JPH09145368A - ステレオ画像による物体の移動追跡方法 - Google Patents

ステレオ画像による物体の移動追跡方法

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JPH09145368A
JPH09145368A JP7310391A JP31039195A JPH09145368A JP H09145368 A JPH09145368 A JP H09145368A JP 7310391 A JP7310391 A JP 7310391A JP 31039195 A JP31039195 A JP 31039195A JP H09145368 A JPH09145368 A JP H09145368A
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高秀 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ画像の物体が移動した場合でもこれ
を追跡できるようにする。 【解決手段】 ステレオ画像撮像部1から得た画像信号
に基づいて特定物体高計測部4が物体の実際の高さを求
める。所定の時間遅延した後特定物体高計測部4により
物体の高さを求め、この高さと以前に求めた高さとの差
を求め、この差が閾値以内であれば同一物体と判断し
て、物体移動追跡部5が物体を追跡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理技術、特に
空間内の特定の距離範囲にある物体の像を抽出して、そ
の物体の高さを計測し、その物体の移動を追跡するステ
レオ画像による物体の移動追跡方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン画像に表示された物体が人
物である場合、時間の経過に伴い通常移動する。かかる
場合、物体の正確な位置及び軌跡を知るためには物体の
移動を追跡する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、奥行き
のある物体の高さを計測するためにステレオビデオカメ
ラを用いて計測する場合には、ステレオ画像の対応点を
求めてこれらを距離情報として変換するには、複雑かつ
処理時間が長いという不都合がある。したがって、物体
の移動の追跡も複雑かつ処理時間が長くなる。
【0004】本発明の目的は、簡単かつ短い処理時間で
物体の移動を追跡することができるステレオ画像による
物体の移動追跡方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるステレオ画
像による物体の移動追跡方法は、空間内の物体の像を抽
出し、この物体の像の画像情報を処理して物体の高さを
計測し、この物体の移動を追跡するに当たり、この物体
の像を、前景及び背景を含めてステレオ撮像して第1及
び第2の画像信号を得る画像信号形成工程と、これら第
1及び第2の画像信号から物体の実際の高さを求める第
1高さ演算工程と、この第1高さ演算工程後所定の時間
遅延させる遅延工程と、この遅延工程後物体の実際の高
さを求める第2高さ演算工程と、前記第1高さ演算工程
で求めた高さと前記第2高さ演算工程で求めた高さとを
比較し、これらの高さの差の絶対値が所定の値以内であ
れば同一の物体であると判断する物体追跡判断工程とを
具えることを特徴とするものである。
【0006】物体の高さは空間中の位置に関係なく一定
である。本発明はこの性質を利用するものであり、第1
高さ演算工程により求めた物体の高さ情報をその物体の
固有の情報とし、この高さ情報と第2高さ演算工程にお
いて求めた物体の高さとを比較し、これらの高さの差の
絶対値が所定の値以内であれば同一の物体であると判断
することにより、物体がどの位置に存在してもこの物体
を追跡することができるようにする。したがって、物体
の画面中の移動軌跡を簡単かつ短い処理時間で得ること
ができる。
【0007】本発明によるステレオ画像による物体の移
動追跡方法の好適例は、前記第1高さ算出工程及び第2
高さ算出工程はそれぞれ、前記第1及び第2の画像信号
からそれぞれエッジ画像信号を抽出して第1及び第2の
エッジ画像信号を得るエッジ画像信号形成工程と、これ
ら第1及び第2のエッジ画像信号から、前記物体の互い
に対応する点が一致するまでシフト量を求め、このシフ
ト量に基づいて物体撮像位置から前記物体までの距離を
演算により求める距離演算工程と、画面上における仮想
無限遠点での床位置を設定する床位置設定工程と、前記
物体の像の頂点位置座標を求める頂点位置座標算出工程
と、前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離
