JP4625833B2 - 画像形成方法 - Google Patents
画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4625833B2 JP4625833B2 JP2007253614A JP2007253614A JP4625833B2 JP 4625833 B2 JP4625833 B2 JP 4625833B2 JP 2007253614 A JP2007253614 A JP 2007253614A JP 2007253614 A JP2007253614 A JP 2007253614A JP 4625833 B2 JP4625833 B2 JP 4625833B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- charge control
- control agent
- resin
- developer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Description
また、本トナーが高速でも高画像濃度を維持できる現像剤中のトナー濃度(wt%)が4%以上で使用する現像装置での使用に特に優れることを見出した。
(表面元素量測定法)
本発明においては、用いた全体の帯電制御剤のある一定以上の量が表面に存在することが、現像部の線速が早いときや、SLIC現像方式を用いたときや、トナー濃度が高いとき、特に重要である。その表面存在量は使用した帯電制御剤に特徴的な元素の量に換算できる。この表面元素量はESCA(XPS)によって求められる。例えばPHI社製1600S型X線光電子分光装置を用い、X線源としては、MgKα線を200Wの出力で用いる。0.8×2.0mmの分析領域にトナーを散布し、分析を行なえば良い。測定された各元素ピーク強度より帯電制御剤に特徴的な(例えばC、O、N以外で、着色剤などの他の材料に含まれない元素)表面元素濃度をPHI社製提供の相対感度因子を用いて求めればよく、元素%(Atomic%)として求められる。トナー表面の元素量はその他の検出された元素の元素%にそれぞれの原子量をかけたものの和と特定の元素の元素%にその元素の原子量をかけたものとの和に占める特定の元素の元素%にその元素の原子量をかけたものの割合を求めればよい(M重量%)。
粒子全体に含まれる帯電制御剤中の上記元素の量は蛍光X線分析法によって求めることができる。試料3gを10t/cm2の圧力で錠剤成型器により40mmφのペレットを作成し、波長分散型蛍光X線分析装置RIX3000(理学電気製)を用いて、分析すれば良い。あらかじめ既知の量の帯電制御剤を用いて製造されたトナーによって、帯電制御剤の特徴元素のピーク強度によって検量線を作成しておくことが好ましい。粒子全体に含まれる上記元素の含有量は重量%で表わされる(T値)。
さらに、この樹脂粒子に帯電制御剤を混合する際、使用する帯電制御剤の使用量、混合機の回転体の回転速度、混合時間等を適宜制御することにより、上記樹脂粒子表面の帯電制御剤の量を制御可能であり、この樹脂粒子において上記したM/T比になるように粒子表面の帯電制御剤の量を制御したトナーは、さらに良好な画像を与える。
以下、本発明の電子写真用トナーの使用原料その製法についてさらに詳細に説明する。
(変性ポリエステル)
変性ポリエステルとはポリエステルに残された水酸基、酸基などの官能基を利用して他の官能基を持つ化合物と反応させたものを指す。
例えば、ウレア結合で変性されたポリエステル(i)としては、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との反応物などが挙げられる。イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)としては、ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の重縮合物でかつ活性水素基を有するポリエステルをさらにポリイソシアネート(3)と反応させたものなどが挙げられる。上記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられ、これらのうち好ましいものはアルコール性水酸基である。
ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好ましくは1.3/1〜1.02/1である。
ポリイソシアネート(3)の比率は、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、変性ポリエステル中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。末端にイソシアネート基を有するプレポリマー(A)中のポリイソシアネート(3)構成成分の含有量は、通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは2〜20重量%である。0.5重量%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。また、40重量%を超えると低温定着性が悪化する。
本発明においては、前記ウレア結合で変性されたポリエステル(i)単独使用だけでなく、この(i)と共に、変性されていないポリエステル(ii)をトナーバインダー成分として含有させることもできる。(ii)を併用することで、低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が向上し、単独使用より好ましい。(ii)としては、前記(i)のポリエステル成分と同様なポリオール(1)とポリカルボン酸(2)との重縮合物などが挙げられ、好ましいものも(i)と同様である。また、(ii)は無変性のポリエステルだけでなく、ウレア結合以外の化学結合で変性されているものでもよく、例えばウレタン結合で変性されていてもよい。(i)と(ii)は少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。したがって、(i)のポリエステル成分と(ii)は類似の組成が好ましい。(ii)を含有させる場合の(i)と(ii)の重量比は、通常5/95〜80/20、好ましくは5/95〜30/70、さらに好ましくは5/95〜25/75、特に好ましくは7/93〜20/80である。(i)の重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
本発明の着色剤としては公知の染料及び顔料が使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
また、トナーバインダー、着色剤とともにワックスを含有させることもできる。本発明のワックスとしては公知のものが使用でき、例えばポリオレフィンワッックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなど);長鎖炭化水素(パラフィンワッックス、サゾールワックスなど);カルボニル基含有ワックスなどが挙げられる。これらのうち好ましいものは、カルボニル基含有ワックスである。カルボニル基含有ワックスとしては、ポリアルカン酸エステル(カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレートなど);ポリアルカノールエステル(トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなど);ポリアルカン酸アミド(エチレンジアミンジベヘニルアミドなど);ポリアルキルアミド(トリメリット酸トリステアリルアミドなど);およびジアルキルケトン(ジステアリルケトンなど)などが挙げられる。これらカルボニル基含有ワックスのうち好ましいものは、ポリアルカン酸エステルである。本発明のワックスの融点は、通常40〜160℃であり、好ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60〜90℃である。融点が40℃未満のワックスは耐熱保存性に悪影響を与え、160℃を超えるワックスは低温での定着時にコールドオフセットを起こしやすい。また、ワックスの溶融粘度は、融点より20℃高い温度での測定値として、5〜1000cpsが好ましく、さらに好ましくは10〜100cpsである。1000cpsを超えるワックスは、耐ホットオフセット性、低温定着性への向上効果に乏しい。トナー中のワックスの含有量は通常0〜40重量%であり、好ましくは3〜30重量%である。
本発明における帯電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
本発明で使用される樹脂微粒子は、水性分散体を形成しうる樹脂であれば使用でき、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂微粒子としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用が好ましい。
本発明で得られた着色粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤としては、無機微粒子を好ましく用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、5mμ〜2μmであることが好ましく、特に5mμ〜500mμであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。
この他、高分子系微粒子たとえばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
トナーバインダーは以下の方法などで製造することができる。
ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)を、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧しながら生成する水を溜去して、水酸基を有するポリエステルを得る。次いで40〜140℃にて、これにポリイソシアネート(3)を反応させ、イソシアネート基を有するプレポリマー(A)を得る。さらに(A)にアミン類(B)を0〜140℃にて反応させ、ウレア結合で変性されたポリエステルを得る。(3)を反応させる際および(A)と(B)を反応させる際には、必要により溶剤を用いることもできる。使用可能な溶剤としては、芳香族溶剤(トルエン、キシレンなど);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど);エステル類(酢酸エチルなど);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)およびエーテル類(テトラヒドロフランなど)などのイソシアネート(3)に対して不活性なものが挙げられる。ウレア結合で変性されていないポリエステル(ii)を併用する場合は、水酸基を有するポリエステルと同様な方法で(ii)を製造し、これを前記(i)の反応完了後の溶液に溶解し、混合する。
(水系媒体中でのトナー製造法)
本発明に用いる水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。
また、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。
さらに、トナー組成物の粘度を低くするために、ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)が可溶の溶剤を使用することもできる。溶剤を用いたほうが粒度分布がシャープになる点で好ましい。該溶剤は沸点が100℃未満の揮発性であることが除去が容易である点から好ましい。該溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。プレポリマー(A)100部に対する溶剤の使用量は、通常0〜300部、好ましくは0〜100部、さらに好ましくは25〜70部である。溶剤を使用した場合は、伸長および/または架橋反応後、常圧または減圧下にて加温し除去する。
分級操作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことができる。もちろん乾燥後に粉体として取得した後に分級操作を行なっても良いが、液体中で行なうことが効率の面で好ましい。得られた不要の微粒子又は粗粒子は再び混練工程に戻して粒子の形成に用いることができる。その際微粒子又は粗粒子は、ウェットの状態でも構わない。
用いた分散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましいが、先に述べた分級操作と同時に行なうのが好ましい。
また、この混合においては、帯電制御剤の以外にも、混合離型剤微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒子などの異種粒子も同時に混合したり、混合粉体に機械的衝撃力を与えることによって表面で固定化、融合化させ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を防止することもできる。
本発明のトナーを2成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重量部に対してトナー1〜10重量部が好ましい。磁性キャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。
図1は、画像形成装置の断面を示しており、像担持体である感光体ドラム(1)の周囲に近接あるいは接触して、感光体ドラム(1)に一様な電荷を帯電させる帯電ローラ(2)、感光体ドラム(1)上に静電潜像を形成するための露光手段である露光装置(3)、静電潜像を顕像化してトナー像とする現像装置(4)、トナー像を転写紙に転写する転写ベルト(6)、感光体ドラム(1)上の残留トナーを除去するクリーニング装置(8)、感光体ドラム(1)上の残電荷を除電する除電ランプ(9)、帯電ローラ印加電圧及び現像のトナー濃度を制御するための光センサ(10)が配置されている。また、この現像装置(4)にはここでは図示していないトナー補給装置よりトナー補給口を介してトナーが補給される。
感光体(1)は反時計回転方向に回転する。感光体(1)は除電光(9)により除電され、表面電位が0〜−150Vの基準電位に平均化される。次に、帯電ローラ(2)により帯電され、表面電位が−1000V前後となる。次に露光装置(3)で露光され、光が照射された部分(画像部)は表面電位が0〜−200Vとなる。現像装置(4)によりスリーブ上のトナーが上記画像部分に付着する。トナー像が作られた感光体(1)は回転移動し、給紙部(5)より用紙先端部と画像先端部とが転写ベルト(6)で一致するようなタイミングで転写紙が送られ、転写ベルト(6)で感光体(1)表面のトナー像が転写紙に転写される。その後転写紙は定着部(7)へ送られ、熱と圧力によりトナーが転写紙に融着されてコピーとして排出される。感光体(1)上に残った残留トナーはクリーニングブレード(8)により掻き落とされ、その後感光体(1)は除電光(9)により残留電荷が除電されてトナーのない初期状態となり、再び次の作像工程へ移る。
(11)は現像剤担持体、(11−1)、(11−2)はそれぞれ現像主極(P1)及び現像剤搬送極(P5)の法線方向磁束密度分布曲線である。(12)は飛散防止部材であり、図示したようにポリウレタン等の弾性部材(入口シール)(37c)が両面テープ等で貼り付けられている。(13)は現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像ドクタ、(14)は現像剤を装置前側へ搬送するパドル、(15)は現像剤を装置後側へ搬送する搬送スクリュである。
(トナーバインダーの合成)
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、イソフタル酸276部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230℃、8時間反応させた後、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた。これを160℃まで冷却して、32部の無水フタル酸を加え2時間反応させた。さらに、これを80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシアネート188部と2時間反応を行ないイソシアネート含有プレポリマー(1)を得た。次にこのプレポリマー(1)267部とイソホロンジアミン14部を50℃で2時間反応させ、重量平均分子量64000のウレア変性ポリエステル(1)を得た。
ビーカー内に前記のトナーバインダー(1)の酢酸エチル/MEK溶液240部、ペンタエリスリトールテトラベヘネート(融点81℃、溶融粘度25cps)20部、フタロシアニングリーン1.6部、カーボンブラック顔料(MA60、三菱化学社製)8部を入れ、TK式ホモミキサーで60℃、12000rpmで攪拌し、均一に溶解、分散させた。ビーカー内にイオン交換水706部、ハイドロキシアパタイト10%懸濁液(日本化学工業(株)製スーパタイト10)294部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を入れ均一に溶解した。ついで60℃に昇温し、TK式ホモミキサーで12000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液を投入し10分間攪拌した。ついでこの混合液を攪拌棒および温度計付のコルベンに移し、98℃まで昇温して溶剤を除去し、濾別、洗浄、乾燥した後、風力分級し、体積平均粒径が6μmの着色粉体を得た。
測定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、100μmアパーチャーチューブを用いて、2μm以上のトナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。それから、本発明に係わる体積分布から求めた体積基準の体積平均粒径及び体積分布から求めた重量基準の粗粉量(10.1μm以上)、個数分布から求めた個数基準の微粉量(3.17μm以下)を求めた。
帯電制御剤を処理する前までは実施例トナー1と同様に着色粒子を作成した。
得られた着色粉体100部、帯電制御剤(オリエント化学社製ボントロンE−84(亜鉛錯体))0.6部をQ型ミキサー(三井鉱山社製)に仕込み、タービン型羽根の周速を75m/secに設定し、2分間運転、1分間休止を5サイクル行ない、合計の処理時間を10分間とした。この帯電制御剤処理粒子のXPSによって測定されたトナー表面に存在する亜鉛(重量%)と、同じ元素に対して粒子全体に存在する元素量T(重量%)との比(M/T)は460であった。
帯電制御剤を処理する前までは実施例トナー1と同様に着色粒子を作成した。
得られた着色粉体100部、帯電制御剤(オリエント化学社製ボントロンE−84(亜鉛錯体))0.9部をQ型ミキサー(三井鉱山社製)に仕込み、タービン型羽根の周速を75m/secに設定し、2分間運転、1分間休止を5サイクル行ない、合計の処理時間を10分間とした。この帯電制御剤処理粒子のXPSによって測定されたトナー表面に存在する亜鉛(重量%)と、同じ元素に対して粒子全体に存在する元素量T(重量%)との比(M/T)は570であった。
先に合成したトナーバインダー(1) 100部
フタロシアニングリーン 2部
カーボンブラック(MA60、三菱化学社製) 10部
オリエント化学社製、ボントロンE−84 2部
上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで溶融混練し、混練物を圧延冷却した。その後ジェットミルによる衝突板方式の粉砕機(I式ミル;日本ニューマチック工業社製)と旋回流による風力分級(DS分級機;日本ニューマチック工業社製)を行ない、着色粒子を得た。この着色粒子のXPSによって測定されたトナー表面に存在する亜鉛(重量%)と、同じ元素に対して粒子全体に存在する元素量T(重量%)との比(M/T)は15であった。
外添剤処理を施したトナー5重量%とシリコーン樹脂を被覆した平均粒子径が40μmの銅−亜鉛フェライトキャリア95重量%からなる現像剤を調製し、毎分A4サイズの用紙を45枚印刷できるリコー製imagio Neo 450改造機を用いて、以下に示す評価を行なった。
条件2:現像スリーブの線速350mm(トナー濃度3%)
条件3:条件2で現像ユニットをSLIC現像方式に交換したもの(トナー濃度3%)
条件4:条件1のトナー濃度を5%にしたもの
以上の条件で画像濃度7%のA4画像10000枚のランニング評価の後に標準チャートを出力させ、べた画像濃度、細線再現性、機内トナー飛散状態を5段階で評価した。
数字が高いほど良好であり、4、5は合格レベルである
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 給紙部
6 転写ベルト
7 定着部
8 クリーニング装置
9 除電ランプ
10 光センサ
11 現像剤担持体
P1 現像主極
P5 現像剤搬送極
11−1 P1の法線方向磁束密度分布曲線
11−2 P5の法線方向磁束密度分布曲線
12 飛散防止部材
12a 入口シール
13 現像ドクタ
14 パドル
15 搬送スクリュ
37c 弾性部材(入口シール)
Claims (3)
- 静電潜像を担持する静電潜像担持体に現像スリーブにより現像剤を搬送し、該静電潜像担持体表面に現像剤を接触させて現像を行なう電子写真現像方法において、前記現像剤がトナーとキャリアからなるトナー濃度が4%以上の二成分現像剤であり、該トナーが、少なくとも、バインダー樹脂と着色剤を含有するトナー組成物を水系媒体中で分散せしめた後、この乳化分散液の溶媒を除去して得られる着色剤を含有する樹脂粒子に、帯電制御剤を外添のみにより添加して得られるものであり、粒子の表面に存在する帯電制御剤量(M)の、該粒子全体に存在する帯電制御剤量(T)に対する割合(M/T)が200〜500(但し、帯電制御剤以外の成分には存在せず、該帯電制御剤のみに存在する元素に対してXPSによりトナー表面を測定して得られた元素量をM(重量%)と、同じ元素に対して粒子全体に存在する元素量をT(重量%)とする)であることを特徴とする電子写真現像方法。
- 前記トナーが、少なくとも、変性ポリエステルを含むバインダー樹脂と着色剤を含有するトナー組成物を有機溶剤に溶解または分散させ、該溶解物または分散物を水系媒体中で分散せしめ、該変性ポリエステルを伸長反応させた後、この乳化分散液の溶媒を除去して得られる着色剤を含有する樹脂粒子に、帯電制御剤をバインダー樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部用いて外添のみにより混合して得られるものであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真現像方法。
- 現像剤担持体の線速が300mm/sec以上である現像装置を用いる画像形成装置が用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真現像方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253614A JP4625833B2 (ja) | 2002-03-22 | 2007-09-28 | 画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002081952 | 2002-03-22 | ||
JP2007253614A JP4625833B2 (ja) | 2002-03-22 | 2007-09-28 | 画像形成方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003080311A Division JP4040509B2 (ja) | 2002-03-22 | 2003-03-24 | 画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008077093A JP2008077093A (ja) | 2008-04-03 |
JP4625833B2 true JP4625833B2 (ja) | 2011-02-02 |
Family
ID=39349127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007253614A Expired - Fee Related JP4625833B2 (ja) | 2002-03-22 | 2007-09-28 | 画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4625833B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0421862A (ja) * | 1990-05-17 | 1992-01-24 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナー |
JPH0440509B2 (ja) * | 1988-07-07 | 1992-07-03 | Kajima Corp | |
JPH06110333A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-22 | Fujitsu Ltd | 磁気ブラシ現像器 |
JP2000305360A (ja) * | 1999-02-17 | 2000-11-02 | Ricoh Co Ltd | 現像方法、現像装置、磁石ローラ及び画像形成装置 |
JP2001356604A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2002357929A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-12-13 | Ricoh Co Ltd | トナー及びその製造方法 |
JP2004004645A (ja) * | 2002-03-22 | 2004-01-08 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007253614A patent/JP4625833B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0440509B2 (ja) * | 1988-07-07 | 1992-07-03 | Kajima Corp | |
JPH0421862A (ja) * | 1990-05-17 | 1992-01-24 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナー |
JPH06110333A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-22 | Fujitsu Ltd | 磁気ブラシ現像器 |
JP2000305360A (ja) * | 1999-02-17 | 2000-11-02 | Ricoh Co Ltd | 現像方法、現像装置、磁石ローラ及び画像形成装置 |
JP2001356604A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2002357929A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-12-13 | Ricoh Co Ltd | トナー及びその製造方法 |
JP2004004645A (ja) * | 2002-03-22 | 2004-01-08 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008077093A (ja) | 2008-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7110710B2 (en) | Toner for electrophotography, developer using the same, image-forming process cartridge using the same, image-forming apparatus using the same and image-forming process using the same | |
JP5223382B2 (ja) | 静電潜像現像トナー用の有機シリコーン微粒子、トナー用外添剤、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ | |
JP3631468B2 (ja) | カラートナー及びその製造方法 | |
JP2011033823A (ja) | トナーとその製造方法、現像剤、現像剤収容容器および画像形成方法 | |
JP2004037516A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP4040509B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4175504B2 (ja) | 非磁性一成分現像用トナー | |
JP2003140391A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP3964779B2 (ja) | 現像用トナー及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 | |
JP4307857B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP4319405B2 (ja) | 二成分現像剤 | |
JP4625833B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2004109848A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3673518B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4433450B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2004252387A (ja) | 電子写真用トナー、製造方法及び画像形成方法 | |
JP4749964B2 (ja) | トナーの原料油滴の粘度評価方法 | |
JP2004226580A (ja) | 電子写真用トナー及び製造方法 | |
JP4477647B2 (ja) | 現像用トナー及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 | |
JP2006106707A (ja) | 静電荷像現像用トナー及び製造方法、現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP2005091737A (ja) | 静電荷像現像用トナー、現像剤及び画像形成装置 | |
JP4817376B2 (ja) | 画像形成粒子の製造方法、画像形成粒子 | |
JP4777750B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法、電子写真用トナー、電子写真用現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP4806252B2 (ja) | トナー、並びに現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4980698B2 (ja) | トナーの製造方法、トナー、2成分現像剤、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100603 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101012 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101108 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4625833 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |