JP2816539B2 - 外装パネル - Google Patents

外装パネル

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JP2816539B2
JP2816539B2 JP21008395A JP21008395A JP2816539B2 JP 2816539 B2 JP2816539 B2 JP 2816539B2 JP 21008395 A JP21008395 A JP 21008395A JP 21008395 A JP21008395 A JP 21008395A JP 2816539 B2 JP2816539 B2 JP 2816539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装パネルに関す
るものであり、詳しくは、金属製ハニカム芯材の両面に
金属シートを積層してなる不燃性の複合板を使用し且つ
高い成形精度が得られる外装パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビル等の建築物において使用される各種
の外装パネルの中、不燃性という観点から、芯材に金属
製ハニカムを使用したパネルが優れていることが知られ
ている。斯かる外装パネルは、一般に、裏面が開放され
た偏平な金属製箱体を作製し、当該箱体に金属製ハニカ
ム板を裏打ちした構造を備えており、金属製箱体によっ
て意匠面を構成するとともにハニカム板に対する止水を
施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属製ハニカム板を使
用した従来の外装パネルは、曲げ加工によって金属製箱
体を製作しなければならないため、加工工程が複雑化す
るのみならず、寸法精度を高めることが難しい。本発明
は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、その目的
は、金属製ハニカム芯材の両面に金属シートを積層して
なる不燃性の複合板を使用し且つ高い成形精度が得られ
る外装パネルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の外装パネルは、
金属製ハニカム芯材の両面に金属シートを積層してなる
複合板にて方形平板状に形成されたパネル部材と、当該
パネル部材の裏面の各側縁に沿って取り付けられ且つ当
該パネル部材の小口を被覆する枠部を備えた支持具とし
ての型材とから構成され、前記パネル部材の小口は、前
記型材の枠部によって閉鎖された空間部が形成される切
り欠き形状を備え、そして、前記空間部にシーリング材
が充填されていることを特徴とする。従って、上記シー
リング材がパネル部材の小口に対する止水性を発揮し、
そして、パネル部材の裏面に型材を取り付けた構造が当
該外装パネルの製作性と成形精度を向上させる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る外装パネルの実施の
形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
外装パネルの外観を示す一部破断の斜視図である。図2
は、図1におけるII−II矢視図であり、本発明に係る外
装パネルの要部構造を示す破断側面図である。図3は、
支持具としての型材の構造を示す要部斜視図である。図
4は、パネル部材と型材の締結用リベットを示す要部破
断の側面図である。図5は、本発明の外装パネルを用い
た目地構造の他の一例を示す破断側面図である。
【0006】本発明の外装パネルは、図1及び図2に示
す様に、金属製ハニカム芯材(12)の両面に金属シー
ト(11)、(11)を積層してなる不燃性の複合板に
て方形平板状に形成されたパネル部材(1)と、当該パ
ネル部材の裏面の各側縁に沿って取り付けられ且つ当該
パネル部材の小口を被覆する枠部(24)を備えた支持
具としての型材(2)、(2)…とから構成される。し
かも、パネル部材(1)の小口は、図2に示す様に、型
材(2)、(2)…の枠部(24)によって閉鎖された
空間部(13)が形成される切り欠き形状を備え、そし
て、空間部(13)にシーリング材(3)が充填され
る。
【0007】パネル部材(1)を形成する複合板として
は、軽量で且つ剛性および強度に優れたアルミニウム製
のハニカム芯材(12)を使用したものが好適である。
アルミニウム製ハニカム芯材(12)は、帯状に形成さ
れたアルミニウム箔を積層し且つ所定のパターンで部分
的に接着して積層体を構成した後、斯かる積層体をその
積層方向に展開することにより、展開方向に六角形のセ
ルを蜂の巣状に多数形成した構造を備えている。すなわ
ち、斯かる芯材(12)の全体的な外形は、各セルの高
さをその厚みとする板状に形成される。アルミニウム製
ハニカム芯材(12)としては、通常、約5〜52mm
の厚さ(セルの高さ)に形成され、かつ、アルミニウム
箔の厚さやセルの寸法などによって規定される所謂コア
の見掛け密度が20〜90Kg/m3程度のものを使用する
のが好ましい。
【0008】一方、複合板の両面に積層される金属シー
ト(11)、(11)には、ステンレス、鉄、銅、チタ
ン、錫、ニッケル等の各種の金属または合金を使用する
ことも出来るが、軽量性という観点からはアルミニウム
を使用するのが好ましい。そして、これらの金属シート
(11)、(11)の中、表面側の金属シート(11)
の厚みは、約0.1〜2.5mm、通常は1.0〜2.
