JPH0676230A - 浮動型磁気ヘッド - Google Patents

浮動型磁気ヘッド

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JPH0676230A
JPH0676230A JP22962892A JP22962892A JPH0676230A JP H0676230 A JPH0676230 A JP H0676230A JP 22962892 A JP22962892 A JP 22962892A JP 22962892 A JP22962892 A JP 22962892A JP H0676230 A JPH0676230 A JP H0676230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic film
metal
floating
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP22962892A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Tsukamoto
茂 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP22962892A priority Critical patent/JPH0676230A/ja
Publication of JPH0676230A publication Critical patent/JPH0676230A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁変換特性が劣化しない浮動型磁気ヘッド
を提供する事を目的とする。 【構成】 突出部16のギャップ対向面に金属磁性膜1
7を設け、コア18のギャップ対向面にも金属磁性膜1
9を設ける。そして金属磁性膜17,19が互いに対向
する様に突合せ、接合する。この時金属磁性膜17の厚
みM2よりも金属磁性膜19の厚みM1を厚く形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置等に
用いられる浮動型磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7は従来の浮動型磁気ヘッド
を示す斜視図及び要部拡大斜視図である。
【0003】図6,図7において1はフェライト等の酸
化物磁性材料によって構成されたスライダーで、スライ
ダー1の媒体対向面には互いに平行な一対の浮上レール
2,3が設けられており、しかも浮上レール2,3の間
にセンターレール4が浮上レール2,3に平行に設けら
れている。また浮上レール2,3及びセンターレール4
の空気流入端側にはテーパー部2a,3a,4aがそれ
ぞれ設けられている。またセンターレール4の空気流出
端側の端面にはセンダスト等の金属磁性材料で構成され
た金属磁性膜5が設けられている。金属磁性膜5はスパ
ッタリング等の手段によって形成される。6はフェライ
ト等の酸化物磁性材料によって構成されたC型のコア
で、コア6のギャップ対向面にはセンダスト等の金属磁
性材料で構成された金属磁性膜7が形成されている。ス
ライダー1とコア6は金属磁性膜5,7が対向するよう
に磁気ギャップとなる非磁性膜8を介して突き合わさ
れ、接合ガラス9にて互いに接合されている。
【0004】以上の様に構成された浮動型磁気ヘッドに
おいて以下その浮上動作について説明する。
【0005】先ず図8に示す様に回転する磁気記録媒体
10上にロードビーム11に取り付けられた浮動型磁気
ヘッドを配置する。すると図9に示す様にスライダー1
の空気流入端側が空気流出端側よりも磁気記録媒体10
より遠く離れた姿勢で浮上する。即ち浮動型磁気ヘッド
はコア6が磁気記録媒体10に近づいた姿勢で浮上して
いる。詳細を図10に示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、金属磁性膜5と金属磁性膜7のそれぞれの
ギャップ対向面に対して垂直な方向の厚みT1,T2が
等しいために電磁変換特性が劣化するという問題点があ
った。
【0007】以下その理由について説明する。図10に
示す様に磁気記録媒体10に記録をする際に、磁気記録
媒体10に近い金属磁性膜7から出入りする磁束が磁気
記録媒体10に記録履歴として残る。従って記録密度向
上の為に記録磁界の周波数を上げていくと、金属磁性膜
7が磁気的に飽和してしまうので、浮上時に金属磁性膜
7より磁気記録媒体から離れた金属磁性膜5から出入り
