JP2818987B2 - 浮動磁気ヘッド - Google Patents
浮動磁気ヘッドInfo
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- JP2818987B2 JP2818987B2 JP4162005A JP16200592A JP2818987B2 JP 2818987 B2 JP2818987 B2 JP 2818987B2 JP 4162005 A JP4162005 A JP 4162005A JP 16200592 A JP16200592 A JP 16200592A JP 2818987 B2 JP2818987 B2 JP 2818987B2
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- head
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に用
いられる浮動磁気ヘッドに関し、さらに詳しくは、コン
ポジット形の磁気ヘッドに関する。
いられる浮動磁気ヘッドに関し、さらに詳しくは、コン
ポジット形の磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に符号1で示すものは、従来多く使
用されているコンポジット形の浮動磁気ヘッドである。
この浮動磁気ヘッド1は、チタン酸バリウムあるいはチ
タン酸カルシウムで形成されたスライダー2と、その一
部で両側に位置し、表面を浮上面としたレール3,4を
有している。
用されているコンポジット形の浮動磁気ヘッドである。
この浮動磁気ヘッド1は、チタン酸バリウムあるいはチ
タン酸カルシウムで形成されたスライダー2と、その一
部で両側に位置し、表面を浮上面としたレール3,4を
有している。
【0003】一方のレール3には浮動磁気ヘッド1の媒
体走行方向の幅方向に所定深さのスリット5が設けられ
ており、このスリット5の内部に、フェライト材等の強
磁性体により成るヘッドコア6が挿入され、ガラスによ
る封着等の手段で固定されている。dはトラック幅であ
る。スライダー2には、ヘッドコア6を挿入した部分に
対応させて2方向に切欠き部としてのウインドウ7,8
が設けられており、ヘッドコア6のこのウインドウ7,
8に臨んだ部分にはコイル9が巻回されている。
体走行方向の幅方向に所定深さのスリット5が設けられ
ており、このスリット5の内部に、フェライト材等の強
磁性体により成るヘッドコア6が挿入され、ガラスによ
る封着等の手段で固定されている。dはトラック幅であ
る。スライダー2には、ヘッドコア6を挿入した部分に
対応させて2方向に切欠き部としてのウインドウ7,8
が設けられており、ヘッドコア6のこのウインドウ7,
8に臨んだ部分にはコイル9が巻回されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構造の従来
の浮動磁気ヘッド1の場合、ヘッドコア6はスリット5
内に挿入するまでは単体で扱うため、100ミクロン以
下の薄い形状にするのは困難であった。高周波信号に対
応させるためにはヘッドコア6を薄くする必要がある
が、これが非常に難しいものとなっていた。
の浮動磁気ヘッド1の場合、ヘッドコア6はスリット5
内に挿入するまでは単体で扱うため、100ミクロン以
下の薄い形状にするのは困難であった。高周波信号に対
応させるためにはヘッドコア6を薄くする必要がある
が、これが非常に難しいものとなっていた。
【0005】また、ガラスで封着されたヘッドコア6の
エイペックスを測定し、スロートハイトをコントロール
するためにスリット5内のガラスを介して斜め方向から
測定する必要があった。そのとき、ガラスの屈折率や局
部歪により測定値が変動してしまうことがあった。
エイペックスを測定し、スロートハイトをコントロール
するためにスリット5内のガラスを介して斜め方向から
測定する必要があった。そのとき、ガラスの屈折率や局
部歪により測定値が変動してしまうことがあった。
【0006】さらに最近のトラック幅dは10ミクロン
以下と狭くなり、ヘッドコア6のトラック幅調整溝に充
填されたガラスの量が、トラック幅に対して相対的に多
くなるため、ガラスとスライダーとヘッドコア(多くは
フェライト製)の熱膨張係数のミスマッチによる歪が大
きくなり、ヘッドコア6の効率悪化を招いていた。
以下と狭くなり、ヘッドコア6のトラック幅調整溝に充
填されたガラスの量が、トラック幅に対して相対的に多
くなるため、ガラスとスライダーとヘッドコア(多くは
フェライト製)の熱膨張係数のミスマッチによる歪が大
きくなり、ヘッドコア6の効率悪化を招いていた。
【0007】以上のことから、高周波信号に対応させる
ために従来形状でヘッドコア6のコア厚を薄くすると、
