JP2823643B2 - 特装車のエンジン回転数制御装置 - Google Patents

特装車のエンジン回転数制御装置

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JP2823643B2
JP2823643B2 JP7266490A JP7266490A JP2823643B2 JP 2823643 B2 JP2823643 B2 JP 2823643B2 JP 7266490 A JP7266490 A JP 7266490A JP 7266490 A JP7266490 A JP 7266490A JP 2823643 B2 JP2823643 B2 JP 2823643B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエンジン回転数の制御装置に係り、特に塵芥
収集車等の特装車において油圧駆動装置の運転時のエン
ジン回転数を多段階制御するための制御装置に関する。
〔従来の技術〕
特装車、例えば塵芥収集車の積込装置では、走行用の
エンジンを動力源として利用し、このエンジンに積込装
置の油圧駆動装置に圧油を供給する油圧ポンプを連結し
ている。従来は、エンジンのアクセル系にソレノイドや
油圧シリンダを連結し、積込装置を運転するときにはこ
のソレノイド等を作動させてエンジンを一定の回転数ま
で上昇させている(例えば、実開昭62−157705号公報参
照)。しかし、一律にエンジン回転数を上昇させるので
は、低負荷時の燃費の浪費、また騒音上の問題があっ
た。
このため、マイクロコンピュータを応用して積込装置
の負荷に応じてエンジン回転数を細かく制御するように
した制御装置が提案されている(例えば、特公昭62−30
11号公報参照)。この制御装置は、エンジンのスロット
ルレバーにステッピングモータを連結し、エンジンの回
転数と積込装置を駆動する可変容量プランジャポンプの
負荷とを入力としてマイクロコンピュータで上記ステッ
ピングモータの作動制御を行い、エンジンの回転数を作
業負荷に応じた最適値に制御しようとするものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、塵芥収集車をはじめとする特装車で
は、その目的用途に応じて多様な架装シャシーになって
いるので、車種によってアクセル系のストロークや作業
負荷が異なる。上記のエンジン回転数制御装置を適用す
るには、車種ごとに設計制作しなければならず、単価が
高くなる難点がある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有す
る問題点を解消し、ロータリーアクチュエータとリンク
機構の組み合わせにより簡素な構成で製作費が安価であ
り、また、特装車のエンジンのアクセル系に汎用的に適
用可能な特装車のエンジン回転数制御装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、装置全体の第
1のブラケットと、この第1ブラケットの上面を回動可
能な第2のブラケットと、上記第2ブラケットに載設さ
れた第1のロータリーアクチュエータと、上記第1ブラ
ケットに固定された第2のロータリーアクチュエータ
と、この第2ロータリーアクチュエータの配置位置とは
反対側の第2ブラケットの近くに回動自在に軸支された
エンジンのスロットルレバーが連動するリンクプレート
とを備え、上記第1ロータリーアクチュエータの回転軸
に軸着された第1アームと、上記リンクプレートとを第
1のリンク部材で連結するとともに、このリンクプレー
トと第2ロータリーアクチュエータの回転軸に軸着され
た第2のアームとを第2のリンク部材によって上記第1
リンク部材の外側で連結し、さらに、上記第2アームと
第2ブラケットとを第3のリンク部材によって連結した
ことを特徴とするものである。
また、本発明は、回動自在に軸支されエンジンのスロ
ットルレバーが連動するリンクプレートと、このリンク
プレートに対して並列的に配置される第1のロータリー
アクチュエータ、第2のロータリーアクチュエータと、
スライダ上に揺動自在にその中心を支点に支承された揺
動レバーとを備え、上記揺動リンクの一端部に第1ロー
