JP2007078354A - 長さ測定装置 - Google Patents

長さ測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007078354A
JP2007078354A JP2005262649A JP2005262649A JP2007078354A JP 2007078354 A JP2007078354 A JP 2007078354A JP 2005262649 A JP2005262649 A JP 2005262649A JP 2005262649 A JP2005262649 A JP 2005262649A JP 2007078354 A JP2007078354 A JP 2007078354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coordinate axis
dimensional
dimensional coordinate
person
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005262649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4628910B2 (ja
Inventor
Yuzo Ogawa
雄三 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP2005262649A priority Critical patent/JP4628910B2/ja
Publication of JP2007078354A publication Critical patent/JP2007078354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4628910B2 publication Critical patent/JP4628910B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】 被撮影物体の一部の撮影画像から被撮影物体の全長を測定する。
【解決手段】 Xw、Yw及びZw軸によって規定される三次元空間においてXw−Yw平面上の位置が予め判明している位置に立つ通行者の上半身をビデオカメラ4が撮影する。ビデオカメラ4得られる二次元画像において通行者の頭頂部の二次元座標を確定し、この二次元座標と通行者の立っている位置のYw座標とから、パーソナルコンピュータ12が通行者の身長を確定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物体の長さを撮影画像から測定する長さ測定装置に関し、特に、物体の一部を撮影した画像から全長を測定するものに関する。
従来、物体の長さを撮影画像から測定するものとしては、例えば特許文献1に開示されているものがある。特許文献1に開示された技術では、全長を測定する物体として人間を使用している。この人間が三次元空間の基準面として使用している床面上に立っている状態において人間の全長が映るようにカメラで撮影して二次元画像を得る。但し、撮影の前にキャリブレーションが行われており、三次元空間の各位置が二次元画像のどの位置にそれぞれ対応するかが決定されている。二次元画像において人間が撮影されている部分を抽出し、この抽出画像の足元及び頭頂部の二次元座標(Ub、Vb)、(Ut、Vt)を決定する。撮影された人間が床面上に立っているので、人間の足元の位置は三次元空間では高さ方向(Z方向)が0であることが確定している。これと上記キャリブレーションが行われていることを利用して、人間の足元の位置の二次元座標から人間の足元の三次元座標(X1、Y1、0)を決定する。但し、X1は、三次元空間における横方向(X方向)の座標、Y1は奥行き方向(Y方向)の座標である。人間の足元と頭頂部のX及びY方向の座標は同一とみなし、X1、Y1とUt、Vtとを用いて、人間の頭頂部のZ方向の座標を決定する。このZ方向の座標が撮影された人間の全長を表す。
特開2005−3377号公報
しかし、この技術では、人間の全長を撮影することが必要である。一方で、人間の詳細な特徴を捉えるため、その人間の上半身画像を撮影して記録する必要が生じることがある。これらの要望に上記技術は同時には応えられていない。
本発明は、物体の一部が撮影された二次元画像から、その物体の全長を測定することができる長さ測定装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様による長さ測定装置は、撮影手段を有している。この撮影手段は、三次元空間にある被撮影物体を撮影する。三次元空間は、第1の三次元座標軸、第1の三次元座標軸と直交する第2の三次元座標軸並びに第1及び第2の三次元座標軸と直交する第3の三次元座標軸によって規定されている。前記被撮影物体は、上記三次元空間において第3の三次元座標軸に直交する面の第1または第2の座標軸上の位置が予め判明している所定位置から第3の三次元座標軸方向に長さを有している。例えば、第1及び第2の三次元座標軸が通る面として床面があり、その床面上の予め定めた位置に立つ人物が被撮影物体となる。撮影手段は、この被撮影物体の先端から一部、例えば人物の上半身を撮影する。撮影手段は、第1の二次元座標軸及び第1の二次元座標軸と直交する第2の二次元座標軸とによって規定される二次元で被撮影物体を撮影する。この撮影手段から得られる二次元画像において前記被撮影物体の先端、例えば人物の頭頂部の二次元座標を確定し、この二次元座標と前記被撮影物体の前記所定位置の判明している第1または第2の三次元座標軸上の位置とから、前記被撮影物体の先端の第3の三次元座標軸上の位置を位置決定手段が決定する。なお、位置決定手段による位置決定の前に、三次元空間の各位置が二次元画像のいずれに位置に対応するかの対応付け、即ちキャリブレーションが実行されている。
