JPH10339026A - 免震床支承部の構造および免震床支承部用の延長支承部材 - Google Patents

免震床支承部の構造および免震床支承部用の延長支承部材

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JPH10339026A
JPH10339026A JP14959997A JP14959997A JPH10339026A JP H10339026 A JPH10339026 A JP H10339026A JP 14959997 A JP14959997 A JP 14959997A JP 14959997 A JP14959997 A JP 14959997A JP H10339026 A JPH10339026 A JP H10339026A
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辰夫 庄司
Arihiro Nagatani
有弘 永谷
Hideyasu Hosoya
秀靖 細谷
Kenmochi Okuda
賢持 奥田
Toshifumi Ninomiya
利文 二宮
Yukio Sawabe
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N T T KENCHIKU SOGO KENKYUSHO
N T T KENCHIKU SOGO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドパネルが小さな面積の中心支承部材か
ら脱落しても、スライドパネルを水平方向に変位可能に
支承できるようにする。 【解決手段】上面が低摩擦とされた小さな面積の中心支
承部材11が、縦、横に互いに等間隔として床スラブU
に固定される。中心支承部材11毎に、スライドパネル
12が配置され、スライドパネル12上に、支柱14を
介して床パネル15が支承される。各中心支承部材11
の周囲において、上面が低摩擦とされた直線状の延長支
承部材21が配置される。延長支承部材21は、中心支
承部材11よりも若干低くされている。大きな地震によ
って、可動床1つまりスライドパネル12が水平方向に
大きく変位して中心支承部材11から脱落しても、スラ
イドパネル12は延長支承部材21によって支承され
て、可動床1の円滑な水平方向変位が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震床支承部の構
造および免震床支承部用の延長支承部材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】2重床式の免震床構造の中には、特公平
8−19758号公報に示すようなものがある。すなわ
ち、上面が低摩擦とされた中心支承部材が、床スラブ上
に縦、横に互いに所定間隔あけて複数設置され、該各中
心支承部材に対してそれぞれ該中心支承部材を覆うよう
にスライドパネルが配置されて、該スライドパネルが該
中心支承部材に対して水平方向に滑動可能とされてい
る。各スライドパネルからはそれぞれ支柱が立設され
て、この支柱によって、室内の床面を構成する床パネル
が支承される。
【0003】上記公報には、さらに、隣接するスライド
パネル同士をジョイントビ−ムによって相互に連結し
て、各スライドパネルとジョイントビ−ムとによって全
体的に床スラブに対して水平方向に変位可能な強固な下
構造体を構成することが開示されている。また、上記公
報には、前記中心支承部材を、床スラブに固定されるデ
ィンプルベ−スと、該ディンプルベ−スに全方向に揺動
可能に支承されると共に上面が平坦かつ低摩擦とされて
前記スライドパネルが摺動される滑動部材とによって構
成することも開示されている。
【0004】上述の公報記載のものにあっては、通常
は、大きな面積を有するスライドパネルによって小さな
面積とされた中心支承部材が覆われているため、つまり
摺動部分がスライドパネルによって覆われた状態となっ
ているため、当該摺動部分に塵埃等の異物が付着するの
が防止され、地震の際に所望の免震効果を得る上で好ま
しいものとなる。また、スライドパネルと床パネルとの
間の上下方向間隔を小さくしつつ、このスライドパネル
と床パネルとの間の空間を配線等の配設空間として有効
利用することができるものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水平方向に
大きく揺れる地震が発生したとき、スライドパネルが中
心支承部材に対して水平方向に大きく変位されることに
なるが、スライドパネルが所定以上大きく水平方向に変
位すると、スライドパネルが中心支承部材から脱落して
しまうことになる。スライドパネルが中心支承部材から
脱落した後は、効果的な免震というものが期待できなく
なり、この点において何等かの対策が望まれることにな
る。なお、スライドパネルの面積を十分に増大させるこ
とも考えられるが、製造、施工コストの増大や可動床の
重量増大となって好ましくない。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、スライドパネルが中心
支承部材から脱落した後も免震効果を十分得ることので
きるようにした免震床支承部の構造を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、スライドパネルが中心支承
