JP2833021B2 - 車両検出装置 - Google Patents

車両検出装置

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JP2833021B2
JP2833021B2 JP1164175A JP16417589A JP2833021B2 JP 2833021 B2 JP2833021 B2 JP 2833021B2 JP 1164175 A JP1164175 A JP 1164175A JP 16417589 A JP16417589 A JP 16417589A JP 2833021 B2 JP2833021 B2 JP 2833021B2
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聡 古川
至生 松尾
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像処理の技術を応用することにより、監
視領域中に車両が存在しているかどうか及び車両が停止
しているかどうかを自動的に検出する車両検出装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の画像処理を応用した車両検出装置に比
較的近い装置として、動体検出装置(モーションデテク
タ)が提案されている。これは時間的に連続した画像の
差分を演算し、変化のあった画素数をカウントし、変化
が大きいときにアラームを発するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上述のような検出装置では、車両以外の検
出対象、例えば人間等が出現した場合でも、画像の変化
を検出したアラームを発してしまうという問題がある。
また、車両が停止した場合には、画像の変化がなくなる
ので、失報してしまうという問題がある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、車両以外の対象は検出せ
ず、車両が静止していても検出可能とした車両検出装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の車両検出装置は、監視領域を撮影して画像信
号を得る撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像
信号をデジタル化するA/D変換手段と、デジタル化され
た画像データに対して微分絶対値を求める空間微分手段
と、前記微分絶対値を予め設定した閾値と比較し2値化
する2値化手段と、前記2値化手段の出力を一時記憶す
るフレームメモリ手段と、前記フレームメモリ手段の出
力から画像中のエッジの重心を求める重心計測手段と、
前記重心計測手段により求められた重心と前回の重心か
ら車両の移動方向を求める移動方向算出手段と、前記移
動方向へ前記フレームメモリ手段の出力を用いてエッジ
を投影する方向投影手段とからなり、前記方向投影手段
の出力を用いて車両の検出を行うようにしたことを特徴
とする。
〔作用〕
本発明の車両検出装置は、エッジ画像の重心位置を求
め、前回の重心位置と今回の重心位置から車両の移動方
向を求め、この移動方向にエッジ画像を投影し、投影値
のピークが閾値を超えるか否かにより、車両の検出を行
うようにしている。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。第
1図は、本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
である。1は撮影手段であり、例えば、CCD撮像素子等
を用いたテレビカメラよりなる。2はA/D変換手段であ
り、撮像手段1により得られた画像信号をデジタル化し
て、各画素毎に1ビット毎は複数ビットのデジタル信号
を得る。3は空間微分手段であり、デジタル化された画
像信号から微分絶対値を求めるものである。例えば、第
2図に示したように、3×3の空間フィルタを用い、 |e|=|8×E−(A+B+C+D+F+ G+H+I)| という演算を行う。微分絶対値|e|は画像中の濃淡変化
の大きい部位で大きくなる。従って、空間微分手段3で
得られた微分絶対値を用い、2値化手段4で所定の閾値
を超える画素を抽出すれば、エッジを抽出することがで
きるのである。
なお、前記空間フィルタは、一般にはラプラシアンフ
ィルタと呼ばれているものであるが、これに限らず微分
フィルタであればよく、ソーベルフィルタ等でもよい。
5はフレームメモリ手段であり、2値化手段4より出
力された“0"、“1"のエッジ情報を一時的に記憶してお
く。ここで、“1"の画素がエッジを示す。
6は重心計測手段であり、フレームメモリ手段5から
のエッジ情報を用い、以下の演算を行うことによりエッ
ジ画像の重心位置を求める。
