JP2820475B2 - 免震床部材 - Google Patents

免震床部材

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JP2820475B2 JP34335089A JP34335089A JP2820475B2 JP 2820475 B2 JP2820475 B2 JP 2820475B2 JP 34335089 A JP34335089 A JP 34335089A JP 34335089 A JP34335089 A JP 34335089A JP 2820475 B2 JP2820475 B2 JP 2820475B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多数のそれを床下地上に連設配置し、その
後又は予めこの上に種々の化粧材を配設して床を構成す
る床部材の一種であって、地震その他の振動乃至揺動を
減衰させることができる免震床部材に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来免震手段としては、床を支えるものは、基本的
に、板材の下部に脚を構成し、これらの脚の下端にゴム
類を取付けた構成のそれが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の免震手段は、上記のように、単純に板材を支持
する脚の下端にゴム類を取付けたに過ぎないので、これ
による床は構成上満足な免震効果を得ることができるも
のではない。
本発明は、上面に化粧材を敷設し又は貼付して建築物
の床を構成する床部材であって、水平方向及び垂直方向
の振動乃至揺動について高度な免震作用を有する免震床
部材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成の要旨とするところは、 ベース部材の中央に、後記弾性部材の動作領域となる
平面から見て円形の主動作凹部を構成し、上記主動作凹
部の上部外周縁に、リング状のスライド面及びその外周
縁に立ち上げた周壁からなる補助動作部を構成し、かつ
上記補助動作部の周壁の上端から放射方向に延びるスラ
イド鍔部を構成し、 上記ベース部材のスライド鍔部の上面に基板部材をス
ライド自在に載置し、 上記基板部材の下面に、その周側が上記補助動作部の
周壁と対面する位置関係になるように結合円柱体を構成
し、 上記補助動作部の周壁と上記結合円柱体の周側との間
に、上記結合円柱体が相対的な放射方向の動きにより上
記主動作凹部の範囲を越えようとするに至った場合に、
それ以上の相対的な放射方向への動きを弾力的に規制す
る規制部材を配設し、 上記ベース部材と基板部材とを、下端を上記ベース部
材の主動作凹部の底部に、上端を上記結合円柱体の下部
に、それぞれ結合した弾性部材で結合し、 上記主動作凹部の底部と上記弾性部材の下端との結合
を、上記弾性部材の下端が、上記底部中心を中心とする
規制円孔の範囲で、放射方向にのみ自由に移動できるよ
うに構成し、 更に上記ベース部材の下部には複数の弾性脚を配設し
た免震床部材である。
上記主動作凹部は、地震等に於ける水平方向の振幅を
どの程度まで許容できるものとするのが適当か考慮し
て、底部の直径を定めるのが良い。上記主動作凹部の周
壁をテーパ状に構成する場合には同時に開口角度をも同
様の観点から定めるのが良い。できれば、予想される最
大の地震に於いて、弾性部材の上下端が相対的に水平方
向の逆向きの揺動運動をした場合に、弾性部材の側部が
主動作凹部の内周に容易には接触しない程度に定めるの
が良い。
また前記ベース部材は、上記主動作凹部の裏側である
下部に膨らむ突部の外周から放射方向に延びる複数のリ
ブを構成して補強するのが適当である。上記複数のリブ
の上部は当然上記スライド鍔部の下面に一体に結合状態
とする。
更に上記スライド鍔部は平面から見て円環状に構成す
るのが適当である。
前記基板部材は、その上面に同寸法の化粧材を貼付し
たり、免震床部材の設置後に、その上面に化粧材を敷設
するものであるから、それに適したものとする。例え
ば、プラスチック又は木製板材により構成することがで
きる。その平面形状は、用途上より平面から見て正方形
とするのが適当である。
