JP2518124Y2 - ロータリ除雪車のエンジン回転数調節機構 - Google Patents

ロータリ除雪車のエンジン回転数調節機構

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JP2518124Y2
JP2518124Y2 JP4837193U JP4837193U JP2518124Y2 JP 2518124 Y2 JP2518124 Y2 JP 2518124Y2 JP 4837193 U JP4837193 U JP 4837193U JP 4837193 U JP4837193 U JP 4837193U JP 2518124 Y2 JP2518124 Y2 JP 2518124Y2
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義章 古川
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株式会社日本除雪機製作所
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、2系統のアクセル手段
によりエンジン回転数を調節するロータリ除雪車のエン
ジン回転数調節機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリ除雪車は通常1台のエンジンで
車両の走行と除雪装置の駆動とを行なっている。これ
は、除雪時の走行速度が非常に遅く、ほとんどのエンジ
ン動力を除雪装置の駆動に消費できること及び回送時に
は除雪動力が不要で、エンジン動力の全てを走行に使用
可能であるという理由によるものである。そして、エン
ジン回転数とは別に走行速度をコントロールして、走行
速度と作業速度とを別々に制御できるようになってい
る。これは、除雪負荷の大小に係らず、除雪装置による
投雪距離を一定に保つためである。すなわち、エンジン
の負荷としては、除雪による作業負荷と走行速度に応じ
た走行負荷とがあるが、除雪すべき雪の量が多く作業負
荷が大きいときには走行速度を遅くして走行負荷を小さ
くし、逆に雪の量が少なく作業負荷が小さいときには走
行速度を早くして走行負荷を大きくし、エンジン負荷を
一定に保って投雪距離が一定になるようにしている。も
し、走行速度と作業速度とを別個に制御できない場合に
は、雪の量が多く除雪負荷が大きいと投雪距離が短くな
り、雪の量が少なく除雪負荷が小さいときには投雪距離
が長くなってしまう。なお、ロータリ除雪車では、除雪
作業時は常にフルスロットルであり、走行速度をコント
ロールすることによりエンジン負荷を調節してエンジン
回転数を制御し、通常、エンジントルクが最大となる回
転数すなわち最も効率のよい回転数で作業するようにし
ている。
【0003】図2は、一般的なロータリ除雪車の動力伝
達装置を示すものである。この図において、エンジン1
1で発生した動力は、変速機12に至り走行用動力と作
業用動力とに二分される。走行用動力は油圧ポンプ13
及び油圧モータ14を経て副変速機及び分配機15に伝
達され、さらに前後輪16、17に伝達される。一方、
作業用動力は、変速機12から除雪装置18に伝達され
る。
【0004】このような動力伝達装置を有するロータリ
除雪車における、従来のエンジン回転数調節機構を図面
に基づいて説明する。
【0005】図3に示すように、エンジン11の燃料噴
射ポンプ21の噴射量調節レバー21aに上下2枚のス
リット板22、23が摺動可能に装着されている。スリ
ット板22はアクセルレバー24にワイヤ26により連
結され、スリット板23はアクセルリンケージ25にワ
イヤ26により連結されている。そして、アクセルレバ
ー24を実線で示すアイドリング位置iから点線で示す
全開位置fの方向に回動させるか、アクセルペダル27
を同じくiからfの方向に踏み込むことにより、噴射量
調節レバー21aを図中反時計回りに回動させ燃料の噴
射量を増大させ、エンジン11の回転数を上昇させる。
逆に、アクセルレバー24をfからiの方向に回動させ
るか、アクセルペダル27の踏み込みを軽くすると、噴
射量調節レバー21aが図中時計回りに回動し燃料の噴
射量を減少させ、エンジン11の回転数を下降させる。
また、アクセルレバー24は摩擦板30を備えており、
任意の位置(傾斜角)に保持することができる。
【0006】ところで、図4に示すように、上下2枚の
スリット板22及び23は、噴射量調節レバー21aの
止め金29がそのスリット内を自由に摺動するようにな
っている。従って、アクセルレバー24またはアクセル
ペダル27により、一方のスリット板が移動した場合で
も、他方のスリット板はそのままの位置に停止してい
る。
【0007】次に、一般的なロータリ除雪車の走行速度
の制御機構について、図2、3を参照して説明する。前
述したように、走行用動力は変速機12から油圧ポンプ
13及び油圧モータ14を介して副変速機及び分配機1
5に伝達され、さらに前後輪16、17に伝達される。
油圧ポンプ13の流量制御弁31は前後進無段変速レバ
ー(以下、変速レバーという)32により制御され、油
圧ポンプ13の流量をコントロールする。すなわち、変
速レバー32の傾角に比例して流量制御弁31が作動
し、油圧ポンプ13による油圧動力を増減させて走行速
度をコントロールする。
【0008】上記のようなエンジン回転数調節機構及び
走行速度制御機構を有するロータリ除雪車において、除
雪作業時はアクセルレバー24によりエンジン11の回
転数を最大に保ち、除雪負荷に応じて変速レバー32を
操作して走行速度を調整する。そして、回送時にはアク
セルペダル27によりエンジン11の回転数を制御する
とともに、変速レバー32を操作して走行速度を調整す
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
ロータリ除雪車においては大型のディーゼルエンジンが
搭載されることが多く、上述のエンジン回転数調節機構
によれば、燃料ポンプ21の燃料噴射量の調節に大きな
操作力が要求され、アクセルレバー24及びアクセルペ
ダル27の操作が重いという問題があった。また、大き
な操作力が必要なことからアクセルレバー24及びアク
セルペダル27が大型化するという問題もあった。
【0010】本考案は、従来のロータリ除雪車のエンジ
ン回転数調節機構における上述の問題を解決し、小型で
操作力の小さなロータリ除雪車のエンジン回転数調節機
構を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本考案に
よって、2系統のアクセル手段が別個に燃料供給量を制
御してエンジン回転数を調節可能なロータリ除雪車のエ
ンジン回転数調節機構において、接点位置に応じた電圧
を出力する二つのポテンショメータと、該二つのポテン
ショメータの各出力電圧に応じた制御信号を出力するマ
イクロコンピュータと、該マイクロコンピュータの制御
信号に応じた制御動作を行なう制御手段と、該制御手段
により制御されるアクチュエータであって前記エンジン
の燃料供給手段に接続されその燃料供給量を制御するア
クチュエータとを有することにより解決される。
【0012】
【作用】ポテンショメータの出力電圧を調整することに
より、マイクロコンピュータ及び制御手段を介してアク
チュエータを制御し、エンジンへの燃料供給量を制御し
てその回転数を調節する。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1に示す本実施例のロータリ除雪車のエ
ンジン回転数制御機構は、ロータリアクセル1、ペダル
式アクセル2、マイクロコンピュータ3、電磁比例油圧
制御弁4、油圧アクチュエータ5等により構成される。
ロータリアクセル1は回転つまみ6及び回転式ポテンシ
ョメータ8からなり、回転つまみ6を回すことによりそ
の回転角に応じた電圧をポテンショメータ8が出力す
る。また、ペダル式アクセル2は、アクセルペダル7、
回転式ポテンショメータ9及び両者を連結するリンク1
0a、10bからなり、アクセルペダル7を踏み込むこ
とによりその踏み込み角に応じた電圧をポテンショメー
タ9が出力する。ロータリアクセル1及びペダル式アク
セル2からの出力はマイクロコンピュータ3に入力す
る。マイクロコンピュータ3は入力電圧に応じて電磁比
例油圧制御弁4を制御するための制御電流を出力する。
電磁比例油圧制御弁4は、油圧アクチュエータ(本実施
例では油圧シリンダ)5に供給する油圧を入力電流に比
例して制御する。油圧シリンダ5は、電磁比例油圧制御
弁4の制御によりピストンロッド5aを伸縮させる。ピ
ストンロッド5aの先端は、エンジン11の燃料噴射ポ
ンプ21の噴射量調節レバー21aに枢着されており、
ピストンロッド5aの伸縮により燃料噴射ポンプ21の
燃料噴射量が調節され、エンジン11の回転数がコント
ロールされる。
【0015】回転つまみ6の回転量及びアクセルペダル
7の踏み込み量がゼロのとき、油圧シリンダ5のピスト
ンロッド5aは伸長しており、このときエンジン11は
アイドリングの状態にある。そして、回転つまみ6が開
方向に向かって回されるかアクセルペダル7が踏み込ま
れるに従ってピストンロッド5aは縮小し、シリンダ5
内に引き込まれる。その結果、噴射量調節レバー21a
が図中反時計回りに回動しエンジン11の回転数は上昇
する。回転つまみ6の回転量またはアクセルペダル7の
踏み込み量が最大になったときにエンジン11の回転数
