JPH0724701Y2 - 作業車両の走行用変速装置 - Google Patents
作業車両の走行用変速装置Info
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- JPH0724701Y2 JPH0724701Y2 JP1989078069U JP7806989U JPH0724701Y2 JP H0724701 Y2 JPH0724701 Y2 JP H0724701Y2 JP 1989078069 U JP1989078069 U JP 1989078069U JP 7806989 U JP7806989 U JP 7806989U JP H0724701 Y2 JPH0724701 Y2 JP H0724701Y2
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- regulator
- pressure oil
- pump
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ホイールローダなど作業車両の走行用変速
装置に関する。
装置に関する。
従来の技術 第3図は、従来技術の走行用変速装置をそなえたホイー
ルローダ(図示しない)の走行用回路図である。図にお
いて、3は主回路(いわゆるHST回路)、4はエンジ
ン、5は可変ポンプ、6は可変ポンプ3のレギュレー
タ、7は前後進切換弁8はチャージングポンプ、9はメ
ータリングオリフィス、10は2速モータ、11は2速モー
タ10のレギュレータ、12は1・2速切換弁、13はパイロ
ット切換弁、14は前進流れ側油路、15は後進流れ側油
路、16は走行用の操作レバー部、Nは中立位置、Fは前
進位置、Rは後進位置1は1速段位置、2は2速段位
置、17は操作レバー部16のスイッチ、18はスイッチ17の
うち1・2速段切換スイッチ、19は前後進切換スイッ
チ、20は電源である。なおスイッチ17内の各接点には、
明確を期すために操作レバー部16の切換段位置符号をそ
のまま付けている。第4図は、従来技術変速装置をそな
えたホイールローダのけん引力−走行速度線図である。
図において、曲線Aは1速の場合、曲線Bは2速の場合
を示す。なお1速の場合のアクセル(アクセルは図示し
ていないがエンジン4の回転上昇操作を行うアクセルペ
ダルなどをいう)最大踏込操作時における最高速度は
α、2速の場合の最高速度はβである。
ルローダ(図示しない)の走行用回路図である。図にお
いて、3は主回路(いわゆるHST回路)、4はエンジ
ン、5は可変ポンプ、6は可変ポンプ3のレギュレー
タ、7は前後進切換弁8はチャージングポンプ、9はメ
ータリングオリフィス、10は2速モータ、11は2速モー
タ10のレギュレータ、12は1・2速切換弁、13はパイロ
ット切換弁、14は前進流れ側油路、15は後進流れ側油
路、16は走行用の操作レバー部、Nは中立位置、Fは前
進位置、Rは後進位置1は1速段位置、2は2速段位
置、17は操作レバー部16のスイッチ、18はスイッチ17の
うち1・2速段切換スイッチ、19は前後進切換スイッ
チ、20は電源である。なおスイッチ17内の各接点には、
明確を期すために操作レバー部16の切換段位置符号をそ
のまま付けている。第4図は、従来技術変速装置をそな
えたホイールローダのけん引力−走行速度線図である。
図において、曲線Aは1速の場合、曲線Bは2速の場合
を示す。なお1速の場合のアクセル(アクセルは図示し
ていないがエンジン4の回転上昇操作を行うアクセルペ
ダルなどをいう)最大踏込操作時における最高速度は
α、2速の場合の最高速度はβである。
次に、従来技術変速装置の構成および作用機能を第3図
について述べる。主回路3は、可変ポンプ5と、その可
変ポンプ5からの圧油により駆動される2速モータ10
と、上記可変ポンプ5から2速モータ10に圧油を供給す
るための前進流れ側油路14(以下往路14という)と、上
記2速モータ10から可変ポンプ5に圧油を戻すための後
進流れ側油路15(以下復路15という)とから構成されて
