JP2823968B2 - プレミックス打設船 - Google Patents

プレミックス打設船

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JP2823968B2
JP2823968B2 JP6693891A JP6693891A JP2823968B2 JP 2823968 B2 JP2823968 B2 JP 2823968B2 JP 6693891 A JP6693891 A JP 6693891A JP 6693891 A JP6693891 A JP 6693891A JP 2823968 B2 JP2823968 B2 JP 2823968B2
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guide tube
premix
barge
casting
pipe
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Inventor
保彦 大道
Original Assignee
大道エンジニヤリング株式会社
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレミックス打設船に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モータリゼーションの発達にとも
なって道路網の整備が重大な社会問題になっており、そ
の一端として海や川を横断する道路が計画されることも
少なくない。例えば、関東地方においては東京湾によっ
て隔てられた神奈川県川崎市と千葉県木更津市とを短時
間で連絡できるように東京湾を横断する道路を建設する
ことが決定されている。この道路計画では木更津沖に人
工島を構築し、木更津からその人工島までは橋を架けて
その橋に道路を建築し、人工島から川崎まではトンネル
を掘削してそのトンネルの中に道路を建設するようにな
っている。トンネルのうち人工島の近くのトンネル導入
部ではトンネル及び道路の勾配を一定以下にする必要が
あるので、基盤改良として海底の土砂を一定の深さまで
全部あるいは一部を砂に置き換えた後、その改良された
基盤の上にプレミックスを打設し、そのプレミックスの
内部にトンネルを形成するという工法が我が国で初めて
採用されることになった。
【0003】この工法で使用されるプレミックスとは山
砂90〜95重量%に対しセメント10〜5重量%を混
ぜたものであり、硬化後の強度が低く容易に掘削できる
という特長を備えている。この工法を研究するうちに、
プレミックスはコンクリート等に比べると所定の強度が
出るまでに時間がかかり、一度に多量のプレミックスを
打設すると海水等に洗われて海中に散逸し易いことが分
かった。従って、多量のプレミックスを海中に散逸させ
ることなく海底の所定の位置に打設するためには、プレ
ミックスを海上に浮かべた台船から打設管で海底の近く
まで導き、小分けにして少しずつ打設することが最適で
あることが分かった。しかしながら、少量のプレミック
スを打設するには小径の打設管を使用する必要があり、
打設管の径に比べると水深が非常に大きくなるので、海
流、波動、打設の反動等によって打設管の先端が∞字形
状に振動してその位置が不安定になり、正確な打設がで
きなくなるおそれがある。
【0004】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、プレミックスを海底の所定の位置に正確に打
設できるようにしたプレミックス打設船を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプレミック
ス打設船は、上記の目的を達成するため、例えば図1に
示すように、揚上装置1を有する台船2と、台船2から
海底に達する長さ及び所定以上の剛性を有し、揚上装置
1により水中に懸垂支持されるガイド管3と、このガイ
ド管3に沿って設けられ、ガイド管3に昇降可能に支持
される打設管4と、ガイド管3に支持され、打設管4を
昇降させる昇降駆動装置5とを備え、上記揚上装置1の
ワイヤー12a,12bの経路中に、水面の波動に伴う
台船2の昇降により生じるワイヤー12a,12bの余
長を吸収する余長吸収部7を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作 用】本発明においては、揚上装置1でガイド管3
をその先端が海底に突き刺さるまで降ろすことにより、
ガイド管3の下端を位置決めすることができる。また、
ガイド管3の上端は台船2の位置を位置決めし、台船2
に対するガイド管3の上端部の位置を位置決めすること
によりガイド管3の上端部を位置決めすることができ
る。このように位置決めされたガイド管3に打設管4を
支持させることにより、打設管4の海流、波動、打設の
反動等による振動がガイド管3によって抑制され、打設
管4の先端(下端)の位置が安定する。そして、海面の
波動により台船2が上下動するが、この上下動に伴って
生じるワイヤー12a・12bの余長は余長吸収部7に
よって吸収されるので、台船2の上昇に伴ってガイド管
3の下端が海底から引き抜かれることがない。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例に係るプレミックス打設船
を図1ないし図6に基づき説明すれば、以下の通りであ
る。図2及び図3に示すように、台船2上にはAデッキ
21、Bデッキ22、Cデッキ23及びDデッキ24の
4層のデッキ21〜24が構築され、Aデッキ21に揚
上装置1のウインチ11が艤装される。このウインチ1
1から繰り出されたワイヤー12aの経路は、ウインチ
11から上方に向かい、Bデッキ22の下側でM字形を
描いて下方に向け変えられ、Aデッキ21の下側でU字
形を描いて再び上方に向け変えられ、Dデッキ24から
別の2本のワイヤー12bで吊り下げられたウェイト6
に連結される。ウェイト6を吊り下げているワイヤー1
2bは、図4に示すように、一端がDデッキ24に固定
され、この一端から下方に向かい、ウェイト6の上端に
支持させたシーブ13に巻き掛けることにより逆U字形
を描いて上に向け変えられ、Dデッキ24上で逆U字形
を描いて再び下方に向かいガイド管3の中間部に連結さ
れる。また、図1に示すように、ウインチ11から繰り
出されたワイヤー12aのM字形経路部分に別のウェイ
ト7aを吊り下げ、このM字形経路部分とウェイト7a
とで水面の波動に伴う台船2の昇降により生じるワイヤ
ー12a・12bの余長を吸収する余長吸収部7を構成
する。
【0008】図1に示すように、上記ガイド管3は縦軸
方向に立ててワイヤー12bに吊り下げられ、Aデッキ
21に設けた位置決めローラ25によってその軸心位置
を位置決めされる。そして、揚上装置1によって、打設
時にはその先端が海底に突き刺さるまで吊り下げられ、
引揚げ時にはその先端が台船2の上甲板26上まで引揚