タリーアクチュエータの回転軸に軸着された第1アーム
を第1のリンク部材を介し連結するとともに、他端部に
第2ロータリーアクチュエータの回転軸に軸着された第
2アームを第2のリンク部材を介し連結し、上記揺動レ
バーの支軸から軸方向に偏心した位置を支点としてリン
クプレートと揺動アームを第3のリンク部材によって連
結したことを特徴とするものである。
〔作 用〕
請求項1に対応する本発明によれば、第1のロータリ
ーアクチュエータを単独で作動させたとき、第2のロー
タリーアクチュエータを単独で作動させたときとでは、
リンクプレートの角変位量が異なり、また、第1ロータ
リーアクチュエータ、第2ロータリーアクチュエータの
双方を作動させたときには、第2ロータリーアクチュエ
ータは第2ブラケットを所定角度回動させ、この第2ブ
ラケット上の第1ロータリーアクチュエータがリンクプ
レートを最大の角変位量で回動させる。このリンクプレ
ートの3段階の角変位量に対応してスロットルレバーが
作動するので、エンジンの回転数を3段階に制御するこ
とができる。
また、請求項3に対応する本発明によれば、第1のロ
ータリーアクチュエータを単独で作動させたとき、第2
のロータリーアクチュエータを単独で作動させたときと
で夫々スライダ上に非拘束の状態で支承される揺動レバ
ーが反対方向に回動し、この揺動レバーとリンクプレー
トとを連結する第3リンク部材の支点が当該揺動レバー
の支軸に対して偏心しているので、いずれか一方のロー
タリーアクチュエータ作動時のリンクプレートの角変位
量が大きくなる。そして、第1ロータリーアクチュエー
タ、第2ロータリーアクチュエータの双方を作動させた
ときには、揺動レバーは回動せずにスライダとともに変
位し、リンクプレートの角変位量が最大となる。このリ
ンクプレートの3段階の角変位量に対応してスロットル
レバーが作動するので、エンジンの回転数を3段階に制
御することができる。
〔実施例〕
以下、本発明による特装車のエンジン回転数制御装置
の一実施例について添付の図面を参照して説明する。
第1図は、本実施例によるエンジン回転数制御装置の
平面図、第2図は、同制御装置の側面図である。符号1
は、装置全体の構成要素が取り付けられる第1のブラケ
ットを示す。この第1ブラケット1に対して、第2ブラ
ケット2が設けられ、この第2ブラケット2はその一隅
角部において軸3を介し第1ブラケット1の上面を回動
自在に支承されている。本発明の制御装置は、一対のロ
ータリーアクチュエータを備えており、本実施例では、
上記第2ブラケット2に第1のロータリーソレノイド4
が設置され、また、これと間隔をおいて第2のロータリ
ーソレノイド5が第1ブラケット1に対して固定されて
いる。これら第1ロータリーソレノイド4、第2ロータ
リーソレノイド5には夫々、その回転軸6、7に第1ア
ーム8、第2アーム9が軸着されている。
なお、第1ロータリーソレノイド4、第2ロータリー
ソレノイド5とも、内蔵コイルスプリングによってその
回転軸6、7は反時計方向に常時付勢されている。従っ
て、励磁されていない状態では、図示しないストッパに
よって、第1アーム8、第2アーム9とも、第1図の初
期位置に位置することになる。
第1ブラケット1の一端部側、すなわち、第2ロータ
リーソレノイド5の設置位置の反対側の第2ブラケット
2近くには、支点軸10によって回動自在にリンクプレー
ト11が支持されている。このリンクプレート11は、第2
図に示されるように、コ字状の部材であって、その下側
板11aには、走行用のエンジンのスロットルレバーに連
結されたプッシュプルケーブル12の端部が継手13を介し
て繋着される。なお、このプッシュプルケーブル12は、
ケーブル受け14を通して引き込まれるものである。この
場合、当該リンクプレート11の時計回りの回転方向は、
エンジン回転数の増速方向に設定されている。
一方、このリンクプレート11の上側板11bには、次述
するリンク部材が遊嵌する受け部材15a、15bが設けられ
ている。この受け部材15a、15bは、上側板11bに対して
スイベルのように回転できるように取り付けられてお
り、従って、当該リンクプレート11の回動位置によらず
リンク部材が摺動可能に挿通されるようになっている。
