JP2906824B2 - 黒鉛るつぼの取出冶具 - Google Patents

黒鉛るつぼの取出冶具

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JP2906824B2
JP2906824B2 JP4118185A JP11818592A JP2906824B2 JP 2906824 B2 JP2906824 B2 JP 2906824B2 JP 4118185 A JP4118185 A JP 4118185A JP 11818592 A JP11818592 A JP 11818592A JP 2906824 B2 JP2906824 B2 JP 2906824B2
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graphite crucible
lifting
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秀俊 関
真澄 本田
秀博 金井
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン引上げ装置内
に設置される黒鉛るつぼを当該装置外へ取り出すための
吊上げ具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、チョクラルスキー法(CZ法)
によるシリコン単結晶の引上げ装置1は図4に示される
ように、メインチャンバ2とその上に設置されるプルチ
ャンバ3とからなり、その間には、ゲートバルブ1aが
設けられている。
【0003】ここで、下側のメインチャンバ2には、そ
の中央に、シリコン融液を保持するための石英るつぼ4
が黒鉛るつぼ5に嵌合した状態で設けられ、これらるつ
ぼ4、5はサポート6によって回転可能に支持されてい
る。また、黒鉛るつぼ5の周りにはヒータ7が設けら
れ、さらにその周りにはヒートシールド8が設けられて
いる。またさらに、メインチャンバ2のショルダには、
石英るつぼ4内のシリコン融液9から引き上げられるシ
リコン単結晶10の直径を監視する直径制御用光学系直
径検出器11が設置されている。
【0004】このように構成された引上げ装置1による
シリコン単結晶10の引上げは、石英るつぼ4中のシリ
コン融液9に、ワイヤ12で懸吊された種結晶を浸し、
種結晶と石英るつぼ4とを同方向あるいは逆方向に回転
しながら引き上げることによって行われる。
【0005】ところで、現在のCZ法は、バッチ形式で
あるため、バッチ終了後、僅かに残ったSiの残湯およ
び石英るつぼを廃棄しなければならず、この廃棄にあた
っては、石英るつぼが嵌入された黒鉛るつぼ毎、装置外
に取り出している。
【0006】この作業は、従来、人手により行われ、少
なくとも2人の作業者が耐熱用のシリコンゴムを使用
し、黒鉛るつぼを持ち上げて装置外に出していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この取り出し方法で
は、黒鉛るつぼの取出しの度に複数の作業者が必要とな
るため、作業者一人当たりの作業効率が悪いという問題
があったし、最近大型シリコン単結晶の引上げが増加す
るに伴ってこのような作業は非常に困難になってきてい
た。また、作業者はシリコンゴムを使用しているとはい
え、シリコン単結晶引上げ直後の黒鉛るつぼの温度は2
00〜300℃にもなっており、また重いため、手で持
ち上げるには危険を伴う。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、安全かつ簡単に黒鉛るつぼの取出し作業が行える
取出冶具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る取出治具
は、4節回転連鎖によって構成され、この4節回転連鎖
によって構成される一の角隅部が吊上げ部になっている
とともに、この吊上げ部の対向部にて回り対偶をなす2
つのリンクが当該対向部側でそれぞれ延長され、その各
延長部の先端に、前記黒鉛るつぼの外周の一部に引掛け
可能な引掛部と、前記黒鉛るつぼの外周面に当接可能な
当て板とが設けられ、前記引掛部は、前記当て板に設け
られ、かつ前記黒鉛るつぼの外周に設けた嵌合穴に嵌入
可能な突子によって構成されていることを特徴とする。
また、前記2つのリンクの一方には、他方に当接して、
前記当て板同士が当接する方向への前記2つのリンクの
動作を途中で停止させるストッパが設けられていること
を特徴とする。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、引掛部が黒鉛るつぼの
