JP2826070B2 - 有蓋式油料理鍋 - Google Patents

有蓋式油料理鍋

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JP2826070B2
JP2826070B2 JP6130994A JP13099494A JP2826070B2 JP 2826070 B2 JP2826070 B2 JP 2826070B2 JP 6130994 A JP6130994 A JP 6130994A JP 13099494 A JP13099494 A JP 13099494A JP 2826070 B2 JP2826070 B2 JP 2826070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓋をしての油料理が可
能な有蓋式油料理鍋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天ぷらや空揚げを鍋に蓋をしたま
まで料理するという発想はなかった。何故なら、これら
の料理は鍋の底に油を張るから、加熱によって蒸発した
水分や油分が蓋の裏面に付着し、これが蓋を取ったとき
に油の中に落ちたり、周囲に飛び散ったりして危険であ
るからであった。
【0003】ところで、多層金属体等の厚肉金属体で保
温性と熱伝導性に優れた鍋を製作し、蓋との間でウォー
ターシールを形成して高温の状態でこのような油料理が
できるとしたら、油や食材中の水分を高圧下で蒸発した
状態にして鍋内に充満させる、所謂、蒸し揚げができる
ことになって味が非常に良い上、油の量も少なくて済
む。
【0004】これを可能にする目的で、本発明者は、鍋
本体に着脱自在に取り付け、蓋の裏面に付着した水滴や
油滴を受け止めて再蒸発させ、結果的に蓋の裏面に付着
する水滴等を少なくする水切りリングを特開昭62−1
39613号として提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水分を多く含
んだ食材を油料理するときや料理の初期には食材や油か
ら盛んに水分や油分が蒸発し、これが蓋の裏面に付着し
て水滴等となって蓋受け部に流下して溜まる。蓋受け部
に溜まった水滴等はウォーターシールを形成するが、こ
の量があまり多いと、大きな粒となって外部に弾け飛
び、非常に危険である。
【0006】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、要するに、蓋の裏面を流下する水滴等をできる
だけ水切りリングの上に落とし、再蒸発を促進して蓋受
け部からの弾け飛びを極力少なくしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下に、本発
明は、厚肉金属体で構成される鍋本体と、鍋本体の胴部
上端に形成される蓋受け部の内側に着脱自在に係止され
る水切りリングと、鍋本体の上方を覆う蓋と、蓋の周端
耐熱樹脂を介して巻装され、外端が蓋受け部の上に載
置し、下面が蓋の裏面に沿って内方側に延び、水切りリ
ングが位置する上方辺りで下方にV字形に折り曲げて下
方突起に形成した周端部材とからなる有蓋式油料理鍋を
提供したものである。
【0008】
【作用】以上の手段をとることにより、蓋の裏面を流下
して来る水滴等はこの下方突起に当たって下の水切りリ
ングの上に半ば強制的に落とされる。水切りリングの上
に落とされた水分や油分は鍋本体内の高温雰囲気によっ
て再度蒸発させられる。このようなことを繰り返すと、
蓋受け部に溜まる水滴等の量は減り、弾け飛びもほとん
どなくなる。又、蓋の裏面に付着する水滴等も少なくな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の実施例を示す油料理鍋の断面図で
あるが、本発明に係る油料理鍋は、鍋本体10と、この
上に被せられる蓋12とからなる。鍋本体10は、厚肉
の金属体で構成され、深く凹陥した胴部14の上端に外
方にフランジ状に突出する蓋受け部16を形成したもの
である。尚、この厚肉の金属体には、保温性の良いステ
ンレスと熱伝導性の良いアルミとを3〜7の多層に積層
したものや、厚肉のアルミ単層のもの等が考えられる。
