JP2817301B2 - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

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JP2817301B2 JP1342680A JP34268089A JP2817301B2 JP 2817301 B2 JP2817301 B2 JP 2817301B2 JP 1342680 A JP1342680 A JP 1342680A JP 34268089 A JP34268089 A JP 34268089A JP 2817301 B2 JP2817301 B2 JP 2817301B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光ディスク上に情報を記録し、あるいは再
生するための光ヘッドに関するものである。
従来の技術 光ディスク装置が民生用機器、あるいはコンピュータ
の外部記憶装置として普及するにともない装置の小型
化,薄型化に対する要請も大きくなってきている。
ところが、小型化,薄型化の結果、相対的に装置の実
装密度が高くなり、組み立て,調整時の作業性を確保す
ることが課題となる。
特に、装置を構成する重要な要素部品であり、装置の
小型化,薄型化に対して大きな影響を与える光ヘッドを
組み立て時の作業性を確保しながら小型化,薄型化する
ことが課題となっている。
以下、従来の光ヘッドについて図面を参照して説明す
る。
第5図は従来の光ヘッドの要部の分解斜視図であり、
コリメートレンズ,半導体レーザおよび半導体レーザへ
の高周波重畳回路をユニット化した半導体レーザユニッ
ト1と、ディスクからの反射光を受けてサーボ信号,RF
信号を作り出すディテクタ2はビスによってヘッド筐体
3の壁面に保持されている。ヘッド筐体3の底面にはプ
リズム,ミラー等の光学部品を接着するためのランド4,
5,6,7,8が設けられており、ランド4にはビーム整形プ
リズム9が、ランド5にはビーム整形プリズムと偏向ビ
ームスプリッタを複合した複合ビームスプリッタ10がそ
れぞれ接着によって固定されている。また、ランド6に
は半導体レーザユニット1からの光を対物レンズアクチ
ュエータ11の対物レンズ12に導くためのミラー13が接着
によって固定されている。さらに、ランド7,8にはディ
スクからの反射光をディテクタに導くための検光子14と
分割プリズム15がそれぞれ接着によって固定されてい
る。ヘッド筐体3の蓋16はヘッド筐体3に対してビスに
よって締結される。対物レンズアクチュエータ11は、ミ
ラー6によって反射された半導体レーザユニット1から
の光の強度分布中心が対物レンズ12の中心に入射するよ
うに調整されて蓋16に対してビスによって締結される。
尚、検出レンズ17にヘッド筐体3の底面に設けたスリ
ット18に沿うようにヘッド筐体3の裏側からビスによっ
て締結される。
プリズム,ミラー9,10,13,14,15はプラスチックある
いはガラスで構成され、ヘッド筐体3は一般的にはアル
ミダイキャストで構成されており、両者の接着は紫外線
硬化型接着剤によって行われることが多い。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成の光ヘッドでは、プリズ
ム,ミラーを、ヘッド筐体3の底面に接着する際に組み
立て性の面で課題を有する。
つまり、プリズム,ミラー9,10,13,14,15は相互の位
置関係を非常に高精度に保ってヘッド筐体3に接着する
必要性があり、そのためにはそれぞれの位置決めのため
のジグを部品の上面、さらには側面から装置できなけれ
ばならない。
ところが、プリズム,ミラー9,10,13,14,15を接着す
る面が比較的高い壁に囲まれているためにジグの設置が
困難であり、また、ジグの設計そのものに裕度がなく複
雑で使いづらいジグになることが多い。
さらに、それぞれの部品の位置決めジグを一度に設置
するとヘッド筐体の開口部がほとんどジグによってふさ
がれることになり、接着剤を硬化させるための光を接着
面のどの方向からも効果的に照射することができなくな
る。
したがって、従来はこれらの光学部品の接着はひとつ
ずつ行うなどしており、組み立て作業性の面で課題があ
った。
特にこの課題は、光ヘッドの小型化,薄型化による実
装密度の向上にともなって一層顕著になっている。
本発明は、上記課題を解決するため、小型化,薄型
化,低価格化に適する光ヘッドを提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の
光ヘッドは、半導体レーザと、ディスクからの反射光を
検出するディテクタと、上記半導体レーザとディテクタ
とを保持する断面が略コの字状の筐体と、上記筐体と同
様な材質のほぼ平板状の基板と、上記ほぼ平板状の基板
の上に相互の位置関係をあらかじめ決定して接着によっ
て固定された、上記半導体レーザからの出射光学系にあ
るビーム整形プリズム,偏向ビームスプリッタあるいは
これらを複合したプリズム、および上記ディスクからの
反射光学系にあるプリズム,ミラー等を有し、上記ほぼ
平板状の基板はこの上に接着されたプリズム,ミラー等