スリット5の幅も薄くする必要から、100ミクロン以
下のスリット幅を深く(1mm以上)加工するのは、困
難である問題があった。そこでスリット幅を広くしたま
までコア厚のみを薄くすると、隙間が大きくなり、ここ
に充填されるガラスの量も多くなってしまって熱膨張係
数のミスマッチによる特性変化が更に大きくなる問題が
ある。さらにスライダー2とヘッドコア6の間に隙間や
泡を発生させずにガラスを充填するのは困難であるとい
う問題もある。
ために従来形状でヘッドコア6のコア厚を薄くすると、
スリット5の幅も薄くする必要から、100ミクロン以
下のスリット幅を深く(1mm以上)加工するのは、困
難である問題があった。そこでスリット幅を広くしたま
までコア厚のみを薄くすると、隙間が大きくなり、ここ
に充填されるガラスの量も多くなってしまって熱膨張係
数のミスマッチによる特性変化が更に大きくなる問題が
ある。さらにスライダー2とヘッドコア6の間に隙間や
泡を発生させずにガラスを充填するのは困難であるとい
う問題もある。
【0008】本発明は、従来の浮動磁気ヘッドが有する
このような問題を解決することを目的として成されたも
のであり、製作が容易で特に高周波特性に優れた浮動磁
気ヘッドを提供しようとするものである。
このような問題を解決することを目的として成されたも
のであり、製作が容易で特に高周波特性に優れた浮動磁
気ヘッドを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明
は、浮動磁気ヘッドを、非磁性体により構成され、磁気
記録媒体との対向面に浮上力を発生させるためのレール
を有するスライダーと、記録再生用のギャップを有する
ヘッドコアとを一体化した浮動磁気ヘッドにおいて、前
記スライダーの側面を全長にわたって平面に形成すると
共に、該スライダーにはコイルを収納するための切欠き
部を設け、該スライダーの側面の外周部に前記ヘッドコ
アを、スライダーの媒体走行方向の後端と同一面となる
ように接合し、かつ該ヘッドコアの媒体走行方向の厚み
を前記スライダーの媒体走行方向の幅の1/2以下とし
たことを特徴とする。
決するための手段として、請求項1に記載された発明
は、浮動磁気ヘッドを、非磁性体により構成され、磁気
記録媒体との対向面に浮上力を発生させるためのレール
を有するスライダーと、記録再生用のギャップを有する
ヘッドコアとを一体化した浮動磁気ヘッドにおいて、前
記スライダーの側面を全長にわたって平面に形成すると
共に、該スライダーにはコイルを収納するための切欠き
部を設け、該スライダーの側面の外周部に前記ヘッドコ
アを、スライダーの媒体走行方向の後端と同一面となる
ように接合し、かつ該ヘッドコアの媒体走行方向の厚み
を前記スライダーの媒体走行方向の幅の1/2以下とし
たことを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載された発明は、請求
項1に記載されたものにおいて、前記ヘッドコアの前記
スライダーとの接合面と反対側の側面のレール面近傍部
分のみ斜面状に形成し、レール面に露出するヘッドコア
の厚みをトラック幅と一致させたことを特徴とする。
項1に記載されたものにおいて、前記ヘッドコアの前記
スライダーとの接合面と反対側の側面のレール面近傍部
分のみ斜面状に形成し、レール面に露出するヘッドコア
の厚みをトラック幅と一致させたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載された発明は、請
求項1または2に記載されたものにおいて、前記スライ
ダーの側面に形成した前記コイルを収納するための切欠
き部の媒体走行方向の幅を、前記ヘッドコアの媒体走行
方向の幅よりも大きくしたことを特徴とする。
求項1または2に記載されたものにおいて、前記スライ
ダーの側面に形成した前記コイルを収納するための切欠
き部の媒体走行方向の幅を、前記ヘッドコアの媒体走行
方向の幅よりも大きくしたことを特徴とする。
【0012】そして、請求項4に記載された発明は、請
求項3に記載されたものにおいて、前記コイルをヘッド
コアの両脚にバランス巻きにより巻何したことを特徴と
する。
求項3に記載されたものにおいて、前記コイルをヘッド
コアの両脚にバランス巻きにより巻何したことを特徴と
する。
【0013】
【作用】このような構成とすれば、図示しないディスク
に対して、スライダーの外周部に配置されたヘッドコア
が情報の授受を行なうことになる。スライダーにスリッ
トを設け、このスリットにヘッドコアを装着した従来の
ものに対し、ヘッドコアの位置がずれることになるが、
この変位をあらかじめ補正しておくことにより、記録、
再生上なんら問題はない。
に対して、スライダーの外周部に配置されたヘッドコア
