JP2827218B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、非磁性支持体上に磁性薄膜が成膜されてな
る磁気記録媒体の製造方法に関する。
B.発明の概要 本発明は、非磁性支持体上に磁性薄膜を有する磁気記
録媒体を張力を与えながら加熱されたロールに接触させ
る磁気記録媒体の製造方法において、上記ロールの表面
粗度を中心線平均粗さ(Ra)で1μm以下とすることに
よって製造される磁気記録媒体の表面性の劣化を解消
し、良好な電磁変換特性を得ることができる磁気記録媒
体の製造方法を提供しようとするものである。
C.従来の技術 従来より磁気記録媒体としては、非磁性支持体上に酸
化物磁性粉末或いは合金磁性粉末等の粉末磁性材料を塩
化ビニル−酢酸ビニル系共重合体,ポリエステル樹脂,
ポリウレタン樹脂等の有機バインダー中に分散せしめた
磁性塗料を塗布・乾燥することにより作製される塗布型
の磁気記録媒体が広く使用されている。
これに対して、高密度磁気記録への要求の高まりとと
もに、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co−O等の金属磁性材
料を、メッキや真空薄膜形成手段(真空蒸着法やスパッ
タリング法,イオンプレーティング法等)によってポリ
エステルフィルムやポリイミドフィルム等の非磁性支持
体上に直接被着した、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記
録媒体が提案され注目を集めている。この金属磁性薄膜
型の磁気記録媒体は抗磁力や角形比等に優れ、短波長で
の電磁変換特性に優れるばかりでなく、磁性層の厚みを
極めて薄くすることが可能であるため記録減磁や再生時
の厚み損失が著しく小さいこと、磁性層中に非磁性材で
あるそのバインダーを混入する必要がないため磁性材料
の充填密度を高めることができること等、数々の利点を
有している。
ところで、非磁性支持体上に、磁性薄膜を被着形成す
る場合、送りロールから該非磁性支持体を送り出すとと
もに、この送りロールよりも大径に形成されたキャンに
沿わせて走行させ、該非磁性支持体がこのキャンの周面
を走行する際に例えば真空蒸着法等の薄膜形成手段によ
り上記磁性薄膜を被着させた後、この磁性薄膜が形成さ
れた非磁性支持体を巻取りロールにより巻き取るという
工程を経るのが一般的である。
しかし、上記薄膜形成手段により成膜された磁気記録
媒体の原反には、該原反の幅方向に湾曲した所謂カール
が発生したり、或いは薄膜形成時における熱的損傷を受
けこのために製造される磁気記録媒体にシワが発生する
場合がある。
そこで、従来上記カールを解消するために、例えば特
開昭第57−167137号公報に開示されるように、非磁性支
持体に張力を与えながら加熱されたロールに圧接走行さ
せて熱処理を施す等の技術が開示されている。
D.発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述のように単に非磁性支持体に張力
を与えて熱処理する際に使用されるロールの表面粗度が
高いと、順次巻取られる磁気記録媒体の表面に劣化を与
え、S/N比が十分でなくしかも画質にノイズが発生して
しまい、良好な電磁変換特性を得ることができない場合
がある。
そこで、本発明は、上記従来の実情に鑑みて提案され
たものであり、上記磁気記録媒体に発生したカールを解
消するとともに、製造される蒸気記録媒体の表面性劣化
を解消し良好な電磁変換特性を得ることができる磁気記
録媒体の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
E.課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、非磁性支持体上
に磁性薄膜を有する磁気記録媒体を張力を与えながらガ
イドロールを介して加熱されたロールに接触させる磁気
記録媒体の製造方法において、上記ロールの表面粗度を
中心線平均粗さ(Ra)で1μm以下とすることを特徴と
するものである。
本発明により製造される磁気記録媒体の磁性材料は、
通常この種の磁気記録媒体の使用されるものであれば何
れの材料でも良いが、好ましくは、金属磁性材料を使用
した方が良い。ここで、磁性薄膜を構成する金属材料と
しては、通常この種の媒体で使用されるものがいずれも
使用可能である。例示すれば、Fe,Co,Ni等の磁性金属
や、Fe−Co,Co−Ni,Fe−Co−Ni,Co−Cr,Fe−Co−Cr,Co
