JP2816520B2 - 路面標識用合成樹脂製ブロックとそれを用いた路面標識及びその取付方法 - Google Patents
路面標識用合成樹脂製ブロックとそれを用いた路面標識及びその取付方法Info
- Publication number
- JP2816520B2 JP2816520B2 JP5103351A JP10335193A JP2816520B2 JP 2816520 B2 JP2816520 B2 JP 2816520B2 JP 5103351 A JP5103351 A JP 5103351A JP 10335193 A JP10335193 A JP 10335193A JP 2816520 B2 JP2816520 B2 JP 2816520B2
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- Japan
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- block
- synthetic resin
- road
- road surface
- road marking
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用道路の走行車
線を区分けしたり、走行区域を規制したりするために、
路面に一時的に敷設される一方向に長い枕木状の路面標
識に関するものである。
線を区分けしたり、走行区域を規制したりするために、
路面に一時的に敷設される一方向に長い枕木状の路面標
識に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】走行車線等に設けられる枕木状の路面標
識は、コンクリート製のブロックが一般である。しかし
その欠点としては、 １）重くて持ち運びか容易でない。 ２）自動車運転中の衝撃や、運搬中の落下により欠け
る。 ３）道路面と路面標識ブロックとの間に隙間かあると、
自動車タイヤの乗り上げで割れることがある。かといって、路面標識としては、長期間使用しても形状
が変化せず、路面標識として長期間使用できることなど
が必要である。 また、 道路面と路面標識ブロックとを接
着剤で固定してしまうと、取り外す時に工事が大変とな
る。
識は、コンクリート製のブロックが一般である。しかし
その欠点としては、 １）重くて持ち運びか容易でない。 ２）自動車運転中の衝撃や、運搬中の落下により欠け
る。 ３）道路面と路面標識ブロックとの間に隙間かあると、
自動車タイヤの乗り上げで割れることがある。かといって、路面標識としては、長期間使用しても形状
が変化せず、路面標識として長期間使用できることなど
が必要である。 また、 道路面と路面標識ブロックとを接
着剤で固定してしまうと、取り外す時に工事が大変とな
る。
【０００３】
【発明か解決しようとする課題】本発明は、コンクリー
ト製のブロックより軽量で、耐荷重性がコンクリート製
のものと同等で破損しにくく耐衝撃性、耐水性、耐熱
性、耐候性に優れた路面標識用合成樹脂製ブロック、及
び道路面への取りつけが容易でその上撤去が容易である
路面標識用合成樹脂製ブロックの取付方法を提供するこ
とにある。
ト製のブロックより軽量で、耐荷重性がコンクリート製
のものと同等で破損しにくく耐衝撃性、耐水性、耐熱
性、耐候性に優れた路面標識用合成樹脂製ブロック、及
び道路面への取りつけが容易でその上撤去が容易である
路面標識用合成樹脂製ブロックの取付方法を提供するこ
とにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、コンクリート製の枕木状ブロックの代わ
りに、硬質合成樹脂で成形し、細長く、長手方向に垂直
な断面が略台形状をなし、上下方向に貫通する複数の固
定用ボルト孔を備える路面標識用合成樹脂製ブロックと
なし、また、その合成樹脂製ブロックを路面に埋設した
繋留固定用諦具によりボルト等で着脱自在に結合するこ
とを特徴とする。ブロックの構成は、ブロックの上面及
び側面を硬質合成樹脂で構成し、その硬質合成樹脂製の
外皮とその内部軟質合成樹脂製芯体よりなる構造にする
のが有効である。
決するために、コンクリート製の枕木状ブロックの代わ
りに、硬質合成樹脂で成形し、細長く、長手方向に垂直
な断面が略台形状をなし、上下方向に貫通する複数の固
定用ボルト孔を備える路面標識用合成樹脂製ブロックと
なし、また、その合成樹脂製ブロックを路面に埋設した
繋留固定用諦具によりボルト等で着脱自在に結合するこ