も最大となる。なお、ロータリアクセル1とペダル式ア
クセル2とは、それぞれ別個にエンジン回転数を制御す
ることができる。
【0016】本実施例のエンジン回転数調節機構におい
て、噴射量調節レバー21aの回動は油圧シリンダ5に
より行なっている。そして、油圧シリンダのピストンロ
ッド5aの伸縮は、ポテンショメータ8、9からの出力
電圧に応じて制御される。従って、回転つまみ6の回転
及びアクセルペダル7の踏み込みはポテンショメータ
8、9を回すだけの力しか必要とせず、大きな操作力は
必要としない。そのため、小さな操作力で容易にエンジ
ン回転数を調節することができる。また、小さな操作力
で済むことからロータリアクセル1及びペダル式アクセ
ル2を小型化することができる。さらに、ロータリアク
セル1及びペダル式アクセル2からの出力は電線19に
より電磁比例油圧制御弁4に伝達される。電線19の配
回しは従来のエンジン回転数調節機構におけるワイヤの
配回しに比べ自由度が高い。従って、エンジンルーム内
の各種部品の配置の自由度が増すと共に、アクセルの設
置場所も自由となり、例えばロータリアクセル1をハン
ドル上や運転席のコントロールパネル上など運転者の操
作し易い場所に設置することが可能である。
【0017】なお、本考案は、本実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば回転式ポテンショメータをス
ライド式ポテンショメータに変更することや、油圧制御
弁と油圧アクチュエータの組み合わせを電動アクチュエ
ータ(例えばステッピング・モータ等)とその制御手段
に変更することも可能であるなど、数多の変更が可能で
あることはいうまでもない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のエンジン
回転数調節機構によれば、小さな操作力で容易にエンジ
ン回転数を調節することができる。また、アクセル手段
を小型化することができる。さらに、エンジンルーム内
の各種部品の配置の自由度が増すと共に、アクセル手段
を運転者の操作し易い場所に設置することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例の構成を示す系統図
である。
【図2】図2は、ロータリ除雪車の一般的な動力伝達装
置を示す構成図である。
【図3】図3は、従来のロータリ除雪車のエンジン回転
数調節機構の一例を示す系統図である。
【図4】図4は、その調節機構の一方のアクセル手段に
よりエンジン回転数が調節された様子を示す、噴射量調
節レバー付近を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 ロータリ・アクセル 2 ペダル式アクセル 3 マイクロ・コンピュータ 4 電磁比例油圧制御弁 5 油圧アクチュエータ 6 回転つまみ 7 アクセルペダル 8、9 ポテンショメータ 11 エンジン 13 油圧ポンプ 14 油圧モータ 18 除雪装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2系統のアクセル手段が別個に燃料供給
    量を制御してエンジン回転数を調節可能なロータリ除雪
    車のエンジン回転数調節機構において、接点位置に応じ
    た電圧を出力する二つのポテンショメータと、該二つの
    ポテンショメータの各出力電圧に応じた制御信号を出力
    するマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータ
    の制御信号に応じた制御動作を行なう制御手段と、該制
    御手段により制御されるアクチュエータであって前記エ
    ンジンの燃料供給手段に接続されその燃料供給量を制御
    するアクチュエータとを有することを特徴とするロータ
    リ除雪車のエンジン回転数調節機構。
JP4837193U 1993-09-06 1993-09-06 ロータリ除雪車のエンジン回転数調節機構 Expired - Lifetime JP2518124Y2 (ja)

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JPH0717933U JPH0717933U (ja) 1995-03-31
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JP5604462B2 (ja) * 2012-02-10 2014-10-08 株式会社日本除雪機製作所 ロータリ除雪車及びロータリ除雪車の制御方法

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