JP2818283B2 - α―オレフィンの重合方法 - Google Patents
α―オレフィンの重合方法Info
- Publication number
- JP2818283B2 JP2818283B2 JP25705590A JP25705590A JP2818283B2 JP 2818283 B2 JP2818283 B2 JP 2818283B2 JP 25705590 A JP25705590 A JP 25705590A JP 25705590 A JP25705590 A JP 25705590A JP 2818283 B2 JP2818283 B2 JP 2818283B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- molecular weight
- compound
- polymer
- olefin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Description
は、特定の触媒を用いて比較的分子量分布の広い高立体
規則性のポリα−オレフィンを製造する方法に関する。
てオレフィンを重合してポリオレフィンを製造すること
は広く行われているが、ポリオレフィンの利用分野によ
って種々の分子量分布のポリオレフィンが要求されるた
め通常、異なる触媒を使いわけることで製造されてい
る。触媒と得られるポリオレフィンの分子量分布との関
係は明確ではなく通常試行錯誤で触媒を合成し、重合す
ることで所望の分子量分布の触媒を得ることが行われて
おり狭いものから広い分子量分布を与える触媒系まで種
々知られている。
って使用する試薬、あるいは製造法、利用法などが異な
るため同じ重合系で分子量分布の異なるポリオレフィン
を触媒を変えて製造することは極めて困難であり特に、
プロピレンなどのα‐オレフィンの重合においては触媒
によって得られるポリマーの立体規則性が異なり分子量
分布だけを変えるということは極めて困難であった。
リマーを製造する方法について鋭意検討し本発明を完成
した。
のジエステルと少なくとも1つのハロゲンを有する四価
のチタン化合物を共粉砕し、次いで該共粉砕物を炭化水
素化合物またはハロゲン化炭化水素化合物の存在下に加
熱処理して得た遷移金属触媒成分と有機アルミニウム化
合物および少なくとも2種のジ分岐アルキルジアルコキ
シシランあるいはジシクロアルキルジアルコキシシラン
からなる触媒の存在下にα‐オレフィンを重合すること
を特徴とするα‐オレフィンの重合方法である。
ン化マグネシウムとしては塩化マグネシウム、臭化マグ
ネシウム、あるいはそれらとエーテル、モノエステルと
の錯体、あるいは塩化マグネシウムと臭化マグネシウム
の共晶体などが利用できる。フタル酸のジエステルとし
ては、フタル酸と炭素数1〜12のアルコールとのエステ
ルが好ましく利用でき、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジフェニ
ル、フタル酸ジベンジル、フタル酸ジ‐2-エチルヘキシ
ル、などの他に2つのエステル結合を形成するアルコー
ルが異なるフタル酸ブチルベンジル、フタル酸エチルヘ
キシルなどのジエステルも利用できる。
ゲン化物としては、ハロゲンとして好ましくは、塩素が
例示でき、一部のハロゲンがアルコキシ基に変わったも
のも利用できるが、特に好ましくは、四塩化チタンが用
いられる。ここでハロゲン化チタン化合物は予めフタル
酸のジエステルと錯体を形成して利用することもでき
る。共粉砕は通常の振動ミル、あるいはボールミルで行
われ、粉砕時間としては数時間〜数百時間、粉砕温度と
しては−70℃〜100℃で行われる。好ましくは粉砕時間
としては数時間〜数十時間、粉砕温度としては−10℃〜
50℃で行われる。共粉砕におけるフタル酸のジエステル
とハロゲン化チタンの使用割合として0.3:1〜1:0.3モル
比であり、より好ましくは0.5:1〜1:0.5である。この範
囲を越えるとその触媒を用いて重合したとき活性及び得
られる重合体の立体規則性が充分でない。またハロゲン
化マグネシウムに対するハロゲン化チタンの割合として
は1:0.001〜1:0.5重量比程度が好ましい。共粉砕に際
し、触媒系に対し不活性な担体を更に加えることも可能
であり、シリカ、アルミナなどの無機物の他にポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの高分子化合
物などが利用できる。
合物あるいはその水素の1〜全部が塩素、臭素、沃素で
置換した化合物で50℃〜150℃で加熱処理される。特に
好ましい温度は70〜130℃である。共粉砕物に対する炭
化水素化合物の使用割合としては1/1〜1/100wt/vol比で
おこなうのが一般的である。
構造のアルコキシシランを用いることにある。ここで用
いるアルコキシシランとしては、一般式:R2Si(OR′)
2(式中Rは炭素数3〜12の分岐アルキル基またはシク
ロアルキル基、R′は炭素数1〜12のアルキル基)で表
されるものであり、理由は不明であるが分岐アルキル基
あるいはシクロアルキル基を有するジアルコキシシラン
でないと2種を併用しても分子量分布の増大が見られな
い。具体的にはRとしてはイソプロピル基、イソブチル
基、t-ブチル基、1-メチルブチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、ノルボルネイル基などが挙げら
れ、またR′としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基などが挙げられる。ここで2種の併用は、
例えば2種のシラン化合物を用いる際には両者の比が0.