部材から脱落した後も免震効果を十分得るために用いら
れる免震床支承部用の延長支承部材を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明はその第1の解決手法として次のように
してある。すなわち、上面が低摩擦とされた中心支承部
材が床スラブ上に互いに所定間隔あけて複数設置され、
該各中心支承部材に対してそれぞれ該中心支承部材を覆
うようにスライドパネルが配置されて、該スライドパネ
ルが該中心支承部材に対して水平方向に滑動可能とされ
た免震床支承部の構造において、前記床スラブ上に、各
中心支承部材の周囲に位置させて、上面が低摩擦とされ
ると共に水平方向に細長く伸びる延長支承部材が設置さ
れ、前記スライドパネルが、前記中心支承部材に対して
水平方向において任意の方向に大きく相対変位されたと
きに、該スライドパネルが前記延長支承部材によって支
承される、ようにしてある。上記解決手法を前提とした
好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請
求項8および請求項10に記載のとおりである。
【0008】前記第1の目的を達成するため、本発明は
その第2の解決手法として次のようにしてある。すなわ
ち、床スラブ上に、水平方向において直交する縦方向お
よび横方向に等間隔に複数のディンプルベ−スが固定さ
れ、前記各ディンプルベ−ス上に、上面が平坦かつ低摩
擦とされた滑動部材が全方向に揺動可能として載置さ
れ、前記各滑動部材に対してそれぞれ該滑動部材を覆う
ようにスライドパネルが配置されて、該スライドパネル
が該滑動部材に対して水平方向に滑動可能とされた免震
床支承部の構造において、前記床スラブ上に、前記各デ
ィンプルベ−スの周囲に位置させて、上面が低摩擦とさ
れると共に水平方向に直線状に細長く伸びる延長支承部
材が設置され、前記延長支承部材の上面高さ位置が、前
記滑動部材の上面よりも低くかつ前記ディンプルベ−ス
よりも高い位置となるように設定されて、前記スライド
パネルが該滑動部材に支承されているときは、該スライ
ドパネルが該延長支承部材に対してフロ−ティング状態
とされ、前記延長支承部材は、少なくとも前記各ディン
プルベ−スを中心にして放射状に複数本伸びるように配
置されると共に、各延長支承部材のそれぞれが他の延長
支承部材またはディンプルベ−スに連結され、前記スラ
イドパネルが前記滑動部材に対して水平方向において任
意の方向に大きく相対変位されて該滑動部材から脱落し
たときに、該スライドパネルが前記延長支承部材によっ
て支承される、ようにしてある。上記解決手法を前提と
した好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項1
0に記載のとおりである。
【0009】前記第2の目的を達成するため、本発明は
その解決手法として次のようにしてある。すなわち、金
属製のチャネル材からなる本体と、該本体の上面を覆う
低摩擦部材からなる上面部材とからなり、全体として直
線状に細長く伸びるように形成され、前記本体は、上壁
部と、該上壁部の幅方向各端部から下方へ伸びる左右一
対の側壁部と、該各側壁の下端から幅方向外側へ伸びる
フランジ部と、前記上壁部に形成された第1係止孔と、
前記側壁部に形成された第2係止孔と有し、前記上面部
材は、上壁部と、該上壁部の下面に突設された係止突起
部と、該上壁部の幅方向各端部から下方へ伸びる左右一
対の脚部と、該脚部の先端部に形成された係止爪部とを
有し、前記第1係止孔に前記係止突起部が嵌合されて、
前記上面部材の前記本体に対する水平方向の相対変位が
強固に規制され、前記第2係止孔に前記係止爪が嵌合さ
れることによりに、前記上面部材の前記本体に対する上
方への変位が強固に規制されている、ようにしてある。
【0010】
【発明の効果】請求項1によれば、地震の際、通常はス
ライドパネルが中心支承部材の上を摺動して免震効果が
得られ、水平方向に大きく揺れる大きな地震が発生して
スライドパネルが中心支承部材から脱落したときは、当
該スライドパネルが延長支承部材の上を摺動してこのと
きも免震効果が得られることになる。また、延長支承部
材は、細長くしてあるので、つまり各中心支承部材の間
の空間に部分的に設置するだけで、中心支承部材から脱
落したスライドパネルを確実に支承することができる。
【0011】請求項2によれば、各中心支承部材から伸
びる延長支承部材の本数を極力少なくしつつ、中心支承
部材から脱落したスライドパネルを延長支承部材で確実
に支承する上で好ましいものとなる。請求項3によれ
ば、延長支承部材の設置場所は、縦横の直線に沿って配
置される各中心支承部材によって規定される4角形の中
に配置される形式とされるが、直線状とされた長さの異
なる複数種の延長支承部材を利用して、スライドパネル
を確実に支承できるような配置を容易に得ることができ
る。特に、延長支承部材は直線状なのでその構成ひいて
は製造が簡単であり、しかも各延長支承部材が他の延長
支承部材あるいは中心支承部材に連結されているので、
その設置もしっかりしたものとすることができる。
【0012】請求項4によれば、1つの中心支承部材か
ら伸びる延長支承部材の数を極力少なくしつつ、スライ
ドパネルを確実に支承するための延長支承部材の配置形
態を提供することができる。請求項5によれば、3本の
