けるためのアイナット14
aが付設された吊上げ具14がネジ止めできるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな吊上げ構造によって、ヒートシールド8を炉外に取
り出す場合には、下記のような問題が生じる。
【0008】すなわち、吊上げ具14およびそれを黒鉛
成形体13にネジ止めするためのボルトは通常耐食・耐
熱性と機械的強度の大きいSUS材を用いるが、常時ヒ
ートシールド8に取り付けておくことはできない。なぜ
なら、シリコン単結晶引上げ時には炉内温度がSUS材
の融点以上になってしまい、吊上げ具14やボルトが溶
けてしまうからである。そのため、ヒートシールド8の
取出しの度に吊上げ具14をヒートシールド8に取り付
けなければならない。また、ヒートシールド8の清浄化
後に炉内にヒートシールド8を設置した場合には、吊上
げ具14を取り外さなければならない。その結果、作業
が煩雑であるという問題があった。
【0009】また、稼働率の向上のためにシリコン単結
晶10の引上げ直後にヒートシールド8を取り出したい
場合も少なくないが、この場合には、ヒートシールド8
が300℃程度にまでなっているため、吊上げ具14の
ネジ止め作業中にヒートシールド8に触れて火傷などを
起こす危険性があった。
【0010】かかる問題は、シリコン単結晶引上げ装置
内の他の黒鉛部品(例えば黒鉛るつぼ)を取り出す場合
にも生ずる。
【0011】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、安全かつ簡単に黒鉛部品の取出し作業が行える取
出し構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、シリコン引上げ装置内に設置される黒鉛部品を
吊上げ具を介してワイヤや鎖によって吊り上げて取り出
すための取出し構造において、前記黒鉛部品にはその外
周に所定間隔を隔てて少なくとも3個の係止溝が形成さ
れ、前記吊上げ具には、前記ワイヤや鎖を掛け止めるた
めの掛止部が設けられ、この掛止部にアームが放射状に
前記係止溝と同数本付設され、この各アーム先端には前
記各係止溝に係合するフックがそれぞれ設けられ、この
フックのうちの少なくとも1つが該アームに直交する軸
に対して回動可能に構成されるとともに、この回動可能
なフックがそれに対応する係止溝に係合した状態で当該
フックを固定するためのストッパが付設されているもの
である。
【0013】
【作用】前記した手段によれば、吊上げ具の各アーム先
端のフックを黒鉛部品外周の係止溝に係合させ、ストッ
パによってフックを固定するだけで吊上げ具を黒鉛部品
に対して固定できるので、作業が簡単化される。また、
高温の黒鉛部品から身体を離して作業が行えるので、作
業の安全性が図れることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図8に基づい
て説明する。
【0015】実施例の吊上げ具20は、図1および図2
に示すように、アイナット21が付設された三角形状の
掛止部22を有し、この掛止部22にはその各頂部を通
って放射状に延びるアーム23、24、25がそれぞれ
付設されている。アーム23、24、25の先端には、
図2乃至図6に示すように、「L」字状のフック26、
27、28がそれぞれ付設されている。このうちフック
26は図3および図4に示すように固定フックとなって
おり、また、フック27、28は図5および図6に示す
ように可動フックとなっている。可動フックであるフッ
ク27、28はアーム24、25に直交する軸24a、
25a(図5参照)を中心に回動可能となるように支持
プレート27a、28aを介してアーム24、25に取
り付けられている。なお、この場合、図5に示すよう
に、フック27、28には支持プレート27a、28a
がそれぞれ2枚併設され、この2枚の支持プレート27
a、28aによってアーム24、25先端を挟み込むよ
うな状態でフック27、28はアーム24、25に取り
付けられる。また、アーム24、25の先端部には図6
に示すように係止孔24b、25bが設けられるととも
に、フック27、28の支持プレート27a、28aに
は、前記係止孔24b、25bに致心可能な係止孔27
b、28bが穿孔されている。そして、この係止孔27
b、24bおよび28b、24bにテーパ状のストッパ
ピン30をはめ込むことにより、フック27、28をア
ーム24、25に対して固定できるようになっている。
【0016】一方、この吊上げ具20が取り付けられる
ヒートシールド(黒鉛部品)40は、黒鉛繊維またはフ
ェルトにて円筒状に構成され、図7および図8に示すよ
うに、その内周には、黒鉛成形体40aが設けられてい
る。また、このヒートシールド40の外周面には前記フ
ック26、27、28が係合可能な係止孔41a、42
a、43aが設けられている。この係止溝41a、42
a、43aはヒートシールド40内に埋設された黒鉛成
形体41、42、43にそれぞれ構成されている。
【0017】次に、ヒートシールド8の吊上げ方法につ
いて説明する。
【0018】先ず、掛止部22に付設されたアイナット
