JP2819771B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2819771B2
JP2819771B2 JP12382290A JP12382290A JP2819771B2 JP 2819771 B2 JP2819771 B2 JP 2819771B2 JP 12382290 A JP12382290 A JP 12382290A JP 12382290 A JP12382290 A JP 12382290A JP 2819771 B2 JP2819771 B2 JP 2819771B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果 〔概要〕 プリンタ部の搬送路切り欠き部を塞ぐデフレクタを印
字媒体の搬送をガイドする方向に傾斜させることができ
るプリンタに関し、 簡単な機構で媒体ガイドが確実にできて、ジャム等の
障害を防止することができるプリンタを提供することを
目的とし、 印字媒体が搬送される搬送路と、印字媒体の搬送方向
に対して直角方向に搬送路の対向するガイド板を夫々切
り欠いた切り欠き部と、ガイド板の一方の切り欠き部を
印字媒体の搬送方向に対して直角方向に往復走行する印
字ヘッドと、ガイド板の他方の切り欠き部に印字ヘッド
に対向して設けられたプラテン部材と、切り欠き部の少
なくとも一方の端部の外側に設けられ、印字ヘッドに一
端の中心部で回動自在に取り付けられて印字ヘッドの往
復走行によって一方の切り欠き部を塞ぐように引き出し
及び収納され、切り欠き部の幅をほぼ塞ぐ幅の帯状に形
成されたデフレクタを収容するデフレクタ収容部と、デ
フレクタ収容部を中心部を通り切り欠き部を平行する中
心線を軸として正負方向に所定角度回動させる回動手段
とを供え、印字媒体が切り欠き部の位置に搬送される前
に、回動手段によってデフレクタ収容部を印字媒体が搬
送される方向に回転させ、印字ヘッドを切り欠き部の他
方の端部へ位置させて、印字ヘッド及びプラテン部材の
間に搬送し、印字媒体に印字ヘッドを走行させて印字を
行う構成とする。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、金融機関等で使用される通帳プリンタ等の
プリンタに係り、特にプリンタ部の搬送路切り欠き部を
塞ぐデフレクタを印字媒体の搬送をガイドする方向に傾
斜させることができるプリンタに関するものである。
近来、金融機関で利用されている自動預金支払兼用機
(Automatic Teller Machine:以下ATMという)等の自動
取引装置及び記帳機には通帳に取引内容を記帳する通帳
プリンタが組み込まれており、このような装置では、通
帳或いは伝票に取引データが印字されるが、搬送中にカ
ールや折れによってジャムを生じ易いので、簡単な機構
で確実な搬送ができる方法が望まれている。
〔従来の技術〕
第10図はATM等に組み込まれた通帳プリンタの内部側
面図で、図に示すように、挿入口2から続く搬送路3a,
通帳1aを移送する送りローラR1〜R3,押えローラR4〜R6,
搬送路3a上に通帳1aの裏面の磁気ストライプの記録デー
タを読取り/書込みするリードライト部(第1の読取手
段:以下R/W部という)4,及び印字ヘッド6aとプラテン7
aを備えたプリンタ部5が設けられている。また挿入口
2の通帳1aの有無を検出するセンサS1,通帳1aの検出及
び位置決めするセンサS2,及びページバーコードの読み
取りと既印字行の検出をする読取センサS3が配置されて
いる。送りローラR1〜R3はモータM1に連結されている。
このような構成及び機能を有するので、例えば図示し
ていない操作パネルの記帳モード釦を押下してから、通
帳1aを挿入口2から印字A方向に挿入すると、通帳1aを
センサS1が検出して搬送が開始され、R/W部4で磁気ス
トライプの記録データ(口座番号,残高データ等)を読
