JP2832663B2 - 切削刃具のクランプ構造 - Google Patents

切削刃具のクランプ構造

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JP2832663B2 JP4134753A JP13475392A JP2832663B2 JP 2832663 B2 JP2832663 B2 JP 2832663B2 JP 4134753 A JP4134753 A JP 4134753A JP 13475392 A JP13475392 A JP 13475392A JP 2832663 B2 JP2832663 B2 JP 2832663B2
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    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23D2277/00Reaming tools
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  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤモンド焼結体お
よびCBN焼結体等の超硬質材から成る切削刃具をホル
ダに着脱可能にクランプするための、切削刃具のクラン
プ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンド焼結体およびCBN焼結体
等から成る切削刃具は、高価であるため、一般にホルダ
に着脱可能にクランプされるものであり、摩耗および欠
損に際しての交換が容易であるとともにクランプ時には
正確な位置決めがなされることが望まれる。
【0003】従来、このような切削刃具のクランプにあ
たって、くさび作用を利用してホルダに切削刃具を固定
するようにしたものがあるが、くさび部材がホルダとは
別体であることから、くさび部材をホルダに固定するた
めのクランプボルトの回転に伴ってくさび部材がその回
転方向に動くことがあり、それに応じて切削刃具の位置
が不安定となることがある。そのため、クランプボルト
を左ねじとするとともに、切削刃具の動きを規制する部
材をホルダに設けるようにしており、構成が複雑になる
とともに部品点数も多くなる。
【0004】そこで、特公昭53−8949号公報で開
示された先行技術では、ホルダにテーパーロッドを挿入
してホルダを拡開することより、該ホルダに設けられて
いる可撓性部分を撓ませてチップ押圧部と支持壁との間
に切削刃具を挟持固定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術による
と、部品点数の低減が可能となるが、テーパーロッドの
拡開作用により、ホルダに固定されている切削刃具が所
定位置から半径方向外方にずれる可能性があり、切削刃
具の位置が安定しない。したがって切削刃具の刃先の微
調整に時間がかかり、リーマとして用いる場合には、切
削刃具をホルダにクランプした後に加工孔の寸法精度管
理のために切削刃具を所定寸法となるべく再研磨する必
要がある。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、部品点数を少なくするとともに、クランプ後
の刃先の微調整を不要とした切削刃具のクランプ構造を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明によれば、シャンクに、該シャンク
とは別個に形成されたホルダが固着され、そのホルダの
外周には、該ホルダの回転軸線と平行な支持面が設けら
れるとともに、切削刃具を装着可能な装着溝を前記支持
面と協働して形成する押圧面を前記支持面に対向させて
備える挟持部が首部を介して設けられ、その挟持部及び
首部を形成するためにホルダにはクランク状の間隙がワ
イヤ放電加工により形成され、そのワイヤ放電加工時に
被加工部以外の部分でのワイヤの接触を避けるべくホル
ダ外周には前記間隙の開放面に隣接して逃げ部が形成さ
れ、首部は、前記押圧面が支持面に対して近接・離反す
る方向に撓むことを可能として平板状に形成され、挟持
部には、該挟持部に対向してホルダに設けられる当接面
に先端を当接させるクランプねじが、その前進時には前
記押圧面が支持面に近接する側に首部を撓ませる方向で
進退自在に螺合され
【0008】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、装着溝の溝底の少な
くとも一部が首部で形成され、押圧面はホルダの回転方
向に沿って支持面よりも前方側に配置される。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0010】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は本発明を適用したリーマの側面図、
図2はリーマを分解した状態で示す側面図、図3は図1
の3−3線拡大断面図、図4は図3の4−4線拡大断面
