JP2817032B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2817032B2
JP2817032B2 JP7180542A JP18054295A JP2817032B2 JP 2817032 B2 JP2817032 B2 JP 2817032B2 JP 7180542 A JP7180542 A JP 7180542A JP 18054295 A JP18054295 A JP 18054295A JP 2817032 B2 JP2817032 B2 JP 2817032B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、遊技結果に基づいて所
定数の賞遊技媒体を排出するとともに、カード状記憶媒
体に有価価値情報が記憶されていることを条件に、貸出
操作に応じた所定数の貸出遊技媒体の排出が可能な遊技
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】周知のように、従来の遊技媒体貸出機は
遊技機とは別途に設けるものとなっており、例えば遊技
機の一具体例たるパチンコ機用の遊技媒体として、パチ
ンコ球 を貸し出す球貸機は、複数の遊技機が設置される
所謂島の遊技機間に配設され、球貸機の左右のパチンコ
機で遊技を行う遊技者が共用することを意図して設けら
れていた。また、コイン(硬貨)を遊技機に投入するこ
とにより、当該パチンコ機の賞品球排出装置を用いてパ
チンコ球の販売(貸出)を行う遊技機が、例えば実開昭
51−88381号公報により知られている。斯かる遊
技機においては、球貸機を別途設ける必要がなく、遊技
者も球貸機から遊技機へパチンコ球を移し変える煩雑さ
が無いという利点がある。このような利点を高めるべ
く、コインを遊技機に投入せずに、貨幣と等価な有価価
値情報を予め記憶させたカード状記憶媒体を用いた遊技
媒体の貸出を可能にする遊技機も提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したパチ
ンコ機の如く、遊技機の遊技媒体排出装置を用いて貸出
遊技媒体の排出を行った場合、遊技者が自らの手で貸出
遊技媒体を移動させないために、排出された貸出遊技媒
体の数量が解り難く、遊技者に不信感を与えることにも
なりかねない。しかも、遊技機の遊技媒体排出装置は、
当該遊技機の遊技内容として予め定めた特定の賞が発生
すると、当該賞の種別に応じて予め定められた所定数の
賞遊技媒体を排出するものであることから、遊技者が遊
技媒体の貸出を受けるタイミングと前後して賞が発生し
たような場合には、賞として排出される賞遊技媒体と貸
出遊技媒体との区別も付き難いために、適正な量の貸出
遊技媒体が排出されていないかのような印象を遊技者に
与えてしまい、遊技者と遊技店との間にトラブルが生ず
る可能性もある。さらに近年の遊技機においては、多量
の遊技媒体の獲得が可能な特別遊技等の遊技が行われる
反面、特別遊技へ移行する前の通常遊技状態において
は、遊技媒体の獲得頻度が低くなっているために、短時
間で多量の遊技媒体を遊技に供して失うようなケースも
多い。このため、比較的多い数量の貸出遊技媒体を一度
に借り受ける遊技者も多くなっており、多量の遊技媒体
が一度に排出された場合に、 遊技者の操作に基づいて要
求した遊技媒体量と実際に排出された遊技媒体量とに落
差があるような錯覚を起こす場合もある。例えば、10
個の球は100個の球の10倍に相当する量であるもの
の、球皿に貯留された100個の球は10個の球の10
倍量よりも少なく見え易いため、貸出要求した量の貸出
遊技媒体が排出されていないようを錯覚を起こして、当
該遊技機の動作機能に不信感を抱く遊技者も存在する。
そこで、本発明は、遊技途中に多量の貸出遊技媒体の貸
出を行った場合であっても、遊技者が貸出遊技媒体の排
出動作を容易に確認できるようにし、以て、遊技者が不
信感を抱くことを効果的に防止できる遊技機の提供を目
的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、遊技結果(例えば、打球が入賞口へ入る
等)に基づいて所定数の賞遊技媒体を排出するととも
に、カード状記憶媒体(カード22)に有価価値情報