連結部を有する連結金具を利用して、3本の延長支承部
材の連結を簡単に行う上で好ましいものとなる。請求項
6によれば、中心支承部材と延長支承部材とを上下方向
の凹凸嵌合によって連結することにより、連結が容易で
あり、しかも水平方向の相互の位置ずれを防止する上で
好ましいものとなる。
【0013】請求項7によれば、延長支承部材を、本体
部分と低摩擦部材からなる上面部材との分割構成とする
ことにより、本体部分を剛性の高い材料で構成しつつ、
高価な低摩擦部材の使用量を低減する上で好ましいもの
となる。また、係止孔と係止突起部とを利用して、スラ
イドパネルが摺動するときの力を受けても本体部材と上
面部材とを水平方向に位置ずれしないように強固に連結
することができる。
【0014】請求項8によれば、床スラブに不陸が存在
してディンプルベ−スが傾斜設置されても、滑動部材の
ディンプルベ−スに対する全方向への揺動を利用して、
滑動部材をスライドパネルに密着させておくことでき、
このとき不陸によって延長支承部材が傾斜していても滑
動部材より低い位置にあり、スライドパネルと干渉する
ことがない。また、スライドパネルが一旦滑動部材から
脱落して延長支承部材に乗り移った後に、再び脱落した
滑動部材に接近する方向に戻るように揺れ動いたとき
に、スライドパネルによって滑動部材をディンプルベ−
スから押し出して、この押し出し方向にある延長支承部
材によってスライドパネルを支承させることができ、滑
動部材との段差に起因して免震機能が損なわれることが
ない。
【0015】請求項9によれば、請求項1および請求項
8に対応した効果を得ることができる。また、延長支承
部材を直線状としてその製造を容易にしつつ、ディンプ
ルベ−スを中心にして延長支承部材を放射状に配置する
ことにより、滑動部材から脱落したスライドパネルを延
長支承部材によって確実に支承することができる。さら
に、延長支承部材を他の延長支承部材あるいは中心支承
部材に連結することにより、その設置をしっかりとした
ものにすることができる。請求項10によれば、隣り合
うスライドパネル同士をジョイントビ−ムによって相互
に連結して、全体として、床スラブに対して水平方向に
変位可能でかつ床パネルを支承するための強固な下構造
体を構成することができる。
【0016】請求項11によれば、中心支承部材から脱
落したスライドパネルを支承するための延長支承部材が
提供されるが、この延長支承部材が、直線状とされると
共に、本体部分と低摩擦部材からなる上面部材との分割
構成とすることにより、高価な低摩擦部材の使用量を低
減しつつ所望断面形状の延長支承部材を得る上で好まし
いものとなる。また、第1係止孔と係止突起部とを利用
して、スライドパネルが摺動するときの力を受けても本
体部材と上面部材とを水平方向に位置ずれしないように
強固に連結することができる。さらに、第2係止孔孔と
係止爪部とを利用して、上面部材の本体部材からの上方
への外れを防止する上で好ましいものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3に示すように、床スラ
ブU上に設置される室Sの床が、水平方向に変位可能な
可動床1と、固定された固定床2とから構成されてい
る。可動床1は、室Sの側壁3から所定間隔有するよう
に設置されて、可動床1の全周囲に固定床2が位置され
ている。可動床1と固定床2とは、可動床1の周縁部に
設けたオ−バパネル4を利用して互いにオ−バラップさ
れていて、可動床1が水平方向に変位されたときにその
オ−バラップ量が変化される。
【0018】可動床1は、図4にも示すように、その周
囲に設けたコイルスプリングからなるリタ−ンスプリン
グ5によって、室Sのほぼ中心に位置するように付勢さ
れている。このリタ−ンスプリング5は、水平方向に伸
びて、可動床1と床スラブUとの間に架設されている。
また、可動床1の周囲には、可動床1から所定間隔有す
るようにして、ダンパ6が床スラブUに固定設置され、
可動床1が水平方向に許容範囲を越えて変位されたとき
に当接されて減衰作用が行われる。このダンパ6は、摩
擦式とされて、その受圧部材6Aが床スラブUに固定さ
れた本体ケース6Bに対して押し込まれるときに、大き
な摩擦力を発生して減衰作用を行うようになっており、
設置後のメンテナンスが不要であるが、オイルダンパ等
を用いることもできる。なお、図4では、後述する延長
支承部材は略してある。
【0019】可動床1は実施形態では室Sの形状に合せ
て4角形、より具体的には正方形とされているが、可動
床1の形状は適宜設定できるものである。また、可動床
1の各辺についてそれぞれリタ−ンスプリング5とダン
パ6とが複数設けられているが、リタ−ンスプリング5
およびダンパ6の数は適宜設定できるものである。
【0020】図2に示すように、可動床1は、中心支承
部材11を介して、床スラブUに対して水平方向に変位
可能に支承されている。中心支承部材11は、縦および
横に等間隔に、つまり互いに等間隔(例えば60cm)
で設定された複数の縦線と複数の横線との交差する部分
において、床スラブUに固定されていて、その上面が平
坦かつ低摩擦とされている。
【0021】可動床1は複数のスライドパネル12を有
し、このスライドパネル12は、中心支承部材11に対
応して設けられている。すなわち、スライドパネル12
も、縦および横に等間隔に位置されている(1つの中心
