JP3631541B2 - ステレオ画像による物体の移動追跡方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理技術、特に空間内の特定の距離範囲にある物体の像を抽出して、その物体の高さを計測し、その物体の移動を追跡するステレオ画像による物体の移動追跡方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン画像に表示された物体が人物である場合、時間の経過に伴い通常移動する。かかる場合、物体の正確な位置及び軌跡を知るためには物体の移動を追跡する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、奥行きのある物体の高さを計測するためにステレオビデオカメラを用いて計測する場合には、ステレオ画像の対応点を求めてこれらを距離情報として変換するには、複雑かつ処理時間が長いという不都合がある。したがって、物体の移動の追跡も複雑かつ処理時間が長くなる。
【0004】
本発明の目的は、簡単かつ短い処理時間で物体の移動を追跡することができるステレオ画像による物体の移動追跡方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるステレオ画像による物体の移動追跡方法は、
空間内の物体の像を抽出し、この物体の像の画像情報を処理して物体の高さを計測し、この物体の移動を追跡するに当たり、
この物体の像を、前景及び背景を含めてステレオ撮像して第1及び第2の画像信号を得る画像信号形成工程と、
これら第1及び第2の画像信号から物体の実際の高さを求める第1高さ演算工程と、
この第1高さ演算工程後所定の時間遅延させる遅延工程と、
この遅延工程後物体の実際の高さを求める第2高さ演算工程と、
前記第1高さ演算工程で求めた高さと前記第2高さ演算工程で求めた高さとを比較し、これらの高さの差の絶対値が所定の値以内であれば同一の物体であると判断する物体追跡判断工程とを具え、
前記第1高さ算出工程及び第2高さ算出工程はそれぞれ、
前記第1及び第2の画像信号からそれぞれエッジ画像信号を抽出して第1及び第2のエッジ画像信号を得るエッジ画像信号形成工程と、
これら第1及び第2のエッジ画像信号から、前記物体の互いに対応する点が一致するまでシフト量を求め、このシフト量に基づいて物体撮像位置から前記物体までの距離を演算により求める距離演算工程と、
画面上における仮想無限遠点での壁と床の境界線の画面上端からの距離を、床位置として設定する床位置設定工程と、
前記物体の像の頂点位置座標を求める頂点位置座標算出工程と、
前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離及び撮像位置の高さから、前記仮想無限遠点から前記物体撮像位置への仰角を求める仰角演算工程と、
前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離と前記物体撮像位置から前記物体までの距離との差の正接を、前記仰角を用いて求める正接演算工程と、
この正接を画面上の正接に変換する正接変換工程と、前記頂点位置座標、前記床位置及び前記画面上の正接から画面上の前記物体の高さを算出する高さ算出工程と、
前記画面上の物体の高さを物体の実際の高さに変換する高さ変換工程とを具えることを特徴とするものである。
【0006】
物体の高さは空間中の位置に関係なく一定である。本発明はこの性質を利用するものであり、第1高さ演算工程により求めた物体の高さ情報をその物体の固有の情報とし、この高さ情報と第2高さ演算工程において求めた物体の高さとを比較し、これらの高さの差の絶対値が所定の値以内であれば同一の物体であると判断することにより、物体がどの位置に存在してもこの物体を追跡することができるようにする。したがって、物体の画面中の移動軌跡を簡単かつ短い処理時間で得ることができる。
【0007】
この場合、画像全体の距離情報を求めるのではなく、物体の像の頂点位置座標、床位置座標及び画面上の正接から画面上の物体の高さを算出し、この高さを物体の実際の高さに変換しているので、簡単かつ短い処理時間で物体の高さを計測することができる。
【0008】
好適には、前記正接演算工程で正接を求めるに当たり、前記仰角にレンズ歪み補正係数を乗算したものを用いる。このようにレンズ歪みを考慮することにより、特定物体が画面の左右端に存在する場合の物体の高さの計測誤差を減少できる。
【0009】
さらに好適には、空間内の複数の物体の像を像ごとに抽出する。これにより、複数の物体の高さを一度の撮像で計測することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明によるステレオ画像による物体の移動追跡方法の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において同一部材には同一符号を付すものとする。
