JP2817035B2 - 多色パッドスタンプ台 - Google Patents

多色パッドスタンプ台

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JP2817035B2 JP35228295A JP35228295A JP2817035B2 JP 2817035 B2 JP2817035 B2 JP 2817035B2 JP 35228295 A JP35228295 A JP 35228295A JP 35228295 A JP35228295 A JP 35228295A JP 2817035 B2 JP2817035 B2 JP 2817035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性の染料系また
は顔料系インキを用いた異なる色の複数個の色パッドを
並設してなる多色パッドスタンプ台に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スタンプ台は、スタンプを捺印し
て、文字、記号、図形等を簡単に複製することができる
ために広く使用されている。このスタンプ台には、黒
色、赤色または青色などの単色のものが一般的であり、
主として事務用に使用されていた。
【0003】このような単色のスタンプ台に対して、最
近、色が異なる複数個の色パッドを並設した多色パッド
スタンプ台が市販されている。図17は従来の多色パッ
ドスタンプ台の一例を示す概略断面図である。同図に示
す様に、従来の多色パッドスタンプ台は、基台21に凹
部22を設け、その凹部22に、スポンジからなるイン
キ吸蔵体20にある程度の粘度やチキソトロピー性を持
つ液状の顔料系インキを吸収させた色の異なる複数個の
色パッド23が密着して並列して設けられ、該色パッド
23の上部が基台21の上面から突出する様に固定して
収容されている。色パッド23の上方はフタ24で覆わ
れ、基台21の周辺部には溝25が刻設されており、該
溝25にフタ24の周囲の先端部を嵌合してフタができ
る様に嵌脱自在に形成されている。
【0004】この多色パッドスタンプ台は1つの色パッ
ドよりも小さいゴム印を使用して捺印する場合には、複
数色の色パッドの中から任意の1つの色を選択して好み
の色の捺印をすることができる。一方、ゴム印が1つの
色パッドよりも大きい場合には、複数色の色パッドに掛
けてゴム印を軽く押圧してインキを付け、紙などの被捺
印物の必要な箇所に捺印すると、ゴム印の1つの図柄は
複数色に色分けされて捺印され、例えば虹色の様な異な
る色の複数色からなる図柄を得ることができ、特に子供
や女性に人気がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の多色パッ
ドスタンプ台の色の異なる複数個の色パッドには、液状
の顔料系インキが用いられているために、互に隣接する
色パッド同志が直接に接触していても、顔料系インキの
ために各色パッド間にインキの移行がなく、インキが混
じり合うことがない。
【0006】しかし、この多色パッドスタンプ台におい
て、特に水性の染料系インキを用いると、互に隣接する
色パッド同志が直接接触すると隣接する各色パッド間に
インキの移行が起こり、時間が経過すると色パッドにイ
ンキ相互の移行による変色が起こり、本来の色を保持す
ることができなくなる。
【0007】このような水性の染料系インキを使用した
場合の問題を解決するためには、隣接する各色パッド間
をなんらかの方法で隔離する措置が取られていた。例え
ば、図18に示す様に、多色パッドスタンプ台の各色パ
ッド23の間をプラスチック仕切り板26で仕切って色
パッド間を隔離し、インキが混ざり合うのを防止し、使
用に際して該プラスチック仕切り板を取り除いて使用す
るスタンプ台がある。しかし、この方法では、プラスチ
ック仕切り板を取り除くのが面倒であり、またプラスチ
ック仕切り板を取り除いた後には、色パッド間に空隙が
残り、そのために多色のスタンプ画像を捺印する場合に
色が捺印されない部分が生じる欠点がある。
【0008】また、2色の色パッドをそれぞれ小容器に
収容し、2個の小容器をスタンプ台の基台に収容して各
色パッドの周囲を小容器の壁で仕切った多色パッドスタ
ンプ台がある。しかし、この方法では、スタンプ台に収
容される色パッドの数は少なく、また色パッド間が小容
器の壁となっているために、多色のスタンプ画像を捺印
することはできない欠点がある。
