JP5034253B2 - オブジェクト高さ算出装置およびそれを用いたオブジェクト検索装置ならびにオブジェクト高さ算出方法 - Google Patents

オブジェクト高さ算出装置およびそれを用いたオブジェクト検索装置ならびにオブジェクト高さ算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像において、人物等のオブジェクトの高さを算出するオブジェクト高さ算出装置に関し、特に、オブジェクトの高さを用いて所望のオブジェクトの検索を行うオブジェクト検索装置に用いることのできるオブジェクト高さ算出装置およびオブジェクト高さ算出方法に関する。
従来から、画像における人物等のオブジェクトの高さ情報(オブジェクトが人物である場合には、その身長)を用いた様々な技術が提案されてきている。
例えば、撮像対象である対象人物の顔を識別する顔識別装置において、対象人物の顔情報を登録する際に、画像からその身長情報も合わせて取得して、その身長情報と対象人物の照合用の登録情報とを関連付けて管理することにより、照合時に、照合される人物の身長情報を利用して、探索時間の短縮を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、監視カメラで撮像された複数の被写体の画像から、人物の身長情報を用いて、所望の人物を検索することのできる技術も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
これらの技術においては、いずれも人物の画像情報からその身長情報を算出していた。具体的には、カメラの設置される位置、搭載される光学系の種類、撮影画角、および、撮影する方向等の様々なパラメータ(以下、カメラパラメータとも記す)が既知であれば、撮影される被写体の画像の座標情報および高さ方向の画素数(一例としては、頭頂から足元までの画素数)を用いて、被写体の身長情報を算出することができた。
特開2004−303150号公報 特開2003−46911号公報
しかしながら、前述の技術を用いた場合には、被写体の身長を算出するために、カメラパラメータが既知の撮影装置を用いる必要があったが、実際に、カメラを設置する場合において、カメラパラメータを正確に導出することは難しく、実用的でないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出することのできるオブジェクト高さ算出装置およびそれを用いたオブジェクト検索装置ならびにオブジェクト高さ算出方法を提供することを目的とする。
本発明のオブジェクト高さ算出装置は、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、画像中における、第2のオブジェクトの座標情報およびパラメータを用いて、第2のオブジェクトの高さを算出するオブジェクト高さ算出部とを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトの高さを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出することができるオブジェクト算出装置を提供することができる。
また、パラメータ算出部は、第1のオブジェクトの座標情報を用いて参照位置を決定し、参照位置における第1のオブジェクトの高さ情報を算出する参照情報決定部を有し、第1のオブジェクトの実際の高さが入力される入力部と、画像中における、第2のオブジェクトの座標情報を用いて、参照位置における第2のオブジェクトの高さ情報を算出する参照高さ情報算出部とを備え、オブジェクト高さ算出部は、第1のオブジェクトの実際の高さ、参照位置における第1のオブジェクトの高さ情報、および、第2のオブジェクトの高さ情報を用いて、第2のオブジェクトの実際の高さを算出する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、参照位置を決定し、その位置での高さ情報を用いてオブジェクトの高さを算出するので、算出時にばらつきの少ない構成を実現できる。
また、参照情報決定部は、第1のオブジェクトの複数の位置のうちのいずれか一つを参照位置として決定する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、画像に撮影された第1のオブジェクトの位置を参照位置とするので、正確な算出が可能となる。
さらに、画像から第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトの少なくとも一方を抽出するオブジェクト抽出部と、オブジェクト抽出部で抽出されたオブジェクトの高さ情報を算出する高さ情報算出部とを備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトを共通する処理ブロックによって処理することができる。
また、第1のオブジェクトについての処理を行うキャリブレーションモードと、第2のオブジェクトについての処理を行う算出モードとを切り替える切替制御部を備え、キャリブレーションモードにおいては、オブジェクト抽出部は、第1のオブジェクトを抽出し、高さ情報算出部は、算出した第1のオブジェクトについての高さ情報をパラメータ決定部に出力し、算出モードにおいては、オブジェクト抽出部は、第2のオブジェクトを抽出し、高さ情報算出部は、算出した第2のオブジェクトについての高さ情報を参照高さ情報算出部に出力する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、オブジェクト抽出部および高さ情報算出部に対して、モードに応じた適切な切り替え制御を行うことが可能となる。
さらに、パラメータ算出部が算出したパラメータを記憶する記憶部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、あらかじめ、設置時等にキャリブレーションモードを実行して算出されたパラメータを記憶しておき、追って必要なときに、算出モードにおいて、記憶部に記憶されたパラメータを用いて、オブジェクトの高さ算出処理を行うことができる。
