JP2827513B2 - 超音波セラミックマイクロホンの製造法 - Google Patents
超音波セラミックマイクロホンの製造法Info
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- JP2827513B2 JP2827513B2 JP2403498A JP40349890A JP2827513B2 JP 2827513 B2 JP2827513 B2 JP 2827513B2 JP 2403498 A JP2403498 A JP 2403498A JP 40349890 A JP40349890 A JP 40349890A JP 2827513 B2 JP2827513 B2 JP 2827513B2
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波の送信・受信用
として使用される超音波セラミックマイクロホンの製造
法に関するものである。
として使用される超音波セラミックマイクロホンの製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波セラミックマイク
ロホンは、図1に示すような構成であった。図1におい
て、1は圧電磁器板であり、金属振動板3を貼り合わせ
ユニモルフ振動子3を構成している。4は円錐状金属共
振子で、ユニモルフ振動子3の中央部に結合軸5を介し
て固定されている。前記ユニモルフ振動子3を弾性接着
剤6で端子板7に接着し、円筒状ケース8に収納してい
る。また、従来は円錐状金属共振子4と結合軸5を固定
する接着剤9として液状熱硬化形接着剤を使用してい
た。これは、圧電磁器板を2枚貼り合わせたバイモルフ
振動子でも同様である。以上の構成より共振型の高感度
・高出力の超音波セラミックマイクロホンを提供してい
た。また、図1において、10は端子、11はリード
線、12は保護ネットである。
ロホンは、図1に示すような構成であった。図1におい
て、1は圧電磁器板であり、金属振動板3を貼り合わせ
ユニモルフ振動子3を構成している。4は円錐状金属共
振子で、ユニモルフ振動子3の中央部に結合軸5を介し
て固定されている。前記ユニモルフ振動子3を弾性接着
剤6で端子板7に接着し、円筒状ケース8に収納してい
る。また、従来は円錐状金属共振子4と結合軸5を固定
する接着剤9として液状熱硬化形接着剤を使用してい
た。これは、圧電磁器板を2枚貼り合わせたバイモルフ
振動子でも同様である。以上の構成より共振型の高感度
・高出力の超音波セラミックマイクロホンを提供してい
た。また、図1において、10は端子、11はリード
線、12は保護ネットである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、円錐状金属共振子を固定する手段として、ディス
ペンサーにより液状熱硬化形接着剤を塗布する方法を用
いるため、以下のような問題があった。 (1)液状熱硬化形接着剤の塗布量のバラツキとそれに
伴う周波数のバラツキが大きい。 (2)接着剤が液状なので塗布量が不安定であり、少量
になる可能性もあり、信頼性に欠ける。 (3)液状熱硬化形接着剤の塗布量条件の調整に時間が
かかり、作業性が悪い。 (4)作業台・設備等に液状熱硬化形接着剤が付着し、
作業環境が悪化する。
では、円錐状金属共振子を固定する手段として、ディス
ペンサーにより液状熱硬化形接着剤を塗布する方法を用
いるため、以下のような問題があった。 (1)液状熱硬化形接着剤の塗布量のバラツキとそれに
伴う周波数のバラツキが大きい。 (2)接着剤が液状なので塗布量が不安定であり、少量
になる可能性もあり、信頼性に欠ける。 (3)液状熱硬化形接着剤の塗布量条件の調整に時間が
かかり、作業性が悪い。 (4)作業台・設備等に液状熱硬化形接着剤が付着し、
作業環境が悪化する。
【0004】本発明は前記のような問題点を解決するも
ので、接着剤塗布量のバラツキ,周波数のバラツキをな
くし、高精度・高信頼性・作業性の向上・低コスト化を
図ることを目的としている。
ので、接着剤塗布量のバラツキ,周波数のバラツキをな
くし、高精度・高信頼性・作業性の向上・低コスト化を
図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、円錐状金属共振子と結合軸を固定する接着
剤に熱硬化形固体リング状接着剤を使用し、さらにユニ
モルフ振動子もしくはバイモルフ振動子の周波数に対応
して前記熱硬化形固体リング状接着剤の外径および/ま
たは厚みを可変させ、周波数の調整を行うこととしたも
のである。
するために、円錐状金属共振子と結合軸を固定する接着
