JP2818048B2 - 光ディスクプレーヤ - Google Patents

光ディスクプレーヤ

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JP2818048B2
JP2818048B2 JP3084639A JP8463991A JP2818048B2 JP 2818048 B2 JP2818048 B2 JP 2818048B2 JP 3084639 A JP3084639 A JP 3084639A JP 8463991 A JP8463991 A JP 8463991A JP 2818048 B2 JP2818048 B2 JP 2818048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は音楽再生用等に用いら
れる光ディスクプレーヤに関する。
【従来の技術】図2は従来のコンパクトディスクプレー
ヤ(以下、CDプレーヤという)の構成例を示すブロッ
ク図である。この図において、1はコンパクトディスク
(CD)の信号記録面上にピットによって記録されたデ
ィジタル情報をレーザビームを用いて読み取る光学ピッ
クアップ、2はRFアンプであり、光学ピックアップ1
から出力された読み取り信号からフォーカスエラー信号
およびトラッキングエラー信号を生成して出力すると共
に、この読み取り信号を増幅してRF信号として出力す
る。
【0002】また、3はRF信号を波形整形してディジ
タルデータのEFM(Eight to Fourteen Modulatio
n)信号として出力するEFMコンパレータ、4はEF
M信号の復調、符号誤りの訂正および補正等の処理を行
うデータプロセッサである。さらに、5はRF信号の欠
落からCDのキズや汚れ(ディフェクト)を検出してデ
ィフェクト信号を出力するディフェクト検出回路、6は
ディフェクト信号に基づいてフォーカスエラー信号から
ディフェクト成分を除去するフォーカスディフェクト回
路、7はディフェクト信号に基づいてトラッキングエラ
ー信号からディフェクト成分を除去するトラッキングデ
ィフェクト回路、8はフォーカスディフェクト回路6の
出力信号を用いて光学ピックアップ1のフォーカス調整
制御(フォーカスサーボ)を行なうフォーカスサーボ回
路、9はトラッキングディフェクト回路7の出力信号を
用いて光学ピックアップ1のトラッキング調整制御(ト
ラッキングサーボ)を行なうトラッキングサーボ回路で
ある。
【0003】このような構成において、このCDプレー
ヤでキズや汚れがあるCDを再生すると、ディフェクト
検出回路5は、RF信号の欠落からCDのキズや汚れを
検出し、ディフェクト信号を出力する。これにより、フ
ォーカスディフェクト回路6は、ディフェクト信号に基
づいてフォーカスエラー信号からディフェクト成分を除
去し、トラッキングディフェクト回路7は、ディフェク
ト信号に基づいてトラッキングエラー信号からディフェ
クト成分を除去する。
【0004】従って、フォーカスサーボ回路8は、フォ
ーカスディフェクト回路6の出力信号を用いて光学ピッ
クアップ1のフォーカスサーボを行ない、トラッキング
サーボ回路9は、トラッキングディフェクト回路7の出
力信号を用いて光学ピックアップ1のトラッキングサー
ボを行なうので、CDのキズや汚れでフォーカスサーボ
やトラッキングサーボがはずれることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のCDプレーヤにおいては、ディフェクト検出回路5
は、ディスクの回転起動時やフォーカスサーチなどディ
スクにキズや汚れがないにもかかわらずRF信号が不安
定な場合にでもRF信号の欠落に基づいてディフェクト
信号を出力してしまう。
【0006】従って、フォーカスサーボ回路8やトラッ
キングサーボ回路9がこのディフェクト信号に基づいて
フォーカスサーボやトラッキングサーボを行なうので、
フォーカスサーボやトラッキングサーボが不安定になる
という欠点があった。この発明は上述した事情に鑑みて
なされたもので、ディスクの回転起動時やフォーカスサ
ーチなどRF信号が不安定な場合でもフォーカスサーボ
やトラッキングサーボが安定にかかる光ディスクプレー
ヤを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、光ディスク
に記録されたデータを読み取る光学ピックアップと、該