図1は、本発明のステレオ画像による物体の移動追跡方法を実施する装置の構成を示すブロック図である。この装置は、ステレオ画像を撮像するステレオ画像撮像部1と、このステレオ画像撮像部1からの画像信号に基づいて特定物体を抽出する特定物体抽出部2と、この特定物体抽出部2により抽出された特定物体の奥行き距離を計測する奥行き距離計測部3と、この特定物体の高さを計測する特定物体高計測部4と、物体の移動を追跡する物体移動追跡部5とを具える。
【0011】
本例では、ステレオ画像撮像部1は、2台のテレビカメラ6及び7を設け、テレビカメラ6を基準としてその光軸を固定し、テレビカメラ7の光軸を、基準のカメラ6の光軸に対する角度を調整できるようにしたもの、として構成するが、1台のテレビカメラを水平方向に移動させて2回撮像するものや一つのレンズ系の前面にプリズムを配置し、2分割された画像を別個の撮像面へ導くようにしたものなども使用できる。
【0012】
一般に、2台のテレビカメラを用いる場合には、視差を大きく取ることができるので奥行き分解能を高くすることができるが、左右の画像の間で光学歪みなどに差異が生じるおそれがある。また、1台のテレビカメラとプリズムを用いるものでは、視差を大きく取ることができないので、奥行き分解能を高くすることには向いていないが、光学系が一つであるため、左右の光学像にばらつきがなく、特定距離範囲内のエッジを抽出するための水平方向のシフト操作に求められる前提条件に適合したものであるとともに廉価である。
【0013】
ここで、画像信号を水平方向にシフトして一致する部分を抽出する前提条件として、被写体を光学的に同じ状態で撮像することが必要となる。背景が有限の距離にあるほぼ平面の場合には、この背景を2台のテレビカメラで撮像した場合ほぼ同一の画像が得られるように撮像する必要がある。したがって、同一のテレビカメラを2台使用する場合には、これらテレビカメラの光軸を互いに平行にすることが求められ、使用する撮影レンズが広角レンズの場合には特にこのことが必要となる。
【0014】
特定物体抽出部2では、ステレオ画像撮像部1からステレオ画像を抽出した後、この画像から対象となる物体(例えば人物)を抽出する処理を行う。抽出方法は、対象となる物体が動いている場合と、静止している場合とで変わってくる。対象となる物体が動いている場合、例えば時間的に異なる2画像の画像間の差分を求めることで物体が動いた領域を特定することができ、この領域を特定物体(例えば人物頭部)として抽出する。それに対して対象となる物体が静止している場合、対象となる物体が画像として予め登録されているときにはその登録画像が現在の画像中にあるか否か探すことにより特定物体を抽出したり、ステレオ画像を用いた画像処理方法を行ったりすることにより抽出する。また、対象となる物体が複数存在する場合でも、抽出処理を複数回行うことにより空間内の複数の物体の像を各像ごとに抽出することができる。
【0015】
奥行き距離計測部3は、物体のステレオ画像でこれらの位置がどれだけ離れているかにより特定物体(例えば人物頭部)の奥行きを算出する。特定物体のステレオ画像におけるそれぞれの位置関係は、図2に示すカメラ配置の場合、特定物体が仮想無限遠点上にあるときにはステレオ画像でいずれも物体は画像の同一位置に存在する。ここで仮想無限遠点とは、二つの画像の中心に対応する光軸が被写体で交差する位置をいう。
【0016】
しかしながら、特定物体がテレビカメラ6及び7(図2)の手前方向に移動するとカメラ視差により、ステレオ画像においてこの視差に応じた分物体は離れていく。このことを原理として、このステレオ画像において特定物体の存在する位置が離れている距離(シフト量)を、カメラの設置条件から実際の奥行き距離に変換することができる。
【0017】
図3は3次元空間の特定物体の位置関係を示す側面図であり、図4は2次元画面上の特定物体の位置関係を示す図である。なお、図4において、左上角部を原点とし、水平方向にx座標を取り、垂直方向にy座標を取る。x座標は図4において右方向に進むに従って増大するものとし、y座標は図4において下方向に進むに従って増大するものとする。
【0018】
特定物体高計測部4(図1)は、特定物体8(図3)の身長すなわち高さHdvを算出するに当たり、画面上における仮想無限遠点での床位置y=bmax 及び画面上の特定物体9(図4)の頂部座標td(これらの値はいずれも初期値である)と、特定物体8(図3)の奥行き距離Dh における画面上の床位置の補正バイアス値bbiasとから画面上の特定物体9(図4)の高さhdvを求め、この高さhdvを算出身長の実寸である特定物体8の高さHdvに変換する。
【0019】