いる。それで、まずホイールローダの1速走行を行うと
きには、1・2速段切換スイッチ18をオフ状態(すなわ
ち接点位置は符号1のところ)にして、前後進切換スイ
ッチ19を接点位置Fに操作する。1・2速切換弁12は非
通電であるので、イ位置にある。チャージングポンプ8
からの圧油は、油路21、メータリングオリフィス9、油
路22、1・2速切換弁12のイ位置油路23を通じて、レギ
ュレータ11の大容量側ポートハに作用する。そこで2速
モータ10は、1速回転を行う。この1速の場合に、アク
セルを最大踏込操作すると、そのときの最高速度はαで
ある。次に2速走行を行うときには、1・2速段切換ス
イッチ18をオン操作(すなわち接点位置は符号2のとこ
ろ)にする。2速の場合に、アクセルを最大踏込操作す
ると、そのときの最高速度はβ(β>α)である。なお
上記2速走行時にホイールローダが重掘削などを行う
と、往路14内の油圧は上昇する。そしてその上昇圧力
は、往路14より油路25、シャトル弁26、油路27、28を通
じて、パイロット切換弁13に作用する。パイロット切換
弁13は、ホ位置よりヘ位置に切換わる。そこで往路14内
の上昇圧油は、油路27より、油路29、パイロット切換弁
13のヘ位置、油路30を経て、レギュレータ11の大容量側
ポートトに作用する。それと同時にレギュレータ11の小
容量側ポートチは、油路31、パイロット切換弁13のヘ位
置を通じて、油タンク32に連通する。そこで2速モータ
10は、自動的に2速回転より1速回転に切換わる。そし
て往路14内の油圧が低下したときには、パイロット切換
弁13は、その内蔵ばね33のばね力によりヘ位置よりホ位
置に復帰するので、2速モータ10は2速回転に戻る。
について述べる。主回路3は、可変ポンプ5と、その可
変ポンプ5からの圧油により駆動される2速モータ10
と、上記可変ポンプ5から2速モータ10に圧油を供給す
るための前進流れ側油路14(以下往路14という)と、上
記2速モータ10から可変ポンプ5に圧油を戻すための後
進流れ側油路15(以下復路15という)とから構成されて
いる。それで、まずホイールローダの1速走行を行うと
きには、1・2速段切換スイッチ18をオフ状態(すなわ
ち接点位置は符号1のところ)にして、前後進切換スイ
ッチ19を接点位置Fに操作する。1・2速切換弁12は非
通電であるので、イ位置にある。チャージングポンプ8
からの圧油は、油路21、メータリングオリフィス9、油
路22、1・2速切換弁12のイ位置油路23を通じて、レギ
ュレータ11の大容量側ポートハに作用する。そこで2速
モータ10は、1速回転を行う。この1速の場合に、アク
セルを最大踏込操作すると、そのときの最高速度はαで
ある。次に2速走行を行うときには、1・2速段切換ス
イッチ18をオン操作(すなわち接点位置は符号2のとこ
ろ)にする。2速の場合に、アクセルを最大踏込操作す
ると、そのときの最高速度はβ(β>α)である。なお
上記2速走行時にホイールローダが重掘削などを行う
と、往路14内の油圧は上昇する。そしてその上昇圧力
は、往路14より油路25、シャトル弁26、油路27、28を通
じて、パイロット切換弁13に作用する。パイロット切換
弁13は、ホ位置よりヘ位置に切換わる。そこで往路14内
の上昇圧油は、油路27より、油路29、パイロット切換弁
13のヘ位置、油路30を経て、レギュレータ11の大容量側
ポートトに作用する。それと同時にレギュレータ11の小
容量側ポートチは、油路31、パイロット切換弁13のヘ位
置を通じて、油タンク32に連通する。そこで2速モータ
10は、自動的に2速回転より1速回転に切換わる。そし
て往路14内の油圧が低下したときには、パイロット切換
弁13は、その内蔵ばね33のばね力によりヘ位置よりホ位
置に復帰するので、2速モータ10は2速回転に戻る。
この考案の解決すべき課題 従来技術変速装置をそなえたホイールローダでは、1速
走行時にアクセルを最大踏込操作したとき遅い低速モー
ドがなかった。そのために、ホイールローダの低速走行
操作に不具合な場合があった。そこで従来技術の1速段
を低速モードにおとした1速段と2速段を設け、一方、