が情報の授受を行なうことになる。スライダーにスリッ
トを設け、このスリットにヘッドコアを装着した従来の
ものに対し、ヘッドコアの位置がずれることになるが、
この変位をあらかじめ補正しておくことにより、記録、
再生上なんら問題はない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1につい
て、図9と同様部材には同一の符号を付して説明する。
この浮動磁気ヘッド1もスライダー2と、その一部で両
側に位置し、表面を浮上面としたレール3,4を有して
いる。スライダー2の側面は全長にわたって平面に形成
されており、その一部でヘッドコア6を挿入した部分に
対応するところに、コイル9を収納するために2方向に
切欠き部としてのウインドウ7,8が設けられており、
ヘッドコア6のこのウインドウ7,8に臨んだ部分には
コイル9が巻回されている。ヘッドコア6はガラスによ
る封着等の手段で固定されている。dはトラック幅であ
る。
て、図9と同様部材には同一の符号を付して説明する。
この浮動磁気ヘッド1もスライダー2と、その一部で両
側に位置し、表面を浮上面としたレール3,4を有して
いる。スライダー2の側面は全長にわたって平面に形成
されており、その一部でヘッドコア6を挿入した部分に
対応するところに、コイル9を収納するために2方向に
切欠き部としてのウインドウ7,8が設けられており、
ヘッドコア6のこのウインドウ7,8に臨んだ部分には
コイル9が巻回されている。ヘッドコア6はガラスによ
る封着等の手段で固定されている。dはトラック幅であ
る。
【0015】ヘッドコア6をスライダー2の外周部、す
なわちレール3の側部に配置したことにより、レール3
にはスリットは設けない。スライダー2の材質は、酸化
物系のセラミックス等、硬度、熱膨張係数、密度、緻密
性および媒体との摺動性等を考慮して選定されるが、一
般的にはチタン性カルシウム系のセラミックスが多用さ
れる。
なわちレール3の側部に配置したことにより、レール3
にはスリットは設けない。スライダー2の材質は、酸化
物系のセラミックス等、硬度、熱膨張係数、密度、緻密
性および媒体との摺動性等を考慮して選定されるが、一
般的にはチタン性カルシウム系のセラミックスが多用さ
れる。
【0016】この実施例の場合、ヘッドコア6のレール
面に露出する厚みtは、スライダー2のレール幅Wの1
/7以下にしてある。そしてヘッドコア6の媒体走行方
向の幅Lはスライダー2の媒体走行方向の幅Aの1/2
以下にしてある。ヘッドコア6の高さはスライダー2の
高さと略同一である。ヘッドコア6の材質としては、磁
性体であるフェライトを使用し、媒体対抗面近傍のみそ
の両側表面はガラス層10で保護されて、トラックを形
成してある(図1中のB部を拡大した図2を参照)。図
2中のgはギャップである。
面に露出する厚みtは、スライダー2のレール幅Wの1
/7以下にしてある。そしてヘッドコア6の媒体走行方
向の幅Lはスライダー2の媒体走行方向の幅Aの1/2
以下にしてある。ヘッドコア6の高さはスライダー2の
高さと略同一である。ヘッドコア6の材質としては、磁
性体であるフェライトを使用し、媒体対抗面近傍のみそ
の両側表面はガラス層10で保護されて、トラックを形
成してある(図1中のB部を拡大した図2を参照)。図
2中のgはギャップである。
【0017】このように構成されたこの浮動磁気ヘッド
1も、コイル9へ電流iを通電してヘッドコア6を磁化
させること、この磁化により、図示しないディスクへの
書き込みを行なうこと、および逆にディスクからの読み
出しを行なう基本的なことについては、従来の浮動磁気
ヘッドと何ら変わるところはない。しかしながら、従来
のものと相違する構成によって、次のような特徴が生ず
る。
1も、コイル9へ電流iを通電してヘッドコア6を磁化
させること、この磁化により、図示しないディスクへの
書き込みを行なうこと、および逆にディスクからの読み
出しを行なう基本的なことについては、従来の浮動磁気
ヘッドと何ら変わるところはない。しかしながら、従来
のものと相違する構成によって、次のような特徴が生ず
る。
【0018】ヘッドコア6をスライダー2の外周部に設
けたことにより、スライダー2に薄いスリットを設ける
必要がなくなる。また、ヘッドコア6はスライダー2に
接着した後に薄く加工することが可能となるため、従来
のものに比べて大幅に薄いヘッドコアが歩留まりよく作
れることになり、これによって渦電流損の少ない高周波
信号に対応できる磁気ヘッドとすることができる。さら
にヘッドコア6をスライダー2の媒体走行方向の後端か
ら突出しないようにしたから、ヘッドコア6の全体がス
ライダー2に強固に一体化され、作動が不安定になるこ
とがない。
けたことにより、スライダー2に薄いスリットを設ける
必要がなくなる。また、ヘッドコア6はスライダー2に