(例えば、金額や金額と等価の球数等)が記憶されてい
ることを条件に、所定数の貸出遊技媒体の排出が可能な
遊技機(例えば、パチンコ機1)において、遊技媒体を
排出可能な単一の遊技媒体排出装置(球排出装置5)
と、貸出遊技媒体の排出を行なうための貸出要求操作部
(例えば、金額選択操作部9等)、カード状記憶媒体
に記憶可能な有価価値情報を予め定めた基準有価価値を
基準単位として、当該カード状記憶媒体を用いた貸出遊
技媒体の総貸出可能量を認識可能に表示する有価価値情
報表示手段(例えば、金額表示器8等)と、からなる貸
出操作機能部(例えば、球貸機能部2等)と、遊技にお
いて賞が発生した際に上記遊技媒体排出装置から当該賞
に対応して所定数の賞遊技媒体の排出を行わせるととも
に、上記貸出要求操作部の操作に基づいて上記遊技媒体
排出装置に所定数の貸出遊技媒体の排出を行わせる遊技
媒体排出制御手段(例えば、球貸用制御装置11や遊技
用制御装置38等)と、を備え、上記遊技媒体排出制御
手段は、上記貸出要求操作部の操作に基づき特定された
特定有価価値分の貸出遊技媒体の排出を行う際に、上記
基準有価価値に相当する数の貸出遊技媒体排出動作を所
定回数実行すると共に、基準有価価値分の貸出遊技媒体
排出動作を実行する毎に上記貸出操作機能部の有価価値
情報表示手段の有価価値情報を一基準単位宛て減算する
ようにしたものである。 【0005】 【作用】したがって、貸出要求操作部の操作に基づき特
定された特定有価価値分の貸玉遊技媒体の排出動作は、
遊技媒体排出制御手段が、基準有価価値に相当する数の
貸出遊技媒体排出動作を所定回数実行することにより、
特定有価価値に相当する数の貸出遊技媒体を排出するこ
とでなされる。また、遊技媒体排出制御手段は、基準有
価価値分の貸出遊技媒体排出動作を実行する毎に、カー
ド状記憶媒体を用いた貸出遊技媒体の総貸出可能量を基
準有価価値単位で表示している有価価値情報表示手段の
表示を一基準単位宛て減算する。 【0006】 【実施例】以下本発明を図面の実施例にもとづいて説明
する。図1に示す第1の実施例は、従来の球貸機と同様
に、パチンコ機1aとパチンコ機1bとの間にパチンコ
機1a用の球貸機能部2aとパチンコ機1b用の球貸機
能部2bを隣り合せにして設け、球貸機能部2aのカー
ド挿排口3aと球貸機能部2bのカード挿排口3bとの
境界部分に誤操作防止板4を突設し、図2で示すよう
に、上記球貸機能部2a,2bの裏側上方に球排出装置
5を設置してある。 【0007】球貸機能部2は、前面に上から球貸出中表
示器6、カード挿排口3、アラーム表示器7、金額表示
器8を各々設けるとともに、これらの下方には左右の遊
技者が共用する金額選択操作部9を設け、内部にはカー
ド読取装置10、球貸用制御装置11、賞球数及び貸球
数を設定する球数設定操作部12等を設け、該球貸用制
御装置11にカード読取装置10、球貸出中表示器6、
金額表示器8、アラーム表示器7、金額選択操作部9及
び球数設定操作部12等を夫々電気的に接続してある。 【0008】カード読取装置10は、図4に示すよう
に、搬送モータ13の駆動により作動するベルトコンベ
ア等の搬送手段14の一端をカード挿排口3に、搬送手
段14の他端をカードタンク15に臨ませ、搬送手段1
4の途中に情報読取部として磁気ヘッド16を設けると
ともに、パンチ装置17、第1カード検出器18、第2
カード検出器19、第3カード検出器20、第4カード
検出器21等を配置し、上記搬送モータ13、磁気ヘッ
ド16、第1カード検出器18、第2カード検出器1
9、第3カード検出器20、第4カード検出器21、パ
ンチ装置17を球貸用制御装置11に電気的に接続して
成る。 【0009】カード22は、図5に示すように、紙、又
は合成樹脂等からなる薄い板状であり、表面には長手方
向のほぼ中央に磁気面等からなる情報書込部23を有
し、該情報書込部23の上方にはカード発行年月日、発
行時の金額を、情報書込部23の下方にはカードの挿入
方向を示す矢印を夫々表示してある。そして、このカー
ド22の情報書込部23には、カード発行機(図示せ
ず)において発行される際に、中央管理装置(図示せ
ず)から送られたカード識別情報、発行年月日、遊技店
識別情報等がカード発行機の磁気作用により書き込まれ
る。なお、遊技者がカード発行機に投入した貨幣の金額