この長さ測定装置では、人物が予め定められた三次元空間上の位置に立っているので、第1または第2の三次元座標軸上の位置が確定している。従って、二次元画像における被撮影物体の先端の二次元座標と、被撮影物体の第1または第2の三次元座標軸上の位置とを用いて、被撮影物体の先端の第3の三次元座標軸上の位置を位置決定手段によって決定することができる。この第3の三次元座標上の位置から、被撮影物体の全長を得ることができる。
前記被撮影物体が人であり、前記被撮影物体の先端が前記人の頭頂部とすることもできる。このように構成することによって、被撮影対象物体である人の身長を測定することができる。
さらに、前記撮影手段の画像と前記身長とを記憶手段に記憶することもできる。このように構成すると、例えば空港等のセキュリティゲートにおいて通行する人の上半身画像と、その人の身長とを記録することができ、セキュリティシステムとして使用することができる。
本発明の他の態様による長さ測定装置は、上記の態様と同様な撮影手段を有している。但し、撮影手段は、上記態様における所定位置を通って第1または第2の座標軸にほぼ沿って移動する人の頭頂部から下方の一部までを撮影する。前記所定位置を前記人が通過したことを検出手段が検出する。この検出手段が、前記人の通過を検出した以後に、前記撮影手段から複数の二次元画像がそれぞれ得られたときの前記人の第1又は第2の座標軸上の位置を位置推定手段が推定する。前記複数の二次元画像は所定時間間隔ごとに得られるものとすることもできるし、各二次元画像が得られる時間間隔が異なったものとすることもできる。これら各二次元画像ごとに、撮影されている前記人の頭頂部の二次元画像を確定し、この頭頂部の二次元座標と、前記位置推定手段によって推定されている当該二次元画像に撮影されている前記人の第1または第2の座標軸上の位置とから、前記人の頭頂部の第3の座標軸上の位置を位置決定手段が決定する。この位置決定手段によって決定され複数の前記人の頭頂部の第3の座標軸上の位置を、統計処理手段が統計処理して、前記人の身長を確定する。
人が移動する場合、その通行速度が略一定であると看做すことができる場合がある。例えば、セキュリティゲートのように比較的短い間隔の領域を人が通過する場合である。このような場合、第1または第2の座標軸に沿って人がほぼ通過するとすると、検出手段の設置位置の第1または第2の三次元座標軸上の位置が判明していれば、検出手段を人が通過した後に、撮影手段から得られる複数の二次元画像に撮影されている人の第1または第2の三次元座標軸上の位置を二次元画像ごとに位置推定手段によって推定することができる。この推定された位置と各二次元画像上における人の頭頂部の二次元座標とを利用することによって上述したように身長を測定することができる。これによって、被撮影対象の人がいちいち立ち止まらなくても、身長を測定することができる。但し、人物は歩行しているので、その頭頂部の位置は、足の前後の開き具合によって変動している。従って、得られた複数の身長を統計処理手段によって統計処理して真値を求めている。
以上のように、本発明によれば、物体の一部を撮影した画像から、その物体の全長を測定することができる。
本発明の第1実施形態の長さ測定装置は、例えば空港等のセキュリティゲート2に設置される。この長さ測定装置は、図1に示すように、撮影手段、例えばビデオカメラ4を有している。ビデオカメラ4は、セキュリティゲート2の入り口側に予め定めた位置を撮影可能にセキュリティゲート2の近傍に配置されている。この設置は、被撮影物体、例えばセキュリティゲート2の通行者6が予め定めた位置を通過する際に、通行者6の先端部、例えば頭頂部からその下方の一部、例えば上半身を撮影可能に、行われている。
ビデオカメラ4によって撮影される領域は、図2に示すように、第1の三次元座標、例えばXw軸、第2の三次元座標軸例えばYw軸、及び第3の三次元座標軸例えばZw軸で規定される三次元空間である。Xw軸とYw軸とが直交し、さらにXw軸及びYw軸にZw軸がそれぞれ直交している。これらXw軸、Yw軸及びZw軸の交点0wが、三次元空間の原点である。この三次元空間は、基準面、例えばセキュリティゲート2が設置されている床8を有している。この実施形態では、床8は、Xw軸とYw軸とが通る平面上にある。そして、通行者6は、この床8上を例えばYw軸方向に沿って移動する。上記予め定めた位置のXw及びYw軸上の位置は判明しており、Yw軸上の位置は例えばY1である。
ビデオカメラ4からのビデオ信号は、ビデオキャプチャーボード10を介して処理手段、例えばパーソナルコンピュータ12に入力され、例えばLCDやCRT等の表示装置14の表示画面に図3に示すように表示される。
