JP3986360B2 - カメラ校正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両などの移動体に搭載するカメラ校正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両にカメラとカーナビゲーション装置が搭載されるようになっている。カーナビゲーション装置と車載カメラを組み合わせて、本線から分岐路に経路案内する利用例を示す。図5は車両前方を撮像するカメラの撮影画像および経路案内を示した説明図である。図5において、本線1001を車両が走行する。分岐路1002が案内すべき経路である。カーナビゲーション装置はドライバーに分岐すべき道路をわかりやすく、経路案内するために、車両が進路変更する距離の目安を示す2本の距離案内線1003と、距離案内線1003までの距離を示す距離表示1004と、車両が進行すべき方向を示す案内矢印1005を実画像に重畳して描画する。
【0003】
図5に説明する経路案内を実現するためには、カメラの路面に対する位置と角度を求め、カメラの画像と実際の道路との対応関係を求めるためのカメラ校正装置が必要となる。カメラ校正は、所定の形態の基準位置パターンを有する校正用ボードを所定の位置に配置し、これをカメラで撮像することにより行われる。ここで、基準位置パターンとは、カメラ校正用の基準位置を示すパターンであり、通常、視覚的に特徴点を抽出しやすいパターンが使用される。
【0004】
図6は、従来例のカメラ校正装置の機能構成を示すブロック図であり、この図6に従ってカメラ校正装置の動作を説明する。
【0005】
まず、校正用ボード1101をカメラ1102によって撮像する。図7は、校正用ボード1101の一例を示す説明図である。この校正用ボード1101は、対面する辺が平行な六角形であり、カメラ1102の撮像範囲内に路面に置かれる。六角形の頂点1201は、左周りにP0からP5とする。実際のxyz空間における三次元座標(以下「世界座標」という)の原点をP3にとり、y軸をP3とP0を結ぶ直線とし、x軸を図7に示すようにy軸と直角にとる。z軸は路面に対して垂直に上を正方向にとる。カメラ1102の画像はxy平面上の二次元座標(以下「スクリーン座標」という)で表現される。カメラ校正とはスクリーン座標と世界座標を対応づけることであり、求めるカメラ校正用のパラメータを「カメラ校正パラメータ」という。
【0006】
次に、校正用ボード消失点算出部1103はカメラ1102の画像から消失点を算出する。図8はカメラ1102により撮像した校正用ボード1101の画像を示す説明図である。校正用ボード1101には六角形の頂点1201がある。校正用ボード消失線算出部1103は対向する六角形の辺を延長してできる消失点VD(1304)、V1(1305)、V2(1306)を求める。特に、世界座標のY軸に平行な直線を延長してできる消失点であるVD(1304)を深消失点(Depth Vanishing Point )と呼ぶ。
【0007】
校正用ボード消失線算出部1104は、3つの消失点VD(1304)、V1(1305)、V2(1306)を結んで消失線1307を算出する。また、L0(1301)はP1とP2を通り、VD(1304)に至る直線、L1(1302)はP2とP3を通り、V1(1305)に至る直線、L2(1303)はP3とP4を通り、V2(1306)に至る直線である。
【0008】
校正用ボード角度算出部1105は校正用ボード消失点算出部1103が算出する消失点と校正用ボード消失線算出部1104が算出する消失線1307からカメラ1102の設置角度を算出する。
【0009】
校正用ボード角度算出部1105は設置角度であるスウィングψ、ティルトφ、パンθを以下の手順で求める。図9はカメラ1102の画像においてカメラ角度スウィングψを求める説明図である。カメラ角度スウィングψは消失線1307が画像のU軸となす角度として求めることができる。
【0010】
カメラのティルトφはカメラの焦点距離をfとすると、以下の数1から求めることができる。
【0011】
【数1】
Figure 0003986360
【0012】
カメラのパンθは図8のL1(1302)とL2(1303)の世界座標におけるxy平面の直線の傾きをそれぞれm1、m2とすると、以下の数2により求めることができる。
【0013】
【数2】
Figure 0003986360
【0014】