取り、続いて読取センサS2が通帳1aのページバーコード
及び既印字行を読み取り、印字可能行をプリンタ部5に
セットする。
次に図示していないホストコンピュータ(以下ホスト
という)から記帳すべきデータが送信され、プリンタ部
5によって通帳1aに預金残高等を含めた取引データの印
字が行われる。印字データが複数行あって、印字中に最
終ページに達した時は、一時印字を中止、通帳1aをプリ
ンタ部5の後方の図示省略したページ捲り部へ送ってペ
ージ捲りが行われ、再びプリンタ部5へ戻して印字が行
われる。
印字が終了すると通帳1aはR/W部4へ送られて磁気ス
トライプに取引結果の残高等か記録され矢印B方向に送
られて挿入口2へ送出される。
次にプリンタ部5の機構を第11図(a)及び(b)の
平面図及び正面図により詳述する。
図に示すように、印字ヘッド6a及びプラテン7aの前後
は搬送路3aの上下のガイド板8a,8bに搬送方向に対して
直角方向に切り欠き部9a,9bが設けられ、下側の切り欠
き部9bにプラテン7aが配置され、上側の切り欠き部9aを
印字ヘッド6aが図示省略したスペースモータの駆動によ
り往復走行して印字を行う。印字ヘッド6aのホームポジ
ションは切り欠き部9aの長手方向の一方の外側である。
ガイド板8aの図において右側上面に可動ガイド板30が
設けられ、図示省略した駆動機構によって水平に移動し
て切り欠き部9aを開閉する。
従って通帳1aがプリンタ部5へ搬送される時,例えば
R/W部4の読み取りが完了した時点,或いはページ捲り
部でページ捲りが完了した時点で、可動ガイド板30が切
り欠き部9aを閉鎖して通帳1aをガイドし、通帳1aの印字
可能行がセットされた時に、可動ガイド板30が移動して
切り欠き部9aが開き印字ヘッド6aが往復走行して印字を
行う。
またプリンタ部5で通帳1aをガイドする異なる従来例
(1)及び(2)を第12図及び第13図に示す。
第12図の異なる従来例(1)に示すように、切り欠き
部9aを閉鎖する幅のコンストンスプリングで構成された
デフレクタ32Aの先端を印字ヘッド6aの側面に固定し
て、搬送路3aの幅方向の片側にデフレクタ収容部31Aを
配置し、印字ヘッド6aの往復走行によりデフレクタ収容
部31Aから引き出したデフレクタ32Aによってプリンタ部
5の上面を塞いで通帳1aの進入をガイドする方法であ
る。
また第13図の異なる従来例(2)に示すように、通帳
1aをプリンタ部5へ搬送する時に、印字ヘッド6aを搬送
路3aのほぼ中心部に位置させておき、印字ヘッド6aの前
面のヘッドマスク60によって通帳1aの進入をガイドする
方法である。
更に図示していないが、異なる従来例(3)として可
動ガイド板を立体的に移動する方法,例えば端部を中心
として上方へ可動させる方法も行われている。
このようにして、通帳1a或いは伝票等の印字媒体の先
端部の折れやカールによる切り欠き部9aの縁へ引っ掛か
りを防止している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来方法によると、可動ガイド板を水平に移動さ
せる方法では、平行移動の際に機械的な渋りを生じ易
く、確実に動作しないためにジャム等の発生を招くこと
がある。
異なる従来例(1)の方法では、デフレクタと切り欠
き部の間に隙間があって、通帳等が引っ掛かり易くジャ
ムが発生する。
また異なる従来例(2)の方法では、搬送路の中心付
近のガイドは可能であるが、通帳や伝票は多くの場合両
角部が浮き上がるので、両端部で切り欠き部に引っ掛か
りジャムが発生する。
更に異なる従来例(3)の方法では、構造が複雑にな
るという問題点がある。
本発明は、簡単な機構で媒体ガイドが確実にできて、
ジャム等の障害を防止することができるプリンタを提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理構成図で、(a)は側面図、