光学ピックアップの出力信号を入力してフォーカスエラ
ー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号を出力
するアンプと、前記RF信号の欠落に基づいてディフェ
クト信号を出力するディフェクト検出手段と、前記ディ
フェクト信号に基づいて前記フォーカスエラー信号から
ディフェクト成分を除去するフォーカスディフェクト手
段と、前記ディフェクト信号に基づいて前記トラッキン
グエラー信号からディフェクト成分を除去するトラッキ
ングディフェクト手段と、前記フォーカスディフェクト
手段の出力信号を用いて前記光学ピックアップのフォー
カスサーボを行なうフォーカスサーボ手段と、前記トラ
ッキングディフェクト手段の出力信号を用いて前記光学
ピックアップのトラッキングサーボを行なうトラッキン
グサーボ手段と、前記RF手段からフレーム同期信号を
検出する同期信号検出手段と、前記フレーム同期信号が
予め設定した時間以上欠落した場合には、前記フォーカ
スディフェクト手段における前記フォーカスエラー信号
からのディフェクト成分の除去および前記トラッキング
ディフェクト手段における前記トラッキングエラー信号
からの前記ディフェクト成分の除去を禁止させ、前記フ
ォーカスサーボと前記トラッキングサーボとを継続させ
る制御手段とを具備することを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明によれば、制御手段は、フレーム同期
信号が予め設定した時間以上欠落した場合には、フォー
カスディフェクト手段におけるフォーカスエラー信号か
らのディフェクト成分の除去およびトラッキングディフ
ェクト手段におけるトラッキングエラー信号からのディ
フェクト成分の除去を禁止させ、前記フォーカスサーボ
と前記トラッキングサーボとを継続させる。これによ
り、フォーカスサーボ手段は、フォーカスエラー信号を
用いて光学ピックアップのフォーカスサーボを行い、ト
ラッキングサーボ手段は、トラッキングエラー信号を用
いて光学ピックアップのトラッキングサーボを行う。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例によるCD
プレーヤの構成を示すブロック図であり、この図におい
て、図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、
その説明を省略する。図1において、4aはEFM信号
からフレーム同期信号を検出する同期信号検出回路、1
0はスイッチであり、一端がディフェクト検出回路5の
ディフェクト信号出力端に接続され、他端がフォーカス
ディフェクト回路6およびトラッキングディフェクト回
路7それぞれのディフェクト信号入力端に接続されてい
る。11は同期信号タイマであり、同期信号検出回路4
aによって検出されたフレーム同期信号が以下に示す不
等式に基づいて予め設定された時間T以上欠落した場合
にスイッチ10をオフする。 T>D/L・・・ ここで、DはCDのキズや汚れの幅、LはCDの線速度
である。
【0010】このような構成において、このCDプレー
ヤでキズや汚れがあるCDを再生している場合において
は、ディフェクト検出回路5は、RF信号の欠落からC
Dのキズや汚れを検出し、ディフェクト信号を出力す
る。また、同期信号検出回路4aは、EFM信号からフ
レーム同期信号を検出する。そして、同期信号タイマ1
1は、同期信号検出回路4aによって検出されたフレー
ム同期信号が時間T以上欠落しているか否かを計測す
る。今の場合、フレーム同期信号は、CDのキズや汚れ
によってのみが欠落するので、時間T以上欠落すること
はない。従って、同期信号タイマ11は、スイッチ10
をオンのままにしている。
【0011】これにより、フォーカスディフェクト回路
6は、ディフェクト信号に基づいてフォーカスエラー信
号からディフェクト成分を除去し、トラッキングディフ
ェクト回路7は、ディフェクト信号に基づいてトラッキ
ングエラー信号からディフェクト成分を除去する。従っ
て、フォーカスサーボ回路8は、フォーカスディフェク
ト回路6の出力信号を用いて光学ピックアップ1のフォ
ーカスサーボを行ない、トラッキングサーボ回路9は、
トラッキングディフェクト回路7の出力信号を用いて光
学ピックアップ1のトラッキングサーボを行なうので、
CDのキズや汚れでフォーカスサーボやトラッキングサ
ーボがはずれることはない。
【0012】また、CDがこのCDプレーヤにセットさ
れ、再生用のスイッチ等が押されてCDが回転し始めた
場合やフォーカスサーチなどがなされている場合におい
ては、ディフェクト検出回路5は、RF信号の欠落に基
づいてディフェクト信号を出力する。また、同期信号検
出回路4aは、EFM信号からフレーム同期信号を検出
する。そして、同期信号タイマ11は、同期信号検出回
路4aによって検出されたフレーム同期信号が時間T以
上欠落しているか否かを計測する。今の場合、RF信号
が不安定であるので、フレーム同期信号が時間T以上欠
落することがある。従って、フレーム同期信号が時間T
以上欠落した場合には、同期信号タイマ11は、スイッ
チ10をオンからオフに切換える。
【0013】これにより、フォーカスディフェクト回路
6は、フォーカスエラー信号をそのまま出力し、トラッ
キングディフェクト回路7は、トラッキングエラー信号
をそのまま出力する。従って、フォーカスサーボ回路8
は、フォーカスディフェクト回路6の出力信号、即ち、
フォーカスエラー信号を用いて光学ピックアップ1のフ
ォーカスサーボを行ない、トラッキングサーボ回路9
は、トラッキングディフェクト回路7の出力信号、即
ち、トラッキングエラー信号を用いて光学ピックアップ
1のトラッキングサーボを行なうので、フォーカスサー
ボやトラッキングサーボは安定に動作する。
【0014】なお、上述した一実施例においては、この
発明を通常の音楽再生用のCDプレーヤに適用した例を
示したが、この発明は、CD−ROM、CD−V(コン
パクトディスク・ビデオ)、CD−I(コンパクトデイ
スク・インターラクティブ・メディア)、LD(レーザ
・ディスク)等の再生装置にも適用することが可能であ
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ディスクの回転起動時やフォーカスサーチなどRF
信号が不安定な場合でも、フォーカスサーボやトラッキ
ングサーボが安定にかかるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるCDプレーヤの構成
を示すブロック図である。
【図2】従来のCDプレーヤの構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ 2 RFアンプ 3 EFMコンパレータ 4 データプロセッサ 4a 同期信号検出回路 5 ディフェクト検出回路 6 フォーカスディフェクト回路 7 トラッキングディフェクト回路 8 フォーカスサーボ回路 9 トラッキングサーボ回路 10 スイッチ 11 同期信号タイマ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに記録されたデータを読み取
    る光学ピックアップと、 該光学ピックアップの出力信号を入力してフォーカスエ
    ラー信号、トラッキングエラー信号およびRF信号を出
    力するアンプと、 前記RF信号の欠落に基づいてディフェクト信号を出力
    するディフェクト検出手段と、 前記ディフェクト信号に基づいて前記フォーカスエラー
    信号からディフェクト成分を除去するフォーカスディフ
    ェクト手段と、 前記ディフェクト信号に基づいて前記トラッキングエラ
    ー信号からディフェクト成分を除去するトラッキングデ
    ィフェクト手段と、 前記フォーカスディフェクト手段の出力信号を用いて前
    記光学ピックアップのフォーカスサーボを行なうフォー
    カスサーボ手段と、 前記トラッキングディフェクト手段の出力信号を用いて
    前記光学ピックアップのトラッキングサーボを行なうト
    ラッキングサーボ手段と、 前記RF手段からフレーム同期信号を検出する同期信号
    検出手段と、 前記フレーム同期信号が予め設定した時間以上欠落した
    場合には、前記フォーカスディフェクト手段における前
    記フォーカスエラー信号からのディフェクト成分の除去
    および前記トラッキングディフェクト手段における前記
    トラッキングエラー信号からの前記ディフェクト成分の
    除去を禁止させ、前記フォーカスサーボと前記トラッキ
    ングサーボとを継続させる制御手段とを具備することを
    特徴とする光ディスクプレーヤ。
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