従来技術の2速段をDモード段に設定することにより、
ホイールローダの走行操作感覚を自動車のAT車なみのフ
ィーリングに近付けるようにした走行用変速装置を提供
することを目的とする。
走行時にアクセルを最大踏込操作したとき遅い低速モー
ドがなかった。そのために、ホイールローダの低速走行
操作に不具合な場合があった。そこで従来技術の1速段
を低速モードにおとした1速段と2速段を設け、一方、
従来技術の2速段をDモード段に設定することにより、
ホイールローダの走行操作感覚を自動車のAT車なみのフ
ィーリングに近付けるようにした走行用変速装置を提供
することを目的とする。
課題を解決するための手段 イ.本考案では、作業車両に搭載した可変ポンプと、そ
の可変ポンプからの圧油により駆動される走行用2速モ
ータと、上記可変ポンプから2速モータに圧油を供給す
る前進流れ側油路と、2速モータから可変ポンプに圧油
を戻すための後進流れ側油路とから主回路が構成され、
チャージングポンプからの圧油を、可変ポンプ用レギュ
レータと、メータリングオリフィスを介して2速モータ
用レギュレータに作用せしめるようにし、変速レバー部
の1・2速段切換スイッチの操作により2速モータを変
速させるようにした走行用回路において、 ロ.上記チャージングポンプの吐出側にメータリングオ
リフィスと並列に電磁開閉弁を設け、一方、変速レバー
部の1・2速段切換スイッチにDモード段を追加して設
け、 ハ.上記変速レバー部を1速段に切換えたときにはチャ
ージングポンプからの圧油を、可変ポンプ用レギュレー
タと、電磁切換弁の開通油路位置より絞り部を通過し1
・2速切換弁を経て通じる2速モータ用レギュレータの
圧油が供給されるとモータ容量が大きくなる大容量側ポ
ートに作用せしめるようにし、 ニ.また2速段に切換えたときにはチャージングポンプ
からの圧油を、可変ポンプ用レギュレータと、メータリ
ングオリフィスを介して2速モータ用レギュレータの大
容量側ポートに作用せしめるようにし、 ホ.またDモード段に切換えたときにはチャージングポ
ンプからの圧油を、可変ポンプ用レギュレータと、メー
タリングオリフィスを介して2速モータ用レギュレータ
の圧油が供給されるとモータ容量が小さくなる小容量側
ポートに作用せしめるように構成した。
の可変ポンプからの圧油により駆動される走行用2速モ
ータと、上記可変ポンプから2速モータに圧油を供給す
る前進流れ側油路と、2速モータから可変ポンプに圧油
を戻すための後進流れ側油路とから主回路が構成され、
チャージングポンプからの圧油を、可変ポンプ用レギュ
レータと、メータリングオリフィスを介して2速モータ
用レギュレータに作用せしめるようにし、変速レバー部
の1・2速段切換スイッチの操作により2速モータを変
速させるようにした走行用回路において、 ロ.上記チャージングポンプの吐出側にメータリングオ
リフィスと並列に電磁開閉弁を設け、一方、変速レバー
部の1・2速段切換スイッチにDモード段を追加して設
け、 ハ.上記変速レバー部を1速段に切換えたときにはチャ
ージングポンプからの圧油を、可変ポンプ用レギュレー
タと、電磁切換弁の開通油路位置より絞り部を通過し1
・2速切換弁を経て通じる2速モータ用レギュレータの
圧油が供給されるとモータ容量が大きくなる大容量側ポ
ートに作用せしめるようにし、 ニ.また2速段に切換えたときにはチャージングポンプ
からの圧油を、可変ポンプ用レギュレータと、メータリ
ングオリフィスを介して2速モータ用レギュレータの大
容量側ポートに作用せしめるようにし、 ホ.またDモード段に切換えたときにはチャージングポ
ンプからの圧油を、可変ポンプ用レギュレータと、メー
タリングオリフィスを介して2速モータ用レギュレータ
の圧油が供給されるとモータ容量が小さくなる小容量側
ポートに作用せしめるように構成した。
作用 イ.変速レバー部を1速段に切換えたときには、メータ
リングオリフィスと並列に接続された電磁開閉弁は開通
油路位置に切換わる。可変ポンプ用レギュレータに作用
していた背圧は低下する。可変ポンプの斜板傾転角は調
整され、その吐出流量を低減する。そこでアクセルを最