が上記筐体内に覆われるようにして上記筐体に対して一
体的に固定される構成を有するものである。
また、本発明の請求項2記載の光ヘッドは、請求項1
の構成の中で、上記ほぼ平板状の基板が光の透過率の高
い素材の平板(またはほぼ平板状の基板)で構成された
ものである。
作用 上記したように、本発明の請求項1記載の光ヘッド
は、筐体と同材質のほぼ平板状の基板上に光学部品相互
の位置関係をあらかじめ決定して接着し、その後、この
ほぼ平板状の基板を半導体レーザ,ディテクタを保持し
た略コの字状の筐体に対して下から蓋をするごとく固定
する構成としている。そのために、プリズム,ミラーの
接着時には接着面の周囲は大きく開放された状態とな
り、これら光学部品の位置決めのためのジグの設計の裕
度が広がり、一度に全部の光学部品の位置決めが可能な
ジグとすることができる。また、光学部品の周囲に壁が
ないので接着剤硬化のための紫外線の照射も効果的に行
うことができる。
さらに、本発明の請求項2記載の光ヘッドは、光の透
過率の高い平板上にプリズム,ミラーを接着する構成と
している。そのために、これら光学部品の接着時の接着
剤の硬化は、この平板の裏側から紫外線を透過させて効
果的に行うことができる。
実 施 例 以下、本発明の光ヘッドについて、図面を参照しなが
ら説明する。
まず、請求項1の実施例について第1図および第2図
を参照して説明する。
第1図は要部の分解斜視図、第2図は要部の断面図で
あり、半導体レーザ21,コリメートレンズ22、および半
導体レーザ21への高周波重畳回路23をユニット化した半
導体レーザユニット20とディスクからの反射光を受けて
サーボ信号,RF信号を作り出すディテクタ24は、ビスに
よってヘッド筐体25の壁面に保持されている。このヘッ
ド筐体25は一般的にはアルミダイキャストやエンジニア
リングプラスチックで作られている。ヘッド筐体25と同
質の材料で構成されるほぼ平板状の基板26にはプリズ
ム,ミラー等の光学部品を接着するためのランド27,28,
29,30,31が設けられており、ランド27,28には半導体レ
ーザユニット20からの出射光学系の光学部品であるビー
ム整形プリズム32,ビーム整形プリズムと偏向ビームス
プリッタを複合した複合ビームスプリッタ33がそれぞれ
接着によって固定されている。また、ランド29には半導
体レーザユニット20からの光を対物レンズアクチュエー
タ34の対物レンズ35に導くためのミラー36が接着によっ
て固定されている。さらに、ランド30,31にはディスク
からの反射光をディテクタ24に導くための反射光学系で
ある検光子37と分割プリズム38がそれぞれ接着によって
固定されている。また、検出レンズ39はほぼ平板状の基
板26に設けられたスリット40に沿うようにほぼ平板状の
基板の裏側からビスによって締結される。
このようにしてプリズム,ミラー等の光学部品をユニ
ット化したほぼ平板状の基板26は、これらの光学部品が
ヘッド筐体25に覆われるようにして、かつ、ほぼ平板状
の基板26によって下から蓋をするようにしてヘッド筐体
25に対して接着あるいはビスによって締結される。
また、対物レンズアクチュエータ34はミラー36によっ
て反射された半導体レーザユニット20からの光の強度分
布中心が対物レンズ35の中心に入射するように調整され
てヘッド筐体25に対してビスによって締結される。
ここで、ほぼ平板状の基板26へのプリズム,ミラー3
2,33,36,37,38の接着について説明する。
これらの光学部品の接着に際しては相互の位置関係を
あらかじめ決定して高精度に保つことが必要であるた
め、接着ジグを用いて行うことになるが、光ヘッドの組
み立て性の善し悪しはこのような光学部品の接着をいか
にして容易に行うかにあると言える。
そこで、本発明ではこれら光学部品の接着を周囲が開
放されたほぼ平板状の基板26に対して行うようにしてい
るために、各光学部品の位置決めをするためのジグの設
計に裕度ができ作業性の良いジグとすることができる。
また、紫外線等の光を照射することによる接着剤硬化
時の光の照射も光学部品の周囲に壁がないので効果的に
行うことが可能となる。
なお、ヘッド筐体25とほぼ平板状の基板26を同様な材
質の材料で構成しているために両者を締結後に温度変化
による歪みも発生することはない。
次に本発明の請求項2の実施例について図面を参照し
て説明する。第3図は請求項2の実施例の要部分解斜視
図、第4図は同要部断面図である。
なお、請求項1と構成が同じ部分については図面に同
番号を付与し、詳細な説明についても省略する。
第3図および第4図において、光の透過率の高い平板
(またはほぼ平板状の基板、……以下同様)41には半導
体レーザユニット20からの出射光学系であるビーム整形
プリズム32,複合ビームスプリッタ33,ミラー36が接着さ
れている。さらに、この平板41にはディスクからの反射
光学系である検光子37,分割プリズム38が接着されてい
る。また、検出レンズ39は平板41に設けたスリットに対
して平板の裏側からビスによって締結されており、これ
らの光学部品をユニット化した平板41はヘッド筐体25に
対して下から蓋をするようにして締結または接着され
る。