とを特徴とする。ブロックの構成は、ブロックの上面及
び側面を硬質合成樹脂で構成し、その硬質合成樹脂製の
外皮とその内部軟質合成樹脂製芯体よりなる構造にする
のが有効である。
【０００５】
【作用】本発明の路面標識は、工夫された合成樹脂製の
ブロックを用いることにより、コンクリート製と比べ、 １）重量は１／３程度であり運搬しやすく、 ２）曲げ強度は３倍以上と破損しにくく、 ３）自動車の衝突に対する耐衝撃性でも優れていること
かわかった。 更に、路面標識用ブロックを路面に固定する方法も、道
路に埋設した繋留固定用諦具を利用することでボルトで
容易に固定でき、しかも取り外し作業も容易であり、敷
設工事等の工事工数か短縮できた。
ブロックを用いることにより、コンクリート製と比べ、 １）重量は１／３程度であり運搬しやすく、 ２）曲げ強度は３倍以上と破損しにくく、 ３）自動車の衝突に対する耐衝撃性でも優れていること
かわかった。 更に、路面標識用ブロックを路面に固定する方法も、道
路に埋設した繋留固定用諦具を利用することでボルトで
容易に固定でき、しかも取り外し作業も容易であり、敷
設工事等の工事工数か短縮できた。
【０００６】
【実施例】本発明を図面により説明する。図１は路面標
識用合成樹脂製ブロック１の一例の平面図であって、主
に中央分離帯に敷設される。図１の台形形状のブロック
を長さ方向に沿って２分割した形のものを、路肩に使用
することも可能である。
識用合成樹脂製ブロック１の一例の平面図であって、主
に中央分離帯に敷設される。図１の台形形状のブロック
を長さ方向に沿って２分割した形のものを、路肩に使用
することも可能である。
【０００７】図２は図１の路面標識用ブロックのＡ−Ａ
断面図であり、外皮３は硬質の合成樹脂で成形され、そ
の硬度はロックウェル硬度の１００〜１２０度が好まし
い。合成樹脂製ブロックとしての耐荷重特性は２トン以
上が望ましい。
断面図であり、外皮３は硬質の合成樹脂で成形され、そ
の硬度はロックウェル硬度の１００〜１２０度が好まし
い。合成樹脂製ブロックとしての耐荷重特性は２トン以
上が望ましい。
【０００８】図３は路面標識用ブロック１と道路面との
繋留固定方法を説明するための部分断面図である。合成
樹脂製ブロックは、両端部に位置するブロック固定用ボ
ルト孔５に対応する道路面に埋め込み穴Ｂを利用して繋
留固定される。ブロック固定用ボルト孔はその上部にボ
ルトの頭を収容する口径の大きな開孔穴２を設けるのが
好ましい。合成樹脂製ブロックの道路面との安定を保持
するため、ブロック−道路繋留固定用締具１２を埋め込
み孔Ｂに設置する。繋留固定用締具１２は、路面標識用
ブロック１の位置が多少ずれてもブロック固定用ねじ７
を挿入しやすいように上部に長孔をもった道路埋込繋留
固定保護ケース６と、保護ケース内で固定用ねじ７の挿
入のさいに水平方向にも移動可能でかつめねじ部を有し
ている締付用四角ナット９より構成される。該締付用四
角ナット９の厚みは繋留保護ケース６のケース内の深さ
の５０〜９０％か望ましい。路面標識用ブロックと道路
面とを繋留するボルト及び締付用四角ナット９は、金属
製のものでも合成樹脂製のものでもどちらでも使用可能
であるが、取り外しの点からみると合成樹脂製が好まし
い。
繋留固定方法を説明するための部分断面図である。合成
樹脂製ブロックは、両端部に位置するブロック固定用ボ
ルト孔５に対応する道路面に埋め込み穴Ｂを利用して繋
留固定される。ブロック固定用ボルト孔はその上部にボ
ルトの頭を収容する口径の大きな開孔穴２を設けるのが
好ましい。合成樹脂製ブロックの道路面との安定を保持
するため、ブロック−道路繋留固定用締具１２を埋め込
み孔Ｂに設置する。繋留固定用締具１２は、路面標識用
ブロック１の位置が多少ずれてもブロック固定用ねじ７
を挿入しやすいように上部に長孔をもった道路埋込繋留
固定保護ケース６と、保護ケース内で固定用ねじ７の挿
入のさいに水平方向にも移動可能でかつめねじ部を有し
ている締付用四角ナット９より構成される。該締付用四
角ナット９の厚みは繋留保護ケース６のケース内の深さ
の５０〜９０％か望ましい。路面標識用ブロックと道路
面とを繋留するボルト及び締付用四角ナット９は、金属
製のものでも合成樹脂製のものでもどちらでも使用可能
であるが、取り外しの点からみると合成樹脂製が好まし
い。
【０００９】図４は耐荷重性をよくするためにリブで補
強した路面標識用ブロックの断面図である。リブ１０は
複数本設け、外皮３と同じ硬質の合成樹脂で外皮３と一
体に成形される。芯体は、分割芯体を予め作っておいて
