JPH05325130A - 複合型磁気ヘッド - Google Patents

複合型磁気ヘッド

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Publication number
JPH05325130A
JPH05325130A JP13697692A JP13697692A JPH05325130A JP H05325130 A JPH05325130 A JP H05325130A JP 13697692 A JP13697692 A JP 13697692A JP 13697692 A JP13697692 A JP 13697692A JP H05325130 A JPH05325130 A JP H05325130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
core
magnetic head
head
metal thin
Prior art date
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Pending
Application number
JP13697692A
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English (en)
Inventor
Yuji Maruyama
雄二 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた記録特性を有し、且つ高記録電流域で
コアの磁気飽和が進行しないヘッドコアを有する複合型
磁気ヘッドを提供する。 【構成】 相対向する一対のフェライトコア11、12
の互いの対向面に高飽和磁束密度を有する磁性金属薄膜
14、15を形成し、該対向面間にギャップ部材17を
介して接合した磁気ヘッド素子1をスライダー2に装着
して成る複合型磁気ヘッドにおいて、前記スライダーの
空気流入端側のフェライトコア12に形成された磁性金
属薄膜15が多層構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハードディスクドライブ
装置に用いられる複合型磁気ヘッドに関するものであ
り、特に、磁気へッド素子(以下単にヘッドコアとい
う)に形成した磁性金属薄膜の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気ディスク装置の高容量化にと
もない、磁気ヘッドの高記録密度化が必要とされ、記録
再生トラック幅の狭トラック化、記録線密度の向上がめ
ざされている。ここで狭トラック化、記録線密度の向上
は、ヘッド出力、分解能の低下を招き、同特性を向上さ
せることが、ヘッドの高記録密度化の必要条件とされ
る。このような条件を満足する磁気ヘッドの高周波帯域
での出力、分解能を向上させる為に、ヘッドコアの媒体
との走行による空気流出側(例えばIコア側)に高飽和
磁束密度の金属磁性薄膜を形成することが知られている
(片MIG構造)。
【0003】ここで空気流出側のIコアに高飽和磁束密
度の金属磁性薄膜を形成することにより、記録磁場勾配
を急峻にし、磁化反転幅を狭め記録密度特性を向上させ
ることができ、また、記録電流を増加させた場合、コア
の磁気飽和を緩和することができる。
【0004】また、近年記録密度の向上に伴い、従来の
片MIG構造から図4に示すように両MIG構造、即
ち、空気流出端側のIコア41及び空気流入端側の例え
ばCコア42に夫々高飽和磁束密度の金属磁性薄膜4
3、44を形成したものを既に知られている。尚、金属
磁性薄膜43、44間には、ギャップ部材45が介在さ
れている。ここで片MIGヘッドより両MIGヘッドへ
の移行に伴い、狭ギャップでの記録特性は向上、即ち、
高記録密度化に対応し、磁化反転幅、コア部の磁気飽和
については利点を有し、ヘッドの記録特性については、
高い特性を示すことが確認されている。
【0005】
【従来技術の問題点】しかし、上述の両MIGヘッドに
おいては、Cコア42の傾斜部分46に於ける磁束の集
中度の向上により、磁化反転幅及び記録電流飽和特性に
ついては、片MIG比劣る傾向にあった。その結果、両
MIGヘッドは低記録電流域での記録再生特性は向上す
るが、高電流域では、オーバーライト消去特性、再生出
力が低下することが知られている。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、優れた記録特性を有し、且
つ高記録電流域でコアの磁気飽和が進行しないヘッドコ
アを有する複合型磁気ヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一対の
フェライトコアの互いの対向面に高飽和磁束密度を有す
る磁性金属薄膜を形成して、該対向面間にギャップ部材
を介して接合した磁気ヘッド素子をスライダに装着して
成る複合型磁気ヘッドにおいて、前記スライダーの空気