【0009】本発明は、上記のような問題を克服するた
め種々の検討を行った結果、水性の染料系インキまたは
顔料系インキを使用した多色パッドスタンプ台におい
て、使用しないときは、隣接する色パッドを引き離して
間に間隙を設けて互に接触しないように保持し、使用時
には隣接する色パッドが接触するようにして、色パッド
間のインキの移行を極力防止することができる多色パッ
ドスタンプ台を提供することを目的とするものである。
【0010】さらに、本発明は、使用しないときは、隣
接する色パッドを引き離して間に間隙を設けて接触しな
いように保持し、使用時には隣接する色パッドが接触す
るようにすると共に、各色パッドの隣接する色パッドの
接触する面に、薄くてそのまま使用しても捺印するゴム
印のスタンプ面を損傷することがない柔軟な薄膜を設け
ることにより、使用時に隣接する色パッドが接触しても
薄膜で色パッド間のインキの移行を完全に防止すること
ができる多色パッドスタンプ台を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、異なる
色の複数個の色パッドを並設してなる多色パッドスタン
プ台において、複数個の色パッドを使用しない時には隣
接する色パッド間に間隙を設けて互に接触しないように
保持し、使用する時には隣接する色パッドが接触するよ
うに並設してなることを特徴とする多色パッドスタンプ
台である。
【0012】また、本発明は、異なる色の複数個の色パ
ッドを並設してなる多色パッドスタンプ台において、複
数個の色パッドを伸縮自在の伸縮部材上に並設してなる
ことを特徴とする多色パッドスタンプ台である。
【0013】本発明において、上記の伸縮部材には、そ
の上に複数個の色パッドを並設して、複数個の色パッド
を使用しない時には隣接する色パッド間に間隙を設けて
互に接触しないように伸長して保持することができ、ま
た使用する時には隣接する色パッドが接触するように収
縮することができる伸縮自在の材料からなる基板または
部材が用いられる。
【0014】伸縮部材としては、一体に形成された基
板、および色パッドが設けられるパッド基板を連結部材
で連結てなるものが挙げられる。
【0015】前者の一体に形成された基板からなる伸縮
部材の具体例としては、プラスチック基板からなり、
該プラスチック基板の各色パッドが設けられる部分の境
界部に互に反対方向からそれぞれ少なくとも1つの切り
込みが設けられ、伸縮可能に形成されたN字型スプリン
グ基板、伸縮性のあるゴム板、各色パッドが設けら
れる部分の間を少なくとも1個の下方に突出した伸縮機
能を有する接合部で結合した、復元力のある材料で一体
に成形してなる伸縮基板などの基板が挙げられる。
【0016】後者のパッド基板を連結てなる伸縮部材の
具体例としては、ゴム板上に各色パッドが設けられる
パッド基板を並設してなるゴム板、各色パッドが設け
られるパッド基板を繊維紐またはゴム紐で連結してなる
もの、各色パッドが設けられるパッド基板をプラスチ
ックフィルムで連結してなるもの、各色パッドが設け
られるパッド基板をスプリングで連結してなるもの等が
挙げられる。
【0017】上記の伸縮部材は、一方の端は固定され、
他方の端には伸縮用レバーが設けられて伸縮自在に形成
される。
【0018】また、本発明においては、使用する時には
隣接する色パッドは接触する状態に保たれるが、この場
合に各色パッドに吸収されている水性インキが隣接する
色パッド間で移行するのを完全に防止するために、各色
パッドの、隣接する色パッドと接触する少なくとも一方
の面に柔軟な薄膜を設けることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の多色パッドスタンプ台
は、水性インキを使用した異なる色の複数個の色パッド
を並設してなる多色パッドスタンプ台において、複数個
の色パッドを伸縮自在の伸縮部材上に並設して設けるこ
とにより、複数個の色パッドを使用しない時には隣接す
る色パッド間に間隙を設けて互に接触しないように保持
し、使用する時には隣接する色パッドが接触するように
して、隣接する色パッド間での水性インキの移行、混色
を防止することを特徴とする。
【0020】図1は本発明の多色パッドスタンプ台の機
構を説明する説明図である。同図1において、本発明の
多色パッドスタンプ台は、短冊型等の複数個の色パッド
3を伸縮自在の伸縮部材1上に並べて固定して設け、伸
縮部材1の一方の端の固定端4を固定し、他方の端に伸
縮用レバー2を設け、使用しないときには、図1(a)
