JP2826552B2 - 硬貨放出装置 - Google Patents

硬貨放出装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動販売機の釣銭払出し、両替機の硬貨払
出しおよび硬貨計数機の硬貨計数等のために用いられる
硬貨放出装置に関するものである。
〔従来の技術〕 従来より、硬貨放出装置として、傾斜配置され一定方
向に回転する傾斜回転盤と、この傾斜回転盤の周囲に配
設したプール壁、ホッパフレーム等の硬貨飛出防止壁
と、この硬貨飛出防止壁の一部に設けられて前記傾斜回
転盤の上面から前記硬貨飛出防止壁の外方へ硬貨を放出
する硬貨放出口と備え、前記傾斜回転盤の上面に複数個
の突起を等間隔置きに設け、前記傾斜回転盤を回転させ
ることにより前記突起で傾斜回転盤の上面の底部に溜め
られた硬貨を掻き揚げ、この掻き揚げられた硬貨をガイ
ド片等の案内手段によって硬貨放出口に導いて放出する
ように構成したものが知られている(実公昭60−9899号
公報および実公昭60−22450号公報参照)。
また、例えば実公昭56−52516号公報および実公昭58
−19646号公報に示されるように、傾斜配置された基盤
と、この基盤の上方に硬貨1枚分が通過可能な隙間を置
いて保持され一定方向に回転する傾斜回転盤とを備え、
この傾斜回転盤に複数個の硬貨受け孔を等間隔置きに貫
通形成し、傾斜回転盤の上面の底部に位置する硬貨を硬
貨受け孔から傾斜回転盤と基盤との間の隙間に落し、そ
の落した硬貨を傾斜回転盤の回転に伴ってその裏面に設
けた硬貨押出し突起で押して硬貨放出口に導くように構
成したものがある。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の各硬貨放出装置の構成では、1つの装置で
決った大きさの硬貨しか取り扱うことができないという
欠点があった。すなわち、上記各硬貨放出装置の構成で
は、小さな硬貨に合せて突起間のピッチや硬貨受け孔の
大きさを設定すれば、大きな硬貨を取り扱った場合に突
起間や硬貨受け孔内に硬貨が嵌まり込まなくなるという
問題が起こる。逆に、大きな硬貨に合せて突起間のピッ
チや硬貨受け孔の大きさを設定すれば、小さな硬貨を取
り扱った場合に硬貨放出効率が低下するという問題が起
こる。つまり、小さな硬貨を取り扱う場合は、大きな硬
貨を取り扱う場合に比べて、突起間のピッチや硬貨受け
孔の大きさを小さくして突起や硬貨受け孔の数を増や
し、傾斜回転盤1回転当たりに硬貨放出口から放出され
る硬貨の数(硬貨放出効率)を多くすることができる
が、大きな硬貨に合せて突起間のピッチや硬貨受け孔を
大きくすれば、小さな硬貨を取り扱う場合も大きな硬貨
を取り扱う場合と同数しか放出できなくなるという問題
が起こる。特に、傾斜回転盤に硬貨受け孔を形成したも
のでは、大きな硬貨に合せて硬貨受け孔を大きくすれ
ば、小さな硬貨を取り扱った場合、硬貨受け孔とその中
に落ち込んだ硬貨との間に大きな隙間ができ、その隙間
内に別の硬貨を嵌まり込んで詰まりを起こすという問題
が発生する。したがって、上記各硬貨放出装置の構成で
は、各種の大きさの硬貨を取り扱うために突起間のピッ
チや硬貨受け孔の大きさが種々異なった装置を多数種製
作しておかなければならず、部品点数が増え、製作コス
トおよび部品管理コストがかかるという欠点があった。
また、上記各硬貨放出装置の構成では、突起や硬貨受
け孔の周縁に硬貨が衝突して、硬貨が激しく摩耗し、衝
突によって生じた摩耗粉により故障を起こすことがあっ
た。このため、定期的に摩耗粉を取り除く作業を行う
か、あるいは実公昭56−52516号公報に示されるように
摩耗粉除去手段を設けるようにしなければならず、手間
が掛かったり、コストアップになったりするという欠点
があった。