物体移動追跡部5(図1)は、特定物体高計測部4(図1)により計測された特定物体8の高さHdvと、所定の時間遅延後に算出した特定物体の高さとを比較し、これらの高さの差の絶対値が所定の値以内であれば同一物体として判断し、追跡する。
【0020】
本例の動作を説明する。
図5は本発明によるステレオ画像による物体の移動追跡方法を実施するフローチャートである。本ルーチンでは先ず、ステップS1において、空間中に抽出すべき特定物体が存在するか否か判断する。存在すると判断すると次に説明するステップS2に進み、そうでない場合には後に説明するステップS9に進む。
【0021】
ステップS2において、特定物体の高さHdv1を設定する。この場合、空間中に複数の特定物体が存在する場合には、像ごとに高さHdv1を設定する。こられの高さHdv1は、本ルーチンにおいて最初に計測する場合には後に説明する図6のフローチャートに従って計測し、2回目以降については後に説明するステップS5で算出した特定物体の高さHdv2を高さHdv1として用いる。
【0022】
次いでステップS3に進み、装置に内蔵されたタイマ(図示せず)を用いて所定時間遅延させる。なお、遅延中、空間中の特定物体の出入りを、本例では平成7年10月19日に本出願人により出願された「入退室監視装置」を使用して判断する。また、この「入退室監視装置」を使用して出入りした物体の身長を判別することにより特定物体を識別することができ、空間中の特定物体の出入りがない場合には、このような「入退室監視装置」を必要としない。
【0023】
次いでステップS4に進み、高さを算出すべき特定物体が存在するか否か判断する。存在するすなわち空間中の特定物体の出入りがない場合又は空間中の特定物体の出入りがあったが空間中に特定物体がまだ存在すると判断すると次に説明するステップS5に進む。そうでない場合すなわち特定物体が空間から全て出ていった場合には後に説明するステップS10に進む。
【0024】
ステップS5において、算出すべき特定物体のうちの一つの高さHdv2を算出し、次いで、ステップS2で設定した高さHdv1のうちの一つとの差の絶対値|Hdv1−Hdv2|を算出する(ステップS6)。
【0025】
次いでステップS7において、ステップS6で求めた差分値|Hdv1−Hdv2|が閾値A以上であるか否か判断する。閾値A以上でない場合には、ステップS6で選択した高さHdv1を有する特定物体と算出した高さHdv2を有する特定物体とが同一であると判断し、高さHdv1を高さHdv2に更新し(ステップS8)、ステップS4に戻る。
【0026】
閾値A以上である場合には、ステップS6で選択した高さHdv1を有する特定物体と算出した高さHdv2を有する特定物体とが相違すると判断し、ステップS2で設定した高さHdv1のうちの他のものとの差の絶対値|Hdv1−Hdv2|を算出するために、ステップS2で設定した高さHdv1が他に存在するか否かをステップS9で判断する。存在すると判断した場合にはステップS6に戻り、それに対して存在しないと判断した場合には算出した高さHdv2を有する特定物体は、ステップS3の遅延中に入退室した特定物体であると判断し、ステップS8において、算出した特定物体の高さHdv2を高さHdv1とし、ステップS4に戻る。
【0027】
ステップS1又はステップS4からステップS10に進むと、本ルーチンを継続するか否かを判断する。継続すると判断した場合にはステップS3に戻り、それに対して継続しないと判断した場合には本ルーチンを終了する。この判断は、高さHdv1を所定の回数更新した場合に終了すると判断してもよく、また、電源をオフにした場合に終了するようにしてもよい。
【0028】
図6はステレオ画像による物体の高さ計測を行うフローチャートである。本ルーチンでは先ず、ステップS11において、ステレオ画像をステレオ画像撮像部1(図1)により撮像する。次いで、ステップS12において、ステレオ画像撮像部1(図1)からの画像信号に基づいて、特定物体抽出部2(図1)が特定物体9(図4)を抽出する。ステップS12では、特定物体8,9(図3及び4)が複数存在する場合(本例では一つ)には像ごとに抽出を行う。
【0029】
次いで、ステップS13において、特定物体抽出部2(図1)により抽出された特定物体8(図3)の奥行き距離Dh を奥行き距離計測部3(図1)により計測する。ステップS13でも、特定物体8,9(図3及び4)が複数存在する場合(本例では一つ)には像ごとに奥行き距離Dh を計測する。
【0030】
次いで、ステップS14において、特定物体8(図3)の高さHdvを算出する際の初期条件を設定する。この初期条件として先ず、カメラ6及び7(図3)の位置から仮想無限遠点までの水平距離Dmaxにおける画像上の床ラインを、y=bmaxで設定する。本例では設定したbmaxは画面上で一致するものとする。レンズ歪みを考慮する場合には、画像上の床ラインをy=f(x)なる曲線とし、画面上で歪んだ床に一致させることにより、特定物体が画面の左右端に存在するときの高さの計測誤差を減少させることができる。
