JP2829681B2 - シールド機の地中接合方法 - Google Patents

シールド機の地中接合方法

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隆文 下河内
宏 岩本
義文 藤井
泰三 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大深度の長距離シー
ルド工法、又は海底横断などの長距離シールド工法の施
工において実施される、シールド機同士の地中における
水平方向の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド機の地中接合の方法、技
術は、既に公知に属する(例えば特開昭62−2882
98号、特開昭63−167895号公報などを参
照)。シールド機の地中接合方法を精度良く、経済的に
実施できれば、長距離シールド工法の施工を楽に経済的
に行なえることになる。また、長距離の海底横断シール
ド工法も、海底下の地中接合方法の実施によって、安全
に、経済的に施工できることになる。このような次第
で、現在、シールド機の地中接合に関する技術的ニーズ
は増加しており、研究が進められている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】シールド機の地中接
合方法に関しては、現在のところ、凍結工法併用の地中
接合方法だけが唯一信頼性のある実用化された技術と考
えられている。しかし、この方法の実施は工期、コスト
の面からみて一般的に利用できる技術とは言い難いので
ある。
【0004】上述した特開昭62−288298号、特
開昭63−167895号公報記載の接合方法を含め
て、前記凍結工法併用の技術にとって代るだけの確立さ
れた技術は未だ完成されていないので、この点が本発明
の解決すべき課題になっているのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係るシールド機の
地中接合方法は、図面に実施例を示したとおり、 a) 地中で接合される2台のシールド機1、1が接合
計画線10の位置に接近した段階で、一方のシールド機
1のカッターヘッド3の外周に余堀りカッター7を突き
出させ、シールド機1を前進させて接合計画線10の位
置又はその近傍位置まで外周地盤の余堀りを行ない、余
堀りカッター7を収納し、シールド機本体1とカッター
ヘッド3との間の止水を確保した後、前記余堀部9内に
コンクリート8を打設すること、 b) 他方のシールド機1もそのカッターヘッド3の外
周に余堀りカッター7を突き出させ、シールド機1を前
進させて前記余堀部9のコンクリート8に到達するまで
外周地盤の余堀りを行ない、余堀りカッター7を収納
し、シールド機本体1とカッターヘッド3との間の止水
を確保した後、前記余堀部9内にコンクリート8を打設
すること、 c) 前記余堀部9のコンクリート8が硬化し強度を発
現した段階で、シールド機1の隔壁4、カッターヘッド
3等を解体して取り除き、回収することによりトンネル
を貫通せしめ地中接合を完成すること、を特徴とする。
【0006】本発明は、接合計画線10の位置を中心と
する接合区間の地盤について、予め地盤改良11を実施
した後に、余堀り以下の地中接合の工程を進めること、
も特徴とする。
【0007】
【作用】余堀りカッター3により掘削した余堀部9内に
シールド機1の外周部分を環状に囲むコンクリート8を
形成するので、この環状のコンクリート8が2台のシー
ルド機1、1に向かう地下水を止め、地下水圧等を支え
て地盤の崩壊を防護する。従って、シールド機1の隔壁
4、カッターヘッド3などを解体して取り除き、回収す
ることによってトンネルを安全に貫通させられる。
【0008】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は地中で水平に接合される2台のシールド機1が接
合計画線10の位置に接近した段階で、まず右側のシー
ルド機1のカッターヘッド3の外周に半径にして1m〜
2m程度の余堀りカッター3を突き出させ、しかる後に
シールド機1をストロークにして3〜4m程度前進させ
て計画線10の少し手前の位置まで外周地盤の余堀りを
行なった状態を示している。適用されるシールド機1
は、密閉型の泥水加圧式とされている。カッターヘッド
3は、回転軸2を中心として回転される。図中9は掘削
された余堀部である。前記余堀部の掘削において、当然
余堀部9内の泥水量は増加するが、シールド機1の泥水
圧制御機構により、圧力一定で泥水量のみ変化させる方
法で一定水圧を保持する。シールド機1は、その隔壁4
で前記の圧力を受けもち支持する。
【0009】図2は前記余堀りカッター7をカッターヘ
ッド3内に収納させ、シールド機本体1(シールドスキ
ンプレートの先端)とカッターヘッド3との間の止水を
確保した後に、前記余堀部9内にコンクリート8を打設
した状態を示している。この止水を確保する手段とし
て、シールド機1のシールドスキンプレートの先端部に
軸方向前方に開口された環状の油圧室12が形成され、
該油圧室12内をスライド自在な環状のピストンをもつ
円筒形状の止水プレート13が進退自在に装着されてい
る。この止水プレート13の進退ストロークは、シール
ド機1のシールドスキンプレート先端とカッターヘッド
3との隙間を完全に閉止できるように約30cm位の大き
さとされている。他方、カッターヘッド3の内面の前記
止水プレート13の先端が当接する部位には、シールゴ
ム15が環状に設置されている。従って、前記油圧室1
2内へ油圧を供給して止水プレート13を押し出させ、
カッターヘッド3のシールゴム15へ強く押し当てるこ
とにより、シールド機本体1とカッターヘッド3との隙
間は閉塞され、泥水及びコンクリートの浸入は防止でき
る。
【0010】図3は左側のシールド機1についても、そ