及び撮像位置の高さから、前記仮想無限遠点から前記物
体撮像位置への仰角を求める仰角演算工程と、前記物体
撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離と前記物体撮
像位置から前記物体までの距離との差の正接を、前記仰
角を用いて求める正接演算工程と、この正接を画面上の
正接に変換する正接変換工程と、前記頂点位置座標、前
記床位置及び前記画面上の正接から画面上の前記物体の
高さを算出する高さ算出工程と、前記画面上の物体の高
さを物体の実際の高さに変換する高さ変換工程とを具え
ることを特徴とするものである。
【0008】この好適例では、画像全体の距離情報を求
めるのではなく、物体の像の頂点位置座標、床位置座標
及び画面上の正接から画面上の物体の高さを算出し、こ
の高さを物体の実際の高さに変換しているので、簡単か
つ短い処理時間で物体の高さを計測することができる。
【0009】好適には、前記正接演算工程で正接を求め
るに当たり、前記仰角にレンズ歪み補正係数を乗算した
ものを用いる。このようにレンズ歪みを考慮することに
より、特定物体が画面の左右端に存在する場合の物体の
高さの計測誤差を減少できる。
【0010】より好適には、物体撮像手段を光軸回りに
90°回転させて空間内の物体の像を撮像する。対応エ
ッジ画像を水平方向にシフトして基準エッジ画像と比較
する場合、画像中に水平方向に延在するエッジが存在す
ると広い範囲で一致が検出され、エラーとなるおそれが
ある。一般に部屋の中には水平なエッジが多く含まれる
ので、その影響は比較的大きなものとなる。このような
場合、物体撮像手段を光軸回りに90°回転させて撮像
することにより水平なエッジ成分が減少するので、エラ
ーを軽減することができる。
【0011】さらに好適には、空間内の複数の物体の像
を像ごとに抽出する。これにより、複数の物体の高さを
一度の撮像で計測することができる。
【0012】また好適には、前記遅延工程中、物体の出
入りを判別する。したがって物体が空間からいなくなっ
た場合や空間に新たな物体が入ってきた場合でも物体の
移動を正確に追跡することができる。この場合、出入り
した物体の身長を判別することにより物体の移動の追跡
をより正確にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によるステレオ画像による
物体の移動追跡方法の実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。なお、以下の実施例において同一部材には
同一符号を付すものとする。図1は、本発明のステレオ
画像による物体の移動追跡方法を実施する装置の構成を
示すブロック図である。この装置は、ステレオ画像を撮
像するステレオ画像撮像部1と、このステレオ画像撮像
部1からの画像信号に基づいて特定物体を抽出する特定
物体抽出部2と、この特定物体抽出部2により抽出され
た特定物体の奥行き距離を計測する奥行き距離計測部3
と、この特定物体の高さを計測する特定物体高計測部4
と、物体の移動を追跡する物体移動追跡部5とを具え
る。
【0014】本例では、ステレオ画像撮像部1は、2台
のテレビカメラ6及び7を設け、テレビカメラ6を基準
としてその光軸を固定し、テレビカメラ7の光軸を、基
準のカメラ6の光軸に対する角度を調整できるようにし
たもの、として構成するが、1台のテレビカメラを水平
方向に移動させて2回撮像するものや一つのレンズ系の
前面にプリズムを配置し、2分割された画像を別個の撮
像面へ導くようにしたものなども使用できる。
【0015】一般に、2台のテレビカメラを用いる場合
には、視差を大きく取ることができるので奥行き分解能
を高くすることができるが、左右の画像の間で光学歪み
などに差異が生じるおそれがある。また、1台のテレビ
カメラとプリズムを用いるものでは、視差を大きく取る
ことができないので、奥行き分解能を高くすることには
向いていないが、光学系が一つであるため、左右の光学
像にばらつきがなく、特定距離範囲内のエッジを抽出す
るための水平方向のシフト操作に求められる前提条件に
適合したものであるとともに廉価である。
【0016】ここで、画像信号を水平方向にシフトして
一致する部分を抽出する前提条件として、被写体を光学
的に同じ状態で撮像することが必要となる。背景が有限
の距離にあるほぼ平面の場合には、この背景を2台のテ
レビカメラで撮像した場合ほぼ同一の画像が得られるよ
うに撮像する必要がある。したがって、同一のテレビカ
メラを2台使用する場合には、これらテレビカメラの光
軸を互いに平行にすることが求められ、使用する撮影レ