校正用ボード位置算出部1106はレンズ中心の世界座標(xc、yc、zc)を以下の手続きで算出する。図7における六角形の頂点1201のP1とP2の世界座標をそれぞれ(x1、y1、z1)、(x2、y2、z2)とする。P1、P2に対応するスクリーン座標を(u1、w1)、(u2、w2)とする。レンズ中心の高さhは以下の数3を解くことで求まる。
【0015】
【数3】
Figure 0003986360
【0016】
レンズ中心の世界座標はこのhから、以下の数4で求めることができる。
【0017】
【数4】
Figure 0003986360
【0018】
そして、校正用ボード角度算出部1105が算出するカメラ角度と校正用ボード位置算出部1106が算出するカメラ位置とから、カメラの画像と実際の道路との対応関係を示すカメラ校正パラメータを出力し、カメラ校正を終了する。
【0019】
このカメラ校正にかかる処理の詳細は、文献("Camera Calibration by Vanishing Lines for 3D Computer Vision", Ling-Ling Wang, IEEE TRANSACTIONS on Pattern Analysis and Machine Intelligence Vol. 13. No.4 April 1991, pp370-376)に記載されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のカメラ校正装置では、校正用ボード1101を路面などに置いてカメラ校正する必要があり、カメラ校正作業を自動化することができないという問題があった。
【0021】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、カメラ校正作業を自動化することができるカメラ校正装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のカメラ校正装置は、移動体に配設したカメラの撮像画像における道路の消失点と前記移動体の進行角度を検出する角度センサの検出角度とを対にして算出する消失点算出手段と、前記消失点算出手段が算出する消失点から消失線を算出する消失線算出手段と、前記消失点算出手段が算出する消失点および角度センサの検出角度と前記消失線算出手段が算出する消失線とから前記カメラの道路に対する設置角度を算出する角度算出手段と、前記角度算出手段が算出する設置角度から前記カメラの撮像画像を上方視点からの画像に変換し、この画像のオプティカルフローから画像上の2点間の距離を算出するオプティカルフロー距離算出手段と、前記角度算出手段が算出するカメラの設置角度と前記オプティカルフロー距離算出手段が算出する画像上の2点間距離とからカメラ設置位置を算出する位置算出手段とを有することを特徴とする。
【0023】
この構成により、オプティカルフローにより撮像画像上の距離を算出することによって、校正用ボードを使用しないでカメラ校正を行うことができ、カメラ校正作業を自動化することが可能となる。
【0026】
また、本発明のカメラ校正装置は、地図情報を利用して測定すべき道路を特定し、移動体に配設したカメラの撮像画像における道路の消失点と前記移動体の進行角度を検出する角度センサの検出角度とを対にして算出する地図利用型消失点算出手段と、前記地図利用型消失点算出手段が算出する消失点から消失線を算出する消失線算出手段と、前記地図利用型消失点算出手段が算出する消失点および角度センサの検出角度と前記消失線算出手段が算出する消失線とから前記カメラの道路に対する設置角度を算出する角度算出手段と、前記角度算出手段が算出する設置角度から前記カメラの撮像画像を上方視点からの画像に変換し、この画像のオプティカルフローから画像上の2点間の距離を算出するオプティカルフロー距離算出手段と、前記角度算出手段が算出するカメラの設置角度と前記オプティカルフロー距離算出手段が算出する画像上の2点間距離とからカメラ設置位置を算出する位置算出手段とを有することを特徴とする。
【0027】
この構成により、地図情報を利用して測定すべき道路を特定できるので、撮像画像における正確な消失点を算出でき、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することが可能となる。
【0028】