【0010】蓋12は、椀又はカップを伏せたような形
状をしており、周端に鍋本体10の蓋受け部16にピッ
タリと沿う添着部18を有している。蓋12の材質は、
金属によるものが普通であるが、鍋本体10と同じ厚肉
金属体にすれば、高温保持により優れたものとなる。
又、耐熱ガラスであってもよく、この場合、透明なもの
にすれば、中の料理の状態がよく見える。この他、耐熱
樹脂のようなものも考えられる。
【0011】鍋本体10の蓋受け部16のコーナー内側
には水切りリング20が着脱自在に取り付けられる。こ
の水切りリング20は、蓋12の裏面に付着して流下す
る水滴等や蓋受け部16に溜まった水滴等を受け止め、
再蒸発を促進させるものである。更に、この水切りリン
グ20は、鍋本体10内の油等が周囲に飛散するのを防
ぐ作用をもするものである。
【0012】水切りリング20は、ステンレス等の金属
或いは鍋本体10と同じ厚肉金属体等で構成され、胴部
14に接触して蓋受け部16の部分に係止される接触部
22と、接触部22から連続して胴部14の中央側に張
出する張出部24とを有する形状をしている。
【0013】このうち、接触部22は張出部24の上下
に延びて胴部14に対して十分な接触長(張出部24の
張出量とほぼ同じかやや短い程度)を確保するものであ
り、張出部24はほぼ水平に設定されるものである。接
触部22の接触長を十分に確保するのは、胴部14から
の熱伝導を良くして温度を高めるためであり、張出部2
4を水平に設定するのは、この上に落ちた水分を万偏な
く拡散させ、蒸発性を良くするためである。
【0014】図2は水切りリング20の他の実施例を示
す要部断面図であるが、本例のものは、接触部22の下
端から張出部24がやや上方に向けて内方側に張り出し
たものである。本例の水切りリング20は、接触部22
における熱伝動性はやや劣るものの、製作が容易でコス
トが安くつく利点がある。
【0015】本発明は、蓋12の裏面に下方突起26を
環状に形成したものである。この下方突起26は、蓋1
2の裏面を流下して来る水滴等をここで半ば強制的に下
に落とすためのものである。下に落とされた水滴等は水
切りリング20の上に落下しなければならないから、下
方突起26は水切りリング20が位置する箇所の上方に
形成される必要がある。本例の下方突起26は、蓋12
と一体形成又は溶接等によって形成したものである。
【0016】図3は本発明がその権利を主張する油料理
鍋の要部断面図であるが、本例のものは、ステンレス板
等を適当に曲げて下方突起26を形成した周端部材18
を別に用意し、これを蓋12の外周に巻装したものであ
る。そして、この周端部材18の外端が蓋受け部16に
載置されるようにしたものである。更に、蓋12との間
の空間には耐熱樹脂28等を詰めて鍋本体10内の蒸気
が逃げるのを防いでいる。
【0017】図4も他の実施例を示す油料理鍋の要部断
面図であるが、本例のものも、下方突起26を形成した
周端部材18を蓋12に着脱自在に装着する点は同じで
あるが、下方突起26の位置を蓋12の端側に寄せ、蓋
12に沿う上面と下面との張出量の差を抑えた点で異な
る。このような形状をとることにより、下方突起26は
帯材から形成できることになり、コストが安くつく利点
がある。
【0018】以上により、鍋本体10に食材と油を入
れ、蓋12をして加熱すると、食材や油の中の水分及び
油分は蒸発し、蒸発した水分等は蓋受け部16や蓋12
の裏面に水滴等となって付着する。蓋受け部16に溜ま
った水分等は終端部材18との間を塞いで、所謂、ウ
ーターシールを形成する。ウォーターシールが形成され
ると、鍋本体10内の圧力は上がり、多層金属体で構成
される鍋本体10の好熱伝導性と高保温性とが相まって
鍋本体10の内部は非常に高温になり、油の温度は18
0℃以上にもなる。
【0019】この場合、蓋受け部16に溜まった水分等
は鍋本体10内の圧力がウォーターシールの強度を上回
ると、これを破って外に蒸気となって逃げ出す。しか
し、水分等が蓋受け部16に多く溜まり過ぎると、大き
な粒となって外に弾け飛ぶのは前述したとおりであるか
ら、蓋受け部16に溜まる水分等の量は必要以上に多く
ならないのが条件である。一方、蓋12の裏面に付着し
た水滴等の一部は大きな水滴等に成長してそのまま付着