また、オブジェクト高さ算出部が算出した第2のオブジェクトの高さを出力する出力部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、オブジェクトの高さを出力することで、外部の機器等で、その高さを利用して、追尾等の様々な処理を行うことが可能となる。
また、オブジェクト高さ算出部が算出した第2のオブジェクトの高さを表示する表示部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、オブジェクトの高さを表示することができるので、ユーザにとって利便性に優れた構成を実現できる。
さらに、表示部は、第2のオブジェクトの高さと画像とを表示する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、画像と合わせてオブジェクトの高さを表示することができるので、さらに利便性に優れた構成を実現できる。
また、オブジェクト抽出部は、少なくとも三つの互いに異なる位置における第1のオブジェクトを抽出する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、第1のオブジェクトの少なくとも三つの位置における座標情報を用いることで、より正確に消失点および消失線を算出することが可能となる。
さらに、オブジェクト抽出部は、第1のオブジェクトの軌跡の変化にもとづいて第1のオブジェクトの抽出を行う構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、第1のオブジェクトの軌跡の変化にもとづいて、例えば、軌跡の変化が異常な部分におけるオブジェクトの画像は抽出しない等の処理が可能となるので、信頼性の高い構成を実現できる。
また、第2のオブジェクトが人物であり、オブジェクト高さ算出部は、人物の身長を算出する構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、画像における人物の身長算出に適した構成を実現できる。
次に、本発明のオブジェクト検索装置は、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、画像中における、複数のオブジェクトの座標情報およびパラメータを用いて、複数のオブジェクトの高さを算出するオブジェクト高さ算出部と、複数のオブジェクトの高さを記憶するオブジェクト高さ記憶部と、オブジェクト高さ記憶部に記憶された、複数のオブジェクトから、所望の高さを有するオブジェクトを検索する検索部とを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトの高さを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出し、その高さを検索キーとしてオブジェクトを検索することのできるオブジェクト検索装置を提供できる。
次に、本発明のオブジェクト高さ算出方法は、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出する第1のステップと、画像中における、第2のオブジェクトの座標情報およびパラメータを用いて、第2のオブジェクトの高さを算出する第2のステップとを備えたことを特徴としている。
このような方法によれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトの高さを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出することができるオブジェクト高さ算出方法を提供することができる。
次に、本発明のオブジェクト高さ算出プログラムは、コンピュータに、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出する第1のステップと、画像中における、第2のオブジェクトの座標情報およびパラメータを用いて、第2のオブジェクトの高さを算出する第2のステップとを実行させることを特徴としている。
このようなプログラムによれば、画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、第2のオブジェクトの高さを算出することができるので、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出することができるオブジェクト高さ算出プログラムを提供することができる。
以上述べたように、本発明によれば、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出することのできるオブジェクト高さ算出装置およびそれを用いたオブジェクト検索装置ならびにオブジェクト高さ算出方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の構成について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の構成を示すブロック図である。オブジェクト高さ算出装置2は、カメラ部4で撮影された、または、他の装置等から入力された画像から、被写体である物体(以下、オブジェクトとも記す)の高さ(例えば、物体が人物の場合には、その身長)を算出することのできる装置である。オブジェクト高さ算出装置2は、キャリブレーションモードと算出モードとを有する。
オブジェクト高さ算出装置2は、そのキャリブレーションモードにおいては、以降の算出対象なる物体(以下、対象物体とも記す)の高さを正確に算出することができるように、参照物体(第1のオブジェクトとも記す)を移動させながら、その画像を撮影して、後述する消失点、消失線についての情報、参照位置、および、その参照位置における第1のオブジェクトの高さ情報(以下、参照情報と記す)を含むパラメータを算出する。