また、本発明のカメラ校正装置は、移動体に配設したカメラの撮像画像における道路の消失点と前記移動体の進行角度を検出する角度センサの検出角度とを対にして算出する消失点算出手段と、前記消失点算出手段が算出する消失点から消失線を算出する消失線算出手段と、前記消失点算出手段が算出する消失点および角度センサの検出角度と前記消失線算出手段が算出する消失線とから前記カメラの道路に対する設置角度を算出する角度算出手段と、前記カメラが撮像した大きさが既知である交通標識の画像から画像上の2点間の距離を算出する交通標識距離算出手段と、前記角度算出手段が算出するカメラの設置角度と前記交通標識距離算出手段が算出する画像上の2点間距離とからカメラ設置位置を算出する位置算出手段とを有することを特徴とする。
【0029】
この構成により、大きさが既知である路面上の交通標識を撮像し、この画像から画像上の2点間距離を算出することができるので、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することが可能となる。
【0030】
また、本発明のカメラ校正装置は、上記いずれかの構成において、前記角度算出手段と前記位置算出手段とにより求めたカメラの設置角度と設置位置とを基に、一定間隔で求めた前記カメラの設置角度と設置位置とが所定範囲内にあるか否かを判定する精度判定手段を有することを特徴とする。
【0031】
この構成により、精度判定手段によってカメラの設置角度と設置位置とが所定範囲内にあるかで校正が正確に行われているか判断可能であり、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るカメラ校正装置の機能構成を示すブロック図である。この図1に従って本実施の形態に係るカメラ校正装置の構成および動作を説明する。
【0033】
本実施の形態のカメラ校正装置は、車両などの移動体に設置され、車載カメラとカーナビゲーション装置とを組み合わせて経路案内を撮像画像中に表示する場合などに用いられるものである。
【0034】
このカメラ校正装置は、車両前方または後方の道路画像101を撮像するカメラ102の校正を行うものであって、校正用のカメラ校正パラメータを算出するために、消失点算出部(消失点算出手段に相当する)103、消失線算出部(消失線算出手段に相当する)104、角度算出部(角度算出手段に相当する)105、オプティカルフロー距離算出部(オプティカルフロー距離算出手段に相当する)106、位置算出部(位置算出手段に相当する)107を備えている。これらの各部の機能は以下で詳述する。本実施の形態では、これらの各部は、カメラ校正装置内のCPU(図示せず)がROM(図示せず)に格納されたプログラムを実行することによって実現される。なお、CPU、ROMを用いる代わりに、ハードウェアで構成された専用回路で実現してもよいことは勿論である。
【0035】
カメラ102は車両に設置され、走行道路の前方あるいは後方を撮像して道路画像101を得る。消失点算出部103は、カメラ102が撮像した道路画像101から以下の手順により消失点を算出する。
【0036】
図2は消失点算出部103の機能説明図である。図2において、(a)は車両が道路に対して直進する場合、(b)は車両が道路に対して右方向に進行する場合、(c)は車両が道路に対して左方向に進行する場合をそれぞれ示したものである。(a)、(b)、(c)において左側は道路の平面図であり、右側はカメラ102の撮像画像を示している。ここで、車両201は白線202を含む道路上を進行方向203の方向に走行する。
【0037】
消失点算出部103は、カメラ102の撮像画像から、白線202の延長線上の交点である消失点をそれぞれ、VD(204)、V1(205)、V2(206)として算出する。
【0038】
ここで、車両に搭載される角度センサが角度の相対的変位量を測定するジャイロであるとき、角度センサの出力が所定期間変化しないときを車両が直線道路を直進していると推定し、そのときの消失点204を深消失点VD(204)とする。直進の判別を行うための所定期間は、変化しない期間の継続時間により一定曲率のカーブ道路と直線道路とを判別できる期間とする。
【0039】
また、車両に搭載される角度センサが角度の絶対的変位量を測定する車両のハンドルの回転角度を計測する舵角センサである場合は、所定期間、舵角が0であるとき、車両が直線道路を直進していると推定し、そのときの消失点204を深消失点VD(204)とする。直線深消失点VD(204)の進行方向を基準として、角度センサの変化量と消失点V1(205)とV2(206)を対にして記録する。
【0040】
消失線算出部104は、前記消失点算出部103で求めた、深消失点VD(204)と消失点V1(205)と消失点V2(206)を結ぶ直線として消失線207を求める。あるいは、消失線算出部104は所定期間ごとに消失点を記録し続け、2点以上、好ましくは4点以上の多点から消失線207を求めることもできる。