の様に伸縮用レバー2を外側のA方向に引いて前記伸縮
部材1を伸長状態に保持することにより各色パッド3を
隔離した状態に保持し、使用時には、図1(b)の様に
伸縮用レバー2の引張り状態を開放して元に戻して伸縮
部材1を収縮させて各色パッド3を直接密着させるか若
しくは図1(c)に示す様に各色パッド3を薄膜8を介
して密着させて使用に供することを特徴とする。
【0021】本発明において、色パッドには通常フエル
ト等の柔軟な繊維質材料が用いられ、該色パッドは伸縮
自在の伸縮部材上に並設される。該伸縮部材としては、
色パッドを直接設けるものと、色パッドが設けられるパ
ッド基板を有するものが用いられる。
【0022】色パッドを直接設ける伸縮部材には、例え
ば弾性体であるゴム板、及びプラスチック基板からな
り、該プラスチック基板の各色パッドが設けられる部分
の境界部に少なくとも2つの切り込みを設け、伸びた時
に切り込み部分がN字状に伸長されスプリングの機能を
するN字型スプリング基板が挙げられる。特に、N字型
スプリング基板は、色パッドが設けられる部分と切り込
み部分、及び場合によっては後述のパッド間の隔離膜と
して用いるプラスチックの薄膜を同時に一体成型するこ
とができ、産業上有利である。
【0023】また、伸縮部材として、各色パッドが設け
られる部分とその結合部からなり、該各色パッドが設け
られる部分を少なくとも1個、好ましくは2個の下方に
突出した伸縮機能を有する接合部で結合した、復元力の
ある材料で一体に成形してなる伸縮基板などの基板が挙
げられる。
【0024】また、色パッドが設けられるパッド基板を
有する伸縮部材としては、例えばゴム板上に各色パッド
が設けられるパッド基板を並設してなるもの、パッド基
板を繊維紐またはゴム紐で連結してなるもの、パッド基
板をプラスチックフィルムで連結してなるもの、パッド
基板を銅線製の螺旋発条などのスプリングで連結してな
るもの等が挙げられる。
【0025】本発明の多色パッドスタンプ台において
は、伸縮部材を伸長して各色パッド間に間隙を設けるに
は、これを一挙動によって行うことが望ましい。これを
実現するため、各色パッド間を上記の伸縮部材で連結し
伸縮可能とする。すなわち、各色パッドを伸縮部材上に
設け、伸縮部材の一方の端を固定し、他方の端に伸縮用
レバー等の引張り手段を設けて、該引張り手段により他
方の端を固定端から引き離す方向に引張ることにより、
伸縮部材が伸長して各色パッドを等間隔に隔離すること
ができ、使用していない間の隣接する各色パッド間の水
性の染料系インキの相互移行を防止できる。
【0026】本発明の多色パッドスタンプ台は、使用し
ていない時には、伸縮部材を伸長状態に保持して各色パ
ッドが隔離された状態に保持されるが、使用時には伸縮
部材を収縮させて各色パッドを密着させる。したがっ
て、各色パッドは不使用時には隣接する各色パッドは密
着していないために、水性の染料系インキの移行が防止
される。
【0027】しかし、本発明の多色パッドスタンプ台の
使用時には、各色パッドが直接接触すると、長時間使用
する場合には水性の染料系インキの移行が起こりうる。
したがって、さらに完全に使用時においても水性の染料
系インキの移行を防止するために、隣接する色パッド間
に、スタンプにインキを付けるのに支障を来さないで、
また捺印された画像に著しい欠落を生じないような柔軟
でインキの非透過性の薄膜を介在させることが好まし
い。例えば、各色パッドの、隣接する色パッドと接触す
る少なくとも一方の面に柔軟な薄膜を接着して設けるの
が好ましい。
【0028】使用し得る薄膜としては、各種のプラスチ
ックフィルム、セルロースフィルム等が用いられる。ま
た、薄膜の厚さは、通常100μm以下、好ましくは数
十μm以下が望ましい。
【0029】本発明の多色パッドスタンプ台は、水性イ
ンキを使用したスタンプ台に有効であり、水性インキと
しては、水性の染料系インキ、水性の顔料系インキ等を
用いることができるが、特に水性の染料系インキを用い
た場合に好適である。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0031】実施例1 図2〜6に示す多色パッドスタンプ台を以下の様にして
作製した。図2はN字型スプリング基板の説明図、図3
はN字型スプリング基板に色パッドを並設した状態を示
す説明図、図4は図3のN字型スプリング基板をスタン
プ台の基台に装着した状態を示す説明図、図5はフタの
部分説明図、図6は基台にフタを嵌合した状態を示す説
明図である。