そこで、上記リンクプレート11は、第1ロータリーソ
レノイド4、第2ロータリーソレノイド5の夫々の第1
アーム8、第2アーム9とリンク部材16、19を介して連
結される。すなわち、第1リンク部材16の先端が、受け
部材15a、15b上のうち、内側の受け部材15aに挿通され
るととも、他端が第1アーム8に対して回動自在に支点
17でピン結合された継手部材18に調整ナット18aを介し
て螺合されている。同様に、第2のリンク部材19は、外
側の受け部材15bに挿通され、他端が、第2アーム9に
対して回動自在に支点20でピン結合された継手部材21に
調整ナット21aを介し螺合している。この場合、この第
2リンク部材19は、回転軸7と支点20の間の距離が第1
リンク部材16における回転軸6と支点17の間の距離より
も大きくなるように、当該第1リンク部材16の外側に連
結される。このような第1リンク部材16、第2リンク部
材19の所定位置には、ストッパ22、23が固着され、この
ストッパ22、23がその所定の回動位置でリンクプレート
11の受け部材15a、15bに当接し、それ以上第1リンク部
材16、第2リンク部材19が挿通されず、その結果、リン
クプレート11が回動するようになっている。そして、第
1リンク部材16、第2リンク部材19は、ストッパ22と支
点17、ストッパ23と支点20の間の距離が、夫々調整ナッ
ト18a、21aによって変えることによってストッパ22、23
の受け部材15a、15bに対する遊びを調整可能に連結され
ている。
ここで、第1ロータリーソレノイド4が配設された第
2ブラケット2は、引張ばね24によって図において、反
時計回りに付勢されている。この第2ブラケット2を所
定の回転位置に規制するためにテーブルストッパ25が配
設されている。上記引張ばね24は第1ブラケット1に固
定されたタブ26と、第2ブラケット2に固定されている
受け板27の間にその両端を係着させるように装着されて
いる。
上記当接板27には、貫通孔27aが形成されている。こ
の貫通穴27aには、第3のリンク部材28の先端が挿通さ
れ、その他端が、第2アーム9に対して回動自在に支点
29でピン結合された継手部材30に調整ナット30aを介し
螺合し、この第3リンク部材28によって第2ブラケット
2と第2ロータリーソレノイド5の第2アーム9とは連
結されている。また、第3リンク部材28には、ストッパ
31が固着され、当該第2アーム9の所定の回転位置でこ
のストッパ31が上記受け板27当接し、これによって、第
2アーム9の回動に伴って第2ブラケット2が引張ばね
24に抗して回動するようになっている。このような第3
リンク部材28も支点29とストッパ31の距離を調整ナット
30aによって適宜変えることで、ストッパ31の遊びを調
整可能に連結されている。なお、本実施例では、ロータ
リーアクチュエータとしてロータリーソレノイドを用い
ているが、これに限定されるものではなく、例えば、プ
ッシュプル型円筒ソレノイドを用いて構成することも可
能である。
本実施例によるエンジン回転数の制御装置は、以上の
ように構成されるものであり、次に、その作用について
説明する。
このエンジン回転数の制御装置では、第1ロータリー
ソレノイド4、第2ロータリーソレノイド5について、
いずれか一方、若しくは両者を選択的に励磁することに
よって、リンクプレート11の角変位量を切り替え、これ
によってエンジンの回転数を3段階に制御しようとする
ものである。
まず、第1ロータリーソレノイド4だけを励磁し、エ
ンジンの回転数をアイドリング字の回転数から第1速の
回転数に上昇させる場合につき説明する。第3図は、こ
のときの動作を示したものである。上記第1ロータリー
ソレノイド4の励磁によって、第1アーム8が所定の角
変位量で時計方向に回動する。この第1アーム8に連結
された第1リンク部材16のストッパ22がリンクプレート
11の受け部材15aに当接することから、リンクプレート1
1は、支点軸10を中心に角変位ωだけ回動するに至
る。この結果、当該リンクプレート11は、その角変位ω
に対応してプッシュプルケーブル12をエンジンの増速
方向に引き、これによってエンジンの回転数は第1速に