は、本実施例ではカード22に書き込んだカード識別情
報に対応させて中央管理装置の記憶部内に記憶されるよ
うに構成してある。したがって、遊技者がカード発行機
に貨幣を投入し、所望する金額を選択釦等により選択す
ると、中央管理装置の記憶装置内に当該選択した金額が
カード識別情報とともに記憶され、カード発行機からは
上記カード識別情報が書き込まれたカード22が排出さ
れる。 【0010】遊技者はこのカード22を取得して自分の
好みのパチンコ機1を選択し、当該パチンコ機1の球貸
機能部2のカード挿排口3にカード22を挿入する。カ
ード挿排口3にカード22が挿入されると、第1カード
検出器18がカード22の先端を検出して信号を球貸用
制御装置11に送る。この信号を受信した球貸用制御装
置11は、搬送モータ13を作動してカード22を取り
入れる。そして、第2カード検出器19がカード22の
先端を検出してカード22が正常に搬送されていること
を確認すると、磁気ヘッド16がカード22の情報書込
部23内の情報、即ちカード識別情報、発行年月日、遊
技店識別情報等を読み取り、球貸用制御装置11に送
り、第3カード検出器20がカード22の先端を検出す
ると搬送モータ13が停止する。そして、読み取った発
行年月日、遊技店識別情報が不適当な場合は、球貸用制
御装置11がアラーム表示器7を点灯して遊技者に注意
を促すとともに、搬送モータ13を逆転してカード22
を遊技者に戻す。なおこの場合、搬送モータ13を正転
してカード22をカードタンク15に没収してもよく、
この場合第4カード検出器21がカード22の後端を検
出すると、搬送モータ13が停止する。一方、発行年月
日、遊技店識別情報が適正である場合、球貸用制御装置
11は、中央管理装置からのデータ要求信号が当該パチ
ンコ機1の自局アドレスと一致すると、自局アドレスに
カード22のカード識別情報を付加して中央管理装置に
送る。中央管理装置は、当該パチンコ機1からの信号を
受信すると、記憶装置内のカード識別情報を検索し、一
致した場合にはそのカード識別情報に対応した記憶内
容、即ちそのカード22の残高を読み出して上記球貸用
制御装置11に送る。中央管理装置からそのカード22
の残高を受信すると、該球貸用制御装置11が金額表示
器8にその金額を表示する。遊技者が金額表示器8の表
示を確認し、金額選択操作部9を操作することにより所
望する金額を選択すると、球貸用制御装置11が当該球
貸機能部2の裏側上方に設置してある球排出装置5を作
動して、遊技者が選択した金額に対応した数量の球を流
下する。 【0011】球排出装置5は、図2及び図6に示すよう
に、パチンコ機列上方に配設した球供給樋24から分岐
した球補給樋25に球補給装置25′を設け、該球補給
装置25′が補給した球を受け入れる球受タンク30か
ら延設した球流下路29に配設されており、ソレノイド
26の駆動により流下路内に出没して球の流下を規制す
る球ストッパ部27と、通過する球を一個宛検出する球
通過検出部28等を備え、上記ソレノイド26及び球通
過検出部28を球貸用制御装置11に接続して成る。そ
して、球排出装置5の出口側の流下路を分岐し、一方の
分岐路31aを一方のパチンコ機1aの受皿32aに連
通させ、他方の分岐路31bを他方のパチンコ機1bの
受皿32bに連通させ、上記流下路の分岐部分には流路
切換装置33を設ける。なお、各分岐路31a,31b
は、パチンコ機列側の部分とパチンコ機1側の部分とに
分離可能に構成されており、パチンコ機1の前面枠34
を開放したときにパチンコ機側の部分がパチンコ機列側
の部分から簡単に離脱し、前面枠34を閉じるとパチン
コ機側部分の入口がパチンコ機列側部分の出口に確実に
連通するようにしてある。 【0012】上記した流路切換装置33は、図7及び図
8に示すように、一方の分岐路31aの入口にソレノイ
ド等の第1駆動源35aにより駆動される第1ゲート3
6aを回動自在に軸着し、他方の分岐路31bの入口に
はソレノイド等の第2駆動源35bにより駆動される第
2ゲート36bを回動自在に軸着し、第1駆動源35a
及び第2駆動源35bを球排出用制御装置11に各々接
続してなる。したがって、球排出用制御装置11からの
信号により第1駆動源35aを励磁すると、第1ゲート
36aが回動して球流下路29と一方の分岐路31aを
