JP2822113B2 - エンジンのメカニカルガバナ装置 - Google Patents

エンジンのメカニカルガバナ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのメカニカル
ガバナ装置に関し、詳しくはエンジン始動時にエンジン
の回転を速やかに立ち上げることができるものに関す
る。
【0002】
【従来技術】エンジンのメカニカルガバナ装置の従来技
術として、図3に示すものがある。これは、ガバナ軸1
01に固定したウェイトホルダ102にガバナウェイト
103を揺動自在に枢支し、上記ウェイトホルダ102
に隣接して、上記ガバナ軸101にガバナスリーブ10
4を外嵌し、このガバナスリーブ104を上記ガバナ軸
101の軸心方向に沿ってスライド自在とし、上記ガバ
ナウェイト103から出力するガバナ力105で上記ガ
バナスリーブ104を上記ウェイトホルダ102から離
隔する方向に押圧しながら、ガバナレバー106に上記
ガバナ力105を入力するように構成したものである。
【0003】このような構成によれば、ガバナウェイト
103から出力されるガバナ力105がガバナスリーブ
104を介してガバナレバー106に伝達される。そし
て、調速レバー107のガバナスプリング108の張力
112とガバナ力105とのモーメントが釣り合うよう
に、ガバナレバー106が揺動して、燃料調量具109
が調量作動され、エンジンにかかる負荷の変動に拘わら
ず、エンジンの実回転速度が調速レバー107で設定し
た設定回転速度に維持される。
【0004】ところで、この種のメカニカルガバナ装置
では、スタートスプリング110の張力111等により
エンジン始動開始時に燃料調量具109を始動増量位置
113に位置させ、始動に必要な多量の燃料を燃焼室
(図外)に供給するようにしてある。しかし、前記構成
のみでは、エンジン始動開始後は、エンジンの回転速度
の上昇に伴って徐々に増加するガバナ力105により、
燃料調量具109が上記スタートスプリング110の張
力111等に抗して徐々に燃料減量方向に動かされ、燃
焼室への燃料供給量が減少するため、その分だけ回転の
立ち上りが遅れる。そして、上記従来技術では、この遅
れを回避する手段を備えていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、エ
ンジン始動時の回転の立ち上がりの遅れを回避する手段
を備えていないので、エンジンを所定速度で安定回転さ
せるまでの始動所要時間が長く、通常運転の開始を速や
かに行えない。
【0006】本発明は、エンジン始動時にエンジンの回
転を速やかに立ち上げることができる、エンジンのメカ
ニカルガバナ装置を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)第1発明では、図1(A)に例示するよう
に、ガバナ軸1に固定したウェイトホルダ2にガバナウ
ェイト3を揺動自在に枢支し、上記ウェイトホルダ2に
隣接して、上記ガバナ軸1にガバナスリーブ4を外嵌
し、このガバナスリーブ4を上記ガバナ軸1の軸心方向
に沿ってスライド自在とし、上記ガバナウェイト3から
出力するガバナ力5で上記ガバナスリーブ4を上記ウェ
イトホルダ2から離隔する方向に押圧しながら、ガバナ
レバー6に上記ガバナ力5を入力するように構成した、
エンジンのメカニカルガバナ装置において、次のように
したことを特徴とする。
【0008】図1(A)に例示するように、上記ウェイ
トホルダ2と上記ガバナスリーブ4との相互の対向面7
・8を精密仕上面として、この対向面7・8同士がエン
ジンオイルを挟んで所定の密着力で密着するように構成
し、図1(B)に示すように、上記ガバナ力5が弱いエ
ンジン始動開始直後の所定期間は、このガバナ力5に抗
しながら、上記密着力で上記対向面7・8同士が密着状
態を維持するように構成した。
【0009】(第2発明)第2発明では、図1(A)に
例示するように、上記第1発明において、感温作動性の