さらに、実公昭60−9899号公報、実公昭60−22450号
公報および実公昭56−52516号公報に示した装置では、
硬貨が確実に各突起に引掛かったり各硬貨受け孔内に落
ちたりせず、硬貨放出効率が悪いという欠点があった。
実公昭58−19646号公報に示した装置では、この欠点を
解消するため、傾斜円盤の上面に台形突起等を形成して
いるが、いぜんとして満足した結果が得られず、しか
も、台形突起等を形成するために製作コストがかかり、
コストアップになるという欠点があった。
さらにまた、傾斜回転盤に硬貨受け孔を形成したもの
では、硬貨が変形していると、その変形した硬貨が傾斜
回転盤と基盤との間の隙間に詰まってしまうという問題
があった。
以上の事情に鑑みて、本発明は、1つの装置で種々の
大きさの硬貨に対応することができ、安価に構成するこ
とができるとともに、摩耗粉の発生を抑えることがで
き、かつ、硬貨放出効率を向上することができ、しか
も、変形した硬貨にも対応することができる硬貨放出装
置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明にかかる硬貨放出装置は、硬貨を溜めるための
硬貨プール手段と、傾斜面を有しこの傾斜面上に前記硬
貨プール手段から硬貨が投入される基盤とを備え、前記
傾斜面の外周部の一定範囲に硬貨の移動通路となる硬貨
支持面が設けられ、この硬貨支持面の外周に硬貨の飛出
しを防止する硬貨飛出防止壁が突出形成され、この硬貨
飛出防止壁の一部にこの硬貨飛出防止壁の外方へ硬貨を
放出可能とする硬貨放出口が設けられ、前記硬貨支持面
にこの硬貨支持面から前記硬貨放出口に硬貨を導く排出
用ガイド壁が突出形成され、前記基盤の傾斜面の上方
に、一定方向に回転する環状の回転部材が一定の間隔を
置いて保持され、この回転部材に、弾性材料からなる硬
貨送り部材がその先端が前記基盤の硬貨支持面上の硬貨
に弾性的に当接するように取り付けられ、前記回転部材
が回転することにより、前記基盤の硬貨支持面上に位置
する硬貨が前記回転部材の回転方向に前記硬貨支持面上
を滑って動かされるように構成されたものである。
この装置においては、基盤の傾斜面の中央部に回転部
材と同方向に回転する回転円盤が設けられていることが
望ましい。
さらに、排出用ガイド盤の高さは、硬貨1枚分の厚さ
よりも低く設定されていることが望ましい。
〔作用〕
上記構成によれば、硬貨プール手段から基盤の傾斜面
上に投入されてその底部(硬貨支持面の底部)に落下し
た硬貨は、その上面に硬貨送り部材の下端が弾性的に当
接することによって生じる摩擦力で硬貨送り部材に保持
され、この状態で回転部材が回転することにより、回転
部材の回転方向に硬貨支持面上を滑って移送され、移送
されている間に排出用ガイド壁によって硬貨放出口に導
かれて、硬貨放出口から放出される。このように硬貨を
弾性材料からなる硬貨送り部材に保持した状態で硬貨支
持面上を滑らせて移送させるため、硬貨の大きさに関係
なく、大きな硬貨でも小さな硬貨でも移送することがで
きる。
特に、基盤の傾斜面の中央部に回転円盤を設ければ、
硬貨プール手段から基盤の傾斜面上に投入された硬貨の
集合体を回転円盤の回転力によって解きほぐすことがで
きる。さらに排出用ガイド壁の高さを硬貨1枚分の厚さ
よりも低く設定すれば、硬貨が2枚以上重なって移送さ
れても、1番下の硬貨だけが硬貨放出口に導かれ、その
上の硬貨は排出用ガイド壁を乗り越えるようになる。こ
のため、確実に硬貨を1枚ずつ硬貨放出口から放出する
ことができる。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は、本発明にかかる硬貨放出装置
の一実施例を示している。この硬貨放出装置は、傾斜配
置された基盤1と、環状の回転部材2と、多数枚の硬貨
