JP4687506B2 - オブジェクトサイズ算出装置、それを用いたオブジェクト検索装置およびオブジェクト分類装置ならびにオブジェクトサイズ算出方法 - Google Patents

オブジェクトサイズ算出装置、それを用いたオブジェクト検索装置およびオブジェクト分類装置ならびにオブジェクトサイズ算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像において、人物等のオブジェクトの高さおよび幅を含むサイズを算出するオブジェクトサイズ算出装置に関し、特に、オブジェクトのサイズを用いて所望のオブジェクトの検索を行うオブジェクト検索装置やオブジェクトの分類を行うオブジェクト分類装置等に用いることのできるオブジェクトサイズ算出装置およびオブジェクトサイズ算出方法に関する。
従来から、画像における人物等のオブジェクトの高さおよび幅を含む大きさを示すサイズ情報(オブジェクトが人物である場合には、その身長と身幅)を用いた様々な技術が提案されてきている。
例えば、監視カメラを用いて侵入物を検出する侵入物検出装置において、あらかじめカメラの設置高さや設置角度等のカメラパラメータを用いて、画像に撮影された被写体のサイズを算出し、そのサイズにもとづいて、侵入物が人物であるか否かを見分けることのできる技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、カメラで撮像された画像中において、カメラからの距離に応じた基準面積をあらかじめ設定しておいて、その基準面積と実際に撮影された物体の面積との面積比を計算して、その面積比を用いて物体の種類を区別することのできる技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開平8−136251号公報 特開2001−5974号公報
しかしながら、前述の技術を用いた場合には、被写体のサイズを算出したり、基準面積を設定したりするときに、カメラの設置される位置、搭載される光学系の種類、撮影画角、および、撮影する方向等の様々なパラメータ(以下、カメラパラメータとも記す)を入力する必要があった。
すなわち、前述の技術を用いた場合には、カメラパラメータが既知の撮影装置を用いる必要があったが、実際に、カメラを設置する場合において、カメラパラメータを正確に導出することは難しく、実用的でないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、カメラパラメータを用いることなく、オブジェクトのサイズを算出することのできるオブジェクトサイズ算出装置、それを用いたオブジェクト検索装置およびオブジェクト分類装置ならびにオブジェクトサイズ算出方法を提供することを目的とする。
本発明の監視記録装置は、平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力部と、前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、前
記画像中における、第2のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記第2のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記第2のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記第2のオブジェクトの前記参照位置における前記第2のオブジェクトの参照高さを算出する参照高さ算出部と、前記第2のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記第2のオブジェクトの実際の高さを算出する高さ算出部とを備えた構成を有している。
このような構成によれば、画像中における第1のオブジェクトの少なくとも3つの位置における上端位置情報および下端位置情報を用いて、第2のオブジェクトの高さを算出することができるので、カメラパラメータを用いることなく、オブジェクトのサイズを算出することができるオブジェクトサイズ算出装置を提供することができる。
さらに、本発明のオブジェクトサイズ算出装置は、前記第1のオブジェクトの実際の高さをLL、前記第2のオブジェクトの参照高さをL2および前記第1のオブジェクトの前記参照位置における高さをL1としたとき、前記第2のオブジェクトの実際の高さLRが、
LR=LL×L2/L1
によって求められることを特徴としている。
さらに、前記画像から前記第1のオブジェクトおよび前記第2のオブジェクトの少なくとも一方を抽出するオブジェクト抽出部と、前記オブジェクト抽出部で抽出されたオブジェクトの高さ情報を算出する高さ情報算出部とを備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトを共通する処理ブロックによって処理することができる。
また、前記第1のオブジェクトについての処理を行うキャリブレーションモードと、前記第2のオブジェクトについての処理を行う算出モードとを切り替える切替制御部を備え、
前記キャリブレーションモードにおいては、前記オブジェクト抽出部は、前記第1のオブジェクトを抽出し、前記高さ情報算出部は、算出した前記第1のオブジェクトについての前記下端位置情報及び上端位置情報を前記パラメータ算出部に出力し、前記パラメータ算出部は前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出し、前記算出モードにおいては、前記オブジェクト抽出部は、前記第2のオブジェクトを抽出し、前記高さ情報算出部は、算出した前記第2のオブジェクトについての前記下端位置情報及び上端位置情報を前記参照高さ情報算出部に出力し、前記参照高さ算出部は、前記第2のオブジェクトの前記参照位置における前記第2のオブジェクトの参照高さを算出し、前記高さ算出部は、前記第2のオブジェクトの前記参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記第2のオブジェクトの実際の高さを算出する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、オブジェクト抽出部および高さ情報算出部それぞれに対して、モードに応じた適切な切り替え制御を行うことが可能となる。
さらに、パラメータ算出部が算出したパラメータを記憶する記憶部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、あらかじめ、設置時等にキャリブレーションモードを実行して算出されたパラメータを記憶しておき、追って必要なときに、算出モードにおいて、記憶部に記憶されたパラメータを用いて、オブジェクトの高さおよび幅の算出処理を行うことができる。
また、オブジェクト高さ算出部が算出した前記第2のオブジェクトの高さを出力する出力部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、オブジェクトの高さを出力することで、外部の機器等で、その高さを利用して、追尾等の様々な処理を行うことが可能となる。
また、オブジェクト高さ算出部が算出した前記第2のオブジェクトの高さを表示する表示部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、オブジェクトの高さを表示することができるので、ユーザにとって利便性に優れた構成を実現できる。
さらに、表示部は、前記第2のオブジェクトの高さを表示する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、画像と合わせてオブジェクトの高さを表示することができるので、さらに利便性に優れた構成を実現できる。
また、オブジェクト抽出部は、少なくとも三つの互いに異なる位置における第1のオブジェクトを抽出する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、第1のオブジェクトの少なくとも三つの位置における座標情報を用いることで、より正確に消失点および消失線を算出することが可能となる。
さらに、オブジェクト抽出部は、第1のオブジェクトの軌跡の変化にもとづいて第1のオブジェクトの抽出を行う構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、第1のオブジェクトの軌跡の変化にもとづいて、例えば、軌跡の変化が異常な部分におけるオブジェクトの画像は抽出しない等の処理が可能となるので、信頼性の高い構成を実現できる。
また、第2のオブジェクトが人物であり、前記オブジェクト高さ算出部は、前記人物の身長を算出する構成であっても良い。
このような構成によれば、さらに、画像における人物の身長算出に適した構成を実現できる。
次に、本発明のオブジェクト検索装置は、平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力部と、前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用い
て、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、前記画像中における、複数のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記複数のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記複数のオブジェクトの前記参照位置における前記複数のオブジェクトの参照高さを算出する参照高さ算出部と、前記複数のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記複数のオブジェクトの実際の高さを算出する高さ算出部と、前記複数のオブジェクトから、所望の高さを有するオブジェクトを検索する検索部とを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトのサイズを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトのサイズを算出し、そのサイズを検索キーとしてオブジェクトを検索することのできるオブジェクト検索装置を提供できる。