密着解除具9を設け、図1(C)に示すように、この密
着解除具9が所定温度以上の温度を感温している時に
は、上記密着解除具9が前記対向面7・8同士の密着を
解除するように構成した。
【0010】
【作用】
(第1発明)図1(B)に示すように、エンジン始動が
開始され、ガバナ力5が徐々に増加してきても、ガバナ
力5が弱いエンジン始動開始直後の所定期間は、このガ
バナ力5に抗しながら、密着力により対向面7・8同士
の密着状態が維持されるので、ガバナ力5がガバナレバ
ー6に伝達されない。このため、その所定期間中は燃料
調量具10が始動増量位置11に止められ、燃焼室(図
外)に多量の燃料が継続して供給されるので、エンジン
の回転が速やかに立ち上がる。
【0011】(第2発明)上記第1発明の作用に加え、
次のように作用する。図1(C)に示すように、密着解
除具9が所定温度以上の温度を感温する温暖時には、密
着解除具9で対向面7・8同士の密着が解除されるた
め、エンジン始動開始後は、エンジンの回転速度の上昇
に伴って徐々に増加するガバナ力5により、燃料調量具
10が始動増量位置11から徐々に燃料減少方向に動か
され、燃焼室への燃料供給量が減少する。このため、エ
ンジン回転の速やかな立ち上げに多量の燃料を要しない
温暖始動時には、燃焼室に適性な量だけ燃料が供給さ
れ、燃焼が適性に行われる。
【0012】
【発明の効果】
(第1発明)エンジン始動開始直後の所定期間中は、燃
料調量具が始動増量位置に止められ、燃焼室に多量の燃
料が継続して供給されるので、エンジンの回転が速やか
に立ち上がる。このため、エンジンを所定速度で安定回
転させるまでの始動所要時間が短くて済み、通常運転の
開始を速やかに行える。しかも、かかる効果を新たな部
品を付加することなく実現できる。
【0013】(第2発明)第1発明の効果に加え、次の
効果を奏する。エンジン回転の速やかに立ち上げに多量
の燃料を要しない温暖始動時には、燃焼室に適性な量だ
け燃料が供給され、燃焼が適性に行われる。このため、
温暖始動時の黒煙発生が軽減ないしは防止される。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係るエンジンのメカニカルガバ
ナ装置の要部説明図で、図1(A)はメカニカルガバナ
装置の要部縦断面図、図1(B)は寒冷始動時でのメカ
ニカルガバナ装置の作動説明図、図1(C)は温暖始動
時でのメカニカルガバナ装置の作動説明図である。図2
は図1に示すメカニカルガバナ装置を収容した燃料噴射
ポンプ室の縦断面図である。
【0015】図2に示す燃料噴射ポンプ室17は、クラ
ンク室(図外)の横側に形成したもので、その内部に
は、上側から燃料噴射ポンプ18を挿入してある。この
燃料噴射ポンプ18の下側には、燃料噴射カム軸19を
架設し、その燃料噴射カム20上に燃料噴射ポンプ18
のタペット21を載置してある。燃料噴射カム軸19の
後端部には燃料噴射カムギヤ22を固定し、これをアイ
ドルギヤ(図外)を介してクランクギヤ(図外)に連動
連結してある。そして、燃料噴射カム20の回転による
タペット21の昇降で、燃料噴射ポンプ18をポンプ作
動させ、所定のタイミングで燃料を燃焼室(図外)に噴
射するようにしてある。燃料噴射ポンプ18からの燃料
噴射量は燃料噴射ポンプ18に付設した燃料調量具12
としての燃料調量ラックの前後スライド移動で行われる
ようにしてある。この燃料調量具10は、メカニカルガ
バナ装置を介して調速レバー24に連動連結してある。
調速レバー24は、調速レバー軸25を介して燃料噴射
ポンプ室17の横壁に揺動自在に枢支してある。
【0016】メカニカルガバナ装置の構成は次の通りで
ある。燃料噴射ポンプ室17の前壁26に前軸受部12
を設け、後壁27に後軸受部28を設けてある。そし
て、この前後軸受部12・28でガバナ軸1を回転自在
に軸受けし、これを燃料噴射ポンプ室17内で前後方向
に架設してある。ガバナ軸1には椀状のホルダカバー2