【0032】図2に示す様に、長さ10cm、幅5c
m、厚さ3mmの硬質塩化ビニル板からなるプラスチッ
ク基板7に、各色パッドが設けられる部分の境界部4カ
所に切り込み6を異なる方向に2本設け、伸びた時に切
り込み部分がN字状に伸長されスプリングの機能をする
N字型スプリング基板5を作成した。N字型スプリング
基板5の端に伸縮用レバー2を固着した。
【0033】次に、図3に示す様に、フェルトからなる
色パッド9の隣接する色パッド9aと接する一方の面
に、粘着剤を塗布した厚さ30μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの薄膜8を貼付け、この色パッド5
個を間に薄膜8を介在させてN字型スプリング基板5に
固着した。
【0034】次に、図4に示す様に、このN字型スプリ
ング基板5をプラスチック製スタンプ台の基台10の中
に入れ、一方の端(不図示)を基台に固定した。基台1
0の一方の端部には、N字型スプリング基板5の伸縮用
レバー2が係止される2つの溝、すなわちN字型スプリ
ング基板5の収縮時の溝11と伸長時の溝12が設けら
れている。
【0035】その後、それぞれの色パッド9に赤色、橙
色、黄色、緑色、青色の水性の染料系インキをしみこま
せた。フタ14には、図5に示す様に、N字型スプリン
グ基板5を伸長した位置で伸縮用レバー2が係止される
1つの溝、すなわち伸長時のフタ溝13が設けられてい
る。この伸長時のフタ溝13は基台10に設けられてい
る伸長時の溝12と同一の位置に形成されている。
【0036】N字型スプリング基板5を伸長して伸縮用
レバー2を伸長時の溝12に係止して各色の色パッド9
を引き離した。この時各色のパッド間には約2mmの間
隙をもたせることができた。次いで、図6に示す様に、
フタをして1月間そのままの状態にたもったが、インキ
の移行は認められなかった。また、フタを外し各色パッ
ドを密着させ1週間保持したが、インキの移行は認めら
れなかった。
【0037】実施例2 実施例1において、色パッドにポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの薄膜を設けないで、5個の色パッドをN
字型スプリング基板5に固着した以外は、実施例1と同
様にして多色パッドスタンプ台を作成した。
【0038】この多色パッドスタンプ台は、使用しない
状態でN字型スプリング基板の伸長状態では全くインキ
の移行はないが、使用状態で使用時間が短い間はインキ
の移行は認められなかったが、長期間の使用によりイン
キの移行が認められた。
【0039】実施例3 図7〜9に示す多色パッドスタンプ台を以下の様にして
作製した。図7はN字型スプリング基板の他の例を示す
説明図、図8はN字型スプリング基板に色パッドを薄膜
を介在させて並設した状態を示す説明図、図9はN字型
スプリング基板を装着する基台を示す平面図である。
【0040】図7および図8に示す様に、硬質塩化ビニ
ル板からなるプラスチック基板7aに、各色パッドが設
けられる部分の境界部4カ所に切り込み6を異なる方向
に2本設け、一方の端部には上方に突出した摘み部を有
する伸縮用レバー2aを設け、他方の端部には下方に突
出した固定用突起32を設け、伸縮用レバー2aに近い
プラスチック基板7aの両側面には係止用突起30を設
けたN字型スプリング基板5aを一体に成形して作成し
た。このN字型スプリング基板5aは、伸長時には切り
込み部分がN字状に伸長されスプリングの機能をする。
【0041】次に、図8に示す様に、フェルトからなる
色パッド9の隣接する色パッド9aと接する一方の面
に、粘着剤を塗布した厚さ30μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの薄膜8を貼付け、この色パッド5
個を間に薄膜8を介在させてN字型スプリング基板5a
に固着した。
【0042】一方、図9に示す様に、N字型スプリング
基板5aを収容する基板収容部34と、N字型スプリン
グ基板5aの固定用突起32を挿着する固定用溝33
と、基板収容部34の両側面に各々2個の係止用溝31
a、31bを有する基台10aを硬質塩化ビニルで一体
に成形して作成した。
【0043】次に、N字型スプリング基板5aをスタン
プ台の基台10aの基板収容部34に入れ、N字型スプ
リング基板5aの固定用突起32を基台10aの固定用
溝33に挿着し、N字型スプリング基板5aの係止用突
起30を基台10aの係止用溝31aに嵌合してN字型