また、検索部で検索されたオブジェクト以外のオブジェクトを、画像から除去するノイズ除去部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、所望のオブジェクトをサイズで指定し、指定したオブジェクト以外のオブジェクトをノイズとして画像から除去することができる。
次に、本発明のオブジェクト分類装置は、平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力部と、前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、前記画像中における、複数のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記複数のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記複数のオブジェクトの前記参照位置における前記複数のオブジェクトの参照高さを算出する参照高さ算出部と、前記複数のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記複数のオブジェクトの実際の高さを算出する高さ算出部と、前記複数のオブジェクトの高さを記憶するオブジェクトサイズ記憶部と、前記オブジェクトサイズ記憶部に記憶された、前記複数のオブジェクトを、高さ毎に分類する分類部とを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトのサイズを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトのサイズを算出し、そのサイズを用いてオブジェクトを分類することのできるオブジェクト分類装置を提供できる。
また、前記分類部は、前記複数のオブジェクトを、高さ毎に分類するとともに、その数も判定する構成であっても良い。
このような構成によれば、さらに、分類だけではなく、オブジェクトの高さを用いてオブジェクトの数をも判定できる構成を実現できる。
次に、本発明のオブジェクトサイズ算出方法は、平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力ステップと、前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出する第1のステップと、前記画像中における、第2のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記複数のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記複数のオブジェクトの前記参照位置における前記第2のオブジェクトの参照高さを算出する第2のステップと、前記複数のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記複数のオブジェクトの実際の高さを算出する高さを算出する第3のステップとを備えたことを特徴としている。
このような方法によれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトのサイズを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトのサイズを算出することができるオブジェクトサイズ算出方法を提供することができる。
次に、本発明のオブジェクトサイズ算出プログラムは、コンピュータに、前記オブジェクトサイズ算出方法を実行させることを特徴としている。
このようなプログラムによれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトのサイズを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトのサイズを算出することができるオブジェクトサイズ算出プログラムを提供することができる。
以上述べたように、本発明によれば、カメラパラメータを用いることなく、オブジェクトのサイズを算出することができるオブジェクトサイズ算出装置、それを用いたオブジェクト検索装置およびオブジェクト分類装置ならびにオブジェクトサイズ算出方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の構成について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の構成を示すブロック図である。オブジェクトサイズ算出装置2は、カメラ部4で撮影された、または、他の装置等から入力された画像から、被写体である物体(以下、オブジェクトとも記す)の高さおよび幅を含むサイズ(例えば、物体が人物の場合には、その身長と身幅)を算出することのできる装置である。オブジェクトサイズ算出装置2は、キャリブレーションモードと算出モードとを有する。
オブジェクトサイズ算出装置2は、そのキャリブレーションモードにおいては、以降の算出対象なる物体(以下、対象物体とも記す)のサイズを正確に算出することができるように、参照物体(第1のオブジェクトとも記す)を移動させながら、その画像を撮影して、後述する消失点、消失線についての情報、高さ方向の参照位置、幅方向の参照位置、ならびに、高さ方向の参照位置における第1のオブジェクトの高さ情報および幅方向の参照位置における第1のオブジェクトの幅情報(以下、これらの情報を参照情報と記す)を含むパラメータを算出する。
一方、オブジェクトサイズ算出装置2は、その算出モードにおいては、キャリブレーションモードにおいて算出されたパラメータを用いて、対象物体(第2のオブジェクトとも記す)の高さおよび幅を算出する。例えば、オブジェクトサイズ算出装置2は、ユーザが画像を表示部20で見ながら、複数の物体の中から所望の対象物体を選択することにより、その対象物体の高さおよび幅を算出して、出力部26から外部の装置に出力または表示部20に表示することができる。通常は、キャリブレーションモードにおいて、一度基準となる第1のオブジェクトについてのパラメータを算出しておくことにより、以降は算出モードでの処理を行えばよいが、カメラ部4が動いた場合や、より信頼性の高いパラメータを再度算出したい場合には、算出モードから再度キャリブレーションモードにモードを切り替えることもできる。これらのモードの切り替えは、入力部6からのユーザ入力等によって行われる。
オブジェクトサイズ算出装置2は、カメラで撮影された画像における、消失点、消失線と呼ばれる考え方を用いてオブジェクトの高さおよび幅を算出する。ここで、この考え方について説明する。位置を固定されたカメラで撮影された画像においては、同じ高さを有し、互いに平行な一組の物体を撮影した場合に、それぞれの物体の上端同士を結ぶ直線、および、それぞれの物体の下端同士を結ぶ直線が、一点(この点を消失点と記す)に交わる。また、この消失点を、様々な高さの、同じ高さを有し、互いに平行な一組の物体について、それぞれ算出した消失点は、一つの直線上に位置する(この直線を消失線と記す)。
また、同様に、位置を固定されたカメラで撮影された画像においては、同じ幅を有し、互いに平行な一組の物体を撮影した場合に、それぞれの物体の右端同士を結ぶ直線、および、それぞれの物体の左端同士を結ぶ直線が、一点(消失点)に交わり、また、この消失点を様々な高さの、同じ幅を有し、互いに平行な一組の物体について、それぞれ算出した消失点は、やはり一つの直線上に位置し、この直線は、前述の物体の高さにもとづいて作成した消失線と一致する。
オブジェクトサイズ算出装置2は、この現象を利用して、対象物体の高さおよび幅を算出する。このような考え方は、例えば、A new approach to obtain height measurements from video, Antonio Criminisi, et al, University of Oxford, 1998に示されている。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の高さ算出の原理について説明するための図である。また、図3は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の幅算出の原理について説明するための図である。
まず、図2に示したように、カメラ部4は、その位置および撮影方向を含むカメラパラメータを固定した状態で設置され、移動する同一の人物Aを、画像中の互いに異なる三つの位置30,32,34(足元の位置を示す)で撮影する。この場合、人物Aの位置30における足元の位置と頭頂の位置とを結ぶベクトルを高さベクトル36とし、位置32における高さベクトル38、および、位置34における高さベクトル40をそれぞれ規定する。そうすると、三つの高さベクトル36,38,40は、互いに平行であり、ともに同じ高さの物体についてのベクトルとなる。
よって、図2において、前述の考え方を適用すると、高さベクトル36と高さベクトル38それぞれの上端を結ぶ直線52と、それぞれの下端を結ぶ直線54との交わる点が消失点42であり、高さベクトル38と高さベクトル40それぞれの上端を結ぶ直線56と、それぞれの下端を結ぶ直線58との交わる点が消失点44である。そして、消失点42および消失点44を結ぶ直線が消失線60となる。上述の考え方においては、この画像上において、すべての互いに平行、かつ、高さの等しい物体について同様に消失点を求めることができ、その消失点は高さの違いによらず、同じ消失線60上に位置することとなる。このように、消失線60を算出するためには、少なくとも二つの消失点42,44を算出する必要がある。すなわち、同一のカメラ部4で撮影された、少なくとも三つの位置における、互いに平行、かつ、同一の物体の画像があれば、その高さを用いることで消失線60を算出することができる。
また、同様に、図3に示したように、今、カメラ部4の設置位置および撮影方向を含むカメラパラメータを固定した状態で、先ほどの人物Aが、画像中の互いに異なる三つの位置230,232,234で撮影されたとする。なお、この場合位置230,232,234は、それぞれ人物の同じ位置、例えば、身長のちょうど半分の高さの身幅の左端とする。この場合、人物Aの位置230における身幅の左端と右端とを結ぶベクトルを幅ベクトル236とし、位置232における幅ベクトル238、および、位置234における幅ベクトル240をそれぞれ規定する。そうすると、三つの幅ベクトル236,238,240は、互いに平行であり、ともに同じ幅の物体についてのベクトルとなる。