9を外嵌固定し、その後側に導出したボス部30にガバ
ナギヤ31を外嵌固定し、これを燃料噴射カムギヤ22
に噛合させてある。燃料噴射カムギヤ22・ガバナギヤ
31等は燃料噴射ポンプ室17の後側に付設したギヤケ
ース32で覆ってある。また、ホルダカバー29内でガ
バナ軸1にウェイトホルダ2を外嵌固定し、これに複数
のガバナウェイト3を装着してある。ガバナウェイト3
は、ウェイト部33からほぼ直角に揺動レバー34を導
出してほぼL字状に形成してある。揺動レバー34の先
端には、遊転輪からなるウェイト出力部13を付設して
ある。ウェイトホルダ2にはウェイト枢軸35を打ち込
んで固定し、これにL字形状のガバナウェイト3の角部
分を枢支して、ガバナウェイト3を揺動自在にしてあ
る。
【0017】また、ガバナ軸1にはウェイトホルダ2と
隣接してガバナスリーブ4を外嵌し、このガバナスリー
ブ4をガバナ軸1の軸心に沿ってスライド自在としてあ
る。ガバナスリーブ4には、その後端部にフランジ状の
スリーブ入力部14を形成するとともに、その前側にフ
ランジ状のスリーブ出力部15を形成してある。そし
て、ガバナウェイト3のウェイト出力部13をガバナス
リーブ4のスリーブ入力部14にその後側から接当し、
ガバナスリーブ4のスリーブ出力部15にガバナレバー
6のレバー入力端部16を接当してある。
【0018】ガバナレバー6は、ガバナ力入力レバー3
6とスプリング力入力レバー37とで構成してある。そ
して、燃料噴射ポンプ室17には、ガバナ軸1の上側で
これと直交する方向にガバナレバー枢軸38を架設し、
これにガバナ力入力レバー36の下端部よりやや上側部
分を枢支するとともにスプリング力入力レバー37の下
端部を枢支し、両レバー36・37を揺動自在としてあ
る。スプリング力入力レバー37と調速レバー24との
間には、ガバナスプリング39を介設してある。ガバナ
力入力レバー36の下端部には、遊転輪からなるレバー
入力端部16を付設してある。また、ガバナ力入力レバ
ー36の上端部にはレバー出力端部50を形成し、これ
を燃料調量具10に直角に打ち込んだ調量ラックピン2
3に連結してある。また、スプリング力入力レバー37
はガバナ力入力レバー36にその後側から接当させてあ
る。
【0019】このメカニカルガバナ装置では、次のよう
にしてエンジンの回転制御が行われる。調速レバー24
を揺動操作してエンジンの回転速度を設定すると、ガバ
ナスプリング39が伸び、その弾性復元力がスプリング
力入力レバー37を介してガバナ力入力レバー36に燃
料増量方向のスプリング力40としてかかる。一方、エ
ンジン運転中は、クランク軸(図外)の回転がガバナ軸
1に伝達されているので、ガバナ軸1と一体で回転する
ガバナウェイト3に遠心力が発生しており、この遠心力
がウェイト出力部13からガバナスリーブ4を介してガ
バナ力入力レバー36に燃料減量方向のガバナ力5とし
てかかる。そして、エンジンにかかる負荷が変動する
と、ガバナ軸1の回転速度が変動するので、ガバナウェ
イト3に生じる遠心力も変動する。このため、ガバナ力
5も変動し、スプリング力40とガバナ力5とのモーメ
ントが釣り合うように、ガバナレバー6が揺動し、レバ
ー出力端部50から燃料調量具10が連動され、エンジ
ンの実回転速度を調速レバー24で設定した所定の設定
回転速度に復帰させる。
【0020】また、このメカニカルガバナ装置は次のよ
うな構成を備えている。ガバナ力入力レバー36の上端
部にスライダ41を前後スライド自在に付設し、これを
スタートスプリング42で燃料増量方向に付勢してあ
る。このスライダ41にはピン内嵌溝43を形成し、こ
れに内嵌した調量ラックピン23をスタートスプリング
42の付勢力でレバー出力端部16の後側に圧接してあ
る。このため、ガバナ力5が発生していないエンジン始
動開始時には、スタートスプリング42の付勢力により
燃料調量具12が始動増量位置に止められる。尚、スタ
ートスプリング42の付勢力でレバー出力端部50に調