スプリング基板5aを基台に装着した。
【0044】N字型スプリング基板5aの係止用突起3
0を基台10aの係止用溝31aに嵌合するとN字型ス
プリング基板が伸長された状態に保持され、N字型スプ
リング基板5aをずらして係止用突起30を係止用溝3
1bに嵌合するとN字型スプリング基板が収縮された状
態になる。
【0045】その後、それぞれの色パッド9に赤色、橙
色、黄色、緑色、青色の水性の染料系インキをしみこま
せた。一方、フタには、N字型スプリング基板5を伸長
した位置で伸縮用レバー2aが係止される1つの突部が
設けられている。
【0046】伸縮用レバー2aを伸長してN字型スプリ
ング基板5aを伸長して各色の色パッド9を引き離し
た。この時各色のパッド間には約2mmの間隙をもたせ
ることができた。次いで、フタをして1月間そのままの
状態にたもったが、インキの移行は認められなかった。
また、フタを外し各色パッドを密着させ1週間保持した
が、インキの移行は認められなかった。
【0047】実施例4 実施例3において、図10に示す様に、色パッドにポリ
エチレンテレフタレートフィルムの薄膜を設けないで、
5個の色パッドをN字型スプリング基板5aに固着した
以外は、実施例3と同様にして多色パッドスタンプ台を
作成した。
【0048】この多色パッドスタンプ台は、使用しない
状態でN字型スプリング基板の伸長状態では全くインキ
の移行はないが、使用状態で使用時間が短い間はインキ
の移行は認められなかったが、長期間の使用によりイン
キの移行が認められた。
【0049】実施例5 図11および図12に示す伸縮基板を用いて多色パッド
スタンプ台を作製した。図11は伸縮基板の他の例を示
す説明図、図12は伸縮基板に色パッドを薄膜を介在さ
せて並設した状態を示す説明図である。
【0050】図11および図12に示す様に、各色パッ
ドが設けられる部分とその結合部からなり、該各色パッ
ドが設けられる部分である平面部分41を間隔を設けて
5個配列し、その各々の隣接する平面部分41の間の2
箇所に、下方に突出した伸縮機能を有する接合部43を
設けて各色パッドを結合し、結合された色パッドの一方
の端部には上方に突出した摘み部を有する伸縮用レバー
2bを設け、他方の端部には下方に突出した固定用突起
42を設け、伸縮用レバー2bに近い色パッドの両側面
には係止用突起40を設けた伸縮基板45を、復元力の
ある材料で一体に成形して作成した。
【0051】伸縮基板45は、収縮時には接合部43が
下方に突出した状態にあり、伸長時には下方に突出して
いる接合部43が伸びた状態になり伸縮機能をする。伸
縮基板45は復元力のある材料で一体に成形されるが、
その材料としては例えばナイロン、ポリアセタール、ポ
リプロピレン等が挙げられる。また、その厚さは5〜6
mm程度が好ましい。
【0052】次に、図12に示す様に、フェルトからな
る色パッド9の隣接する色パッド9aと接する一方の面
に、粘着剤を塗布した厚さ30μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの薄膜8を貼付け、この色パッド5
個を間に薄膜8を介在させて伸縮基板45に固着した。
【0053】上記の伸縮基板45を、実施例3で用い
た、図9に示す基台と同様の基台で、伸縮基板45の固
定用突起42が挿着される固定用溝、係止用突起40が
嵌合される係止用溝を基板収容部の両側面に各々2個有
する基台に装着した。
【0054】その後、それぞれの色パッド9に赤色、橙
色、黄色、緑色、青色の水性の染料系インキをしみこま
せた。一方、フタには、伸縮基板45を伸長した位置で
伸縮用レバー2bが係止される1つの突部が設けられて
いる。
【0055】伸縮用レバー2bを伸長して伸縮基板45
を伸長して各色の色パッド9を引き離した。この時各色
のパッド間には約2mmの間隙をもたせることができ
た。次いで、フタをして1月間そのままの状態にたもっ
たが、インキの移行は認められなかった。また、フタを
外し各色パッドを密着させ1週間保持したが、インキの
移行は認められなかった。
【0056】実施例6 実施例5において、色パッドにポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの薄膜を設けないで、5個の色パッドを伸
縮基板45に固着した以外は、実施例5と同様にして多
色パッドスタンプ台を作成した。
【0057】この多色パッドスタンプ台は、使用しない
状態で伸縮基板の伸長状態では全くインキの移行はない