なお、特に人物を物体とした場合、その身幅は、人物が手を広げたりすること等によって、同一人物においてもばらつく場合があるので、物体を含む画素列のうち、高さ方向の物体の画素数が所定の閾値よりも多い列を信頼性の高い列として選択し(画素数が所定の閾値よりも少ない列はノイズとして除去して)、その列の幅をその物体の身幅とすることによって、より精度の高いサイズ算出を行うことができる。
よって、図3において、前述の考え方を適用すると、幅ベクトル236と幅ベクトル238それぞれの左端を結ぶ直線252と、それぞれの右端を結ぶ直線254との交わる点が消失点242であり、幅ベクトル238と幅ベクトル240それぞれの左端を結ぶ直線256と、それぞれの右端を結ぶ直線258との交わる点が消失点244である。そして、消失点242および消失点244は、先ほどと同じ消失線60上に位置する。
上述の考え方においては、この画像上において、すべての互いに平行、かつ、幅の等しい物体について同様に消失点を求めることができ、その消失点は幅の違いによらず、同じ消失線60上に位置することとなる。このように、消失線60を算出するためには、少なくとも二つの消失点242,244を算出する必要がある。すなわち、同一のカメラ部4で撮影された、少なくとも三つの位置における、互いに平行、かつ、同一の物体の画像があれば、その幅を用いることによっても消失線60を算出することができる。
オブジェクトサイズ算出装置2は、これらの考え方を利用する。すなわち、キャリブレーションモードにおいて、参照物体を移動させながら、あらかじめ動画像の撮影を行っておき、少なくとも三つの位置における高さベクトルおよび幅ベクトルを算出して、前述の消失点42,44または消失点242,244および消失線60を算出しておく。そして、算出モードにおいては、対象物体について、キャリブレーションモードで算出された消失線60の情報を用いて、その高さ情報および幅情報を算出する。具体的な高さ情報および幅情報の算出方法については、後述する。
なお、いずれか一方のベクトル三つを用いて算出した消失線60を、他方のベクトル三つから算出した消失線と同じとみなしても実使用上何ら支障を生じないが、高さベクトルを用いて算出した消失線と幅ベクトルを用いて算出した消失線との平均を用いて消失線60を算出すれば、より信頼性を向上させることができる。
ここで、オブジェクトサイズ算出装置2の構成について説明する。図1に示したように、オブジェクトサイズ算出装置2は、前述のキャリブレーションモードおよび算出モードのモード切り替え、参照物体の実際の高さおよび幅、複数の物体から対象物体を選択する情報等の各種情報が入力される入力部6、入力部6からの入力に応じて、カメラ部4等から入力された画像から、参照物体や対象物体を抽出するオブジェクト抽出部8、オブジェクト抽出部8で抽出されたオブジェクトについて、画像中でのオブジェクトの高さを示す情報、例えば、具体的にはオブジェクトの上端と下端との間の画素数、および、画像中でのオブジェクトの下端の位置を示す情報(以下、これらの情報を高さ情報と記す)を算出する高さ情報算出部10、オブジェクト抽出部8で抽出されたオブジェクトについて、画像中でのオブジェクトの幅を示す情報、例えば、具体的にはオブジェクトの左端と右端との間の画素数、および、画像中でのオブジェクトの左端の位置を示す情報(以下、これらの情報を幅情報と記す)を算出する幅情報算出部210、入力部6からの入力に応じて、オブジェクト抽出部8、高さ情報算出部10および幅情報算出部210の機能を切り替える切替制御部7、高さ情報算出部10で算出された参照物体の高さ情報および幅情報算出部210で算出された参照物体の幅情報から、消失点42,44または消失点242,244についての情報(例えば、座標)、消失線60についての情報(例えば、画像中における関数)、および、参照情報をそれぞれ算出または決定する、消失点算出部14、消失線算出部16および参照情報決定部17を有するパラメータ算出部12、パラメータ算出部12で算出された消失線60に関する情報、入力部6から入力された参照物体の実際の高さと幅および参照情報を記憶する記憶部18、記憶部18に記憶された情報を用いて、高さ情報算出部10で算出された対象物体についての高さ情報を用いて、対象物体の高さ方向の参照位置における高さ情報を算出する参照高さ情報算出部22、参照物体の実際の高さ、参照情報および参照高さ情報算出部22で算出された対象物体の高さ方向の参照位置における高さ情報を用いて対象物体の高さを算出するオブジェクト高さ算出部24、同じく記憶部18に記憶された情報を用いて、幅情報算出部210で算出された対象物体についての幅情報を用いて、対象物体の幅方向の参照位置における幅情報を算出する参照幅情報算出部222、参照物体の実際の高さ、参照情報および参照高さ情報算出部22で算出された対象物体の高さ方向の参照位置における高さ情報を用いて対象物体の高さを算出するオブジェクト高さ算出部24、参照物体の実際の幅、参照情報および参照幅情報算出部222で算出された対象物体の幅方向の参照位置における幅情報を用いて対象物体の幅を算出するオブジェクト幅算出部224、オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さ、オブジェクト幅算出部224で算出された対象物体の幅およびカメラ部4で撮影された画像をユーザに対して表示する表示部20、ならびに、オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さおよびオブジェクト幅算出部224で算出された対象物体の幅を外部装置等に出力する出力部26を備える。
入力部6としては、キーボードやマウス等公知の入力デバイスを用いることができる。マウス等のポインティングデバイスを用いれば、画像上の複数の物体から対象物体を選択しやすい。
記憶部18としては、ハードディスクや半導体メモリ等の公知の記憶デバイスを用いることができる。
表示部20としては、ユーザに対して画像を表示する公知の表示デバイスを用いることができる。
出力部26としては、外部に接続された装置や記憶媒体等に、対象物体の高さおよび幅を出力する機能を有する各種出力デバイスを用いることができる。
カメラ部4としては、監視カメラ装置やビデオカメラ装置等の動画を撮影することの可能な、公知の撮影装置を用いることができる。
また、切替制御部7、オブジェクト抽出部8、高さ情報算出部10、幅情報算出部210、消失点算出部14、消失線算出部16、参照情報決定部17、参照高さ情報算出部22、参照幅情報算出部222、オブジェクト高さ算出部24およびオブジェクト幅算出部のそれぞれの機能は、専用回路等のハードウェアで実現することもできるし、それぞれの機能がソフトウェアで記述され、コンピュータによって実行される構成であってもよい。
また、オブジェクトサイズ算出装置2のオブジェクト抽出部8に入力される画像は、カメラ部4から入力される構成に限定されず、記憶媒体から読み込まれた画像や外部の機器から画像が入力される構成であってもよい。
ここで、オブジェクトサイズ算出装置2の構成要素それぞれの機能について、詳細に説明する。まず、オブジェクト抽出部8は、入力された画像から、オブジェクトを抽出する。オブジェクトの抽出は、画像中の動きのある領域を検出することによって行うことができる。オブジェクト抽出部8は、画像から動きが検出された領域を切り出してオブジェクトとして抽出し、画像およびオブジェクトの位置、大きさについての情報を高さ情報算出部10および幅情報算出部210に出力する。画像中の動き検出を行う方法としては、例えば、撮影されたフレーム画像間の差分から動きを検出する方法や、背景を記憶しておいて、その背景画像との差分から動きを検出する方法を用いることができる。
オブジェクト抽出部8は、キャリブレーションモードと算出モードで異なる動作を行う。
まず、キャリブレーションモードにおいては、前述の消失線60を算出するために、参照物体について、少なくとも三つの位置におけるオブジェクトを抽出して、その画像、オブジェクトの位置およびその大きさを示す情報を高さ情報算出部10および幅情報算出部210に出力する。これらの情報を得るためには、参照物体を移動させながらオブジェクト抽出を行う。例えば、参照物体として人物を用いる場合には、その人物に対して表示部20を用いて「歩き回ってください」等の誘導を行うとともに、入力画像からオブジェクト抽出を行うことで、異なる位置における同一の参照物体についてのオブジェクト抽出を行うことができる。また、画像内で移動している姿を撮影された人物を参照物体として利用することも可能である。
このように、キャリブレーションモードにおいて、参照物体を歩き回らせた状態で撮影を行った場合には、参照物体の頭頂の部分や足元の部分の撮影が様々な障害物によって妨げられ、適切なオブジェクト抽出ができない場合がある。このような場合をオクルージョンが発生した場合と記す。図4は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2のキャリブレーションモードにおいて、オクルージョンが発生した場合について説明するための図である。
図4(a)に示した例において、参照物体70が矢印の方向に移動しているとして、このとき、画像中のEに示した位置では、下半身の領域72において、例えば床に置かれた荷物等の何らかの障害物によってオクルージョンが発生し、撮影を妨げられている。すなわち、図4(b)のように、横軸にフレーム数をとって、縦軸に画像における、参照物体のY軸座標をとった場合、Eに示した位置では、オクルージョンが発生しているので、見かけ上足元の座標位置が周辺よりも高くなる。オブジェクト抽出部8は、抽出すべきオブジェクトを選択する場合に、図4(b)に示すような、オブジェクトの軌跡を用いて、その座標が前後の座標よりも急激に変化しているような場合には、その位置のオブジェクト(例えばE)を抽出せずに、比較的穏やかに変化している部分、例えば、図4(a)および図4(b)においては、位置C,D,Fにおけるオブジェクトを抽出する。このように、本実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2は、オブジェクト抽出部8が、オブジェクトの軌跡を用いて、前後の座標と比較して、座標が急激に変化しているようなオブジェクトは抽出しないので、オクルージョンの影響を受けにくい構成を実現できる。なお、オクルージョンの発生が多い画像においては、高さベクトルを用いた消失線の算出に加えて、前述の幅ベクトルを用いて算出した消失線を考慮することが特に有効である。