−Ni−Cr,Fe−Co−Ni−Cr等である。
非磁性支持体の材料としても通常使用されるものが使
用でき、例えばポリエチレンテレフタレート,ポリエチ
レン−2,6−ナフタレート等のポリエステル樹脂や芳香
族ポリアミドフィルム,ポリイミド樹脂フィルム等が挙
げられる。
また、本発明における磁気記録媒体の成膜方法は、例
えば、真空蒸着法,スパッタリング法,イオンプレーテ
ィング法等の通常薄膜形成手段として用いられる手段を
採用することができ、さらに、上記真空蒸着法は、非磁
性支持体に対して垂直に磁性材料を蒸着させる垂直蒸着
による場合に限らず、斜めに蒸着させる所謂斜方蒸着に
よる場合であっても良い。
そして、本発明においては、磁気記録媒体を張力を与
えながら加熱されたロールに接触させることが必要であ
る。上記磁気記録媒体に与える張力は、製造される磁気
記録媒体のカールを解消し得るとともに該磁気記録媒体
に機械的劣化を生じない程度の大きさ、例えば該磁気記
録媒体の張力と同程度にすれば良い。また、上記加熱さ
れたロールの加熱温度は、少なくとも前記種々の方法に
より磁性薄膜が被着形成された磁気記録媒体に発生した
カールを除去することができる温度に設定することが必
要であるとともに、一方、磁気記録媒体が該熱により劣
化することのない温度に設定することが必要であること
から、これらの要請を充足するよう適宜設定すれば良
い。
さらに、上記加熱されたロールの表面粗度を中心線平
均粗さ(Ra)で1μm以下とする必要がある。この表面
粗度は、中心線平均粗さ(Ra)で1μmよりも大きくす
ると磁気記録媒体の表面性劣化を招来するからである。
ただし、該表面粗度を余り小さくすることは困難である
ことから、下限は実施可能な範囲で適宜設定すれば良
い。
F.作用 上述のような構成からなる本発明の磁気記録媒体の製
造方法によれば、非磁性支持体上に磁性薄膜が形成され
る工程において発生した磁気記録媒体の幅方向のカール
が加熱されたロールにより解消されるとともに、該ロー
ルの表面を走行する際に該ロールの表面粗度が規定され
ていることから表面性の劣化が損なわれることなく、良
好な電磁変換特性が確保される。
G.実施例 以下、補を適用した磁気記録媒体の製造方法の実施例
を具体的に説明する。
先ず、非磁性支持体上に磁性薄膜が形成される装置の
一例について簡単に説明し、次いで本発明が適用される
磁気記録媒体の製造方法について詳細に説明する。
この製造装置は、第3図に示すように、内部が真空状
態となされた真空室1内に、テープ状の非磁性支持体2
が、第3図中反時計回り方向に定速回転する送りロール
3から図中反時計回り方向に定速回転するようにされた
巻取りロール4に順次走行するようにされている。
そして、上記送りロール3から巻取りロール4側に走
行する中途部には、上記非磁性支持体2を図中下方に引
き出すように設けられるとともに上記各ロール3,4の径
よりも大径となされた冷却キャン5が図中時計回り方向
に定速回転するように設けられている。なお、上記送り
ロール3,巻取りロール4及び冷却キャン5は、それぞれ
非磁性支持体2の幅と略同じ長さからなる円筒状をなす
ものであり、また、上記冷却キャン5内には、内部に図
示しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持体2の温
度上昇による変形等を抑制し得るようになされている。
したがって、上記非磁性支持体2は、送りロール3か
ら順次図中矢印A方向に送り出され、さらに上記冷却キ
ャン5の周面を通過して巻取りロール4に巻取られて行
くようにされている。なお、上記送りロール3と上記冷
却キャン5との間及び該冷却キャン5と上記巻取りロー
ル4との間にはそれぞれガイドロール6,7が配設され、
該非磁性支持体2が円滑に走行するようになされてい
る。
また、上記真空室1内には、上記冷却キャン5の下方
に収納容器8が設けられ、この収納容器8内には金属磁
性材料9が充填されている。また、上記冷却キャン5の
側方には加熱手段である電子ビーム銃10が配設されてい
る。この電子ビーム銃10は、上記収納容器8内に充填さ
れた金属磁性材料9を加熱蒸発させるものであり、この
電子ビーム銃10によって蒸発した金属磁性材料9は、上
記冷却キャン5の周面を定速走行する非磁性支持体2上
に磁性層として被着形成されるようになされている。
また、上記冷却キャン5と上記金属磁性材料9の収納
容器8との間であって該冷却キャン5の近傍には、冷却
キャン5の周面と対向するように湾曲形成されたシャッ
タ11が配設されている。このシャッタ11は、上記金属磁
