JP2825615B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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Description
用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
露光により静電荷像が形成され、この静電荷像はトナー
を含む現像剤によって現像されてトナー像が形成され、
次いでこのトナー像が転写材に転写され、定着されて可
視画像が形成される。一方、転写材に転写されずに像担
持体上に残留したトナーは、クリーニング手段によりク
リーニングされる。
トナーにおいては、その摩擦帯電性をコントロールする
ために、通常荷電制御剤がトナー成分として用いられて
いる。
脂と共に溶融混練されてトナー粒子の内部に含有される
のが一般的であった。
技術では、トナー粒子の表面における荷電制御剤の存在
状態は、トナーの製造工程における混練条件や粉砕条件
等によって大きく変動するため、トナーの摩擦帯電性を
適正にコントロールすることが困難である。
ー樹脂と共に溶融混練せずに、バインダー樹脂と着色剤
等とを溶融混練して得られる核粒子の表面に荷電制御剤
を固着させることにより、トナーの摩擦帯電性の向上を
図る技術が提案されている(特開昭62−209541号,同63
−301964号,同特開昭64−68764号,同63−244056号,
同63−318570号,同63−131148号,同62−246043号,同
63−2075号公報参照)。
表面に確実に存在するため、トナーの摩擦帯電の立上が
りが良好となり、かつ摩擦帯電の均一性が高くなる利点
はある。
御剤は核粒子の表面のみに固着されるに過ぎないため、
トナーの摩擦帯電性が、温度、湿度等の環境条件の影響
を受けやすく不安定となる問題がある。すなわち、トナ
ーが摩擦帯電によって一旦は適正な範囲で帯電したとし
ても、温度、湿度等の環境条件の影響により、トナーの
帯電電荷が経時的にリークし、その結果、画像濃度の低
下、トナー飛散を招来する問題がある。
て、その目的は、摩擦帯電性の立上がりが良好で、かつ
摩擦帯電性の安定性の高い静電荷像現像用トナーを提供
することにある。
重ねた結果、トナー粒子の表面に存在する荷電制御剤は
主として摩擦帯電の立上がりの向上に大きく貢献するの
に対して、トナー粒子の内部に存在する荷電制御剤は摩
擦帯電性の安定性に大きく貢献することを見出して本発
明を完成したものである。
も樹脂と着色剤と荷電制御剤とを含有する静電荷像現像
用トナーにおいて、トナー粒子の表面層に存在する荷電
制御剤の量(以下「表面存在量という」)(x)と、ト
ナー粒子の全体に存在する荷電制御剤の量(以下「全体
存在量」という)(y)が下記式およびを満足する
ことを特徴とする。
は荷電制御剤の重量%を表す。) すなわち、本発明は、トナー粒子の表面層に荷電制御
剤を存在させるのみならず、トナー粒子の内部にも荷電
制御剤を強制的に存在させ、かつ荷電制御剤の表面存在
量(x)と全体存在量(y)を特定の関係式を満足する
ように規定した点において、従来とは全く異なる技術思
想に基づいて完成されたものであり、斯かる構成を採用
することによって、トナーの摩擦帯電性の立上がりのみ
ならずその安定性をも格段に向上させることができたも
のである。
ー粒子の表面より深さ5nm以内の表層部分をいうものと
定義する。
(x)」とは、ESCA(XPS)によって、トナー粒子の表
面層に存在する元素個数比率を求め、次にトナー成分で
あるバインダー樹脂、着色剤、荷電制御剤等の各構成化
合物の存在元素比率ESCA(XPS)によってを求め、さら
にトナー粒子の表面層に存在する元素個数比率から表面
層に存在する荷電制御剤の量(x)を個数比率で算出し
て得られた値をいうものと定義する。
(y)」とは、トナー粒子の全体に対する荷電制御剤の
存在割合を重量%で表したものであり、その測定方法は
特に限定されず、例えば荷電制御剤の配合比率から算出
する方法、トナーから荷電制御剤を抽出してその量を定
量する方法等の種々の方法を使用することができる。
存在量(x)と全体存在量(y)とが上記式および
を満足していることが必要であるが、表面存在量(x)
