JP2832237B2 - スーパーロック機構付ドアロック装置 - Google Patents

スーパーロック機構付ドアロック装置

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JP2832237B2
JP2832237B2 JP34232393A JP34232393A JP2832237B2 JP 2832237 B2 JP2832237 B2 JP 2832237B2 JP 34232393 A JP34232393 A JP 34232393A JP 34232393 A JP34232393 A JP 34232393A JP 2832237 B2 JP2832237 B2 JP 2832237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スーパーロック機構付
ドアロック装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知のドアロック装置には、ドアの内
側に設けられたインサイドロック操作部材(たとえばシ
ルノブ)をアンロック操作しても、ロックレバーはアン
ロック回転しないようにしたスーパーロック機構を取付
けたものがある(USP4,978,154号明細書参
照)。前記スーパーロックの基本機構は、従来は1個で
あったロックレバーを、キーシリンダ側に連結されるキ
ーロックレバーと、シルノブ側に連結されるインサイド
ロックレバーの2個に分割形成し、インサイドロックレ
バーとキーロックレバーとを、両ロックレバーを連結す
る状態とインサイドロックレバーを回転させても空振り
となってキーロックレバーを回転させないスーパーロッ
ク状態とに切替わるコネクターにより連結した構成であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のスーパーロ
ック機構は、スーパーロック状態を解除する構成に課題
がある。すなわち、前記コネクター(公知例の符号2
4)は、キーロックレバー(公知例の符号13)の回転
軸に対して半径方向に移動してスーパーロック状態と解
除状態とに切り替わる構成であるから、キーシリンダに
よりキーロックレバーをアンロック回転させるだけで
は、コネクターを半径方向に移動させることはできな
い。そこで、キーロックレバーの回転をモータ側の出力
部材(公知例の符号3および4)と、別のレバー(公知
例の符号20)を介してコネクターに伝達させる構成に
しているが、構造が複雑になり、また、大型になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、スト
ライカaと係合して回転するラッチbと、前記ストライ
カaと係合した前記ラッチbを係合したままに保持する
ラチェットcと、ドアの開扉ハンドルに連結され前記ラ
チェットcを前記ラッチbから離脱させる開扉機構と、
前記ドアのキーシリンダ14に連結され前記開扉機構に
よる開扉操作を可能とするアンロック状態と不能とする
ロック状態に切替わるキーロックレバー11と、ドアの
インサイドロック操作部材36に連結されるインサイド
ロックレバー26と、前記キーロックレバー11と前記
インサイドロックレバー26とを連結するコネクター5
8とから構成したものにおいて、前記コネクター58
は、前記両ロックレバー11、26を連結する連結状態
から前記両ロックレバー11、26を非連結状態とする
スーパーロック状態との間変位自在とし、前記コネクタ
ー58の近傍位置には、スーパーロック状態のときに前
記キーロックレバー11をアンロック操作すると前記コ
ネクター58が衝突して該コネクター58を前記連結状
態に復帰させる傾斜壁67を設けたスーパーロック機構
付ドアロック装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1はロックボディであり、その下方にはアクチュエータ
部2を配置し、両者をネジ等により一体的に止着する。
ロックボディ1の正面側には、図24のように、車体側
のストライカaと係合して回転するラッチbと、該ラッ
チbと係合してラッチbの逆転を防止するラチェットc
とからなる周知のラッチ機構を取付ける。
【0006】図1において、3はその左右中間を軸4に
より前記ロックボディ1の背面側に軸止したオープンレ
