JP2831397B2 - タフテツドカーペツト用一次基布 - Google Patents

タフテツドカーペツト用一次基布

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JP2831397B2
JP2831397B2 JP1238264A JP23826489A JP2831397B2 JP 2831397 B2 JP2831397 B2 JP 2831397B2 JP 1238264 A JP1238264 A JP 1238264A JP 23826489 A JP23826489 A JP 23826489A JP 2831397 B2 JP2831397 B2 JP 2831397B2
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polyethylene terephthalate
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carpet
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俊雄 佐藤
喜彦 峰田
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は,タフテツドカーペツト用一次基布に用いる
耐熱性および寸法安定性のよい不織布に関するものであ
る。
【従来の技術】
従来から,タフテツドカーペツト用一次基布としてポ
リエステルフイラメントからなる不織布を使用すること
が知られている。これらの不織布は,例えば,紡糸ノズ
ルより紡出されたポリエステル連続フイラメントをエア
サツカー等で吸引延伸し,移動する網状体の上に開繊堆
積された連続フイラメントウエブに接着剤でウエブを接
着すること・ウエブを部分的に熱圧接すること・ニード
ルパンチによりウエブを交絡させること,又はこれらを
組合せた方法で,形態を安定化させたものである。この
ようなポリエステル連続フイラメント不織布のカーペツ
ト用一次基布は,タフテイングにより基布にパイルを打
込み,次いで染色工程を経た後,更にバツキング加工さ
れてカーペツトになるのが一般的である。
【発明が解決しようとする課題】
しかし,上記のような単にポリエステル連続フイラメ
ントからなる不織布をカーペツト用一次基布に用いた場
合,タフテイング後,染色されるが,従来のカーペツト
用一次基布は耐熱性が低いため染色中にシワが発生し,
染色斑につながることがあった。一方,バツキング工程
において溶融したバツキング剤をコーテイングするた
め,寸法安定性が問題となっていた。 本発明は,このような従来のポリエステル連続フイラ
メント不織布からなるカーペツト用一次基布の欠点を解
消し,耐熱性および寸法安定性のよいカーペツト用一次
基布を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は,部分的に熱圧接されている連続フイラメン
トからなる不織シートであり,該連続フイラメントは,
ポリエチレンテレフタレートより10℃以上融点が低い共
重合ポリエステルがポリエチレンテレフタレートの表面
を全面的に覆っている2成分芯鞘構造をもち,その繊度
が2.5〜20デニールで,該芯成分のポリエチレンテレフ
タレートの繊度が2〜15デニールであり,該ポリエチレ
ンテレフタレートに対する共重合ポリエステルの重量比
が0.2/1〜3/1の範囲であることを特徴とするタフテツド
カーペツト用一次基布を要旨とする。 本発明の鞘部に使用するポリエステルは,二塩基酸ま
たはその誘導体の1種もしくは2種以上と,グリコール
類の1種もしくは2種以上を反応せしめて得られる。 二塩基酸の例として,テレフタル酸(TPA),イソフ
タル酸(IPA),フタル酸,p−オキシ安息香酸,5−ナト
リウムスルホイソフタル酸,ナフタレンジカルボン酸等
の芳香族二塩基酸,シユウ酸,アジピン酸,セバシン
酸,アゼライン酸,ドデカンジカルボン酸等の脂肪族二
塩基酸,1,2−シクロブタンジカルボン酸等の脂環族二塩
基酸があげられる。 一方,グリコール類の例としては,エチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,
プロパンジオール,ブタンジオール,ペンタンジオー
ル,ヘキサンジオール,ネオペンチルグリコール,p−キ
シリレングリコール等があげられる。 これらの二塩基酸とグリコール類との組合せの好まし
い一例として,テレフタル酸とイソフタル酸およびエチ
レングリコールを主成分とする共重合ポリエステルがあ
げられる。該共重合ポリエステルは,熱安定性が良好で
あるとともに,原料が比較的安価に供給されるので,工
業的に有利である。 本発明において,共重合ポリエステルの融点は,ポリ
エチレンテレフタレート(PET)より10℃以上低くする
必要がある。融点差が10℃未満では,PETとの融点差が少
なすぎて熱圧接時にPETが軟化したり,熱圧接を高温に
しなければならず,経済的でない。なお,共重合ポリエ
ステルのTPA/IPAの共重合比は,PETの融点差を考慮する
と,60/40〜95/5の範囲が好ましい。TPAのモル比が60%
未満になると,共重合ポリエステルの融点が低くなりす
ぎて一次基布とした時の耐熱性が悪く,一方,TPAのモル
比が95%を越えると,PETとの融点差がなくなってしま
い,好ましくない。 芯部に使用するポリエステルは,ポリエチレンテレフ
タレートが主に用いられるが,前述の性能を満足させる
範囲で,鞘部に用いた第3成分,第4成分を共重合する
ことができる。 また,本発明で用いられるポリエチレンテレフタレー
トは,市販または工業的に利用されている通常のポリエ
チレンテレフタレートのうち,特に繊維用として市販,
利用されているものであればよく,具体的には,固有粘
度が0.5〜1.20の範囲のものが好ましい。 本発明における繊維の2成分芯鞘構造は,芯であるポ
リエチレンテレフタレートの表面を鞘である共重合ポリ
エステルが全面にわたって覆っているような構造であれ
ばよく,断面形状でいえば,一般的な中心を共有する同
心円状のもののほか,芯成分が偏心しているものや,芯