支承部材11に対して1つのスライドパネル12が設定
されている)。このスライドパネル12の底面は、平坦
面な摺動面とされている。図5には、スライドパネル1
2の下面が示されており、図5中ハッチングを施すこと
により区別して示す部分が、中心支承部材11に対して
摺動される上記摺動面であり、スライドパネル12のう
ちもっとも低い面となる。このようなスライドパネル1
2(の摺動面)は、中心支承部材11よりも十分に大き
な面積を有している。より具体的には、隣り合うスライ
ドパネル同士が近接する程度にまで十分大きな面積とさ
れている。可動床1が水平方向に変位するとき、スライ
ドパネル12(の下面)が、中心支承部材11(の上
面)に対して摺動される。
【0022】隣り合うスライドパネル12同士は、鉄板
等の金属板を加工してなるジョイントビ−ム13によっ
て、互いに連結されている。これにより、各スライドパ
ネル12同士は、ジョイントビ−ム13を介した強固な
一体物として構成され、このような強固な一体物が偏平
な下構造体を構成する。なお、スライドパネル12とジ
ョイントビ−ム13との連結は、ボルト等の固定具を利
用して行われる。
【0023】各スライドパネル12からはそれぞれ、支
柱14が立設されており、各支柱14に対して、床パネ
ル15が固定されている。床パネル15は、規格寸法
(例えば60cm角)の正方形とされたパネル構成体1
5aを並設することにより構成されて、パネル構成体1
5aの角部分毎に支柱14に固定される。そして、床パ
ネル15上に、コンピュ−タ等の振動を嫌う機器類が設
置される。このように、パネル構成体15aの寸法に対
応して、隣り合4本の支柱15の中心間隔が設定されて
いる。換言すれば、中心支承部材11あるいはスライド
パネル12の縦および横の等間隔の設置は、規格寸法の
正方形とされたパネル構成体15aの寸法に応じて設定
されたものとなっている。
【0024】床スラブU上には、各中心支承部材11の
周囲に位置するようにして、延長支承部材21が設置さ
れている。延長支承部材21は、スライドパネル12が
中心支承部材11から脱落したときに、当該スライドパ
ネル12を支承するためのものであり、その上面が低摩
擦とされている。すなわち、延長支承部材21は、中心
支承部材11よりも若干低く設定されていて、スライド
パネル12が中心支承部材11に支承されているとき
は、延長支承部材21に対してスライドパネル12がフ
ロ−ティング状態となっている。
【0025】延長支承部材21は、それぞれ細長い直線
状とされていて、長さの異なる複数種が用いられてい
る。延長支承部材21の好ましい設置形態について、図
6を参照しつつ説明する。まず、延長支承部材として、
もっとも長い第1延長支承部材21Aと、該第1延長支
承部材21Aよりも十分短い第2延長支承部材21Bお
よび第3延長支承部材21Cとが用いられる。縦方向ま
たは横方向のいずれか一方方向のうち、図6横方向に伸
びるようにして、前記第1延長支承部材21Aによって
隣り合う中心支承部材11同士が連結されている。縦方
向または横方向の他方方向(図6縦方向)において、隣
合う中心支承部材11同士の中間位置において、前記第
1延長支承部材21Aと平行にかつ該第1延長支承部材
21Aの長手方向中間に位置するように、第2延長支承
部材21Bが配置される。
【0026】第2延長支承部材21Bの一端部と、該第
2延長支承部材21Bの一端部にもっとも近い位置にあ
る2つの中心支承部材11とが、それぞれ前記第3延長
支承部材21Cによって連結される。第2延長支承部材
21Bの他端部と、該第2延長支承部材21Bの他端部
にもっとも近い位置にある2つの中心支承部材11と
が、それぞれ前記第3延長支承部材21Cによって連結
されている。
【0027】このようにして、1つの中心支承部材11
に着目したとき、合計6本の延長支承部材21(2本の
第1延長支承部材21Aと4本の第3延長支承部材21
C)が、放射状に伸びるように配置される。なお、横方
向端部にある中心支承部材11については、固定床2側
へ向う方向(横方向に隣り合う中心支承部材11とは反
対方向)においては、第1延長支承部材21Aの延長線
上において、当該第1延長支承部材21Aの略半分の長
さとされた第4延長支承部材21Dが配置されている
が、これは、固定床2側には隣り合う中心支承部材11
が存在しないためであり、第4延長支承部材21Dは、
実質的に第1延長支承部材21Aと同様の意味合いを有
することになる。
【0028】上述の第2延長支承部材21Bと第3延長
支承部材21Cとの連結は、後述するように、連結金具
22を利用して行われている。また、中心支承部材11
に対する延長支承部材21(第1延長支承部材21Aま
たは第4延長支承部材21D、第3延長支承部材21
C)との連結は、後述するように、上下方向の凹凸嵌合
形式によって行われている。
【0029】中心支承部材11毎に設けられるスライド
パネル12のうち、その一部が図6において一点鎖線で
示されているが、符号12Aで示すスライドパネルが正
規の位置にある(中心支承部材11がほぼ中心に位置す
る)状態である。また、符号12Bで示すスライドパネ
ルが、水平方向に大きく変位されて中心支承部材11か
ら脱落して延長支承部材21によって支承された状態
(摺動面が中心支承部材11から完全に外れた状態)で
ある。スライドパネル12が、中心支承部材11に対し
