JPH05143928A - 磁気ヘツド - Google Patents
磁気ヘツドInfo
- Publication number
- JPH05143928A JPH05143928A JP30094691A JP30094691A JPH05143928A JP H05143928 A JPH05143928 A JP H05143928A JP 30094691 A JP30094691 A JP 30094691A JP 30094691 A JP30094691 A JP 30094691A JP H05143928 A JPH05143928 A JP H05143928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core chip
- coil
- read
- core
- write
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高記録密度用コアチップによる読出し時、低
記録密度用コアチップからの磁束の漏れによる干渉を抑
制し、低記録密度用コアチップによる書込み時、イレー
ズ用コイルの電流で発生する磁束により高記録密度用コ
アチップのリード/ライト用コイルの誘導起電流を抑止
する。 【構成】 リード/ライトギャップg1とイレーズギャ
ップg1'を有する低記録密度用コアチップ1とリード/
ライトギャップg2を有する高記録密度用コアチップ6
を並置し、コアチップ1にリード/ライト用コイル4と
イレーズ用コイル5を、コアチップ6にリード/ライト
用コイル8を装着し、コアチップ1,6の側方にスライ
ダ9,10,11を一体化した磁気ヘッドで、コアチップ6
を高飽和磁束密度の金属磁性膜21積層構造とし、リード
/ライト用コイル装着部分7bを非平行配置してコイル8
をコイル5から離隔配置する。
記録密度用コアチップからの磁束の漏れによる干渉を抑
制し、低記録密度用コアチップによる書込み時、イレー
ズ用コイルの電流で発生する磁束により高記録密度用コ
アチップのリード/ライト用コイルの誘導起電流を抑止
する。 【構成】 リード/ライトギャップg1とイレーズギャ
ップg1'を有する低記録密度用コアチップ1とリード/
ライトギャップg2を有する高記録密度用コアチップ6
を並置し、コアチップ1にリード/ライト用コイル4と
イレーズ用コイル5を、コアチップ6にリード/ライト
用コイル8を装着し、コアチップ1,6の側方にスライ
ダ9,10,11を一体化した磁気ヘッドで、コアチップ6
を高飽和磁束密度の金属磁性膜21積層構造とし、リード
/ライト用コイル装着部分7bを非平行配置してコイル8
をコイル5から離隔配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドに関し、詳し
くは、FDD装置に使用され、記録密度が異なる低記録
密度用コアチップと高記録密度用コアチップとを一体化
した磁気ヘッドに関する。
くは、FDD装置に使用され、記録密度が異なる低記録
密度用コアチップと高記録密度用コアチップとを一体化
した磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】FDD装置に使用される磁気ヘッドは、
記録密度が異なる二つのコアチップを一体化したものが
ある。これは、記録媒体であるフロッピーディスクに対
する情報の書込み及び読出しを、1又は2メガバイト等
の通常の低記録密度で行なう場合と、12メガバイト等の
高記録密度で行なう場合に一台のFDD装置を兼用でき
るようにしたものである。
記録密度が異なる二つのコアチップを一体化したものが
ある。これは、記録媒体であるフロッピーディスクに対
する情報の書込み及び読出しを、1又は2メガバイト等
の通常の低記録密度で行なう場合と、12メガバイト等の
高記録密度で行なう場合に一台のFDD装置を兼用でき
るようにしたものである。
【0003】以下、記録密度が異なる二つのコアチップ
を一体化した磁気ヘッドの従来例を図3乃至図5に示し
て説明する。
を一体化した磁気ヘッドの従来例を図3乃至図5に示し
て説明する。
【0004】同図において、(1)はリード/ライトギ
ャップg1及びイレーズギャップg1'の二つの磁気ギャ
ップを有するトンネルイレーズ型の低記録密度用コアチ
ップ〔以下、第1のコアチップと称す〕で、強磁性体の
フェライトからなる一対のコア(2a)(2b)及び(3a)
(3b)を接合一体化してその頂端面にリード/ライトギ
ャップg1及びイレーズギャップg1'をそれぞれ形成す
る。この第1のコアチップ(1)の脚部〔図示せず〕に