0mmの厚みとされ、裏面側の金属シート(11)の厚
みは、約0.1〜2.0mm、通常は0.5〜0.8m
mの厚みとされる。
【0009】上記の金属シート(11)、(11)は、
通常、接着剤によりハニカム芯材(12)に十分に密着
させた状態で設けられる。接着剤としては、エポキシ
系、シアノアクリレート系などの接着剤が挙げられる。
接着剤は、通常、ハニカム芯材(12)の表面に200
〜500μm程度の厚みの接着性フィルムとして積層し
て用いられる。また、パネル部材(1)の不燃性を高め
るため、金属シート(11)、(11)がハニカム芯材
(12)に対してロウ付けされていてもよい。ロウ付け
加工は、金属シート(11)、(11)及びハニカム芯
材(12)の各接合面にこれらよりも低融点のアルミニ
ウム製ロウ材を予め積層しておき、不活性ガス雰囲気中
でロウ材を加熱溶融することにより行われる。なお、上
記の複合板としては、例えば、三菱アルミニウム社製の
商品「アルミニウム ハニカム・パネル」を挙げること
が出来、斯かる商品は、建材分野を初めとして各種の分
野で広く使用されている。
【0010】型材(2)は、パネル部材(1)を建築物
へ固定するための桁状の支持具であり、図1に示す様
に、パネル部材(1)の各辺に沿って合計4本取り付け
られる。型材(2)は、電気腐食を防止するため、通
常、パネル部材(1)の表面と同様の金属材料にて形成
され、例えば、図3に示す様に、その長手方向に直交す
る断面が概ねZ形となる様に押し出し成形される。すな
わち、型材(2)は、構築物の壁面に係止される係止部
(21)と、当該係止部から立ち上げられた脚部(2
2)と、係止部(21)と平行に脚部(22)の上端に
設けられてパネル部材(1)の裏面に固定される接合部
(23)とから主として構成される。そして、図2に示
す様に、建屋の壁面に配列した外装パネルの間の目地に
テックス等の係止材を挿入して固定するため、係止部
(21)がパネル部材(1)の外方へ張出する状態でパ
ネル部材(1)に取り付けられる。
【0011】また、図2に示す様に、型材(2)には、
接合部(23)から立ち上げられてパネル部材(1)の
小口を封止する枠部(24)が備えられている。枠部
(24)は、いわゆる落ち子と称する目地における溝部
を形成するため、脚部(22)から外側、すなわち、目
地側にオーバーハングした状態で接合部(23)の端縁
から立ち上げられ、かつ、パネル部材(1)の略厚みに
相当する高さに形成される。斯かる枠部(24)は、パ
ネル部材(1)のハニカム芯材(12)が露出する小口
を覆うため、美観的に好ましいばかりでなく、パネル部
材(1)の小口における特定の形状と協働して止水構造
を構成する。
【0012】すなわち、本発明において、パネル部材
(1)の小口は、型材(2)、(2)…の枠部(24)
によって閉鎖された空間部(13)が形成される切り欠
き形状を備えている。斯かる小口の具体的な形状は、例
えば、図2に示す様に、当該パネル部材の裏面側に向か
うに従い漸次後退する傾斜面とされる。斯かる傾斜面
は、型材(2)、(2)…を取り付ける前のパネル部材
(1)の小口を約45°に切り欠いて形成される。その
場合、切断精度を高め且つ表面側の金属シート(11)
の縁部の強度を確保するため、パネル部材(1)の表面
側の金属シート(11)を残し、ハニカム芯材(12)
と裏面側の金属シート(11)が一括してNC機などで
約45°に切り欠かれる。そして、型材(2)、(2)
…を取り付けて形成される空間部(13)にはシーリン
グ材(3)が充填される。その結果、パネル部材(1)
そのものに対する止水性を高めることが出来、パネル部
材(1)のハニカム芯材(12)の劣化防止、および、
ハニカム芯材(12)と金属シート(11)、(11)
との剥離防止を図ることが出来る。
【0013】パネル部材(1)の小口における切り欠き
形状としては、上記の様な傾斜面の他、図示を省略する
が、図2と同一方向に断面視した場合、ハニカム芯材
(12)だけを略半円形に切除した形状、裏面側の金属
シート(11)縁部を含むハニカム芯材(12)の一部
を方形または扇形に切除した形状など、パネル部材
(1)の小口に沿って連続し且つ枠部(24)によって
閉鎖された空間部(13)を形成し得る種々の形状を採
用することが出来る。
【0014】シーリング材(3)としては、各種の建築
用シーリング材を使用することが出来るが、パネル部材
(1)が比較的薄く且つ弾性を有することから、不定形
の弾性シーリング材が好適に使用される。しかも、組立