バーであり、その左端側には前記軸4を中心とする上下
の円弧状の長孔5を形成し、該長孔5には車両ドアの外
側に設けた開扉ハンドル6に至るロッド7の端部を係合
させる。オープンレバー3の右端には係合片8を一体的
に形成し、該係合片8はドアの内側開扉ハンドル9によ
り回転するインナーレバー10(図8)の端部の上面に
臨ませる。11は左右中間を軸12によりロックボディ
1に軸止したキーロックレバーであり、その左端には、
軸12を中心とする上下の円弧状の長孔13を形成し、
該長孔13にはキーシリンダ14に至るロッド15の端
部を係止させる。キーロックレバー11の右側には斜め
下方に伸びるアーム16を形成し、該アーム16の先端
に連結杆17の一端をピン18により連結する。連結杆
17は左右方向に設けられ、その左端には、上下方向に
伸びたリンク19の下端をピン20により連結する。リ
ンク19の上端は前記オープンレバー3にピン21によ
り軸止する。
【0007】前記キーロックレバー11はキーシリンダ
14の操作等によりロック位置(図1、6参照)とアン
ロック位置(図2、7参照)とに切替わり、前記キーロ
ックレバー11に連動して、リンク19も参照図のよう
にロック位置とアンロック位置とに変位する。22は前
記ラチェットcよりボディ1に形成した透孔dを通って
ボディ1の裏側に突き出ているラチェットピンである。
前記リンク19には当接片23を形成する。該当接片2
3は、リンク19がアンロック位置にあるときには前記
ラチェットピン22と対峙し、この状態で、リンク19
を下動させると当接片23によりラチェットピン22を
押して、ラチェットcをラッチbから離脱させて開扉す
る。しかし、ロック位置のときは、当接片23はラチェ
ットピン22から外れ、リンク19を下動させても空振
りするだけで開扉はできない。前記ロックボディ1の裏
面側には図8のように、略全面を覆う金属板製のバック
プレート24が取付けられる。
【0008】前記アクチュエータ部2はユニット形式で
形成され、出力アーム25およびインサイドロックレバ
ー26以外は、略密閉式のケース27内に収納される。
アクチュエータ部2をロックボディ1に取付けるとき
は、ケース27の上方位置に形成した複数の止着孔28
(図9参照)を、前記ロックボディ1のバックプレート
24に形成した複数の止着孔29(図8参照)に重合さ
せ、ネジを挿通して止着する。前記出力アーム25の基
部30には、アクチュエータ部2の出力側となる出力軸
筒31(図5参照)を固定し、出力アーム25の先端部
32には前記キーロックレバー11に形成した係合ピン
33に係合させる係合長孔34を形成する。前記インサ
イドロックレバー26の基部は、アクチュエータ部2に
設けた支持軸35に固定され、ロックレバー26の先端
にはドアの内側に設けられるインサイドロック操作部材
36に至るロッド37の端部が連結される。
【0009】図9において、38はケース27内に取付
けられたモータであり、その出力軸39には歯車40を
固定し、歯車40には大径歯車41を噛み合わせ、大径
歯車41の回転軸42には小径歯車43を周知のクラッ
チ機構(図示なし)を介して取付ける。該クラッチ機構
は、大径歯車41側の回転を小径歯車43に伝達する
が、小径歯車43側の回転は大径歯車41に伝達しない
ONE−WAYクラッチである。前記小径歯車43に
は、セクターアーム44の外周部に形成したギア部45
を噛合わせる。セクターアーム44の基部46は中心軸
47に固定する。80はセクターアーム44がロック位
置まで回動すると当接するゴムストッパーである。
【0010】図9では省略してあるが、前記ケース27
内には、図15以下に示した複数の操作部材が取付けら
れる。前記中心軸47には回転レバー48の軸孔49を
挿通後固定する。これにより、回転レバー48は前記セ
クターアーム44と一体回転する。前記出力アーム25
を固定した前記出力軸筒31は、図5のように、中心軸
47の外周に回転自在に挿通される。出力軸筒31には
図11のリンク50の軸孔51を挿通しその後固定す
る。これにより、リンク50は前記出力アーム25と一
体回転する。
【0011】図10のごとく前記回転レバー48には軸
孔49(中心軸47)を中心とする円弧状の遊び孔52
を形成し、該遊び孔52内に前記リンク50に形成した