【0031】
またステップS14では、上記初期条件として、特定物体8,9(図3及び4)の頭頂座標td、奥行き距離Dh 及びカメラ設置高さHcamvをそれぞれ設定する。頭頂座標td及び奥行き距離Dh は、ステップS12において特定物体9(図4)を抽出する際に既知であり、カメラ設置高さHcamvはカメラ設定時に既知である。
なお、特定物体8,9(図3及び4)が複数存在する場合には、これらに対応する頭頂座標td及び奥行き距離Dh をそれぞれ設定する。
【0032】
次いで、ステップS15において、奥行き距離Dh における計算上の画面上の補正バイアス値bbiasを算出する。補正バイアス値bbiasを算出するに当たり、先ず、仮想無限遠点からカメラ6,7(図3)への仰角θdmaxを
【数1】
θdmax=tan-1(Hcamv/Dmax) 〔°〕
により算出する。
【0033】
次いで、奥行き距離Dh における床位置補正バイアスBbiasを
【数2】
Bbias=(Dmax−Dh)・tan(θdmax・γ)
により算出する。ここで、γをレンズ歪み補正係数とし、補正がないときはγ=1とする。
【0034】
次いで、奥行き距離Dh における計算上の画面上の補正バイアス値bbiasを
【数3】
bbias=(Bbias・dccd)/(Dh・Δccdv) 〔dot〕
により算出する。ここでdccdを、レンズ焦点からCCD撮像面までの距離を表し、Δccdvを、CCD撮像素子の1画素当たりの垂直方向の長さとし、これらについては後に説明する。
【0035】
図7は特定物体の実寸長とCCD撮像部における長さとの関係図であり、図8はCCD撮像面における水平及び垂直画素サイズを示す図である。CCD撮像素子の1画素当たりの垂直方向の長さであるΔccdvを求めるに当たり、CCD面の垂直長Dccdvを、
【数4】
Dccdv=(Dccdsize・Dccdvdot)/(Dccdvdot2+Dccdhdot21/2
により算出する。ただし、Dccdsize をCCD面の対角寸法とし、本例では1/3インチ=(1/3)・0.0254〔m〕である。また、Dccdhdot 及びDccdvdot をそれぞれCCD撮像板の水平方向及び垂直方向の画素数〔dot〕とする。したがって、CCD撮像素子の1画素当たりの垂直方向の長さΔccdvは、
【数5】
Δccdv=Dccdv/Dccdvdot 〔m〕
から求めることができる。
【0036】
次いで、ステップS16において、画面上での特定物体9(図4)の高さhdvを
【数6】
hdv=(bmax+bbias)−td 〔dot〕
から求める。
【0037】
次いで、ステップS17において、特定物体8(図3)の高さHdvを求める。特定物体8(図3)の高さHdvを求めるに当たり、先ず、CCD面上の特定物体の高さhd2vを
【数7】
hd2v=hdv・Δccdv 〔m〕
から求める。ここで、レンズ焦点とCCD面との間の距離をdccd とすると、特定物体8(図3)の高さHdvとCCD面上の特定物体の高さhd2v との間には、
【数8】
Hdv:hd2v=Dh :dccd
の関係があるので、特定物体8(図3)の高さHdvは、
【数9】
Hdv=(hd2v・Dh)/dccd
となる。
【0038】
次いで、ステップS18において、ステップS12で抽出した物体がまだ存在するか否か判断する。存在すると判断した場合にはステップS15に戻り、それに対して存在しないと判断した場合には本ルーチンを終了する。
なお、ステップS14〜S18は特定物体高計測部4(図1)によって行われる。
【0039】
以上説明したように、本例では、画面上の特定物体の頂部座標td、画面上における仮想無限遠点での床位置y=bmax 及び仮想無限遠点からカメラへの仰角θdmaxから画面上の特定物体9(図4)の高さhdvを算出し、これを実際の特定物体8(図3)の高さHdvに変換しているので、簡単かつ短い処理時間で物体の高さを計測することができる。また、レンズ歪みを考慮しているので、特定物体が画面の左右端に存在する場合の物体の高さの計測誤差を減少できる。さらに、空間内の複数の物体の像を像ごとに抽出するために、複数の物体の高さを一度の撮像で計測することができる。
【0040】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。対応するエッジ画像を水平方向にシフトして基準エッジ画像と比較する場合、水平方向に延在するエッジが画像中に存在すると広い範囲で一致が検出され、エラーとなるおそれがある。一般に室内では水平なエッジが多く含まれるのでその影響が比較的大きくなる。このような場合には、テレビカメラを光軸回りに90°回転させて物体を撮像すると、水平なエッジ成分が減少し、したがってエラーを低減することができる。