剤に熱硬化形固体リング状接着剤を使用し、さらにユニ
モルフ振動子もしくはバイモルフ振動子の周波数に対応
して前記熱硬化形固体リング状接着剤の外径および/ま
たは厚みを可変させ、周波数の調整を行うこととしたも
のである。
【0006】
【作用】本発明は前記した構成により、円錐状金属共振
子と結合軸を固定する熱硬化形固体リング状接着剤の外
径または厚みを可変させることにより、質量が変わり周
波数に変化が起こる。したがって、ユニモルフ振動子ま
たはバイモルフ振動子の周波数に対応して前記熱硬化形
固体リング状接着剤の外径および/または厚みを可変す
ることにより、周波数調整が可能となる。
子と結合軸を固定する熱硬化形固体リング状接着剤の外
径または厚みを可変させることにより、質量が変わり周
波数に変化が起こる。したがって、ユニモルフ振動子ま
たはバイモルフ振動子の周波数に対応して前記熱硬化形
固体リング状接着剤の外径および/または厚みを可変す
ることにより、周波数調整が可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
まず、本発明方法により得られた超音波セラミックマイ
クロホンは、構造上では従来例と同じ形となるため、図
1を引用するものとする。そして、本発明では前記ユニ
モルフ振動子3に結合軸5を介して円錐状金属共振子4
を取付ける際に、図2に示すような熱硬化形固体リング
状接着剤13を使用することを特徴としている。前記固
体リング状接着剤13は例えばエポシキ系材料からな
り、前記結合軸5に挿入するための貫通孔13aが中央
に設けられている。このリング状接着剤13は、高温度
で一度溶融し、再度硬化する性質を有するものである。
また、この熱硬化形固体リング状接着剤13は、エポキ
シ系に限らず強い接着性を有する熱硬化形のものであれ
ばよい。
まず、本発明方法により得られた超音波セラミックマイ
クロホンは、構造上では従来例と同じ形となるため、図
1を引用するものとする。そして、本発明では前記ユニ
モルフ振動子3に結合軸5を介して円錐状金属共振子4
を取付ける際に、図2に示すような熱硬化形固体リング
状接着剤13を使用することを特徴としている。前記固
体リング状接着剤13は例えばエポシキ系材料からな
り、前記結合軸5に挿入するための貫通孔13aが中央
に設けられている。このリング状接着剤13は、高温度
で一度溶融し、再度硬化する性質を有するものである。
また、この熱硬化形固体リング状接着剤13は、エポキ
シ系に限らず強い接着性を有する熱硬化形のものであれ
ばよい。
【0008】さて、図3は本発明による超音波セラミッ
クマイクロホンの周波数と接着剤の質量との関係を示し
た図である。この図3より解るように、熱硬化形固体リ
ング状接着剤13の外径および/または厚みを大きくす
ることによって質量が増えることとなり、超音波セラミ
ックマイクロホンの周波数が下がる。よって、ユニモル
フ振動子3の周波数が低いものは、外径および/または
厚みを小さくし、円錐状金属共振子5を取付けた際の周
波数低下を小さくする。一方、ユニモルフ振動子3の周
波数が高いものは、外径およびまたは厚みを大きくし、
円錐状金属共振子5を取付けた際の周波数低下を大きく
することにより、円錐状金属共振子5の周波数バラツキ
が小さくできる。
クマイクロホンの周波数と接着剤の質量との関係を示し
た図である。この図3より解るように、熱硬化形固体リ
ング状接着剤13の外径および/または厚みを大きくす
ることによって質量が増えることとなり、超音波セラミ
ックマイクロホンの周波数が下がる。よって、ユニモル
フ振動子3の周波数が低いものは、外径および/または
厚みを小さくし、円錐状金属共振子5を取付けた際の周
波数低下を小さくする。一方、ユニモルフ振動子3の周
波数が高いものは、外径およびまたは厚みを大きくし、
円錐状金属共振子5を取付けた際の周波数低下を大きく
することにより、円錐状金属共振子5の周波数バラツキ
が小さくできる。
【0009】なお、本発明は圧電磁器板を2枚貼り合わ
せたバイモルフ振動子にも適用できるものである。
せたバイモルフ振動子にも適用できるものである。
【0010】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明は円錐状金属共振子と結合軸の固定に熱硬化形固体リ
ング状接着剤を使用し、さらにユニセルフ振動子もしく
はバイモルフ振動子の周波数に対応して熱硬化形固体リ
ング状接着剤の外径および/または厚みを可変させるこ
とにより、下記の効果が得られる。 (1)接着剤の塗布量バラツキがなくなり、周波数の調
整も容易に行える。 (2)接着剤を塗布する方法ではなく、固体リング状の