流入端側のフェライトコアに形成した磁性金属薄膜を、
多層構造にしたことを特徴とする複合型磁気ヘッドであ
る。さらに好ましくは、前記多層構造の磁性金属膜の層
間には、絶縁膜として窒化膜などの非酸化物膜が形成さ
れている複合型磁気ヘッドである。
【0008】
【作用】本発明によれは、Cコアのギャップ対向面に形
成する磁性金属薄膜を多層構造にし、膜厚を大きくする
ことにより、Cコアの傾斜部の磁気飽和を遅らせること
ができ、これによって高電流域でのオーバーライト消去
特性、再生出力が低下を防止し、記録電流飽和特性を改
善する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の複合型磁気ヘッドを図面に基
づいて詳説する。図1は、本発明の複合型磁気ヘッドの
外観を示し、図2は、本発明に使用されるヘッドコアの
外観を示す。
【0010】図1において、1はヘッドコアあり、2は
スライダーである。尚、スライダー2に装着されたヘッ
ドコア1に巻着されるコイルは省略した。
【0011】スライダー2は、非磁性セラミック、例え
ばチタン酸カルシウムより成り、磁気ディスクと対向す
る面には複数の浮上レール3が形成されている。また、
一つの浮上レール3には、スライダー1の空気流出端面
から内部に向けてコアスリット4が形成され、さらに、
スライダー1の空気流出端面と一方の側面との間には、
コアスリット4と交差するようにワインディングスロッ
ト5が形成されている。
【0012】ヘッドコア1は一対のフェライトを接合し
て形成され、スライダー1のコアスリット4に仮保持さ
れ、さらに封止ガラス6によってスライダー1と一体化
されている。
【0013】ヘッドコア1は、図2に示すように、断面
概略I字状のMn−Znフェライトコア(以下、単にI
コアという)11と断面概略C字状のMn−Znフェラ
イトコア(以下、単にCコアという)12とが接合して
形成される。ここで、磁気ディスクと対向する側の接合
部分をフロントギャップFGといい、それと対向する側
の接合部分をバックギャップBGという。
【0014】また、Cコア12のフロントギャップFG
側には、磁束を集中させるための傾斜部13が形成され
ている。
【0015】Iコア11のCコア12とのギャップ対向
面には、センダスト、パーマロイなどの高飽和磁束密度
を有する磁性金属薄膜14が形成されている。具体的に
は、スパッタリング等の薄膜形成法によりIコア11の
対向面に被着される。その厚みは約2μmである。
【0016】また、Cコア12のIコア11とのギャッ
プ対向面には、センダスト、パーマロイなどの高飽和磁
束密度を有する磁性金属薄膜15・・が多層構造となる
ように形成されている。尚、磁性金属薄膜15・・の層
間には、非磁性であり、且つ非酸化物から成る絶縁膜1
6・・・、例えば窒化膜が形成されている。
【0017】具体的には、スパッタリング等の薄膜形成
法により、Cコア12の対向面に磁性金属薄膜15を被
着し、またターゲットを代えて絶縁膜16を被着し、順
次繰り返して多層構造の磁性金属薄膜15を形成する。
尚、磁性金属薄膜15の一層当たりの膜厚は1〜3μm
であり、全体として2〜10層程度の積層を行う。ま
た、磁性金属薄膜15層間の絶縁膜16は、50〜50
0オングストロームである。
【0018】このように磁性金属薄膜14を形成したI
コア11及び磁性金属薄膜15・・・を形成したCコア
12は、非磁性材料のギャップ部材17により互いに所
定間隔をもって当接している。例えば、ギャップ部材1
7は、SiO2 ガラス層、鉛ガラス層の一方、又は両方
が積層して構成されている。
【0019】尚、Iコア11とCコア12の傾斜部13
との間には補強用ガラス18が充填されている。
【0020】このように形成されたヘッドコア1を装着
した複合型磁気ヘッドと、従来の複合型磁気ヘッド(I
コア11及びCコア12とが互いに単層の磁性金属薄膜
を形成)との記録電流と再生特性の関係を調べた。その
結果を図3に示す。尚、図3の実線は本発明品であり、
点線は従来品である。
【0021】本発明の複合型磁気ヘッドでは、記録電流
の増加時でも再生出力の低下が極めて少ない安定した特
性が得られた。
【0022】両MIGヘッドに関しては、Cコア及びI
コアの両ギャップ対向面に金属磁性膜を形成し、ギャッ
プ部の飽和磁束密度を向上させ、また媒体記録磁界強度
向上を目的としているが、Cコア部はコアの形状、即ち
傾斜部によって磁束の集中度が高い為、高記録電流域で
は従来の片MIGコアに比較し、磁気飽和が発生してし
まう。そこで本発明ではCコア12の傾斜部13の磁性
金属薄膜15を厚くすることで、膜近傍のフェライト部
材の磁束集中度を下げ磁気飽和を緩和することが可能と
なる。また、単に、磁性金属薄膜15を厚くした場合、
高周波帯域(5〜MHz以上)では渦電流損失が大きく
なり、特性の低下(再生出力の低下、及びSN比の低
下)が顕著になる。そこで本発明では磁性金属薄膜15
を多層にすることにより、渦電流損失を小さくしてい
