JP2817938B2 - 管路の内張り材及びその製造方法 - Google Patents

管路の内張り材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガス導管、水道管、下水道管、電力線や通
信腺などの敷設管路等の、主として地中に埋設された管
路に対し、補修又は補強の目的で内張りするための内張
り材の構造及び、その製造方法に関するものである。
従来の技術 従来この種の内張り材は、筒状の織布又は不織布より
なる筒状布帛の外面に、ゴム又は軟質プラスチックより
なる皮膜層を形成したものが使用されていた。そしてこ
の内張り材の前記筒状布帛に反応硬化型接着剤を含浸さ
せ、流体厚力で内外面を裏返しながら管路内に挿通し、
前記反応硬化型接着剤を硬化させて管路内面に接着さ
せ、内張りするものである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記内張り材においては、筒状布帛の外
面に皮膜層を形成する際には、当該筒状布帛を押出機の
ヘッドに挿通し、押出機からゴム又は軟質プラスチック
を押出して、皮膜層を形成していた。
ところがこの方法によれば、内張り材の径が比較的小
さい間は良いのであるが、大口径の内張り材を製造する
ためには、極めて大きな押出ヘッドを必要とする。従っ
て大きく且つ高価な設備が必要となり、内張り材のコス
トが高いものとなる。しかも製造すべき内張り材の口径
や厚みが異なれば、それに応じて個々の寸法に適合した
押出ヘッドを用意する必要があり、設備費が極めて高い
ものとなる。
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、大
口径の内張り材を安価に提供することを目的とするもの
である。
問題点を解決する手段 而して本発明の内張り材は、筒状布帛をその周方向に
同幅の複数の区域に区分し、当該各区域毎にその外面
に、ポリエステルシートの片面にポリエステル系ホット
メルト接着剤層を形成してなるシート材が、前記ポリエ
ステル系ホットメルト接着剤を介して熱ラミネートされ
ており、前記各区域の境界部においては、互いに隣接す
る一方のシート材の縁部が、他方のシート材の縁部の上
に重なっていることを特徴とするものである。
また内張り材の製造方法の発明は、筒状布帛を扁平に
折り畳み、当該筒状布帛の両扁平部分の中央部に、ポリ
エステルシートの片面にポリエステル系ホットメルト接
着剤層を形成してなる、前記筒状布帛を周方向に同幅の
4以上の複数の区域に区分した各区域の幅よりやゝ大き
い幅を有するシート材を重ね、加熱しながら当該シート
材を筒状布帛の表面に圧接して熱ラミネートし、次いで
その筒状布帛を、その折り畳み耳部が前記区域の幅に相
当する距離だけ移動するように折り畳み直し、その状態
における両扁平部分の中央部に前述と同じシート材を、
その側縁部が先にラミネートされたシート材の側縁部に
重複するように重ね、加熱しながら当該シート材を筒状
布帛の表面に圧接して熱ラミネートすることを繰返し、
前記筒状布帛の全周に亘ってシート材を熱ラミネートし
て被覆することを特徴とするものである。
実施例 以下本発明の実施例を図面に従って説明する。第1図
は本発明の内張り材1の一実施例を示すものである。こ
の内張り材1において、2は筒状布帛であり、織布又は
不織布を筒状に形成したものである。そしてその外面に
は、皮膜層3が形成されている。
この皮膜層3は四枚のシート材4よりなっており、各
シート材4は、筒状布帛2を周方向に同幅の四つの区域
に区分したときの、各区分の幅よりやゝ大きい幅を有し
ている。そして前記筒状布帛2は、前記四つの区域毎に
前記シート材4が貼着され、且つそのシート材4の両側
縁部は、互いに隣接するシート材4と重なり合って、連
続した皮膜層3を形成している。
前記シート材4は第2図に示すように、ポリエステル
シート5の片面にポリエステル系ホットメルト接着剤層
6が形成されており、このシート材4を熱ラミネートす
ることにより、筒状布帛2の表面に貼着されている。
次にこの内張り材1の製造方法を説明する。第3図
は、筒状布帛2の外面に、互いに相対向する一対のシー
ト材4aを貼着する工程を示すものである。
筒状布帛2は扁平に折畳まれており、その中に第4図
に示すように支持板7が挿入され、扁平状態を保持して
いる。シート材4aは前記筒状布帛2を同幅の四つの区域
に区分したときの、各区域の幅よりやゝ大きい幅を有す
る長尺のものであって、コイル状に巻回されている。そ
してそこから繰出されて、筒状布帛2の扁平部分に沿わ
される。このときシート材4aは、そのホットメルト接着
剤層6が筒状布帛2の表面に当接するように供給され
る。
そして筒状布帛2は加熱雰囲気下において、その両面
からニップローラー8で挟圧され、シート材4aはホット
メルト接着剤層6により筒状布帛2の扁平部分に接着さ
れる。
これにより筒状布帛2は、両扁平部分の中央部にシー
ト材4aが熱ラミネートされ、扁平状態における耳部にお
いては、筒状布帛2が外部に露出している。
次に、以上の工程によりシート材4aをラミネートした
筒状布帛2を、その折畳み耳部が扁平部分のほゞ中央と
なるように、扁平に折畳み直される。これにより扁平状
態の耳部にシート材4aがラミネートされ、扁平部分は筒
状布帛2が露出した状態となる。
そして前記第3図と全く同様にして扁平部分にシート
材4bを熱ラミネートする。このときシート材4a,4bは筒
状布帛2の周長の1/4よりやゝ大きい幅を有しているの
で、第5図に示されるようにシート材4aの両側縁部にシ
ート材4bが重複することとなる。
なお以上の説明においては、皮膜層3は四枚のシート
材4よりなるように説明しているが、四以上の複数のシ
ート材4で構成することもできる。この場合、例えば六