一方、オブジェクト高さ算出装置2は、その算出モードにおいては、キャリブレーションモードにおいて算出されたパラメータを用いて、対象物体(第2のオブジェクトとも記す)の高さを算出する。例えば、オブジェクト高さ算出装置2は、ユーザが画像を表示部20で見ながら、複数の物体の中から所望の対象物体を選択することにより、その対象物体の高さを算出して、出力部26から外部の装置に出力または表示部20に表示することができる。通常は、キャリブレーションモードにおいて、一度パラメータを算出しておくことにより、以降は算出モードでの処理を行えばよいが、カメラ部4が動いた場合や、より信頼性の高いパラメータを再度算出したい場合には、算出モードから再度キャリブレーションモードにモードを切り替えることもできる。これらのモードの切り替えは、入力部6からのユーザ入力等によって行うことができる。
オブジェクト高さ算出装置2は、カメラで撮影された画像における、消失点、消失線と呼ばれる考え方を用いてオブジェクトの高さを算出する。ここで、この考え方について説明する。位置を固定されたカメラで撮影された画像においては、同じ高さを有し、互いに平行な一組の物体を撮影した場合に、それぞれの物体の上端同士を結ぶ直線、および、それぞれの物体の下端同士を結ぶ直線が、一点(この点を消失点と記す)に交わる。また、この消失点を、様々な高さの、同じ高さを有し、互いに平行な一組の物体について、それぞれ算出した消失点は、一つの直線上に位置する(この直線を消失線と記す)。オブジェクト高さ算出装置2は、この現象を利用して、対象物体の高さを算出する。このような考え方は、例えば、A new approach to obtain height measurements from video, Antonio Criminisi, et al, University of Oxford, 1998に示されている。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の高さ算出の原理について説明するための図である。
図2に示したように、今、カメラ部4の位置および撮影方向を含むカメラパラメータを固定した状態で、同一の人物Aが、画像中の互いに異なる三つの位置30,32,34で撮影されたとする。この場合、人物Aの位置30における頭頂の位置と足元の位置とを結ぶベクトルを高さベクトル36とし、位置32における高さベクトル38、および、位置34における高さベクトル40をそれぞれ規定する。そうすると、三つの高さベクトル36,38,40は、互いに平行であり、ともに同じ高さの物体についてのベクトルとなる。
よって、図2において、前述の考え方を適用すると、高さベクトル36と高さベクトル38それぞれの上端を結ぶ直線52と、それぞれの下端を結ぶ直線54との交わる点が消失点42であり、高さベクトル38と高さベクトル40それぞれの上端を結ぶ直線56と、それぞれの下端を結ぶ直線58との交わる点が消失点44である。そして、消失点42および消失点44を結ぶ直線が消失線60となる。上述の考え方においては、この画像上において、すべての互いに平行、かつ、高さの等しい物体について同様に消失点を求めることができ、その消失点は高さの違いによらず、同じ消失線60上に位置することとなる。このように、消失線60を算出するためには、少なくとも二つの消失点42,44を算出する必要がある。すなわち、同一のカメラ部4で撮影された、少なくとも三つの位置における、互いに平行、かつ、同一の物体の画像があれば、消失線60を算出することができる。
オブジェクト高さ算出装置2は、このような考え方を利用する。すなわち、キャリブレーションモードにおいて、参照物体を移動させながら、あらかじめ動画像の撮影を行っておき、少なくとも三つの位置における高さベクトルを算出して、前述消失点42,44および消失線60を算出しておく。そして、算出モードにおいては、対象物体について、キャリブレーションモードで算出された消失線60の情報を用いて、その高さ情報を算出する。具体的な高さ情報の算出方法については、後述する。
ここで、オブジェクト高さ算出装置2の構成について説明する。図1に示したように、オブジェクト高さ算出装置2は、前述のキャリブレーションモードおよび算出モードのモード切り替え、参照物体の実際の高さ、複数の物体から対象物体を選択する情報等の各種情報が入力される入力部6、入力部6からの入力に応じて、カメラ部4等から入力された画像から、参照物体や対象物体を抽出するオブジェクト抽出部8、オブジェクト抽出部8で抽出されたオブジェクトについて、画像中でのオブジェクトの高さを示す情報、例えば、具体的にはオブジェクトの上端と下端との間の画素数、および、画像中でのオブジェクトの位置を示す情報(以下、これらの情報を高さ情報と記す)を算出する高さ情報算出部10、入力部6からの入力に応じて、オブジェクト抽出部8および高さ情報算出部10の機能を切り替える切替制御部7、高さ情報算出部10で算出された参照物体の高さ情報から、消失点42,44についての情報(例えば、座標)、消失線60についての情報(例えば、画像中における関数)、および、参照情報をそれぞれ算出または決定する、消失点算出部14、消失線算出部16および参照情報決定部17を有するパラメータ算出部12、パラメータ算出部12で算出された消失線60に関する情報、入力部6から入力された参照物体の実際の高さおよび参照情報を記憶する記憶部18、記憶部18に記憶された情報を用いて、高さ情報算出部10で算出された対象物体についての高さ情報を用いて、対象物体の参照位置における高さ情報を算出する参照高さ情報算出部22、参照物体の実際の高さ、参照情報および参照高さ情報算出部22で算出された対象物体の参照位置における高さ情報を用いて対象物体の高さを算出するオブジェクト高さ算出部24、オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さおよびカメラ部4で撮影された画像をユーザに対して表示する表示部20、ならびに、オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さを外部装置等に出力する出力部26を備える。
入力部6としては、キーボードやマウス等公知の入力デバイスを用いることができる。マウス等のポインティングデバイスを用いれば、画像上の複数の物体から対象物体を選択しやすい。