と全体存在量(y)の比(x)/(y)の値が1未満の
場合は、トナー粒子の表面における荷電制御剤の存在量
が不足するため十分な摩擦帯電電荷が得られず、現像性
の低下により画像濃度の低下を招来し、またトナー飛散
の発生も多くなる。
ナー粒子の内部における荷電制御剤の存在量が不足する
ため、摩擦帯電によって生じた電荷がリークしやすく、
トナーの摩擦帯電性が不安定となり、その結果、画像の
形成を繰り返すに従って画質が劣化する。
満の場合は、トナー粒子における荷電制御剤の全体量が
不足するため、十分な摩擦帯電電荷が得られず、画像濃
度の低下を招来し、トナー飛散の発生も多くなる。一
方、全体存在量(y)が5重量%を超える場合は、トナ
ー粒子における荷電制御剤の全体量が過剰となるため、
トナーの絶縁性の低下を招来し、特に高湿環境条件下に
おいて画像濃度が低下する。
(x)は、特に限定されるものではないが、好ましくは
5〜40個数%の範囲である。表面存在量(x)が5個数
%未満になるとトナー粒子の表面における荷電制御剤の
存在量が不足して、摩擦帯電性が低下し、画像濃度の低
下を招来しやすい。一方、表面存在量(x)が40個数%
を超えるとトナー粒子の表面における荷電制御剤の存在
量が過剰となり、トナーの表面抵抗が減少し、摩擦帯電
電荷のリークが生じやす、特に高湿環境条件下において
画像濃度の低下を招来しやすい。
る。
表面のみならず内部にも荷電制御剤を含有させることが
必要であるため、まず、内部に荷電制御剤、バインダー
樹脂、着色剤が必須成分として含有された核粒子を製造
する。
粒法等を適用することができる。
御剤と、必要に応じて用いられるその他のトナー成分と
を混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して、所定の体積
平均粒径(1〜30μm程度)の核粒子を製造する方法で
ある。
に、着色剤、荷電制御剤、必要に応じて用いられるその
他のトナー成分を存在させて、懸濁重合法、乳化重合法
等により重合反応させ、所定の体積平均粒径(1〜30μ
m程度)の核粒子を製造する方法である。
粒子の表面層に荷電制御剤を含有させる。具体的には、
次の方法を採用することができる。
剤の粒子とを、V型ブレンダー等の混合撹拌装置により
混合、撹拌し、荷電制御剤の粒子を核粒子の表面に静電
気力により付着させる。
ル、オングミル等の粉砕機を改良した衝撃式表面処理装
置に投入して、当該混合物に機械的衝撃力を繰り返して
付与することにより核粒子の表面に荷電制御剤を固着さ
せる。
いて、撹拌力を弱めた状態で、核粒子と荷電制御剤の粒
子とを混合撹拌して核粒子の表面に荷電制御剤の粒子を
静電気力により付着させ、次いで同じ装置により、撹拌
力を強めた状態で、上記混合物をさらに混合撹拌して、
当該混合物に機械的衝撃力を繰り返して付与することに
より核粒子の表面に荷電制御剤を固着させてもよい。
粒子、またはバインダー樹脂中に荷電制御剤が5〜50重
量%の割合で分散含有された粒子のいずれであってもよ
い。また、荷電制御剤の粒子は、固着性を向上させる観
点から、核粒子の粒径の1/5以下の小径であることが好
ましい。
に分散させて得られる溶液または分散液を、核粒子に噴
霧し乾燥して核粒子の表面に荷電制御剤を固着させる方
法である。
実にするために、バインダー樹脂を適量含有させてもよ
い。
合撹拌した後、これに熱を加えて核粒子の表面に荷電制
御剤を熱的に固着させる方法である。
れたものをそのままトナーとして用いてもよいし、必要
に応じてさらに分級してもよい。
ルを容易にする観点から、トナー粒子の内部に存在させ
る荷電制御剤と、表面層に存在させる荷電制御剤とは同
種のものであることが好ましい。
る。
電制御剤とを必須の成分として用いるが、必要に応じて
その他のトナー成分を併用してもよい。
脂、スチレンと、アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、マレイン酸エステル等とのスチレンを含む共重合体
樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリメタクリル
酸エステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、炭化水素系樹脂、石油系樹脂、塩素化パラ