外周に設けた嵌合穴に嵌入可能な突子によって構成され
ているので、取出治具が確実に黒鉛るつぼに係合するこ
ととなり、吊り上げの際の安全性が増すことになる。
た、黒鉛るつぼの外周面に当て板を当接させるととも
に、黒鉛るつぼの外周の一部に引掛部を引っ掛け、この
状態で、引上げ部を吊り上げると、黒鉛るつぼの自重に
よって、2つのリンクがその当て板同士が接近する方向
に動作して黒鉛るつぼが挟持されることになる。よっ
て、一人でも十分作業が行え、さらに、作業者が黒鉛る
つぼに触れなくて済むので、やけどの危険性がない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3に基づい
て説明する。
【0012】第1実施例 実施例の吊上げ具20は、図1に示すように、4節回転
連鎖によって構成されている。そして、このうちリンク
21、22によって構成される一の角隅部が吊上げ部2
3とされているとともに、この吊上げ部23の対向部で
回り対偶をなす他のリンク24、25が当該対向部側で
延長され、この延長部分が黒鉛るつぼ40(図2参照の
こと)の挟み部26、27として構成されている。以
下、その構成をさらに詳しく説明する。
【0013】4節回転連鎖を構成するリンク21、22
は真直ぐで板状のリンクとして構成され、リンク21と
リンク22とはピン28の部分で回り対偶をなしてい
る。この回り対偶をなす部分すなわち4節回転連鎖にお
ける一の角隅部は吊上げ部23となっており、そこに
は、掛止部29が前記ピン28を中心に回転可能に設け
られている。この掛止部29にはアイナット29aが付
設されている。そして、このアイナット29aには、例
えばホイストにおける鎖先端のフック(図示せず)が掛
けられるようになっている。
【0014】リンク24、25は、全体として、ほぼク
ランク状のリンクとなっており、リンク24とリンク2
5とはピン30の部分で回り対偶をなしている。このリ
ンク24、25とはAを境にして上の部分が板状に形成
され、下の部分が丸棒状に形成されている。リンク2
4、25の下端部には、黒鉛るつぼ40(図3参照)の
外周に接する当て板31、32が設けられている。この
当て板31、32は、黒鉛るつぼ40外周に設けられた
帯状凹み40aと同一の曲率をもって形成されており、
この当て板31、32の内面は当接部として、また、上
縁は引掛部として機能するようになっている。なお、当
て板31、32の大きさは、30乃至40kgの黒鉛る
つぼ40の場合、弧長で150mm以上、高さ30mm
以上とすることが好ましい。
【0015】また、この取出冶具20には、次のような
工夫が凝らしてある。
【0016】つまり、ホイスト等によって黒鉛るつぼ4
0を吊り上げる際に、当て板31が必要以上に黒鉛るつ
ぼ40を締め付けることがないように、リンク24のシ
ョルダ部分にリンク25のショルダ部分上面当接可能な
鍵形のストッパ33が設けられている。
【0017】次に、黒鉛るつぼ40の吊上げ方法につい
て説明する。
【0018】掛止部29に付設されたアイナット29a
に例えばホイストにおける鎖先端のフック(図示せず)
を掛けた状態で、吊上げ具20を黒鉛るつぼ40の直上
まで下ろしてくる。次いで、リンク24、25の挟み部
26、27を手で開き、当て板31、32を黒鉛るつぼ
40外周の帯状凹み40aに係合させる。この係合は簡
単に行うことができる。リンク24、25の挟み部2
6、27を手で開いた状態で当て板31、32を黒鉛る
つぼ40外周の帯状凹み40aの所に持ってきて手を離
せば、挟み部26、27の自重によって自動的に係合す
る。
【0019】この状態で、ホイストによって吊上げ具2
0を吊り上げれば、黒鉛るつぼ40外周の帯状凹み40
aの上縁に係合させれば当て板31、32が係合するの
で、先ず、黒鉛るつぼ40の自重によってリンク24、
25が閉まる。その後、さらにホイストによって吊上げ
具20を吊り上げれば、黒鉛るつぼ40が当て板31、
32によって挟み持たれるような状態で持ち上がること
になる。
【0020】以上のように構成された吊り上げ具によれ
ば、下記のような効果が得られる。
【0021】すなわち、取出冶具20の挟持部で黒鉛る
つぼ40を軽く挟み込ませるようにし、あとはホイスト
等によって引っ張り上げれば、黒鉛るつぼ20を持ち上
げられるので、一人でも十分作業が行え、さらに、黒鉛
るつぼ40に触れなくて済むので、やけどの危険性がな
い。
【0022】第2実施例 図3には本発明の第2実施例が示されている。この第2
実施例の取出冶具40が第1実施例のそれと異なる点
は、当て板31、32に突子31a、32aが設けられ