記憶部18としては、ハードディスクや半導体メモリ等の公知の記憶デバイスを用いることができる。
表示部20としては、ユーザに対して画像を表示する公知の表示デバイスを用いることができる。
出力部26としては、外部に接続された装置や記憶媒体等に、対象物体の高さを出力する機能を有する各種出力デバイスを用いることができる。
カメラ部4としては、監視カメラ装置やビデオカメラ装置等の動画を撮影することの可能な、公知の撮影装置を用いることができる。
また、切替制御部7、オブジェクト抽出部8、高さ情報算出部10、消失点算出部14、消失線算出部16、参照情報決定部17、参照高さ情報算出部22およびオブジェクト高さ算出部24のそれぞれの機能は、専用回路等のハードウェアで実現することもできるし、それぞれの機能がソフトウェアで記述され、コンピュータによって実行される構成であってもよい。
また、オブジェクト高さ算出装置2のオブジェクト抽出部8に入力される画像は、カメラ部4から入力される構成に限定されず、記憶媒体から読み込まれた画像や外部の機器から画像が入力される構成であってもよい。
ここで、オブジェクト高さ算出装置2の構成要素それぞれの機能について、詳細に説明する。まず、オブジェクト抽出部8は、入力された画像から、オブジェクトを抽出する。オブジェクトの抽出は、画像中の動きのある領域を検出することによって行うことができる。オブジェクト抽出部8は、画像から動きが検出された領域を切り出してオブジェクトとして抽出し、画像およびオブジェクトの位置、大きさについての情報を高さ情報算出部10に出力する。画像中の動き検出を行う方法としては、例えば、撮影されたフレーム画像間の差分から動きを検出する方法や、背景を記憶しておいて、その背景画像との差分から動きを検出する方法を用いることができる。
オブジェクト抽出部8は、キャリブレーションモードと算出モードで異なる動作を行う。まず、キャリブレーションモードにおいては、前述の消失線60を算出するために、参照物体について、少なくとも三つの位置におけるオブジェクトを抽出して、その画像、オブジェクトの位置およびその大きさを示す情報を高さ情報算出部10に出力する。キャリブレーションモードにおいては、オブジェクト高さ算出装置2は、参照物体を移動させながらオブジェクト抽出を行う。例えば、参照物体として人物を用いる場合には、その人物に対して表示部20を用いて「歩き回ってください」等の誘導を行うとともに、入力画像からオブジェクト抽出を行うことで、異なる位置における同一の参照物体のオブジェクト抽出を行うことができる。また、画像内で移動している姿を撮影された人物を参照物体として利用することも可能である。
このように、キャリブレーションモードにおいて、参照物体を歩き回らせた状態で撮影を行った場合には、参照物体の頭頂の部分や足元の部分の撮影が様々な障害物によって妨げられ、適切なオブジェクト抽出ができない場合がある。このような場合をオクルージョンが発生した場合と記す。図3は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2のキャリブレーションモードにおいて、オクルージョンが発生した場合について説明するための図である。
図3(a)に示した例において、参照物体70が矢印の方向に移動しているとして、このとき、画像中のEに示した位置では、下半身の領域72は何らかの障害物によってオクルージョンが発生し、撮影を妨げられている。すなわち、図3(b)のように、横軸にフレーム数をとって、縦軸に画像における、参照物体のY軸座標をとった場合、Eに示した位置では、オクルージョンが発生しているので、見かけ上足元の座標位置が周辺よりも高くなる。オブジェクト抽出部8は、抽出すべきオブジェクトを選択する場合に、図3(b)に示すような、オブジェクトの軌跡を用いて、その座標が前後の座標よりも急激に変化しているような場合には、その位置のオブジェクト(例えばE)を抽出せずに、比較的穏やかに変化している部分、例えば、図3(a)および図3(b)においては、位置C,D,Fにおけるオブジェクトを抽出する。このように、本実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2は、オブジェクト抽出部8が、オブジェクトの軌跡を用いて、前後の座標と比較して、座標が急激に変化しているようなオブジェクトは抽出しないので、オクルージョンの影響を受けにくい構成を実現できる。
一方、オブジェクト抽出部8は、算出モードにおいては、入力された画像から、入力部6によって指定された対象物体を抽出して、その画像、対象物体の位置および大きさを示す情報を高さ情報算出部10に対して出力する。
次に、高さ情報算出部10の機能について説明する。高さ情報算出部10も、キャリブレーションモードと算出モードとで機能が異なる。図4は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の高さ情報算出部10の機能について説明するための図である。
まず、キャリブレーションモードにおいては、高さ情報算出部10は、図4(a)〜図4(c)に示したような少なくとも三つの画像64,66,68およびそれぞれのオブジェクト82,84,86の位置、大きさを示す情報をオブジェクト抽出部8から入力して、図4(d)に示したように、それぞれの画像について抽出されたオブジェクト82,84,86について、一つの画像96に撮影されたと仮定したときの、図4(e)に示したような、高さベクトル90,92,94を示す高さ情報を算出する。具体的には、高さ情報算出部10は、画像96中のオブジェクト82,84,86それぞれについて、それぞれのオブジェクトを規定する情報として、その高さ方向の画素数および足元の位置の座標等の高さベクトルを規定するために必要な情報(これらの情報を高さ情報と記す)を算出する。算出した三つの高さ情報は、パラメータ算出部12に送られる。
一方、算出モードにおいては、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8から送られた対象物体について、その高さ情報を算出して、参照高さ情報算出部22に出力する。