突起53を臨ませる。図15以降の54はリンク50と
回転レバー48との間に取付けたバネであり、バネ54
の弾力により、回転レバー48は遊び孔52の左端55
が突起53に当接するまで回転して停止する。
【0012】図1のように、前記支持軸35の右側に中
心軸47を並設し、支持軸35には図14の中間レバー
56の上端を挿通固定し、中間レバー56と図1のイン
サイドロックレバー26は支持軸35を介して一体的に
回転するように構成する。前記中間レバー56には、略
逆L字型の係合孔57を形成し、該L型係合孔57内に
は左右方向のコネクター58の右端59(図13)より
一体的に突出すピン60を係合させる。前記L型係合孔
57は、前記支持軸35より半径方向に伸びる切替孔6
1と、前記切替孔61の基部側に連続して形成される支
持軸35を中心とする円弧状の空振孔62とから形成さ
れる。図15の63は節動バネであり、前記ピン60を
切替孔61の外端64(図14)と内端65(図14)
のいずれか一方側に保持する。66は中間レバー56の
側面と当接するストッパーであり、中間レバー56は図
15ではストッパー66に当接して、それ以上は右動し
ない。67はスーパーロック解除用の傾斜壁である。前
記コネクター58の左端68にはピン69を設け、該ピ
ン69は、図11のリンク50の先端に形成した軸孔7
0に挿通させる。
【0013】図15はアンロック状態であり、この状態
で、図1のインサイドロック操作部材36をロック側に
手動操作すると、インサイドロックレバー26は右回転
し同時に中間レバー56も一体的に右回転し、L型係合
孔57に係合しているピン60を介してコネクター58
を左動させる。これにより、ピン69に係合しているリ
ンク50は右回転し出力軸筒31を介して出力アーム2
5も右回転して、出力アーム25の係合長孔34に係合
している係合ピン33を介してキーロックレバー11を
ロック位置に切り替える(図1、17参照)。また、同
時に、リンク50の突起53も、図15の状態から右動
するので、遊び孔52の左端55を押圧して、回転レバ
ー48を右回転させ、回転レバー48と一体の中心軸4
7を回転させる。すると、中心軸47に固定の図9のセ
クターアーム44は回転し、セクターアーム44のギア
部45に係合の小径歯車43も回転させるが、前記クラ
ッチの作用により、回転軸42は回転せず、モータ38
も回転しない。
【0014】図15のピン69には、図12の切替体7
1の軸孔72を回転自在に軸着してあり、切替体71は
前記モータ38の動力により、ロック装置をスーパーロ
ック状態に切り替える作用を奏する。本願に於けるスー
パーロックは、前記コネクター58のピン60を、図2
2のように切替孔61の内端65に位置させると達成さ
れる。前記切替体71は、バネ73の作用により常時左
回転方向に付勢され、下縁に形成した折曲片74が、前
記コネクター58の下縁に当接して停止している。切替
体71の上部側は、なだらかなカム面75を形成し、カ
ム面75の終端部に略直角に屈曲させた段部壁76を形
成する。図15のアンロック状態では、段部壁76は、
回転レバー48の係合片77の回転軌跡上から僅かに外
れているが、図17以降では、カム面75は係合片77
の回転軌跡に重合する。したがって、図15のアンロッ
ク状態において、前記回転レバー48をキーシリンダ1
4による手動またはモータ38による動力によりロック
位置に回転(時計回転)させると、回転レバー48の係
合片77は段部壁76とは係合しないが、係合片77は
カム面75とは当接し、図16のように切替体71はバ
ネ73の弾力に抗して時計回転する。同時にコネクター
58は左動する。図16の状態になってから、図1のキ
ーシリンダ14をニュートラル位置に戻すか、またはモ
ータ38への通電を断つと、回転レバー48はバネ54
の作用で図17の位置に戻り、遊び孔52の左壁55に
突起53が当って停止する。また、これにより、切替体
71もバネ73の作用により元に戻り折曲片74がコネ
クター58に当接して停止する。この状態が図17のロ
ック状態となる。
【0015】しかして、前記切替体71の段部壁76は
図15のときには、係合片77の回転軌跡から外れてい
たが、図17のロック状態では、係合片77の回転軌跡
上に臨むように構成する。したがって、ロック状態のと