のカッターヘッド3の外周に余掘りカッター3を突き出
させ、シールド機1の前進と共に計画線10の近傍位置
まで余掘部9の掘削を進めた段階を示してい。図4は余
掘りカッター3をカッターヘッド3内に収納させ、余堀
部9内にコンクリート8を打設した状態を示している。
【0011】なお、余堀部9が形成される接合区間の地
盤特性により、必要に応じて薬液注入工法などによる地
盤改良11が、例えば図中に示した如き領域に実施され
る。地盤改良11の必要性の有無は、次のような判断に
よる。シールド機1による泥水加圧状態で余堀りクラウ
ン部の地盤の安定性を確保できないときは、地盤改良を
実施し、安定性を確保できるときは地盤改良の必要はな
い。
【0012】その後、余堀部のコンクリート8が硬化し
強度を発現した段階で、シールド機1の隔壁4、カッタ
ーヘッド3を解体して取り除き回収するとともに、左右
のカッターヘッド3、3の間に若干残る土砂をくり抜く
ように掘削し水平トンネル6と同径の孔を貫通させるこ
とにより、地中接合が安全に経済的に完成される。従っ
て、接合計画線10の位置に向かって接近した2台のシ
ールド機1、1が10cm程度の位置ずれを生じていて
も、何の支障もなく地中接合を完成できるのである。
【0013】
【第2の実施例】図5〜図7に示した実施例は、まず右
側のシールド機1のカッターヘッド3の外周に突き出さ
せた余掘りカッター7で接合計画線10の位置を少しオ
ーバーするまで余堀りを行ない(図5)、その余堀部9
内にコンクリート8を打設したあと(図6)、左側のシ
ールド機1のカッターヘッド3の外周に突き出させた余
堀りカッター7で、前記コンクリート8の端面に到達す
る位置まで余堀りを行ない(図7)、その余堀部9内に
コンクリートを打設する地中接合方法を示している。こ
の方法の場合は左右のカッターヘッド3、3の間に土砂
は残存しない。
【0014】なお、接合計画線10に接近した2台のシ
ールド機1、1それぞれのカッターヘッド3、3の外周
に余堀りカッター7を突き出させ、両者を同時に稼働し
て余堀部9の掘削を一気に完成するやり方を実施するこ
ともできる。
【0015】
【本発明が奏する効果】本発明に係るシ−ルド機の地中
接合方法によれば、接近した2台のシールド機1、1に
多少の位置ずれがあっても、何ら支障なく、安全に経済
的に実施でき、凍結工法併用の地中接合技術に比して大
幅なコストダウンと工期の短縮を期待できる。また、シ
ールド機1の制御及び施工精度上も有利であり、安全性
の確保とコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】右側のシールド機で余堀りを行なった状態の断
面図である。
【図2】余堀部にコンクリートを打設した状態の断面図
である。
【図3】左側のシールド機で余堀りを行なった状態の断
面図である。
【図4】余堀部にコンクリートを打設した状態の断面図
である。
【図5】第2実施例において、右側のシールド機で余堀
りを行なった状態の断面図である。
【図6】コンクリートを打設した状態の断面図である。
【図7】左側のシールド機で余堀りを行なった状態の断
面図である。
【符号の説明】
1 シールド機 10 接合計画線 3 カッターヘッド 9 余堀部 8 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 宏 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 藤井 義文 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (72)発明者 内田 泰三 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (72)発明者 神崎 靖 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (56)参考文献 特開 昭63−110394(JP,A) 特開 昭63−110392(JP,A) 特開 平3−87497(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 301 E21D 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a) 地中で接合される2台のシールド機
    が接合計画線の位置に接近した段階で、一方のシールド
    機のカッターヘッドの外周に余堀カッターを突き出さ
    せ、シールド機を前進させて接合計画線の位置又はその
    近傍位置まで外周地盤の余堀りを行ない、余堀りカッタ
    ーを収納し、シールド機本体とカッターヘッドとの間の
    止水を確保した後、前記余堀部内にコンクリートを打設
    すること、 b) 他方のシールド機もそのカッターヘッドの外周に
    余堀カッターを突き出させ、シールド機の前進により前
    記余堀部のコンクリートに到達するまで外周地盤の余堀
    りを行ない、余堀りカッターを収納し、シールド機本体
    とカッターヘッドとの間の止水を確保した後、前記余堀
    部内にコンクリートを打設すること、 c) 前記余堀部のコンクリートが硬化し強度を発現し
    た段階でシールド機の隔壁、カッターヘッド等を解体
    し、回収することによりトンネルを貫通せしめ地中接合
    を完成すること、を特徴とするシールド機の地中接合方
    法。
  2. 【請求項2】接合計画線の位置を中心とする接合区間の
    地盤について、予め地盤改良を実施した後に余堀り以下
    の地中接合の工程を進めることを特徴とする、特許請求
    の範囲第1項に記載したシールド機の地中接合方法
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