1/0.9〜0.9/0.1、好ましくは0.2/0.8〜0.8/02程度とな
るように行われる。3種以上用いる際には1つの成分が
全体を1として0.1以上となるように行うのが好まし
い。
ましくはトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニ
ウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチルアルミニ
ウムなどのトリアルキルアルミニウム及びその1〜2個
の炭化水素残基が塩素または臭素で置換されたアルキル
アルミニウムハロゲンが例示される。
ムおよび上記アルコキシシランの使用割合としては1:1:
1〜1:10000:10000モル比、通常は1:1:1〜1:1000:1000モ
ル比である。
12のα‐オレフィンの一種または二種以上の混合物、あ
るいは少量のエチレンとの混合物を意味し、α‐オレフ
ィンとしては、プロピレン、ブテン‐1、ペンテン‐
1、ヘキセン‐1、ヘプテン‐1、オクテン‐1、4−
メチルペンテン‐1等が例示できる。
に制限は無く公知の種々の方法が採用でき、不活性炭化
水素を媒体とする溶媒重合法、液状のα‐オレフィンを
媒体とする塊状重合法、液状の媒体が実質的に存在しな
い気相重合法のいずれの方法も採用可能である。重合に
際し温度は常温〜150℃、圧力は常圧〜100kg/cm2で行う
のが一般的であり、α‐オレフィンの単独重合の他に、
相互のあるいはエチレンとのランダムあるいはブロック
共重合に本重合法は好ましく採用できる。
ともでき、その際各槽の水素濃度を変えてさらに分子量
分布の広い重合体を製造することもできる。
子量の重合体を製造する条件でも触媒当たりの活性が高
く、水素濃度を変えて分子量分布の広い重合体を得るこ
とが容易にできる。
を4個装備した振動ミルを用意する。各ポットに窒素雰
囲気中で塩化マグネシウム300g、フタル酸ジイソブチル
75ml、四塩化チタン60mlを加え40時間粉砕した。
mlを加え114℃で30分間撹拌処理し、次いで静置して上
澄液を除去した。次いでn-ヘプタン100mlで20℃で3
回、固形分を洗浄しさらに100mlのn-ヘプタンに分散し
て遷移金属触媒成分スラリーとした。得られた遷移金属
触媒成分はチタンを1.9wt%含有し、フタル酸ジイソブ
チルを14.2wt%含有していた。
ブを準備し、ヘプタン100mlに希釈したトリエチルアル
ミニウム0.2ml、シクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ン0.05ml、ジイソプロピルジメトキシシラン0.05ml、上
記遷移金属触媒成分15mgを加えプロピレン1.5kg、水素
1.0Nlを加え70℃で2時間重合した。重合後末反応のプ
ロピレンをパージし80℃で80時間乾燥し、秤量したとこ
ろ525gのポリプロピレンが得られた。またポリプロピレ
ンの135℃テトラリン溶液で測定した極限粘度(以下η
と略記)は2.08、ソックスレー抽出器で測定した沸騰n
−ヘプタン抽出残率(抽出残ポリマーの重量/抽出前ポ
リマーの重量を100分率で表示、以下IIと略記)は98.6
%、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで135℃
の1,2,4-トリクロロベンゼンを溶媒として測定した重量
平均分子量と数平均分子量の比(以下MW//MNと略記)は
6.6であった。
10ml用い、ジイソプロピルジメトキシシランを用いなっ
た他は実施例1と同様にしたところポリマー485gを得
た。このパウダーのηは2.06、IIは98.4、MW/MNは5.6で
あった。
い、シクロヘキシルメチルジメトキシシランを用いなっ
た他は実施例1と同様にしたところポリマー506gを得
た。このパウダーのηは1.99、IIは98.2、MW/MNは5.7で
あった。
‐3′‐ノルボルネイルジメトキシシランを0.03ml用
い、シクロヘキシルメチルジメトキシシランを0.07ml用
い、水素を1.4Nl用いた他は実施例1と同様にしたとこ
ろ630gのパウダーを得た。このパウダーのηは1.58、II
は98.6、MW/MNは6.7であった。
シランを0.10ml用い、シクロヘキシルメチルジメトキシ
シランを用いなった他は実施例2と同様にしたところポ
リマー610gを得た。このパウダーのηは1.56、IIは98.
0、MW/MNは5.0であった。
に変え、ジ‐t-ブチルメチルジメトキシシラン0.07mlを
用い、シクロヘキシルメチルジメトキシシランを0.03ml
用いた他は実施例1と同様にしたところポリマー538gを
得た。このパウダーのηは2.03、IIは98.3、MW/MNは6.7
であった。
ジイソプロピルジエトキシシランを用いた他は実施例1
と同様にしたところポリマー538gを得た。このパウダー
のηは2.08、IIは98.2、MW/MNは6.8であった。
い高立体規則性のポリα−オレフィンを製造することが
でき工業的に価値がある。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】ハロゲン化マグネシウムとフタル酸のジエ
ステルと少なくとも1つのハロゲンを有する四価のチタ
ン化合物を共粉砕し、次いで該共粉砕物を炭化水素化合
物またはハロゲン化炭化水素化合物の存在下に加熱処理
して得た遷移金属触媒成分と有機アルミニウム化合物お
よび少なくとも2種のジ分岐アルキルジアルコキシシラ
ンあるいはジシクロアルキルジアルコキシシランからな
る触媒の存在下にα‐オレフィンを重合することを特徴
とするα‐オレフィンの重合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25705590A JP2818283B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | α―オレフィンの重合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25705590A JP2818283B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | α―オレフィンの重合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136006A JPH04136006A (ja) | 1992-05-11 |
JP2818283B2 true JP2818283B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=17301113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25705590A Expired - Lifetime JP2818283B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | α―オレフィンの重合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818283B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2942335B2 (ja) * | 1990-09-26 | 1999-08-30 | 中部エイチ・エス・エス・ティ開発株式会社 | 多関節型転てつ装置 |
FR2728181B1 (fr) | 1994-12-16 | 1997-01-31 | Appryl Snc | Composante catalytique pour la polymerisation des olefines, son procede de fabrication, et procede de polymerisation des olefines en presence de ladite composante catalytique |
KR100523474B1 (ko) * | 2005-03-29 | 2005-10-24 | 삼성토탈 주식회사 | 매우 높은 용융흐름성을 갖는 프로필렌 중합체의 제조방법 |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP25705590A patent/JP2818283B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04136006A (ja) | 1992-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6887817B2 (en) | Olefin polymerization catalyst and process for preparing polyolefins using said catalyst | |
CA1141092A (en) | Olefin polymerization catalyst compositions and a process for the polymerization of olefins employing such compositions | |
JP3046361B2 (ja) | α−オレフィンの重合方法 | |
CA1334404C (en) | Catalyst for olefin polymerization | |
EP0407808B1 (en) | Catalyst, process for preparation of same, and process for polymerization of olefins using same | |
EP0383346A2 (en) | Catalyst, process for its preparation and process for polymerization of olefins using this catalyst | |
JP2818283B2 (ja) | α―オレフィンの重合方法 | |
US3979372A (en) | Preparation of titanium trichloride polymerization catalyst component | |
JP2713595B2 (ja) | プロピレンの連続重合方法 | |
JPH08337610A (ja) | オレフィン重合用触媒成分、その製造方法及びその触媒成分存在下でのオレフィンの重合方法 | |
JP3048247B2 (ja) | α−オレフィンの重合方法 | |
JP2702213B2 (ja) | α―オレフィンの重合方法 | |
US5744414A (en) | Process for preparing an olefin polymerisation catalyst | |
EP1232193A1 (en) | Catalyst for the polymerization of olefins | |
JPH10310605A (ja) | α−オレフィンの重合方法 | |
JP2670339B2 (ja) | プロピレンの重合方法 | |
JPH05255431A (ja) | α−オレフィンの重合方法 | |
JPH1030005A (ja) | α−オレフィンの重合方法 | |
JP2670337B2 (ja) | プロピレンの重合方法 | |
JP3065107B2 (ja) | α−オレフィンの重合方法 | |
JP2818264B2 (ja) | プロピレンの重合方法 | |
GB2134911A (en) | Process of producing polyolefins and catalysts therefor | |
JPS5835521B2 (ja) | オレフイン重合用触媒 | |
JPH1087720A (ja) | α−オレフィン重合用触媒 | |
EP0366204A2 (en) | Alkene polymerization process and catalyst compositions therefor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080821 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090821 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090821 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100821 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110821 Year of fee payment: 13 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110821 Year of fee payment: 13 |