前記スライド鍔部と上記基板部材とのスライド自在な
接合は自由な構成により確保することができる。例え
ば、各々の接合面を、表面にテトラフルオロエチレン樹
脂のコーティングを施す等により滑面に構成することで
実現することができる。あるいは上記スライド鍔部の上
面又は基板部材の下面のいずれか一方に複数のボールを
回転自在に配設し、他方の対面する面を上記複数のボー
ルに接合させる構成により実現することができる。
前記規制部材は、例えば、前記結合円柱体の周側に外
装するタイヤチューブ状部材に構成することができる。
あるいは前記補助動作部のスライド面上にスライド自在
に配置した円環状チューブとその外周及び上記補助動作
部の周壁の間に介在させたスプリングとで構成すること
もできる。
前記弾性部材は、適当な弾力性を有する材質で適当な
形状に構成することができる。例えば、上端及び下端に
それぞれ適当な結合手段を備えた棒状乃至は柱状の部材
である。あるいは、リング状弾性体の直径相当位置に柱
状弾性体を構成し、柱状弾性体の両端に対応する位置
に、上記の例と同様に、各々適当な結合手段を構成した
部材である。上記リング状弾性体は両側部が若干細く構
成してあるのが好まし。更に他の例としては、上記部材
から柱状弾性体を取り除いた構成の部材である。あるい
は更に好ましい例としては、上記弾性部材は、上下に適
当な結合手段を備えた中空ボールに構成することができ
る。この中空ボールは当然適当な弾性材で成形したもの
である。
前記主動作凹部の底部には、例えば、上縁に、内側に
張出した抜け止め鍔を備えた規制円孔を設け、一方弾性
部材の下端の結合手段として、上記規制円孔の径より必
要なだけ小さい径に構成した結合円板を取付け、この結
合円板を主動作凹部の裏面から上記規制円孔中に装入
し、上記抜け止め鍔に係止させることにより、上記弾性
部材の下端を規制円孔内で放射方向にのみ移動自在に結
合するものである。
前記弾性脚は、例えば、前記したように、ベース部材
の裏面にリブを構成した場合には、リブに取付け孔を配
設し、これに適当な弾性材で構成した弾性脚を保持させ
るべく装入することができる。
[作用] 本発明は、以上のように構成したので、各種の建築物
に於いて、複数のそれを床下地上に連設配置し、その後
又は予め基板部材の上面に化粧材を配設することによ
り、容易に床を構成することができ、しかもその床は、
床下地に伝達した地震等の振動又は揺動を減衰させ得る
ものである。
この免震床部材は、所要の領域に平坦な床下地を構成
し、その床下地上にこれらを連設配置し、その上で又は
予めその上面に化粧材を貼付又は敷設すれば、容易に建
築物の床を構成することができる。
なお上記免震床部材の設置領域の外縁、即ち壁面等に
隣接する位置には若干隙間をあけておき、例えば、その
感激にクッション部材を配置しておくものとする。ある
いは地震等の際に、免震床部材の基板部材及び化粧材の
外縁付近が、その下部に進退できる補助板体を上記位置
に配設して置くこととするのが適当である。
しかして本発明の免震床部材によれば、極めて容易に
必要な位置に免震床を構成することができる。
またこのようにこの免震床部材によって床を構成した
場合には、地震等により床下地に振動が伝達した場合に
も、非常に効率的に免震作用を行なうことができる。
比較的小さな地震の場合であって、水平方向の揺れ
が、主たる揺れである場合には、弾性部材の下端が、ベ
ース部材の主動作凹部の底部を、規制円孔の制限内で、
相対的に、水平放射方向に自由に移動することができ、
これに対応して基板部材がスライド鍔部上を相対的に自
由にスライド移動するため、ほぼ完全に免震効果を得る
ことができる。また揺動がこれより大きくなり、上記弾
性部材の下端がその水平方向の運動により上記規制円孔
の周縁に接触するに至った場合には、上記弾性部材の下
端はこれ以上放射方向への移動が制限され、結果として
これを越える基板部材のスライド鍔部上の相対的揺動
は、上記弾性部材の弾力的な伸縮性の及ぶ範囲内で行な
われ得ることとなる。
こうして揺動の小さい場合には弾性部材の下端が規制
円孔内を水平放射方向に自由に移動し得ることにより、
基板部材のスライド鍔部上の自由なスライド移動に規制
を生ぜしめず、また揺動の大きい場合には、弾性部材の