は、図4の破線で示すようにコア(2a)側にボビンに線
材を巻回したリード/ライト用コイル(4)が、コア
(3a)側にボビンに線材を巻回したイレーズ用コイル
(5)が装着された上でバックコア〔図示せず〕が橋架
固定されている。
ャップg1及びイレーズギャップg1'の二つの磁気ギャ
ップを有するトンネルイレーズ型の低記録密度用コアチ
ップ〔以下、第1のコアチップと称す〕で、強磁性体の
フェライトからなる一対のコア(2a)(2b)及び(3a)
(3b)を接合一体化してその頂端面にリード/ライトギ
ャップg1及びイレーズギャップg1'をそれぞれ形成す
る。この第1のコアチップ(1)の脚部〔図示せず〕に
は、図4の破線で示すようにコア(2a)側にボビンに線
材を巻回したリード/ライト用コイル(4)が、コア
(3a)側にボビンに線材を巻回したイレーズ用コイル
(5)が装着された上でバックコア〔図示せず〕が橋架
固定されている。
【0005】(6)はリード/ライトギャップg2の一
つの磁気ギャップを有するMIG〔Metal In Gap〕
型の高記録密度用コアチップ〔以下、第2のコアチップ
と称す〕で、強磁性体のフェライトからなる一対のコア
(7a)(7b)を接合一体化してその頂端面にリード/ラ
イトギャップg2を形成する。この第2のコアチップ
(6)の脚部〔図示せず〕には、図4の破線で示すよう
にコア(7b)側にボビンに線材を巻回したリード/ライ
ト用コイル(8)が装着された上でバックコア〔図示せ
ず〕が橋架固定されている。この第2のコアチップ
(6)では、フェライトからなる一対のコア(7a)(7
b)を接合一体化した構造であるため、図5に示すよう
にリード/ライトギャップg2のトラック幅(t2)に対
してそれよりも大きいコアチップ幅(w2)を有する。
つの磁気ギャップを有するMIG〔Metal In Gap〕
型の高記録密度用コアチップ〔以下、第2のコアチップ
と称す〕で、強磁性体のフェライトからなる一対のコア
(7a)(7b)を接合一体化してその頂端面にリード/ラ
イトギャップg2を形成する。この第2のコアチップ
(6)の脚部〔図示せず〕には、図4の破線で示すよう
にコア(7b)側にボビンに線材を巻回したリード/ライ
ト用コイル(8)が装着された上でバックコア〔図示せ
ず〕が橋架固定されている。この第2のコアチップ
(6)では、フェライトからなる一対のコア(7a)(7
b)を接合一体化した構造であるため、図5に示すよう
にリード/ライトギャップg2のトラック幅(t2)に対
してそれよりも大きいコアチップ幅(w2)を有する。
【0006】(9)(10)は上記第1及び第2のコアチ
ップ(1)(6)の外側に接着固定された非磁性体のセ
ラミックからなるスライダで、第1のコアチップ(1)
のリード/ライトギャップg1及びイレーズギャップ
g1'、第2のコアチップ(6)のリード/ライトギャッ
プg2をその外側から保護する。また、(11)(13)は
第1及び第2のコアチップ(1)(6)の内側同士に接
着固定されたスライダで第1のコアチップ(1)及び第
2のコアチップ(6)のギャップg1、g2近傍を強磁性
体であるフェライト(12a)とし、両側を非磁性体のセ
ラミック(12b)で形成したシールド板(12)を挟み込
んだ構造のものである。このシールド板(12)を第1の
コアチップ(1)のリード/ライトギャップg1と第2
のコアチップ (6)のリード/ライトギャップg2との
間に配置することにより、情報の記録 及び再生時、両
リード/ライトギャップg1、g2での磁束の漏れによる
相互干渉を遮断して特性の低下を防止している。
ップ(1)(6)の外側に接着固定された非磁性体のセ
ラミックからなるスライダで、第1のコアチップ(1)
のリード/ライトギャップg1及びイレーズギャップ
g1'、第2のコアチップ(6)のリード/ライトギャッ
プg2をその外側から保護する。また、(11)(13)は
第1及び第2のコアチップ(1)(6)の内側同士に接
着固定されたスライダで第1のコアチップ(1)及び第
2のコアチップ(6)のギャップg1、g2近傍を強磁性
体であるフェライト(12a)とし、両側を非磁性体のセ
ラミック(12b)で形成したシールド板(12)を挟み込
んだ構造のものである。このシールド板(12)を第1の
コアチップ(1)のリード/ライトギャップg1と第2
のコアチップ (6)のリード/ライトギャップg2との
間に配置することにより、情報の記録 及び再生時、両
リード/ライトギャップg1、g2での磁束の漏れによる
相互干渉を遮断して特性の低下を防止している。
【0007】上記第1のコアチップ(1)と第2のコア