【0041】
角度算出部105は、前記消失点算出部103で求めた、深消失点VD(204)、消失点V1(205)、消失点V2(206)と、前記消失線算出部104で求めた消失線207から、カメラ角度スウィングψとティルトφを前述した従来例と同じ方法により数1などを用いて算出する。
【0042】
また、カメラのパンθは、世界座標におけるxy平面の直線の傾きをそれぞれm1、m2とし、m1およびm2を消失点算出部103において消失点V1(205)とV2(206)と対に記憶してある角度センサの変化量から求め、数2により算出する。
【0043】
オプティカルフロー距離算出部106は、まず、角度算出部105が算出する設置角度と暫定的なカメラ設置位置から、カメラ102の画像を上方視点からの画像に変換する。世界座標(x、y、z)とカメラ座標(u、v、w)の変換式は、以下の数5に示すようになる。
【0044】
【数5】
Figure 0003986360
【0045】
数5において、θ、φ、ψを角度算出部105が求めた値とし、レンズ中心位置を暫定的にXc=0、Yc=0、Zc=カメラの暫定的高さ(例えば1.2m)として代入し、世界座標とカメラ座標の関係を決定する。次に、上方視点画像に変換する世界座標の高さ0(z=0)である領域(x、yの適当な領域)内にある点の、世界座標に対応する道路画像101のスクリーン座標を求める。そして、数5により、世界座標からカメラ座標に変換する。カメラ座標からスクリーン座標への変換方法の詳細は省くが一般的な方法を使用する。このようにして道路画像101の上方視点画像を生成する。
【0046】
次いで、オプティカルフロー距離算出部106は一定間隔ごとに画像を分割した各ブロックにおいてオプティカルフローによる実距離を算出する。図3はオプティカルフロー距離算出部106の機能説明図である。図3の(a)はオプティカルフロー検出領域を示す図であり、左側はカメラ102の撮像画像であり、右側は撮像画像を設置角度情報を利用して上方視点画像に変換した画像である。オプティカルフローとは、画像上の各点の速度場のことであり、このオプティカルフローを検出するオプティカルフロー検出領域301は、白線などによって判断できる路面部分だけでよい。上方視点画像の性質として、等しい画素距離にある画素は実世界の距離も等しくなる。
【0047】
ここで、図3の(a)に示す点Aを原点とし、白線に沿ってy軸をとり、y軸と垂直にx軸をとる。図3の(b)はオプティカルフロー検出領域301の拡大図である。図示のように、オプティカルフロー検出領域301は小さいブロック302に分割される。このオプティカルフロー検出領域301において、一定間隔(例えば0.1秒間隔)の画像ごとに各ブロックは進行方向を考慮してオプティカルフローによりマッチングする領域を探索する。そして、各ブロックについて単位画素当たりの実距離Dを以下に示す数6により求める。
【0048】
【数6】
Figure 0003986360
ここで、vは車両の速度、tはマッチングする画像間の時間、pはマッチングした画素距離である。vは車両に搭載した車速センサから出力される車速パルスから求めることができる。
【0049】
そして、一定間隔の画像およびブロックごとに実距離Dを算出し、その実距離の平均値DMを求める。点AB間の画素間距離をPABとすると、以下に示す数7により点Bの世界座標のY座標YBを得ることができる。
【0050】
【数7】
Figure 0003986360
【0051】
位置算出部107は、角度算出部105が算出するカメラ設置角度とオプティカルフロー距離算出部106が算出する点Bの世界座標とから、カメラ設置位置を従来例と同様に数3及び数4の関係式を利用して算出する。そして、このカメラの位置および角度をカメラの画像と実際の道路との対応関係を示すカメラ校正パラメータとして出力する。
【0052】
以上の処理により、本実施の形態においてはオプティカルフローにより撮像画像上の実距離を算出することによって、校正用ボードを使用しないでカメラ校正を行うことができる。これにより、カメラ校正作業を自動化することができる。
【0053】
なお、本発明は、上述した実施の形態の構成および動作に限定されるものではなく、一部を変更した種々の実施の形態が考えられる。
【0054】