する磁束で記録された履歴を、金属磁性膜7から出入り
する磁束では完全に上書きできず、金属磁性膜5から出
入りする磁束で記録された履歴が残るために、電磁変換
特性が劣化する事になる。
【0008】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、電磁変換特性が劣化しない浮動型磁気ヘッドを提供
する事を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、一対のコアのそれぞれのギャップ対向面に金属磁性
膜を形成し、互いに接合した磁気変換素子をスライダー
に設け、媒体上に浮上した際に媒体に近い側の金属磁性
膜の厚みを他方の金属磁性膜の厚みよりも厚くした。
【0010】
【作用】この構成によりスライダーが浮上した際に、媒
体に近い金属磁性膜が磁気的に飽和することはない。
【0011】
【実施例】図1,図2は本発明の一実施例における浮動
型磁気ヘッドを示す斜視図及び要部拡大斜視図である。
図1,2において12はフェライト等の酸化物磁性材料
によって構成されたスライダーで、スライダー12には
互いに平行な一対の浮上レール13,14がそれぞれ形
成されている。浮上レール13,14の空気流入端側に
はテーパー部13a,14aがそれぞれ設けられてい
る。またスライダー12の空気流出端側には巻線溝15
が設けられている。また浮上レール13の空気流出端側
の最外部には浮上レール13に延在して設けられた突出
部16が一体に設けられており、突出部16の端面には
センダスト等の金属磁性材料で構成された金属磁性膜1
7が形成されている。18はフェライト等の酸化物磁性
材料によって構成されたC型のコアで、コア18のギャ
ップ対向面にはセンダスト等の金属磁性材料によって構
成された金属磁性膜19が形成されている。コア18は
突出部16に金属磁性膜17と金属磁性膜19が対向す
る様に磁気ギャップとなる非磁性膜20を介して突き合
わされ、接合ガラス21にて互いに接合されている。又
金属磁性膜17と金属磁性膜19はそれぞれのギャップ
対向面に垂直な方向の厚み(以下厚みと略す)が異なっ
ている。すなわち浮動型磁気ヘッドが浮上している時
に、磁気記録媒体に近い側の金属磁性膜19の厚みM1
が、磁気記録媒体から遠い側の金属磁性膜17の厚みM
2よりも厚くなっている。この様な構成により、記録電
流を増加しても、磁気記録媒体上に記録履歴を残す磁束
が出入りする金属磁性膜19(浮上した際に磁気記録媒
体に最も近づく金属磁性膜)が磁気的に飽和する事がな
いので、金属磁性膜17から出入りする磁束によって磁
気記録媒体上に記録された履歴を完全に金属磁性膜19
から出入りする磁束で上書きする事ができ、電磁変換特
性を劣化させる事がない。さらに電磁変換特性を劣化さ
せない原因として、金属磁性膜19の厚みを厚くするこ
とで、記録磁界を大きくする事ができるという事も関係
する。
【0012】また金属磁性膜の厚みの関係はM1>M2
であれば本実施例の効果を得る事ができる。その中でも
特に下記式で表わされる範囲が好ましい。
【0013】1.2 <(M1/M2)<3.0 さらに具体的に示せば金属磁性膜17の厚みM2を1μ
mとした場合、金属磁性膜19の厚みM1は1.2μm
〜3.0μmが好ましい。
【0014】以上の様に構成された浮動型磁気ヘッドに
ついて以下その磁気特性について従来例と比較しながら
説明する。
【0015】図3は記録電流に対する再生出力,分解能
及び重ね書き特性(O/W)を示すグラフである。前記
諸特性は以下の条件下で行った。磁気記録媒体としては
3.5インチのハードディスク(保磁力が1400エル
ステッド)を用い、そのハードディスクの回転数は39
64rpmとした。また書き込み周波数は1F/HF=
1.79MHz/7.14MHz(記録電流=25mA
O-P )、測定半径は23.5mmとした。図3において本
実施例の浮動型磁気ヘッドはいずれの特性についても従
来の浮動型磁気ヘッドに較べて優れている事が判る。
【0016】この様に本実施例では金属磁性膜19(浮
動型磁気ヘッドが浮上した際に磁気記録媒体に最も近づ
く金属磁性膜)の厚さを金属磁性膜17の厚さよりも厚
くした事によって、前述の様に諸特性を向上させる事が
できる。
【0017】図4は本発明の他の実施例における浮動型
磁気ヘッドを示す斜視図である。図4及び図5において
22はチタン酸カルシウム等を主成分とするセラミック
材料によって構成されたスライダーで、スライダー22
には互いに平行な一対の浮上レール23,24がそれぞ
れ設けられている。また浮上レール23,24のそれぞ