次に、パラメータ算出部12の機能について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2のパラメータ算出部12の機能について説明するための図である。
図5に示したように、高さ情報算出部10より、画像96における高さベクトル90,92,94を示す高さ情報がパラメータ算出部12に送られたものとする。このような場合、まず、消失点算出部14は、これら三つの高さベクトル90,92,94から、消失点を求める。具体的には、まず、高さベクトル90および高さベクトル92について、それぞれの上端部分を結ぶ直線100を算出するとともに、それぞれの下端部分を結ぶ直線102を算出する。これらの直線100および直線102が交わる点を消失点104とする。次に、高さベクトル92および高さベクトル94について、それぞれの上端部分を結ぶ直線106を算出するとともに、それぞれの下端部分を結ぶ直線108を算出する。これらの直線106および直線108が交わる点を消失点110とする。
次に、消失線算出部16は、消失点算出部14によって算出された消失点104,110を結ぶ直線を算出して、この直線を消失線112として決定する。
なお、上述の消失点104,110の算出は、三つの高さベクトル90,92,94のうち、任意の二つを組み合わせて行うことができる。いずれの組み合わせで消失点104,110の算出を行っても、消失線112は大略重なり合う。
また、参照情報決定部17は、図5に示した三つの高さベクトル90,92,94のうち、いずれかの高さベクトルの下端位置(参照物体が人物のときには、その足元の位置)を参照位置として決定し、その座標とともに、その参照位置における高さベクトルの長さ(画素数)を、参照情報として決定する。ここでは、高さベクトル92の下端位置を参照位置114として決定し、その位置における高さベクトル92の長さを、長さL1とすると、参照位置114の座標および長さL1が参照情報となる。
次に、参照高さ情報算出部22は、記憶部18に記憶された情報および高さ情報算出部10で算出された、対象物体の高さ情報から、対象物体の参照位置114における高さ情報を算出する。図6は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の参照高さ情報算出部22の機能を説明するための図である。図6に示したように、画像96における消失線112を示す情報および参照位置114の座標が記憶部18に記憶されているものとする。また、対象物体の高さベクトル120が、図6に示す位置にあるときの高さ情報が高さ情報算出部10から出力されたものとする。
このような場合において、参照高さ情報算出部22は、まず、対象物体の高さベクトル120の下端と、参照位置114とを結ぶ直線122を算出する。そして、直線122と消失線112とが交わる点を、消失点126として決定する。さらに、消失点126と高さベクトル120の上端とを結ぶ直線124を算出する。
そして、参照高さ情報算出部22は、参照位置114から垂直上向きに延長した直線128を算出して、直線124と直線128とが交わる点150の位置を算出する。これにより、参照位置114と点150とを結ぶ、対象物体が参照位置114に位置した場合の高さベクトル151を算出できる。よって、点150と参照位置114との間の距離を測定する(画素数をカウントする)ことにより、高さベクトル151の長さL2を算出することができる。参照高さ情報算出部22は、算出した長さL2の情報をオブジェクト高さ算出部24に送る。
次に、オブジェクト高さ算出部24は、参照位置114における対象物体の高さベクトル151の長さL2の情報、あらかじめ記憶部18に記憶された、参照物体の参照位置114における長さL1の情報および実際の参照物体の高さLLを用いて、対象物体の実際の高さLRを、下記演算を行うことにより、算出する。
LR=LL×(L1/L2)
オブジェクト高さ算出部24において算出された、対象物体の実際の高さLRの値は、表示部20において、カメラ部4で撮影された画像と並列にまたは重畳して表示されるとともに、出力部26から外部の装置に出力される。
ここで、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の動作について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2の動作について説明するためのフローチャートである。
図7に示したように、まず、入力部6から、キャリブレーションモードおよび算出モードのいずれのモードを選択するかの入力が行われる(S2)。切替制御部7は、入力に応じて、オブジェクト抽出部8および高さ情報算出部10を二つのモードに従って制御する(S4)。
まず、キャリブレーションモードの場合には、切替制御部7は、オブジェクト抽出部8に、入力された画像から、参照物体の少なくとも互いに異なる三つの位置におけるオブジェクトを抽出させる(S6)。
オブジェクト抽出部8で抽出された少なくとも三つのオブジェクトを示す情報および画像は、高さ情報算出部10に送られて、三つのオブジェクトそれぞれについて、高さ情報が算出される(S8)。
次に、高さ情報算出部10で算出された三つの高さ情報は、パラメータ算出部12に送られて、消失点算出部14で消失点104,110が算出される(S10)。次に、消失点104,110の情報を用いて、消失線算出部16で消失線112が算出される(S12)。
さらに、参照情報決定部17によって、三つのオブジェクトのいずれかの位置が参照位置として決定されるとともに、その位置を示す情報と、その位置における参照物体の高さベクトルの長さL1が参照情報として決定され(S14)、参照情報および消失線112の情報が記憶部18に記憶され、処理を終了する(S16)。また、別途入力部6から参照物体の実際の高さLLが入力され、記憶部18に記憶される。
一方、算出モードにおいては、まず、切替制御部7は、オブジェクト抽出部8に、入力部6より入力された対象物体を画像より抽出させる(S20)。