が、使用状態で使用時間が短い間はインキの移行は認め
られなかったが、長期間の使用によりインキの移行が認
められた。
【0058】実施例7 図13に示す構成の伸縮部材を有する多色パッドスタン
プ台を以下の様にして作製した。実施例1と同様のプラ
スチック製スタンプ台の基台の中に厚さ0.5mm、長
さ10cm、幅5cmのアメゴム板15をおき、一端を
ゴム糊で固着した。厚さ2mm、長さ5cm、幅1.8
cmの5個の硬質ポリ塩化ビニル板からなるパッド基板
16を上記ゴム板15上に、長辺が互いに平行になるよ
うに並べて、それぞれの上に色パッド9を密着してパッ
ド基板16を固定したときゴム板15がやや伸長する間
隔にゴム糊で固着した。
【0059】ゴム板15をスタンプ台の基台に固着させ
たのと反対側の端で硬質ポリ塩化ビニル板のパッド基板
16の外側に直径2mm、長さ6cmのアクリル樹脂製
丸棒を接着し、伸縮用レバー2とした。色パッド9は、
隣の色パッドと接する面に、粘着剤を塗布した厚さ40
μmのセロファン紙を貼り付け、ゴム板15上に固着し
た後、それぞれのパッドに、赤色、橙色、黄色、緑色、
青色の水性の染料系インキをしみこませた。実施例1と
同様にフタにはゴム板15を8mm伸ばした位置に係止
される伸長時のフタ溝13が設けられている。
【0060】ゴム板15を伸長して伸縮用レバーを基台
の伸長時の溝12に係止して各色の色パッドを引き離し
た。この時各色のパッドには約2mmの間隙をもたせる
ことができた。次いで、図6に示す様に、フタをして1
月間そのままの状態にたもったが、インキの移行は認め
られなかった。また、フタを外し各色パッドを密着させ
1週間保持したが、インキの移行は認められなかった。
【0061】実施例8 図14は、伸縮部材の他の例を示す説明図である。同図
に示す伸縮部材は、各色パッドが設けられるパッド基板
16をプラスチックフィルム17で連結してなるもので
ある。同図に示す伸縮部材を用いる以外は実施例1と同
様にして多色パッドスタンプ台を作成した。
【0062】フタをして1月間そのままの状態にたもっ
たが、インキの移行は認められなかった。また、フタを
外し各色パッドを密着させ1週間保持したが、インキの
移行は認められなかった。
【0063】実施例9 図15は、伸縮部材の他の例を示す説明図である。同図
に示す伸縮部材は、各色パッドが設けられるパッド基板
16を繊維紐またはゴム紐18で連結してなるものであ
る。同図に示す伸縮部材を用いる以外は実施例1と同様
にして多色パッドスタンプ台を作成した。
【0064】フタをして1月間そのままの状態にたもっ
たが、インキの移行は認められなかった。また、フタを
外し各色パッドを密着させ1週間保持したが、インキの
移行は認められなかった。
【0065】実施例10 図16は、伸縮部材の他の例を示す説明図である。同図
に示す伸縮部材は、実施例7において、パッド基板16
を使用しないで、各色パッド9を直接ゴム板15に設け
たものである。同図に示す伸縮部材を用いる以外は実施
例7と同様にして多色パッドスタンプ台を作成した。フ
タをして1月間そのままの状態にたもったが、インキの
移行は認められなかった。
【0066】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、水
性インキを用いた多色パッドスタンプ台において、色パ
ッド間のインキの移行を防止することができ、長期間の
使用によっても混色の起こり難い多色パッドスタンプ台
を提供することができる。
【0067】また、各色パッドの、隣接する色パッドと
接触する面に柔軟な薄膜を設けた多色パッドスタンプ台
においては、色パッド間の水性インキの移行を長期間の
使用においても完全に防止することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多色パッドスタンプ台の機構を説明す
る説明図である。
【図2】実施例1のN字型スプリング基板の説明図であ
る。
【図3】実施例1のN字型スプリング基板に色パッドを
並設した状態を示す説明図である。
【図4】図3のN字型スプリング基板をスタンプ台の基
台に装着した状態を示す説明図である。
【図5】実施例1のフタの部分説明図である。
【図6】実施例1の基台にフタを嵌合した状態を示す説
明図である。
【図7】実施例3のN字型スプリング基板を示す説明図
である。
【図8】実施例3のN字型スプリング基板に色パッドを
薄膜を介在させて並設した状態を示す説明図である。
【図9】実施例3のN字型スプリング基板を装着する基