れの空気流入端側にはテーパー部25,26がそれぞれ
設けられている。またスライダー22の空気流出端側の
端面には、巻線溝27が設けられている。さらに浮上レ
ール24の空気流出端側には浮上レール24の長手方向
に沿ってスリット28が設けられている。スリット28
は巻線溝27と垂直に交わっている。スリット28中に
はコアチップ29が挿入され、ガラス30にてスリット
29内に固定されている。図5はコアチップ29を示す
要部拡大図である。図5において31はI型のコアで、
コア31はフェライト等の酸化物磁性材料によって構成
されている。コア31のギャップ対向面にはセンダスト
等の金属磁性材料で構成された金属磁性膜32が設けら
れている。33はC型のコアで、コア33はフェライト
等の酸化物磁性材料によって構成される。またコア33
のギャップ対向面にはセンダスト等の金属磁性材料によ
って構成された金属磁性膜34が設けられている。コア
31及びコア33は金属磁性膜34,35が対向する様
に磁気ギャップとなる非磁性膜35を介して突き合わさ
れ、接合ガラス36にて接合される。
【0018】この時金属磁性膜32の厚さN1と金属磁
性膜34の厚さN2はN1>N2の関係になっている。
すなわちスライダー22が浮上した際に磁気記録媒体に
最も近づく金属磁性膜32の厚みを、金属磁性膜34の
厚みよりも厚くしている。その中でも特に下記式で表わ
される範囲が好ましい。
【0019】1.2 <(N1/N2)<3.0 以上の様に構成する事によって、磁気的特性を向上させ
る事ができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、一対のコアのそれぞれのギャ
ップ対向面に金属磁性膜を形成し、互いに接合した磁気
変換素子をスライダーに設け、媒体上に浮上した際に媒
体に近い側の金属磁性膜の厚みを他方の金属磁性膜の厚
みよりも厚くした事により、スライダーが浮上した際
に、媒体に近い金属磁性膜が磁気的に飽和することはな
いので電磁変換特性が劣化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における浮動型磁気ヘッドを
示す斜視図
【図2】本発明の一実施例における浮動型磁気ヘッドを
示す要部拡大斜視図
【図3】本実施例及び従来の浮動型磁気ヘッドの記録電
流に対する磁気特性を示したグラフ
【図4】本発明の他の実施例における浮動型磁気ヘッド
を示す斜視図
【図5】本発明の他の実施例における浮動型磁気ヘッド
を示す要部拡大斜視図
【図6】従来の浮動型磁気ヘッドを示す斜視図
【図7】従来の浮動型磁気ヘッドを示す要部拡大斜視図
【図8】浮動型磁気ヘッドが磁気記録媒体上に浮上して
いる状態を示す平面図
【図9】浮動型磁気ヘッドが磁気記録媒体上に浮上して
いる状態を示す側面図
【図10】浮動型磁気ヘッドが磁気記録媒体上に浮上し
ている状態を示す要部側面図
【符号の説明】
12 スライダー 17,19 金属磁性膜 18 コア 20 非磁性膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ギャップ対向面に金属磁性膜を設けた第1
    のコアと、ギャップ対向面に金属磁性膜を設けた第2の
    コアとを備え、前記第1及び第2のコアをそれぞれ互い
    の金属磁性膜が対向するように磁気ギャップを介して突
    き合わせた磁気変換素子と、浮上面を有し、前記磁気変
    換素子を設けたスライダーとを備えた浮動型磁気ヘッド
    であって、媒体上に浮上した際に前記媒体に近い側の金
    属磁性膜の厚みを他方の金属磁性膜の厚みよりも厚くし
    た事を特徴とする浮動型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】浮上した際の媒体に近い側の金属磁性膜の
    厚みを、他方の金属磁性膜の厚みの1.2倍から3.0
    倍にした事を特徴とする請求項1記載の浮動型磁気ヘッ
    ド。
JP22962892A 1992-08-28 1992-08-28 浮動型磁気ヘッド Pending JPH0676230A (ja)

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JP22962892A JPH0676230A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 浮動型磁気ヘッド

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