切り替わる。
なお、以上の動作において、第2ロータリーソレノイ
ド5の第2アーム9とリンクプレート11とを連結する第
2リンク部材19は、リンクプレート11の回動を阻害する
ようなことはない。すなわち、この第2リンク部材19の
先端部は、リンクプレート11の受け部材15bに対して遊
嵌しており、リンクプレート11がこの第2リンク部材19
のストッパ23から離間する方向に回動するため、リンク
プレート11の動きには影響を及ぼさない。
次に、第2ロータリーソレノイド5のみを励磁し、エ
ンジンの回転数を第2速にする。このときの動作は第4
図に示されている。すなわち、上記第2ロータリーソレ
ノイド5の励磁によって、第2アーム9が所定の角変位
量で時計方向に回動する。これによって、第2アーム9
に連結された第2リンク部材19のストッパ23がリンクプ
レート11の受け部材15bに当接する。この結果、当該リ
ンクプレート11は、第2アーム9の回動に連動して角変
位量ωだけ回動しプッシュプルケーブル12をエンジン
の増速方向に引くことになる。この場合、第2リンク部
材19は、第1リンク部材16よりも大きな回動半径を有す
る。従って、第1ロータリーソレノイド4、第2ロータ
リーソレノイド5は夫々を励磁したときの回転角が同じ
であっても角変位量ωは、角変位量ωよりも大き
く、エンジンの回転数がさらに増速されて第2速に切り
替わる。
なお、第2アーム9の回動に伴って、第3リンク部材
28のストッパ31が第2ブラケット2の受け板27に当接す
ることから、この第2ブラケット2が軸3を中心に時計
方向に引張ばね24の引張力に抗して図中一点鎖線で示す
位置から実線で示す位置まで回動する。この場合、当該
第2ブラケット2上の第1ロータリーソレノイド4は励
磁されていないため、リンクプレート11を回動させる作
用を担わない。
第1ロータリーソレノイド4および第2ロータリーソ
レノイド5の両方を励磁すると、エンジンの回転数は最
大の第3速に切り替わる。このときの動作は第5図に示
されている。すなわち、第2ロータリーソレノイド5の
励磁によって、上述したように第2ブラケット2が回動
することから、この第2ブラケット2上の第1ロータリ
ーソレノイド4の第1アーム8は初期位置から時計方向
にαだけ相対的に変位していることになる。この位置か
ら第1アーム8が回動するので、第1アームの回動に伴
うリンクプレート11の角変位量は最大のωとなる。こ
の時、第2ロータリーソレノイド5の励磁に伴い第2ア
ーム9が回動しても、第2リンク部材19は、リンクプレ
ート11の受け部材15bを挿通するのみでそのストッパ23
が当接するに至らないので、実質的に当該第2ロータリ
ーソレノイド5は、第2ブラケット2の回動にのみ関与
する。こうして、リンクプレート11が最大の角変位量で
回動することになるので、プッシュプルケーブル12は、
最大限増速方向に引かれ、これによってエンジンの回転
数は第3速に切り替えられる。
以上のようにして、2つのロータリーソレノイド4、
5を選択的に励磁し、その回転をリンクを介してリンク
プレート11に伝達しその角変位量に応じてエンジン回転
数を3段階に切り替えることができる。特装車、例え
ば、塵芥収集車では、積込装置の作業サイクルは安全
性、積み込み能率の観点から自ずから規制されるので、
エンジンの回転数を広い範囲で細かく制御するのは、実
際的でなくむしろ3段階程度の制御が実用上十分な効果
を奏するものである。
また、塵芥収集車では、その目的、用途に応じて設け
られる架装シャシーが多岐に亘り、作業負荷やアクセル
系のストロークは車種によって異なる。これに対して、
本実施例の回転数制御装置では、第1リンク部材16、第
2リンク部材19、第3リンク部材28の夫々において、適
宜、調整ナット18a、21a、30aを用いてストッパ22、2
3、31との間の遊びを調節することによってリンクプレ
ート11の角変位量を自在に調節できる。従って、回転制
御装置を架装シャシーの種類によらず汎用的に適用する
ことができる。
次に、他の実施例によるエンジン回転数制御装置につ
いて説明する。この場合、上記第1実施例と同一の構成
要素には同一の参照符号が付されている。
この第2実施例では、リンクプレート11に対し並列的