ンズが広角レンズの場合には特にこのことが必要とな
る。
【0017】特定物体抽出部2では、ステレオ画像撮像
部1からステレオ画像を抽出した後、この画像から対象
となる物体(例えば人物)を抽出する処理を行う。抽出
方法は、対象となる物体が動いている場合と、静止して
いる場合とで変わってくる。対象となる物体が動いてい
る場合、例えば時間的に異なる2画像の画像間の差分を
求めることで物体が動いた領域を特定することができ、
この領域を特定物体(例えば人物頭部)として抽出す
る。それに対して対象となる物体が静止している場合、
対象となる物体が画像として予め登録されているときに
はその登録画像が現在の画像中にあるか否か探すことに
より特定物体を抽出したり、ステレオ画像を用いた画像
処理方法を行ったりすることにより抽出する。また、対
象となる物体が複数存在する場合でも、抽出処理を複数
回行うことにより空間内の複数の物体の像を各像ごとに
抽出することができる。
【0018】奥行き距離計測部3は、物体のステレオ画
像でこれらの位置がどれだけ離れているかにより特定物
体(例えば人物頭部)の奥行きを算出する。特定物体の
ステレオ画像におけるそれぞれの位置関係は、図2に示
すカメラ配置の場合、特定物体が仮想無限遠点上にある
ときにはステレオ画像でいずれも物体は画像の同一位置
に存在する。ここで仮想無限遠点とは、二つの画像の中
心に対応する光軸が被写体で交差する位置をいう。
【0019】しかしながら、特定物体がテレビカメラ6
及び7(図2)の手前方向に移動するとカメラ視差によ
り、ステレオ画像においてこの視差に応じた分物体は離
れていく。このことを原理として、このステレオ画像に
おいて特定物体の存在する位置が離れている距離(シフ
ト量)を、カメラの設置条件から実際の奥行き距離に変
換することができる。
【0020】図3は3次元空間の特定物体の位置関係を
示す側面図であり、図4は2次元画面上の特定物体の位
置関係を示す図である。なお、図4において、左上角部
を原点とし、水平方向にx座標を取り、垂直方向にy座
標を取る。x座標は図4において右方向に進むに従って
増大するものとし、y座標は図4において下方向に進む
に従って増大するものとする。
【0021】特定物体高計測部4(図1)は、特定物体
8(図3)の身長すなわち高さHdvを算出するに当た
り、画面上における仮想無限遠点での床位置y=bmax
及び画面上の特定物体9(図4)の頂部座標td(これ
らの値はいずれも初期値である)と、特定物体8(図
3)の奥行き距離Dh における画面上の床位置の補正バ
イアス値bbiasとから画面上の特定物体9(図4)の高
さhdvを求め、この高さhdvを算出身長の実寸である特
定物体8の高さHdvに変換する。
【0022】物体移動追跡部5(図1)は、特定物体高
計測部4(図1)により計測された特定物体8の高さH
dvと、所定の時間遅延後に算出した特定物体の高さとを
比較し、これらの高さの差の絶対値が所定の値以内であ
れば同一物体として判断し、追跡する。
【0023】本例の動作を説明する。図5は本発明によ
るステレオ画像による物体の移動追跡方法を実施するフ
ローチャートである。本ルーチンでは先ず、ステップS
1において、空間中に抽出すべき特定物体が存在するか
否か判断する。存在すると判断すると次に説明するステ
ップS2に進み、そうでない場合には後に説明するステ
ップS9に進む。
【0024】ステップS2において、特定物体の高さH
dv1を設定する。この場合、空間中に複数の特定物体
が存在する場合には、像ごとに高さHdv1を設定す
る。こられの高さHdv1は、本ルーチンにおいて最初
に計測する場合には後に説明する図6のフローチャート
に従って計測し、2回目以降については後に説明するス
テップS5で算出した特定物体の高さHdv2を高さH
dv1として用いる。
【0025】次いでステップS3に進み、装置に内蔵さ
れたタイマ(図示せず)を用いて所定時間遅延させる。
なお、遅延中、空間中の特定物体の出入りを、本例では
平成7年10月19日に本出願人により出願された「入
退室監視装置」を使用して判断する。また、この「入退
室監視装置」を使用して出入りした物体の身長を判別す
ることにより特定物体を識別することができ、空間中の
特定物体の出入りがない場合には、このような「入退室
監視装置」を必要としない。
【0026】次いでステップS4に進み、高さを算出す
べき特定物体が存在するか否か判断する。存在するすな
わち空間中の特定物体の出入りがない場合又は空間中の
特定物体の出入りがあったが空間中に特定物体がまだ存
在すると判断すると次に説明するステップS5に進む。
そうでない場合すなわち特定物体が空間から全て出てい
った場合には後に説明するステップS10に進む。