図である。
【0011】先ず図1および図2において、このリーマ
1は、周方向に等間隔をあけた複数個所たとえば4個所
に本発明構造に従って切削刃具5がそれぞれ着脱可能に
クランプされるホルダ6に、シャンク7の先端部が圧入
されて成るものである。
【0012】ホルダ6およびシャンク7は、スチールお
よび超硬質合金等から成るものであり、ホルダ6は中心
部に圧入孔8を有して円筒状に形成される。またシャン
ク7は、圧入孔8に圧入されるべき先端側の圧入軸部7
aと、図示しないクランプ治具でクランプされるべき後
端側のクランプ軸部7bとが、大径軸部7cに段差を介
して同軸に連設されて成るものであり、該シャンク7の
後端には、前記クランプ治具に当接して該クランプ治具
からのリーマ1の突出量を調整すべく、調整ボルト9が
進退可能に螺合されており、該ボルト9には、シャンク
7の後端に当接する止めナット10が螺合される。
【0013】図3を併せて参照して、ホルダ6の先端側
において、その周方向に等間隔をあけた4個所の外周に
は、該ホルダ6の回転軸線と平行な支持面11が設けら
れるとともに、切削刃具5を装着可能な装着溝13を前
記支持面11と協働して形成する押圧面12を前記支持
面11に対向させて備える挟持部14が首部15を介し
て設けられる。また支持面11とほぼ直交して平坦な当
接面16が挟持部14に対向して設けられており、この
挟持部14には、当接面16と直交する方向に延びるね
じ孔17が設けられる。該ねじ孔17には、後端に六角
形状の操作穴18aを有するクランプねじ18が進退自
在に螺合されるものであり、該クランプねじ18の先端
には、当接面16に当接し得る半球状の当接突部18b
が突設される。
【0014】首部15は、挟持部14の押圧面12が支
持面11に対して近接・離反する方向に撓むことを可能
として薄肉に形成されるものであり、装着溝13におけ
る溝底13aの一部が首部15により形成されることに
なる。
【0015】而して挟持部14のねじ孔17に螺合され
ているクランプねじ18を、その先端の当接突部18b
が当接面16に当接している状態で、さらに螺進操作す
ることにより、首部15は、挟持部14の押圧面12を
支持面11に近接させる側に撓むことになる。
【0016】ところで、挟持部14および平板状の首部
15を形成するために、ホルダ6にはクランク状の間隙
19がワイヤ放電加工によりスリット状に形成される
その放電加工時に被加工部以外の部分でのワイヤの接触
を避けるべくホルダ6の外周には前記間隙19の開放面
に隣接する逃げ部が設けられ、この逃げ部は、ホルダ6
外周において当接面16の後方側段差を介して連なる
第1逃げ部20、ホルダ6の外周の装着溝13の後方
段差を介して連なる第2逃げ部21とよりなる
【0017】しかも上記第2逃げ部21の装着溝13側
端部には、前記放電加工により挟持部14および首部1
5を形成した後に、切削刃具5の後端に外周面を当接
て装着溝13内での切削刃具5の該溝13に沿う方向
位置を定める位置決めピン22が、圧入等により植設
される。
【0018】このような構成のクランプ構造が、ホルダ
6の周方向に等間隔をあけた4個所に設けられるが、そ
れらのクランプ構造は、押圧面12がホルダ6の回転方
向23に沿って支持面11よりも前方側に位置するよう
にして、ホルダ6に設けられる。
【0019】而して各切削刃具5は、その切刃5aを挟
持部14よりも外方側に突出させるようにして装着溝1
3内に装着され、支持面11および押圧面12間で挟
持、固定されることになる。
【0020】次にこの実施例の作用について説明する
と、切削刃具5をホルダ6にクランプするにあたって
は、クランプねじ18を緩めておき、位置決めピン22
で位置決めするようにして切削刃具5を装着溝13内に
挿入する。その状態で、クランプねじ18を締付け、該
クランプねじ18の先端すなわち当接突部18bを当接
面16に当接させた後に、さらに締付け力を加えること
により、首部15は挟持部14の押圧面12を支持面1
1に近接させる方向に撓み、したがって切削刃具5が支
持面11および押圧面12間で強固に挟持、固定される
ことになる。
【0021】この際、押圧面12から切削刃具5には、
支持面11に対してほぼ直交する方向にクランプ力が作
用するので、クランプ時に切削刃具5のずれが生じるこ
とはなく、クランプ後に刃先5aの位置を微調整するこ
とが不要となる。
【0022】またホルダ6の回転方向23に沿って支持
面11よりも前方側に、挟持部12の押圧面12が配置
されるので、リーマ1による加工時の切削抵抗により、
切削刃具5には支持面11に押し付けられる方向の力が
作用することになり、比較的強度の弱い首部15に過大
な荷重が作用することはなく、押圧面12および支持面
11間での挟持、固定状態が維持されることになる。
【0023】切削刃具5を取外すときには、クランプね
じ18を緩めればよく、そうすれば、押圧面12および
支持面11間での挟持状態が解除され、切削刃具5を極
めて容易に取外すことができる。