後にパネル部材(1)の小口と型材(2)の枠部(2
4)との間の狭い空間部(13)に対して隙間なく充填
するため、充填時の粘度が常温で5000〜30000
ps、好ましくは10000〜25000ps程度のシ
ーリング材を使用することが重要である。斯かる粘度
は、充填の際に型材(2)、(2)…の突き合わせ部か
ら流れ出すことがなく、かつ、上記の小口に露出するハ
ニカム芯材(12)のコアの一部にも隈無く入り込む程
度の粘度である。
【0015】シーリング材(3)としては、具体的に
は、シリコン系、変成シリコン系、ポリサルファイド
系、変成ポリサルファイド系、アクリルウレタン系、ポ
リウレタン系などのシーリング材を使用することが出
来、例えば、ポリサルファイド系シーリング材として、
横浜ゴム社製の商品「マハタイトポリサルファイド系シ
ーリング材床目地用SC−500」を挙げることが出来
る。
【0016】型材(2)の枠部(24)には、上記シー
リング材(3)を充填するため、図1及び図3に示す様
に、予め適当な大きさの開口(2r)が設けられる。開
口(2r)は、パネル部材(1)の四周部に配置された
型材(2)、(2)…において少なくとも2箇所に設け
られ、シーリング材(3)の注入用の孔として、また、
注入状態を確認するためのシーリング材(3)の溢出用
の孔として機能する。すなわち、シーリング材(3)
は、パネル部材(1)の裏面に4本の型材(2)、
(2)…を取り付けた後、一の開口(2r)から充填さ
れる。
【0017】上記シーリング材(3)の充填において、
シーリング材(3)は、その一部がハニカム芯材(1
2)の小口側のセル内部にも入り込むが、上記の様な比
較的低い粘度を有しており、充填時の抵抗が少ないた
め、パネル部材(1)の小口と枠部(24)との間の空
間部(13)に隙間なく流入する。換言すれば、シーリ
ング材(3)として、上記の特定の粘度のシーリング材
を使用した場合には、ハニカム芯材(12)が露出する
パネル部材(1)の小口を簡単にかつ確実に封止するこ
とが出来る。なお、他の開口(2r)から溢れ出たシー
リング材(3)は、脚部(22)の側壁に倣ってへら等
で除去される。
【0018】また、図3に示す様に、型材(2)には、
当該型材の軽量性を維持しつつ耐荷重性能を向上させる
ため、脚部(22)と接合部(23)の角部に当該型材
の長手方向に沿って中空部(2p)を形成する補強部
(27)が形成されている。そして、補強部(27)の
中空部(2p)を利用することにより、パネル部材
(1)の四周部に4本の型材(2)、(2)…を取り付
ける際、極めて簡便かつ精度の高い組立を行うことが出
来る。
【0019】具体的には、型材(2)の長手方向の端部
は、図1に示す様に、係止部(21)の長手方向の縁部
に対し、外方に突出する角部が平面視して45°の角度
をなす様に切断されており、互いに隣接する型材
(2)、(2)は、直角の出隅部(コーナー部)を形成
する様に突き合わせられる。その際、互いに隣接する型
材(2)、(2)の突き合わせ部において、90°に折
曲されたL字状の芯材(図示せず)をそれぞれの中空部
(2p)、(2p)に嵌入することにより、パネル部材
(1)に対して型材(2)、(2)…を簡単に仮止めす
ることが出来、正確に型材(2)、(2)…を取り付け
ることが出来る。
【0020】更に、型材(2)の接合部(23)には、
図2及び図3に示す様に、その一部がパネル部材(1)
から離間する方向へ膨出した形状の屈曲部(26)が備
えられており、そして、型材(2)は、パネル部材
(1)に対して特定の方法によって取り付けられる。す
なわち、型材(2)の接合部(23)は、パネル部材
(1)の裏面に対し、粘着剤または熱可塑性樹脂系もし
くはエラストマー系接着剤からなる接着層(4)を介し
て接合され、しかも、屈曲部(26)において特定のリ
ベットを用いて締結される。上記の接着層(4)は、後
述するリベットと協働し、パネル部材(1)と接合部
(23)とを一層強固に接合し、かつ、パネル部材
(1)と型材(2)との間の止水性を向上させる。
【0021】上記の粘着剤としては、天然ゴムや合成ゴ
ムを基材とするか、または、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体やスチレン−イソプレン共重合体の様な熱
可塑性エラストマーを利用した所謂ゴム系粘着剤、アク
リル酸エステル共重合体を主成分とする所謂アクリル系
粘着剤、シリコーンゴムとシリコーン樹脂とを主成分と
する所謂シリコーン系粘着剤、ビニルエーテル系ポリマ