一方、オブジェクト抽出部8は、算出モードにおいては、入力された画像から、入力部6によって指定された対象物体を抽出して、その画像、対象物体の位置および大きさを示す情報を高さ情報算出部10および幅情報算出部210に対して出力する。
次に、高さ情報算出部10の機能について説明する。高さ情報算出部10も、キャリブレーションモードと算出モードとで機能が異なる。図5は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の高さ情報算出部10の機能について説明するための図である。
まず、キャリブレーションモードにおいては、高さ情報算出部10は、図5(a)〜図5(c)に示したような少なくとも三つの画像64,66,68およびそれぞれのオブジェクト82,84,86の位置、大きさを示す情報をオブジェクト抽出部8から入力して、図5(d)に示したように、それぞれの画像について抽出されたオブジェクト82,84,86について、一つの画像96に撮影されたと仮定したときの、図5(e)に示したような、高さベクトル90,92,94を示す高さ情報を算出する。具体的には、高さ情報算出部10は、画像96中のオブジェクト82,84,86それぞれについて、それぞれのオブジェクトを規定する情報として、その高さ方向の画素数および足元の位置の座標等の高さベクトルを規定するために必要な高さ情報を算出する。算出した三つの高さ情報は、パラメータ算出部12に送られる。
一方、算出モードにおいては、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8から送られた対象物体について、その高さ情報を算出して、参照高さ情報算出部22に出力する。
次に、幅情報算出部210の機能について説明する。幅情報算出部210も、キャリブレーションモードと算出モードとで機能が異なる。図6は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の幅情報算出部210の機能について説明するための図である。
まず、キャリブレーションモードにおいては、幅情報算出部210は、図6(a)〜図6(c)に示したような少なくとも三つの画像264,266,268およびそれぞれのオブジェクト282,284,286の位置、大きさを示す情報をオブジェクト抽出部8から入力して、図6(d)に示したように、それぞれの画像について抽出されたオブジェクト282,284,286について、一つの画像296に撮影されたと仮定したときの、図6(e)に示したような、幅ベクトル290,292,294を示す幅情報を算出する。具体的には、幅情報算出部210は、画像296中のオブジェクト282,284,286それぞれについて、それぞれのオブジェクトを規定する情報として、その身幅方向の画素数および身幅の左端の位置の座標等の幅ベクトルを規定するために必要な幅情報を算出する。算出した三つの幅情報は、パラメータ算出部12に送られる。
一方、算出モードにおいては、幅情報算出部210は、オブジェクト抽出部8から送られた対象物体について、その幅情報を算出して、参照幅情報算出部222に出力する。
次に、パラメータ算出部12の機能について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2のパラメータ算出部12の機能について説明するための図である。図7に示した例においては、パラメータ算出部12は、高さ情報算出部10で算出された三つの高さ情報からパラメータを算出する。
図7に示したように、高さ情報算出部10より、画像96における高さベクトル90,92,94を示す高さ情報がパラメータ算出部12に送られたものとする。このような場合、まず、消失点算出部14は、これら三つの高さベクトル90,92,94から、消失点を求める。具体的には、まず、高さベクトル90および高さベクトル92について、それぞれの上端部分を結ぶ直線100を算出するとともに、それぞれの下端部分を結ぶ直線102を算出する。これらの直線100および直線102が交わる点を消失点104とする。次に、高さベクトル92および高さベクトル94について、それぞれの上端部分を結ぶ直線106を算出するとともに、それぞれの下端部分を結ぶ直線108を算出する。これらの直線106および直線108が交わる点を消失点110とする。
次に、消失線算出部16は、消失点算出部14によって算出された消失点104,110を結ぶ直線を算出して、この直線を消失線112として決定する。
なお、上述の消失点104,110の算出は、三つの高さベクトル90,92,94のうち、任意の二つを組み合わせて行うことができる。いずれの組み合わせで消失点104,110の算出を行っても、消失線112は大略重なり合う。
また、前述のように、消失点算出部14および消失線算出部16は、幅情報算出部210で算出された三つの幅情報を用いて、二つの消失点および消失線を算出することも可能である。図8は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2のパラメータ算出部12の別の機能例について説明するための図である。
図8に示したように、幅情報算出部210より、画像296における幅ベクトル290,292,294を示す幅情報がパラメータ算出部12に送られたものとする。このような場合、まず、消失点算出部14は、これら三つの幅ベクトル290,292,294から、消失点を求める。具体的には、まず、幅ベクトル290および幅ベクトル292について、それぞれの右端部分を結ぶ直線300を算出するとともに、それぞれの左端部分を結ぶ直線302を算出する。これらの直線300および直線302が交わる点を消失点304とする。次に、幅ベクトル292および幅ベクトル294について、それぞれの左端部分を結ぶ直線306を算出するとともに、それぞれの右端部分を結ぶ直線308を算出する。これらの直線306および直線308が交わる点を消失点310とする。
次に、消失線算出部16は、消失点算出部14によって算出された消失点304,310を結ぶ直線を算出して、この直線を消失線312として決定する。
なお、上述の消失点304,310の算出は、三つの幅ベクトル290,292,294のうち、任意の二つを組み合わせて行うことができる。いずれの組み合わせで消失点304,310の算出を行っても、消失線312は大略重なり合う。
前述したように、本実施の形態のパラメータ算出部12においては、高さ情報算出部10で算出された三つの高さ情報および幅情報算出部210で算出された三つの幅情報のいずれを用いても、消失線の算出を行うことができる。以降の処理において用いる消失線としては、いずれを用いてもよいし、二つの消失線から平均をとる等、演算処理して算出された直線を以降は消失線として用いてもよい。
次に、参照情報決定部17は、オブジェクトの高さ算出のために、図7に示した三つの高さベクトル90,92,94のうち、いずれかの高さベクトルの下端位置(参照物体が人物のときには、その足元の位置)を高さ方向の参照位置として決定し、その座標とともに、その高さ方向の参照位置における高さベクトルの長さ(画素数)を、参照情報として決定する。ここでは、高さベクトル92の下端位置を高さ方向の参照位置114として決定し、その位置における高さベクトル92の長さを、長さL1とすると、参照位置114の座標および長さL1が参照情報となる。
さらに、参照情報決定部17は、オブジェクトの幅算出のために、図8に示した三つの幅ベクトル290,292,294のうち、いずれかの幅ベクトルの左端位置を幅方向の参照位置として決定し、その座標とともに、その幅方向の参照位置における幅ベクトルの幅(画素数)も、参照情報として決定する。ここでは、幅ベクトル292の左端位置を幅方向の参照位置314として決定し、その位置における幅ベクトル292の長さを、幅W1とすると、参照位置314の座標および幅W1も参照情報となる。
次に、参照高さ情報算出部22は、記憶部18に記憶された情報および高さ情報算出部10で算出された、対象物体の高さ情報から、対象物体の高さ方向の参照位置114における高さ情報を算出する。図9は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の参照高さ情報算出部22の機能を説明するための図である。図9に示したように、画像96における消失線112を示す情報および参照位置114の座標が記憶部18に記憶されているものとする。また、対象物体の高さベクトル120が、図9に示す位置にあるとの高さ情報が高さ情報算出部10から出力されたものとする。
このような場合において、参照高さ情報算出部22は、まず、対象物体の高さベクトル120の下端と、参照位置114とを結ぶ直線122を算出する。そして、直線122と消失線112とが交わる点を、消失点126として決定する。さらに、消失点126と高さベクトル120の上端とを結ぶ直線124を算出する。
そして、参照高さ情報算出部22は、参照位置114から垂直上向きに延長した直線128を算出して、直線124と直線128とが交わる点150の位置を算出する。これにより、参照位置114と点150とを結ぶ、対象物体が参照位置114に位置した場合の高さベクトル151を算出できる。よって、点150と参照位置114との間の距離を測定する(画素数をカウントする)ことにより、高さベクトル151の長さL2を算出することができる。参照高さ情報算出部22は、算出した長さL2の情報をオブジェクト高さ算出部24に送る。
次に、オブジェクト高さ算出部24は、参照位置114における対象物体の高さベクトル151の長さL2の情報、あらかじめ記憶部18に記憶された、参照物体の参照位置114における長さL1の情報および実際の参照物体の高さLLを用いて、対象物体の実際の高さLRを、下記演算を行うことにより、算出する。
LR=LL×L2/L1
オブジェクト高さ算出部24において算出された、対象物体の実際の高さLRの値は、表示部20において、カメラ部4で撮影された画像と並列にまたは重畳して表示されるとともに、出力部26から外部の装置に出力される。
また、参照幅情報算出部222は、記憶部18に記憶された情報および幅情報算出部210で算出された、対象物体の幅情報から、対象物体の幅方向の参照位置314における幅情報を算出する。図10は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の参照幅情報算出部222の機能を説明するための図である。図10に示したように、画像296における消失線312を示す情報および参照位置314の座標が記憶部18に記憶されているものとする。また、対象物体の幅ベクトル320が、図10に示す位置にあるとの幅情報が幅情報算出部210から出力されたものとする。