連通し、第2駆動源35bを励磁すると、第2ゲート3
6bが回動して球流下路29と他方の分岐路31bを連
通させることができる。なお、第1駆動源35aと第2
駆動源35bを消磁した状態では、図7実線で示すよう
に、両分岐路31a,31bの入口が閉じて球流下路2
9が球抜樋37に連通する。 【0013】したがって、一方のパチンコ機1aで遊技
する遊技者が金額選択操作部9を操作することにより所
望する金額を選択すると、球貸用制御装置11からの信
号により球排出装置5のソレノイド26が励磁するとと
もに、流路切換装置33の第1駆動源35aが励磁して
流路を一方の遊技者側のパチンコ機に切り換える。球排
出装置5のソレノイド26が励磁すると、球ストッパ部
27が樋内の球流路から退いて樋内の球が流下するとと
もに、球通過検出部28が通過する球を検出して球貸用
制御装置11に信号を送る。球貸用制御装置11は、球
通過検出部28からの信号を計数し、所定数の球が通過
したことを検出するとソレノイド26を消磁して球の流
下を停止する。したがって、遊技者が選択した金額に相
当する数の球が球排出装置5から流下され、これらの球
は、球流下路29から一方の分岐路31aを通り、該当
するパチンコ機1a、即ち球貸機能部2aにカード22
を挿入した遊技者側のパチンコ機1aの受皿32aに直
接排出される。例えば、100円に対して1回作動し2
5個の球を貸し出すと予め球数設定操作部12の操作に
より球貸用制御装置11に設定した場合、遊技者が20
0円分の金額選択操作部9を操作すると、球排出装置5
が2回作動して50個の球を流下し、これらの球が遊技
者のパチンコ機の受皿32に直接排出される。 【0014】なお、図1に示す実施例では、金額選択操
作部9を金額別の押釦で構成し、遊技者が操作した押釦
の金額に相当する数量の球が排出されるようにしたが、
金額選択操作部9を1つの押釦で構成し、1回操作する
毎に例えば200円分の球が排出され、この押釦を繰り
返し操作することにより所望の金額分だけ球貸し出すよ
うにしてもよい。また、球貸操動作実行用の押釦と、該
押釦の操作に基づいて1回の球貸に供される金額を任意
設定する操作部とから、金額選択操作部9を構成するよ
うにしても良い。さらに、金額選択操作部9を別設せず
に、カードを1回挿入する毎に例えば200円分の球が
排出され、この操作を繰り返すことにより所望する金額
分だけ球を貸し出すようにしてもよい。 【0015】この様にして遊技者の所望する金額分の球
が球排出装置5からパチンコ機1前面の受皿32に排出
されると、これに伴って球貸用制御装置11の演算手段
が作動し、排出した球に相当する金額を減算し、残高を
金額表示器8に表示する。また、この残高は、中央管理
装置に送られ、当該カード22のカード識別情報ととも
に記憶装置内に記憶される。 【0016】なお、カード挿排口3に挿入したカード2
2の残額が零になった場合、パンチ装置17によりカー
ド22の情報書込部23にパンチ穴を明け、情報書込部
23の解読を不能にして不正行為の防止を図ることが望
ましい。 【0017】また、上記した球排出装置5は、遊技中に
打球が入賞口に入る等して入賞態様が形成されると、該
パチンコ機1の遊技用制御装置38から球貸用制御装置
11に信号が送られ、この球貸用制御装置11からの信
号により球排出装置5及び流路切換装置33が作動す
る。この場合、球排出装置5は、球数設定操作部12で
予め設定した入賞態様に対応する数、例えば13個の球
を流下し、流路切換装置33は、入賞態様が形成された
パチンコ機側の分岐路31を球流下路29に連通する。
したがって、球排出装置5が流下した球は、入賞態様が
形成されたパチンコ機1の受皿32に賞球として排出さ
れる。 【0018】この様に本発明では、球貸出排出と賞球排
出とを1つの球排出装置5で処理してパチンコ機1前面
の受皿32に直接排出するようにしたので、遊技者は球
を手で持ってパチンコ機1の受皿32へ移す煩わしさが
なくなる。また、パチンコ機1毎に球排出装置5を設け
て、当該パチンコ機1内で球貸排出を行うように構成し
た場合であっても、同様の効果を奏し得る。 【0019】なお、本実施例では、図9乃至図12で示
すように、球貸による球排出を賞球排出よりも優先して
処理する。即ち、遊技中にセーフ球が発生して通常であ