大踏込操作したとき、従来技術における1速の最高速度
よりかなり低速の走行を行うことができる。
リングオリフィスと並列に接続された電磁開閉弁は開通
油路位置に切換わる。可変ポンプ用レギュレータに作用
していた背圧は低下する。可変ポンプの斜板傾転角は調
整され、その吐出流量を低減する。そこでアクセルを最
大踏込操作したとき、従来技術における1速の最高速度
よりかなり低速の走行を行うことができる。
ロ.変速レバー部をDモード段に切換えたときの状態は
従来技術における2速走行の場合と同じであるが、従来
技術1速より低速モードにした1速と、従来技術1速に
相当する2速を設定したので、1速段,2速段,Dモード段
をそなえたAT車なみの走行操作感覚を得ることができ
る。
従来技術における2速走行の場合と同じであるが、従来
技術1速より低速モードにした1速と、従来技術1速に
相当する2速を設定したので、1速段,2速段,Dモード段
をそなえたAT車なみの走行操作感覚を得ることができ
る。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。第1図は、この考案にかかる変速装置をそなえた走
行用回路図である。図において、従来技術と同一構成要
素を使用するものに対しては同符号を付す。3′は主回
路、33は電磁開閉弁、34は電磁開閉弁33のソレノイド、
35は絞り部、36は走行用の操作レバー部、1は1速段位
置、2は2速段位置、DはDモード段位置、37は操作レ
バー部36のスイッチ、38はスイッチ37のうち1速・2速
・Dモード段切換スイッチである。なお上記電磁開閉弁
33は、絞り部35と一体形に形成した絞り部付油路を有す
る電磁開閉弁(図示しない)としてもよい。第2図は、
この考案にかかる変速装置をそなえたホイールローダの
けん引力−走行速度線図である。図において、A′は1
速の場合、曲線B′は2速の場合、曲線CはDモード段
に切換えた場合を示す。なお1速の場合のアクセル最大
踏込操作時における最高速度はγ、1速の場合の最高速
度はα、Dモード段に切換えた場合の最高速度はβであ
る。
る。第1図は、この考案にかかる変速装置をそなえた走
行用回路図である。図において、従来技術と同一構成要
素を使用するものに対しては同符号を付す。3′は主回
路、33は電磁開閉弁、34は電磁開閉弁33のソレノイド、
35は絞り部、36は走行用の操作レバー部、1は1速段位
置、2は2速段位置、DはDモード段位置、37は操作レ
バー部36のスイッチ、38はスイッチ37のうち1速・2速
・Dモード段切換スイッチである。なお上記電磁開閉弁
33は、絞り部35と一体形に形成した絞り部付油路を有す
る電磁開閉弁(図示しない)としてもよい。第2図は、
この考案にかかる変速装置をそなえたホイールローダの
けん引力−走行速度線図である。図において、A′は1
速の場合、曲線B′は2速の場合、曲線CはDモード段
に切換えた場合を示す。なお1速の場合のアクセル最大
踏込操作時における最高速度はγ、1速の場合の最高速
度はα、Dモード段に切換えた場合の最高速度はβであ
る。
次に、この考案にかかる変速装置の構成を第1図につい
て述べる。チャージングポンプ8の吐出側にメータリン
グオリフィス9と並列に電磁開閉弁33および絞り部35を
設け、一方、変速レバー部(36)の1・2速段切換スイ
ッチにDモード段を追加して、1速・2速・Dモード段
切換スイッチ38(以下スイッチ38という)を設けた。そ
して変速レバー部36を1速段に切換えたときには、チャ
ージングポンプ8からの圧油をメータリングオリフィス
9と、電磁開閉弁33,絞り部35とを介して、2速モータ1
0用レギュレータ11の大容量側ポートハと、可変ポンプ
5用レギュレータ6にそれぞれ作用せしめるようにし
た。また変速レバー部36を2速段に切換えたときには、
チャージングポンプ8からの圧油をメータリングオリフ
ィス9を介して2速モータ10用レギュレータ11の大容量
側ポートハと、可変ポンプ5用レギュレータ6にそれぞ
れ作用せしめるようにした。また操作レバー部36をDモ
ード段に切換えたときには、チャージングポンプ8から