G=(エッジ画素のアドレスの加算値)/(エ ッジの画素数) この演算を横、縦の各々のアドレスについて行うこと
により、エッジ画素のX方向、Y方向のアドレス求める
ことができる。
7は移動方向算出手段であり、重心の移動方向を求め
るものである。前回の重心座標を(Xn-1,Yn-1)、現在
の重心座標を(Xn,Yn)とすると、移動方向θは、 θ=tan-1(Yn−Yn-1)/(Xn−Xn-1) で算出される。
8は方向投影手段であり、移動方向算出手段7で算出
した移動方向θを用いて、フレームメモリ手段5からの
エッジ画像を移動方向θへ投影する。つまり、画像上に
おいて、角度θ上に並ぶ画素で、そのデジタル値が“1"
のものの数を投影値として求めるのである。車両の場
合、その進行方向と同じ方向の直線を多く含んでいるの
で、その方向へ投影すると、直線に対応して投影値にピ
ークが生じるのである。
9は判定手段であり、方向投影手段からの投影値を所
定の閾値と比較することにより車両の存否を判断するの
である。つまり、閾値を超える投影値が有る場合に車両
が存在すると判断するのである。車両ではなく、人間等
が出現した場合は、同様にエッジ画像は生成されるが、
進行方向と同じ方向の直線エッジを持たないため、投影
値にピークが生じず、車両とは区別され、検出されない
のである。
なお、上記した判定手段において、閾値を超える投影
値のピーク数においても、閾値を設けて、この閾値と比
較するようにすれば、さらに、確実に車両だけを検出す
ることができる。
次に、本実施例の動作を説明する。今、第3図(a)
に示すようなエッジ画像が得られ、フレームメモリ5に
記憶されたとし、エッジ画像の重心座標が第3図(b)
のように、A(Xn-1,Yn-1)からB(Xn,Yn)に移動した
とする。エッジ画像の移動方向への投影は、第4図のよ
うになる。
この例の場合は、投影値のピークは3ヵ所あり、これ
らの投影値が点線で示した閾値を超えているので、車両
が存在すると判断するのである。
本発明では、車両がその進行方向と同じ方向の直線エ
ッジを多く持つという特徴を利用することにより、人体
の車両以外の物と確実に区別して車両が検出できるので
ある。
また、移動方向算出手段7により求められた車両の移
動方向を記憶しておけば、監視領域内で車両が停止した
場合でも、移動方向として、前記記憶した前回の移動方
向を用いてエッジ画像を投影すれば、車両の検出が可能
となる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、監視領域を撮影して
画像信号を得る撮像手段と、前記撮像手段により得られ
た画像信号をデジタル化するA/D変換手段と、デジタル
化された画像データに対して微分絶対値を求める空間微
分手段と、前記微分絶対値を予め設定した閾値と比較し
2値化する2値化手段と、前記2値化手段の出力を一時
記憶するフレームメモリ手段と、前記フレームメモリ手
段の出力から画像中のエッジの重心を求める重心計測手
段と、前記重心計測手段により求められた重心と前回の
重心から車両の移動方向を求める移動方向算出手段と、
前記移動方向へ前記フレームメモリ手段の出力を用いて
エッジを投影する方向投影手段とからなり、前記方向投
影手段の出力を用いて車両の検出を行うようにしたの
で、車両以外の対象は検出せず、車両が静止していても
検出可能な車両検出装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、 第2図は、同上に係る空間フィルタの説明図、 第3図は、同上に係る移動方向算出手段の説明図、 第4図は、同上に係る方向投影手段の説明図である。 1……撮影手段、2……A/D変換手段 3……空間微分手段、4……2値化手段 5……フレームメモリ手段 6……重心計測手段、7……移動方向算出手段 8……方向投影手段、9……判定手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視領域を撮影して画像信号を得る撮像手
    段と、前記撮像手段により得られた画像信号をデジタル
    化するA/D変換手段と、デジタル化された画像データに
    対して微分絶対値を求める空間微分手段と、前記微分絶
    対値を予め設定した閾値と比較し2値化する2値化手段
    と、前記2値化手段の出力を一時記憶するフレームメモ
    リ手段と、前記フレームメモリ手段の出力から画像中の
    エッジの重心を求める重心計測手段と、前記重心計測手
    段により求められた重心と前回の重心から車両の移動方
    向を求める移動方向算出手段と、前記移動方向へ前記フ
    レームメモリ手段の出力を用いてエッジを投影する方向
    投影手段とからなり、前記方向投影手段の出力を用いて
    車両の検出を行うようにした車両検出装置。
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