するものもあり、これが蓋12を取ったときに下の油の
中に落下する。従って、蓋12の裏面に付着する水滴等
が少ないことも条件になる。
【0020】これら二点を解決して蓋12をしての油料
理を可能にするのが水切りリング20である。即ち、こ
れを用いることにより、蓋12の裏面を流下して来る水
分等や蓋受け部16に溜まった水分等を受け止めて再蒸
発を促すから、結局、蓋受け部16に溜まる量を少なく
して吹出しを弱める働きをするのである。又、再蒸発が
繰り返されると、蓋12の裏面に付着する水滴等も細粒
化して少なくなる(実際問題、ほとんど付着していな
い)。
【0021】しかし、料理の初期等には多量の水分等が
蒸発するから、ある程度の弾け飛びは避けられない。こ
の弾け飛びを抑制するのが蓋12の裏面に形成された下
方突起26である。即ち、下方突起26が存在すると、
蓋12の裏面を流下して来る水分等をここで半ば強制的
に水切りリング20の上に落下させるから、蓋受け部1
6に溜まる量を減らし、結局、弾け飛びを解消するので
ある。と同時に、下方突起26が存在することにより、
蓋12の裏面に付着する水滴等を少なくする効果もあ
る。
【0022】尚、この水切りリング24は以下のような
機能も有する。即ち、料理中に飛び跳ねる油分や水分の
多くを遮って外部に飛び出させない。特に、鍋本体10
の外方周囲へ向かって飛び散ろうとする成分の遮り効果
が高い。このため、料理中に蓋12を取るときも安全で
あるし、飛び跳ねる油等が蓋12に当たるバチバチとい
う大きな音を消し、料理する人に安心感を与える。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明は、蓋の裏面の所定箇所に
下方突起を環状に形成したものであるから、蓋の裏面を
流下して来る水滴等をこの部分で下方の水切りリングの
上に落下させ、蓋受け部まで至らせない。従って、水分
等の外部への吹出しを弱くし、又、蓋の裏面に付着する
水滴等も少なくする。結局、これらの効果が相乗し合っ
て蓋をしての油料理が安全にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す有蓋式油料理鍋の断面図
である。
【図2】本発明の他の実施例を示す有蓋式油料理鍋の要
部断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す有蓋式油料理鍋の要
部断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す有蓋式油料理鍋の要
部断面図である。
【符号の説明】
10 鍋本体 12 蓋 14 胴部 16 蓋受け部 18 周端部材 20 水切りリング 26 下方突起

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉金属体で構成される鍋本体と、鍋本
    体の胴部上端に形成される蓋受け部の内側に着脱自在に
    係止される水切りリングと、鍋本体の上方を覆う蓋と、
    蓋の周端に耐熱樹脂を介して巻装され、外端が蓋受け部
    の上に載置し、下面が蓋の裏面に沿って内方側に延び、
    水切りリングが位置する上方辺りで下方にV字形に折り
    曲げて下方突起に形成した周端部材とからなることを特
    徴とする有蓋式油料理鍋。
  2. 【請求項2】 蓋が透明なガラスであり、周端部材がス
    テンレスである請求項1の有蓋式油料理鍋。
JP6130994A 1994-05-19 1994-05-19 有蓋式油料理鍋 Expired - Lifetime JP2826070B2 (ja)

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JPH07308257A JPH07308257A (ja) 1995-11-28
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KR200481116Y1 (ko) * 2015-06-05 2016-08-17 김경청 덮개 밀착 및 내구성이 향상된 프라이팬

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