接着した後に薄く加工することが可能となるため、従来
のものに比べて大幅に薄いヘッドコアが歩留まりよく作
れることになり、これによって渦電流損の少ない高周波
信号に対応できる磁気ヘッドとすることができる。さら
にヘッドコア6をスライダー2の媒体走行方向の後端か
ら突出しないようにしたから、ヘッドコア6の全体がス
ライダー2に強固に一体化され、作動が不安定になるこ
とがない。
【0019】ヘッドコア6とスライダー2との接着は、
たとえばスライダーにスパッタリングでガラス薄膜を形
成することにより、数ミクロンオーダー以下の薄い接着
層を容易に得ることが可能となる。さらにヘッドコア6
が外側に配設されているために、スロートハイトを直接
測定できることになる。そしてヘッドコア6を薄くする
ことができるので、トラック幅調整溝の容量が少なくな
って、溝内のガラス量を減らすことが可能になる。
たとえばスライダーにスパッタリングでガラス薄膜を形
成することにより、数ミクロンオーダー以下の薄い接着
層を容易に得ることが可能となる。さらにヘッドコア6
が外側に配設されているために、スロートハイトを直接
測定できることになる。そしてヘッドコア6を薄くする
ことができるので、トラック幅調整溝の容量が少なくな
って、溝内のガラス量を減らすことが可能になる。
【0020】図3に示すものは、本発明の第2の実施例
である。この実施例においては、スライダー2の接合面
と反対側のヘッドコア6の側面を、斜面状に切欠き、媒
体摺動面でトラック幅に一致させたものである。斜面状
とせず、段状または階段状に広げてもよい。この実施例
によれば、スライダー2の側面にヘッドコア6を接着し
た後に、このヘッドコア6を、1度から10度の範囲内
でのある角度θを持って斜めに加工し、先端部をトラッ
ク幅に一致させることができる。
である。この実施例においては、スライダー2の接合面
と反対側のヘッドコア6の側面を、斜面状に切欠き、媒
体摺動面でトラック幅に一致させたものである。斜面状
とせず、段状または階段状に広げてもよい。この実施例
によれば、スライダー2の側面にヘッドコア6を接着し
た後に、このヘッドコア6を、1度から10度の範囲内
でのある角度θを持って斜めに加工し、先端部をトラッ
ク幅に一致させることができる。
【0021】これにより、前述した多くの特徴に加え、
接着用以外のガラスが不要となるため、ガラスによる影
響がほとんど無視できることになる。浮上面の加工後ト
ラック幅を作ることにより、トラック幅の異なる製品を
最終工程まで同一製品として作ることができる。更にト
ラック幅精度を向上させるため、側面よりのイオンミー
リング等のマイクロマシニング手法を適用することがで
きることになる。
接着用以外のガラスが不要となるため、ガラスによる影
響がほとんど無視できることになる。浮上面の加工後ト
ラック幅を作ることにより、トラック幅の異なる製品を
最終工程まで同一製品として作ることができる。更にト
ラック幅精度を向上させるため、側面よりのイオンミー
リング等のマイクロマシニング手法を適用することがで
きることになる。
【0022】図4に示すものは、本発明の第3の実施例
である。この実施例においては、ヘッドコア6の側面を
媒体の近傍部分のみ斜面状に切欠き、媒体摺動面でトラ
ック幅に一致させたものである。斜面状とせず、段状ま
たは階段状に広げてもよい。この実施例では、ヘッドコ
ア6をスライダー2の側面に接着した後、15度から4
5度の範囲内でのある角度θで斜めに加工し、先端部を
トラック幅に一致させることができる。
である。この実施例においては、ヘッドコア6の側面を
媒体の近傍部分のみ斜面状に切欠き、媒体摺動面でトラ
ック幅に一致させたものである。斜面状とせず、段状ま
たは階段状に広げてもよい。この実施例では、ヘッドコ
ア6をスライダー2の側面に接着した後、15度から4
5度の範囲内でのある角度θで斜めに加工し、先端部を
トラック幅に一致させることができる。
【0023】図5に示すものは、本発明の第4の実施例
である。この実施例においては、スライダー2の切欠き
部としてのウインドウ8の媒体走行方向の幅Dを、ヘッ
ドコア6の媒体走行方向の幅Lより大きくし、コイル9
をバランス巻きとして、ヘッドコア6の流入側、流出側
の両部分に巻回した構成としてある。この構成により、
前述した特徴に加え、さらにコイル9をヘッドコア6の
両側に巻くことができるので、外部磁界の影響をキャン
セルすることができる。更にコイル9とヘッドコア6の
密着度が増すので、1ターン当たりの出力をアップする
ことができることになる。
である。この実施例においては、スライダー2の切欠き
部としてのウインドウ8の媒体走行方向の幅Dを、ヘッ
ドコア6の媒体走行方向の幅Lより大きくし、コイル9