次に、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8で抽出された対象物体について、高さ情報を算出する(S22)。
参照高さ情報算出部22は、高さ情報算出部10で算出された対象物体についての高さ情報、記憶部18に記憶された参照情報および消失線についての情報を用いて、参照位置114における対象物体の高さベクトル151の長さL2を算出する(S24)。
オブジェクト高さ算出部24は、参照高さ情報算出部22で算出された対象物体の参照位置114における高さベクトル151の長さL2、記憶部18に記憶された参照物体の参照位置における高さベクトルの長さL1、および、参照物体の実際の高さLLを用いて、対象物体の実際の高さLRを算出する(S26)。算出された結果は、表示部20に表示または出力部26から出力されて、処理を終了する(S28)。
以上述べたように、オブジェクト高さ算出装置2を用いれば、面倒なカメラパラメータ等の算出、計測等を行うことなく、単眼のカメラ一台を用いて対象物体の高さを算出することができる。
なお、本実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2においては、少なくとも三つの互いに異なる位置における参照物体の画像を用いて、二つの消失点104,110を算出し、消失線112を算出したが、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、消失線112が画像に対して水平であると仮定すれば、画像から二つの互いに異なる位置における参照物体の画像を用いて、一つの消失点を算出することにより、その消失点を通る水平線を消失線112として算出することができる。三つの参照物体の画像を用いて二つの消失点104,110、消失線112を算出するほうが、二つの参照物体の画像を用いて消失線を算出するよりも、対象物体の高さL2を精度よく測定することができるが、多少の誤差は生じるものの、いずれの方法においても実用性は高い。
また、本実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2においては、消失線112を算出するために、三つの参照物体の画像を用いる例を示したが、本発明はこの例に限定されるものではない。より多くの参照物体の画像を用いて消失線112の算出を行うほうが、より精度よく消失線112を算出でき、その結果、より精度よく対象物体の高さを算出することができる。このような場合には、消失線を算出する際に、最小二乗法や最小二乗メディアン法等の、各種誤差除去方法を用いることができる。
さらに、本実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2においては、参照位置114として、画像における参照物体の位置のいずれかを用いる例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、参照位置としては、画像中の任意の位置をとることができる。この場合には、参照物体の参照位置における高さベクトルの長さL1は、消失線を用いて算出することができる。
また、本実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置2においては、オブジェクトの抽出や高さ情報の算出等を行う場合に、オブジェクトの高さベクトルが垂直方向に伸びているとして説明を行ったが、本発明はこの例に限定されない。実際には、図3(a)に示したように、オブジェクトは、斜め方向に傾いて撮影される場合もある。このような場合においても、本発明は適用可能であり、実用的には問題ないが、参照物体を抽出する際に、互いに平行なオブジェクトを参照物体として選択するほうが、対象物体の高さ算出の精度を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置140について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置140の構成を示すブロック図である。オブジェクト検索装置140は、前述のオブジェクト高さ算出装置2の有する二つのモード、すなわち、キャリブレーションモードおよび算出モードに加えて、検索対象となるオブジェクト(以下、検索物体とも記す)の高さ(例えば、検索物体が人物である場合には、その身長)を入力部6より入力して、画像上の複数のオブジェクトから、その高さ情報と類似度の高い高さ情報を有するオブジェクトを検索して、出力または表示する、検索モードを有する。
図8に示したように、オブジェクト検索装置140の構成が、前述したオブジェクト高さ算出装置2の構成と異なるところは、オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さL2の値が対象物体の画像における位置情報とともに記憶されるオブジェクト高さ記憶部130を備える点、入力部6から入力された検索物体の高さにもとづいて、オブジェクト高さ記憶部130に記憶された情報から、類似度の高い情報を検索し、対応するオブジェクトについての情報を出力する検索部132を備える点、および、切替制御部137が、前述のキャリブレーションモード、算出モードに加えて、検索モードへの切り替え制御を行う点、さらに、表示部20または出力部26が、検索部132による検索結果を出力する点である。
なお、図8のオブジェクト検索装置140において、前述のオブジェクト高さ算出装置2と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、オブジェクト検索装置140の動作について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置140の動作について説明するためのフローチャートである。