【0024】また刃先5aが摩耗したときには、装着溝
13の溝底13aと切削刃具5との間にシムを介在させ
て、刃先5aの再研磨を行なえばよく、高価な切削刃具
5を長期にわたって使用することができる。
【0025】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明の効
果によれば、シャンクに、該シャンクとは別個に形成さ
れたホルダが固着され、そのホルダの外周には、該ホル
ダの回転軸線と平行な支持面が設けられるとともに、切
削刃具を装着可能な装着溝を前記支持面と協働して形成
する押圧面を前記支持面に対向させて備える挟持部が首
部を介して設けられ、その挟持部及び首部を形成するた
めにホルダにはクランク状の間隙がワイヤ放電加工によ
り形成され、そのワイヤ放電加工時に被加工部以外の部
分でのワイヤの接触を避けるべくホルダ外周には前記間
隙の開放面に隣接して逃げ部が形成され、首部は、前記
押圧面が支持面に対して近接・離反する方向に撓むこと
を可能として平板状に形成され、挟持部には、該挟持部
に対向してホルダに設けられる当接面に先端を当接させ
るクランプねじが、その前進時には前記押圧面が支持面
に近接する側に首部を撓ませる方向で進退自在に螺合さ
れるので、ホルダとは別個の部品を極力少なくするとと
もに、クランプ時の切削刃具のずれを回避し得る構造と
し、クランプ後の刃先の微調整を不要とすることができ
る。また特に薄肉首部を平板状としたことで、撓み変形
に対し良好な復元力が得られて切削刃具の脱着を容易に
行うことができ、しかもこのような平板状の首部は、ワ
イヤ放電加工によりホルダにクランク状間隙を形成する
ことで精度よく簡単に形成できる。またそのワイヤ放電
加工時にはワイヤがホルダの被加工部以外の部分に接触
するのをホルダ外周の前記逃げ部により効果的に回避す
ることができ、更に上記ホルダをシャンクと別々に形成
して後付けとしたことでワイヤ放電加工をホルダ単独の
状態で、即ちシャンクに邪魔されずに的確に行うことが
可能であるため、全体としてワイヤ放電加工(従って挟
持部および首部の形成加工)を容易に且つ能率良く行う
ことができる。
【0027】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、装着溝の溝底の少な
くとも一部が首部で形成され、押圧面はホルダの回転方
向に沿って支持面よりも前方側に配置されるので、切削
刃具の切削抵抗が挟持部側に作用することを回避し、首
部の強度が比較的弱くとも、切削刃具のクランプ状態を
確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リーマの側面図である。
【図2】リーマを分解した状態で示す側面図である。
【図3】図1の3−3線拡大断面図である。
【図4】図3の4−4線拡大断面図である。
【符号の説明】
5 切削刃具 6 ホルダ シャンク 11 支持面 12 押圧面 13 装着溝 13a 溝底 14 挟持部 15 首部 16 当接面 18 クランプねじ19 間隙 20,21 逃げ部としての第1,第2逃げ部 23 回転方向

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンク(7)に、該シャンク(7)と
    は別個に形成されたホルダ(6)が固着され、そのホル
    ダ(6)の外周には、該ホルダ(6)の回転軸線と平行
    な支持面(11)が設けられるとともに、切削刃具
    (5)を装着可能な装着溝(13)を前記支持面(1
    1)と協働して形成する押圧面(12)を前記支持面
    (11)に対向させて備える挟持部(14)が首部(1
    5)を介して設けられ、その挟持部(14)及び首部
    (15)を形成するためにホルダ(6)にはクランク状
    の間隙(19)がワイヤ放電加工により形成され、その
    ワイヤ放電加工時に被加工部以外の部分でのワイヤの接
    触を避けるべくホルダ(6)外周には前記間隙(19)
    の開放面に隣接して逃げ部(20,21)が形成され、
    首部(15)は、前記押圧面(12)が支持面(11)
    に対して近接・離反する方向に撓むことを可能として
    板状に形成され、挟持部(14)には、該挟持部(1
    4)に対向してホルダ(6)に設けられる当接面(1
    6)に先端を当接させるクランプねじ(18)が、その
    前進時には前記押圧面(12)が支持面(11)に近接
    する側に首部(15)を撓ませる方向で進退自在に螺合
    されことを特徴とする、切削刃具のクランプ構造。
  2. 【請求項2】 装着溝(13)の溝底(13a)の少な
    くとも一部が首部(15)で形成され、押圧面(12)
    はホルダ(6)の回転方向(23)に沿って支持面(1
    1)よりも前方側に配置されることを特徴とする請求項
    1記載の切削刃具のクランプ構造。
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