(b)は正面図を示す。図において、1は印字媒体、3
は搬送路、6は印字ヘッド、7はプラテン部材、8はガ
イド板、9は切り欠部、 31は切り欠き部9の少なくとも一方の端部の外側に設
けられ、デフレクタ32を有するデフレクタ収容部、 32はデフレクタ収容部31に設けられ、切り欠き部9の
幅をほぼ塞ぐ幅の帯状に形成され、印字ヘッド6に一端
に中心部で回動自在に取り付けられて印字ヘッド6の往
復走行によって一方の切り欠き部9を塞ぐように引き出
し及び収納されるデフレクタ、 12はデフレクタ収容部31を中心部を通り切り欠き部9
に平行する中心線を軸として正負方向に所定角度回動さ
せる複数の回動手段である。
従って印字媒体1が切り欠き部9の位置に搬送される
前に、回動手段12によってデフレクタ収容部31を印字媒
体1が搬送される方向に回転させ、印字ヘッド6を切り
欠き部9の他方の端部へ位置させて、印字ヘッド6及び
プラテン部材7の間に搬送し、印字媒体1に印字ヘッド
6を走行させて印字を行うように制御するように構成さ
れている。
〔作用〕
搬送路3を搬送させる印字媒体1が切り欠き部9の位
置に到着する前に、デフレクタ収容部31が1つの時は、
デフレクタ収容部31を回動手段12によって印字媒体1が
搬送される方向に回転させ、デフレクタ収容部31に印字
ヘッド6が接近している時だけ印字ヘッド6を切り欠き
部9の他方の端部へ走行させる。またデフレクタ収容部
31が複数の時は、印字ヘッド6に離れている方のデフレ
クタ収容部31を回動手段12によって印字媒体1が搬送さ
れる方向に回転させる。すると、デフレクタ32が印字媒
体1の搬送方向に前下がりに傾斜して切り欠き部9をほ
ぼ塞ぐ状態になるので、印字媒体1を印字ヘッド6及び
プラテン部材7の間に搬送した時に、印字媒体1の先端
が前下がりのデフレクタ32にガイドされて切り欠き部9
に引っ掛かることなく通過し、印字ヘッド6を走行させ
て印字が行われる。このようにして、簡単な機構で印字
媒体1のガイドを確実に行うことができ、ジャムの発生
を防止することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第2図〜第5図を参照して
説明する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
第2図(a)〜(c)は実施例を示す通帳プリンタのプ
リンタ部の側面図,正面図,及び平面図を示す。
第2図の通帳1a及びPM12aは、第1図の印字媒体1及
び回動手段12に夫々対応している。
図(a)〜(c)に示すように、搬送路3aの切り欠き
部9aの一方の端部の外側、即ち、印字ヘッド6aのホーム
ポジションと反対側に、コンストンスプリングで構成さ
れたデフレクタ32aを収容したデフレクタ収容部31aが設
けられている。デフレクタ32aの幅は切り欠き部9aの幅
より僅か狭く形成されている。デフレクタ32aはデフレ
クタ収容部31aにスプリング33によって巻き取り方向に
付勢され、先端部の中心が印字ヘッド6aの先端部の切り
欠き部9aの幅方向の中心に対応する位置に回動自在に取
り付けられている。
従って印字ヘッド6aの印字等による切り欠き部9a内の
往復走行により、デフレクタ32aはデフレクタ収容部31a
から切り欠き部9aを塞ぐように引き出され,また収容さ
れる。
またデフレクタ収容部31aはデフレクタ32aが印字ヘッ
ド6aに取り付けられた中心位置から切り欠き部9aに平行
な中心線を軸として、回動自在に保持されており、下端
に設けられたレバー34にプランジャーマグネット(以下
PMという)12a及びスプリング120が連結されている。PM
12aが励磁解除されている時は、デフレクタ収容部31aは
図(b)に示すように、矢印C方向に傾斜しており、デ
フレクタ収容部31aはPM12aの励磁,励磁解除によって所
定角度(2θ≒14度,即ち、中心に対してθ≒±7度程