チップ(6)とを媒体走行方向〔図4の矢印方向〕に対
して相互に平行配置した状態でスライダ(9)(10)
(11)と共に一体化することにより、その頂端面に媒体
摺接面(14)を形成する。尚、この媒体摺接面(14)に
は第1のコアチップ(1)の近傍に媒体走行方向に沿っ
てエア抜き溝(15)を刻設することにより媒体摺接状態
を良好に維持している。このようにして形成された媒体
摺接面(14)上をフロッピーディスクが摺動することに
よって、低密度記録を行なう場合には、第1のコアチッ
プ(1)のリード/ライトギャップg1及びイレーズギ
ャップg1'でもって情報の書込み及び読出しが実行さ
れ、高密度記録を行なう場合には、第2のコアチップ
(6)のリード/ライトギャップg2でもって情報の書
込み及び読出しが実行される。
チップ(6)とを媒体走行方向〔図4の矢印方向〕に対
して相互に平行配置した状態でスライダ(9)(10)
(11)と共に一体化することにより、その頂端面に媒体
摺接面(14)を形成する。尚、この媒体摺接面(14)に
は第1のコアチップ(1)の近傍に媒体走行方向に沿っ
てエア抜き溝(15)を刻設することにより媒体摺接状態
を良好に維持している。このようにして形成された媒体
摺接面(14)上をフロッピーディスクが摺動することに
よって、低密度記録を行なう場合には、第1のコアチッ
プ(1)のリード/ライトギャップg1及びイレーズギ
ャップg1'でもって情報の書込み及び読出しが実行さ
れ、高密度記録を行なう場合には、第2のコアチップ
(6)のリード/ライトギャップg2でもって情報の書
込み及び読出しが実行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の磁気ヘッドでは、第1のコアチップ(1)のリード
/ライトギャップg1と第2のコアチップ(6)のリー
ド/ライトギャップg2との間にシールド板(12)を配
置することにより、情報の記録及び再生時、両リード/
ライトギャップg1、g2での磁束の漏れによる相互干渉
を遮断するようにしている。
来の磁気ヘッドでは、第1のコアチップ(1)のリード
/ライトギャップg1と第2のコアチップ(6)のリー
ド/ライトギャップg2との間にシールド板(12)を配
置することにより、情報の記録及び再生時、両リード/
ライトギャップg1、g2での磁束の漏れによる相互干渉
を遮断するようにしている。
【0009】しかしながら、磁気ヘッドの媒体摺接面
(14)での大きさは、フロッピーディスクの窓部により
制約されるため所定寸法以上とすることができないの
で、第1のコアチップ(1)と第2のコアチップ(6)
とが近接配置せざるを得ず、両ギャップg1、g2での磁
束の漏れによる相互干渉が依然として生じ、特に、高密
度記録を行なう場合、第2のコアチップ(6)のリード
/ライトギャップg2によ る情報の読出し時、第1のコ
アチップ(1)のリード/ライトギャップg1から の磁
束の漏れがノイズとなって第2のコアチップ(6)のリ
ード/ライトギャップg2での読出し効率を大幅に低下
させるという問題があった。
(14)での大きさは、フロッピーディスクの窓部により
制約されるため所定寸法以上とすることができないの
で、第1のコアチップ(1)と第2のコアチップ(6)
とが近接配置せざるを得ず、両ギャップg1、g2での磁
束の漏れによる相互干渉が依然として生じ、特に、高密
度記録を行なう場合、第2のコアチップ(6)のリード
/ライトギャップg2によ る情報の読出し時、第1のコ
アチップ(1)のリード/ライトギャップg1から の磁
束の漏れがノイズとなって第2のコアチップ(6)のリ
ード/ライトギャップg2での読出し効率を大幅に低下
させるという問題があった。
【0010】また、第1のコアチップ(1)のイレーズ
用コイル(5)に対して第2のコアチップ(6)のリー
ド/ライト用コイル(8)が近接配置されているため、
低密度記録を行なう場合、第1のコアチップ(1)のリ
ード/ライトギャップg1及 びイレーズギャップg1'に
よる情報の書込み時、イレーズ用コイル(5)に流れる
電流により発生する磁束でもって第2のコアチップ
(6)のリード/ライト用コイル(8)に誘導起電流が
流れてリード/ライトギャップg2でも情報を書込んで
しまうというW/W〔ライト/ライト〕クロストークが
発生するという問題があった。
用コイル(5)に対して第2のコアチップ(6)のリー
ド/ライト用コイル(8)が近接配置されているため、
低密度記録を行なう場合、第1のコアチップ(1)のリ
ード/ライトギャップg1及 びイレーズギャップg1'に