Cを溜めるためのホッパ(硬貨プール手段)3とで基本
構成されている。
基盤1は、2枚のプレート4,5が重ね合わされて構成
されている。表側のプレート5の表面には、外周が円形
になった傾斜面51が形成され、この傾斜面51にホッパ3
から硬貨Cが投入されるようになっている。傾斜面51の
外周部の一定範囲は硬貨Cの移動通路となる硬貨支持面
51aとなっていて、この硬貨支持面51aの円形の外周に
は、段状に突出した硬貨飛出防止壁52が形成され、この
硬貨飛出防止壁52によって硬貨Cが硬貨支持面51a上か
ら外方へ飛出さないようにされている。さらに、硬貨支
持面51aの底部の上方には表側のプレート5に固定され
た硬貨落下防止板16で塞がれ、これにより、硬貨支持面
51aの底部から硬貨Cが落下することが確実に防止され
ている。表側のプレート5の中央部(傾斜面51の硬貨支
持面51aより内側部分)には、硬貨支持面51aの外周と同
心の円形となった穴53が貫通形成され、この穴53には、
回転円盤54がほぼ隙間なく嵌め込まれている。この回転
円盤54は、裏側のプレート4上に回転可能に支持されて
いるとともに、中央部が円盤駆動用モータ41の出力軸41
aに連結されており、円盤駆動用モータ41の駆動力が伝
達されることにより一定の方向(第2図および第3図の
矢印A方向)に回転するようになっている。なお、回転
円盤54の表面と硬貨支持面51aとは同一高さとされてい
る。また、円盤駆動用モータ41は裏側のプレート4の裏
面に固定されている。
環状の回転部材2は、基盤1上に支持された複数個の
ローラ11a,11b,11cに係止されることにより、基盤1の
傾斜面51の上方に一定の間隔を置いて回転可能に保持さ
れている。回転部材2の下方には、裏側のプレート4の
裏面に固定された回転部材駆動用モータ42によって駆動
されるプーリ43が設けられている。このプーリ43と回転
部材2とには伝動用ベルト44が掛け渡され、回転部材駆
動用モータ42から伝達される駆動力により、上記回転部
材2は回転円盤54と同方向に回転するようになってい
る。上記複数個のローラ11a,11b,11cのうちで下方側の
2つのローラ11a,11bは、基盤1に立設された固定軸12
に回転可能に支持されている。また、残りのローラ11c
は、基盤1に揺動可能に支持されたアーム13に回転可能
に支持され、このアーム13と基盤1との間に設けられた
スプリング14のばね力によって回転部材2の外周面に押
し付けられている。このため、スプリング14のばね力に
抗するようにアーム13を外側に操作すれば、ローラ11c
が回転部材2から離れ、回転部材2を基盤1上から取り
除くことができるようになる。
回転部材2の下端には、環状のリップ部材21(硬貨送
り部材)が固定されている。このリップ部材21は、ゴム
等の弾性材料からなり、その下端部21aが硬貨支持面51a
の外周側に向けて傾斜もしくは湾曲した形状に形成さ
れ、その下端が硬貨支持面51a上の硬貨Cに弾性的に当
接するように配置されている。
ホッパ3は、回転部材2の上方に配置され、基盤1に
支柱31を介して固定されている。ホッパ3の背面には、
回転部材2の内穴22の下部に向かって開口した硬貨投入
口32が形成されている。このため、ホッパ3内に溜めら
れた硬貨Cは、硬貨投入口32から回転部材2の内穴22の
下部を通って基盤1の傾斜面51上に落下するようになっ
ている。
回転部材2の内穴22の傾斜面51寄りの部分は、傾斜面
51に近づくほどラッパ状に広がっていて、そのテーパ状
の周面22aには複数箇所に突起23が形成されている。
硬貨飛出防止壁52の一部、つまり硬貨飛出防止壁52の
最高所部から回転部材2の回転方向にほぼ90゜ほど進行
した位置には、この硬貨飛出防止壁52の外方に硬貨Cを
放出可能とする硬貨放出口55が形成されている。硬貨支