この表示画面は、図2に示すビデオカメラ4の画像平面X−Yに対応するもので、表示画面の左上隅を原点Oとする第1の二次元座標軸、例えばU軸と、第1の二次元座標軸と直交する第2の二次元座標軸V軸とによって規定されている。この二次元撮影画面に通行者6の上半身が映し出されている。
ビデオカメラ4は、パーソナルコンピュータ12が使用するプログラムによってキャリブレーションされており、図2における三次元空間と表示装置14の表示画面とにおいて、三次元空間における各位置が、表示画面のどの位置に対応するかは、決定されている。このキャリブレーションの手法は公知であるので、詳細な説明は省略する。
パーソナルコンピュータ2は、ビデオカメラ4からのビデオ信号に基づいて通行者6の身長を測定する。そのため、まず図4に示すように、ビデオカメラ4からのビデオ信号から人物検出を行う(ステップS2)。この人物検出は、例えばビデオカメラ4のビデオ信号のうち通行者6の上半身が映っている1フレームと、通行者が存在していない状態で同じ場所を撮影したビデオ信号の1フレームとの差分を取ることによって行われ、これによって通行者6の上半身撮影部分6aが抽出される。なお、人物検出方法として、上述したもの以外の公知の種々の方法を使用することができる。
次に、抽出された上半身撮影部分6aを接して囲うように、例えば矩形の枠体18をパーソナルコンピュータ12が決定し、表示装置14の表示画面上に描く。この枠体18の左上部隅の座標を(UL、VL)、右上部隅の座標を(UR、VR)とパーソナルコンピュータ12が決定し、更にこれらの2つの座標からその中点座標を(UC、VC)と決定する。この中点座標が通行者6の頭頂部の撮影映像の二次元座標を表している。このようにして通行者6の頭頂部の二次元座座標が取得されるので、パーソナルコンピュータ12は、二次元座標検出手段として機能する。
なお、頭頂部の二次元座標はパーソナルコンピュータ12が決定したが、図示しない操作部、例えばマウス等のポインティングデバイスを、セキュリティゲートの作業員が操作して、頭頂部を指定することにより、その指定位置から頭頂部の二次元座標をパーソナルコンピュータ12が計算するようにすることもできる。
このようにして求めた通行者6の頭頂部の二次元座標と、通行者6が立っている位置の三次元座標のうちY座標Y1(これは予め判明している)とを用いて、通行者の身長が測定される(ステップS4)。
上述したようにキャリブレーションが行われているので、撮影されている三次元空間上の各位置を、表示装置14の表示画面上の対応する位置に変換することは可能である。しかし、逆に表示画面上の各位置を、三次元空間上の対応する位置に直接に変換することはできない。
そこで、ステップS4の処理では、図2に示すビデオカメラ4の中心cとビデオカメラ4の画像平面X−Y(表示装置14の表示画面に対応する)における通行者の頭頂部を通る三次元空間におけるベクトルAを求め、そのベクトルが通行者の頭頂部を通る点aのZw座標Z1を計算する。ここで、この三次元座標におけるYw座標は、予めY1と判明しているので、これを用いて行う。
ここで、図2に示す三次元空間座標Xw、Yw、Zwとビデオカメラ4のカメラ座標(x、y、z)との関係は、次式で表される。カメラ座標は、ビデオカメラの中心cを原点とし、Xw、Yw、Zw軸それぞれに平行にx、y、z軸を持つ座標である。次式においてRは3行3列の回転行列、Tは平行移動ベクトル[Tx、Ty、Tz]である。
Figure 2007078354
表示画面上の座標(UC、VC)をビデオカメラ4の画像平面X−Yにおける座標Xd、Ydに次式によって変換する。但し、画像平面X−Yは、その中心Pcが原点であり、この原点Pcがビデオカメラ4のカメラ座標の原点cに対応している。また、次式におけるuc、vcは画像平面X−Yの原点Pcの座標をU、V座標で表したものである。
Figure 2007078354
座標(Xd、Yd)をビデオカメラ4におけるレンズ歪を修正した座標(Xu、Yu)に変換する。この変換は公知であるので詳細な説明は省略する。図2においてカメラ座標の原点cからX−Y平面上の座標Xu、Yuを通過する光線ベクトルVr=[xv、yv、zv]は、次式によって表される。但し、fはカメラ座標における焦点距離である。
Figure 2007078354
光線ベクトルVrを三次元空間上の直線で表すと、次式となる。但しαは実数である。
Figure 2007078354
ここで、YwがY1と判明しているので、αは、次式によって決定することができる。
Figure 2007078354
数5で求めたαの値を数4のZwに関連する式に代入することによって、表示装置の表示画面上におけるUC、Vcに対応するZw座標Z1を数6によって求めることができる。
Figure 2007078354
数6を使用することによって通行者6の全長を上半身の二次元画像から測定することができる。このようにパーソナルコンピュータ12は位置決定手段として機能する。
このようにして身長が測定されると、図4に示すように測定された身長と、通行者6の上半身画像とを対にして、パーソナルコンピュータ12の記憶手段、例えばハードディスクやメモリに記憶される(ステップS6)。