鞘とも円形以外の異形断面のものでもよい。 芯成分に対する鞘成分の重量比を0.2/1〜3/1と限定し
たのは,この比が0.2/1以下の場合は,繊維を接着する
共重合ポリエステルの量が不足し,十分な効果が得られ
ないからであり,また,3/1以上の場合には,不織布自体
の強力を担っている芯成分の量が不足するため,シート
としての強力が弱くなってしまうという理由による。 また,芯成分のポリエステル自体のデニールは,直接
本発明のカーペツト用一次基布の強度を支配するもので
あり,タフテイング,染色,バツキング等の諸工程に耐
えるために,少なくとも2デニール以上でなければなら
ず,また,15デニール以上にすると,必然的に複合糸と
しての全デニールも大きくなり,不織布を構成するフイ
ラメントの数が減少し,目の粗い不織布になり,本発明
の耐熱性および寸法安定性という効果が期待できなくな
る。本発明の効果を発揮するためには,前記した理由か
ら,全デニールで2.5〜20デニール,芯成分としては2
〜15デニールでなければならない。 このような2成分芯鞘構造をもつ連続フイラメント
は,従来公知の複合紡糸装置を用いて製造することがで
きる。また,この連続フイラメントを不織ウエブにする
には,従来公知の一般的な方法,例えば,空気圧を利用
し,繊維を延伸しつつ一般的に使用されている開繊装置
を利用して開繊した後,移動する網状体の上に堆積しつ
つ移送するというような方法が一般的である。
【作用】
本発明によると,不織布を構成する連続フイラメント
の表面は鞘成分である共重合ポリエステルで覆われてい
るため,繊維間の接着部が多くなり,また,フイラメン
トの熱応力が小さいため,染色工程,バツキング工程で
の熱による歪を抑えることができる。また,芯成分であ
るポリエステルは,タフテイング加工時の針やパイルと
の摩擦熱では到底軟化し得ないものであるから,一次基
布自体はタフト工程で何ら変形や物性の劣化を受けるこ
とはない。
【実施例】
次に,実施例により具体的に説明する。 なお,本発明におけるポリエステル及び共重合ポリエ
ステルの融点は,パーキンエルマー社製DSC−2C型の示
差走査熱量計を用い,昇温速度20℃/分で測定した値で
あり,ポリエステルの固有粘度は,フエノールと四塩化
エタンの等量混合溶媒を用い,濃度0.5g/100ml,温度20
℃で測定した値である。 また,乾熱収縮率は下記方法により測定した。 (1) 試料の大きさ:25cm×25cm (2) 試料個数:3個 (3) 測定方法:試料のタテ,ヨコ各々3ヵ所に正確
に20cmの長さの印をつける。恒温乾燥器を用いて200℃
にコントロールし,この装置中に試料を吊下げ,3分間器
内に保持した後,取出して室温まで冷却する。 (4) 結果の表示:次の式でタテ,ヨコ方向別々に収
縮率を算出し,各々の試料の平均値を求め,次式により
小数点以下1桁まで表示する。 収縮率(%)=100×(L′−L)/L′ L : 処理前の(3)で印した3線の長さの合計 L′: 処理後の(3)で印した3線の長さの合計 (実施例1) 固有粘度が0.70,融点260℃のポリエチレンテレフタレ
ートを芯成分とし,テレフタル酸/イソフタル酸のモル
比が各々50/50(比較例1),70/30,95/5で,それらの融
点が101,130,240℃の共重合ポリエステルを鞘成分とす
る複合糸を作り,単糸繊度が3,9,15デニール,芯成分に
対する鞘成分重量比が50/50のフイラメントを紡出し,
空気圧により開繊した後,移動する多孔質帯状体上に堆
積し,一次基布用不織布とした。 この不織布の乾熱収縮率を測定し,得られた結果を第
1表に示した。 固有粘度が0.70,融点260℃のポリエチレンテレフタレ
ートのみを用いたほかは,実施例1と同様に試験した。
得られた不織ウエブは,エマルジヨン系バインダーで接
着して比較例2としてタフテツドカーペツト用一次基布
にした。 以上のように実施例1は比較例1よりも寸法安定性に
おいて優れ,この性能に限れば比較例2と遜色のないも
のであった。 (実施例2) 実施例1と同条件で,ポリエステルを芯成分とし,テ
レフタル酸/イソフタル酸のモル比が95/5を鞘成分とす
る複合糸を作り,単糸繊度が3,9,15デニール,芯成分に
対する鞘成分重量比が第2表に示す比率でフイラメント
を紡出し,タフテツドカーペツト用一次基布の不織布と
した。 この不織布の乾熱収縮率を測定し,得られた結果を第
2表に示したが,寸法安定性のよいものであった。
【発明の効果】
以上のように,本発明のカーペツト一次基布用不織布
は,融点の異なる2成分の材料を巧みに利用しているた
め,従来のカーペツト用一次基布の不織布のように熱処
理工程で歪を受けることなく,耐熱性および寸法安定性
に優れた性質をもっているものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部分的に熱圧接されている連続フイラメン
    トからなる不織シートであり,該連続フイラメントは,
    ポリエチレンテレフタレートより10℃以上融点が低い共
    重合ポリエステルがポリエチレンテレフタレートの表面
    を全面的に覆っている2成分芯鞘構造をもち,その繊度
    が2.5〜20デニールで,該芯成分のポリエチレンテレフ
    タレートの繊度が2〜15デニールであり,該ポリエチレ
    ンテレフタレートに対する共重合ポリエステルの重量比
    が0.2/1〜3/1の範囲であることを特徴とするタフテツド
    カーペツト用一次基布。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1007560A3 (nl) * 1993-10-29 1995-08-01 Wattex Tapijt of tegel met verhoogde vuilafstotende en vlekverwijderende eigenschappen.
US6207599B1 (en) * 1998-08-27 2001-03-27 Akzo Nobel Nv Nonwoven backing and carpet comprising same

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