例えば、消失点算出部103の代替として、オプティカルフロー消失点算出部を設けてもよい。オプティカルフロー消失点算出部は、カメラ102の撮像画像のオプティカルフローから道路の消失点を以下の手順で算出する。
【0055】
図4はオプティカルフロー消失点算出部の機能説明図であり、カメラ102の撮像画像を示している。
【0056】
この場合、撮像画像中の道路401の部分を一定間隔の画像ごとに複数のブロック402に分割し、この道路上の画像ブロックにおいて、半円の放射状方向にマッチング方向403を設定する。そして、すべてのブロック402に対して、マッチング方向403にオプティカルフローによりマッチングするブロックを一定時間経過後の画像から探索する。このマッチング結果から現在位置と一定時間経過後の位置を結んで各ブロック402ごとに直線の方程式をたてることができる。i番目の画像ブロックの直線の式は以下の数8のようになる。
【0057】
【数8】
Figure 0003986360
この数8の交点が消失点となるので、以下に示す数9を最小にするx、yが消失点の座標となる。
【0058】
【数9】
Figure 0003986360
【0059】
これにより、白線のない道路でも道路上の特徴物体(例えば、道路上に描画された「横断歩道」のパターン、「止まれ」の文字など)のオプティカルフローにより、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することができる。
【0060】
また、消失点算出部103の代替として、地図利用型消失点算出部を設けてもよい。地図利用型消失点算出部は、地図情報を利用して測定すべき道路を特定し、角度センサが測定する角度と道路の消失点を対にして算出する。この場合、地図利用型消失点算出部は、電子化された地図情報から平坦な直線道路を車両が走行していることを認識し、角度センサが一定であるとき、車両が直進していることを認識し、消失点VD(204)を求める。そして、VD(204)を基準として、角度センサの変位量と消失点V1(205)とV2(206)を対にして算出する。
【0061】
これにより、地図情報を利用して測定すべき道路を特定できるので、正確な消失点を算出でき、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することができる。
【0062】
また、オプティカルフロー距離算出部106の代替として、交通標識距離算出部を設けてもよい。交通標識距離算出部は、校正対象のカメラ102が大きさが既知である交通標識を撮像した道路画像101を基に、画像の2点間の距離を算出する。大きさが既知である交通標識としては、路面に描画された横断歩道の白帯の幅、「止まれ」表示の字の大きさなどがある。
【0063】
これにより、大きさが既知の路面上の交通標識から画像の2点間距離を算出することができ、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することができる。
【0064】
また、本実施の形態のカメラ校正装置に精度判定部を設けることもできる。精度判定部は、角度算出部105と位置算出部107とにより、カメラの角度と位置を一定間隔で求めるようにし、この一定間隔で求めたカメラの角度と位置が所定範囲内にあるかどうかを判定する。ここで、所定範囲内にあるとき、カメラ校正パラメータが正しいと推定する。その結果、例えば、カメラ校正パラメータの算出を停止する。また、この判定結果を基に、ユーザにカメラ校正パラメータが算出できたことを知らせることも可能である。一方、カメラの角度と位置が所定範囲内にない場合は、所定範囲内に収まるまで、カメラ校正パラメータを算出し直すようにする。
【0065】
これにより、校正が正確に行われているか判断可能であり、校正用ボードを使用しないでカメラ校正作業を自動化することができる。
【0066】
上述したように、本実施の形態のカメラ校正装置によれば、オプティカルフロー距離算出部106においてオプティカルフローにより撮像画像上の実距離を算出することによって、校正用ボードを使用しないでカメラ校正を行うことができ、カメラ校正作業を自動化することが可能となる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、校正用ボードなどの校正用基準パターンを使用することなくカメラ校正が可能であり、カメラ校正作業を自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカメラ校正装置の機能構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態に係る消失点算出部の機能説明図であり、
