JP2824114B2 - アセタールグラフト共重合体の製造法 - Google Patents
アセタールグラフト共重合体の製造法Info
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Description
フト共重合体の製造法に関するものである。更に詳しく
言えば、本発明は水酸基、カルボキシル基、アミノ基、
酸無水物基、アルコキシ基及びエポキシ基よりなる群か
ら選ばれた官能基を主鎖中に1個以上有した微小粒子状
のエチレン−プロピレン系、エチレン−プロピレン−ジ
エン系、スチレン−ジエン系又は水素添加スチレン−ジ
エン系変性エラストマーの存在下において、ホルムアル
デヒドもしくはトリオキサンを単独重合するか、又はホ
ルムアルデヒドもしくはトリオキサと環状エーテルもし
くは環状ホルマールとを共重合することによって成る耐
衝撃性、柔軟性に優れたアセタールグラフト共重合体の
製造法に関するものである。
特性に優れているため、近年エンジニアリングプラスチ
ックとして需要がますます増大する傾向にある。
ッチ付きIzod値が低く、成形時の残留応力や小さな傷等
が存在すると、破壊しやすいという欠点を有している。
タールとの共重合体が検討されている。
−プロピレン共重合体、変性スチレン−ブタジエン共重
合体等のエラストマーにポリアセタールがグラフトした
構造を有するグラフト共重合体が高い耐衝撃性を有して
いることが開示されている。
位(A)とエラストマー単位(B)とから成るA−B−
Aトリブロック共重合体が優れた耐衝撃性を有している
ことが開示されている。
合溶媒等に完全溶解した系で共重合を行うため、得られ
るアセタール共重合体は粘性を有したスラリー状態と成
り、アセタール共重合体の濾過、乾燥が困難になるとい
う問題が生じ、安定してアセタール共重合体を量産する
ことが生産技術上困難であった。しかも上記問題はアセ
タール共重合体中のエラストマーの導入量が高くなるに
つれて顕著となるため、アセタール共重合体の耐衝撃性
の向上を図る上で大きな障害となっていたのである。
を克服し、ポリアセタールの優れた特性を保持したまま
で、優れた耐衝撃性、柔軟性を有するアセタールグラフ
ト共重合体の製造法を提供することにある。
果、生産技術上容易にアセタールグラフト共重合体を製
造することができ、しかも得られた共重合体が、ポリア
セタールの本来有している優れた特性を損なうことな
く、高い耐衝撃性、柔軟性を有しているところのアセタ
ールグラフト共重合体の製造法を見出した。
基、酸無水物基、アルコキシ基及びエポキシ基よりなる
群から選ばれた官能基を主鎖中に1個以上有したガラス
転移温度−120〜+40℃のソフトセグメントと熱可塑的
な架橋、結合構造をつくるハードセグメントとからなる
エチレン−プロピレン系、エチレン−プロピレン−ジエ
ン系、スチレン−ジエン系又は水素添加スチレン−ジエ
ン系変性エラストマーの存在下において、ホルムアルデ
ヒドもしくはトリオキサンを単独重合する際に、重合系
内において上記変性エラストマーを1,000μm以下の微
小粒子として存在させることを特徴とするアセタールグ
ラフト共重合体の製造法に関するものである。
て具体的に説明する。
タール単位と変性エラストマー単位とから成るグラフト
共重合体である。変性エラストマーが水酸基、カルボキ
シル基、アミノ基、酸無水物基、アルコキシ基よりなる
群から選ばれた官能基を有する場合は、変性エラストマ
ーを幹ポリマーとし、ポリアセタールを枝ポリマーとし
たアセタールグラフト共重合体を得ることができる。ま
た、変性エラストマーの官能基がエポキシ基である場合
は、ポリアセタールを幹ポリマーとし、変性エラストマ
ーを枝ポリマーとしたアセタールグラフト共重合体を得
ることができる。
リマーとアセタールコポリマーが含まれる。アセタール
ホモポリマーとは、オキシメチレン単位(CH2On)
の繰り返しによる重合体であり、ポリマーの末端からの
分解に対し安定化されたものを言う。アセタールコポリ
マーとは、オキシメチレン単位の繰り返しによる連鎖中
に、オキシアルキレン単位がランダムに挿入された構造
を有する重合体である。アセタールコポリマー中のオキ
シアルキレン単位の例としては、オキシエチレン、オキ