て水平方向のうち任意の全方向に大きく変位されても、
延長支承部材21によってスライドパネル12が確実に
支承されることになる。なお、延長支承部材21は、縦
横の配置関係を逆転しても同じである(図6の状態を、
90度時計方向あるいは反時計方向に回転して得られる
状態となるだけ)。
【0030】ここで、延長支承部材21の配置は、図6
に示す態様以外に適宜設定できるものである。例えば、
第1延長支承部材21Aは図6の場合と同様に設ける一
方、第2延長支承部材21Bと第3延長支承部材21C
の代わりに、斜め方向に隣り合う中心支承部材11同士
を、第1延長支承部材21Aに対して45度の角度をな
すようにして伸びる延長支承部材にによって連結するよ
うにすることもできる。この場合、1つの中心支承部材
11に着目したとき、合計8本の延長支承部材部、互い
に周方向に45度の間隔で放射状に伸びることになる。
1つの中心支承部材11から放射状に伸びる延長支承部
材21の数を極力少なくしつつ、水平方向に大きく変位
されたときのスライドパネル12を延長支承部材21に
よって確実に支承するには、図6の状態のものが有利と
なる。
【0031】図7〜図9には、延長支承部材21の詳細
な一例が示されるが、図示の例は第3延長支承部材21
Cを示すものである。第1延長支承部材21A、第2延
長支所部材21Bも第3延長支承部材21Cと基本的に
同じであるが、第3延長支承部材21Cと相違するの
は、第1第1延長支承部材21Aにおいてはその両端に
後述する延長フランジ部38(および連結突起部39)
が形成され、また第2延長支承部材21Bにおいてはそ
の両端に後述する連結開口37が形成されることであ
る。
【0032】延長支承部材21すなわち第3延長支承部
材21Cは、基本的に、本体31と上面部材32との分
割構成とされて、両者31と32とを結合、一体化する
ことにより構成されている。本体31は、鉄板等の金属
板を加工することにより、あるいは剛性に優れた合成樹
脂によってチャネル材の構造として形成されていて、上
壁部31aと、上壁部31aの左右端から下方へ略直角
に下方へ伸びる左右一対の側壁部31bと、各側壁部3
1bの下端から互いに左右反対方向に伸びる左右一対の
フランジ部31cとを有する。延長支承部材21は、そ
のフランジ部31c部分でもって、床スラブUに対して
接着剤によって固定することもできる。
【0033】本体31の上壁部31aには、長手方向に
細長く伸びる第1係止孔33が、互いに長手方向に所定
間隔あけて複数(図では2つ)形成されている。また、
本体31の各側壁部31bには、長手方向に細長く伸び
る第2係止孔34が、互いに長手方向に所定間隔あけて
複数(図では2つ)形成されている。
【0034】前記上面部材32は、低摩擦部材、例えば
テフロンやナイロン、ポリアセタール等の低摩擦の合成
樹脂によって形成されているが、本体31の長さよりも
十分短くされている。すなわち、1つの本体31に対し
て、上面部材32を複数個(図7、図8では2個)組み
付けることにより延長支承部材21が構成されるように
なっている。換言すれば、前述のように、長さの異なる
複数種の延長支承部材21A〜21Dを構成するとき
に、本体31の長さのみ異なるものを用いて、上面部材
32は、その組み付け個数を変更することにより対応す
るようになっている(上面部材32は、長さの異なる延
長支承部材21A〜21D間で完全に共通あるいはほぼ
共通)。
【0035】上面部材32は、本体31の上壁部31a
を覆う上壁部32aと、上壁部32aの左右端から略直
角に下方へ伸びる左右一対の脚部32bを有する。左右
一対の脚部32bは、幅方向となる左右方向に十分に弾
性変形できるようにされており、このため、脚部32b
は、上壁部32aの長さよりも十分短くされている。そ
して、各脚部32bの下端部には、上面部材32の幅方
向内方側へ向けて突出した係止爪部32cが形成されて
いる。さらに、上壁部32aの下面には、長手方向に細
長く伸びる係止突起部32dが形成されている。なお、
上面部材32の上面(上壁部32aの上面)は、上に凸
となるように、より具体的には断面が幅方向端に向うに
つれて徐々に低くなるような略円弧状となるように形成
されていて、スライドパネル12の支承が線接触によっ
て行われるようにされている(スライドパネル12に対
する摺動抵抗の低減作用)。
【0036】上面部材32の係止突起部32dが、本体
31の第1係止孔33にきつく嵌合される。上面部材3
2の脚部32bが、本体31の側壁部31bの外面に沿
って伸びて、上面部材32の係止爪部32cが、本体3
1の第2係止孔34に嵌合、係止される。上面部材32
は、係止爪部32cの第2係止孔34に対する係止作用
によって、本体31から上方へ分離されるのが防止され
る。また、係止突起部32dが第1係止孔33に嵌合さ
れることにより、上面部材32が本体31に対して水平
方向に相対変位されるのが強固に規制される。なお、係
止爪部32cを利用した係止作用に加えてあるいは代り
に、接着剤によって本体31と上面部材32とを固定す
ることもできる。
【0037】延長支承部材21の長手方向一端側には、
図10、図11に示すように、幅方向に伸びる端板部3
6を有し、この端板部36には、本体31の内部空間に
連なる連結開口37が形成されている。図10には、第
2延長支承部材21Bと第3延長支承部材21Cとを連