本発明の第2実施形態の長さ測定装置を図5及び図6に示す。第1実施形態の身長測定装置では、通行者6が所定の位置を通過した瞬間の高さを計測している。しかし、人間が歩行するときには、頭頂部の位置は足の前後方向の開き具合によって変動するので、通過するタイミングによって誤差が発生する可能性が或る。第2実施形態の長さ測定装置は、この点を改善したものである。
図5に一点鎖線で示すセキュリティゲート2を通行者6が通過する距離Dは、例えば約50cmである。この短い距離Dを通行者が通行する場合、通行者6はほぼ等速で直進すると考えられる。そこで、セキュリティゲート2の入り口側に通行者入検出器20を、セキュリティゲート2の出口側に通行者出検出器22を設置し、通行者入検出器20によって通行者が検出されてから、通行者出検出器22によって通行者が検出されるまでの時間を測定し、この時間で距離Dを除算することによって通行者6の通過速度が判明する。なお、通行入及び通行者出検出器20、22としては光電検出器や、超音波検出器等の公知の種々の検出器を使用することができる。
通過速度が判明し、通行者6が第1の実施形態と同様にYw座標軸に略沿って移動するなら、通行者入検出器20の設置位置のYw座標が判明していれば、ビデオカメラ4aのビデオ信号の各フレームに通行者が映っているときの通行者のYw座標は、計算によって求められる。例えば、フレームが1/30秒ごとに生成され、距離Dの通行者6の通過時間をTとし、通行者入り検出器20のYw座標軸上の位置をY1とし、通行者入り検出器20によって通行者6が検知されたときにビデオカメラ4aが1フレームを生成したとすると、n(nは1以上の正の整数)フレームに通行者6が映っているときの通行者6のYw座標は、Y1+(D/T)*(n−1)*1/30によって求められる。以下、同様にして通行者出検出器22によって通行後者6が検出されるまでに得られるフレームごとに通行者6のYw座標軸上の位置を推定することができる。
従って、第1実施形態と同様に、ビデオカメラ4a、キャプチャーボード10、パーソナルコンピュータ12及び表示装置14を用いて、パーソナルコンピュータ12によってフレームごとに通行者6のYw座標軸上の位置を推定すれば、後は、第1の実施の形態と同様に、フレームごとにαを算出することができ、それによってフレームごとに頭頂部のZw座標軸上の位置が決定され、通行者の身長をフレームごとに測定することができる。なお、ビデオカメラ4aは、図5に示すようにセキュリティゲート2の出口側に、セキュリティゲート2の入り口から出口までの間で通行者6の上半身を撮影することができるように設置されている。このようにパーソナルコンピュータ12が位置推定手段として機能する。なお、フレームごとに通行者の位置を推定する必要は必ずしも無く、適当な間隔をおいて得られる複数のフレームごとに、通行者6の位置を推定してもよい。
但し、通行者6は通行中には足を前後に開くので、頭頂部は通行中に上下する。そのため、通行中に測定された身長も、図6に示すように上下に変化する。そこで、パーソナルコンピュータ12によって統計処理を行い、静止直立状態の身長を確定する。例えば各測定された身長の平均値、中間値(対象とする複数のデータのうち最大値と最小値とを加算して2で除算した値、以下、中間値の用語は上記の定義で用いる)または中央値を真値とすることもできる。
或いは、測定された各身長のうち立脚中期状態と看做される身長を統計処理によって推定することもできる。すなわち、人の歩行において、一方の足に重心を乗せて、その足が上半身の真下にくる状態を立脚中期というが、この立脚中期状態において最も重心が高くなり、そのときの測定身長が静止直立時の人の身長に最も近い。そこで、頭頂部が上下して通行している通行者6の測定身長から、立脚中期状態にあるときの身長を抽出するようにしている。これによって、最も真の身長に近い値が得られる。
人の身長の測定値は、背伸びをして歩かない通常の歩行の場合には、静止直立時の測定身長よりも大きな値になるとは考えられない。従って、立脚中期状態にあるときの身長の推定手段としては、各測定身長のうち最大値を抽出するものを使用すれば、立脚中期状態、即ち略静止直立状態の身長が得られる。或いは、各測定身長の平均値、中間値または中央値を立脚中期状態の身長と看做すこともできる。なお、各測定身長のうち最大値のものが測定誤差によって真の立脚中期状態からかけ離れた値となっている可能性もある。即ち、はずれ値が各測定身長に含まれている可能性がある。この可能性がある場合には、各測定身長を大きさの順に配列し、そのうちの最も大きな値のものから予め定めた割合の測定身長を除去した残りの測定身長の中から最大値を立脚中期状態の身長と看做して、抽出することもできる。
或いは、立脚中期状態にあるときの身長の推定手段としては、最大値を抽出するものの他に、各測定身長の算術平均値に標準偏差を加算した値以上の測定身長から前記人の身長を決定するものを使用することもできる。例えば、各測定身長を大きさの順に配列し、そのうちの最も大きな値のものから予め定めた割合の測定身長を除去した残りの測定身長の中から最大値を抽出した場合、はずれ値でない測定身長も除去する可能性がある。そこで、各測定身長の平均値に標準偏差を加算した値以上の値を持つ測定身長を立脚中期付近のデータと看做して、それらのデータから身長を決定するようにして、はずれ値以外の測定身長を除去することを防止して、測定精度を向上させる。なお、平均値に標準偏差を加算した値以上の測定値から身長を推定する場合、平均値に標準偏差を加算した値以上の測定値の例えば最大値、中間値を抽出することができる。