ーを原料とする所謂ビニル系粘着剤などが挙げられる。
【0022】熱可塑性樹脂系接着剤としては、具体的に
は、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、エチレン酢酸ビ
樹脂、アクリル樹脂、セルロース等を利用した各種の接
着剤が挙げられ、これらは、溶剤揮散型、化学反応型ま
たは熱溶融型の何れであってもよい。エラストマー系接
着剤としては、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体など利用した各種の
接着剤が挙げられ、これらは、溶剤揮散型または熱溶融
型の何れであってもよい。
【0023】接着層(4)として粘着剤または熱可塑性
樹脂系もしくはエラストマー系接着剤を使用する理由
は、次の通りである。すなわち、粘着剤または熱可塑性
樹脂系もしくはエラストマー系接着剤は、ユリア樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などを利
用した熱硬化性樹脂系接着剤と比し、接着強度は低いが
弾性を有する特徴がある。従って、上記の粘着剤など
は、そのクッション効果により、後述するリベットの孔
加工やかしめ操作の際に危惧されるパネル部材(1)の
アルミニウムシート表面の歪みの防止に有効である。
【0024】本発明において、接着層(4)には、粘着
テープを使用するのが取り扱いの観点から好ましい。そ
して、具体的には、例えば、アクリル樹脂テープの両面
にアクリル系、合成ゴム系などの粘着剤を塗布し、その
両面に離型紙を貼付した粘着テープを使用するのが好ま
しい。特に、支持体として、完全独立気泡によるフォー
ム状のアクリル樹脂テープを使用した両面粘着テープは
好適である。斯かる両面粘着テープとしては、例えば、
住友スリーエム株式会社の商品「VHB」シリーズの製
品番号「Y−4930」(厚さ0.64mm)、「Y−
4920」(厚さ0.4mm)、「Y−4914」(厚
さ0.25mm)等が挙げられる。
【0025】更に、型材(2)の接合部(23)は、上
述した様に、屈曲部(26)において図2中に破線で示
す位置を図4に示す様なリベット(5)にて締結され
る。本発明で使用するリベット(5)は所謂ブラインド
・リベットである。斯かるリベット(5)は、頭部(5
1)から軸部(52)にマンドレル用孔(53)が設け
られ、かつ、当該孔に貫挿されて軸部(52)の先端か
ら突出するマンドレル(60)の頭部(61)がマンド
レル用孔(53)の内径より大きくなされた構造を有す
る。リベット(5)による締結は、マンドレル(60)
の引抜き操作により軸部(52)を縮めるとともに軸部
(52)の先端を拡径することによって行われる。従っ
て、通常のリベットと異なり、パネル部材(1)の内部
で軸部(12)の先端を拡径することが出来、パネル部
材(1)の金属シート(11)表面にリベットの先端を
露出させずにパネル部材(1)と型材(2)の接合部
(23)を締結することが可能である。
【0026】上記リベット(5)の施工においては、上
記の接着層(4)を介してパネル部材(1)裏面の金属
シート(11)と型材(2)の接合部(23)を重ね合
わせ、接合部(23)の設けられた屈曲部(26)の裏
面側からパネル部材(1)のハニカム芯材(12)に至
る比較的浅い深さのリベット孔を形成し、リベット頭部
(51)と接続部(23)との間に所定の間隙を残して
リベット(5)を埋め込んだ後、リベット(5)とマン
ドレル(60)との相対的引抜き操作により軸部(5
2)の先端を拡径する。
【0027】パネル部材(1)と型材(2)をリベット
(5)によって締結した構造においては、接合部(2
3)の屈曲部(26)が弾性的に介在し、恰もスプリン
グワッシャの如く機能するため、リベット(5)を打ち
込んだ際のパネル部材(1)裏面の金属シート(11)
の変形を防止するのに有効であるばかりか、外壁材とし
て使用した際、仮にリベット(5)を引く抜く方向にパ
ネル部材(1)に外力が加えられて裏面の金属シート
(11)が幾分変形した場合でもリベット(5)の弛み
の発生が防止され、強い締結力が維持される。
【0028】図4に示すリベット(5)は、拡径部(5
5)が十分に形成された段階でマンドレル(60)が切
断され、その大径の先端部(61)がマンドレル用孔
(53)の奥端に残存するものであるが、このようなマ
ンドレル挿入構造のリベットとしては、マンドレルの引
き抜きによって軸部の先端に複数の爪を分割形成するこ
とにより更に大きな拡径部を形成する先端分割型のリベ