図9に示したように、オブジェクト検索装置140は、前述のオブジェクト高さ算出装置2と同様の、キャリブレーションモード(S6〜S16)および算出モード(S20〜S28)を備え、さらに、画像上の物体から検索物体を検索する検索モード(S30〜S44)を備える。検索モードについても、算出モードと同様に、あらかじめキャリブレーションモードが実行されて、参照情報が記憶部18に記憶された状態で実行されるものとする。
オブジェクト検索装置140においては、まず、入力部6よりモードの切り替え入力が行われる(S29)。キャリブレーションモードおよび算出モードについては、説明を省略する。
検索モードが選択された場合には、合わせて検索物体についての高さ(例えば、人物の場合には身長)が入力されて、検索部132に送られる(S31)。
次に、オブジェクト抽出部8は、画像中に撮影されている任意の対象物体の抽出を行う(S30)。
そして、高さ情報算出部10は、オブジェクト抽出部8から出力された対象物体の高さ情報を算出して、その結果を参照高さ情報算出部22に送る(S32)。
参照高さ情報算出部22は、高さ情報算出部10より送られた対象物体の高さ情報、ならびに、記憶部18に記憶された、消失線についての情報および参照情報にもとづいて、その対象物体の参照位置における高さベクトルL2の長さを算出する(S34)。
オブジェクト高さ算出部24は、記憶部18に記憶された、参照物体の実際の高さLL、参照物体の参照位置における高さベクトルの長さL1、および、参照高さ情報算出部22で算出された、対象物体の参照位置における高さベクトルの長さL2にもとづいて、その対象物体の実際の高さLRを算出する(S36)。
オブジェクト高さ算出部24で算出された対象物体の高さLRの値は、その対象物体の画像上の位置を示す情報とともに、オブジェクト高さ記憶部130に記憶される(S38)。
切替制御部137は、画像中のすべての対象物体について、その高さLRが算出されたかを判定し(S40)、すべての対象物体について、高さLRが算出されている場合には、ステップS42に進む。一方、すべての対象物体について、高さLRが算出されていない場合には、ステップS30に戻り、画像中のすべての対象物体について、その高さLRが算出されるまでステップS30〜ステップS38までの処理を繰り返す。
すべての対象物体について、その高さLRの算出が終了したと判定された場合には、切替制御部137は、検索部132に、所望の高さLDを有する検索物体を検索させる。検索部132は、オブジェクト高さ記憶部130に記憶された対象物体の高さLRの値と所望の高さLDの値とを比較して、類似度の高い高さLRを有する対象物体を検索物体として決定する(S42)。
出力部26または表示部20は、その検索物体についての情報(例えば、位置情報や識別情報)を出力または表示して処理を終了する(S44)。
以上述べたように、本実施の形態におけるオブジェクト検索装置140を用いることによって、ユーザが入力した高さについての情報を検索キーとして、画像中のオブジェクトから、所望の高さを有するオブジェクトを検索することが可能となる。
特に、このようなオブジェクト検索装置140を用いて、画像中の人物の検索、追尾等を行うことにより、従来のような、服の色等を検索キーとするだけでなく、大人または子供の指定や、身長を指定することにより、該当する人物を検索することができる。
なお、本実施の形態においては、検索キーとして、オブジェクトの高さ、例えば身長を検索キーとして用いる例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、画像内の任意の位置におけるオブジェクトの高さ方向の画素数を検索キーとして用いることも可能である。このような場合には、参照物体の実際の高さLLや検索物体の実際の身長を入力することなく、検索を行うことができる。
さらに、本実施の形態のオブジェクト検索装置によれば、必ずしも色を検索キーとする必要がないので、白黒カメラおよび赤外線カメラ等にも適用可能な構成を実現できる。
また、本実施の形態のオブジェクト検索装置を複数用いて、出力部26から出力された検索物体についての情報(例えば、身長)を引き継ぐことで、複数装置間において、同じ検索物体の追尾を行うことができる。
以上述べたように、本発明によれば、カメラパラメータを算出することなく、オブジェクトの高さを算出することができるという優れた効果を有し、画像における、人物の身長等のオブジェクトの高さを算出するオブジェクト高さ算出装置、および、オブジェクトの高さを用いて所望のオブジェクトの検索を行うオブジェクト検索装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるオブジェクト高さ算出装置の構成を示すブロック図 同オブジェクト高さ算出装置の高さ算出の原理について説明するための図 同オブジェクト高さ算出装置のキャリブレーションモードにおいてオクルージョンが発生した場合について説明するための図 同オブジェクト高さ算出装置の高さ情報算出部の機能について説明するための図 同オブジェクト高さ算出装置のパラメータ算出部の機能について説明するための図 同オブジェクト高さ算出装置の参照高さ情報算出部の機能を説明するための図 同オブジェクト高さ算出装置の動作について説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施の形態におけるオブジェクト検索装置の構成を示すブロック図 同オブジェクト検索装置の動作について説明するためのフローチャート
符号の説明
2 オブジェクト高さ算出装置
4 カメラ部
6 入力部
7,137 切替制御部
8 オブジェクト抽出部
10 高さ情報算出部
12 パラメータ算出部
14 消失点算出部
16 消失線算出部
17 参照情報決定部
18 記憶部
20 表示部
22 参照高さ情報算出部
24 オブジェクト高さ算出部
26 出力部
30,32,34 位置
36,38,40,90,92,94,120,151 高さベクトル
42,44,104,110,126 消失点
52,54,56,58,100,102,106,108,122,124,128 直線
60,112 消失線
64,66,68,96 画像
70 参照物体
72 領域
82,84,86 オブジェクト