このような場合において、参照幅情報算出部222は、まず、対象物体の幅ベクトル320の左端と、幅方向の参照位置314とを結ぶ直線322を算出する。そして、直線322と消失線312とが交わる点を、消失点326として決定する。さらに、消失点326と幅ベクトル320の右端とを結ぶ直線324を算出する。
そして、参照幅情報算出部222は、参照位置314から水平右向きに延長した直線328を算出して、直線324と直線328とが交わる点350の位置を算出する。これにより、幅方向の参照位置314と点350とを結ぶ、対象物体が幅方向の参照位置314に位置した場合の幅ベクトル351を算出できる。よって、点350と参照位置314との間の距離を測定する(画素数をカウントする)ことにより、幅ベクトル351の長さW2を算出することができる。参照幅情報算出部222は、算出した長さW2の情報をオブジェクト幅算出部224に送る。
次に、オブジェクト幅算出部224は、幅方向の参照位置314における対象物体の幅ベクトル351の長さW2の情報、あらかじめ記憶部18に記憶された、参照物体の幅方向の参照位置314における長さW1の情報および実際の参照物体の幅WLを用いて、対象物体の実際の幅WRを、下記演算を行うことにより、算出する。
WR=WL×W2/W1
オブジェクト幅算出部224において算出された、対象物体の実際の幅WRの値は、表示部20において、カメラ部4で撮影された画像と並列にまたは重畳して表示されるとともに、出力部26から外部の装置に出力される。
ここで、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の動作について説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2の動作について説明するためのフローチャートである。
図11に示したように、まず、入力部6から、キャリブレーションモードおよび算出モードのいずれのモードを選択するかの入力が行われる(S2)。
切替制御部7は、入力に応じて、オブジェクト抽出部8、高さ情報算出部10および幅情報算出部210を二つのモードに従って制御する(S4)。
まず、キャリブレーションモードの場合には、切替制御部7は、オブジェクト抽出部8に、入力された画像から、参照物体の少なくとも互いに異なる三つの位置におけるオブジェクトを抽出させる(S6)。
オブジェクト抽出部8で抽出された少なくとも三つのオブジェクトを示す情報および画像は、高さ情報算出部10に送られて、三つのオブジェクトそれぞれについて、高さ情報が算出される(S8)。
さらに、オブジェクト抽出部8で抽出された少なくとも三つのオブジェクトを示す情報および画像は、幅情報算出部210にも送られて、三つのオブジェクトそれぞれについて、幅情報が算出される(S208)。
次に、高さ情報算出部10で算出された三つの高さ情報および幅情報算出部210で算出された三つの幅情報は、パラメータ算出部12に送られて、消失点算出部14で消失点104,110または消失点304,310が算出される(S10)。次に、消失点104,110または消失点304,310の情報を用いて、消失線算出部16で消失線112または消失線312が算出される(S12)。
さらに、参照情報決定部17によって、三つのオブジェクトのいずれかの高さ方向および幅方向の位置が参照位置として決定されるとともに、それらの位置を示す情報と、それらの位置における参照物体の高さベクトルの長さL1および幅ベクトルの長さW1が参照情報として決定され(S14)、参照情報および消失線112または消失線312の情報が記憶部18に記憶され、処理を終了する(S16)。また、別途入力部6から参照物体の実際の高さLLおよび実際の幅WLが入力され、記憶部18に記憶される。
一方、算出モードにおいては、まず、切替制御部7は、オブジェクト抽出部8に、入力部6より入力された対象物体を画像より抽出させる(S20)。
次に、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8で抽出された対象物体について、高さ情報を算出する(S22)。
参照高さ情報算出部22は、高さ情報算出部10で算出された対象物体についての高さ情報、記憶部18に記憶された参照情報および消失線についての情報を用いて、高さ方向の参照位置114における対象物体の高さベクトル151の長さL2を算出する(S24)。
オブジェクト高さ算出部24は、参照高さ情報算出部22で算出された対象物体の参照位置114における高さベクトル151の長さL2、記憶部18に記憶された参照物体の参照位置における高さベクトルの長さL1、および、参照物体の実際の高さLLを用いて、対象物体の実際の高さLRを算出する(S26)。
一方で、幅情報算出部210は、オブジェクト抽出部8で抽出された対象物体について、幅情報を算出する(S222)。
参照幅情報算出部222は、幅情報算出部210で算出された対象物体についての幅情報、記憶部18に記憶された参照情報および消失線についての情報を用いて、幅方向の参照位置314における対象物体の幅ベクトル351の長さW2を算出する(S224)。
オブジェクト幅算出部224は、参照幅情報算出部222で算出された対象物体の参照位置314における幅ベクトル351の長さW2、記憶部18に記憶された参照物体の幅方向の参照位置における幅ベクトルの長さW1、および、参照物体の実際の高さWLを用いて、対象物体の実際の高さWRを算出する(S226)。
ステップS26およびステップS226で算出された結果は、表示部20に表示または出力部26から出力されて、処理を終了する(S28)。
以上述べたように、オブジェクトサイズ算出装置2を用いれば、面倒なカメラパラメータ等の算出、計測等を行うことなく、単眼のカメラ一台を用いて対象物体の高さおよび幅を含むサイズを算出することができる。
なお、本実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2においては、少なくとも三つの互いに異なる位置における参照物体の画像を用いて、二つの消失点104,110または消失点304,310を算出し、消失線112または消失線312を算出したが、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、消失線112または消失線312が画像に対して水平であると仮定すれば、画像から二つの互いに異なる位置における参照物体の画像を用いて、一つの消失点を算出することにより、その消失点を通る水平線を消失線112または消失線312として算出することができ、このような仮定を行っても実使用上、問題はない。また、三つの参照物体の画像を用いて二つの消失点104,110または消失点304,310、消失線112,312を算出するほうが、二つの参照物体の画像を用いて消失線を算出するよりも、対象物体の高さLRまたは幅WRを、消失線112または消失線312が画像に対して水平であるとみなした場合に比べて精度よく測定することができるが、いずれの方法においても実用性は高い。
また、本実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2においては、消失線112または消失線312を算出するために、三つの参照物体の画像を用いる例を示したが、本発明はこの例に限定されるものではない。より多くの参照物体の画像を用いて消失線112または消失線312の算出を行うほうが、上述の方法に比べて、より精度よく消失線112または消失線312を算出でき、その結果、より精度よく対象物体の高さを算出することができる。このような場合には、消失線を算出する際に、最小二乗法や最小二乗メディアン法等の、各種誤差除去方法を用いることができる。
さらに、本実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2においては、参照位置114または参照位置314として、画像における参照物体の下端の位置または左端の位置のいずれかを用いる例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、参照位置として、画像中の任意の位置をとることができる。この場合には、参照物体の参照位置における高さベクトルの長さL1または幅ベクトルの幅W1は、消失線を用いて算出することができる。
また、本実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2においては、オブジェクトの抽出や高さ情報または幅情報の算出等を行う場合に、オブジェクトの高さベクトルが垂直方向に伸びているとして説明を行ったが、本発明はこの例に限定されない。実際には、図4(a)に示したように、オブジェクトは、斜め方向に傾いて撮影される場合もある。このような場合においても、本発明は適用可能であり、実用的には問題ないが、参照物体を抽出する際に、互いに平行なオブジェクトを参照物体として選択するほうが、対象物体の高さ算出の精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2においては、サイズを算出されるべき物体として、人物を用いて説明を行ったが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、自動車、トラック等の車両や自転車等の他の様々な物体のサイズ算出も可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置340について説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置340の構成を示すブロック図である。オブジェクト検索装置340は、前述のオブジェクトサイズ算出装置2の有する二つのモード、すなわち、キャリブレーションモードおよび算出モードに加えて、検索対象となるオブジェクト(以下、検索物体とも記す)の高さおよび幅を含むサイズを入力部6より入力して、画像上の複数のオブジェクトから、そのサイズと類似度の高いサイズのオブジェクトを検索して、出力または表示する、検索モードを有する。