よる情報の書込み時、イレーズ用コイル(5)に流れる
電流により発生する磁束でもって第2のコアチップ
(6)のリード/ライト用コイル(8)に誘導起電流が
流れてリード/ライトギャップg2でも情報を書込んで
しまうというW/W〔ライト/ライト〕クロストークが
発生するという問題があった。
【0011】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、高密度記録を
行なう場合、第2のコアチップによる読出し時、第1の
コアチップからの磁束の漏れによる干渉を抑制し、且
つ、低密度記録を行なう場合、第1のコアチップによる
書込み時、イレーズ用コイルに流れる電流により発生す
る磁束でもって第2のコアチップのリード/ライト用コ
イルに誘導起電流が流れることを抑止し得る磁気ヘッド
を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、高密度記録を
行なう場合、第2のコアチップによる読出し時、第1の
コアチップからの磁束の漏れによる干渉を抑制し、且
つ、低密度記録を行なう場合、第1のコアチップによる
書込み時、イレーズ用コイルに流れる電流により発生す
る磁束でもって第2のコアチップのリード/ライト用コ
イルに誘導起電流が流れることを抑止し得る磁気ヘッド
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における上記目的
を達成するための技術的手段は、リード/ライトギャッ
プ及びイレーズギャップを有する第1のコアチップとリ
ード/ライトギャップを有する第2のコアチップとを近
接して並置すると共に、第1のコアチップにリード/ラ
イト用コイル及びイレーズ用コイルを、且つ、第2のコ
アチップにリード/ライト用コイルをそれぞれ装着し、
両コアチップの側方にスライダを配置して一体化した磁
気ヘッドにおいて、上記第2のコアチップを高飽和磁束
密度を有する金属磁性膜の積層構造とし、且つ、第1の
コアチップに対して第2のコアチップのリード/ライト
用コイル装着部分を非平行状態に配置してそのリード/
ライト用コイルを第1のコアチップのイレーズ用コイル
から離隔配置したことである。
を達成するための技術的手段は、リード/ライトギャッ
プ及びイレーズギャップを有する第1のコアチップとリ
ード/ライトギャップを有する第2のコアチップとを近
接して並置すると共に、第1のコアチップにリード/ラ
イト用コイル及びイレーズ用コイルを、且つ、第2のコ
アチップにリード/ライト用コイルをそれぞれ装着し、
両コアチップの側方にスライダを配置して一体化した磁
気ヘッドにおいて、上記第2のコアチップを高飽和磁束
密度を有する金属磁性膜の積層構造とし、且つ、第1の
コアチップに対して第2のコアチップのリード/ライト
用コイル装着部分を非平行状態に配置してそのリード/
ライト用コイルを第1のコアチップのイレーズ用コイル
から離隔配置したことである。
【0013】
【作用】本発明に係る磁気ヘッドでは、第2のコアチッ
プを高飽和磁束密度を有する金属磁性膜の積層構造とし
たから、リード/ライトギャップのトラック幅がそのま
まコアチップ幅となり、第2のコアチップを可及的に薄
くすることができ、第1のコアチップと第2のコアチッ
プとの実質的な離隔距離を大きく設定することができ
て、情報の記録及び再生時、両リード/ライトギャップ
での磁束の漏れによる相互干渉、特に、高密度記録を行
なう場合、第2のコアチップによる読出し時、第1のコ
アチップからの磁束の漏れによる干渉を少なくできる。
プを高飽和磁束密度を有する金属磁性膜の積層構造とし
たから、リード/ライトギャップのトラック幅がそのま
まコアチップ幅となり、第2のコアチップを可及的に薄
くすることができ、第1のコアチップと第2のコアチッ
プとの実質的な離隔距離を大きく設定することができ
て、情報の記録及び再生時、両リード/ライトギャップ
での磁束の漏れによる相互干渉、特に、高密度記録を行
なう場合、第2のコアチップによる読出し時、第1のコ
アチップからの磁束の漏れによる干渉を少なくできる。
【0014】また、第1のコアチップに対して第2のコ
アチップのリード/ライト用コイル装着部分を非平行状
態に配置してそのリード/ライト用コイルを第1のコア
チップのイレーズ用コイルから離隔配置したから、低密
度記録を行なう場合、第1のコアチップによる書込み
時、イレーズ用コイルに流れる電流により発生する磁束
でもって第2のコアチップのリード/ライト用コイルに
誘導起電流が流れることを抑止できる。
アチップのリード/ライト用コイル装着部分を非平行状