度)を回動する。従って図において右端が切り欠き部9a
の右側のガイド板8aの端部より下に位置し、左端は切り
欠き部9aの左側のガイド板8aの端部の上に位置してい
る。
また第3図の制御ブロック図は本発明に直接関係する
ものだけを示しており、図において、13は制御部,14は
スペース制御部,15はマグネットドライバ、16は搬送制
御部,17,18はモータドライバを示す。制御部13は各部を
制御してデフレクタ32aによる通帳1aのガイドを遂行さ
せる。スペース制御部14は制御部13の指令によりスペー
スモータM2を制御して印字ヘッド6aを走行させる。マグ
ネットドライバ15は制御部13の指令によりPM12aの励
磁,励磁解除を行う。搬送制御部16は制御部13の指令に
よりモータM1を制御して送りローラR1〜R3を駆動させて
通帳1aを搬送させる。
このような構成及び機能を有するので、次に第4図の
フローチャート及び第5図の説明図により作用を説明す
る。
従来例で説明したように、挿入された通帳1aがR/W部
4でデータ読み取り完了すると、搬送指令が発信され
て、通帳1aが矢印A方向にプリンタ部5aが搬送され、こ
の時、印字ヘッド6aはホームポジションにあるので、通
帳1aは搬送方向に前下がりに傾斜しているデフレクタ32
aにガイドされて、印字可能行が印字ヘッド6aが対向す
る位置にセットされる。そして印字が行われる。
そのページ内で印字が終了した時、通帳1aは矢印B方
向に送られて、R/W部4で書込み後、挿入口2へ送出さ
れる。
もし、印字中にページの最終行に達すると、ページ捲
りのために通帳1aを矢印A方向に後端がプリンタ部5aか
ら離れた位置に搬送し、図示省略したページ捲り部でペ
ージ捲りしてから、再びプリンタ部5aへ戻す搬送指令に
基いて、PM12aを励磁してデフレクタ収容部31aと矢印D
方向に回動させる。
この時、印字ヘッド6aがホームポジションにあれば、
デフレクタ32aが傾斜して左端がガイド板8aの端部より
下に、右端がガイド板8bの端部より上に位置して、通帳
1aの搬送方向に対して前下がりになる。
もし印字ヘッド6aがデレクタ収容部31aに接近した位
置にある時は、印字ヘッド6aをホームポジションへ移動
する。するとと同様になる。
そこで通帳1aを矢印B方向に搬送すると、通帳1aは搬
送方向に前下がりに傾斜したデフレクタ32aにガイドさ
れて先端が切り欠き部9aに引っ掛かることなく通過して
プリンタ部5aにセットされる。
そして印字が行われ、印字が終了するとと同様にし
て通帳1aが送出される。
次に第6図及び第7図により異なる実施例(1)を説
明する。異なる実施例(1)が第2図で説明した実施例
と異なるのは、デフレクタ32aに代えて、切り欠き部9a
の幅より僅かに広い幅を有するデフレクタ32bとしたこ
とである。これによって制御方法が変わる。
第6図に示すように、デフレクタ32bを収容したデフ
レクタ収容部31bが設けられている。デフレクタ32bの幅
は切り欠き9aの幅より僅か広く形成されている。
デフレクタ32bはデフレクタ収容部31bにスプリング33
aによって巻き取り方向に付勢され、先端部の中心が印
字ヘッド6aの先端部の切り欠き部9aの幅方向の中心に対
応する位置に回動自在に取り付けられている。
従って印字ヘッド6aの印字等のよる切り欠き部9a内の
往復走行により、デフレクタ32bはデフレクタ収容部31b
から切り欠き部9aを塞ぐように引き出され,また収容さ
れる。
デフレクタ収容部31bはデフレクタ32bが印字ヘッド6a
に取り付けられた中心位置から切り欠き部9aに平行な中
心線を軸として、回動自在に保持されており、下端に設
けられたレバー34aにプランジャーマグネット(以下PM
という)12aが連結されている。PM12が励磁解除されて
いる時は、デフレクタ収容部31bは第2図(b)に示す
ように、矢印C方向に傾斜しており、デフレクタ収容部
31bはPM12aの励磁,励磁解除によって所定角度(2θ≒