きに回転レバー48を時計回転させると、係合片77が
段部壁76に当接し(図18参照)、更に遊び孔52の
右端78に突起53が当接する位置まで回転させると、
切替体71は折曲片74によりコネクター58をピン6
9を中心に回転させて、コネクター58のピン60は切
替孔61の外端64から内端65に変位し、以後は節動
バネ63の作用により保持され、スーパーロック状態と
なる(図19参照)。このとき、回転レバー48は遊び
孔52によるロストモーション分だけ回転すれば、コネ
クター58をスーパーロック位置に変位させることがで
き、リンク50を回転させることはない。なお、図17
の状態から、再度回転レバー48をロック回転させると
きは、モータ38の動力を使用する。(なお、図17の
状態ではキーロックレバー11は既にロック位置にあ
り、キーシリンダ14を操作してもリンク50を図17
の位置から更に時計回転させることはできない。)79
はスーパーロック状態を検出するスイッチである。
【0016】
【作用】
(アンロック→ロックの切替)図2、7、15のアンロ
ック状態において、キーシリンダ14をロック操作する
と、ロッド15を介してキーロックレバー11が反時計
回転し、連結杆17は右動する。これにより、リンク1
9はピン21を中心に右側に変位し、リンク19の当接
片23がラチェットcのラチェットピン22から離れ、
ロック状態になる。この時、キーロックレバー11の係
合ピン33には出力アーム25が係合しているから、出
力アーム25により出力軸筒31を介してリンク50も
時計回転し、リンク50にピン69により連結されたコ
ネクター58は左動し、ピン60とL型係合孔57の切
替孔61との係合により中間レバー56を時計回転さ
せ、図17の状態となり、支持軸35、インサイドロッ
クレバー26およびロッド37を介してインサイドロッ
ク操作部材36をロック位置に変位させる。なお、リン
ク50の回転により回転レバー48も時計回転し、中心
軸47を介してセクターアーム44と小径歯車43まで
が回転するが、前記クラッチ機構の作用によりモータ3
8は回転しない。
【0017】また、インサイドロック操作部材36によ
りロック状態に切替える場合には、インサイドロック操
作部材36をロック側に回転させると、インサイドロッ
クレバー26を介して中間レバー56は時計回転し、コ
ネクター58を左動させる。すると、リンク50と出力
軸筒31と出力アーム25とは一体的に時計回転し、キ
ーロックレバー11をロック位置に切り替える(図1、
17参照)。なお、前記同様、リンク50の回転により
回転レバー48も回転するが、前記クラッチ機構の作用
によりモータ38は回転しない。
【0018】また、アクチュエータ部2のモータ38に
よりロック状態に切替える場合には、減速歯車群を介し
て、セクターアーム44を回転させる。すると、中心軸
47と回転レバー48は一体的に時計回転し、回転レバ
ー48の係合片77は切替体71のカム面75と当接
し、切替体71をバネ73の弾力に抗して時計回転させ
る。更に回転レバー48が時計回転すると、遊び孔52
の右端78が突起53に当接し、リンク50を時計回転
させる。これにより、出力軸筒31と出力アーム25も
一体的に回転しキーロックレバー11をロック位置に変
位させ、また、コネクター58を左動させるから、ピン
60とL型係合孔57の切替孔61との係合により中間
レバー56を時計回転させ、図16の状態となり、支持
軸35、インサイドロックレバー26およびロッド37
を介してインサイドロック操作部材36をロック位置に
変位させる。なお、ロック位置になるとセクターアーム
44はストッパー80に当接して停止し、その後モータ
38への通電は停止され、回転レバー48およびセクタ
ーアーム44は、遊び孔52の左端55が突起53に当
接するまでバネ54の弾力により反時計回転し、図17
の状態となる。以上のロック状態では、オープンレバー
3を反時計回転させてリンク19を下動させても、当接
片23はラチェットピン22に当接しないから、開扉で
きないことになる。
【0019】(ロック→スーパーロックの切替)図1、
6、17のロック状態において、モータ38に通電する
と、中心軸47を介して回転レバー48が時計回転す
る。すると、アンロック状態では係合片77の回転軌跡
上から僅かに外れていた段部壁76が、図17のロック