れば賞球排出する状態であっても、遊技者が球貸機能部
2のカード挿排口3にカード22を挿入して金額を選択
した場合には、このセーフ球の発生にもとづく賞球排出
に対して、球貸による球排出を割り込ませて優先的に処
理するように球貸用制御装置11のプログラムを設定し
てある。この様に球貸による球排出を賞球排出よりも優
先させると、遊技者に有利な遊技状態、例えば所謂アタ
ッカーが一定時間開いて球が入賞し易く、早急に連続し
て球を発射しなければならない様な場合に、受皿32内
の球が極めて少なくなっても、球貸により所望する数量
の球を受皿32に確実に補給できる。したがって、入賞
チャンスを逃すことがなく、遊技者に損失を与えない。 【0020】また、本発明では球排出装置5が2台のパ
チンコ機1a,1bの球排出を行うが、本実施例では一
方の球貸機能部2aの操作に応答して球を排出すべきか
否か、次に他方の球貸機能部2bの操作に応答して球を
排出すべきか否か、次に一方のパチンコ機1aの入賞に
もとづいて賞球排出を行うべきか否か、次に他方のパチ
ンコ機1bの入賞にもとづいて賞球排出を行うか否かを
順次走査するようにプログムを設定してある。なお、両
方のパチンコ機1a,1bに対して賞球を排出しなけれ
ばならない状態のときには、一方のパチンコ機1aの賞
球排出と他方のパチンコ機1bの賞球排出を交互に行う
ように設定してある。 【0021】図13に示す第2の実施例は、球貸機能部
2を係員呼出ランプと一体化し、各パチンコ機1上方の
幕板39に配設したものであり、図14に示すように、
ケース40の上端部に台番号表示部41を設け、ケース
40の前面左側に呼出ランプ42とアラーム表示器7
を、右側にカード挿排口3と金額選択操作部9を、そし
て中央に呼出スイッチ43と金額表示器8を夫々配設
し、ケース40の内部にカード読取装置10を設けて成
る。なお、この実施例では、図15で示すように、パチ
ンコ機列の上方に配設した球供給樋24から分岐した球
補給樋25に球排出装置5を設け、該球排出装置5から
延設した球流下路29の途中を分岐し、一方の分岐路3
1aを一方のパチンコ機1aの球受部44a及び案内樋
45aを介して該パチンコ機1a前面の受皿32に連通
させ、他方の分岐路31bを他方のパチンコ機1bの球
受部44b及び案内樋45bを介して該パチンコ機1b
前面の受皿32に連通させ、上記球流下路29の分岐部
分に流路切換装置33を設けてある。したがって、一方
の遊技者がカード挿排口3aにカード22を挿入する
と、金額表示器8に当該カード22の残高が表示され、
この金額の範囲内で金額選択操作部9を操作すると、パ
チンコ機1a,1bの上方に設置してある球排出装置5
及び流路切換装置33が作動して、選択した金額に対応
する数の球が一方のパチンコ機1aの受皿32に直接排
出される。そして、遊技中に係員を呼び出す場合には、
呼出スイッチ43を操作すると、呼出ランプ42が点灯
する。この様に、球貸機能部2を呼出ランプ42と一体
化するなどしてパチンコ機1の上方に配置すると、遊技
者が誤って隣りのパチンコ機1の球貸機能部2を操作す
ることを確実に防止することができる。また、遊技者が
腕を上方に伸ばして球貸操作することとなり、この操作
が係員から良く見えるので、不正行為が行われた場合に
は容易に発見することができる。 【0022】なお、上記した実施例では、球排出装置5
をユニット化し、ベース46に球排出装置5の他に球貸
用制御装置11、球数設定操作部12等を取付けてあ
る。 【0023】図16に示す第3の実施例は、パチンコ機
1の前面枠34の表面左側に、カード挿排口3、球貸出
中表示器6、アラーム表示器7、金額表示器8、金額選
択操作部9等からなる球貸機能部2を配設したものであ
り、球排出装置5は、第2実施例と同様にパチンコ機1
の上方に設置されている。なお、球貸機能部2は、遊技
者の操作し易い受皿32等に設けるようにしても良い。
この様に、球貸機能部2をパチンコ機1自体に設ける
と、パチンコ機1とパチンコ機1との間隔を従来よりも
縮小することができるので、パチンコ店のスペースを有
効に利用することができる。 【0024】なお、上記した各実施例では、カードに金
額情報を記憶させないで中央管理装置にカード識別情報
とともに記憶させることにより不正行為の発生の防止を