の圧油をメータリングオリフィス9を介して2速モータ
10用レギュレータ11の小容量側ポートニと、可変ポンプ
5用レギュレータ6に作用せしめるように構成した。
て述べる。チャージングポンプ8の吐出側にメータリン
グオリフィス9と並列に電磁開閉弁33および絞り部35を
設け、一方、変速レバー部(36)の1・2速段切換スイ
ッチにDモード段を追加して、1速・2速・Dモード段
切換スイッチ38(以下スイッチ38という)を設けた。そ
して変速レバー部36を1速段に切換えたときには、チャ
ージングポンプ8からの圧油をメータリングオリフィス
9と、電磁開閉弁33,絞り部35とを介して、2速モータ1
0用レギュレータ11の大容量側ポートハと、可変ポンプ
5用レギュレータ6にそれぞれ作用せしめるようにし
た。また変速レバー部36を2速段に切換えたときには、
チャージングポンプ8からの圧油をメータリングオリフ
ィス9を介して2速モータ10用レギュレータ11の大容量
側ポートハと、可変ポンプ5用レギュレータ6にそれぞ
れ作用せしめるようにした。また操作レバー部36をDモ
ード段に切換えたときには、チャージングポンプ8から
の圧油をメータリングオリフィス9を介して2速モータ
10用レギュレータ11の小容量側ポートニと、可変ポンプ
5用レギュレータ6に作用せしめるように構成した。
次に、この考案にかかる変速装置の作用機能について述
べる。まずホイールローダの1速走行を行うときには、
スイッチ38を1速段1に入れて、前後進切換スイッチ19
を接点位置Fに操作する。ソレノイド34は通電するの
で、電磁開閉弁33は遮断油路位置リより開通油路位置ヌ
に切換わる。そこで、可変ポンプ5用レギュレータ6に
作用していた背圧は低下する。可変ポンプ5の斜板傾転
角は調整され、その吐出流量を低減する。そこでアクセ
ルを最大踏込操作したとき、従来技術における1速の最
高速度αよりかなり低速(この場合の最高速度はγであ
るがγ<α)の走行を行うことができる。次に、スイッ
チ38を2速段2に切換える。スイッチ38はオフ状態とな
るので、この場合は従来技術における1速の場合と同じ
である。この場合には電磁開閉弁33は遮断油路位置リに
あるので、メータリングオリフィス9下流側の背圧は、
この考案の1速時より上昇する。それとともに、その上
昇した背圧がレギュレータ6に作用するので、可変ポン
プ5の吐出流量は増加する。したがって、この考案の2
速においてアクセルを最大踏込操作したときの最高速度
αは、従来技術1速における最高速度αと同じである。
次に、スイッチ38をDモード段に切換える。1・2速切
換弁12は通電し、イ位置よりロ位置に切換わる。チャー
ジングポンプ8からの圧油は、油路21、メータリングオ
リフィス9、油路22、1・2速切換弁12のロ位置、油路
24を通じて、レギュレータ11の小容量側ポートニに作用
する。そこで2速モータ10は、高速回転を行う。このD
モード段切換時に、アクセルを最大踏込操作するとホイ
ールローダの最高速度は、従来技術2速における最高速
度βと同じになる。
べる。まずホイールローダの1速走行を行うときには、
スイッチ38を1速段1に入れて、前後進切換スイッチ19
を接点位置Fに操作する。ソレノイド34は通電するの
で、電磁開閉弁33は遮断油路位置リより開通油路位置ヌ
に切換わる。そこで、可変ポンプ5用レギュレータ6に
作用していた背圧は低下する。可変ポンプ5の斜板傾転
角は調整され、その吐出流量を低減する。そこでアクセ
ルを最大踏込操作したとき、従来技術における1速の最
高速度αよりかなり低速(この場合の最高速度はγであ
るがγ<α)の走行を行うことができる。次に、スイッ
チ38を2速段2に切換える。スイッチ38はオフ状態とな
るので、この場合は従来技術における1速の場合と同じ
である。この場合には電磁開閉弁33は遮断油路位置リに
あるので、メータリングオリフィス9下流側の背圧は、
この考案の1速時より上昇する。それとともに、その上
昇した背圧がレギュレータ6に作用するので、可変ポン
プ5の吐出流量は増加する。したがって、この考案の2