【0041】
また、空間中の特定物体が人物である場合には、人物の起立時の高さだみだけでなく椅子等の着座時の高さを考慮して判断することにより誤判断を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステレオ画像による物体の高さ測定方法を実施する装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ステレオビデオカメラの一例を示す図である。
【図3】3次元空間の特定物体の位置関係を示す側面図である。
【図4】2次元画面上の特定物体の位置関係を示す図である。
【図5】本発明のステレオ画像による物体の移動追跡方法を実施するフローチャートである。
【図6】ステレオ画像による物体の高さを計測するフローチャートである。
【図7】特定物体の実寸長とCCD撮像部における長さとの関係図である。
【図8】CCD撮像面における水平及び垂直画素サイズを示す図である。
【符号の説明】
1 ステレオ画像撮像部
2 特定物体抽出部
3 奥行き距離計測部
4 特定物体高計測部
5 物体移動追跡部
6,7 テレビカメラ
8,9 特定物体
Bbias 奥行き距離における床位置補正バイアス
bbias 画面上の床位置の補正バイアス
Dh 特定物体の奥行き距離
Dccdh CCD面の水平長
Dccdv CCD面の垂直長
Dccdsise CCD面の対角寸法
Dccdhdot CCD撮像板水平画素数
Dccdvdot CCD撮像板垂直画素数
Dmax カメラから仮想無限遠点までの水平距離
dccd レンズ焦点とCCD面との間の距離
Hcamv カメラ設置高さ
Hdv 特定物体の実際の高さ
hdv 画面上の特定物体の高さ
hd2v CCD面上の特定物体の高さ
td 画面上の特定物体の頂部座標
y=bmax 画面上における仮想無限遠点での床位置
θcamv カメラの垂直視野の範囲
θdmax 仮想無限遠点からカメラへの仰角
Δccdv CCDの1画素当たりの垂直方向の長さ

Claims (3)

  1. 空間内の物体の像を抽出し、この物体の像の画像情報を処理して物体の高さを計測し、この物体の移動を追跡するに当たり、
    この物体の像を、前景及び背景を含めてステレオ撮像して第1及び第2の画像信号を得る画像信号形成工程と、
    これら第1及び第2の画像信号から物体の実際の高さを求める第1高さ演算工程と、
    この第1高さ演算工程後所定の時間遅延させる遅延工程と、
    この遅延工程後物体の実際の高さを求める第2高さ演算工程と、
    前記第1高さ演算工程で求めた高さと前記第2高さ演算工程で求めた高さとを比較し、これらの高さの差の絶対値が所定の値以内であれば同一の物体であると判断する物体追跡判断工程とを具え、
    前記第1高さ算出工程及び第2高さ算出工程はそれぞれ、
    前記第1及び第2の画像信号からそれぞれエッジ画像信号を抽出して第1及び第2のエッジ画像信号を得るエッジ画像信号形成工程と、
    これら第1及び第2のエッジ画像信号から、前記物体の互いに対応する点が一致するまでシフト量を求め、このシフト量に基づいて物体撮像位置から前記物体までの距離を演算により求める距離演算工程と、
    画面上における仮想無限遠点での壁と床の境界線の画面上端からの距離を、床位置として設定する床位置設定工程と、
    前記物体の像の頂点位置座標を求める頂点位置座標算出工程と、
    前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離及び撮像位置の高さから、前記仮想無限遠点から前記物体撮像位置への仰角を求める仰角演算工程と、
    前記物体撮像位置から前記仮想無限遠点までの距離と前記物体撮像位置から前記物体までの距離との差の正接を、前記仰角を用いて求める正接演算工程と、
    この正接を画面上の正接に変換する正接変換工程と、前記頂点位置座標、前記床位置及び前記画面上の正接から画面上の前記物体の高さを算出する高さ算出工程と、
    前記画面上の物体の高さを物体の実際の高さに変換する高さ変換工程とを具えることを特徴とするステレオ画像による物体の移動追跡方法。
  2. 前記正接演算工程で正接を求めるに当たり、前記仰角にレンズ歪み補正係数を乗算したものを用いることを特徴とする請求項記載のステレオ画像による物体の移動追跡方法。
  3. 空間内の複数の物体の像を像ごとに抽出することを特徴とする請求項1又は2記載のステレオ画像による物体の移動追跡方法。
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