をバランス巻きとして、ヘッドコア6の流入側、流出側
の両部分に巻回した構成としてある。この構成により、
前述した特徴に加え、さらにコイル9をヘッドコア6の
両側に巻くことができるので、外部磁界の影響をキャン
セルすることができる。更にコイル9とヘッドコア6の
密着度が増すので、1ターン当たりの出力をアップする
ことができることになる。
【0024】図6に示すものは、本発明の第5の実施例
である。この実施例においては、ヘッドコア6をスライ
ダー2の側面に設けるに当たり、スライダー2の側面全
面に設けたものである。その他の点においては図1に示
した実施例と変わるところはなく、性能上も変わらない
が、ヘッドコア6を広い面積でスライダー2に接着でき
るので、機械的な強度が大きくなる。
である。この実施例においては、ヘッドコア6をスライ
ダー2の側面に設けるに当たり、スライダー2の側面全
面に設けたものである。その他の点においては図1に示
した実施例と変わるところはなく、性能上も変わらない
が、ヘッドコア6を広い面積でスライダー2に接着でき
るので、機械的な強度が大きくなる。
【0025】図7は、横軸にレール面に露出するヘッド
コアの幅Lとスライダー幅Aとの比をとり、縦軸に浮上
アンバランス値をとったグラフであり、図8は、横軸に
レール面に露出するヘッドコアの厚さtとレール幅Wと
の比をとり、縦軸に浮上アンバランス値をとったグラフ
である。図7から、浮上アンバランスは少ない値で安定
することがわかり、図8から、浮上アンバランスが変化
するときはほぼ一定の関係で変化することがわかる。
コアの幅Lとスライダー幅Aとの比をとり、縦軸に浮上
アンバランス値をとったグラフであり、図8は、横軸に
レール面に露出するヘッドコアの厚さtとレール幅Wと
の比をとり、縦軸に浮上アンバランス値をとったグラフ
である。図7から、浮上アンバランスは少ない値で安定
することがわかり、図8から、浮上アンバランスが変化
するときはほぼ一定の関係で変化することがわかる。
【0026】以上説明した本発明の浮上磁気ヘッドにお
いては、スライダー2の側部にヘッドコアが突出する
分、レール幅がアンバランスになるという懸念がある
が、これは、レール面に露出するヘッドコア6の厚みを
レール幅に対して無視できる程度まで薄くすれば実際上
問題はなく、実験から、レール幅の1/7以下であり、
かつ、レール面に露出するヘッドコア6の幅がスライダ
ー2の幅の1/2以下であれば全く問題がないことが図
7、図8より言える。また、レール面に露出するヘッド
コア6の幅がスライダー2の幅の1/2以上の場合は、
ヘッドコア6の厚み相当分だけ、レール幅をあらかじめ
アンバランスにしておいてもよい。またヘッドコア6が
外周部にあるために浮上面のブレンド加工が不可能では
ないかという懸念があるが、これは図3および図4に示
した実施例を除いて、トラックエッジはガラス充填され
ていることから、トラックに達しないブレンド加工は可
能であるため何ら問題がない。
いては、スライダー2の側部にヘッドコアが突出する
分、レール幅がアンバランスになるという懸念がある
が、これは、レール面に露出するヘッドコア6の厚みを
レール幅に対して無視できる程度まで薄くすれば実際上
問題はなく、実験から、レール幅の1/7以下であり、
かつ、レール面に露出するヘッドコア6の幅がスライダ
ー2の幅の1/2以下であれば全く問題がないことが図
7、図8より言える。また、レール面に露出するヘッド
コア6の幅がスライダー2の幅の1/2以上の場合は、
ヘッドコア6の厚み相当分だけ、レール幅をあらかじめ
アンバランスにしておいてもよい。またヘッドコア6が
外周部にあるために浮上面のブレンド加工が不可能では
ないかという懸念があるが、これは図3および図4に示
した実施例を除いて、トラックエッジはガラス充填され
ていることから、トラックに達しないブレンド加工は可
能であるため何ら問題がない。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た浮上磁気ヘッドであるから、ヘッドコアを前記スライ
ダーの外周部に配置したことにより、ボディにスリット
加工が不要になる。そしてヘッドコアをボディに接着後
ヘッドコアを薄く加工するために、ヘッドコア単体では
ある程度厚く(100ミクロン以上)し、接着後にヘッ
ドコアを薄く(100ミクロン以下)加工することがで
きる。そのため、渦電流が減少して高周波での特性が向
上する。そしてトラック調整溝の容量が減り、そこに充
填されたガラスの影響が軽減される。
た浮上磁気ヘッドであるから、ヘッドコアを前記スライ
ダーの外周部に配置したことにより、ボディにスリット
加工が不要になる。そしてヘッドコアをボディに接着後
ヘッドコアを薄く加工するために、ヘッドコア単体では
ある程度厚く(100ミクロン以上)し、接着後にヘッ