下端が規制範囲を超えて移動をしようとするに至ると、
弾性部材の下端が上記規制円孔に限定され、基板部材の
スライド鍔部上の自由なスライド移動は上記弾性部材の
弾力的伸縮性の範囲で行なわれ得ることとなる。しかし
ていずれにしても充分な免震効果を得られるものであ
る。
更に極端に大きな地震の場合は、その大きな揺れによ
り基板部材の放射方向への極端に大きな相対的移動が生
じ、弾性部材が最大限に引き延ばされ、前記結合円柱体
が、主動作凹部の範囲を越えようとするに至る。そうす
ると、前記結合円柱体は、その周側と上記補助動作部の
周壁との間に、それ以上の相対的な放射方向への動きを
弾力的に規制する規制部材が配設されているので、その
作用により、その範囲を越えようとする移動が緩やかに
規制されることになる。従ってこの免震床部材の減衰作
用の限界付近の地震の際にも、減衰作用を、直ちに失う
ものではなく、緩やかにそれが減少していくことになる
ものである。それ故、この免震床部材によって支えられ
る床上の等や物品等に対する加速度の変化による悪影響
を減少させることができる。
なお基板部材とスライド鍔部間に、例えば、前記した
種々の効果的なスライド手段を構成すれば、上記免震作
用には非常に効果的に行なわれる。
また上下方向の振動に対しては、ベース部材の下部に
配設した弾性脚の軸方向の弾力的伸縮作用により、免震
作用が確保される。なおこれらの弾性脚は床の歩行感の
向上にも寄与する。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。
第1図に示したように、ベース部材1の中央部に上方
に向かって拡大する主動作凹部2を構成し、かつ上記主
動作凹部2の上部外周縁に、環状のスライド面3a及びそ
の外周縁に立ち上げた周壁3bからなる補助動作部3を構
成し、更に上記補助動作部3の周壁3bの上端から放射方
向に延びる環状のスライド鍔部4を構成する。
上記スライド鍔部4の上面は滑面に構成する。
上記主動作凹部2の底部には、第1図及び第3図に示
したように、規制円孔5を穿設し、その内周上縁から抜
け止め鍔6を内側に張出させる。
また上記ベース部材1の下面側には、上記主動作凹部
2の構成にともなって突出した突部の周囲に、第1図及
び第3図に示したように、45゜の角度間隔でスライド鍔
部4の周端まで放射方向に伸びるリブ7a、7a…、7b、7b
…を構成する。上記リブ7a、7a…は二条を一体に構成
し、リブ7b、7b…は一条のみで構成したものである。い
ずれもスライド鍔部4、補助動作部3のスライド面3a及
び主動作凹部2の下面から垂下し、その下端は、上記突
部の下面に構成した規制円孔5の周縁下端と同一高さと
する。また上記各リブ7a、7a…の外端下部には各々脚支
持部8を設け、これらの支持孔に各々概略ひょうたん型
の弾性脚9を挿入保持させる。
更に上記ベース部材1のスライド鍔部4の上面には、
基板部材10をスライド自在に載置する。上記基板部材10
は平面から見て正方形の板材であり、その下部中央に
は、結合円柱体11を垂下構成する。上記結合円柱体11
は、第1図に示したように、その下端が、前記補助動作
部3のスライド面3aより僅かに高い位置になるようにそ
の長さを定める。また上記結合円柱体11の下端中央に
は、円形凹部を形成し、その中央部から基板部材10自体
の上面に抜ける雌ネジ12を形成する。
そして上記ベース部材1と基板部材10とは弾性部材13
により結合する。
上記弾性部材13は、特に第1図に示したように、中空
ボール状弾性体14を基本として構成し、その直径方向両
端のうちの一方に下部結合円板15を固設し、他方に上面
中央に雄ネジ16を立設した上部結合円板17を固設する。
上記下部結合円板15は、前記規制円孔5より小径であ
って抜け止め鍔6の内径よりは大径であるようにその径
を定める。また上記上部結合円板17は上記抜け止め鍔6
の内径よりは小径に構成する。
しかして上記弾性部材13は、ベース部材1の抜け止め
鍔6の内側を通じて、その雄ネジ16、上部結合円板17及
び中空ボール状弾性体14を主動作凹部2中に装入し、上
記抜け止め鍔6に下端の下部結合円板15を係止させる。
更に上記上部結合円板17の雄ネジ16を前記雄ネジ12に螺
合させる。なお上記中空ボール状弾性体14はその両端方