リブとリブの間に挿入接着する。しかしこれに限定され
るものでなく、リブ付外皮を予め成形しでおき、その外
皮に芯体を一体注型してもよい。この一体注型するには
図６のようにリブ１０に少なくとも１個の芯体流孔１３
を削孔しておく。該リブの耐荷重性を大きくするために
硬質合成樹脂にガラス繊維を混入して、圧入成形しても
よいし、金型に予めガラス繊維を配設しておいて硬質合
成樹脂を圧人してもよい。なお、ブロック固定用開孔穴
２のねじの頭８の上部に反射板（猫目）を埋め込むと夜
間の識別性か向上する。
強した路面標識用ブロックの断面図である。リブ１０は
複数本設け、外皮３と同じ硬質の合成樹脂で外皮３と一
体に成形される。芯体は、分割芯体を予め作っておいて
リブとリブの間に挿入接着する。しかしこれに限定され
るものでなく、リブ付外皮を予め成形しでおき、その外
皮に芯体を一体注型してもよい。この一体注型するには
図６のようにリブ１０に少なくとも１個の芯体流孔１３
を削孔しておく。該リブの耐荷重性を大きくするために
硬質合成樹脂にガラス繊維を混入して、圧入成形しても
よいし、金型に予めガラス繊維を配設しておいて硬質合
成樹脂を圧人してもよい。なお、ブロック固定用開孔穴
２のねじの頭８の上部に反射板（猫目）を埋め込むと夜
間の識別性か向上する。
【００１０】図５は路面標識用ブロックと道路面とを繋
留固定するボルトの部分断面図である。ボルトを合成樹
脂で作る場合は、ねじ山は台形状にすると三角形状に比
べ摩耗破損か少なく耐久性に優れる。図面では路面標識
としてのみ説明したが、路肩にも駐車場にも形状を少し
変えることで使用可能である。路肩用には図７のように
加工する。Ｅ−Ｅ断面図は図８のようになる。駐車場用
には、略直方体で両端部に繋留固定用ボルト孔を予め開
孔しておく。該路面標識に顔料を塗布することで、任意
の色彩を得ることができる。又、蛍光塗料を塗布するこ
とで、夜間でも道路標識として明確に対向車線と区分す
ることが可能になる。芯体は、熱可塑性合成樹脂の再生
材料で製造することができる。
留固定するボルトの部分断面図である。ボルトを合成樹
脂で作る場合は、ねじ山は台形状にすると三角形状に比
べ摩耗破損か少なく耐久性に優れる。図面では路面標識
としてのみ説明したが、路肩にも駐車場にも形状を少し
変えることで使用可能である。路肩用には図７のように
加工する。Ｅ−Ｅ断面図は図８のようになる。駐車場用
には、略直方体で両端部に繋留固定用ボルト孔を予め開
孔しておく。該路面標識に顔料を塗布することで、任意
の色彩を得ることができる。又、蛍光塗料を塗布するこ
とで、夜間でも道路標識として明確に対向車線と区分す
ることが可能になる。芯体は、熱可塑性合成樹脂の再生
材料で製造することができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明は、断面が略台形状の硬質合成樹
脂で成形された路面標識用ブロックを、道路面に埋設さ
れた繋留固定用締具を用いて着脱自在に締結することに
より、今までのコンクリート製のものに比べ、極めて軽
量で工事もしやすく、また、耐荷重性、耐衝撃性、耐熱
性、耐候性に優れ、しかも、自動車のタイヤに踏まれて
も固定用ボルトの頭部がタイヤに喰い込むのを防止でき
る路面標識が得られた。
脂で成形された路面標識用ブロックを、道路面に埋設さ
れた繋留固定用締具を用いて着脱自在に締結することに
より、今までのコンクリート製のものに比べ、極めて軽
量で工事もしやすく、また、耐荷重性、耐衝撃性、耐熱
性、耐候性に優れ、しかも、自動車のタイヤに踏まれて
も固定用ボルトの頭部がタイヤに喰い込むのを防止でき
る路面標識が得られた。
【図１】本発明の路面標識用（合成樹脂製）ブロックの
一例の平面概略図である。
一例の平面概略図である。
【図２】本発明の図１の路面標識用ブロックのＡ−Ａ断
面図である。
面図である。
【図３】本発明の路面標識用（合成樹脂製）ブロックの
道路面との繋留固定方法を説明するための部分断面図で
ある。
道路面との繋留固定方法を説明するための部分断面図で
ある。
【図４】本発明の路面標識用ブロックの耐圧性を付与す
るためにリブを設けた路面標識用ブロックの断面図であ
る。
るためにリブを設けた路面標識用ブロックの断面図であ
る。
【図５】本発明の路面標識用ブロックと道路面を繋留固
定するボルトの部分断面図である。
定するボルトの部分断面図である。
【図６】本発明の図４の路面標識用ブロックのＣ−Ｃ断
面図である。
面図である。
【図７】本発明の路肩用路面標識用ブロックの平面概略