(a)は車両が道路に対して直進する場合を示した図、
(b)は車両が道路に対して右方向に進行する場合を示した図、
(c)は車両が道路に対して左方向に進行する場合を示した図
【図3】本発明の一実施の形態に係るオプティカルフロー距離算出部の機能説明図であり、
(a)はオプティカルフロー検出領域を示す図、
(b)はオプティカルフロー検出領域の拡大図
【図4】本発明の一実施の形態に係るオプティカルフロー消失点算出部の機能説明図
【図5】従来例における車両前方を撮像するカメラの撮影画像および経路案内を示した説明図
【図6】従来例のカメラ校正装置の機能構成を示すブロック図
【図7】従来例のカメラ校正装置で用いられる校正用ボードの一例を示す説明図
【図8】従来例のカメラ校正装置で用いられるカメラにより撮像した校正用ボードの画像を示す説明図
【図9】従来例のカメラ校正装置で用いられるカメラの画像においてカメラ角度スウィングψを求める説明図
【符号の説明】
101 道路画像
102 カメラ
103 消失点算出部
104 消失線算出部
105 角度算出部
106 オプティカルフロー距離算出部
107 位置算出部

Claims (4)

  1. 移動体に配設したカメラの撮像画像における道路の消失点と前記移動体の進行角度を検出する角度センサの検出角度とを対にして算出する消失点算出手段と、
    前記消失点算出手段が算出する消失点から消失線を算出する消失線算出手段と、
    前記消失点算出手段が算出する消失点および角度センサの検出角度と前記消失線算出手段が算出する消失線とから前記カメラの道路に対する設置角度を算出する角度算出手段と、
    前記角度算出手段が算出する設置角度から前記カメラの撮像画像を上方視点からの画像に変換し、この画像のオプティカルフローから画像上の2点間の距離を算出するオプティカルフロー距離算出手段と、
    前記角度算出手段が算出するカメラの設置角度と前記オプティカルフロー距離算出手段が算出する画像上の2点間距離とからカメラ設置位置を算出する位置算出手段と
    を有することを特徴とするカメラ校正装置。
  2. 地図情報を利用して測定すべき道路を特定し、移動体に配設したカメラの撮像画像における道路の消失点と前記移動体の進行角度を検出する角度センサの検出角度とを対にして算出する地図利用型消失点算出手段と、
    前記地図利用型消失点算出手段が算出する消失点から消失線を算出する消失線算出手段と、
    前記地図利用型消失点算出手段が算出する消失点および角度センサの検出角度と前記消失線算出手段が算出する消失線とから前記カメラの道路に対する設置角度を算出する角度算出手段と、
    前記角度算出手段が算出する設置角度から前記カメラの撮像画像を上方視点からの画像に変換し、この画像のオプティカルフローから画像上の2点間の距離を算出するオプティカルフロー距離算出手段と、
    前記角度算出手段が算出するカメラの設置角度と前記オプティカルフロー距離算出手段が算出する画像上の2点間距離とからカメラ設置位置を算出する位置算出手段と
    を有することを特徴とするカメラ校正装置。
  3. 移動体に配設したカメラの撮像画像における道路の消失点と前記移動体の進行角度を検出する角度センサの検出角度とを対にして算出する消失点算出手段と、
    前記消失点算出手段が算出する消失点から消失線を算出する消失線算出手段と、
    前記消失点算出手段が算出する消失点および角度センサの検出角度と前記消失線算出手段が算出する消失線とから前記カメラの道路に対する設置角度を算出する角度算出手段と、
    前記カメラが撮像した大きさが既知である交通標識の画像から画像上の2点間の距離を算出する交通標識距離算出手段と、
    前記角度算出手段が算出するカメラの設置角度と前記交通標識距離算出手段が算出する画像上の2点間距離とからカメラ設置位置を算出する位置算出手段と
    を有することを特徴とするカメラ校正装置。
  4. 前記角度算出手段と前記位置算出手段とにより求めたカメラの設置角度と設置位置とを基に、一定間隔で求めた前記カメラの設置角度と設置位置とが所定範囲内にあるか否かを判定する精度判定手段を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のカメラ校正装置。
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