枚のシート材4で構成する場合であれば、筒状布帛2の
周長の1/6よりやゝ大きい幅のシート材4を扁平状態の
筒状布帛2の両扁平部分に熱ラミネートする工程を、三
回繰返すことにより、同様の内張り材1を得ることがで
きる。
発明の効果 本発明によれば、筒状布帛2の外面にシート材4を熱
ラミネートするので、シート材4は筒状布帛2に強固に
接着され、強固で且つ気密性に優れた内張り材1が得ら
れる。またこの皮膜層3を形成する際には、単にシート
材4を扁平状態の筒状布帛2の扁平部分にラミネートす
るだけであるので、設備が簡単であって安価に製造する
ことができる。特に従来においては押出成型によってい
たため、大口径の内張り材1を製造するためには巨大な
押出しヘッドが必要であり、また内張り材1の口径や厚
みが異る度に、その口径や厚みに適した押出しヘッドを
用意しなければならなかったため、極めて高価であっ
た。
しかしながら本発明によれば、内張り材1の口径や厚
みが異ってもそれに基いて設備を作り直す必要がなく、
同じ設備を使用して、単にシート材4の幅を変更し、ニ
ップローラー8の間隔や挟圧力を多少調整するだけすむ
ので、極めて経済的である。しかも特に大口径の内張り
材1を製造する場合においても、その内張り材1の外面
を小幅ずつ複数回に別けて熱ラミネートすれば良いので
あって、特別の設備を用意する必要がなく、熱ラミネー
トの回数を増すことにより、自由に大口径のものを製造
することができる。
また本発明においてはシート材4がポリエステル系の
材料よりなるので、柔軟であると共に強度が大きく、管
路の内張り材として耐久性に優れている。
さらに本発明によれば、シート材4におけるポリエス
テルシート5及びホットメルト接着剤層6が共にポリエ
ステル系の材料よりなっているので、そのポリエステル
シート5とホットメルト接着剤層6との接着力が大きく
層間剥がれが生じることがないと共に、シート材4aとシ
ート材4bとの重複部分においても、外側のシート材4bの
ホットメルト接着剤層6が内側のシート材4aのポリエス
テルシート5に強固に接着し、この重複部分から流体が
漏出することはない。
なお従来から、筒状の布帛を扁平にし、その両面から
シートやフィルムを貼付けて被覆し、その耳部のみを特
別に処理するということは広く行われている。しかしな
がらこの方法では、耳部の処理に問題があり、全周に亘
って均等に且つ強固に被覆されている必要のある管路の
内張り材に適用することは困難である。
また特開昭63−268633号公報には、筒状布帛を耳部と
扁平部分とに分け、耳部に細幅のテープを貼付け、扁平
部分に広幅のシートを貼付けて、筒状布帛の全面を被覆
することが示されている。しかしながらこの技術は、扁
平状態の筒状布帛にシートで被覆するに際し、偏平なシ
ートでは被覆し得ない耳部のみを別のテープで被覆しよ
うというものであって、扁平部分を被覆すべきシートは
それぞれ筒状布帛の折畳み幅に有ったものを用意する必
要がある。また耳部にテープを貼付けるためには筒状布
帛の折畳み幅に合わせて設備を正確に調整する必要があ
るのであって、本願発明のように同じ設備で広範囲の内
張り材を製造することはできない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の内張り材の横断面図であり、第2図は
それに使用されるシート材4の一部の拡大斜視図であ
る。第3図は本発明の内張り材の製造方法の一工程を示
す側面図であり、第4図及び第5図は筒状布帛2にシー
ト材4をラミネートする状態を示す横断面図である。 1……内張り材、2……筒状布帛 3……皮膜層、4……シート材 5……ポリエステルシート 6……ホットメルト接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 23:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状布帛(2)をその周方向に同幅の複数
    の区域に区分し、当該各区域毎にその外面に、ポリエス
    テルシート(5)の片面にポリエステル系ホットメルト
    接着剤層(6)を形成してなるシート材(4)が、前記
    ポリエステル系ホットメルト接着剤(6)を介して熱ラ
    ミネートされており、前記各区域の境界部においては、
    互いに隣接する一方のシート材(4b)の縁部が、他方の
    シート材(4a)の縁部の上に重なっていることを特徴と
    する、管路の内張り材
  2. 【請求項2】筒状布帛(2)を扁平に折り畳み、当該筒
    状布帛(2)の両扁平部分の中央部に、ポリエステルシ
    ート(5)の片面にポリエステル系ホットメルト接着剤
    層(6)を形成してなる、前記筒状布帛(2)を周方向
    に同幅の4以上の複数の区域に区分した各区域の幅より
    やゝ大きい幅を有するシート材(4a)を重ね、加熱しな
    がら当該シート材(4a)を筒状布帛(2)の表面に圧接
    して熱ラミネートし、次いでその筒状布帛(2)を、そ
    の折り畳み耳部が前記区域の幅に相当する距離だけ移動
    するように折り畳み直し、その状態における両扁平部分
    の中央部に前述と同じシート材(4b)を、その側縁部が
    先にラミネートされたシート材(4a)の側縁部に重複す
    るように重ね、加熱しながら当該シート材(4b)を筒状
    布帛(2)の表面に圧接して熱ラミネートすることを繰
    返し、前記筒状布帛(2)の全周に亘ってシート材
    (4)を熱ラミネートして被覆することを特徴とする、
    管路の内張り材の製造方法
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