態に配置してそのリード/ライト用コイルを第1のコア
チップのイレーズ用コイルから離隔配置したから、低密
度記録を行なう場合、第1のコアチップによる書込み
時、イレーズ用コイルに流れる電流により発生する磁束
でもって第2のコアチップのリード/ライト用コイルに
誘導起電流が流れることを抑止できる。
【0015】
【実施例】本発明に係る磁気ヘッドの実施例を図1及び
図2に示して説明する。尚、図3乃至図5に示す従来の
磁気ヘッドと同一又は相当部分には同一参照符号を付し
て重複説明は省略する。
図2に示して説明する。尚、図3乃至図5に示す従来の
磁気ヘッドと同一又は相当部分には同一参照符号を付し
て重複説明は省略する。
【0016】本発明の特徴は、図1及び図2に示すよう
に高記録密度用である第2のコアチップ(6)にある。
に高記録密度用である第2のコアチップ(6)にある。
【0017】即ち、本発明の磁気ヘッドにおける第2の
コアチップ(6)は、高飽和磁束密度を有するセンダス
トやアモルファス等の金属磁性膜(21)を積層した構造
のものであり、具体的には、上記金属磁性膜(21)と非
磁性体であるSiO2やAl2O3等の絶縁膜(22)を交
互に積層したラミネート層(23)からなる一対のコア
(7a)(7b)を接合一体化してその頂端面にリード/ラ
イトギャップg2を形成したものである。従って、この
第2のコアチップ(6)では、リード/ライトギャップ
g2のトラック幅(t2)はラミネート層(23)の厚みで
あり、それがそのままコアチップ幅(w2)となる。こ
こで、金属磁性膜(21)と絶縁膜(22)とを交互に積層
することでもってリード/ライトギャップg2のトラッ
ク幅(t2)を規定するようにしているのは、金属磁性
膜(21)のみでトラック幅(t2)を規定しようとして
もトラック幅(t2)程度まで金属磁性膜(21)の厚み
が大きくなると、うず電流が発生するためである。
コアチップ(6)は、高飽和磁束密度を有するセンダス
トやアモルファス等の金属磁性膜(21)を積層した構造
のものであり、具体的には、上記金属磁性膜(21)と非
磁性体であるSiO2やAl2O3等の絶縁膜(22)を交
互に積層したラミネート層(23)からなる一対のコア
(7a)(7b)を接合一体化してその頂端面にリード/ラ
イトギャップg2を形成したものである。従って、この
第2のコアチップ(6)では、リード/ライトギャップ
g2のトラック幅(t2)はラミネート層(23)の厚みで
あり、それがそのままコアチップ幅(w2)となる。こ
こで、金属磁性膜(21)と絶縁膜(22)とを交互に積層
することでもってリード/ライトギャップg2のトラッ
ク幅(t2)を規定するようにしているのは、金属磁性
膜(21)のみでトラック幅(t2)を規定しようとして
もトラック幅(t2)程度まで金属磁性膜(21)の厚み
が大きくなると、うず電流が発生するためである。
【0018】また、第2のコアチップ(6)では、第1
のコアチップ(1)のイレーズギャップg1'側に位置す
るコア(7b)を第1のコアチップ(1)に対して非平行
状態に配置する。ここで、第2のコアチップ(6)の脚
部〔図示せず〕にはコア(7b)側にリード/ライト用コ
イル(8)が装着されており、一方、第1のコアチップ
(1)の脚部にはコア(3a)側にイレーズ用コイル
(5)が装着されている。従って、第2のコアチップ
(6)のコア(7b)を上述のように配置したことによ
り、リード/ライト用コイル(8)がイレーズ用コイル
(5)から離隔配置されることになる。
のコアチップ(1)のイレーズギャップg1'側に位置す
るコア(7b)を第1のコアチップ(1)に対して非平行
状態に配置する。ここで、第2のコアチップ(6)の脚
部〔図示せず〕にはコア(7b)側にリード/ライト用コ
イル(8)が装着されており、一方、第1のコアチップ
(1)の脚部にはコア(3a)側にイレーズ用コイル
(5)が装着されている。従って、第2のコアチップ
(6)のコア(7b)を上述のように配置したことによ
り、リード/ライト用コイル(8)がイレーズ用コイル
(5)から離隔配置されることになる。
【0019】尚、第2のコアチップ(6)を構成する一
方のコア(7a)をリード/ライトギャップg2の近傍の
みの長さとし、且つ、他方のコア(7b)をリード/ライ
ト用コイル(8)を装着するのに必要なだけの長さと
し、他の部分(24a)(24b)を非磁性体であるセラミッ
クで構成することにより必要最小限の大きさとなるよう
にしている。
方のコア(7a)をリード/ライトギャップg2の近傍の
みの長さとし、且つ、他方のコア(7b)をリード/ライ