ものを使用するので、接着剤の質量が一定になり、信頼
性も良くなる。 (3)接着剤が固体なので液状とは違い塗布量条件の調
整が不要であり、かつリング状の接着剤を結合軸に挿入
する方法のため作業性も良化する。 (4)接着剤が固体であるとともに高温度が加わらない
と溶融しないため、作業台・設備等に付着することがな
い。
明は円錐状金属共振子と結合軸の固定に熱硬化形固体リ
ング状接着剤を使用し、さらにユニセルフ振動子もしく
はバイモルフ振動子の周波数に対応して熱硬化形固体リ
ング状接着剤の外径および/または厚みを可変させるこ
とにより、下記の効果が得られる。 (1)接着剤の塗布量バラツキがなくなり、周波数の調
整も容易に行える。 (2)接着剤を塗布する方法ではなく、固体リング状の
ものを使用するので、接着剤の質量が一定になり、信頼
性も良くなる。 (3)接着剤が固体なので液状とは違い塗布量条件の調
整が不要であり、かつリング状の接着剤を結合軸に挿入
する方法のため作業性も良化する。 (4)接着剤が固体であるとともに高温度が加わらない
と溶融しないため、作業台・設備等に付着することがな
い。
【0011】したがって、高性能・高信頼性・作業性の
向上・低コスト化を実現した超音波セラミックマイクロ
ホンが提供できることとなる。
向上・低コスト化を実現した超音波セラミックマイクロ
ホンが提供できることとなる。
【図1】本発明および従来例における超音波セラミック
マイクロホンの断面図
マイクロホンの断面図
【図2】本発明の超音波セラミックマイクロホンに用い
る熱硬化形固体リング状接着剤の斜視図
る熱硬化形固体リング状接着剤の斜視図
【図3】本発明を説明するための周波数と接着剤の質量
との関係を示す図
との関係を示す図
1 圧電磁器板 2 金属振動板 3 ユニモルフ振動子 4 円錐状金属共振子 5 結合軸 6 弾性接着剤 7 端子板 8 円筒状ケース 10 端子 11 リード線 12 保護ネット 13 熱硬化形固体リング状接着剤 13a 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項1】圧電磁器板と金属振動子を貼り合わせて構
成されたユニモルフ振動子または圧電磁器板を2枚貼り
合わせて構成されたバイモルフ振動子に、結合軸を介し
て円錐状金属共振子を取付ける際に、前記円錐状金属共
振子と結合軸の固定に熱硬化形固体リング状接着剤を使
用し、前記ユニモルフ振動子もしくはバイモルフ振動子
の周波数に対応して前記熱硬化形固体リング状接着剤の
外径および/または厚みを可変させ、周波数の調整を行
う構成とした超音波セラミックマイクロホンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2403498A JP2827513B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 超音波セラミックマイクロホンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2403498A JP2827513B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 超音波セラミックマイクロホンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04217200A JPH04217200A (ja) | 1992-08-07 |
JP2827513B2 true JP2827513B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=18513237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2403498A Expired - Fee Related JP2827513B2 (ja) | 1990-12-19 | 1990-12-19 | 超音波セラミックマイクロホンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827513B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-19 JP JP2403498A patent/JP2827513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04217200A (ja) | 1992-08-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |