JP2824932B2 - 自動ステイプラの針座屈検知装置 - Google Patents

自動ステイプラの針座屈検知装置

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JP2824932B2 JP2175813A JP17581390A JP2824932B2 JP 2824932 B2 JP2824932 B2 JP 2824932B2 JP 2175813 A JP2175813 A JP 2175813A JP 17581390 A JP17581390 A JP 17581390A JP 2824932 B2 JP2824932 B2 JP 2824932B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、複写機から排紙された用紙をステイプラ
でクリンチする複写機の自動ステイプラに関し、さらに
詳しくは、ステイプラがクリンチ動作したとき、針の座
屈を検知することのできる自動ステイプラの針座屈検知
装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、複写機から排紙された用紙をクリンチする自動
ステイプラは存在したが、この従来装置はステイプラ自
体を複写機に併設させるために特別に開発したものを使
用して構成していた。
そのために、高価であるばかりか、形状も大きく、複
写機に併設した時、その部分だけが嵩高くなる問題点を
有していた。
これを解決する手段として、事務用として市販されて
いるステイプラを使用することを開発した。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、上述の市販のステイプラや前述の特別に開発
した自動ステイプラにしても、クランチ時に針が座屈し
た場合、これを検知することができない問題点を有して
いた。
そこでこの発明は、上述のステイプラの針が座屈した
とき、これを検知することのできる自動ステイプラの針
座屈検知装置の提供を目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段 この発明は、複写機から排紙トレー上に排紙された用
紙のクリンチ位置を、待機位置から上記クリンチ位置ま
でを往復移動するステイプラでクリンチする自動ステイ
プラであって、上記ステイプラのクリンチガイドとクリ
ンチバーとの間を電気的に絶縁形成し、これらクリンチ
ガイドおよびクリンチバーに、クリンチ時の非導通を検
知して座屈検知信号を出力する針座屈検知回路を接続し
た自動ステイプラの針座屈検知装置であることを特徴と
する。
(ホ)作用 この発明の自動ステイプラの針座空検知装置は、ステ
イプラのクリンチ時に針が座屈すると、クリンチガイド
とクリンチバーとの間が非導通となり、これを針座屈検
知回路が検知して座屈検知信号を出力する。
(ヘ)発明の効果 上述の効果、この発明によれば、クリンチの針が座屈
するとこれを検知することができるので、座屈を知らな
いまま、クリンチ動作を継続するようなことがなくな
り、針の座屈に対して迅速に対処することができる。
しかも、構造も構成も簡単である。
(ト)発明の実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は複写機のソータに自動ステイプラを組込んだ複
写機の自動ステイプラを示し、第1図、第2図に示すソ
ータ10において、該ソータ10は10枚の排紙トレー11…を
上下方向に集積しており、上述の各排紙トレー11…は両
側に取付けているピン12,12が、昇降回転体13,13の周面
に刻設した螺旋に係合し、この昇降回転体13,13の1回
転により、1枚ずつ上昇または下降する。
複写機(図示省略)で複写された用紙は、上下のガイ
ド板14,14で形成する排紙通路15に排出された後、上下
の排紙ローラ16,16で排出される用紙を各排紙トレー11
が1枚ずつ受入れて集積する。
なお、上述のソータ10の構成は周知の技術であるの
で、その詳細は省略する。
上述のソータ10に組込まれる自動ステイプラ20は前述
の昇降回転体13で支持されている排紙トレー11aに集積
の用紙21a,21bに対してクリンチ動作を実行する。
そのために、排紙トレー11aの傾斜に対応して、この
自動ステイプラ20も斜設して構成している(第1図参
照)。
上述の自動ステイプラ20は、第2図も示すように、排
紙トレー11の前端側の一側に配設し、排紙に支障のない
位置を待機位置に設定して、クリンチ動作時には用紙21
a,21bのクリンチ位置Aに移動する。
また、上述の自動ステイプラ20と対向する他側には、
用紙21a,21bの片寄せ機構22を有し、この片寄せ機構22
の片寄せバー23が揺動することで、複数サイズの用紙21
a,21bを基準壁24に接触させて、用紙21a,21bをクリンチ
位置A側に整列する。
次に、前述の自動ステイプラ20の構成を説明する。
すなわち、第3図および第4図に示すように、上述の
自動ステイプラ20はクリンチ機構部30と、移動機構部31
とを並設して構成し、ステイプラ32を搭載する摺動フレ
ーム33はこれらの両機構部30,31を跨って形成してい
る。
上述の摺動フレーム33は平面視でクリンチ機構部30側
が短く、移動機構部31側が長く形成しており(第3図参
照)、また、断面はU字状であって(第4図参照)、背
面視でクリンチ機構部30側の辺が低く水平にして、ステ
イプラ32の載置部34を折曲形成し、また、移動機構部31
側の辺は高く、内側に4個のガイドローラ35…を軸支し
ている(第6図参照)。
上述のガイドローラ35…は、ソータ10に架設した固定
フレーム36に固定のC形レール37の上下のレール辺38,3
8に嵌合することで、この摺動フレーム33を待機位置か
らクリンチ位置Aまでの摺動、さらに、待機位置から外
側の針装填位置までの摺動が可能に支持し、固定フレー
ム36と摺動フレーム33とに張架したスプリング39で摺動
フレーム33を針装填位置側に付勢している。
前述の待機位置からクリンチ位置Aまでの移動は前述
の移動機構部31により駆動し、さらに、待機位置から針
装填位置への移動は移動機構部31の係合を解除すること
で、前述のスプリング39の付勢力で駆動する。
前述のクリンチ機構部30は次のように構成している。
すなわち、第3図、第4図および第5図において、ソ
ータ10側に固定される逆U字状の固定フレーム40の上部
には、駆動軸41を他方の移動機構部31に延出する状態に
軸受し、該駆動軸41は適宜のモータおよび減速ギャー
(図示省略)を介して1回転制御する。
さらに、上述の駆動軸41の下部にはクリンチレバー42
が位置し、このクリンチレバー42は左右1対を前端側で
逆U字状に連結して形成し、基端のそれぞれが支軸43で
前述の固定フレーム40に軸支している。
前述の駆動軸41には偏心形状の1対の回転カム44を前
述のクリンチレバー42に対応して固定し、該回転カム44
の外側面にはカム溝45を刻設し、このカム溝45にはクリ
ンチレバー42に植設したピン46を嵌合させる(第5図参
照)。
そのために回転カム44が1回転すると、カム溝45によ
ってピン46がガイドされるので、クリンチレバー42の遊
端側が1上下動する。
上述のクリンチレバー42の遊端側にはクリンチローラ
47が架設し、該クリンチローラ47の軸部48は長溝49に係
入して上下の変位を可能にすると共に、強い弾力のスプ
リング50により下側に付勢している。
したがって、前述のクリンチレバー42が下動して、そ
のクリンチローラ47がステイプラ32を押下することで、
用紙21a,21bのクリンチ位置Aを針でクリンチすること
ができる。
ステイプラ32を載置する載置部34の前端下部には舌片
51を連設し、この舌片51はステイプラ32がクリンチ位置
Aに移動したとき、固定フレーム36に固定されたストッ
パ52と接して、ステイプラ32をクリンチ位置Aに位置規
制する。
前述の移動機構部31は次のようにして構成している。
すなわち、第3図、第4図および第6図において、前
述の駆動軸41の軸端には略ハート形状の回転カム60を固
定し、この回転カム60に近接して揺動レバー61の上端を
固定フレーム40に支軸62で揺動可能に軸支する。
上述の揺動レバー61には前述の回転カム60と接するロ
ーラ63を軸支し、一端を固定フレーム40に係止したスプ
リング64の他端を揺動レバー61に係止することで、ロー
ラ63が常時回転カム60と圧接するように、揺動レバー61
を回転カム60側に押圧付勢している。
そのため、回転カム60が1回転制御されると、揺動レ
バー61は1往復動することになる。
上述の揺動レバー61の下端には押圧片65を支軸66で枢
着し、該押圧片65の前面上部には当り片67を連設して揺
動レバー61の前面に当接させ、バネ68で押圧付勢してい
る。
前述の摺動フレーム33の底部上面であって、上述の押
圧片65と対向する位置には当接レバー69が位置し、その
当接レバー69の中間部は摺動フレーム33の底部上面に立
設固定した支持部材70に支軸71で軸支し、後端側には前
述の押圧片65と当接するローラ72を軸支すると共に、前
端側の下面は前述の支持部材70に連設したストッパ73に
当接させて、ローラ72が押圧片65と当接する位置を規制
し、スプリング74によって、押圧付勢している。
そのために、前述の揺動レバー61が前方に揺動する
と、押圧片65で当接レバー69が押されて、摺動フレーム
33がクリンチ位置A側に移動し、揺動レバー61が後方に
後退すると、摺動フレーム33を付勢しているスプリング
39によって摺動フレーム33も待機位置に後退することが
できる。
したがって、回転カム60の1回転で揺動レバー61が1
往復動すると、摺動フレーム33も1往復動することにな
り、この移動機構部31の動作に前述のクリンチ機構部30
の動作が同期することで、ステイプラ32は用紙21a,21b
のクリンチ位置Aにクリンチすることができる。
第5図において、前述のステイプラ32はクリンチアー
ム83を載置部34上に固定し、このクリンチアーム83にマ
ガジン84およびハンドル85を軸86で枢着している。
上述のマガジン84の内部には、針87をクリンチ側に押
圧するプッシャ88およびスプリング89を収納しており、
針87が使用されるごとにプッシャ88は前方に移動する。
また、前述のハンドル85にはクリンチバー90を垂下し
ており、これと対向するクリンチアーム83の先端にはク
リンチガイド91を固定し、前述のクリンチバー90が下降
してマガジン84内の針87を押圧してクリンチガイド91に
押し付けることでクリンチすることができる。
上述のクリンチガイド91は電気的絶縁部材92によっ
て、クリンチアーム83に取付けており、前述のクリンチ
バー90とクリンチガイド91とは相互に電気的絶縁状態に
形成している。
第7図は針87の座屈検知回路を示し、第8図はそのタ
イムチャートを示す。
前述のクリンチガイド91はアースに接続し、クリンチ
バー90は、直列に接続した抵抗RとコンデンサCとの接
続点に接続し、またこの接続点には、直列に接続したノ
ット回路N1,N2の一端を接続し、他端はアンド回路A1に
接続している。
また、このアンド回路A1にはクリンチ完了信号が入力
される。
なお、このクリンチ完了信号は、ステイプラ32がクリ
ンチハンドル85を下動して、クリンチしているときに出
力される。
このように構成した座屈検知回路は、ステイプラ32が
クリンチ動作した時、第7図の点線に示すように、針87
が正常にクリンチされると、クリンチバー90とクリンチ
ガイド91とが針87を介して導通するので、前述の完了信
号がアンド回路A1に入力されても、信号が出力されな
い。
しかし、第9図のイ、ロ、ハのように針87が不完全な
クリンチ、または、座屈すると、針87がクリンチガイド
91に到達しないので、クリンチバー90とクリンチガイド
91とが非導通となり、この非導通を検知してアンド回路
A1から座屈検知信号が出力される。
したがって、この座屈検知信号で警報などを駆動する
ことで、針87の座屈を放置することがなくなり、針87の
座屈に対して速やかに対処することができる。
さらに、座屈検知の回路構成も簡単にできる効果を有
する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の針座屈検知回路は、実施例の抵抗R、コン
デンサC、ノット回路N1,N2、およびアンド回路A1で形
成される回路に対応するも、 その他の構成をも含めて、この発明は実施例の構成の
みに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図はソータの断面正面図、 第2図はソータの一部切欠き断面平面図、 第3図は自動ステイプラの一部断面平面図、 第4図は自動ステイプラの一部断面背面図、 第5図はクリンチ機構部の断面側面図、 第6図は移動機構部の一部切欠き断面側面図、 第7図は針の座屈検知回路図、 第8図はそのタイムチャート、 第9図イ、ロ、ハは針の座屈例を示す説明図である。 20……自動ステイプラ、30……クリンチ機構部 31……移動機構部、32……ステイプラ 87……針、90……クリンチバー 91……クリンチガイド、92……絶縁部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複写機から排紙トレー上に排紙された用紙
    のクリンチ位置を、待機位置から上記クリンチ位置まで
    を往復移動するステイプラでクリンチする自動ステイプ
    ラであって、上記ステイプラのクリンチガイドとクリン
    チバーとの間を電気的に絶縁形成し、これらクリンチガ
    イドおよびクリンチバーに、クリンチ時の非導通を検知
    して座屈検知信号を出力する針座屈検知回路を接続した 自動ステイプラの針座屈検知装置。
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