状態では、係合片77の回転軌跡上に臨んでいるため、
係合片77が段部壁76と係合し(図18)、切替体7
1をピン69を中心に反時計回転させる。これにより、
切替体71の折曲片74は、コネクター58の側面に係
合してコネクター58を反時計回転させ、コネクター5
8のピン60を切替孔61の外端64から内端65に変
位させる(図19)。その後、モータ38への通電は停
止され、回転レバー48およびセクターアーム44は、
遊び孔52の左端55が突起53に当接するまでバネ5
4の弾力により反時計回転し、図20の状態となり、ス
ーパーロックが完成する。
【0020】なお、モータ38に通電するタイミングお
よび方法は本願の要旨とは直接関係しないため、詳細は
記載しないが、一例としては、キーをロック側にオーバ
ーストロークさせると、キーロックレバー11がロック
状態となりその後モータ38に自動的に通電させてスー
パーロックにするか、遠隔操作用の発信機により操作し
たときに通電されるように構成する。なお、アンロック
からロックへの切替えおよびロックからスーパーロック
への切替の両方をモータ38により行なう場合には、モ
ータ38には自動的に2回通電する構成とし、最初の通
電によりロック状態に切替え、2回目の通電によりスー
パーロックに切替えるようにする。
【0021】(スーパーロックの作用)図20のスーパ
ーロック状態になると、インサイドロック操作部材36
をアンロック側に操作して、ロッド37、インサイドロ
ックレバー26および支持軸35を介して中間レバー5
6を反時計回転させても、コネクター58のピン60は
切替孔61の内端65にあるため、ピン60は内端65
から空振孔62内を移動するだけで、コネクター58を
右動させることはできない。したがって、窓ガラスを割
って車内に侵入しても、ドアを開けることはできず、防
犯効果の向上が期待できる。
【0022】(スーパーロックの解除)図20のスーパ
ーロック状態を解除するには、モータ38またはキーシ
リンダ14によりリンク50を反時計回転させる。する
と、コネクター58は、そのピン60が節動バネ63の
作用により内端65に保持された状態のまま右動し、コ
ネクター58の右端59は傾斜壁67に当接し(図22
参照)、更にコネクター58が右動すると傾斜壁67と
右端59との当接により、コネクター58は徐々に時計
回転し、図22の状態を経由して図15の状態となり、
スーパーロックが解除されると共に中間レバー56も回
転してインサイドロックレバー26もアンロック状態と
なる。
【0023】(その他の作用)前記したように、スーパ
ーロック状態では、インサイドロック操作部材36を操
作しても、中間レバー56は空振りとなるので、インサ
イドロック操作部材36を無理にロック操作しても、他
の部材への影響はなく、信頼性が向上する。んまた、イ
ンサイドロック操作部材36をアンロック側に過剰操作
したときも、中間レバー56の側方にはストッパー66
があるため、これに充分耐える。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ストライカa
と係合して回転するラッチbと、前記ストライカaと係
合した前記ラッチbを係合したままに保持するラチェッ
トcと、ドアの開扉ハンドルに連結され前記ラチェット
cを前記ラッチbから離脱させる開扉機構と、前記ドア
のキーシリンダ14に連結され前記開扉機構による開扉
操作を可能とするアンロック状態と不能とするロック状
態に切替わるキーロックレバー11と、ドアのインサイ
ドロック操作部材36に連結されるインサイドロックレ
バー26と、前記キーロックレバー11と前記インサイ
ドロックレバー26とを連結するコネクター58とから
構成したものにおいて、前記コネクター58は、前記両
ロックレバー11、26を連結する連結状態から前記両
ロックレバー11、26を非連結状態とするスーパーロ
ック状態との間変位自在とし、前記コネクター58の近
傍位置には、スーパーロック状態のときに前記キーロッ
クレバー11をアンロック操作すると前記コネクター5
8が衝突して該コネクター58を前記連結状態に復帰さ
せる傾斜壁67を設けたスーパーロック機構付ドアロッ
ク装置としたものであるから、キーロックレバー11の
アンロック回転により変位するコネクター58の近傍に
傾斜壁67を設けるだけの簡単な構成で、コネクター5
8のスーパーロックの解除が確実に行え、全体も小型に
形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロック状態時の作動部材群の背面図。
【図2】 アンロック状態の作動部材群の背面図。
【図3】 キーロックレバーの平面図。
【図4】 リンクの平面図。
【図5】 要部断面図。
【図6】 ロック状態の関係図。
【図7】 アンロック状態の関係図。
【図8】 全体の背面図。
【図9】 アクチュエータ部のギア機構図。
【図10】 回転レバーの平面図。
【図11】 リンクの平面図。
【図12】 切替体の平面図。
【図13】 コネクターの平面図。
【図14】 中間レバーの平面図。
【図15】 アンロック状態の作用説明図。
【図16】 回転レバーをロック位置まで回転させた状
態の作用説明図。
【図17】 ロック状態の作用説明図。
【図18】 係合片が段差壁に当接した状態の作用説明
図。
【図19】 ロック状態からモータにより回転レバーを
遊び回転させた状態の作用説明図。
【図20】 スーパーロック状態の作用説明図。
【図21】 スーパーロック状態でインサイドロック捜
査部材を操作した状態の作用説明図。
【図22】 スーパーロックの解除途中の作用説明図。
【図23】 スーパーロックの解除途中の作用説明図。
【図24】 ロック装置の正面図。
【符号の説明】
1…ロックボディ、2…アクチュエータ部、3…オープ
ンレバー、4…軸、5…長孔、6…外側開扉ハンドル、
7…ロッド、8…係合片、9…内側開扉ハンドル、10
…インナーレバー、11…キーロックレバー、12…
軸、13…長孔、14…キーシリンダ、15…ロッド、
16…アーム、17…連結杆、18…ピン、19…リン
ク、20、21…ピン、22…ラチェットピン、23…
当接片、24…バックプレート、25…出力アーム、2
6…インサイドロックレバー、27…ケース、28、2
9…止着孔、30…基部、31…出力軸筒、32…先端
部、33…係合ピン、34…係合長孔、35…支持軸、
36…インサイドロック操作部材、37…ロッド、38
…モータ、39…出力軸、40…歯車、41…大径歯
車、42…回転軸、43…小径歯車、44…セクターア
ーム、45…ギア部、46…基部、47…中心軸、48
…回転レバー、49…軸孔、50…リンク、51…軸
孔、52…遊び孔、53…突起、54…バネ、55…左
端、56…中間レバー、57…L型係合孔、58…コネ
クター、59…右端、60…ピン、61…切替孔、62
…空振孔、63…節動バネ、64…外端、65…内端、
66…ストッパー、67…傾斜壁、68…左端、69…
ピン、70…軸孔、71…切替体、72…軸孔、73…
バネ、74…折曲片、75…カム面、76…段差壁、7
7…係合片、78…右端、79…スイッチ、80…スト
ッパー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライカaと係合して回転するラッチ
    bと、前記ストライカaと係合した前記ラッチbを係合
    したままに保持するラチェットcと、ドアの開扉ハンド
    ルに連結され前記ラチェットcを前記ラッチbから離脱
    させる開扉機構と、前記ドアのキーシリンダ14に連結
    され前記開扉機構による開扉操作を可能とするアンロッ
    ク状態と不能とするロック状態に切替わるキーロックレ
    バー11と、ドアのインサイドロック操作部材36に連
    結されるインサイドロックレバー26と、前記キーロッ
    クレバー11と前記インサイドロックレバー26とを連
    結するコネクター58とから構成したものにおいて、前
    記コネクター58は、前記両ロックレバー11、26を
    連結する連結状態から前記両ロックレバー11、26を
    非連結状態とするスーパーロック状態との間変位自在と
    し、前記コネクター58の近傍位置には、スーパーロッ
    ク状態のときに前記キーロックレバー11をアンロック
    操作すると前記コネクター58が衝突して該コネクター
    58を前記連結状態に復帰させる傾斜壁67を設けたス
    ーパーロック機構付ドアロック装置。
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