結する前記連結金具22の一例が合せて示される。この
連結金具22は、例えば鉄板等の金属板を曲げ加工する
ことにより形成されて、放射状に伸びる3本の連結脚部
22aを有する。各連結脚部22aの先端部には、左右
端から上方へ短く伸びる左右一対の立上がり部22bが
形成されている。延長支承部材21の前述した連結開口
37に対して、立上がり部22bを有する連結脚部22
aががたつきなく挿入されて、その連結が行われる(図
12をも参照)。
【0038】延長支承部材21の長手方向他端部側に
は、フランジ部31cと同一高さ位置において、延長フ
ランジ部38が一体に形成されており、この延長フラン
ジ部38には、上方へ突出する連結突起部39が形成さ
れている(例えば延長フランジ部38の一部を上方へ向
けて膨出形成することにより形成)。この連結突起部3
9は、後述するように、中心支承部材11との連結のた
めに用いられる。
【0039】延長支承部材21が連結される中心支承部
材11の一例が、図13、図14に示される。中心支承
部材11は、ディンプルベ−ス41と、ディンプルベ−
ス41上に載置された低摩擦部材からなる滑動部材42
との分割構成とされて、ディンプルベ−ス41が床スラ
ブUに固定される。ディンプルベ−ス41の上面には、
上方に凹となるように球面状に形成された凹部41aが
形成されている。一方、滑動部材42の下面は、下方に
凸となるように球面状に形成されていて、上記ディンプ
ルベ−ス41の凹部41aに載置されている。これによ
り、滑動部材42は、ディンプルベ−ス41に対して全
方向に揺動可能とされている。そして、滑動部材42の
上面は、平坦面とされている。
【0040】ディンプルベ−ス41は、その外周縁部に
おいて、全体として環状に伸びるフランジ部41bを有
する。このフランジ部41bには、周方向に間隔をあけ
て、複数の連結用膨出部41cが形成されている。この
連結用膨出部41cは、連結される延長支承部材21の
数に対応した6個形成されており、フランジ部41bを
部分的に上方へ若干膨出させることにより形成されてい
て、フランジ部41bの外周側に開口された形状とされ
ている。そして、連結用膨出部41cの上壁部分には、
連結孔43が形成されている。
【0041】ディンプルベ−ス41は、床スラブUに着
座されるそのフランジ部41b部分でもって、床スラブ
Uに固定される。ディンプルベ−ス41の床スラブUに
対する固定状態において、連結用膨出部41c内には延
長支承部材21の延長フランジ部38が挿入されてい
て、この延長フランジ部38に形成された前述の連結突
起部39が、連結用膨出部41cに形成された連結孔4
3に緩く嵌合されている。このようにして、延長支承部
材21とディンプルベ−ス41との連結が行われる。な
お、連結用膨出部41cに上下方向に伸びる連結突起部
を形成する一方、延長支承部材21の延長フランジ部3
8に連結突起部が嵌合される連結孔を形成するようにす
ることもできる。
【0042】ここで、図14に示すように、床スラブU
上にディンプルベ−ス41、延長支承部材21を設置し
た状態で、床スラブUからの高さにおいて、延長支承部
材21の最大高さをH1、ディンプルベ−ス41の最大
高さをH2、ディンプルベ−ス41上に載置された滑動
部材42の上面高さをH3としたとき、H2<H1<H
3となるように設定されている。これにより、中心支承
部材11つまり滑動部材42から完全に脱落したスライ
ドパネル12が、一端延長支承部材21に乗り移ってこ
れに支承された後に、滑動部材42に接近する方向に変
位されたとき、スライドパネル12の外周縁部によって
滑動部材42がディンプルベ−ス41から押し出され
て、この後は、延長支承部材21のみによってスライド
パネル12が支承されることになる。
【0043】中心支承部材11が、ディンプルベ−ス4
1に対して分離可能な滑動部材42を有しない場合、つ
まり中心支承部材11の上面部分を構成する低摩擦部分
が床スラブUに対して常時固定関係にある場合は、延長
支承部材21の中心支承部材11側端部を、中心支承部
材11に近づくにつれて徐々に高くなるように傾斜設定
して、中心支承部材11直近での延長支承部材21の高
さ位置が、中心支承部材11の上面高さ位置とほぼ同じ
高さとなるように設定することもできる。
【0044】なお、延長支承部材21の高さをそのほぼ
全長に渡って、中心支承部材11の上面高さと一致させ
ることも考えられる。しかしながら、この場合は、小さ
な水平方向変位でもスライドパネル12が延長支承部材
21に対してかなり大きな面積でもって摺動することに
なってしまい、本来的には中心支承部材11(の低摩擦
とされた上面)のみでもってスライドパネル12を摺動
させる、という要請からは好ましくないものとなる。
【0045】以上実施形態について説明したが、本発明
は、特許請求の範囲に記載された範囲において適宜改変
可能である。また、本発明の目的は、明記されたものに
限らず、実質的に好ましいあるいは利点として記載され
たものを提供するこをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される2重床式免震床構造の全体
的な様子を簡略的に示す上面図。
【図2】本発明が適用された免震床支承構造の一例を示
す一部断面側面図。
【図3】図2の一部破断上面図。
【図4】スライドパネルとリタ−ンスプリングとジョイ