フィン等を用いることができる。
トイエロー、ジスアゾイエロー、キノリンイエロー、パ
ーマネントイエロー、ベンガラ、パーマネントレッド、
リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチャンレッ
ドCa塩、ウオッチャンレッドMn塩、レーキレッドC、レ
ーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、ブリリアント
カーミン3B、紺青、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニン、このほかに必要に応じて、橙色、紫色、緑
色等の有色顔料、酸化チタン、オイルブラックのような
白色、黒色の顔料もしくは染料等を用いることができ
る。着色剤の配合量は、バインダー樹脂100重量部に対
して0〜10重量部の範囲である。
N、ニグロシンベース、ブリリアントスピリット、ザボ
ンシュバルツX、セレスシュバルツRG、銅フタロシアニ
ン染料等の染料、含金染料、C.I.ソルベントブラック1,
2,3,5,7、C.I.アシッドブラック123,22,23,28,42,43、
オイルブラック(C.I.No.26150)、スピロンブラック等
の染料、第4級アンモニウム塩、ナフテン酸金属塩、脂
肪酸もしくは脂肪酸の金属石ケン、コロイダルシリカ等
がある。また、荷電制御剤の市販品としては、ボントロ
ンS−34、E−81、E−82、E−87(以上、オリエント
化学工業社製)、スピロンブラックTRH(保土ヶ谷化学
工業社製)、CCA−7(ICI社製)等がある。
は、ワックス等の滑剤、コロイダルシリカ等の流動性付
与剤、低分子量ポリプロピレン等のオフセット防止剤等
がある。
磁性体がトナー成分として用いられる。斯かる磁性体と
しては、各種のフェライト、マグネタイト、ヘマタイト
等の鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、マンガン等の合金
もしくは化合物を用いることができる。磁性体の平均粒
径は1μm以下が好ましく、特に0.5μm以下が好まし
い。磁性の配合量は、トナー全体の20〜60重量%の範囲
である。
トナーに、さらに疎水性シリカ等の流動性向上剤を外部
から添加混合してトナーを構成してもよい。
剤を構成する二成分トナーであってもよく、またキャリ
アを用いずにトナーのみからなる一成分現像剤を構成す
る一成分トナーであってもよい。
発明の実施の態様はこれらに限定されるものではない。
なお、以下において「部」は「重量部」を表す。
平均粒径が11μmの核粒子Aを得た。
御剤(S−34)を微粉砕して得られた平均粒径が約1〜
2μmの粒子を0.1部添加し、これらをヘンシェルミキ
サーにより10分間にわたり混合した。
ろ、核粒子Aの表面に荷電制御剤の粒子が均一に付着し
ていることが確認された。
入し、周速80m/sec、処理温度40〜60℃の条件で、10分
間にわたり機械的処理を行い、処理粒子Aを得た。
したところ、核粒子Aの表面に荷電制御剤が確実に固着
していることが確認された。
10分間にわたり洗浄処理を行ったところ、荷電制御剤の
遊離は観察されなかった。
を行った。すなわち、Perkin−Elmer社製の「PHI Model
560 ESCA/SAM」を用いて、X線出力を15kV,26.7mAと
し、処理粒子Aを両面テープ上に散布してこれを試料台
に固定して、ESCA(XPS)により、荷電制御剤の表面存
在量(x)を測定した。
「HANDBOOK OF X−RAY PHOTOELECTRON SPECTROSCOPY」
(Perkin−Elmer社製)による感度係数から感度補正を
行って元素比率を算出した。
て測定した。
(x)は16(個数%)、荷電制御剤の全体存在量(y)
は0.56重量%、比(x)/(y)の値は28.6であった。
−972,アエロジル社製)を0.4重量%となる割合で外部
から添加して、これをヘンシェルミキサーにより混合し
て本発明のトナー1を得た。
平均粒径が11μmの核粒子Bを得た。
御剤(CCA−7)の粒子を0.2部添加し、ヘンシェルミキ
サーにより10分間にわたり混合した。
Bの表面に荷電制御剤の粒子が均一に付着していること