図ったが、本発明は、これに限定されるものではなく、
カード22の情報書込部23に、発行時に投入された金
額、又は投入された金額と等価値の球数とを書き込み記
憶するようにしてもよい。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、貸
出要求操作部の操作に基づき特定された特定有価価値分
の貸玉遊技媒体の排出動作を、遊技媒体排出制御手段が
基準有価価値単位毎に所定回数区切って実行するので、
遊技者は、実行された排出動作回数から特定有価価値分
の貸出遊技媒体の排出が行われたことを、遊技盤から目
を離さずに確認できる。また、基準有価価値分の貸出遊
技媒体排出動作を実行する毎に、遊技媒体排出制御手段
が、カード状記憶媒体を用いた貸出遊技媒体の総貸出可
能量を基準有価価値単位で表示している有価価値情報表
示手段の表示を一基準単位宛て減算するので、遊技者
は、多量の貸出遊技媒体の貸出を行った場合であって
も、遊技媒体排出装置の排出動作回数と有価価値情報表
示手段の更新状況とを対応させることで、貸出要求操作
部の操作に基づいた排出が行われたことを容易に確認す
ることができる。【00 26】従って、賞遊技媒体排出と貸出遊技媒体排
出とを単一の遊技媒体排出装置で行う遊技機で、遊技中
に遊技者が多量の遊技媒体貸出操作を行ったとしても、
貸出遊技媒体の排出に関して、遊技者が当該遊技機に不
信感を抱くことを効果的に防げる。
【図面の簡単な説明】 【図1】パチンコ機間に球貸機能部を設置した第1実施
例の正面図である。 【図2】パチンコ機の裏側から見た斜視図である。 【図3】球貸機能部の斜視図である。 【図4】カード読取装置の構成を示す側面図である。 【図5】カードの平面図である。 【図6】球排出装置の構成を示す断面図である。 【図7】流路切換装置の断面図である。 【図8】ゲートの斜視図である。 【図9】前段のメインフローチャートである。 【図10】後段のメインフローチャートである。 【図11】割込処理の前段を示すフローチャートであ
る。 【図12】割込処理の後段を示すフローチャートであ
る。 【図13】球貸機能部を各パチンコ機の上方に呼出ラン
プと一体的に設けた第2実施例の正面図である。 【図14】図13に示す球貸機能部の斜視図である。 【図15】パチンコ機の裏側から見た斜視図である。 【図16】球貸機能部をパチンコ機の前面枠の左側表面
に設けた第3実施例の正面図である。 【符号の説明】 1 パチンコ機 2 球貸機能部 5 球排出装置 8 金額表示器 9 金額選択操作部 11 球貸用電気的制御装置 22 カード 38 遊技用制御装置

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.遊技結果に基づいて所定数の賞遊技媒体を排出する
    とともに、カード状記憶媒体に有価価値情報が記憶され
    ていることを条件に、所定数の貸出遊技媒体の排出が可
    能な遊技機において、 遊技媒体を排出可能な単一の遊技媒体排出装置と、 貸出遊技媒体の排出を行なうための貸出要求操作部
    カード状記憶媒体に記憶可能な有価価値情報を予め定め
    た基準有価価値を基準単位として、当該カード状記憶媒
    体を用いた貸出遊技媒体の総貸出可能量を認識可能に
    示する有価価値情報表示手段と、からなる貸出操作機能
    部と、 遊技において賞が発生した際に上記遊技媒体排出装置か
    ら当該賞に対応して所定数の賞遊技媒体の排出を行わせ
    るとともに、上記貸出要求操作部の操作に基づいて上記
    遊技媒体排出装置に所定数の貸出遊技媒体の排出を行わ
    せる遊技媒体排出制御手段と、を備え、 上記遊技媒体排出制御手段は、上記貸出要求操作部の操
    作に基づき特定された特定有価価値分の貸出遊技媒体の
    排出を行う際に、上記基準有価価値に相当する数の貸出
    遊技媒体排出動作を所定回数実行すると共に、基準有価
    価値分の貸出遊技媒体排出動作を実行する毎に上記貸出
    操作機能部の有価価値情報表示手段の有価価値情報を一
    基準単位宛て減算するようにしたことを特徴とする遊技
    機。
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