シプロピレン、オキシトリメチレン、オキシテトラメチ
レン、オキシブチレン、オキシフェニルエチレン単位等
がある。
ピレン系、エチレン−プロピレン−ジエン系、スチレン
−ジエン系、水素添加スチレン−ジエン系のエラストマ
ーが、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、酸無水物
基、アルコキシ基、エポキシ基よりなる群から選ばれた
いずれかの官能基を主鎖中に1個以上有しているものを
言う。
り、ガラス転移温度の低いソフトセグメントと熱可塑的
な架橋、結合構造をつくるハードセグメントとから成る
共重合体である。
を有するためにはエラストマーのソフトセグメントのガ
ラス転移温度は−120〜+40℃の間にある法が好まし
い。更には、−120〜−20℃の間にある方がより好まし
い。
プがある。
マーである。
エラストマーである。ここでエチレン、プロピレンと共
重合されるジエンには、ジシクロペンタジエン、エチリ
デンノルボルネン、メチレンノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン等がある。
である。ここで、スチレンと共重合されるジエンには、
ブタジエン、イソプレン、シクロペンタジエン等があ
る。
ストマーである。ここで、スチレンと共重合されるジエ
ンには、ブタジエン、イソプレン、シクロペンタジエン
等がある。
酸基、カルボキシル基、アミノ基、酸無水物基、アルコ
キシ基、エポキシ基よりなる群から選ばれた官能基を有
した変性エラストマーである必要がある。これらの変性
エラストマーの存在下でホルムアルデヒド、もしくは、
トリオキサンを重合する際、官能基が水酸基、カルボキ
シル基、アミノ基、酸無水物基、アルコキシ基の場合
は、これらの官能基は分子量調節機能を有し、得られる
アセタールグラフト共重合体のポリアセタール単位の分
子量を調節すると同時に、変性エラストマーを幹ポリマ
ーとし、ポリアセタールを枝ポリマーとするアセタール
グラフト共重合体を得ることができる。変性エラストマ
ーの官能基がエポキシ基の場合は、変性エラストマーの
エポキシ基部分がコモノマーとしてアセタールグラフト
共重合体中に導入され、ポリアセタールを幹ポリマーと
し、変性エラストマーを枝ポリマーとするアセタールグ
ラフト共重合体を得ることができる。
レン−プロピレン系、エチレン−プロピレン−ジエン
系、スチレン−ジエン系、水素添加スチレン−ジエン系
エラストマーを、押出機等を用いて過酸化物の共存下、
もしくは、過酸化物なしで水酸基、カルボキシル基、、
アミノ基、酸無水物基、アルコキシ基、エポキシ基の官
能基を有するビニル化合物で変性する等、慣用の方法を
用いることができる。変性エラストマーが変性されてい
ることの確認は、IR等の一般の解析機器を用いて容易に
判断可能である。
は、次の6つのグループがある。
物がある。例えば、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、p−ヒドロキシ
スチレン、アリルアルコール、ビニルアルコール等があ
る。
ニル化合物がある。例えば、アクリル酸、メタアクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、テトラヒドロフタル酸等がある。
合物がある。例えば、アクリルアミド、メタアクリルア
ミド、m−アミノスチレン、p−ジメチルアミノスチレ
ン等がある。
化合物がある。例えば、無水マレイン酸、無水シトラコ
ン酸、無水イタコン酸、無水テトラヒドロフタル酸等が
ある。
ル化合物がある。例えば、メトキシビニル、ブトキシビ
ニル、p−メトキシスチレン等がある。
化合物がある。p−グリシジルα−メチルスチレン、メ
タアクリル酸グリシジル、アクリル酸グリシジルエチ
ル、メタアクリル酸グリシジルエチル、グリシジルビニ
ル等がある。
性エラストマー全量に基いて、0.05〜20重量%が好まし
く、更には、0.1〜5重量%がより好ましい。更にこれ
らのビニル化合物の官能基が水酸基、カルボキシル基、
アミノ基、酸無水物基、アルコキシ基の場合は、ビニル
化合物の割合が、得られるアセタールグラフト共重合体
のポリアセタール単位の分子量を決定するため、所望の