ットも好適に使用し得る。上記の構造のリベット(5)
は、アブデル社製の商品名「エイベックス・リベット」
等として種々の型式のものが知られている。なお、マン
ドレル(2)の引抜き操作は、例えば、日本ドライブイ
ット社製のエアー工具などを用いて行うことが出来る。
【0029】本発明の外装パネルは、建屋の壁面に例え
ば碁盤目状に多数配列される。外装パネルの壁面への固
定は、図1及び図2に示す様に、躯体表面側に配列され
た下地アングル(下地鉄骨)(9)に対し、型材(2)
の係止部(21)をテックス等の螺子を使用して施工さ
れる(固定位置を一点鎖線にて示す)。そして、隣接す
る他の外装パネルとの間に形成された目地には、バック
アップ材(7)とガスケット(8)が挿入される。
【0030】図2に例示した目地構造は、バックアップ
材(7)及びガスケット(8)を極めて簡単かつ確実に
装着し得る構造となっている。すなわち、各外装パネル
の間に形成された目地には、外装パネル固定用の上記テ
ックスの打ち込み間隔よりも短い長さの樋状の受け材
(6)が上記テックスと重畳しない位置にタッピング螺
子にて取り付けられる(取付位置を二点鎖線にて示
す)。受け材(6)は、その長手方向に直交する断面が
略コ字状に形成され、かつ、各開放側縁部の内側には、
バックアップ材(7)を掛止するための突起が形成され
ている。
【0031】バックアップ材(7)は、複数の外装パネ
ルに亙る長さであって、その長手方向に直交する断面が
上記の受け材(6)の内側へ挿入し得る程度の幅の略コ
字状に形成され、かつ、各外側面には、上記の受け材
(6)の突起に係合する突起が形成されている。従っ
て、バックアップ材(7)は、目地内に固定された受け
材(6)、(6)…の内側に圧入することによって簡単
に取り付け得る。そして、バックアップ材(7)の各開
放側縁部には、ガスケット(8)を係止するための係止
片が当該バックアップ材の底面と平行に張設されてい
る。
【0032】ガスケット(8)は、通常、合成ゴム等の
弾性材料にてテープ状に形成される。具体的には、ガス
ケット(8)は、目地の幅よりも幾分幅広に形成された
偏平な帯状部と、当該帯状部の裏面に長手方向に沿って
一体的に設けられた凸状部とからなり、凸状部の基部に
は、上記バックアップ材(7)の係止片が嵌入される切
り込みが設けられている。従って、ガスケット(8)
は、受け材(6)に固定されたバックアップ材(7)の
内側に凸状部を圧入することにより、簡単に取り付ける
ことが出来る。なお、図1に示す様に、水平方向の目地
に挿入されたガスケット(8)は、垂直方向の目地に挿
入された他のガスケット(8)の側縁にシーリング材を
使用して気密に接着される。
【0033】上記の様に取り付けられたガスケット
(8)は、型材(2)の脚部(22)に形成された上述
の落ち子に対し、そのヒダ状の両側縁が密着する。従っ
て、図2に示す目地構造においては、ガスケット(8)
が目地の内部に対する雨水の侵入を防止すると共に、パ
ネル部材(1)の表面を伝って水平方向の目地に侵入し
た雨水を脚部(22)の落ち子を介し、垂直方向の目地
に円滑に排出することが出来る。また、斯かる目地構造
においては、ガスケット(8)の位置決めが容易であ
り、しかも、長期に渡る使用によってガスケット(8)
が変質した場合でもその脱落やズレ落ちがなく、高い安
全性が望める。
【0034】本発明の外装パネルを配置して形成される
目地においては、勿論、従来同様に、各種のシーリング
材を打設することによって止水を施してもよい。また、
図5に示す様に、ガスケット(8b)のみを挿入した目
地構造としてもよい。ガスケット(8b)は、上記ガス
ケット(8)と同様に、合成ゴム等の弾性材料にてテー
プ状に形成されたものであるが、目地の幅よりも幾分幅
広に形成された偏平な2層の帯状部と、各帯状部の間に
設けられたヒダとを備えた一体的な中空構造とされ、目
地の深さ方向の略全体に亙って挿入され、その弾性によ
って目地内に係止される。従って、バックアップ材など
を使用することなく、一層簡単に施工することが出来
る。
【0035】また、図2に示す様に、型材(2)におい
ては、脚部(22)の下方にガスケット取付レール(2
5)を張設してもよい。ガスケット取付レール(25)
は、合成ゴム等の弾性材料からなるガスケット(10)
を躯体表面側に向けて支持する溝であり、ガスケット
(10)を取り付けた場合には、斯かるガスケット(1
0)が躯体表面(下地鉄骨(9)の表面)に気密に当接
するため、目地を外装パネル内側から完全に独立させる