な位置関係で2つのロータリーアクチュエータが配置さ
れ、これらはブラケット1において固定されている。す
なわち、第6図に示されるように、第1ロータリーソレ
ノイド4、第2ロータリーソレノイド5は、ブラケット
1において前方すなわち、プッシュプルケーブル12が引
き込まれる側に並列的に配置される。このプッシュプル
ケーブル12が継手13を介して連結されるリンクプレート
11は、この第2実施例では、平板な長尺な板材からな
り、その後端部が支点軸10によって回動自在に支持され
ている。
一方、ブラケット1の後方には、スライダ40が配設さ
れる。このスライダ40は、スライドシャフト41a、41bに
摺動自在に嵌合し、このスライドシャフト41a、41bに案
内されてプッシュプルケーブル12の引き方向と平行な方
向に移動できるようになっている。そして、このスライ
ダ40の上面部において、揺動レバー42が支軸43を支点と
して揺動自在に支承されている。
上記揺動レバー42の端部には夫々、ピン44、45を介し
て第1リンク部材46、第2リンク部材47の一端部が連結
され、これら第1リンク部材46、第2リンク部材47の他
端部は、夫々第1ロータリーソレノイド4、第2ロータ
リーソレノイド5の回転軸6、7に軸着された第1アー
ム8、第2アーム9の夫々の先端部にピン48、49を介し
て連結されている。
また、上記揺動レバー42とリンクプレート11とは、第
3のリンク部材50によって連結されている。第7図に示
されるように、揺動レバー42には、屈曲腕51が取り付け
られており、この屈曲腕51の水平な端部に上記第3リン
ク部材50の一端部がピン52を介して連結されている。こ
の場合、特に、揺動レバー42の支軸43の位置に対してリ
ンク50の支点であるピン52の位置が揺動レバー42の軸方
向に偏心するように、所定のオフセット量Cが設定され
るものである。上記リンク50の他端部は、ピン53を介し
てリンクプレート11の中間位置に連結されている。
なお、参照符号54a乃至54cはストッパを示し、このス
トッパ54a乃至54cはブラケット1の側壁からスライダ4
0、揺動レバー42に対向するように螺入されており、こ
れらストッパ54a乃至54cの螺入長さを適宜調節すること
によって、スライダ40、あるいは揺動レバー42の変位の
限界を調整できるようになっている。
次に、以上のように構成される第2実施例によるエン
ジン回転数制御装置の作用について説明する。
この実施例でも第1実施例と同様に、第1ロータリー
ソレノイド4、第2ロータリーソレノイド5のいずれか
一方、若しくは両方を選択的に励磁することによって、
リンクプレート11の角変位量を切り替え、これによって
エンジンの回転数を3段階に制御しようとするものであ
る。
先ず、第1ロータリーソレノイド4を励磁し、エンジ
ンの回転数を第1速にする場合について説明する。第8
図は、このときの動作を示したものである。すなわち、
上記第1ロータリーソレノイド4の励磁によって、第1
アーム8が所定の角変位量で時計方向に回動する。この
第1アーム8の動きは第1リンク部材46を介してスライ
ダ40上に支軸43を介して支承されている揺動レバー42に
伝達される。この場合、揺動レバー42は、ピン45におい
て第2リンク部材47によって拘束されているので、揺動
レバー42の回動を許容するためにスライダ40自体がスラ
シドシャフト41a、41bに沿って矢印方向に変位する。こ
の結果、揺動レバー42は、実質的にピン45を中心として
回動しスライダ40に対しては相対的に支軸43を中心に時
計方向に回動する。そして、この揺動レバー42と第3リ
ンク部材50を介して連結されているリンクプレート11
は、支点軸10を中心に反時計方向にエンジンの回転数が
アイドリング時の回転数にある初期位置から角変位量ω
だけ回動することになる。これによって、当該リンク
プレート11は、その角変位量ωに対応してスロットル
ケーブル12をエンジンの増速方向に引き、エンジンの回
転数は第1速に切り替えられる。なお上記揺動レバー42
には上記ストッパボルト54a乃至54cのうち、ストッパボ
ルト54aが当接することによって回動限界が規制され