【0027】ステップS5において、算出すべき特定物
体のうちの一つの高さHdv2を算出し、次いで、ステ
ップS2で設定した高さHdv1のうちの一つとの差の
絶対値|Hdv1−Hdv2|を算出する(ステップS
6)。
【0028】次いでステップS7において、ステップS
6で求めた差分値|Hdv1−Hdv2|が閾値A以上
であるか否か判断する。閾値A以上でない場合には、ス
テップS6で選択した高さHdv1を有する特定物体と
算出した高さHdv2を有する特定物体とが同一である
と判断し、高さHdv1を高さHdv2に更新し(ステ
ップS8)、ステップS4に戻る。
【0029】閾値A以上である場合には、ステップS6
で選択した高さHdv1を有する特定物体と算出した高
さHdv2を有する特定物体とが相違すると判断し、ス
テップS2で設定した高さHdv1のうちの他のものと
の差の絶対値|Hdv1−Hdv2|を算出するため
に、ステップS2で設定した高さHdv1が他に存在す
るか否かをステップS9で判断する。存在すると判断し
た場合にはステップS6に戻り、それに対して存在しな
いと判断した場合には算出した高さHdv2を有する特
定物体は、ステップS3の遅延中に入退室した特定物体
であると判断し、ステップS8において、算出した特定
物体の高さHdv2を高さHdv1とし、ステップS4
に戻る。
【0030】ステップS1又はステップS4からステッ
プS10に進むと、本ルーチンを継続するか否かを判断
する。継続すると判断した場合にはステップS3に戻
り、それに対して継続しないと判断した場合には本ルー
チンを終了する。この判断は、高さHdv1を所定の回
数更新した場合に終了すると判断してもよく、また、電
源をオフにした場合に終了するようにしてもよい。
【0031】図6はステレオ画像による物体の高さ計測
を行うフローチャートである。本ルーチンでは先ず、ス
テップS11において、ステレオ画像をステレオ画像撮
像部1(図1)により撮像する。次いで、ステップS1
2において、ステレオ画像撮像部1(図1)からの画像
信号に基づいて、特定物体抽出部2(図1)が特定物体
9(図4)を抽出する。ステップS12では、特定物体
8,9(図3及び4)が複数存在する場合(本例では一
つ)には像ごとに抽出を行う。
【0032】次いで、ステップS13において、特定物
体抽出部2(図1)により抽出された特定物体8(図
3)の奥行き距離Dh を奥行き距離計測部3(図1)に
より計測する。ステップS13でも、特定物体8,9
(図3及び4)が複数存在する場合(本例では一つ)に
は像ごとに奥行き距離Dh を計測する。
【0033】次いで、ステップS14において、特定物
体8(図3)の高さHdvを算出する際の初期条件を設定
する。この初期条件として先ず、カメラ6及び7(図
3)の位置から仮想無限遠点までの水平距離Dmax にお
ける画像上の床ラインを、y=bmax で設定する。本例
では設定したbmax は画面上で一致するものとする。レ
ンズ歪みを考慮する場合には、画像上の床ラインをy=
f(x)なる曲線とし、画面上で歪んだ床に一致させる
ことにより、特定物体が画面の左右端に存在するときの
高さの計測誤差を減少させることができる。
【0034】またステップS14では、上記初期条件と
して、特定物体8,9(図3及び4)の頭頂座標td、
奥行き距離Dh 及びカメラ設置高さHcamvをそれぞれ設
定する。頭頂座標td及び奥行き距離Dh は、ステップ
S12において特定物体9(図4)を抽出する際に既知
であり、カメラ設置高さHcamvはカメラ設定時に既知で
ある。なお、特定物体8,9(図3及び4)が複数存在
する場合には、これらに対応する頭頂座標td及び奥行
き距離Dh をそれぞれ設定する。
【0035】次いで、ステップS15において、奥行き
距離Dh における計算上の画面上の補正バイアス値bbi
asを算出する。補正バイアス値bbiasを算出するに当た
り、先ず、仮想無限遠点からカメラ6,7(図3)への
仰角θdmaxを
【数1】θdmax=tan -1(Hcamv/Dmax ) 〔°〕 により算出する。
【0036】次いで、奥行き距離Dh における床位置補
正バイアスBbiasを
【数2】 Bbias=(Dmax −Dh )・tan (θdmax・γ) により算出する。ここで、γをレンズ歪み補正係数と
し、補正がないときはγ=1とする。
【0037】次いで、奥行き距離Dh における計算上の
画面上の補正バイアス値bbiasを
【数3】bbias=(Bbias・dccd )/(Dh ・Δcc
dv) 〔dot〕 により算出する。ここでdccd を、レンズ焦点からCC
D撮像面までの距離を表し、Δccdvを、CCD撮像