ト用コイル(8)を装着するのに必要なだけの長さと
し、他の部分(24a)(24b)を非磁性体であるセラミッ
クで構成することにより必要最小限の大きさとなるよう
にしている。
【0020】以上のような構成からなる磁気ヘッドで
は、第1のコアチップ(1)を媒体走行方向〔図1の矢
印方向〕に対して平行配置すると共に、第2のコアチッ
プ(6)をそのコア(7a)が第1のコアチップ(1)と
平行に、コア(7b)が非平行になるように配置した状態
でスライダ(9)(10)(11)と共に一体化することに
より、その頂端面に媒体摺接面(14)を形成する。この
媒体摺接面(14)上をフロッピーディスクが摺動するこ
とによって、低密度記録を行なう場合には、第1のコア
チップ(1)のリード/ライトギャップg1及びイレー
ズギャップg1'でもって情報の書込み及び読出しが実行
され、高密度記録を行なう場合には、第2のコアチップ
(6)のリード/ライトギャップg2でもって情報の書
込み及び読出しが実行される。
は、第1のコアチップ(1)を媒体走行方向〔図1の矢
印方向〕に対して平行配置すると共に、第2のコアチッ
プ(6)をそのコア(7a)が第1のコアチップ(1)と
平行に、コア(7b)が非平行になるように配置した状態
でスライダ(9)(10)(11)と共に一体化することに
より、その頂端面に媒体摺接面(14)を形成する。この
媒体摺接面(14)上をフロッピーディスクが摺動するこ
とによって、低密度記録を行なう場合には、第1のコア
チップ(1)のリード/ライトギャップg1及びイレー
ズギャップg1'でもって情報の書込み及び読出しが実行
され、高密度記録を行なう場合には、第2のコアチップ
(6)のリード/ライトギャップg2でもって情報の書
込み及び読出しが実行される。
【0021】ここで、第2のコアチップ(6)が金属磁
性膜(21)と絶縁膜(22)とを交互に積層したラミネー
ト層(23)で構成されているため、リード/ライトギャ
ップg2のトラック幅(t2)がそのままコアチップ幅
(w2)となり、第2のコアチップ(6)を可及的に薄
くすることができる〔尚、従来では図5に示すようにリ
ード/ライトギャップg2のトラック幅(t2)よりもコ
アチップ幅(w2)が大きい〕。これにより、第1のコ
アチップ(1)と第2のコアチップ(6)との実質的な
離隔距離(d)を大きく設定することができる。その結
果、情報の記録及び再生時、両リード/ライトギャップ
g1、g2での磁束の漏れによる相互干渉、特に、高密度
記録を行なう場合、第2のコアチップ(6)による読出
し時、第1のコアチップ(1)からの磁束の漏れによる
干渉を少なくすることができる。
性膜(21)と絶縁膜(22)とを交互に積層したラミネー
ト層(23)で構成されているため、リード/ライトギャ
ップg2のトラック幅(t2)がそのままコアチップ幅
(w2)となり、第2のコアチップ(6)を可及的に薄
くすることができる〔尚、従来では図5に示すようにリ
ード/ライトギャップg2のトラック幅(t2)よりもコ
アチップ幅(w2)が大きい〕。これにより、第1のコ
アチップ(1)と第2のコアチップ(6)との実質的な
離隔距離(d)を大きく設定することができる。その結
果、情報の記録及び再生時、両リード/ライトギャップ
g1、g2での磁束の漏れによる相互干渉、特に、高密度
記録を行なう場合、第2のコアチップ(6)による読出
し時、第1のコアチップ(1)からの磁束の漏れによる
干渉を少なくすることができる。
【0022】また、第2のコアチップ(6)のコア(7
b)を第1のコアチップ(1)のコア(3a)に対して非
平行に配置してリード/ライト用コイル(8)をイレー
ズ用コイル(5)から離隔配置したから、低密度記録を
行なう場合、第1のコアチップ(1)による書込み時、
イレーズ用コイル(5)に流れる電流により発生する磁
束でもって第2のコアチップ(6)のリード/ライト用
コイル(8)に誘導起電流が流れることを抑止できる。
b)を第1のコアチップ(1)のコア(3a)に対して非
平行に配置してリード/ライト用コイル(8)をイレー
ズ用コイル(5)から離隔配置したから、低密度記録を
行なう場合、第1のコアチップ(1)による書込み時、
イレーズ用コイル(5)に流れる電流により発生する磁
束でもって第2のコアチップ(6)のリード/ライト用
コイル(8)に誘導起電流が流れることを抑止できる。
【0023】更に、シールド板(12)の両コアチップ
(1)(6)の磁気ギャップg1、g2近傍部分はフェラ
イトに限らず、センダストの積層膜で形成すると、シー
ルド効果がより向上する。
(1)(6)の磁気ギャップg1、g2近傍部分はフェラ