向に引っ張ることで上記抜け止め鍔6の内側を通過し得
る径になるものである。
こうして上記ベース部材1と基板部材10は弾性部材13
により結合することとなる。
また前記補助動作部3のスライド面3a上には、第1図
及び第2図に示したように、断面部が方形の環状チュー
ブ18をスライド自在に配置する。上記環状チューブ18
は、その外径を上記周壁3bの径より小さく構成する。ま
た高さは上記補助動作部3の周壁3bの高さと一致させ
る。上記環状チューブ18は、上記のように、スライド面
3aにスライド自在に配置するばかりでなく、上記基板部
材10の下面ともスライド自在にする。更に上記環状チュ
ーブ18の外周と上記周壁3bの内面との間には六十度の角
度間隔でスプリング19、19…を配設する。
またこの例では上記基板部材10の上面には予め化粧材
20を貼付しておくものとする。
この実施例では、以上のように構成したので、各種建
築物の床を、地震その他の揺れを減衰させる機能を持っ
たものとして構成するのに有用である。しかもその取付
けも簡単である。
先ず床を構成する対象の領域に一般の場合と同様に平
坦な床下地21を構成する。
この免震床部材は、上記のように平坦に構成した床下
地21上に連設配置すれば良い。即ちベース部材1の下面
側を下にして、隣接する免震床部材相互は、基板部材10
の側辺を相互に当接させつつ床下地21上に敷設すれば良
い。このようにして全対象領域に敷設すれば作業は完了
である。
なお上記免震床部材の設置領域の外縁、即ち壁面等に
隣接する位置には若干隙間をあけておき、その位置に、
地震等の際に、その下部に、基板部材10及び化粧材20の
外縁付近が進退できる補助板体を配設して置くこととす
る。
しかしてこの実施例の免震床部材は極めて容易に必要
な位置に設置して床を構成することができる。
またこのようにこの免震床部材によって床を構成した
場合には、地震等により床下地21に振動が伝達した場合
にも、非常に効率的に免震作用を行なうことができる。
比較的小さな地震の場合であって、水平方向の揺れ
が、主たる揺れ成分である場合には、弾性部材13の下部
結合円板15が、主動作凹部2の底部に構成した規制円孔
5の制限内で、相対的に、水平放射方向の自由な移動を
することができ、これに対応して上記基板部材10がスラ
イド鍔部4上を相対的にスライド移動するため、ほぼ完
全に免震効果を得ることができる。また揺動がこれより
大きくなり、上記弾性部材13の下部結合円板15がその水
平放射方向の運動により上記規制円孔5の範囲を越えよ
うとするに至り、それと中空ボール状弾性体15との結合
部が抜け止め鍔6の内縁に接触するに至った場合には、
その結合部が、上記抜け止め鍔6の内縁に係合すること
となり、これを越える基板部材10のスライド鍔部4上の
相対的揺動は、上記弾性部材13の中空ボール状弾性体14
の弾力的な伸縮性の及ぶ範囲内で行なわれ得る。なお上
記中空ボール状弾性体14はいずれの方向にも等しい弾力
を持っており、伸縮の割合が大きい利点がある。
こうして揺動の小さい場合には弾性部材13の下部結合
円板15が規制円孔5内を水平放射方向に自由に移動し得
ることにより、基板部材10のスライド鍔部4上の自由な
スライド移動に規制を生ぜしめず、また揺動の大きい場
合には、弾性部材13の下部結合円板15の動きが規制範囲
を超えようとするに至ると、基板部材10のスライド鍔部
4上の自由なスライド移動は上記弾性部材13の中空ボー
ル状弾性体14の弾力的伸縮性の範囲で許容され、効果的
な免震作用が行なわれ得ることとなる訳である。
更に極端に大きな地震で、基板部材10の水平方向への
非常に大きな相対的移動が生じ、弾性部材13の中空ボー
ル状弾性体14が極端に引き延ばされると、上記基板部材
10の下面に構成した結合円柱体11が、前記補助動作部3
のスライド面3a上に載置した環状チューブ18の内周に当
接するに至る。そうすると、上記環状チューブ18は、前
記スプリング19、19…により弾力的に規制されつつ、上
記結合円柱体11に押されて放射方向に移動することにな
る。
しかして上記スライド面3a、周壁3b、環状チューブ1
8、スプリング19、19…及び結合円柱体11の作用によ
り、この免震床部材に於ける振幅の限界付近に於いて、