114 参照位置
130 オブジェクト高さ記憶部
132 検索部
140 オブジェクト検索装置
150 点

Claims (15)

  1. 画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記画像中における、第2のオブジェクトの座標情報および前記パラメータを用いて、前記第2のオブジェクトの高さを算出するオブジェクト高さ算出部とを備えたことを特徴とするオブジェクト高さ算出装置。
  2. 前記パラメータ算出部は、前記第1のオブジェクトの座標情報を用いて参照位置を決定し、前記参照位置における前記第1のオブジェクトの高さ情報を算出する参照情報決定部を有し、
    前記第1のオブジェクトの実際の高さが入力される入力部と、
    前記画像中における、前記第2のオブジェクトの前記座標情報を用いて、前記参照位置における前記第2のオブジェクトの高さ情報を算出する参照高さ情報算出部とを備え、
    前記オブジェクト高さ算出部は、前記第1のオブジェクトの実際の高さ、前記参照位置における前記第1のオブジェクトの高さ情報、および、前記第2のオブジェクトの高さ情報を用いて、前記第2のオブジェクトの実際の高さを算出することを特徴とする請求項1に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  3. 前記参照情報決定部は、前記第1のオブジェクトの前記複数の位置のうちのいずれか一つを前記参照位置として決定することを特徴とする請求項2に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  4. 前記画像から前記第1のオブジェクトおよび前記第2のオブジェクトの少なくとも一方を抽出するオブジェクト抽出部と、
    前記オブジェクト抽出部で抽出されたオブジェクトの高さ情報を算出する高さ情報算出部とを備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  5. 前記第1のオブジェクトについての処理を行うキャリブレーションモードと、前記第2のオブジェクトについての処理を行う算出モードとを切り替える切替制御部を備え、
    前記キャリブレーションモードにおいては、前記オブジェクト抽出部は、前記第1のオブジェクトを抽出し、前記高さ情報算出部は、算出した前記第1のオブジェクトについての前記高さ情報を前記パラメータ算出部に出力し、
    前記算出モードにおいては、前記オブジェクト抽出部は、前記第2のオブジェクトを抽出し、前記高さ情報算出部は、算出した前記第2のオブジェクトについての前記高さ情報を前記参照高さ情報算出部に出力することを特徴とする請求項4に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  6. 前記パラメータ算出部が算出した前記パラメータを記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  7. 前記オブジェクト高さ算出部が算出した前記第2のオブジェクトの高さを出力する出力部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  8. 前記オブジェクト高さ算出部が算出した前記第2のオブジェクトの高さを表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  9. 前記表示部は、前記第2のオブジェクトの高さと前記画像とを表示することを特徴とする請求項8に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  10. 前記オブジェクト抽出部は、少なくとも三つの互いに異なる位置における前記第1のオブジェクトを抽出することを特徴とする請求項5に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  11. 前記オブジェクト抽出部は、前記第1のオブジェクトの軌跡の変化にもとづいて前記第1のオブジェクトの抽出を行うことを特徴とする請求項10に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  12. 前記第2のオブジェクトが人物であり、前記オブジェクト高さ算出部は、前記人物の身長を算出することを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のオブジェクト高さ算出装置。
  13. 画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出するパラメータ算出部と、
    前記画像中における、複数のオブジェクトの座標情報および前記パラメータを用いて、前記複数のオブジェクトの高さを算出するオブジェクト高さ算出部と、
    前記複数のオブジェクトの高さを記憶するオブジェクト高さ記憶部と、
    前記オブジェクト高さ記憶部に記憶された、前記複数のオブジェクトから、所望の高さを有するオブジェクトを検索する検索部とを備えたことを特徴とするオブジェクト検索装置。
  14. 画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出する第1のステップと、
    前記画像中における、第2のオブジェクトの座標情報および前記パラメータを用いて、前記第2のオブジェクトの高さを算出する第2のステップとを備えたことを特徴とするオブジェクト高さ算出方法。
  15. コンピュータに、
    画像中における第1のオブジェクトの複数の位置における座標情報を用いて、消失点および消失線を含むパラメータを算出する第1のステップと、
    前記画像中における、第2のオブジェクトの座標情報および前記パラメータを用いて、前記第2のオブジェクトの高さを算出する第2のステップとを実行させることを特徴とするオブジェクト高さ算出プログラム。
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