更に、各測定身長の算術平均値に前記標準偏差を加算した値以上の測定値の算術平均値または中央値を前記人の身長とすることができる。平均値に標準偏差を加算した値以上の測定値のうち、いずれの値を真の立脚中期状態の測定値と看做すかには種々の方法が考えられる。しかし、平均値に標準偏差を加算した値以上の測定値には、はずれ値も含まれている可能性がある。例えば、上述したような最大値、中間値を真の身長とした場合、平均値に標準偏差を加算した値以上の測定値に、はずれ値も含まれていると、最大値または中間値は、はずれ値の影響を大きく受ける。これらに対し、各測定身長の算術平均値に前記標準偏差を加算した値以上の測定値の算術平均値または中央値を用いると、各測定身長の算術平均値に前記標準偏差を加算した値以上の測定値にはずれ値が含まれていても、はずれ値の影響を軽減でき、安定的に真の身長に近い値が得られると考えられるので、各測定身長の算術平均値に前記標準偏差を加算した値以上の測定値の算術平均値または中央値を採用している。
このようにパーソナルコンピュータ12が統計処理手段として機能する。
上記の両実施形態では、キャプチャーボード10、パーソナルコンピュータ12及び表示装置14を使用したが、これに限ったものではなく、例えばビデオカメラ4、4aの内部やハードディスクレコーダやDVDレコーダの内部に組み込んだDSPのようなデジタル信号処理装置を用いて、本発明を実施することもできる。また、上記の実施形態では、通行者6のYw座標軸上の位置Y1が判明しているとしたが、Xw座標軸上の位置が判明している場合にも、上記αを算出することができるので、通行者の身長を測定することができる。また、上記の第1の実施形態では、歩行する人間の身長を測定するのに本発明を実施したが、これに限ったものではなく、例えば銀行のカウンター前に静止する人物の上半身画像を記録しながら身長を測定し記録することができ、この際には歩行時における上下運動が無いので精度よく身長が計測できる。また、上記の両実施形態では、人間の身長を測定するのに本発明を実施したが、これに限ったものではなく、例えば工場等で製造された製品の長さを測定する場合にも、実施することができ、その場合、全長が撮影できるようにビデオカメラを設置する必要がないので、ビデオカメラの設置場所の制約を受けることがない。上記の両実施形態ではビデオカメラを使用したが、デジタルスチールカメラを使用することもできる。また、第2実施形態では、通行入及び通行者出検出器20、22を設けたが、例えば通行者6の通過速度が等速度で、その値が判明している場合には、通行入検出器20のみを設ければよい。
本発明の第1の実施形態の長さ測定装置のブロック図である。 図1の長さ測定装置の測定原理の説明図である。 図1の長さ測定装置の表示装置に表示される画像を示す図である。 図1の長さ測定装置のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の長さ測定装置の概略構成図である。 図5の長さ測定装置による測定値と測定位置との関係を示す図である。
符号の説明
4 ビデオカメラ(撮影手段)
12 パーソナルコンピュータ(位置決定手段)

Claims (4)

  1. 第1の三次元座標軸、第1の三次元座標軸と直交する第2の三次元座標軸ならびに第1及び第2の三次元座標軸と直交する第3の三次元座標軸によって規定される空間において第3の三次元座標軸に直交する面の第1または第2の座標軸上の位置が予め判明している所定位置から第3の三次元座標軸方向に長さを有する被撮影物体の先端から一部を、第1の二次元座標軸及び第1の二次元座標軸と直交する第2の二次元座標軸とによって規定される二次元で撮影する撮影手段と、
    この撮影手段から得られる二次元画像において前記被撮影物体の先端の二次元座標を確定し、この二次元座標と前記被撮影物体の前記所定位置の判明している第1または第2の三次元座標軸上の位置とから、前記被撮影物体の先端の第3の三次元座標軸上の位置を決定する位置決定手段とを、
    具備する長さ測定装置。
  2. 請求項1記載の長さ測定装置において、前記被撮影物体が人であり、前記被撮影物体の先端が前記人の頭頂部である長さ測定装置。
  3. 請求項2記載の長さ測定装置において、前記撮影手段の画像と前記身長とが記憶手段に記憶される長さ測定装置。
  4. 第1の三次元座標軸、第1の三次元座標軸と直交する第2の三次元座標軸ならびに第1及び第2の三次元座標軸と直交する第3の三次元座標軸によって規定される空間において第3の三次元座標軸に直交する面の第1または第2の座標軸上の位置が予め判明している所定位置を通過して第1または第2の座標軸にほぼ沿って移動する人の頭頂部から下方の一部までを、第1の二次元座標軸及び第1の二次元座標軸と直交する第2の二次元座標軸とによって規定される二次元で撮影する撮影手段と、
    前記所定位置を前記人が通過したことを検出する検出手段と、
    この検出手段が前記人の通過を検出した以後に、前記撮影手段から得られた複数の二次元画像ごとに、前記人の第1または第2の座標軸上の位置を推定する位置推定手段と、