21にワイヤ(図示せず)を掛けた状態で、吊上げ具2
0をヒートシールド8の直上まで下ろしてくる。次い
で、ストッパピン30を係止孔27b、24bおよび2
8b、24bから外してフック27、28をアーム2
4、25に対して可動可能な状態にしておいて、フック
26をヒートシールド8外周の係止溝41aに係合させ
る。次いで、フック27、28を残りの係止孔42a、
43aに係合させ、この状態で、係止孔27b、24b
および28b、24bにストッパピン30を挿入し、フ
ック27、28を固定する。これによって、吊上げ具2
0がヒートシールド8にを取り付けられる。次いで、ワ
イヤを巻上げ等によりヒートシールド8を吊り上げて、
炉外に取り出す。
【0019】なお、炉内にヒートシールド8を搬入する
場合には逆の手順で行う。
【0020】以上のように構成された吊り上げ具によれ
ば、下記のような効果が得られる。
【0021】すなわち、吊上げ具20のアーム23、2
4、25先端のフック26、27、28をヒートシール
ド8外周の係止溝41a、42a、43aに係合させる
ことにより、吊上げ具20がヒートシールド8に固定で
き、あとは、吊上げ具20に掛けたワイヤの巻上げ等に
より、ヒートシールド8を簡単に吊り上げることができ
る。その結果、作業時間の短縮化が図れ、高熱作業の回
避も含めた作業の安全性も向上される。
【0022】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は、かかる実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。
【0023】例えば、前記実施例では、アームが3本の
場合について説明したが、アームが4本以上であっても
良い。
【0024】また、前記実施例では、ヒートシールド8
の取出し構造について説明したが、黒鉛るつぼ等の他の
黒鉛部品についても利用できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シリコン
引上げ装置内に設置される黒鉛部品を吊上げ具を介して
ワイヤや鎖によって吊り上げて取り出すための取出し構
造において、前記黒鉛部品にはその外周に所定間隔を隔
てて少なくとも3個の係止溝が形成され、前記吊上げ具
には、前記ワイヤや鎖を掛け止めるための掛止部が設け
られ、この掛止部にアームが放射状に前記係止溝と同数
本付設され、この各アーム先端には前記各係止溝に係合
するフックがそれぞれ設けられ、このフックのうちの少
なくとも1つが該アームに直交する軸に対して回動可能
に構成されるとともに、この回動可能なフックがそれに
対応する係止溝に係合した状態で当該フックを固定する
ためのストッパが付設されているので、安全かつ簡単に
ヒートシールドの吊上げ作業が行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の吊上げ具の平面図である。
【図2】実施例の吊上げ具の掛止部の斜視図である。
【図3】実施例の吊上げ具のフックおよびその近傍の斜
視図である。
【図4】図3のフックおよびその近傍の側面図である。
【図5】実施例の吊上げ具のフックおよびその近傍の斜
視図である。
【図6】図5のフックおよびその近傍の側面図である。
【図7】実施例のヒートシールドの斜視図である。
【図8】実施例のヒートシールドの横断面図である。
【図9】シリコン単結晶引上げ装置の概略構成図であ
る。
【図10】実施例のヒートシールドの縦断面図である。
【図11】実施例のヒートシールドの平面図である。
【符号の説明】
20 吊上げ具 23、24、25 アーム 26、27、28 フック 40 ヒートシールド(黒鉛部品) 41a、42a、43a 係止溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 1/00 - 1/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン引上げ装置内に設置される黒鉛
    部品を吊上げ具を介してワイヤや鎖によって吊り上げて
    取り出すための取出し構造において、 前記黒鉛部品にはその外周に所定間隔を隔てて少なくと
    も3個の係止溝が形成され、 前記吊上げ具には、前記ワイヤや鎖を掛け止めるための
    掛止部が設けられ、この掛止部にアームが放射状に前記
    係止溝と同数本付設され、この各アーム先端には前記各
    係止溝に係合するフックがそれぞれ設けられ、このフッ
    クのうちの少なくとも1つが該アームに直交する軸に対
    して回動可能に構成されるとともに、この回動可能なフ
    ックがそれに対応する係止溝に係合した状態で当該フッ
    クを固定するためのストッパが付設されていることを特
    徴とする黒鉛部品の取出し構造。
JP11531692A 1992-04-08 1992-04-08 黒鉛部品の取出し構造 Expired - Lifetime JP2833340B2 (ja)

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