量ラックピン23を圧接してあるため、これらがガタつ
くことはない。
【0021】また、燃料調量具10の燃料増量側端部4
4と対向する位置で、燃料噴射ポンプ室17の前壁26
にエンジン停止用ソレノイド45を付設し、これに制御
装置(図外)を連携させ、エンジンオイルの油圧低下等
のエンジントラブル時に、制御装置が自動的にエンジン
停止用ソレノイド45を作動させ、燃料調量具10を強
制的に燃料停止位置に移動させるようにしてある。この
燃料停止作動に当たっては、スライダ41の後方へのス
ライドにより、ガバナレバー6が置き残されるので、エ
ンジン停止用ソレノイド45は、ガバナスプリング39
の強い張力の抵抗を受けることなく、スタートスプリン
グ42の弱い張力に抗するのみで、燃料調量具10を燃
料停止位置に移動させることができる。尚、手動停止の
場合には、スライダ41から直角方向に突設している係
止片46をエンジン停止用レバー(図外)で引っかけ
て、スライダ41を燃料減量方向にスライドさせる。
【0022】また、スプリング力入力レバー37はガバ
ナ力入力レバー36に付設したトルクアップ装置47に
接当し、燃料噴射ポンプ室17の上壁49に燃料制限ボ
ルト48を付設し、これをスプリング力入力レバー37
の上端部にその前側から対向させてある。このため、エ
ンジンにかかる負荷が正常範囲である間は、スプリング
力入力レバー37の上端部が燃料制限ボルト48に接当
し、燃料調量具10の燃料増量移動が所定の燃料制限位
置までに止められるが、エンジンが異常負荷を受けた場
合には、ガバナ力5が異常低下するため、トルクアップ
装置47が作動して、スプリング力入力レバー37を置
き残したまま、ガバナ力入力レバー36のみが燃料増量
側に揺動し、燃料調量具10をトルクアップ位置に移動
させ、その燃料増量により、エンジントルクを上げ、エ
ンストを抑制する。
【0023】ところで、このメカニカルガバナ装置で
は、エンジン始動時にエンジンの回転を速やかに立ち上
げるため、次のような構成を採用している。図1(A)
に示すように、ウェイトホルダ2とガバナスリーブ4と
の相互の対向面7・8を精密仕上面としてある。ここで
いう精密仕上面とは、あらさがほぼ1.5μm以下程度
の滑らかな仕上面をいう。このように相互の対向面7・
8を精密仕上面とすることにより、この対向面7・8同
士がエンジンオイルを挟んで所定の密着力で密着し、図
1(B)に示すように、ガバナ力5が弱いエンジン始動
開始直後の所定期間中は、このガバナ力5に抗しなが
ら、密着力で対向面7・8同士が密着状態を維持するよ
うにしてある。
【0024】そして、図1(A)に示すように、ウェイ
トホルダ2に感温作動性の密着解除具9となる板状のバ
イメタルを付設してある。この板状のバイメタルは、そ
の基端部をウェイトホルダ2に固定し、その先端自由端
部をガバナスリーブ4にその後側から対向させてある。
そして、図1(C)に示すように、これが所定温度以上
の温度を感温している時には、その感温温度に対応する
変形により、その先端自由端部でガバナスリーブ4をウ
ェイトホルダ2から離隔する方向に押圧し、対向面7・
8同士の密着を解除するようにしてある。
【0025】このメカニカルガバナ装置によれば、図1
(B)に示すように、寒冷始動時は、ガバナ力5が徐々
に増加してきても、ガバナ力5が弱いエンジン始動開始
直後の所定期間中は、このガバナ力5に抗しながら、密
着力により対向面7・8同士の密着状態が維持されるの
で、ガバナ力5がガバナレバー6に伝達されない。この
ため、その所定期間中は燃料調量具10が始動増量位置
11に止められ、燃焼室(図外)に多量の燃料が継続し
て供給されるので、エンジンの回転が速やかに立ち上が
る。また、図1(C)に示すように、密着解除具9が所
定温度以上の温度を感温する温暖時には、密着解除具9
で対向面7・8同士の密着が解除されるため、エンジン
開始時は、エンジンの回転速度の上昇に伴って徐々に増
加するガバナ力5により、燃料調量具10が始動増量位