イトに限らず、センダストの積層膜で形成すると、シー
ルド効果がより向上する。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドによれば、第2
のコアチップを高飽和磁束密度を有する金属磁性膜の積
層構造としたから、第2のコアチップを可及的に薄くす
ることができ、第1のコアチップと第2のコアチップと
の実質的な離隔距離を大きく設定することができて、情
報の記録及び再生時、両リード/ライトギャップでの磁
束の漏れによる相互干渉、特に、高密度記録を行なう場
合、第2のコアチップによる読出し時、第1のコアチッ
プからの磁束の漏れによる干渉を少なくすることが実現
でき、第2のコアチップによる読出し効率が大幅に向上
する。
のコアチップを高飽和磁束密度を有する金属磁性膜の積
層構造としたから、第2のコアチップを可及的に薄くす
ることができ、第1のコアチップと第2のコアチップと
の実質的な離隔距離を大きく設定することができて、情
報の記録及び再生時、両リード/ライトギャップでの磁
束の漏れによる相互干渉、特に、高密度記録を行なう場
合、第2のコアチップによる読出し時、第1のコアチッ
プからの磁束の漏れによる干渉を少なくすることが実現
でき、第2のコアチップによる読出し効率が大幅に向上
する。
【0025】また、第1のコアチップに対して第2のコ
アチップのリード/ライト用コイル装着部分を非平行状
態に配置してリード/ライト用コイルをイレーズ用コイ
ルから離隔配置したから、低密度記録を行なう場合、第
1のコアチップによる書込み時、イレーズ用コイルに流
れる電流により発生する磁束でもって第2のコアチップ
のリード/ライト用コイルに誘導起電流が流れることを
抑止できて、W/Wクロストークが発生することもな
い。
アチップのリード/ライト用コイル装着部分を非平行状
態に配置してリード/ライト用コイルをイレーズ用コイ
ルから離隔配置したから、低密度記録を行なう場合、第
1のコアチップによる書込み時、イレーズ用コイルに流
れる電流により発生する磁束でもって第2のコアチップ
のリード/ライト用コイルに誘導起電流が流れることを
抑止できて、W/Wクロストークが発生することもな
い。
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの実施例を示す平面図
【図2】図1に示す磁気ヘッドの要部拡大平面図
【図3】磁気ヘッドの従来例を示す斜視図
【図4】図3に示す磁気ヘッドの平面図
【図5】図4に示す磁気ヘッドの要部拡大平面図
1 低記録密度用コアチップ〔第1のコアチップ〕 4 リード/ライト用コイル 5 イレーズ用コイル 6 高記録密度用コアチップ〔第2のコアチップ〕 7b リード/ライト用コイル装着部分 8 リード/ライト用コイル 9 スライダ 10 スライダ 11 スライダ 12 シールド板 21 金属磁性膜
Claims (2)
- 【請求項1】 リード/ライトギャップ及びイレーズギ
ャップを有する低記録密度用コアチップとリード/ライ
トギャップを有する高記録密度用コアチップとを近接し
て並置すると共に、低記録密度用コアチップにリード/
ライト用コイル及びイレーズ用コイルを、且つ、高記録
密度用コアチップにリード/ライト用コイルをそれぞれ
装着し、両コアチップの側方にスライダを配置して一体
化した磁気ヘッドにおいて、 上記高記録密度用コアチップを高飽和磁束密度を有する
金属磁性膜の積層構造とし、且つ、低記録密度用コアチ
ップに対して高記録密度用コアチップのリード/ライト
用コイル装着部分を非平行状態に配置してそのリード/
ライト用コイルを低記録密度用コアチップのイレーズ用
コイルから離隔配置したことを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 低記録密度用コアチップと高記録密度用
コアチップとの間に、少なくとも両コアチップのギャッ
プ近傍部に強磁性体を有するシールド板を介在させてな