    前記二次元画像ごとに撮影されている前記人の頭頂部の二次元座標を確定し、この二次元座標と、前記位置推定手段によって推定された前記人の第1または第2の座標軸上の位置とから、前記人の頭頂部の第3の座標軸上の位置をそれそれ決定する位置決定手段と、
    この位置決定手段によって決定された複数の前記人の頭頂部の第3の座標軸上の位置を統計処理して、前記人の身長を確定する統計処理手段とを、
    具備する長さ測定装置。
JP2005262649A 2005-09-09 2005-09-09 長さ測定装置および身長測定装置 Active JP4628910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005262649A JP4628910B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 長さ測定装置および身長測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005262649A JP4628910B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 長さ測定装置および身長測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007078354A true JP2007078354A (ja) 2007-03-29
JP4628910B2 JP4628910B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=37938850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005262649A Active JP4628910B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 長さ測定装置および身長測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4628910B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102813516A (zh) * 2012-08-24 2012-12-12 武汉世纪金桥安全技术有限公司 基于光学成像的非接触式人体身高测量方法
CN105007396A (zh) * 2015-08-14 2015-10-28 山东诚海电子科技有限公司 一种用于课堂教学的定位方法及装置
WO2019064375A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
CN111557666A (zh) * 2020-05-28 2020-08-21 苏州市职业大学 高度测量方法及高度测量装置
CN117398088A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 四川大学华西医院 一种基于xr的身高测量方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145368A (ja) * 1995-11-29 1997-06-06 Ikegami Tsushinki Co Ltd ステレオ画像による物体の移動追跡方法
JP2001056853A (ja) * 1999-08-19 2001-02-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 挙動検出装置および種類識別装置、並びに挙動検出方法および挙動検出用プログラムが記録された記録媒体
JP2001161665A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Toshiba Corp 情報処理装置、情報処理方法及びカード発行装置
JP2004266633A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Toa Corp 撮影装置
JP2005003377A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Toa Corp 撮影装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145368A (ja) * 1995-11-29 1997-06-06 Ikegami Tsushinki Co Ltd ステレオ画像による物体の移動追跡方法
JP2001056853A (ja) * 1999-08-19 2001-02-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 挙動検出装置および種類識別装置、並びに挙動検出方法および挙動検出用プログラムが記録された記録媒体
JP2001161665A (ja) * 1999-12-07 2001-06-19 Toshiba Corp 情報処理装置、情報処理方法及びカード発行装置