素子の1画素当たりの垂直方向の長さとし、これらにつ
いては後に説明する。
【0038】図7は特定物体の実寸長とCCD撮像部に
おける長さとの関係図であり、図8はCCD撮像面にお
ける水平及び垂直画素サイズを示す図である。CCD撮
像素子の1画素当たりの垂直方向の長さであるΔccd
vを求めるに当たり、CCD面の垂直長Dccdvを、
【数4】Dccdv=(Dccdsize ・Dccdvdot )/(Dcc
dvdot2+Dccdhdot21/2 により算出する。ただし、Dccdsize をCCD面の対角
寸法とし、本例では1/3インチ=(1/3)・0.0
254〔m〕である。また、Dccdhdot 及びDccdvdot
をそれぞれCCD撮像板の水平方向及び垂直方向の画素
数〔dot〕とする。したがって、CCD撮像素子の1
画素当たりの垂直方向の長さΔccdvは、
【数5】Δccdv=Dccdv/Dccdvdot 〔m〕 から求めることができる。
【0039】次いで、ステップS16において、画面上
での特定物体9(図4)の高さhdvを
【数6】hdv=(bmax +bbias)−td 〔dot〕 から求める。
【0040】次いで、ステップS17において、特定物
体8(図3)の高さHdvを求める。特定物体8(図3)
の高さHdvを求めるに当たり、先ず、CCD面上の特定
物体の高さhd2v を
【数7】hd2v =hdv・Δccdv 〔m〕 から求める。ここで、レンズ焦点とCCD面との間の距
離をdccd とすると、特定物体8(図3)の高さHdvと
CCD面上の特定物体の高さhd2v との間には、
【数8】Hdv:hd2v =Dh :dccd の関係があるので、特定物体8(図3)の高さHdvは、
【数9】Hdv=(hd2v ・Dh )/dccd となる。
【0041】次いで、ステップS18において、ステッ
プS12で抽出した物体がまだ存在するか否か判断す
る。存在すると判断した場合にはステップS15に戻
り、それに対して存在しないと判断した場合には本ルー
チンを終了する。なお、ステップS14〜S18は特定
物体高計測部4(図1)によって行われる。
【0042】以上説明したように、本例では、画面上の
特定物体の頂部座標td、画面上における仮想無限遠点
での床位置y=bmax 及び仮想無限遠点からカメラへの
仰角θdmaxから画面上の特定物体9(図4)の高さhdv
を算出し、これを実際の特定物体8(図3)の高さHdv
に変換しているので、簡単かつ短い処理時間で物体の高
さを計測することができる。また、レンズ歪みを考慮し
ているので、特定物体が画面の左右端に存在する場合の
物体の高さの計測誤差を減少できる。さらに、空間内の
複数の物体の像を像ごとに抽出するために、複数の物体
の高さを一度の撮像で計測することができる。
【0043】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、幾多の変更及び変形が可能である。対応するエッ
ジ画像を水平方向にシフトして基準エッジ画像と比較す
る場合、水平方向に延在するエッジが画像中に存在する
と広い範囲で一致が検出され、エラーとなるおそれがあ
る。一般に室内では水平なエッジが多く含まれるのでそ
の影響が比較的大きくなる。このような場合には、テレ
ビカメラを光軸回りに90°回転させて物体を撮像する
と、水平なエッジ成分が減少し、したがってエラーを低
減することができる。
【0044】また、空間中の特定物体が人物である場合
には、人物の起立時の高さだみだけでなく椅子等の着座
時の高さを考慮して判断することにより誤判断を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステレオ画像による物体の高さ測定方
法を実施する装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ステレオビデオカメラの一例を示す図である。
【図3】3次元空間の特定物体の位置関係を示す側面図
である。
【図4】2次元画面上の特定物体の位置関係を示す図で
ある。
【図5】本発明のステレオ画像による物体の移動追跡方
法を実施するフローチャートである。
【図6】ステレオ画像による物体の高さを計測するフロ
ーチャートである。
【図7】特定物体の実寸長とCCD撮像部における長さ
との関係図である。
【図8】CCD撮像面における水平及び垂直画素サイズ
を示す図である。
【符号の説明】