図12に示したように、オブジェクト検索装置340の構成が、前述したオブジェクトサイズ算出装置2の構成と異なるところは、オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さLRの値およびオブジェクト幅算出部224で算出された対象物体の幅WRが対象物体の画像における位置情報とともに記憶されるオブジェクトサイズ記憶部330を備える点、入力部6から入力された検索物体のサイズにもとづいて、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶された複数のオブジェクトに関するサイズの情報から、類似度の高い情報を検索し、対応するオブジェクトについての情報を出力する検索部332を備える点、および、切替制御部137が、前述のキャリブレーションモード、算出モードに加えて、検索モードへの切り替え制御を行う点、さらに、表示部20または出力部26が、検索部332による検索結果を出力する点である。
なお、図12のオブジェクト検索装置340において、前述のオブジェクトサイズ算出装置2と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、オブジェクト検索装置340の動作について説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置340の動作について説明するためのフローチャートである。
図13に示したように、オブジェクト検索装置340は、前述のオブジェクトサイズ算出装置2と同様の、キャリブレーションモード(S6〜S16、S208)および算出モード(S20〜S28、S222〜S226)を備え、さらに、画像上の物体から検索物体を検索する検索モード(S30〜S44、S232〜S236)を備える。検索モードについても、算出モードと同様に、あらかじめキャリブレーションモードが実行されて、参照情報が記憶部18に記憶された状態で実行されるものとする。
オブジェクト検索装置340においては、まず、入力部6よりモードの切り替え入力が行われる(S29)。キャリブレーションモードおよび算出モードについては、第1の実施の形態における処理と同様であるので、その説明を省略する。
検索モードが選択された場合には、合わせて検索物体についてのサイズ(高さおよび幅)が入力されて、検索部332に送られる(S31)。この入力は、画像中における矩形の大きさの指定や、高さおよび幅の値の直接入力、さらに、あらかじめ決められたサイズ(例えば、大人、子供等)の選択等によって行われる。
次に、オブジェクト抽出部8は、画像中に撮影されている任意の対象物体の抽出を行う(S30)。
そして、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8から出力された対象物体の高さ情報を算出して、その結果を参照高さ情報算出部22に送る(S32)。
参照高さ情報算出部22は、高さ情報算出部10より送られた対象物体の高さ情報、ならびに、記憶部18に記憶された、消失線についての情報および参照情報にもとづいて、その対象物体の高さ方向の参照位置における高さベクトルL2の長さを算出する(S34)。
オブジェクト高さ算出部24は、記憶部18に記憶された、参照物体の実際の高さLL、参照物体の高さ方向の参照位置における高さベクトルの長さL1、および、参照高さ情報算出部22で算出された、対象物体の高さ方向の参照位置における高さベクトルの長さL2にもとづいて、その対象物体の実際の高さLRを算出する(S36)。
その一方で、幅情報算出部210は、オブジェクト抽出部8から出力された対象物体の幅情報を算出して、その結果を参照幅情報算出部222に送る(S232)。
参照幅情報算出部222は、幅情報算出部210より送られた対象物体の幅情報、ならびに、記憶部18に記憶された、消失線についての情報および参照情報にもとづいて、その対象物体の参照位置における幅ベクトルW2の長さを算出する(S234)。
オブジェクト幅算出部224は、記憶部18に記憶された、参照物体の実際の幅WL、参照物体の幅方向の参照位置における幅ベクトルの長さW1、および、参照幅情報算出部222で算出された、対象物体の幅方向の参照位置における幅ベクトルの長さW2にもとづいて、その対象物体の実際の幅WRを算出する(S236)。
オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さLRの値およびオブジェクト幅算出部224で算出された対象物体の幅WRの値は、その対象物体の画像上の位置を示す情報とともに、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶される(S38)。
切替制御部137は、画像中のすべての対象物体について、その高さLRおよび幅WRが算出されたかを判定し(S40)、すべての対象物体について、高さLRおよび幅WRが算出されている場合には、ステップS42に進む。一方、すべての対象物体について、高さLRおよび幅WRが算出されていない場合には、ステップS30に戻り、画像中のすべての対象物体について、その高さLRおよび幅WRが算出されるまでステップS30〜ステップS38およびステップS232〜ステップS236までの処理を繰り返す。
切替制御部137によって、すべての対象物体について、その高さLRおよび幅WRの算出が終了したと判定された場合には、切替制御部137は、検索部332に、入力部6から入力された所望の高さLDおよび幅WDを有する検索物体を検索させる。検索部332は、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶された対象物体の高さLRおよび幅WRの値と所望の高さLDおよび幅WDの値とを比較して、類似度の高い高さおよび幅を有する対象物体を検索物体として決定する(S42)。
出力部26または表示部20は、その検索物体についての情報(例えば、位置情報や識別情報)を出力または表示して処理を終了する(S44)。
以上述べたように、本実施の形態におけるオブジェクト検索装置340を用いることによって、ユーザが入力したサイズについての情報を検索キーとして、画像中のオブジェクトから、所望の高さおよび幅を有するオブジェクトを検索することが可能となる。
特に、このようなオブジェクト検索装置340を用いて、画像中の人物の検索、追尾等を行うことにより、従来のような、服の色等を検索キーとするだけでなく、大人または子供の指定や、身長や体格等を指定することにより、該当する人物を検索することができる。
さらに、本実施の形態におけるオブジェクト検索装置340においては、検索対象となるオブジェクトが人物であるとして説明を行ったが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、自動車、トラック等の車両や自転車等、様々なオブジェクトのサイズの違いによる検索も可能である。
なお、本実施の形態においては、検索キーとして、オブジェクトの高さ、例えば身長、および、オブジェクトの幅、例えば身幅を検索キーとして用いる例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、画像内の任意の位置におけるオブジェクトの高さ方向の画素数および幅方向の画素数を検索キーとして用いることも可能である。このような場合には、参照物体の実際の高さLL、実際の幅WLおよび検索物体の実際の身長や身幅の値を入力することなく、検索を行うことができる。
さらに、本実施の形態のオブジェクト検索装置によれば、必ずしも色を検索キーとする必要がないので、白黒カメラおよび赤外線カメラ等にも適用可能な構成を実現できる。
また、本実施の形態のオブジェクト検索装置を複数用いて、出力部26から出力された検索物体についての情報(例えば、身長や身幅)を引き継ぐことで、複数装置間において、同じ検索物体の追尾を行うことができる。
なお、本実施の形態のオブジェクト検索装置340においては、表示部20が検索部332によって検索された所望のサイズのオブジェクトを表示する例を示した。さらに、表示部20に表示された複数のオブジェクトのうち、所望のオブジェクト以外の画像を除去することも可能である。このような例を、ノイズ画像除去装置として示す。
図14は、本発明の第2の実施の形態におけるノイズ画像除去装置440の構成を示すブロック図である。図14に示したように、ノイズ画像除去装置440は、オブジェクト検索装置340と比較して、検索部332によって検索された検索物体に関する情報およびオブジェクトサイズ記憶部330に記憶された情報を用いて、検索部332で検索されなかった物体の画像、すなわちノイズ画像を除去するように表示部20に指示するノイズ除去部441を備えているところが異なる。また、検索部332は、入力部6から入力された所望のサイズから所定の閾値範囲内にあるサイズのオブジェクトを検出するものとする。表示部20または出力部26は、それぞれノイズ除去部441でノイズを除去された画像をそれぞれ表示または出力するものとする。
このような構成にすれば、オブジェクト抽出部8で抽出されたオブジェクトのうち、入力部6から入力された所望のサイズと異なる(大きすぎるまたは小さすぎる)オブジェクトの画像は、ノイズ画像として除去されるので、複数のオブジェクトについて、サイズによるフィルタリングの可能な構成を実現できる。
なお、本実施の形態のオブジェクト検索装置340およびノイズ除去装置440においては、一旦、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶された情報について、検索部332で検索を行い、その結果にもとづいて検索を行ったり、ノイズ画像を除去したりする例を用いて説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、オブジェクト高さ算出部24から出力されたオブジェクトの高さ、および、オブジェクト幅算出部224から出力されたオブジェクトの幅を用いて、検索部332にオブジェクトのサイズが所望のサイズの閾値範囲内か否かを判定させて、その判定結果を出力したり、警報を発生したり、そのオブジェクトについての情報を出力、記憶したり、ノイズ画像を除去したりする構成であってもよい。このような構成にすれば、よりリアルタイム性に優れるので、例えば所望のサイズとして人物のサイズを登録しておけば、画像から、車両や動物を誤検出することなく、迅速に人物を抽出できるシステムを実現できる。