図である。
図である。
【図８】本発明の図７の路面標識用ブロックのＥ−Ｅ断
面図である。
面図である。
１ 路面標識用（合成樹脂製）ブロック ２ ブロック固定用開孔穴 ３ ブロックの外皮 ４ ブロックの芯体 ５ ブロック固定用ボルト孔 ６ 道路埋込繋留固定保護ケース ７ ブロック固定用ねじ ８ ブロック固定用ねじの頭 ９ 締付用四角ナット １０ 耐圧補強用リブ １１ ボルト用台形ねじ １２ ブロック−道路繋留固定用締具 １３ リブの芯体流孔 Ｂ 埋め込み穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 二十四 和歌山市堀止西２丁目２−24 株式会社 タイボー内 (56)参考文献 実開 平３−125815（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E01F 9/04
Claims (6)
- 【請求項１】 硬質合成樹脂で成形され、細長く、長手
方向に垂直な断面が略台形状をなし、上下方向に貫通す
る複数の固定用ボルト孔を備えたことを特徴とする路面
標識用合成樹脂製ブロック。 - 【請求項２】 該ブロックが、ブロックの少なくとも上
面及び側面において硬質合成樹脂で、その硬質合成樹脂
製外皮と該外皮に囲まれた軟質合成樹脂製芯体よりなる
請求項１記載のブロック。 - 【請求項３】 該ブロックの内部に該外皮内面から底面
に達する板状の硬質合成樹脂製リブを外皮と一体に形成
した請求項２記載のブロック。 - 【請求項４】 該芯体が複数の部分に分割された芯体で
ある請求項２記載のブロック。 - 【請求項５】 路面に埋設した繋留固定具と請求項１、
２、３又は４記載のブロックとを結合手段により結合し
てなる路面標識。 - 【請求項６】 路面にめねじ部を有する合成樹脂製繋留
固定用締具を埋設し、該めねじ部に請求項１、２、３又
は４記載のブロックをボルトで着脱自在に締結する路面
標識の取付方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5103351A JP2816520B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 路面標識用合成樹脂製ブロックとそれを用いた路面標識及びその取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5103351A JP2816520B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 路面標識用合成樹脂製ブロックとそれを用いた路面標識及びその取付方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189221A JPH07189221A (ja) | 1995-07-28 |
| JP2816520B2 true JP2816520B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14351719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5103351A Expired - Lifetime JP2816520B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 路面標識用合成樹脂製ブロックとそれを用いた路面標識及びその取付方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2816520B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3125815U (ja) * | 2006-07-05 | 2006-10-05 | 洋一郎 山野邉 | 屋外設置型低圧室 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP5103351A patent/JP2816520B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07189221A (ja) | 1995-07-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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