ていること、また、それに対応して、黒鉛るつぼ40外
周の帯状凹み40a内に前記突子31a、32aが嵌入
可能な嵌合穴(図示せず)が設けられていることであ
る。その他の構成は、第1実施例のものと同一であるの
で、図3に同一符号を付して、その説明は省略する。
【0023】このような構造とすれば、取出冶具20が
確実に黒鉛るつぼ40に係合するので、吊り上げの際の
安全性が増すことになる。
【0024】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は、かかる実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。
【0025】例えば、前記第2の実施例によれば、黒鉛
るつぼ40外周の帯状凹み40a内に突子31a、32
aが嵌入可能な嵌合穴を設けたが、この嵌合穴を設ける
場合には、黒鉛るつぼ40外周の帯状凹み40aを設け
なくても良い。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本発明の
取出治具は、4節回転連鎖によって構成され、この4節
回転連鎖によって構成される一の角隅部が吊上げ部にな
っているとともに、この吊上げ部の対向部にて回り対偶
をなす2つのリンクが当該対向部側でそれぞれ延長さ
れ、その各延長部の先端に、前記黒鉛るつぼの外周の一
部に引掛け可能な引掛部と、前記黒鉛るつぼの外周面に
当接可能な当て板とが設けられ、前記引掛部は、前記当
て板に設けられ、かつ前記黒鉛るつぼの外周に設けた嵌
合穴に嵌入可能な突子によって構成されているので、取
出治具が確実に黒鉛るつぼに係合することとなり、吊り
上げの際の安全性が増すことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の吊上げ具の斜視図である。
【図2】黒鉛るつぼの斜視図である。
【図3】第2実施例の吊上げ具の斜視図である。
【図4】シリコン単結晶引上げ装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
20 吊上げ具 21、22、24、25 リンク 23 吊上げ部 40 黒鉛るつぼ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−106373(JP,U) 実公 昭46−27798(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 1/00 - 1/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4節回転連鎖によって構成され、この4
    節回転連鎖によって構成される一の角隅部が吊上げ部に
    なっているとともに、この吊上げ部の対向部にて回り対
    偶をなす2つのリンクが当該対向部側でそれぞれ延長さ
    れ、その各延長部の先端に、前記黒鉛るつぼの外周の一
    部に引掛け可能な引掛部と、前記黒鉛るつぼの外周面に
    当接可能な当て板とが設けられ、前記引掛部は、前記当
    て板に設けられ、かつ前記黒鉛るつぼの外周に設けた嵌
    合穴に嵌入可能な突子によって構成されていることを特
    徴とする黒鉛るつぼの取出治具。
  2. 【請求項2】 前記2つのリンクの一方には、他方に当
    接して、前記当て板同士が当接する方向への前記2つの
    リンクの動作を途中で停止させるストッパが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の黒鉛るつぼの取出
    治具。
JP4118185A 1992-04-10 1992-04-10 黒鉛るつぼの取出冶具 Expired - Lifetime JP2906824B2 (ja)

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JP4994527B2 (ja) * 2000-07-13 2012-08-08 Sumco Techxiv株式会社 坩堝ハンドリング装置および坩堝ハンドリングキット
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CN105480855B (zh) * 2016-02-17 2017-07-14 常州神力电机股份有限公司 一种可调式定转子冲片搬运吊具
CN109932393B (zh) * 2019-02-28 2023-06-23 平顶山天安煤业股份有限公司 氧弹坩埚架及氧弹

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