また、本実施の形態で述べたノイズ除去装置を用いて、例えば、物体追尾システムや物体抽出システム等を構成すれば、所望のサイズとして、例えば人物のサイズを入力しておくことにより、画像中の人物以外のオブジェクト、例えば動物等は画像に表示されないので、人物だけを追尾または抽出することのできる実用的な構成を実現できる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態におけるオブジェクト分類装置540について説明する。図15は、本発明の第3の実施の形態におけるオブジェクト分類装置540の構成を示すブロック図である。オブジェクト分類装置540は、前述のオブジェクトサイズ算出装置2の有する二つのモード、すなわち、キャリブレーションモードおよび算出モードに加えて、カメラ部4から入力された画像に撮影された複数のオブジェクトを、サイズに応じて自動的に分類して、その結果を出力または表示する分類モードを有する。
図15に示したように、オブジェクト分類装置540の構成が、前述したオブジェクト検索装置340の構成と異なるところは、検索部332の代わりに、あらかじめ定められた、様々な物体についての標準的なサイズに関する情報(例えば、人のサイズ、自家用車のサイズ、自転車のサイズ、犬のサイズ等)にもとづいて、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶された複数のオブジェクトそれぞれについて、分類を行う分類部541を備えているところである。
なお、図15のオブジェクト分類装置540において、前述のオブジェクト検索装置340と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、オブジェクト分類装置540の動作について説明する。図16は、本発明の第3の実施の形態におけるオブジェクト分類装置540の動作について説明するためのフローチャートである。
図16に示したように、オブジェクト分類装置540は、前述のオブジェクトサイズ算出装置2と同様の、キャリブレーションモード(S6〜S16、S208)および算出モード(S20〜S28、S222〜S226)を備え、さらに、分類モード(S30〜S40、S44、S232〜S236、S442)を備える。分類モードについても、算出モードと同様に、あらかじめキャリブレーションモードが実行されて、参照情報が記憶部18に記憶された状態で実行されるものとする。
オブジェクト分類装置540においては、まず、入力部6よりモードの切り替え入力が行われる(S29)。キャリブレーションモードおよび算出モードについては、第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置2および第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置340の処理と同様であるので、その説明を省略する。
分類モードが選択されると(S31)、オブジェクト抽出部8は、画像中に撮影されている任意の対象物体の抽出を行う(S30)。
そして、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8から出力された対象物体の高さ情報を算出して、その結果を参照高さ情報算出部22に送る(S32)。
参照高さ情報算出部22は、高さ情報算出部10より送られた対象物体の高さ情報、ならびに、記憶部18に記憶された、消失線についての情報および参照情報にもとづいて、その対象物体の高さ方向の参照位置における高さベクトルL2の長さを算出する(S34)。
オブジェクト高さ算出部24は、記憶部18に記憶された、参照物体の実際の高さLL、参照物体の高さ方向の参照位置における高さベクトルの長さL1、および、参照高さ情報算出部22で算出された、対象物体の高さ方向の参照位置における高さベクトルの長さL2にもとづいて、その対象物体の実際の高さLRを算出する(S36)。
その一方で、幅情報算出部210は、オブジェクト抽出部8から出力された対象物体の幅情報を算出して、その結果を参照幅情報算出部222に送る(S232)。
参照幅情報算出部222は、幅情報算出部210より送られた対象物体の幅情報、ならびに、記憶部18に記憶された、消失線についての情報および参照情報にもとづいて、その対象物体の参照位置における幅ベクトルW2の長さを算出する(S234)。
オブジェクト幅算出部224は、記憶部18に記憶された、参照物体の実際の幅WL、参照物体の幅方向の参照位置における幅ベクトルの長さW1、および、参照幅情報算出部222で算出された、対象物体の幅方向の参照位置における幅ベクトルの長さW2にもとづいて、その対象物体の実際の幅WRを算出する(S236)。
オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さLRの値およびオブジェクト幅算出部224で算出された対象物体の幅WRの値は、その対象物体の画像上の位置を示す情報とともに、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶される(S38)。
切替制御部137は、画像中のすべての対象物体について、その高さLRおよび幅WRが算出されたかを判定し(S40)、すべての対象物体について、高さLRおよび幅WRが算出されている場合には、ステップS442に進む。一方、すべての対象物体について、高さLRおよび幅WRが算出されていない場合には、ステップS30に戻り、画像中のすべての対象物体について、その高さLRおよび幅WRが算出されるまでステップS30〜ステップS38およびステップS232〜ステップS236までの処理を繰り返す。
切替制御部137によって、すべての対象物体について、その高さLRおよび幅WRの算出が終了したと判定された場合には、切替制御部137は、分類部541に、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶された複数のオブジェクトをサイズ毎に分類させる。分類部541は、オブジェクトサイズ記憶部330に記憶された、オブジェクト毎の高さLRおよび幅WRの値を用いて、サイズ毎にオブジェクトを分類する(S442)。
出力部26または表示部20は、その分類されたオブジェクトについての情報(例えば、位置情報や識別情報)を出力または表示して処理を終了する(S44)。
以上述べたように、本実施の形態におけるオブジェクト分類装置540を用いることによって、画像中の複数のオブジェクトを、サイズの違いに応じて分類することが可能である。
特に、このようなオブジェクト分類装置540を用いて、監視カメラシステム等を構成すれば、撮影されたオブジェクトを自動的に分類することの可能なシステムを実現できる。
さらに、本実施の形態のオブジェクト分類装置540によれば、色を分類キーとする必要がないので、白黒カメラおよび赤外線カメラ等にも適用可能な構成を実現できる。
また、本実施の形態のオブジェクト分類装置540を用いて、出力部26から出力されたオブジェクトの分類についての情報を引き継ぐことで、情報を引き継がれた装置側において、その検索物体の追尾等の後処理を行うことができる。
なお、本実施の形態のオブジェクト分類装置540は、オブジェクトの高さに加えて幅をも用いて分類を行うので、その分類部541において、物体の数をカウントすることも可能である。例えば、高さが人物の標準的なサイズであって、幅が人物の標準的な身幅のサイズの二倍であった場合には、分類部541に、そのオブジェクトが「二人の人物」であると分類させることも可能である。
以上述べたように、本発明によれば、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトのサイズを算出することができるという優れた効果を有するので、画像において、人物等のオブジェクトの高さおよび幅を含むサイズを算出するオブジェクトサイズ算出装置等として有用であり、特に、オブジェクトのサイズを用いて所望のオブジェクトの検索を行うオブジェクト検索装置やオブジェクト分類装置等に用いることのできるオブジェクトサイズ算出装置およびオブジェクトサイズ算出方法等として有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の高さ算出の原理について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の幅算出の原理について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置のキャリブレーションモードにおいてオクルージョンが発生した場合について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の高さ情報算出部の機能について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の幅情報算出部の機能について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置のパラメータ算出部の機能について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置のパラメータ算出部の別の機能例について説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の参照高さ情報算出部の機能を説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の参照幅情報算出部の機能を説明するための図 本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクトサイズ算出装置の動作について説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置の動作について説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施の形態におけるノイズ画像除去装置の構成を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態におけるオブジェクト分類装置の構成を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態におけるオブジェクト分類装置の動作について説明するためのフローチャート