速においてアクセルを最大踏込操作したときの最高速度
αは、従来技術1速における最高速度αと同じである。
次に、スイッチ38をDモード段に切換える。1・2速切
換弁12は通電し、イ位置よりロ位置に切換わる。チャー
ジングポンプ8からの圧油は、油路21、メータリングオ
リフィス9、油路22、1・2速切換弁12のロ位置、油路
24を通じて、レギュレータ11の小容量側ポートニに作用
する。そこで2速モータ10は、高速回転を行う。このD
モード段切換時に、アクセルを最大踏込操作するとホイ
ールローダの最高速度は、従来技術2速における最高速
度βと同じになる。
上記のようにしてこの考案にかかる変速装置では、従来
技術1速より低速モードにした1速と、従来技術1速に
相当する2速と、また従来技術2速に相当するDモード
段を設定したので、1速段,2速段,Dモード段をそなえた
AT車なみの走行操作感覚を得ることができる。
技術1速より低速モードにした1速と、従来技術1速に
相当する2速と、また従来技術2速に相当するDモード
段を設定したので、1速段,2速段,Dモード段をそなえた
AT車なみの走行操作感覚を得ることができる。
なお、変速レバー部36の1速段,2速段切換操作がわずら
わしい場合には、Dモード段に切換えた状態のままにし
て、掘削作業,高速走行などを行うことができる。そし
て走行しながら掘削作業を行っているときホイールロー
ダに大負荷が作用すると、往路14内の油圧が上昇し、パ
イロット切換弁13が切換作動するので、ホイールローダ
は自動的にDモード段から2速段に切換わる。
わしい場合には、Dモード段に切換えた状態のままにし
て、掘削作業,高速走行などを行うことができる。そし
て走行しながら掘削作業を行っているときホイールロー
ダに大負荷が作用すると、往路14内の油圧が上昇し、パ
イロット切換弁13が切換作動するので、ホイールローダ
は自動的にDモード段から2速段に切換わる。
考案の効果 この考案にかかる変速装置では、チャージングポンプの
吐出側にメータリングオリフィスと並列に電磁開閉弁を
設け、一方、変速レバー部の1・2速段切換スイッチに
Dモード段を追加して設けた。それにより、1速走行時
にアクセル(アクセルは図示していないがエンジンの回
転上昇操作を行うアクセルペダルなどをいう)を最大踏
込操作したとき低速モードにおとした1速段、2速段
と、汎用的なDモード段を設定することがてきた。
吐出側にメータリングオリフィスと並列に電磁開閉弁を
設け、一方、変速レバー部の1・2速段切換スイッチに
Dモード段を追加して設けた。それにより、1速走行時
にアクセル(アクセルは図示していないがエンジンの回
転上昇操作を行うアクセルペダルなどをいう)を最大踏
込操作したとき低速モードにおとした1速段、2速段
と、汎用的なDモード段を設定することがてきた。
したがって、この考案にかかる変速装置をそなえた作業
車両では、作業時における低速走行操作性を向上し、運
転者の走行操作フィーリングを快適にする。
車両では、作業時における低速走行操作性を向上し、運
転者の走行操作フィーリングを快適にする。
第1図はこの考案にかかる変速装置をそなえた走行用回
路図、第2図はこの考案の変速装置をそなえたホイール
ローダのけん引力−走行速度線図、第3図は従来技術の
変速装置をそなえた走行用回路図、第4図は従来技術の
変速装置をそなえたホイールローダのけん引力−走行速
度線図である。 1……1速段位置 2……2速段位置 D……Dモード段位置 3,3′……主回路 5……可変ポンプ 8……チャージングポンプ 9……メータリングオリフィス 10……2速モータ 11,6……レギュレータ 12……1・2速切換弁 13……パイロット切換弁 16,36……操作レバー部 33……電磁開閉弁
路図、第2図はこの考案の変速装置をそなえたホイール
ローダのけん引力−走行速度線図、第3図は従来技術の
変速装置をそなえた走行用回路図、第4図は従来技術の
変速装置をそなえたホイールローダのけん引力−走行速