性材料9が上記非磁性支持体2に対して所定角度範囲で
斜めに蒸着されるように該支持体2の所定範囲を覆うも
のである。
したがって、この装置によれば、送りロール3から順
次送り出される非磁性支持体2は、冷却キャン5の周面
を走行する際に電子ビーム銃10によって加熱蒸発された
金属磁性材料9が該非磁性支持体2上に被着形成され磁
気記録媒体の原反20として巻取りロール4に順次巻き取
られて行く。
そして、本実施例では、上記巻取りロール4に多数巻
回された磁気記録媒体の原反20を、第1図に示すよう
に、加熱ロール21に圧接させる。この加熱ロール21の両
側には、それぞれ上記加熱ロール21よりも小径のガイド
ロール22,23が配設され上記加熱ロール21に圧接走行す
る磁気記録媒体の原反20に所定のテンションを与えるよ
うになされている。なお、上記加熱ロール21の表面は、
少なくとも表面粗度が中心線平均粗さ(Ra)で1μm以
下となされている。
したがって、上記磁気記録媒体の原反20は、所定のテ
ンションが与えられて上記ガイドロール22の周面を走行
し、その後に上記加熱ロール21に圧接しながら走行し、
順次矢印D方向に走行するようになされている。
そして、本発明者等は、上記加熱ロール21の表面粗度
をそれぞれ変更して5種類(実施例1〜実施例4及び比
較例)の磁気記録媒体を製造するとともに、それぞれの
磁気記録媒体の再生出力を測定したところ、第2図に示
す結果を得ることができた。なお、この第2図は、表面
粗度(Ra)が2.0×10-2μmのもの(実施例1)を0dBと
して表したものである。
この第2図に示すように、加熱ロール21の表面粗度
(Ra)を低く設定する程、製造される磁気記録媒体の再
生出力は上昇することがわかる。
さらに、本発明者等は、上記実施例1から実施例4及
び比較例として製造されたそれぞれの磁気記録媒体によ
って得られる再生出力と画質の状態とを各々測定した。
以下に記載する第1表は、この結果をまとめたものであ
る。なお、この第1表中、○は良好な画質であることを
示し、△はやや劣ることを、また、▲はさらに劣ること
を示し、さらに×は相当劣ることをそれぞれ示す。ま
た、再生出力は上記第2図と同様に、表面粗度(Ra)が
2.0×10-2μmのもの(実施例1)を0dBとして表示し
た。
上記第1表及び第2図からも明らかなように、加熱ロ
ール21の表面粗度を低くすることによって、上述のよう
に再生出力が高くなる、換言すれば、加熱ロール21の表
面粗度を高くする程、大きな再生出力を得ることはでき
ず、さらに、画質も悪化することがわかる。特に比較例
のように加熱ロール21の表面粗度(Ra)を1μm以上に
すると画質は最悪となる。これは、比較例により製造さ
れた磁気記録媒体を再生すると基準レベルの変動を来
し、画面においてノイズとして表れるからである。
したがって、上述のように、上記加熱ロール21の表面
粗度(Ra)を低く設定することによって上述のようなノ
イズの発生しない磁気記録媒体を製造することができる
のである。
H.発明の効果 上記実施例の説明からも明らかなように、本発明の磁
気記録媒体の製造方法によれば、加熱されたロールによ
り磁気記録媒体に生じたカール解消する際に、該磁気記
録媒体の表面性劣化を解消し得るとともに、画像ノイズ
のない良好な電磁変換特性を得ることが可能な磁気記録
媒体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気記録媒体の製造装置の一例を概略的に示す
模式図、第2図は磁気記録媒体の再生出力と加熱ロール
の表面粗度との関係を示す特性図、第3図は真空冷却装
置の一例を示す模式図である。 2……非磁性支持体 21……加熱ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−133546(JP,A) 特開 昭62−170023(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/84 G11B 5/85

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に磁性薄膜を有する磁気記
    録媒体を張力を与えながらガイドロールを介して加熱さ
    れたロールに接触させる磁気記録媒体の製造方法におい
    て、上記ロールの表面粗度を中心線平均粗さ(Ra)で1
    μm以下とする磁気記録媒体の製造方法。
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