置11から徐々に燃料減少方向に移動され、燃焼室への
燃料供給量が減少する。このため、エンジン回転の速や
かな立ち上げに多量の燃料を要しない温暖始動時には、
燃焼室に適性な量だけ燃料が供給され、燃焼が適性に行
われる。
【0026】本発明の実施例の内容は以上の通りである
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では、感温作動性の密着解除具9とし
て板状のバイメタルを用いたが、温度センサ(図外)で
エンジンの雰囲気温度を感温し、温度センサが所定温度
以上の温度を感温した時には、駆動装置(図外)等によ
り、ガバナスリーブ4をウェイトホルダ2から離隔させ
て、対向面7・8同士の密着を解除するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエンジンのメカニカルガ
バナ装置の要部説明図で、図1(A)はメカニカルガバ
ナ装置の要部縦断面図、図1(B)は寒冷始動時でのメ
カニカルガバナ装置の作動説明図、図1(C)は温暖始
動時でのメカニカルガバナ装置の作動説明図である。
【図2】図1に示すメカニカルガバナ装置を収容した燃
料噴射ポンプ室の縦断面図である。
【図3】従来技術に係るエンジンのメカニカルガバナ装
置の図1(B)相当図である。
【符号の説明】 1…ガバナ軸、2…ウェイトホルダ、3…ガバナウェイ
ト、4…ガバナスリーブ、5…ガバナ力、6…ガバナレ
バー、7…2の対向面、8…4の対向面、9…密着解除
具。
フロントページの続き (72)発明者 萬羽 俊一 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (72)発明者 吉田 鉱三 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平5−332169(JP,A) 実開 平4−95635(JP,U) 実開 平1−103746(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 1/04 F02D 31/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガバナ軸(1)に固定したウェイトホルダ
    (2)にガバナウェイト(3)を揺動自在に枢支し、上記ウ
    ェイトホルダ(2)に隣接して、上記ガバナ軸(1)にガバ
    ナスリーブ(4)を外嵌し、このガバナスリーブ(4)を上
    記ガバナ軸(1)の軸心方向に沿ってスライド自在とし、
    上記ガバナウェイト(3)から出力するガバナ力(5)で上
    記ガバナスリーブ(4)を上記ウェイトホルダ(2)から離
    隔する方向に押圧しながら、ガバナレバー(6)に上記ガ
    バナ力(5)を入力するように構成した、エンジンのメカ
    ニカルガバナ装置において、 上記ウェイトホルダ(2)と上記ガバナスリーブ(4)との
    相互の対向面(7)・(8)を精密仕上面として、この対向
    面(7)・(8)同士がエンジンオイルを挟んで所定の密着
    力で密着するように構成し、上記ガバナ力(5)が弱いエ
    ンジン始動開始直後の所定期間中は、このガバナ力(5)
    に抗しながら、上記密着力で上記対向面(7)・(8)同士
    が密着状態を維持するように構成した、ことを特徴とす
    るエンジンのメカニカルガバナ装置。
  2. 【請求項2】上記請求項1に記載したエンジンのメカニ
    カルガバナ装置において、感温作動性の密着解除具(9)
    を設け、この密着解除具(9)が所定温度以上の温度を感
    温している時には、上記密着解除具(9)が前記対向面
    (7)・(8)同士の密着を解除するように構成した、こと
    を特徴とするエンジンのメカニカルガバナ装置。
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