る。従って、ストッパ54aの螺入長さを調整することに
よって、リンクプレート11の角変位量ωを調節でき
る。
次に、第2ロータリーソレノイド5を励磁し、エンジ
ンの回転数を第2速にする。このときの動作は第9図に
示されている。すなわち、上記第2ロータリーソレノイ
ド5の励磁によって、第2アーム9が所定の角変位量で
時計方向に回動する。この第2アーム8の変位は第2リ
ンク部材47を介して揺動レバー42に伝達される。この場
合、上記揺動レバー42は第1リンク部材46との連結点で
あるピン44を拘束されている点として、上記した第1速
に切り替えるときとは異なり、実質的にピン44を中心と
する回動をし、スライダ40に対しては相対的に支軸43を
中心として反時計方向に回動することになる。また、こ
のような揺動レバー42の回動が許容されるように、当該
スライダ40は、スライドシャフト41a、41bに沿って矢印
方向に変位する。全体としての当該揺動レバー42の回動
によってリンクプレート12は、反時計方向に角変位量ω
だけ回動することになる。この場合、揺動レバー42の
支軸43して軸方向にオフセット量Cでピン45側に偏心す
るように第3リンク部材50の支点52の位置が設定されて
いるので、支点距離が大きく、従って、第1速のときの
角変位量ωよりも大きくなるようになっている。従っ
て、この角変位量ωに対応してプッシュプルケーブル
12をエンジンの第1速に比べてさらに増速方向に引くこ
とになるので、エンジンの回転数は、第2速に切り替え
られる。なお、リンクプレート11の角変位量ωを調節
するには、揺動レバー42の回動限界位置を規制するスト
ッパ54bの螺入長さを適宜調節すればよい。
さらに、エンジンの回転数を第3速に切り替える場合
には、第1ロータリーソレノイド4および第2ロータリ
ーソレノイド5を励磁する。このときの動作は第10図に
示されている。すなわち、揺動レバー42に対して、第1
ロータリーソレノイド4は、これを時計方向に、逆に第
2ロータリーソレノイド5は、反時計方向に回動させよ
うとする。従って、このように揺動レバー42には、第1
リンク部材46、第2リンク部材47を介して互いに反対方
向に回動させる動きが伝達されるので、この揺動レバー
42を支持するスライダ40が矢印方向にスライドシャフト
41a、41bに沿って移動する。この結果、第3リンク部材
50を介してスライダ40と連動するリンクプレート11は、
支点軸10を中心として反時計方向に回動する。この場
合、リンクプレート11の角変位量ωは、図示されるよ
うに最大となり、プッシュプルケーブル12の増速方向に
最大限引くので、これによってエンジンの回転数は第3
速に切り替えられる。なお、リンクプレート11の角変位
量ωを調整するには、スライダ40の移動限界位置を規
制するストッパ54cの螺入長さを調整すればよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、2
つのロータリーアクチュエータを選択的に作動させるこ
とによってリンクプレートの角変位量を切り替え3段階
のエンジン回転数の制御を機械的な簡易な構成で達成す
ることができる。また、リンクプレートの角変位量を任
意に設定調整できるので、特装車のエンジンのアクセル
系に汎用的に適用することができるようになるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるエンジン回転数制御装置の一実施
例を示す平面図、第2図は当該エンジン回転数制御装置
の側面図、第3図は当該エンジン回転数制御装置におい
てエンジン回転数を第1速に切り替えたときの平面図、
第4図は、当該エンジン回転数制御装置においてエンジ
ン回転数を第2速に切り替えたときの平面図、第5図
は、当該エンジン回転数制御装置においてエンジン回転
数を第3速に切り替えたときの平面図、第6図は、他の
実施例によるエンジン回転数制御装置の平面図、第7図
は、第6図のエンジン回転数制御装置のA方向矢視図、
第8図は、第6図のエンジン回転数制御装置においてエ
ンジン回転数を第1速に切り替えたときの平面図、第9
図は、第6図のエンジン回転数制御装置においてエンジ
ン回転数を第2速に切り替えたときの平面図、第10図