符号の説明
2 オブジェクトサイズ算出装置
4 カメラ部
6 入力部
7,137 切替制御部
8 オブジェクト抽出部
10 高さ情報算出部
12 パラメータ算出部
14 消失点算出部
16 消失線算出部
17 参照情報決定部
18 記憶部
20 表示部
22 参照高さ情報算出部
24 オブジェクト高さ算出部
26 出力部
30,32,34,230,232,234 位置
36,38,40,90,92,94,120,151 高さベクトル
42,44,104,110,126,242,244,304,310,326 消失点
52,54,56,58,100,102,106,108,122,124,128,252,254,256,258,300,302,306,308,322,324,328 直線
60,112,312 消失線
64,66,68,96,264,266,268,296 画像
70 参照物体
72 領域
82,84,86,282,284,286 オブジェクト
114 (高さ方向の)参照位置
150,350 点
210 幅情報算出部
222 参照幅情報算出部
224 オブジェクト幅算出部
236,238,240,290,292,294,320,351 幅ベクトル
314 (幅方向の)参照位置
330 オブジェクトサイズ記憶部
332 検索部
340 オブジェクト検索装置
440 ノイズ画像除去装置
441 ノイズ除去部
540 オブジェクト分類装置
541 分類部

Claims (17)

  1. 平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力部と、
    前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記画像中における、第2のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記第2のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記第2のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記第2のオブジェクトの前記参照位置における前記第2のオブジェクトの参照高さを算出する参照高さ算出部と、
    前記第2のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記第2のオブジェクトの実際の高さを算出する高さ算出部とを備えたことを特徴とするオブジェクトサイズ算出装置。
  2. 前記第1のオブジェクトの実際の高さをLL、前記第2のオブジェクトの参照高さをL2および前記第1のオブジェクトの前記参照位置における高さをL1としたとき、前記第2のオブジェクトの実際の高さLRが、
    LR=LL×L2/L1、
    によって求められることを特徴とする請求項1に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  3. 前記画像から前記第1のオブジェクトおよび前記第2のオブジェクトの少なくとも一方を抽出するオブジェクト抽出部と、
    前記オブジェクト抽出部で抽出されたオブジェクトの高さ情報を算出する高さ情報算出部とを備えたことを特徴とする請求項または請求項2に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  4. 前記第1のオブジェクトについての処理を行うキャリブレーションモードと、前記第2のオブジェクトについての処理を行う算出モードとを切り替える切替制御部を備え、
    前記キャリブレーションモードにおいては、前記オブジェクト抽出部は、前記第1のオブジェクトを抽出し、前記高さ情報算出部は、算出した前記第1のオブジェクトについての
    前記下端位置情報及び上端位置情報を前記パラメータ算出部に出力し、
    前記パラメータ算出部は前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出し、
    記算出モードにおいては、前記オブジェクト抽出部は、前記第2のオブジェクトを抽出し、前記高さ情報算出部は、算出した前記第2のオブジェクトについての前記下端位置情報及び上端位置情報を前記参照高さ情報算出部に出力し、
    前記参照高さ算出部は、前記第2のオブジェクトの前記参照位置における前記第2のオブジェクトの参照高さを算出し、前記高さ算出部は、前記第2のオブジェクトの前記参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記第2のオブジェクトの実際の高さを算出することを特徴とする請求項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  5. 前記パラメータ算出部が算出した前記パラメータを記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  6. 前記オブジェクト高さ算出部が算出した前記第2のオブジェクトの高さを出力する出力部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  7. 前記オブジェクト高さ算出部が算出した前記第2のオブジェクトの高さを表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  8. 前記表示部は、前記第2のオブジェクトの高さを表示することを特徴とする請求項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  9. 前記オブジェクト抽出部は、少なくとも三つの互いに異なる位置における前記第1のオブジェクトを抽出することを特徴とする請求項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  10. 前記オブジェクト抽出部は、前記第1のオブジェクトの軌跡の変化にもとづいて前記第1のオブジェクトの抽出を行うことを特徴とする請求項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  11. 前記第2のオブジェクトが人物であり、前記オブジェクト高さ算出部は、前記人物の身長を算出することを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のオブジェクトサイズ算出装置。
  12. 平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力部と、
    前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記画像中における、複数のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記複数のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記複数のオブジェクトの前記参照位置における前記複数のオブジェクトの参照高さを算出する参照高さ算出部と、
    前記複数のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記複数のオブジェクトの実際の高さを算出する高さ算出部と、
    前記複数のオブジェクトから、所望の高さを有するオブジェクトを検索する検索部とを備
    えたことを特徴とするオブジェクト検索装置。
  13. 前記検索部で検索されたオブジェクト以外のオブジェクトを、前記画像から除去するノイズ除去部を備えたことを特徴とする請求項12に記載のオブジェクト検索装置。
  14. 平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力部と、
    前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記画像中における、複数のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記複数のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記複数のオブジェクトの前記参照位置における前記複数のオブジェクトの参照高さを算出する参照高さ算出部と、
    前記複数のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記複数のオブジェクトの実際の高さを算出する高さ算出部と、
    前記複数のオブジェクトの高さを記憶するオブジェクトサイズ記憶部と、
    前記オブジェクトサイズ記憶部に記憶された、前記複数のオブジェクトを、高さ毎に分類する分類部とを備えたことを特徴とするオブジェクト分類装置。
  15. 前記分類部は、前記複数のオブジェクトを、高さ毎に分類するとともに、その数も判定することを特徴とする請求項14に記載のオブジェクト分類装置。
  16. 平面上を移動するオブジェクトを撮影した画像を入力する画像入力ステップと、
    前記画像中における第1のオブジェクトの前記画像上の少なくとも3つの位置における前記第1のオブジェクトの下端位置情報及び上端位置情報を用いて、前記第1のオブジェクトの高さおよび消失線を含むパラメータを算出する第1のステップと、
    前記画像中における、第2のオブジェクトの下端位置情報および上端位置情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの前記少なくとも3つの位置のいずれか一つの位置である参照位置における前記複数のオブジェクトの上端位置を求めることにより、前記複数のオブジェクトの前記参照位置における前記第2のオブジェクトの参照高さを算出する第2のステップと、
    前記複数のオブジェクトの参照高さ、前記第1のオブジェクトの高さおよび前記第1のオブジェクトの実際の高さから、前記複数のオブジェクトの実際の高さを算出する高さを算出する第3のステップとを備えたことを特徴とするオブジェクトサイズ算出方法。
  17. コンピュータに、
    請求項16に記載のオブジェクトサイズ算出方法を実行させることを特徴とするオブジェクトサイズ算出プログラム。
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