度線図である。 1……1速段位置 2……2速段位置 D……Dモード段位置 3,3′……主回路 5……可変ポンプ 8……チャージングポンプ 9……メータリングオリフィス 10……2速モータ 11,6……レギュレータ 12……1・2速切換弁 13……パイロット切換弁 16,36……操作レバー部 33……電磁開閉弁
Claims (1)
- 【請求項1】可変ポンプと、その可変ポンプからの圧油
により駆動される走行用2速モータと、上記可変ポンプ
から2速モータに圧油を供給する前進流れ側油路と、2
速モータから可変ポンプに圧油を戻すための後進流れ側
油路とから主回路が構成され、チャージングポンプから
の圧油を、可変ポンプ用レギュレータと、メータリング
オリフィスを介して2速モータ用レギュレータに作用せ
しめるようにし、変速レバー部の1・2速段切換スイッ
チの操作により2速モータを変速させるようにした走行
用回路において、上記チャージングポンプの吐出側にメ
ータリングオリフィスと並列に電磁開閉弁を設け、一
方、変速レバー部の1・2速段切換スイッチにDモード
段を追加して設け、上記変速レバー部を1速段に切換え
たときにはチャージングポンプからの圧油を、可変ポン
プ用レギュレータと、電磁切換弁の開通油路位置より絞
り部を通過し1・2速切換弁を経て通じる2速モータ用
レギュレータの圧油が供給されるとモータ容量が大きく
なる大容量側ポートに作用せしめるようにし、また2速
段に切換えたときにはチャージングポンプからの圧油
を、可変ポンプ用レギュレータと、メータリングオリフ
ィスを介して2速モータ用レギュレータの大容量側ポー
トに作用せしめるようにし、またDモード段に切換えた
ときにはチャージングポンプからの圧油を、可変ポンプ
用レギュレータと、メータリングオリフィスを介して2
速モータ用レギュレータの圧油が供給されるとモータ容
量が小さくなる小容量側ポートに作用せしめるように構
成したことを特徴とする作業車両の走行用変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989078069U JPH0724701Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 作業車両の走行用変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989078069U JPH0724701Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 作業車両の走行用変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0317468U JPH0317468U (ja) | 1991-02-21 |
JPH0724701Y2 true JPH0724701Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31621021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989078069U Expired - Lifetime JPH0724701Y2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 作業車両の走行用変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724701Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4656099B2 (ja) * | 2006-08-30 | 2011-03-23 | コベルコクレーン株式会社 | 油圧走行駆動装置 |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP1989078069U patent/JPH0724701Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0317468U (ja) | 1991-02-21 |
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