る。また、磁気ディスクに対する垂直方向の磁気異方性
が向上できる。
【0023】また、本発明において、空気流入端側のコ
ア12に磁性金属薄膜15を積層化した理由は、ハード
ディスクドライブ装置に用いられる浮上型の磁気ヘッド
の場合、空気流出側(I−コア)側に積層した場合(膜
厚が厚く成った場合)、記録時にIコア側の漏れ磁束勾
配がゆるやかになり、結果、記録分解能が劣化するた
め、空気流入側側のCコア12側に多層の磁性金属薄膜
15・・・を形成した。
【0024】また、多層の磁性金属薄膜15・・・間の
絶縁膜16・・・としては、窒化膜などの非酸化物が好
ましい。これは、非磁性膜であれば基本的に使用できる
が、高い軟磁気特性を有する磁性金属薄膜(センダスト
等)は他元素の拡散により特性劣化が顕著になる。特に
酸化物の(SiO2 、Al2 3 など)場合、酸素基の
拡散が起こりやすい。したがって、このような拡散をが
起こらないように本質的(上述の拡散を有効に防止する
のであれば、微量の酸素基が存在しても構わない)に非
酸化物の絶縁膜16であることが重要となる。
【0025】
【発明の効果】本発明の複合型磁気ヘッドによれば、空
気流入端側のコアに多層構造の金属磁性膜を形成するこ
とにより、優れた記録特性を有し、高記録電流域で、コ
アの磁気飽和が進行しない、安定した特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合型磁気ヘッドの外観斜視図であ
る。
【図2】本発明の複合型磁気ヘッドコアの外観斜視図で
ある。
【図3】本発明と従来品の飽和電流特性の比較した特性
図である。
【図4】従来の複合型磁気ヘッドコアの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・ヘッドコア 2・・・スライダー 3・・・浮上レール 4・・・コアスリット 5・・・ワインディングスロット 6・・・接合用ガラス 11・・Iコア 12・・Cコア 13・・傾斜部 14・・磁性金属薄膜 15・・磁性金属薄膜 16・・絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対のフェライトコアの互いの
    対向面に高飽和磁束密度を有する磁性金属薄膜を形成
    し、該対向面間にギャップ部材を介して接合した磁気ヘ
    ッド素子をスライダに装着して成る複合型磁気ヘッドに
    おいて、 前記スライダーの空気流入端側のフェライトコアに形成
    された磁性金属薄膜が、多層構造を有していることを特
    徴とする複合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】前記多層構造を有する磁性金属薄膜の層間
    には、非酸化物からなる絶縁膜が形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の複合型磁気ヘッド。
JP13697692A 1992-05-28 1992-05-28 複合型磁気ヘッド Pending JPH05325130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13697692A JPH05325130A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 複合型磁気ヘッド

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JP13697692A JPH05325130A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 複合型磁気ヘッド

Publications (1)

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JPH05325130A true JPH05325130A (ja) 1993-12-10

Family

ID=15187872

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JP13697692A Pending JPH05325130A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 複合型磁気ヘッド

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JP (1) JPH05325130A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000007599A (ko) * 1998-07-04 2000-02-07 구자홍 자기 헤드장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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