分子量に対応したビニル化合物の割合を決定する方が好
ましい。
同時に用いてもかまわない。
としては、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル変性エ
チレン−プロピレン系エラストマーアクリル酸2−ヒド
ロキシメチル変性エチレン−プロピレン系エラストマ
ー、アリルアルコール変性エチレン−プロピレン系エラ
ストマー、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル変性ス
チレン−ブタジエン系エラストマー、メタアクリル酸2
−ヒドロキシエチル変性水素添加スチレン−ブタジエン
エラストマー等の水酸基を有する変性エラストマーがあ
る。
吸着、乾燥等の手法によって精製されることが望まし
い。またこれらの変性エラストマーは2種以上混合して
重合に供することもできる。
述べる。本発明の特徴である生産技術上容易にアセター
ルグラフト共重合体を製造するためには、重合系内にお
いて使用する変性エラストマーを微小粒子として存在さ
せる必要がある。
機を用いて粉砕するか、あるいは、変性エラストマーの
製造工程において存在する粒子状態のものをそのまま使
用してもかまわない。
て機能を高めるためには使用する変性エラストマーの粒
子径は小さいほうが好ましい。好ましくは、変性エラス
トマーの粒子系は1,000μm以下がよく、更に好ましく
は500μm以下がよい。
の粒子形状を大きく損なわない程度に多少膨潤している
方が好ましい。これは同様に、官能基を有する変性エラ
ストマーの分子量調節剤として機能を高めるためであ
る。逆に、変性エラストマーの粒子が重合系内において
膨潤し過ぎて、その粒子形状を失っていたり、あるい
は、重合系内において完全に溶解した状態であれば、得
られるアセタールグラフト共重合体は粘性を有したスラ
リー状態となる。よって、アセタールグラフト共重合体
の濾過、乾燥が困難となり、本発明の目的を達すること
ができない。
性エラストマーの割合、即ち、導入量はアセタールグラ
フト共重合体の全重量に基いて0.5〜50重量%が好まし
い。
と、得られるアセタールグラフト共重合体の耐衝撃性は
向上せず、50重量%より大きいと、アセタールグラフト
共重合体は、ポリアセタールの本来有している優れた機
械物性等を失なってしまう。
導入量は5〜40重量%がより好ましい。
くはトリオキサンが用いられる。また共重合において
は、ホルムアルデヒドもしくはトリオキサンと、環状エ
ーテルもしくは環状ホルマールが用いられる。
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ド、エピクロルヒドリン、スチレンオキシド、オキセタ
ン、3,3−ビス(クロルメチル)オキセタン、テトラヒ
ドロフラン、オキセバン等がある。これらの環状エーテ
ルの中でも特にエチレンオキシドが好ましい。
ールホルマール、プロピレングリコールホルマール、ジ
エチレングリコールホルマール、トリエチレングリコー
ルホルマール、1,4−ブタンジオールホルマール、1,5−
ペンタンジオールホルマール、1,6−ヘキサンジオール
ホルマールがある。これらの環状ホルマールの中でも特
にエチレングリコールホルマール、ジエチレングリコー
ルホルマール及び1,4−ブタンジオールホルマールが好
ましい。
ド、トリオキサン100重量部に対して0.03〜100重量部、
より好ましくは、0.1〜50重量部が用いられる。
媒、アニオン重合触媒が用いられる。
化錫、四塩化チタン、三塩化アルミニウム、塩化亜鉛、
三塩化バナジウム、五弗化アンチモン、三弗化ホウ素、
三弗化ホウ素ジエチルエーテレート、三弗化ホウ素アセ
チックアンハイドレート、三弗化ホウ素トリエチルアミ
ン錯化合物等の三弗化ホウ素配位化合物等のいわゆるフ
リーデル・クラフト型化合物、過塩素酸、アセチルパー
クロレート、ヒドロキシ酢酸、トリクロル酢酸、p−ト
ルエンスルホン酸等の無機酸及び有機酸、トリエチルオ
キソニウムテトラフロロボレート、トリフェニルメチル
ヘキサフロロアンチモネート、アリルジアゾニウムヘキ
サフロロホスフェート、アリルジアゾニウムテトラフロ
ロボレート等の複合塩化合物、ジエチル亜鉛、トリエチ
ルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド等の
アルキル金属等がある。
リウム等のアルカリ金属、ナトリウム−ナフタリン、カ
リウム−アントラセン等のアルカリ金属錯化合物、水素
化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水素化カルシ
ウム等のアルカリ土類金属水素化物、ナトリウムメトキ
シド、カリウムt−ブトキシド、カリウムオクトキシド
等のアルカリ金属アルコキシド、カプロン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カリウム等のカルボン酸アルカリ金属
塩、カプロン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム
等のカルボン酸アルカリ土類金属塩、n−ブチルアミ
ン、ジブチルアミン、ジステアリルアミン、トリオクチ
ルアミン、プリジン等のアミン、アンモニウムステアレ
ート、テトラブチルアンモニウムメトキシド、テトラブ
チルアンモニウムオクタノエート、ジメチルジステアリ
ルアンモニウムアセテート、トリメチルベンジルアンモ
ニウムアセテート、トリメチルベンジルアンモニウムメ
トキシド等の第4級アンモニウム塩、テトラメチルホス
ホニウムプロピオネート、トリメチルベンジルホスホニ
ウムエトキシド、テトラブチルホスホニウムステアレー
ト等のホスホニウム塩、トリブチル錫クロライド、ジエ
チル錫ジラウレート、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、トリブ
チル錫ラウレート等の4価有機錫化合物、n−ブチルリ
チウム、エチルマグネシウムブロマイド等のアルキル金
属、トリスアセチルアセトンコバルト等の有機キレート
化合物等がある。
常ホルムアルデヒドもしくはトリオキサン100重量部に
対し、0.0005〜5重量部の範囲で用いられる。単独重合
又は共重合は、無溶媒もしくは有機媒体中で行われる。
は、例えばn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタン、シクロヘキサン、シクロペンタン等
の脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、塩化エチレン、トリクロルエチレン等のハロゲン
化脂肪族炭化水素;クロルベンゼン、o−ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素がある。これらの有
機媒体は単独で用いても良く、或いは2種以上混合して
用いても差し支えない。
トマー粒子が適度に膨潤するような組み合わせで選ばれ
る方が好ましい。
溶媒の場合には20〜210℃の間がより好ましく、有機媒
体を使用する場合には−10〜120℃の間がより好まし
い。
の間で設定される。
か、或いは重合体を媒体より分離することによって重合
は完了する。通常得られた重合体は、不安定末端を加水
分解にて除去するか或いは不安定末端をエステル化等の
方法で封鎖するかによって安定化される。安定化された
アセタールグラフト共重合体は、安定剤が添加され実用
に供される。
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何
ら限定されるものではない。
件は次のとおりである。
2、最大孔径100〜150μm)を用いて濾過し、濾過のし
やすさ、濾過に要する時間をもって相対的に判断した。
使用した変性エラストマーの可溶溶媒の沸点下で約5時
間抽出操作を行う。このアセタールグラフト共重合体を
5.0gを正確に測りとり、1N塩酸溶液100ml中に加え130
℃、2時間の条件下でアセタールグラフト共重合体中の
ポリアセタール部分を完全に分解させる。更に、分解残
渣を洗浄、乾燥した後、分解残渣の重量、即ち、アセタ
ールグラフト共重合体中の変性エラストマーの導入量を
求めた。
キシエチル変性エチレン−プロピレン系エラストマー
(以下変性EPRと略す)を用いた。この変性EPRは主鎖中
に水酸基8個有し、数平均分子量6×104、ポリプロピ
レン含有率30重量%のものであり、慣用の粉砕機を用い