ここで、平板41へのプリズム,ミラー32,33,36,37,38
の接着について説明する。
これらの光学部品の接着に際しては相互の位置関係を
高精度に保つことが必要であるため、接着ジグを用いて
行うことになる。ところがこのジグの設定は必然的に各
光学部品の上方、および側方から行うことになり、場合
によっては接着剤硬化のための光が全ての光学部品に一
様に照射できないことがある。
ところが、本構成では接着剤硬化のための光の照射を
平板41の裏側から透過させて行うことにより、光学部品
の接着を効果的に、しかも一様に行うことができる。
次に、平板41の材質について述べる。
プリズム,ミラー等の光学部品はガラスあるいはプラ
スチックで作られるが、平板41の材質をこれら光学部品
の材質と同一にすることが望ましい。
その理由としては、光学部品と平板41の材質を同一に
しておけば接着後の温度変化による膨張,収縮による歪
みが発生しにくいということにある。
なお、本発明の実施例における接着剤は紫外線硬化型
の接着剤を中心に説明したが、その他の接着剤でもよい
ことは言うまでもない。
また、光学構成についても実施例に限定されるもので
もない。
発明の効果 以上の実施例の説明により明らかなように、本発明の
請求項1の光ヘッドは、筐体と同材質のほぼ平板状の基
板上に光学部品を接着し、その後、このほぼ平板状の基
板を半導体レーザ,ディテクタを保持したほぼコの字状
の断面の筐体に対して下から蓋をするごとく固定する構
成としている。その結果、プリズム,ミラーの接着時に
は接着面の周囲は大きく開放された状態となり、これら
光学部品の位置決めのためのジグの設計の裕度が広が
り、一度に全部の光学部品の位置決めが可能なジグとす
ることができる。また、光学部品の周囲に壁がないので
着剤硬化のための紫外線の照射も効果的に行うことがで
きる等、光ヘッドの組み立て時の作業性を大幅に向上す
ることができる。
また、相互の位置関係を高精度に保つ必要のあるミラ
ー,プリズム等をひとつの平板状の基板の上にユニット
化して組み立て、その後にヘッド筐体に対してこのユニ
ットを接着あるいはビスによって一体的に構成するよう
にしているために、組み立ての作業性が向上するととも
に、部品点数の削減が可能となる。
さらに、本発明の請求項2記載の光ヘッドは光の透過
率の高い平板上にプリズム,ミラーを接着する構成とし
ている。
その結果、これら光学部品の接着時の接着剤の硬化
は、この平板の裏側から光を透過させて効果的に行うこ
とができるため、プリズム,ミラーの位置決めジグの設
計に大幅な裕度ができるとともに、組み立て時の作業性
を大幅に向上することができる。また、この透光性の基
板を、その上に接着する光学部品と同材質とすれば接着
後の温度変化による膨張,収縮による歪みが発生しにく
いという効果も期待できる。
以上のことから明らかなように、本発明は、光ヘッド
の組み立て工数の低減をはかることができ、装置の低価
格化に対して有効であり、特に、小型,薄型化が要求さ
れ、実装密度が高くなる光ヘッドについては効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の請求項1における光ヘッドの要部分解
斜視図、第2図はその要部断面図、第3図は本発明の請
求項2における光ヘッドの要部分解斜視図、第4図は同
要部断面図、第5図は従来の光ヘッドの要部分解斜視図
である。 20……半導体レーザユニット、24……ディテクタ、25…
…ヘッド筐体、26……ほぼ平板状の基板、82……ビーム
整形プリズム、33……複合プリズム、36……ミラー、37
……検光子、38……分割プリズム、41……平板(または
ほぼ平板状の基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細美 哲雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 百尾 和雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−185256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク上に情報を記録し、再生するため
    の光ヘッドであって、半導体レーザユニットと、ディス
    クからの反射光を検出するディテクタと、上記半導体レ
    ーザとディテクタとを保持する断面がほぼコの字状の筐
    体と、上記筐体と同様な材質のほぼ平板状の基板と、上
    記ほぼ平板状の基板の上に相互の位置関係をあらかじめ
    決定して接着によって固定された、上記半導体レーザか
    らの出射光学系部品、および上記ディスクからの反射光
    学系部品とを有し、上記ほぼ平板状の基板はこの上に接
    着された上記出射及び反射光学系部品が上記筐体内に覆
    われるようにして上記筐体に対して一体的に固定された
    光ヘッド。
  2. 【請求項2】ほぼ平板状の基板が光の透過率の高い素材
    で構成されたことを特徴とする請求項1記載の光ヘッ
    ド。
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