1 ステレオ画像撮像部 2 特定物体抽出部 3 奥行き距離計測部 4 特定物体高計測部 5 物体移動追跡部 6,7 テレビカメラ 8,9 特定物体 Bbias 奥行き距離における床位置補正バイアス bbias 画面上の床位置の補正バイアス Dh 特定物体の奥行き距離 Dccdh CCD面の水平長 Dccdv CCD面の垂直長 Dccdsise CCD面の対角寸法 Dccdhdot CCD撮像板水平画素数 Dccdvdot CCD撮像板垂直画素数 Dmax カメラから仮想無限遠点までの水平距離 dccd レンズ焦点とCCD面との間の距離 Hcamv カメラ設置高さ Hdv 特定物体の実際の高さ hdv 画面上の特定物体の高さ hd2v CCD面上の特定物体の高さ td 画面上の特定物体の頂部座標 y=bmax 画面上における仮想無限遠点での床位置 θcamv カメラの垂直視野の範囲 θdmax 仮想無限遠点からカメラへの仰角 Δccdv CCDの1画素当たりの垂直方向の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 高秀 東京都中央区銀座2丁目16番7号 株式会 社ビデオ・リサーチ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間内の物体の像を抽出し、この物体の
    像の画像情報を処理して物体の高さを計測し、この物体
    の移動を追跡するに当たり、 この物体の像を、前景及び背景を含めてステレオ撮像し
    て第1及び第2の画像信号を得る画像信号形成工程と、 これら第1及び第2の画像信号から物体の実際の高さを
    求める第1高さ演算工程と、 この第1高さ演算工程後所定の時間遅延させる遅延工程
    と、 この遅延工程後物体の実際の高さを求める第2高さ演算
    工程と、 前記第1高さ演算工程で求めた高さと前記第2高さ演算
    工程で求めた高さとを比較し、これらの高さの差の絶対
    値が所定の値以内であれば同一の物体であると判断する
    物体追跡判断工程とを具えることを特徴とするステレオ
    画像による物体の移動追跡方法。
  2. 【請求項2】 前記第1高さ算出工程及び第2高さ算出
    工程はそれぞれ、 前記第1及び第2の画像信号からそれぞれエッジ画像信
    号を抽出して第1及び第2のエッジ画像信号を得るエッ
    ジ画像信号形成工程と、 これら第1及び第2のエッジ画像信号から、前記物体の
    互いに対応する点が一致するまでシフト量を求め、この
    シフト量に基づいて物体撮像位置から前記物体までの距
    離を演算により求める距離演算工程と、 画面上における仮想無限遠点での床位置を設定する床位
    置設定工程と、 前記物体の像の頂点位置座標を求める頂点位置座標算出
    工程と、 前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離及び
    撮像位置の高さから、前記仮想無限遠点から前記物体撮
    像位置への仰角を求める仰角演算工程と、 前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離と前
    記物体撮像位置から前記物体までの距離との差の正接
    を、前記仰角を用いて求める正接演算工程と、 この正接を画面上の正接に変換する正接変換工程と、 前記頂点位置座標、前記床位置及び前記画面上の正接か
    ら画面上の前記物体の高さを算出する高さ算出工程と、 前記画面上の物体の高さを物体の実際の高さに変換する
    高さ変換工程とを具えることを特徴とする請求項1記載
    のステレオ画像による物体の移動追跡方法。
  3. 【請求項3】 前記正接演算工程で正接を求めるに当た
    り、前記仰角にレンズ歪み補正係数を乗算したものを用
    いることを特徴とする請求項2記載のステレオ画像によ
    る物体の移動追跡方法。
  4. 【請求項4】 物体撮像手段を光軸回りに90°回転さ
    せて空間内の物体の像を撮像することを特徴とする請求
    項1から3のうちのいずれかに記載のステレオ画像によ
    る物体の移動追跡方法。
  5. 【請求項5】 空間内の複数の物体の像を像ごとに抽出
    することを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか
    に記載のステレオ画像による物体の移動追跡方法。
  6. 【請求項6】 前記遅延工程中、物体の出入りを判別す
    ることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれかに
    記載のステレオ画像による物体の移動追跡方法。
  7. 【請求項7】 出入りした物体の身長を判別することを
    特徴とする請求項6記載のステレオ画像による物体の移
    動追跡方法。
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