て−160℃の条件下で冷凍粉砕し、その粒子径が150μm
以下のものである。
を脱水処理されたシクロヘキサン10中に懸濁させた。
シクロヘキサンで満たされた12の重合槽の中へ、その
変性をEPR 250g/Hr、純度99.9%、のホルムアルデヒド
を1,000g/Hr、シクロヘキサンを5/Hr、また、重合触
媒としてテトラブチルアンモニアアセテートを0.15g/Hr
で4時間連続的に供給した。この間、重合温度は60℃に
維持した。
でおり、ガラスフィルター(G2)を用いてこの重合スラ
リーを濾過したところ、容易に素早く粒子と重合溶媒に
分けることができた。
安定化を行い、本発明で言うアセタールグラフト共重合
体を得た。
量は18.9重量%であった。
安定剤を加えた後、30mmφの口径を有する2軸押出機
で、シリンダー温度200℃、スクリュー回転数100rpm、
吐出量約5kg/Hrの条件下で溶融混練し、ペレット状のア
セタールグラフト共重合体を得た。このペレットを十分
乾燥させた後、シリンダー温度200℃の条件下で射出成
形し成形片を作成した後、Izod衝撃値、曲げ弾性率を測
定した。
2と、本発明で言う優れた耐衝撃性、柔軟性を有してい
ることが判明した。
えたこと以外は、実施例−1と同様に評価した。評価結
果を表−1にまとめて示した。
アセタールグラフト共重合体を得ることができ、得られ
るアセタールグラフト共重合体は本発明で言う優れた耐
衝撃性、柔軟性を有していることが判明した。
えたこと以外は、実施例−1と同様に評価した。同じ
く、評価結果を表−1にまとめて示した。変性エラスト
マーのいずれの粒子径においても、得られるアセタール
グラフト共重合体は本発明で言う優れた耐衝撃性、柔軟
性を有していた。
は、実施例−1と同様に評価した評価結果を表−2にま
とめて示した。
ルグラフト共重合体を製造することができ、得られたア
セタールグラフト共重合体は本発明で言う優れた耐衝撃
性、柔軟性を有していた。
されたメタアクリル酸グリシジル変性エチレン−プロピ
レン系エラストマーを用いた。この変性エラストマー
を、2枚のΣ羽根を有するニーダーに5,000g加え、更
に、トリオキサン15kg、エチレンオキシド750g、三弗化
ホウ素0.50g、メチラール50gを加え、80℃で45分間重合
した。次いで、このニーダーにトリエチルアミン1,200
g、水5kgを加え、150℃で30分撹拌することによって、
重合体を安定化せしめた。この重合体に安定剤を加え30
mmφ単軸押出機でペレタイズし、後は実施例−1同様に
評価を行なった。
合系においても得られるアセタールグラフト共重合体は
非常に良好な結果を有していた。
処理されたトルエン10中へ完全溶解させ、シクロヘキ
サン中へ変性EPRが250g/Hrとなるように連続的に供給し
たこと以外は、実施例−1と同様に操作した。
なり、重合溶媒中には明らかに粒子状となったアセター
ルグラフト共重合体は見られなかった。
重合スラリーからアセタールグラフト共重合体と重合溶
媒を分離するのに極めて長い時間を要した。又、粒子に
なりきれていないアセタールグラフト共重合体が濾液側
に抜け出し濾液は白濁した。このようにエラストマーを
溶媒に安全溶解させて使用する場合は、実生産技術上不
可能と言わざるを得ない。
処理されたトルエン20中へ完全溶解させ、シクロヘキ
サン中へ変性EPRが500g/Hrとなるように連続的に供給し
たこと以外は、比較例−1と同様に操作した。
いて濾過したところ、全く濾液は出てこず濾過不能であ
った。
かつアセタールグラフト共重合体中の変性エラストマー
の導入量が本比較例で示す程度に高くなれば、もはや実
生産技術上アセタールグラフト共重合体を安定して製造
することは全く不可能といわざるを得ない。
成る耐衝撃性、柔軟性に優れたアセタールグラフト共重
合体が、生産技術上容易に製造することができるように
なった。
Claims (15)
- 【請求項1】水酸基、カルボキシル基、アミノ基、酸無
水物基、アルコキシ基及びエポキシ基よりなる群から選
ばれた官能基を主鎖中に1個以上有したガラス転移温度
−120〜+40℃のソフトセグメントと熱可塑的な架橋、
結合構造をつくるハードセグメントとからなるエチレン
−プロピレン系、エチレン−プロピレン−ジエン系、ス
チレン−ジエン系又は水素添加スチレン−ジエン系変性
エラストマーの存在下において、ホルムアルデヒドもし
くはトリオキサンを単独重合する際に、重合系内におい
て上記変性エラストマーを1,000μm以下の微小粒子と
して存在させることを特徴とするアセタールグラフト共
重合体の製造法。 - 【請求項2】水酸基、カルボキシル基、アミノ基、酸無
水物基、アルコキシ基及びエポキシ基よりなる群から選
ばれた官能基を主鎖中に1個以上有したガラス転移温度
−120〜+40℃のソフトセグメントと熱可塑的な架橋、
結合構造をつくるハードセグメントとからなるエチレン
−プロピレン系、エチレン−プロピレン−ジエン系、ス
チレン−ジエン系又は水素添加スチレン−ジエン系変性
エラストマーの存在下において、ホルムアルデヒドもし
くはトリオキサンと環状エーテルもしくは環状ホルマー
ルとを共重合する際に、重合系内において上記変形エラ
ストマーを1,000μm以下の微小粒子として存在させる
ことを特徴とするアセタールグラフト共重合体の製造
法。 - 【請求項3】エラストマーが、エチレン−プロピレン系
エラストマーである請求項1又は2記載のアセタールグ
ラフト共重合体の製造法。 - 【請求項4】エラストマーが、エチレン−プロピレン−
ジエン系エラストマーである請求項1又は2記載のアセ
タールグラフト共重合体の製造法。 - 【請求項5】エラストマーが、スチレン−ジエン系エラ
ストマーである請求項1又は2記載のアセタールグラフ
ト共重合体の製造法。 - 【請求項6】エラストマーが、水素添加スチレン−ジエ
ン系エラストマーである請求項1又は2記載のアセター
ルグラフト共重合体の製造法。 - 【請求項7】変性エラストマーを製造するために用いる
ビニル化合物が、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、p−ヒドロキシ
スチレン、アリルアルコール、ビニルアルコールである
請求項1〜6のいずれかに記載のアセタールグラフト共
重合体の製造法。 - 【請求項8】変性エラストマーを製造するために用いる
ビニル化合物が、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒ
ドロフタル酸である請求項1〜6のいずれかに記載のア
セタールグラフト共重合体の製造法。 - 【請求項9】変性エラストマーを製造するために用いる
ビニル化合物が、アクリルアミド、メタクリルアミド、
m−アミノスチレン、p−ジメチルアミノスチレンであ
る請求項1〜6のいずれかに記載のアセタールグラフト
共重合体の製造法。 - 【請求項10】変性エラストマーを製造するために用い
るビニル化合物が、無水マレイン酸、無水シトラコン
酸、無水イタコン酸、無水テトラヒドロフタル酸である
請求項1〜6のいずれかに記載のアセタールグラフト共
重合体の製造法。 - 【請求項11】変性エラストマーを製造するために用い
るビニル化合物が、メトキシビニル、ブトキシビニル、
p−メトキシスチレンである請求項1〜6のいずれかに
記載のアセタールグラフト共重合体の製造法。 - 【請求項12】変性エラストマーを製造するために用い
るビニル化合物が、p−グリシジルα−メチルスチレ
ン、メタアクリル酸グリシジル、アクリル酸グリシジル
エステル、メタアクリル酸グリシジルエチル、グリシジ
ルビニルである請求項1〜6のいずれかに記載のアセタ
ールグラフト共重合体の製造法。 - 【請求項13】変性エラストマーを製造するために用い
るビニル化合物が変性エラストマー全量に基づいて、0.
1〜5重量%である請求項1〜12のいずれかに記載のア
セタールグラフト共重合体の製造法。 - 【請求項14】変性エラストマーの粒子径が500μm以
下である請求項1〜13のいずれかに記載のアセタールグ
ラフト共重合体の製造法。 - 【請求項15】アセタールグラフト共重合体中の変性エ
ラストマーの割合が、アセタールグラフト共重合体の全
量に基づいて0.5〜50重量%である請求項1〜14のいず
れかに記載のアセタールグラフト共重合体の製造法。
Priority Applications (8)
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