は、第6図のエンジン回転数制御装置においてエンジン
回転数を第3速に切り替えたときの平面図である。 1……第1ブラケット、2……第2ブラケット、4……
第1ロータリーソレノイド、5……第1ロータリーソレ
ノイド、8……第1アーム、9……第2アーム、11……
リンクプレート、12……プッシュプルケーブル、15a、1
5b……受け部材、16……第1リンク部材、19……第2リ
ンク部材、22、23……ストッパ、27……受け板、28……
第3リンク部材、31……ストッパ、40……スライダ、42
……揺動レバー、46……第1リンク部材、47……第2リ
ンク部材、50……第3リンク部材、54a〜54c……ストッ
パ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧駆動装置に圧油を供給する油圧ポンプ
    装置が連結された走行用エンジンのスロットルレバーを
    アクチュエータによって作動し、上記エンジンの回転数
    を増減するようにした特装車のエンジン回転数制御装置
    において、装置全体の第1のブラケットと、この第1ブ
    ラケットの上面を回動可能な第2のブラケットと、上記
    第2ブラケットに載設された第1のロータリーアクチュ
    エータと、上記第1ブラケットに固定された第2のロー
    タリーアクチュエータと、この第2ロータリーアクチュ
    エータの配置位置とは反対側の第2ブラケットの近くに
    回動自在に軸支されエンジンのスロットルレバーが連動
    するリンクプレートとを備え、上記第1ロータリーアク
    チュエータの回転軸に軸着された第1アームと、上記リ
    ンクプレートとを第1のリンク部材で連結するととも
    に、このリンクプレートと第2ロータリーアクチュエー
    タの回転軸に軸着された第2のアームとを第2のリンク
    部材によって上記第1リンク部材の外側で連結し、さら
    に、上記第2アームと第2ブラケットとを第3のリンク
    部材によって連結したことを特徴とする特装車のエンジ
    ン回転数制御装置。
  2. 【請求項2】リンクプレートに第1リンク部材、第2リ
    ンク部材が遊嵌する受け部材を夫々回転自在に設けると
    ともに第2ブラケットに第3リンク部材が遊嵌する受け
    部材を設け、第1リンク部材、第2リンク部材、第3リ
    ンク部材の夫々にその回動に伴い上記受け部材に当接す
    るストッパを設け、第1リンク部材を第1アームに対
    し、第2リンク部材、第3リンク部材を第2アームに対
    し夫々ストッパの遊びが調整可能なように連結したこと
    を特徴とする請求項1記載の特装車のエンジン回転数制
    御装置。
  3. 【請求項3】油圧駆動装置に圧油を供給する油圧ポンプ
    装置が連結された走行用エンジンのスロットルレバーを
    アクチュエータによって作動し、上記エンジンの回転数
    を増減するようにした特装車のエンジン回転数制御装置
    において、回動自在に軸支されエンジンのスロットルレ
    バーが連動するリンクプレートと、このリンクプレート
    に対して並列的に配置される第1のロータリーアクチュ
    エータ、第2のロータリーアクチュエータと、スライダ
    上に揺動自在にその中心を支点に支承された揺動レバー
    とを備え、上記揺動リンクの一端部に第1ロータリーア
    クチュエータの回転軸に軸着された第1アームを第1の
    リンク部材を介し連結するとともに、他端部に第2ロー
    タリーアクチュエータの回転軸に軸着された第2アーム
    を第2のリンク部材を介し連結し、上記揺動レバーの支
    軸から軸方向に偏心した位置を支点としてリンクプレー
    トと揺動アームを第3のリンク部材によって連結したこ
    とを特徴とする特装車のエンジン回転数制御装置。
  4. 【請求項4】スライダ、揺動レバーの変位する限界位置
    を規制するストッパを備えることを特徴とする請求項3
    記載の特装車のエンジン回転数制御装置。
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