る請求項1記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30094691A JPH05143928A (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30094691A JPH05143928A (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 磁気ヘツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05143928A true JPH05143928A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=17890998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30094691A Pending JPH05143928A (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 磁気ヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05143928A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6304419B1 (en) * | 1998-02-20 | 2001-10-16 | Sony Corporation | Magnetic head device and recording medium drive |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP30094691A patent/JPH05143928A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6304419B1 (en) * | 1998-02-20 | 2001-10-16 | Sony Corporation | Magnetic head device and recording medium drive |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002100006A (ja) | 垂直記録ヘッドおよび垂直磁気記録装置 | |
US5394285A (en) | Multi-track longitudinal, metal-in-gap head | |
US6801379B2 (en) | Multi-magnetic recording head, and magnetic recording method and magnetic recording apparatus using the same | |
JP3551099B2 (ja) | 磁気テープ装置用薄膜磁気ヘッド | |
US5423116A (en) | Method of manufacturing a multi-track longitudinal, metal-in-gap head | |
US5276578A (en) | Magnetic head having a pair of front core assemblies | |
US5450264A (en) | Magnetic head | |
JPH022207B2 (ja) | ||
JPH05143928A (ja) | 磁気ヘツド | |
JP2001273611A (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
JPS59140616A (ja) | 磁気ヘツド | |
JP3129765B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
JP2778224B2 (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH0363912A (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
JP3000905B2 (ja) | 誘導型・mr型複合磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
JPS58102321A (ja) | 磁気ヘツド | |
JPS6215930B2 (ja) | ||
JPH05325140A (ja) | 複合型薄膜磁気ヘッド | |
JP2847895B2 (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH01158608A (ja) | 浮動型磁気ヘッド | |
JPS61168117A (ja) | 磁気ヘツド | |
JPH01116906A (ja) | 浮動形磁気ヘッド | |
JP2000195018A (ja) | 磁気再生ヘッドおよび磁気記録再生装置 | |
JP2007164897A (ja) | 垂直磁気ヘッド | |
JPH07182607A (ja) | 複合磁気ヘッド装置及びその製造方法 |