持面51aの高所部分から硬貨放出口55に至るまでの部分
には、硬貨支持面51aを内周壁から外周壁へ徐々に横切
るようにして仕切部材56が突出形成され、この仕切部材
56の硬貨枚出口55近傍に、硬貨支持面51a上の硬貨Cを
硬貨放出口55に導く排出ガイド壁56aが設けられてい
る。この排出ガイド壁56aの高さHは、硬貨1枚分の厚
さhよりも低く設定されている(第4図参照)。また、
仕切部材56には、排出ガイド壁56aから回転部材2の回
転方向に進行するに従って徐々に高くなるように傾斜し
たテーパ面56bが形成され、これにより、仕切部材56を
リップ部材21の下端部21aがスムーズに通過できるよう
にされている。仕切部材56前方の硬貨支持面51aの内周
位置には、案内ローラ57が回転可能に支持されている。
以上の構成によれば、モータ41,42を駆動して回転円
盤54および回転部材2を回転させるとともに、多数枚の
硬貨Cをホッパ3の硬貨投入口31から投入することによ
り、先ず、投入された多数枚の硬貨Cが自重によって回
転部材2の内穴22を通って基盤1の傾斜面51上に落下す
る。そして、数枚の硬貨Cは硬貨支持面51aの底部とリ
ップ部材21との間に1枚ずつ挿入され、残りの硬貨Cは
傾斜面51上に集合体となって溜められる。硬貨支持面51
aの底部とリップ部材21との間に挿入された硬貨Cは、
その上面にリップ部材21の下端が弾性的に接することに
よって生じる摩擦力によりリップ部材21に保持される。
そして、この状態で回転部材2が回転することにより、
上記硬貨Cは、硬貨飛出防止壁52で外方に飛び出すのが
防止されながら、回転部材2の回転方向(第2図および
第3図の矢印A方向)に硬貨支持面51a上を滑って動か
される。このため、硬貨支持面51aの底部に位置する硬
貨Cは、回転部材2の回転に伴って硬貨支持面51aの高
所部分に移動し、さらにその後、硬貨飛出防止壁52と仕
切部材56との間に送り込まれる。そして、硬貨飛出防止
壁52と仕切部材56との間に送り込まれた硬貨Cは、移送
されている間に排出用ガイド壁56aによって硬貨放出口5
5に導かれ、その後、硬貨放出口55から放出されるよう
になる。なお、上記動作において、硬貨支持面51aの底
部に位置する硬貨Cが回転部材2の回転に伴ってその底
部から除かれたときには、その底部が空になるまで、そ
の空になった底部に傾斜面51上に溜められた硬貨Cが新
たに送り込まれるようになる。そして、その後は、上記
動作と同じ動作が繰り返される。このため、硬貨Cは、
とぎれることなく1枚ずつ移送され硬貨放出口55から連
続的に放出される。
以上に説明したように、この装置の構成では、硬貨C
が弾性材料からなるリップ部材21に保持された状態で硬
貨支持面51a上を滑って移送されるため、硬貨Cの大き
さに関係なく、大きな硬貨でも小さな硬貨でも移送する
ことができる。したがって、1つの装置で種々の大きさ
の硬貨に対応することができる。しかも、大きな硬貨も
小さな硬貨もリップ部材21に摩擦力で確実に保持して、
とぎれることなく移送することができるため、硬貨放出
効率が向上する。また、移送中、硬貨Cが突起等の剛体
に衝突することがないため、摩耗粉の発生を抑えること
ができる。さらに、硬貨Cが変形していても、その変形
した形状にリップ部材21が沿うようになるため、変形し
た硬貨もリップ部材21で保持して移送することができ
る。
なお、この実施例では、基盤1の傾斜面51の中央部に
回転部材2と同方向に回転する回転円盤54を設けてい
る。このため、回転円盤54の回転力により、傾斜面51上
に集合体として溜められた硬貨Cを攪拌することができ
る。また、攪拌した後の各硬貨Cの姿勢を傾斜面51に沿
うような姿勢にするとともに、各硬貨Cの流れ方向を硬
貨支持面51a上を移送される硬貨Cと同じ方向にして硬