14度,即ち、中心に対してθ≒±7度程度)を回動す
る。
従ってPM12aが励磁解除されている時に、印字ヘッド6
aがホームポジションにあれば、デフレクタ32bも傾斜
(θ≒±7度)して、図において右端が切り欠き部9aの
右側のガイド板8aの端部より下側に重なって入り込んで
おり、左端は切り欠き部9aの左側のガイド板8aの端部の
上側に重なっている。
またこの場合の制御ブロック図は、前記実施例の第3
図と同様であるので省略した。
このような構成を有するので、次に第7図のフローチ
ャートにより作用を説明する。
挿入された通帳1aがR/W部4でデータ読み取りが完了
すると、搬送指令が発信されて、通帳1aが矢印A方向に
プリンタ部5aに搬送され、この時、印字ヘッド6aはホー
ムポジションにあるので、搬送方向に前下がりに傾斜し
ているデフレクタ32bがガイドされて、印字可能行が印
字ヘッド6aに対向する位置にセットされて印字が行われ
る。
そのページ内で印字が終了した時は、通帳1aは矢印B
方向に送られて、R/W部4で書込み後、挿入口2へ送出
される。
印字中にページの最終行に達すると、矢印A方向に送
り図示省略したページ捲り部でページ捲りを行った後、
再びプリンタ部5aへ戻す搬送指令に基いて、印字ヘッド
6aがデフレクタ収容部31bの側にあるか、ホームポジシ
ョンにあるか(直前の印字の終了位置によって異なる)
を確認する。
その結果、デフレクタ収容部31bの側にあった時は、
直ちにPM12aを励磁してデフレクタ収容部31bを矢印D方
向に回動させてから、矢印ヘッド6aをホームポジション
へ移動する。すると第6図に2点鎖線で示すように、デ
フレクタ32bの左端がガイド板8aの端部の下に、右端が
ガイド板8aの端部の上に位置して搬送方向に対して前下
がりに傾斜する。
そこで通帳1aを矢印B方向に搬送すると、通帳1aは搬
送方向に前下がりに傾斜したデフレクタ32bにガイドさ
れて先端が切り欠き部9aに引っ掛かることなく通過して
プリンタ部5aにセットされる。そして印字が行われる。
またで印字ヘッド6aがホームポジションにあった時
は、まず印字ヘッド6aをデフレクタ収容部31bの方向へ
移動して接近させた後、PM12aを励磁してデフレクタ収
容部31bを矢印D方向に回動させてから、印字ヘッド6a
をホームポジションへ移動する。するとデフレクタ32b
は搬送方向に対して前下がりに傾斜する。以後はのフ
ローで通帳1aをプリンタ部5aにセットして印字が行われ
る。
また異なる実施例(2)を第8図及び第9図により説
明する。第8図は上記異なる実施例(1)のデフレクタ
収容部を切り出し部9aの反対側の端部の外側にも設けた
ことである。これによって通帳1aをガイドするための対
応が迅速になる。
即ち、第8図に示すように、デフレクタ32bと同様に
デフレクタ32cの先端部が印字ヘッド6aの反対側に回動
自在に設けられ、印字ヘッド6aの往復走行によってデフ
レクタ収容部31cにより引き出し及び収納される。また1
2bはPM,33a,120aはスプリング,34aはレバーを示す。
従ってデフレクタ収容部31b,31cよりデフレクタ32b,3
2cが交互に引き出されまた収容されるので、印字ヘッド
6aが左右いずれ側にあっても、デフレクタ32b,32cのど
ちらかによって切り欠き部9aは閉鎖された状態になる。
またデフレクタ収容部31cはPM12bの励磁,励磁解除によ
ってデフレクタ収容部31bと同様に回動する。印字待ち
で印字ヘッド6aがホームポジションにある時は、デフレ
クタ収容部31bが矢印C方向に傾いて、デフレクタ32bが
前下がりに傾斜している。
なお制御ブロック図は上記例にPM12b,デフレクタ収容
部31cを追加しただけであるので省略した。
このような構成及び機能を有するので、次に第9図の
フローチャートにより作用を説明する。
挿入された通帳1aがR/W部4でデータ読み取りが完了