台を示す平面図である。
【図10】実施例4のN字型スプリング基板に色パッド
を並設した状態を示す説明図である。
【図11】実施例5の伸縮基板を示す説明図である。
【図12】実施例5の伸縮基板に色パッドを薄膜を介在
させて並設した状態を示す説明図である。
【図13】実施例7の伸縮部材の例を示す説明図であ
る。
【図14】実施例8の伸縮部材の例を示す説明図であ
る。
【図15】実施例9の伸縮部材の例を示す説明図であ
る。
【図16】実施例10の伸縮部材の例を示す説明図であ
る。
【図17】従来の多色パッドスタンプ台を示す説明図で
ある。
【図18】従来の多色パッドスタンプ台の他の例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 伸縮部材 2,2a,2b 伸縮用レバー 3 色パッド 4 固定端4 5,5a N字型スプリング基板 6 切り込み 7,7a プラスチック基板 8 薄膜 9,9a 色パッド 10,10a 基台 11 収縮時の溝 12 伸長時の溝 13 伸長時のフタ溝 14 フタ 15 ゴム板 16 パッド基板 17 プラスチックフィルム 18 繊維紐またはゴム紐 20 インキ吸蔵体 21 基台 22 凹部 23 色パッド 24 フタ 25 溝 26 プラスチック仕切り板 30 係止用突起 31a,31b 係止用溝 32 固定用突起 33 固定用溝 34 基板収容部 40 係止用突起 41 平面部分 42 固定用突起 43 接合部 45 伸縮基板

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色の複数個の色パッドを並設して
    なる多色パッドスタンプ台において、複数個の色パッド
    を使用しない時には隣接する色パッド間に間隙を設けて
    互に接触しないように保持し、使用する時には隣接する
    色パッドが接触するように並設してなることを特徴とす
    る多色パッドスタンプ台。
  2. 【請求項2】 異なる色の複数個の色パッドを並設して
    なる多色パッドスタンプ台において、複数個の色パッド
    を伸縮自在の伸縮部材上に並設してなることを特徴とす
    る多色パッドスタンプ台。
  3. 【請求項3】 前記複数個の色パッドを使用しない時に
    は隣接する色パッド間に間隙を設けて互に接触しないよ
    うに伸縮部材を伸長して保持し、使用する時には隣接す
    る色パッドが接触するように伸縮部材を収縮して保持す
    る請求項2記載の多色パッドスタンプ台。
  4. 【請求項4】 前記伸縮部材が、プラスチック基板から
    なり、該プラスチック基板の各色パッドが設けられる部
    分の境界部に切り込みが設けられたN字型スプリング基
    板である請求項2記載の多色パッドスタンプ台。
  5. 【請求項5】 前記伸縮部材がゴム板である請求項2記
    載の多色パッドスタンプ台。
  6. 【請求項6】 前記伸縮部材が、各色パッドが設けられ
    る部分の間を少なくとも1個の下方に突出した接合部で
    結合した、復元力のある材料で一体に成形してなる伸縮
    基板である請求項2記載の多色パッドスタンプ台。
  7. 【請求項7】 前記伸縮部材が、各色パッドが設けられ
    るパッド基板を並設してなるゴム板である請求項2記載
    の多色パッドスタンプ台。
  8. 【請求項8】 前記伸縮部材が、各色パッドが設けられ
    るパッド基板を繊維紐またはゴム紐で連結してなる請求
    項2記載の多色パッドスタンプ台。
  9. 【請求項9】 前記伸縮部材が、各色パッドが設けられ
    るパッド基板をプラスチックフィルムで連結してなる請
    求項2記載の多色パッドスタンプ台。
  10. 【請求項10】 前記伸縮部材が、各色パッドが設けら
    れるパッド基板をスプリングで連結してなる請求項2記
    載の多色パッドスタンプ台。
  11. 【請求項11】 前記伸縮部材の一方の端が固定され、
    他方の端に伸縮用レバーが設けられている請求項2乃至
    10のいずれかの項に記載の多色パッドスタンプ台。
  12. 【請求項12】 各色パッドの、隣接する色パッドと接
    触する少なくとも一方の面に柔軟な薄膜が設けられてい
    る請求項2乃至10のいずれかの項に記載の多色パッド
    スタンプ台。
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