JP2004266633A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Toa Corp 撮影装置
JP2005003377A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Toa Corp 撮影装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102813516A (zh) * 2012-08-24 2012-12-12 武汉世纪金桥安全技术有限公司 基于光学成像的非接触式人体身高测量方法
CN105007396A (zh) * 2015-08-14 2015-10-28 山东诚海电子科技有限公司 一种用于课堂教学的定位方法及装置
WO2019064375A1 (ja) * 2017-09-27 2019-04-04 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JPWO2019064375A1 (ja) * 2017-09-27 2020-10-15 日本電気株式会社 情報処理システム、制御方法、及びプログラム
US11308315B2 (en) 2017-09-27 2022-04-19 Nec Corporation Information processing apparatus, control method, and program
US11715227B2 (en) 2017-09-27 2023-08-01 Nec Corporation Information processing apparatus, control method, and program
CN111557666A (zh) * 2020-05-28 2020-08-21 苏州市职业大学 高度测量方法及高度测量装置
CN111557666B (zh) * 2020-05-28 2022-10-25 苏州市职业大学 高度测量方法及高度测量装置
CN117398088A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 四川大学华西医院 一种基于xr的身高测量方法
CN117398088B (zh) * 2023-12-15 2024-02-20 四川大学华西医院 一种基于xr的身高测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4628910B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10733751B2 (en) Displacement detecting apparatus and displacement detecting method
CN107545592A (zh) 动态摄像机校准
CN106572298A (zh) 显示控制装置以及显示控制方法
JP4337266B2 (ja) 3次元測定方法および3次元測定システム
JP5525495B2 (ja) 映像監視装置、映像監視方法およびプログラム
JP4628910B2 (ja) 長さ測定装置および身長測定装置
JP4628911B2 (ja) 身長測定装置
KR101469099B1 (ko) 사람 객체 추적을 통한 자동 카메라 보정 방법
CN107687818A (zh) 三维量测方法及三维量测装置
JP4818285B2 (ja) 混雑滞留検知システム
JP4471866B2 (ja) 人物検出方法
JP5877725B2 (ja) 画像監視装置
KR102420856B1 (ko) 이미지를 이용한 3차원 객체의 존재 판독 방법 및 그 장치
JPWO2019016879A1 (ja) 物体検出装置、及び、物体検出手法
JP2012181063A (ja) 計算装置、計算方法及び計算プログラム
JP7079466B2 (ja) 人属性認識システムおよびプログラム
US10952648B2 (en) Measurement device and measurement method
JP2005115618A (ja) 物体検出装置及び物体検出方法
JP6780639B2 (ja) 画像解析装置、画像解析方法、及び、画像解析プログラム
JP7430207B2 (ja) 歩行動画処理装置、方法及びプログラム
KR20180118584A (ko) 적외선 센싱 발판 장치, 이를 이용한 2차원 영상 검출 방법 및 프로그램
US12033406B2 (en) Method and device for identifying presence of three-dimensional objects using images
JP5706190B2 (ja) 計算装置、計算方法及び計算プログラム
JP4674316B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法及び位置検出プログラム
JPH03158710A (ja) 画像データ作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4628910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250