ントビ−ムと床パネルとの様子を示すもので、延長支承
部材を省略して示す斜視図。
【図5】スライドパネルの下面図。
【図6】延長支承部材の中心支承部材に対する好ましい
設置例を示す上面図。
【図7】延長支承部材の一例を示す斜視図。
【図8】図7の分解斜視図。
【図9】図7のX9−X9線相当断面図。
【図10】連結金具の一例を示すと共に、連結金具の延
長支承部材に対する連結の様子を示す分解斜視図。
【図11】連結金具と延長支承部材とが連結されている
様子を示す斜視図。
【図12】図11のX12−X12線相当断面図。
【図13】ディンプルベ−スの上面図で、延長支承部材
との連結をも示す図。
【図14】図13のX14−X14線相当断面図で、延
長支承部材との連結の様子をも示す図。
【符号の説明】
U:床スラブ S:室 1:可動床 3:室の側壁 11:中心支承部材 12:スライドパネル 13:ジョイントビ−ム 14:支柱 15:床パネル 21:延長支承部材 21A:第1延長支承部材 21B:第2延長支承部材 21C:第3延長支承部材 21D:第4延長支承部材 22:連結金具 22a:締結脚部(連結部) 31:本体 31a:上壁部 31b:側壁部 31c:フランジ部 32:上面部材 32a:上壁部 32b:脚部 32c:係止爪部 32d:係止突起部 33:第1係止孔 34:第2係止孔 38:延長フランジ部 39:係止突起部 41:ディンプルベ−ス 41a:凹部 41c:連結用膨出部 42:滑動部材 43:連結孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄司 辰夫 埼玉県八潮市新町39番地 ナカ工業株式会 社 技術研究所内 (72)発明者 永谷 有弘 埼玉県八潮市新町39番地 ナカ工業株式会 社 技術研究所内 (72)発明者 細谷 秀靖 埼玉県八潮市新町39番地 ナカ工業株式会 社 技術研究所内 (72)発明者 奥田 賢持 東京都港区芝浦3丁目4番1号 株式会社 エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 (72)発明者 二宮 利文 東京都港区芝浦3丁目4番1号 株式会社 エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 (72)発明者 澤辺 幸夫 東京都台東区秋葉原5番8号 株式会社エ ヌ・ティ・ティ・建築総合研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面が低摩擦とされた中心支承部材が床ス
    ラブ上に互いに所定間隔あけて複数設置され、該各中心
    支承部材に対してそれぞれ該中心支承部材を覆うように
    スライドパネルが配置されて、該スライドパネルが該中
    心支承部材に対して水平方向に滑動可能とされた免震床
    支承部の構造において、 前記床スラブ上に、各中心支承部材の周囲に位置させ
    て、上面が低摩擦とされると共に水平方向に細長く伸び
    る延長支承部材が設置され、 前記スライドパネルが、前記中心支承部材に対して水平
    方向において任意の方向に大きく相対変位されたとき
    に、該スライドパネルが前記延長支承部材によって支承
    される、ことを特徴とする免震床支承部の構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記延長支承部材が、前記各中心支承部材から放射状に
    6本伸びるように配置されている、ことを特徴とする免
    震床支承部の構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記各中心支承部材が、水平方向において直交する方向
    となる縦方向および横方向に等間隔に配置され、 前記延長支承部材が直線状とされ、 前記延長支承部材として、長さの異なる複数種用いら
    れ、 各延長支承部材のそれぞれが、他の延長支承部材または
    中心支承部材に連結されている、ことを特徴とする免震
    床支承部の構造。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記延長支承部材として、もっとも長い第1延長支承部
    材と、該第1延長支承部材よりも十分短い第2延長支承
    部材および第3延長支承部材とが用いられ、 縦方向または横方向のいずれか一方方向において、前記
    第1延長支承部材によって隣り合う中心支承部材同士が
    連結され、 縦方向または横方向の他方方向において隣合う前記中心
    支承部材同士の中間位置において、前記第1延長支承部
    材と平行にかつ該第1延長支承部材の長手方向中間に位
    置するように第2延長支承部材が配置され、 前記第2延長支承部材の一端部と、該第2延長支承部材
    の一端部にもっとも近い位置にある2つの中心支承部材
    とがそれぞれ前記第3延長支承部材によって連結され、 前記第2延長支承部材の他端部と、該第2延長支承部材
    の他端部にもっとも近い位置にある2つの中心支承部材
    とがそれぞれ前記第3延長支承部材によって連結されて
    いる、ことを特徴とする免震床支承部の構造。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記第2延長支承部材の各端部と、該第2延長支承部材