上記結合円柱体11及びこれを構成した基板部材10の水平
放射方向への相対的移動が急に制限され、途端にそれ以
上の免震作用を失う、というような極端な現像が生ぜ
ず、徐々に緩やかに失われていくようになる。このこと
により、これによって支えられる床上の人や物品等に加
速度の急な変化による悪影響を減少させることができ
る。
なお上下方向の振動に対しては、ベース部材1の下部
に配設した弾性脚9、9…の軸方向の弾力的伸縮作用に
より、免震作用を確保する。
[発明の効果] 本発明によれば、地震その他の振動が生じた場合、床
下地に伝達した振動又は揺動等を大幅に遮断し、基板部
材以上の部材には極めて僅かな振動等以上のものは伝達
させないようにしたものである。
比較的小さな地震の場合には、弾性部材の下部が規制
円孔の制限内で水平放射方向の自由な移動を可能とした
ことにより、上記基板部材のスライド鍔部上の自由なス
ライド移動を確保してほぼ完全に免震効果を得、 また揺動がこれより大きくなった場合には、上記基板
部材のスライド鍔部上のスライド移動が、上記弾性部材
の弾力的な伸縮性の及ぶ範囲内で確保されることによ
り、免震作用を得る。
更に極端に大きな地震の場合には、上記基板部材の下
面に構成した結合円柱体が主動作凹部の限界いっぱいま
で揺動するに至ると、上記結合円柱体の周側と前記補助
動作部の周壁との間に構成した規制部材の作用により、
上記結合円柱体のそれ以上の揺動が弾力的に規制される
ことになる。しかしてこの免震床部材に於ける振幅の限
界付近に於いて、急激に免震作用を失う、というような
極端な現象が生ぜず、徐々に緩やかに失われていくよう
になる。このことにより、これによって支えられる床上
の人や物品等に加速度の急な変化による悪影響を減少さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したもので、第1図は床下
地に配設した状態の免震床部材の一部切欠概略正面図、
第2図は基板部材を取り除いた状態の免震床部材の概念
平面図、第3図は基板部材を取り除いた状態の免震床部
材の概略底面図である。 1……ベース部材、2……主動作凹部、3……補助動作
部、3a……スライド面、3b……周壁、4……スライド鍔
部、5……規制円孔、6……抜け止め鍔、7a、7b……リ
ブ、8……脚支持部、9……弾性脚、10……基板部材、
11……結合円柱体、12……雌ネジ、13……弾性部材、14
……中空ボール状弾性体、15……下部結合円板、16……
雄ネジ、17……上部結合円板、18……環状チューブ、19
……スプリング、20……化粧材、21……床下地。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース部材の中央に、後記弾性部材の動作
    領域となる平面から見て円形の主動作凹部を構成し、上
    記主動作凹部の上部外周縁に、リング状のスライド面及
    びその外周縁に立ち上げた周壁からなる補助動作部を構
    成し、かつ上記補助動作部の周壁の上端から放射方向に
    延びるスライド鍔部を構成し、 上記ベース部材のスライド鍔部の上面に基板部材をスラ
    イド自在に載置し、 上記基板部材の下面に、その周側が上記補助動作部の周
    壁と対面する位置関係になるように結合円柱体を構成
    し、 上記補助動作部の周壁と上記結合円柱体の周側との間
    に、上記結合円柱体が相対的な放射方向の動きにより上
    記主動作凹部の範囲を超えようとするに至った場合に、
    それ以上の相対的な放射方向への動きを弾力的に規制す
    る規制部材を配設し、 上記ベース部材と基板部材とを、下端を上記ベース部材
    の主動作凹部の底部に、上端を上記結合円柱体の下部
    に、それぞれ結合した弾性部材で結合し、 上記主動作凹部の底部と上記弾性部材の下端との結合
    を、上記弾性部材の下端が、上記底部中心を中心とする
    規制円孔の範囲で、放射方向にのみ自由に移動できるよ
    うに構成し、 更に上記ベース部材の下部には複数の弾性脚を配設した
    免震床部材。
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