すると、搬送指令が発信されて、通帳1aが矢印A方向に
プリンタ部5aに搬送され、この時、印字ヘッド6aはホー
ムポジションにあるので、通帳1aは搬送方向に前下がり
に傾斜しているデフレクタ32bにガイドされて、印字可
能行が印字ヘッド6aが対向する位置にセットされて印字
が行われる。
そのページ内で印字が終了した時は、通帳1aは矢印B
方向に送られて、R/W部4で書込み後挿入口2へ送出さ
れる。
もし、印字中にページの最終行に達すると、矢印A方
向に送り図示省略したページ捲り部でページ捲りを行っ
た後、再びプリンタ部5aへ戻す搬送指令に基いて、まず
印字ヘッド6aがデフレクタ収容部31bの側にあるか、ホ
ームポジション,即ち、デフレクタ収容部31cの側にあ
るかを確認する。
その結果、デフレクタ収容部31bの側にあった時は、
直ちにPM12aを励磁してデフレクタ収容部31bを矢印D方
向に回動させてから、印字ヘッド6aをホームポジション
へ移動する。するとデフレクタ32bの左端がガイド板8a
の端部の下側に、右端がガイド板8aの端部の上側に位置
して傾斜する。
そこで通帳1aを矢印B方向に搬送すると、通帳1aは搬
送方向に前下がりに傾斜したデフレクタ32bにガイドさ
れて先端が切り欠き部9aに引っ掛かることなく通過して
プリンタ部5aにセットされて印字が行われる。
またはで印字ヘッド6aがホームポジションにあった
時は、直ちにPM12bを励磁してデフレクタ収容部31cを矢
印D方向に回動させてから、印字ヘッド6aを切り欠き部
9aの反対側へ移動する。するとデフレクタ32cの左端が
ガイド板8aの端部の下側に、右端がガイド板8aの端部の
上側に位置して傾斜する。
そこで通帳1aを矢印B方向に搬送すると、デフレクタ
32cにガイドされてプリンタ部5aにセットされて印字が
行われる。
印字が終了するとのフローにより通帳1aが送出され
る。
また図示していないが、異なる実施例(3)として前
記第2図で説明した実施例のように、デフレクタ32aの
幅が切り欠き部9の幅より僅か狭い場合において、切り
欠き部9aの両側にデフレクタ収容部31aを設けて夫々にP
M12aを備えた場合には、上記実施例における第4図の
フローにおいて、印字ヘッド6aがホームポジションにあ
るか、反対側にあるかにより、離れている側のデフレク
タ収容部31aを回動させて、直ちに通帳1aを搬送するよ
うに制御すれば良い。
このようにして、デフレクタ32a〜32cを通帳1aの搬送
方向へ前下がりに傾斜させることにより、ガイドを確実
に行うことができるので、通帳1aの先端,特に角部の浮
き上がりが切り欠き部9aに引っ掛かることがなく、ジャ
ム等の障害を防止することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、搬送路上の印字
ヘッドの走行位置に切り欠き部を塞いで、印字媒体をガ
イドするデフレクタを、搬送方向へ前下がりに傾斜させ
ることにより、印字媒体をガイドを確実にすることがで
きるので、簡単な機構で印字媒体のカールや折れによる
搬送時のジャムの発生を防止することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理構成図、 第2図は本発明の実施例を示す構成図、 第3図は実施例の制御ブロック図、 第4図は実施例のフローチャート、 第5図は実施例の説明図、 第6図は異なる実施例(1)を示す側面図、 第7図は異なる実施例(1)のフローチャート、 第8図は異なる実施例(2)を示す正面図、 第9図は異なる実施例(2)のフローチャート、 第10図は本発明が適用される通帳プリンタの内部側面