    の各端部にそれぞれ連結されるべき前記2本の第3延長
    支承部材とが、放射状に3本の連結部を有する連結金具
    によって互いに連結されている、ことを特徴とする免震
    床支承部の構造。
  6. 【請求項6】請求項3または請求項4において、 前記中心支承部材と延長支承部材との連結が、上下方向
    に凹凸嵌合させることにより行われている、ことを特徴
    とする免震床支承部の構造。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記延長支承部材が、チャネル材からなる本体と、該本
    体の上面を覆う低摩擦部材からなる上面部材により構成
    され、 前記本体の上面に係止孔が形成され、 前記上面部材の下面に前記係止孔に嵌合される係止突起
    部が形成され、 前記係止孔と係止突起部との嵌合によって、前記上面部
    材の前記本体に対する水平方向の相対変位が強固に規制
    されている、ことを特徴とする免震床支承部の構造。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のいずれか1項に
    おいて、 前記中心支承部材が、床スラブに固定されるディンプル
    ベ−スと、該ディンプルベ−ス上に全方向に揺動可能に
    載置されると共に上面が平坦かつ低摩擦とされて前記ス
    ライドパネルが摺動される滑動部材とによって構成さ
    れ、 前記延長支承部材の上面高さ位置が、前記滑動部材の上
    面よりも低く、かつ前記ディンプルベ−スよりも高い位
    置となるように設定されている、ことを特徴とする免震
    床支承部の構造。
  9. 【請求項9】床スラブ上に、水平方向において直交する
    縦方向および横方向に等間隔に複数のディンプルベ−ス
    が固定され、 前記各ディンプルベ−ス上に、上面が平坦かつ低摩擦と
    された滑動部材が全方向に揺動可能として載置され、 前記各滑動部材に対してそれぞれ該滑動部材を覆うよう
    にスライドパネルが配置されて、該スライドパネルが該
    滑動部材に対して水平方向に滑動可能とされた免震床支
    承部の構造において、 前記床スラブ上に、前記各ディンプルベ−スの周囲に位
    置させて、上面が低摩擦とされると共に水平方向に直線
    状に細長く伸びる延長支承部材が設置され、 前記延長支承部材の上面高さ位置が、前記滑動部材の上
    面よりも低くかつ前記ディンプルベ−スよりも高い位置
    となるように設定されて、前記スライドパネルが該滑動
    部材に支承されているときは、該スライドパネルが該延
    長支承部材に対してフロ−ティング状態とされ、 前記延長支承部材は、少なくとも前記各ディンプルベ−
    スを中心にして放射状に複数本伸びるように配置される
    と共に、各延長支承部材のそれぞれが他の延長支承部材
    またはディンプルベ−スに連結され、 前記スライドパネルが前記滑動部材に対して水平方向に
    おいて任意の方向に大きく相対変位されて該滑動部材か
    ら脱落したときに、該スライドパネルが前記延長支承部
    材によって支承される、ことを特徴とする免震床支承部
    の構造。
  10. 【請求項10】請求項1ないし請求項9のいずれか1項
    において、 隣り合う前記各スライドパネル同士が、ジョイントビ−
    ムによって相互に連結されている、ことを特徴とする免
    震床支承部の構造。
  11. 【請求項11】金属製のチャネル材からなる本体と、該
    本体の上面を覆う低摩擦部材からなる上面部材とからな
    り、全体として直線状に細長く伸びるように形成され、 前記本体は、上壁部と、該上壁部の幅方向各端部から下
    方へ伸びる左右一対の側壁部と、該各側壁の下端から幅
    方向外側へ伸びるフランジ部と、前記上壁部に形成され
    た第1係止孔と、前記側壁部に形成された第2係止孔と
    有し、 前記上面部材は、上壁部と、該上壁部の下面に突設され
    た係止突起部と、該上壁部の幅方向各端部から下方へ伸
    びる左右一対の脚部と、該脚部の先端部に形成された係
    止爪部とを有し、 前記第1係止孔に前記係止突起部が嵌合されて、前記上
    面部材の前記本体に対する水平方向の相対変位が強固に
    規制され、 前記第2係止孔に前記係止爪が嵌合されることにより
    に、前記上面部材の前記本体に対する上方への変位が強
    固に規制されている、ことを特徴とする免震床支承部用
    の延長支承部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014209010A (ja) * 2013-04-16 2014-11-06 ブリヂストンケービージー株式会社 振動低減・減衰デバイス
JP2015218517A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 ナカ工業株式会社 免震床構造およびその固定支承部材
JP2016008376A (ja) * 2014-06-20 2016-01-18 清水建設株式会社 滑り免震機構および滑り免震機構の構築方法

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