げられる。
【0009】また、図6に示すように、上記ウェイト6
内には水槽6aが形成され、この水槽6aへの張水量を
調節することによりウェイト6の重量を調節できるよう
にしている。上記ガイド管3の一側に沿って打設管4が
昇降可能に配置される。この打設管4はガイド管3に適
当な間隔を置いて設けられた支持アーム14(図5参
照)を介して昇降可能に支持されるとともに、昇降駆動
装置5によってガイド管3に対して昇降駆動される。こ
の昇降装置5の設置箇所は特に限定されないが、ここで
はコンパクト化を図るためにガイド管3内の上部に配置
される。昇降駆動装置5の構成も特に限定されないが、
ここでは、ガイド管3内への収納が容易であり、かつ、
制御が容易である電動ジャッキで構成している。
【0010】打設管4の下端部には海底あるいは打設し
たプレミックスの上面を検出するセンサ8と、プレミッ
クスの打設及びその停止を制御するバルブ9が設けられ
る。また、打設管4の上端は接続ホース10を介してプ
レミックス供給装置に接続される。このプレミックス打
設船においては、ガイド管3の軸心位置が位置決めロー
ラ25によって台船2に位置決めされているので、台船
2を位置決めすることにより、ガイド管3の軸心位置を
位置決めすることができる。また、ガイド管3の先端を
海底に下ろして突き刺さすことにより、ガイド管3の下
端を位置決めすることができる。ここで、ガイド管3の
長さは水深に対応して、台船2から海底に達する長さに
設定されているので、ガイド管3の重量はガイド管3の
長さによって異なる。しかしながら、ウェイト6の水槽
6aへの張水量を調節することにより、ガイド管3の水
底への着地圧は任意の一定値に調整される。また、海面
の波動により台船2が上下動するが、この上下動に伴っ
て生じるワイヤー12a・12bの余長は余長吸収部7
によって吸収されるので、台船2の上昇に伴ってガイド
管3の下端が海底から引き抜かれることはない。
【0011】打設管4は、このようにして海中に位置決
めされるガイド管3に支持してあるので、打設管4の海
流、波動、打設の反動等による振動がガイド管3によっ
て抑制され、打設管4の先端(下端)の位置が安定す
る。その結果、海底の所定の位置にプレミックスを打設
することができる。また、プレミックスを打設すること
によりセンサ8が検出する海底あるいはプレミックスの
上面は次第に高くなるが、この海底あるいはプレミック
スの上面の上昇に対応して昇降駆動装置5で打設管4を
上昇させ、この上昇量を検出することによりプレミック
スの打設量を確認することができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、台船か
ら海底に突き刺されるガイド管に打設管を支持させると
ともに、揚上装置のワイヤーの経路中に、波動に伴う台
船の昇降により生じるワイヤーの余長を吸収する余長吸
収部を設けているので、打設管の海流、波動、打設の反
動等による移動を抑制することができ、打設管の先端の
位置を安定させて海底の所定の位置に正確にプレミック
スを打設することが可能であり、さらに海面の波動によ
り上下動する台船に対し、この上下動に伴って生じるワ
イヤーの余長を余長吸収部によって吸収して、台船の上
昇に伴うガイド管下端の海底からの引き抜きを防止する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプレミックス打設船の
構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るプレミックス打設船の
縦断正面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るプレミックス打設船の
縦断側面図である。
【図4】そのワイヤリングの要部を示す側面図及び平面
図である。
【図5】そのガイド管への打設管の支持構造の平面図で
ある。
【図6】そのガイド管着地圧調整用ウェイトの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 揚上装置 2 台船 3 ガイド管 4 打設管 5 昇降駆動装置 6 ウェイト 6a 水槽 7 余長吸収部 12a・12b ワイヤー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚上装置(1) を有する台船(2) と、台船
    (2) から海底に達する長さ及び所定以上の剛性を有し、
    揚上装置(1) により水中に懸垂支持されるガイド管(3)
    と、このガイド管(3) に沿って設けられ、ガイド管(3)
    に昇降可能に支持される打設管(4) と、ガイド管(3) に
    支持され、打設管(4) を昇降させる昇降駆動装置(5) と
    を備え、上記揚上装置(1) のワイヤー(12a) ・(12b) の
    経路中に、水面の波動に伴う台船(2) の昇降により生じ
    るワイヤー(12a) ・(12b) の余長を吸収する余長吸収部
    (7)を設けたことを特徴とするプレミックス打設船。
  2. 【請求項2】 上記揚上装置(1) がガイド管(3) の水底
    への着地圧を減殺するウェイト(6) を有し、このウェイ
    ト(6) が内部に水槽(6a)を備え、ガイド管(3) の重量に
    対応して水槽(6a)への張水量を調節することにより重量
    調節可能に構成された請求項1に記載のプレミックス打
    設船。
  3. 【請求項3】 上記昇降駆動装置(5) がガイド管(3) の
    内部に配置される請求項1または2に記載のプレミック
    ス打設船。
JP6693891A 1991-03-29 1991-03-29 プレミックス打設船 Expired - Lifetime JP2823968B2 (ja)

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JPH04350214A JPH04350214A (ja) 1992-12-04
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106522233A (zh) * 2016-11-04 2017-03-22 四川共拓岩土科技股份有限公司 一种上下浮动式水面平台及施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106522233A (zh) * 2016-11-04 2017-03-22 四川共拓岩土科技股份有限公司 一种上下浮动式水面平台及施工方法

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JPH04350214A (ja) 1992-12-04

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