ことが出来る。そして、目地を封止する上記ガスケット
(8)の内側を適当に大気開放した場合には、これらガ
スケット(8)の内外を等圧に保持することが出来、止
水性を一層向上させることが出来る。
【0036】上述の様に、本発明の1つの特徴は外装パ
ネルの構造にあり、本発明の外装パネルにおいては、シ
ーリング材(3)がパネル部材(1)の小口に対する止
水性を発揮する。そして、金属製ハニカム芯材(12)
の両面に金属シート(11)、(11)を積層してなる
不燃性の複合板にて方形平板状に形成されたパネル部材
(1)の裏面に型材(2)を取り付けた構造は、複合板
を切断して精度良くパネル部材(1)を形成することが
出来かつ曲げ加工などがないため、製作が容易であり且
つその成形精度を向上させることが出来る。
【0037】また、本発明の他の特徴は外装パネルの製
造方法にあり、斯かる製造方法によれば、金属製ハニカ
ム芯材(12)の両面に金属シート(11)、(11)
を積層してなる複合板にて方形平板状に形成されたパネ
ル部材(1)と、当該パネル部材の裏面の各側縁に沿っ
て取り付けられ且つ当該パネル部材の小口を被覆する枠
部(24)を備えた支持具としての型材(2)とから構
成され、パネル部材(1)の小口が、型材(2)の枠部
(24)にて閉鎖されて空間部(13)を形成する切り
欠き形状を備えた外装パネルにおいて、形成された空間
部(13)に対し、特定の粘度のシーリング材(3)を
充填することにより、パネル部材(1)の小口と枠部
(24)との間の空間部(13)にシーリング材(3)
を隙間なく充填することが出来、ハニカム芯材(12)
が露出するパネル部材(1)の小口を簡単にかつ確実に
封止することが出来る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の外装パネル
によれば、複合板を精度良く切断してパネル部材を形成
することが出来かつ曲げ加工などがないため、製作が容
易であり且つその成形精度を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外装パネルの外観を示す一部破断
の斜視図である。
【図2】図1におけるII−II矢視図であり、本発明に係
る外装パネルの要部構造を示す破断側面図である。
【図3】支持具としての型材の構造を示す要部斜視図で
ある。
【図4】パネル部材と型材の締結用リベットを示す要部
破断の側面図である。
【図5】本発明の外装パネルを用いた目地構造の他の一
例を示す破断側面図である。
【符号の説明】
1 :パネル部材 11:ハニカム芯材 12:金属シート 13:空間部 2 :型材 21:係止部 22:脚部 23:接合部 24:枠部 26:屈曲部 27:補強部 3 :シーリング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−264543(JP,A) 特開 平7−68680(JP,A) 実開 平1−118517(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 2/38 B32B 3/12 E04B 2/96 E04C 2/36 E04F 13/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ハニカム芯材の両面に金属シート
    を積層してなる複合板にて方形平板状に形成されたパネ
    ル部材と、当該パネル部材の裏面の各側縁に沿って取り
    付けられ且つ当該パネル部材の小口を被覆する枠部を備
    えた支持具としての型材とから構成され、前記パネル部
    材の小口は、前記型材の枠部によって閉鎖された空間部
    が形成される切り欠き形状を備え、そして、前記空間部
    にシーリング材が充填されていることを特徴とする外装
    パネル。
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CN95118894A CN1099513C (zh) 1994-11-02 1995-11-02 房屋壁板
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JP2000179089A (ja) * 1998-12-11 2000-06-27 Nittoo Aluminium Kogyo Kk 建築部品

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