貨支持面51a上を移送される硬貨Cの流れをスムーズに
することができる。しかも、回転円盤54の回転にする遠
心力によって、回転円盤54上の硬貨Cを硬貨支持面51a
上に強制的に弾き出して硬貨支持面51aとリップ部材21
との間に硬貨Cが入り込むのを助勢することができる。
なお、上記作用を得るためには、回転円盤54の表面の摩
擦係数を比較的大きくする必要があるが、必要以上に大
きくしすぎて、回転円盤54の回転のみによって硬貨Cが
硬貨支持面51aの高所部分にまで持ち上げられることが
ないようにする必要がある。
さらに、この実施例では、回転部材2の内穴22のテー
パ状周面22aの複数箇所に突起23を設けるようにしてい
るため、この突起23によっても、傾斜面51上に集合体と
して溜められた硬貨Cを攪拌することができ、攪拌した
後の各硬貨Cの姿勢を傾斜面51に沿うような姿勢にする
とともに、硬貨支持面51a上を移送される硬貨Cの流れ
をスムーズにすることができる。
また、この実施例では、リップ部材21の下端部21aが
硬貨支持面51aの外周側に向けて傾斜もしくは湾曲した
形状に形成されているため、硬貨Cが硬貨支持面51aと
リップ部材21との間に入り易く、入り込んだ後は抜け難
くなっている。
また、この実施例では、排出用ガイド壁56aの高さH
が硬貨1枚分の厚さhよりも低く設定されている。これ
により、2枚以上の硬貨Cが重なって硬貨放出口55から
放出されることが確実に防止される。つまり、硬貨支持
面51aとリップ部材21との間隔が適度に設定されている
ため、通常は硬貨Cが1枚ずつ移送されるが、まれに硬
貨Cが2枚以上重なって移送される場合があったとして
も、例えば第4図に示すように硬貨Cが2枚重なって移
送されたとしても、下側の硬貨C1のみが排出用ガイド壁
56aに当接して硬貨放出口55に導かれ、上側の硬貨C
2は、排出用ガイド壁56aに当たることなく、リップ部材
21に保持されて排出用ガイド壁56aを乗り越え、硬貨支
持面51aの底部に戻されるようになる。このため、硬貨
Cを確実に1枚ずつ硬貨放出口55から放出することがで
きる。
しかも、この実施例では、仕切部材56前方の硬貨支持
面51aの内周位置に案内ローラ57を設けているため、硬
貨飛出防止壁52から離れて硬貨支持面51aの内周部分を
移動する硬貨Cを案内ローラ57によって硬貨飛出防止壁
52に沿うように軌道修正することができる。このため、
硬貨支持面51aの内周部分を移動する硬貨Cも、硬貨飛
出防止壁52と仕切部材56との間にスムーズに送り込むこ
とができる。
上記回転部材2と回転円盤54とは、同心上に設けられ
ていても、互いに偏心して設けられていてもよい。な
お、偏心させた場合は、回転円盤54の回転による攪拌作
用を高めることができる。また、回転部材2と回転円盤
54とを1つのモータで駆動させるようにしてもよい。こ
の場合、例えば、回転部材2の外周に外歯を形成し、モ
ータの出力軸に取り付けたピニオンギヤを上記外歯に噛
み合せるとともに、回転円盤54の中心部に設けた軸に歯
車を固定し、この歯車に上記ピニオンギヤを噛み合せる
ように構成すればよい。さらに、硬貨支持面51aの外周
は、真円に限らず、楕円形であってもよい。
また、前記実施例では硬貨放出口55を硬貨飛出防止壁
52の最高所部から回転部材2の回転方向にほぼ90゜ほど
進行した位置に形成していたが、この硬貨放出口55を、
硬貨飛出防止壁52の最高所部の前後付近、あるいは最高
所部と上記90゜ほど進行した位置との間に形成してもよ
い。この場合、排出ガイド壁56a、仕切部材56および案
内ローラ57の位置が変更になることは言うまでもない。
さらに、前記実施例ではリップ部材21の下端部21aを1
枚の舌片のみで構成していたが、このリップ部材21の下
端部21aを、内外に複数枚の舌片を設けるように構成し
てもよく、このように複数枚の舌片で構成すれば、硬貨
を保持する保持力を高めることができる。
なお、硬貨放出口55部分に硬貨Cの放出枚数を計測す
るカウンタを設け、このカウンタで所定枚の硬貨Cが計
測されたときにモータ41,42が停止するように構成する
こともできる。
本発明において、硬貨は、ゲーム用のメタル等も含
む。
〔発明の効果〕
本発明にかかる硬貨放出装置は、以上に説明したよう
に構成されているため、硬貨を弾性材料からなる硬貨送
り部材に保持した状態で硬貨支持面上を滑らせて移送さ
せることができる。このため、1つの装置で大きな硬貨
でも小さな硬貨でも取り扱うことができ、かつ、摩耗粉
の発生を抑えることができ、しかも、硬貨放出効率を向
上することができ、さらに変形した硬貨も取り扱うこと
ができる。また、摩耗粉除去手段等が不要になるため、
安価に構成することができる。
さらに、基盤の傾斜面の中央部に回転円盤を設けれ
ば、硬貨プール手段から基盤の傾斜面上に投入された硬
貨の集合体を回転円盤の回転力によって解きほぐすこと
ができる。また、排出用ガイド壁の高さを硬貨1枚分の
厚さよりも低く設定すれば、硬貨が2枚以上重なって移
送されても、硬貨を確実に1枚ずつ硬貨放出口から放出
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる硬貨放出装置の一実施例を示す
縦断面図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は第1図
のIII−III線断面図、第4図は硬貨が2枚重ねになった
場合の排出用ガイド壁の作用を示す説明図である。 1……基盤、2……回転部材、3……ホッパ(硬貨プー
ル手段)、21……リップ部材(硬貨送り部材)、51……
基盤の傾斜面、51a……硬貨支持面、52……硬貨飛出防
止壁、54……回転円盤、55……硬貨放出口、56a……排
出用ガイド壁、C……硬貨。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨を溜めるための硬貨プール手段と、傾
    斜面を有しこの傾斜面上に前記硬貨プール手段から硬貨
    が投入される基盤とを備え、前記傾斜面の外周部の一定
    範囲に硬貨の移動通路となる硬貨支持面が設けられ、こ
    の硬貨支持面の外周に硬貨の飛出しを防止する硬貨飛出
    防止壁が突出形成され、この硬貨飛出防止壁の一部にこ
    の硬貨飛出防止壁の外方へ硬貨を放出可能とする硬貨放
    出口が設けられ、前記硬貨支持面にこの硬貨支持面から
    前記硬貨放出口に硬貨を導く排出用ガイド壁が突出形成
    され、前記基盤の傾斜面の上方に、一定方向に回転する
    環状の回転部材が一定の間隔を置いて保持され、この回
    転部材に、弾性材料からなる硬貨送り部材がその先端が
    前記基盤の硬貨支持面上の硬貨に弾性的に当接するよう
    に取り付けられ、前記回転部材が回転することにより、
    前記基盤の硬貨支持面上に位置する硬貨が前記回転部材
    の回転方向に前記硬貨支持面上を滑って動かされるよう
    に構成されていることを特徴とする硬貨放出装置。
  2. 【請求項2】基盤の傾斜面の中央部に回転部材と同方向
    に回転する回転円盤が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の硬貨放出装置。
  3. 【請求項3】排出用ガイド壁の高さが硬貨1枚分の厚さ
    よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の硬貨放出装置。
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