ドコアを薄く(100ミクロン以下)加工することがで
きる。そのため、渦電流が減少して高周波での特性が向
上する。そしてトラック調整溝の容量が減り、そこに充
填されたガラスの影響が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図である。
【図2】図1のものにおけるヘッドコアの表面を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】本発明の第2の実施例の斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例の斜視図である。
【図5】本発明の第4の実施例の斜視図である。
【図6】本発明の第5の実施例の斜視図である。
【図7】コア幅とスライダー幅との比と浮上アンバラン
ス値との関係を示すグラフである。
ス値との関係を示すグラフである。
【図8】コア厚とレール幅との比と浮上アンバランス値
との関係を示したグラフである。
との関係を示したグラフである。
【図9】従来の浮上磁気ヘッドを示す斜視図である。
1 浮上磁気ヘッド 2 スライダー 3 レール 4 レール 6 ヘッドコア 7 ウインドウ 8 ウインドウ 9 コイル
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性体により構成され、磁気記録媒体
との対向面に浮上力を発生させるためのレールを有する
スライダーと、記録再生用のギャップを有するヘッドコ
アとを一体化した浮動磁気ヘッドにおいて、前記スライ
ダーの側面を全長にわたって平面に形成すると共に、該
スライダーにはコイルを収納するための切欠き部を設
け、該スライダーの側面の外周部に前記ヘッドコアを、
スライダーの媒体走行方向の後端と同一面となるように
接合し、かつ該ヘッドコアの媒体走行方向の厚みを前記
スライダーの媒体走行方向の幅の1/2以下としたこと
を特徴とする浮動磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記ヘッドコアの前記スライダーとの接
合面と反対側の側面のレール面近傍部分のみ斜面状に形
成し、レール面に露出するヘッドコアの厚みをトラック
幅と一致させたことを特徴とする請求項1に記載の浮動
磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記スライダーの側面に形成した前記コ
イルを収納するための切欠き部の媒体走行方向の幅を、
前記ヘッドコアの媒体走行方向の幅よりも大きくしたこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の浮動磁気ヘッ
ド。 - 【請求項4】 前記コイルをヘッドコアの両脚にバラン
ス巻きにより巻回したことを特徴とする請求項3に記載
の浮動磁気ヘッド。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162005A JP2818987B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 浮動磁気ヘッド |
EP93108436A EP0571951B1 (en) | 1992-05-28 | 1993-05-25 | Floating magnetic head |
DE69328516T DE69328516T2 (de) | 1992-05-28 | 1993-05-25 | Schwebender Magnetkopf |
US08/389,055 US5546251A (en) | 1992-05-28 | 1995-02-15 | Floating magnetic head having a magnetic head core with a balanced winding bonded to a slider side surface |
US08/391,472 US6278581B1 (en) | 1992-05-28 | 1995-02-21 | Floating magnetic head having a magnetic head core fixed to a slider side surface |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4162005A JP2818987B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 浮動磁気ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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