図、 第11図は従来例のプリンタ部を示す構成図、 第12図は異なる従来例(1)を示す平面図、 第13図は異なる従来例(2)を示す正面図である。 図において、 1は印字媒体、1aは通帳、 3,3aは搬送路、6,6aは印字ヘッド、 7はプラテン部材、7aはプラテン、 8,8a,8bはガイド板、9,9a,9bは切り欠き部、 12は回動手段、12a,12bはPM、 31,31A,31B,31a〜31cはデフレクタ収容部、 32,32A,32A,32a〜32cはデフレクタを示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 13/10 B41J 13/26 B41J 15/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字媒体(1)が搬送される搬送路(3)
    と、 該印字媒体(1)の搬送方向に対して直角方向に該搬送
    路(3)の対向するガイド板(8)を夫々切り欠いた切
    り欠き部(9)と、 該ガイド板(8)の一方の切り欠き部(9)を該印字媒
    体(1)の搬送方向に対して直角方向に往復走行する印
    字ヘッド(6)と、 該ガイド板(8)の他方の切り欠き部(9)に該印字ヘ
    ッド(6)に対向して設けられたプラテン部材(7)
    と、 該切り欠き部(9)の少なくとも一方の端部の外側に設
    けられ、該印字ヘッド(6)に一端の中心部で回動自在
    に取り付けられて該印字ヘッド(6)の往復走行によっ
    て該一方の切り欠き部(9)を塞ぐように引き出し及び
    収納され、該切り欠き部(9)の幅をほぼ塞ぐ幅の帯状
    に形成されたデフレクタ(32)を収容するデフレクタ収
    容部(31)と、 該デフレクタ収容部(31)を該中心部を通り該切り欠き
    部(9)に平行する中心線を軸として正負方向に所定角
    度回動させる回動手段(12)とを備え、 該印字媒体(1)が該切り欠き部(9)の位置に搬送さ
    れる前に、該回動手段(12)によって該デフレクタ収容
    部(31)を印字媒体(1)が搬送される方向に回転さ
    せ、該印字ヘッド(6)を該切り欠き部(9)の他方の
    端部へ位置させて、該印字ヘッド(6)及び該プラテン
    部材(7)の間に搬送し、該印字媒体(1)に該印字ヘ
    ッド(6)を走行させて印字を行うように制御すること
    を特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】前記デフレタ収容部(31)に収容した前記
    デフレクタ(32)を前記切り欠き部(9)の幅より僅か
    広い幅の帯状に形成し、 前記印字媒体(1)が該切り欠き部(9)の位置に搬送
    される前に、前記印字ヘッド(6)を該デフレクタ収容
    部(31)に接近させて、前記回動手段(12)によって該
    デフレクタ収容部(31)を印字媒体(1)が搬送される
    方向に回転させてから、該印字ヘッド(6)を該切り欠
    き部(9)の他方の端部の外側へ走行させた後、該印字
    ヘッド(6)及び前記プラテン部材(7)の間に印字媒
    体(1)を搬送し、該印字ヘッド(6)を走行させて印
    字を行うように制御することを特徴とする請求項1記載
    のプリンタ。
  3. 【請求項3】前記デフレクタ収容部(31)を前記切り欠
    き部(9)の両端部の外側に夫々設け、 前記印字媒体(1)が該切り欠き部(9)の位置に搬送
    される前に、前記回動手段(12)によって前記印字ヘッ
    ド(6)が接近している側の一方の該デフレクタ収容部
    (31)を印字媒体(1)が搬送される方向に回動させ、
    該印字ヘッド(6)を該切り欠き部(9)の他方の端部
    へ位置させて、該印字ヘッド(6)及び前記プラテン部
    材(7)の間に搬送し、該印字媒体(1)に該印字ヘッ
    ド(6)を走行させて印字を行うように制御することを
    特徴とする請求項2記載のプリンタ。
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