が確認された。
に投入し、150℃の熱風下、周速50m/secの条件で固着処
理を行い、処理粒子Bを得た。
子Bの表面に荷電制御剤が確実に固着していることが確
認された。
わたり洗浄処理を行ったところ、荷電制御剤の遊離は観
察されなかった。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=22個数%、(y)=0.61重量
%、(x)/(y)=36であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー2を
得た。
を得た。
御剤(TRH)の粒子を0.5部添加して、実施例1と同様に
して処理粒子Cを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=32個数%、(y)=1.39重量
%、(x)/(y)=23であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー3を
得た。
を得た。
御剤(E−82)の粒子を0.5部添加して、実施例1と同
様にして処理粒子Dを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=33個数%、(y)=0.85重量
%、(x)/(y)=38.8であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー4を
得た。
を得た。
御剤(E−82)の粒子を0.5部添加して、実施例1と同
様にして処理粒子Eを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=34個数%、(y)=1.85重量
%、(x)/(y)=18.4であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー5を
得た。
を得た。
御剤(E−82)の粒子を1.0部添加して、実施例2と同
様にして処理粒子Fを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=45個数%、(y)=1.85重量
%、(x)/(y)=24.3であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー6を
得た。
を得た。
御剤(E−82)の粒子を0.1部添加して、実施例2と同
様にして処理粒子Gを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=15個数%、(y)=1.85重量
%、(x)/(y)=8.1であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー7を
得た。
を得た。
御剤(E−82)の粒子を0.1部添加して、実施例2と同
様にして処理粒子Hを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=15個数%、(y)=1.85重量
%、(x)/(y)=8.1であった。
して疎水性シリカを添加し混合して本発明のトナー8を
得た。
核粒子aを得た。
(S−34,オリエント化学工業社製)の粒子を1.0部添加
して、実施例1と同様にして比較用の処理粒子aを得
た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=46個数%、(y)=0.85重量
%、(x)/(y)=54.1であった。
して疎水性シリカを添加し混合して比較用トナー1を得
た。
核粒子bを得た。
(S−82,保土ヶ谷化学工業社製)の粒子を1.0部添加し
て、実施例1と同様にして比較用の処理粒子bを得た。
電制御剤の表面存在量(x)および全体存在量(y)を
測定したところ、(x)=52個数%、(y)=0.86重量
%、(x)/(y)=60.5であった。
して疎水性シリカを添加し混合して比較用トナー2を得
た。
れを一成分系現像剤として用いて、コニカ(株)製のプ
リンター「LP−3015」により、温度10℃,相対湿度20
%、温度20℃,相対湿度55%、温度33℃,相対湿度
85%の各環境条件下において、コピー画像を5万枚にわ
たり連続して形成するテストを行った。
感光体を搭載した一成分系現像剤用の画像形成装置であ
って、反転現像方式を採用した構造のものである。
おいて、1は有機感光体、2は現像スリーブ、3はドク
ターブレード、4はトナーアジテーター、5はトナーホ
ッパー、6はトナーカートリッジである。
ナーがトナーアジテーター4により撹拌され、現像スリ
ーブ2へ搬送される。現像スリーブ2の表面に磁気力に
より担持されたトナーは、ドクターブレード3によって
厚さが規制されて薄層の現像剤層が形成され、現像スリ
ーブ2および/またはドクターブレード3等とによって
摩擦帯電される。この現像剤層が、有機感光体1と現像
スリーブ2とが対向する現像領域に供給されて現像が行
われる。
間隙の最小値すなわち現像ギャップDsdは0.15mmであ
り、ドクターブレード3によって厚さが規制された現像
剤層の厚さは0.20mmである。
が−400〜−200VP-Pの現像バイアスが印加されており、
有機感光体1の表面電位は、未露光部を−580V、露光部
を−80Vとした。
場合は、いずれの環境条件下においても、5万枚に至る
まで反射濃度が1.2以上の高濃度の画像を安定に形成す
ることができた。
℃,相対湿度85%の高湿環境条件下においては、3万枚
を超えた頃より画像濃度の低下が生じ、反射濃度が0.9
程度にまで低下した。
各トナーと、フェライト芯材の表面にスチレン/アクリ
ル樹脂を被覆してなるキャリアとを混合して、トナー濃
度が4重量%の二成分系現像剤を調製し、これらの二成
分系現像剤を用いて、コニカ(株)製のプリンター「LP
−3015」の改良機により、温度10℃,相対湿度20%、
温度20℃,相対湿度55%、温度33℃,相対湿度85%
の各環境条件下において、コピー画像を5万枚にわたり
連続して形成するテストを行った。
器を二成分用現像器に改造したものであり、現像ギャッ
プDsdは0.35mm、現像剤層の厚さは0.20mmとしたほかは
実写テスト1と同様の条件である。
は、いずれの環境条件下においても、5万枚に至るまで
反射濃度が1.2以上の高濃度の画像を安定に形成するこ
とができた。
℃,相対湿度85%の高湿環境条件下においては、3万枚
を超えた頃より画像濃度の低下が生じ、反射濃度が0.9
程度にまで低下した。
れぞれに鉄粉キャリア(DSP−138,同和鉄粉社製)を加
えてトナー濃度が3重量%の現像剤を調製し、これらの
現像剤を振とう機「YS−2型」(ヤヨイ社製)により振
とうさせてトナーの帯電量をブローオフ装置により測定
するテストを行った。
(1分値)、10分経過した時(10分値)、20分経過した
時(20分値)の3点とし、帯電量の経時的な変化を調べ
た。
対湿度20%、温度20℃,相対湿度55%、温度33℃,
相対湿度85%の3通りとし、帯電量の環境依存性を調べ
た。
ば、トナーの摩擦帯電性の経時的な変化が少なく、しか
も環境依存性が少なく、極めて安定した摩擦帯電性を示
すことが明らかである。
対湿度85%の高湿環境条件下において、トナーの摩擦帯
電性の安定性が劣ることが明らかである。
ー粒子の表面のみならず、内部にも強制的に存在させ、
しかも荷電制御剤の表面存在量(x)と全体存在量
(y)を特定の条件を満たすように規定したので、トナ
ーの摩擦帯電性の立上がりが良好であるうえ、トナーの
摩擦帯電性の安定性が格段に優れたものである。
像濃度の低下を伴わずに安定した画像を形成することが
できる。
に、特に高湿の環境条件下においても高濃度の画像を安
定に形成することができる。
部の概略を示す説明図である。 1……有機感光体、2……現像スリーブ 3……ドクターブレード、4……トナーアジテーター 5……トナーホッパー、6……トナーカートリッジ
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも樹脂と着色剤と荷電制御剤とを
含有する静電荷像現像用トナーにおいて、 トナー粒子の表面層に存在する荷電制御剤の量(x)
と、トナー粒子の全体に存在する荷電制御剤の量(y)
が下記式およびを満足することを特徴とする静電荷
像現像用トナー。 式;40≧(x)/(y)≧1 式;5≧(y)≧0.1 (ただし、(x)は荷電制御剤の個数%を表し、(y)
は荷電制御剤の重量%を表す。)
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