JP2816167B2 - α−アミノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解性を有するγ−グルタミルトランスペプチダーゼ - Google Patents
α−アミノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解性を有するγ−グルタミルトランスペプチダーゼInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 γ−グルタミルトランスペプチダーゼ(以下γ−GTP
と略記)は動物組織および微生物のアミノ酸代謝および
グルタチオンサイクルにおいて重要な役割を果たしてい
る(Meth.Enzymol.77:237(1981))。このものはγ−
グルタミル誘導体の形態における種々のアミノ酸の輸
送、バチルス中におけるポリグルタミン酸の生成および
グルタチオン(γ−グルタミル−システイニル−グリシ
ン)の分解を担っている。
と略記)は動物組織および微生物のアミノ酸代謝および
グルタチオンサイクルにおいて重要な役割を果たしてい
る(Meth.Enzymol.77:237(1981))。このものはγ−
グルタミル誘導体の形態における種々のアミノ酸の輸
送、バチルス中におけるポリグルタミン酸の生成および
グルタチオン(γ−グルタミル−システイニル−グリシ
ン)の分解を担っている。
γ−GTPをアジピニルまたはグルタリル−モノアミノ
化合物の加水分解に使用することは既に提案されている
(EP 0,275,901)。
化合物の加水分解に使用することは既に提案されている
(EP 0,275,901)。
今驚くべきことにγ−GTPが式I (式中、R1はアミノ酸、ジペプチド、セフエム、セフア
ムあるいはそれらの誘導体を意味する)を有するα−ア
ミノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解を触媒する
ことが見出された。
ムあるいはそれらの誘導体を意味する)を有するα−ア
ミノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解を触媒する
ことが見出された。
これまでC4−側鎖もC6−側鎖もγ−GTPの活性中心に
は受容されないと思われていたので、上記のことはなお
さら驚くべきことであつた(Agric.Biol.Chem.42:371〜
81(1978))。
は受容されないと思われていたので、上記のことはなお
さら驚くべきことであつた(Agric.Biol.Chem.42:371〜
81(1978))。
それゆえ本発明は 1) 下記性質、すなわち −分子量が40,000〜80,000、 −等電点がpH4.4〜5.9、 −基質としてのL−γ−グルタミルパラニトロアニリド
に対し最適pHが6.5〜10でpH8でのKmが9〜36μM、そし
て −式I (式中、R1はアミノ酸、ジペプチド、セフエム、セフア
ムまたはそれらの誘導体を意味する)を有するα−アミ
ノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解性、 を有するγ−グルタミルトランスペプチダーゼ。
に対し最適pHが6.5〜10でpH8でのKmが9〜36μM、そし
て −式I (式中、R1はアミノ酸、ジペプチド、セフエム、セフア
ムまたはそれらの誘導体を意味する)を有するα−アミ
ノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解性、 を有するγ−グルタミルトランスペプチダーゼ。
2) シユードモナス、プロテウス、アースロバクター
およびバチルス属の細菌を前記γ−GTPが栄養培地中に
蓄積するまで栄養培地中で培養することからなる、前記
1項記載の性質を有するγ−グルタミルトランスペプチ
ダーゼの製法、および 3) 式Iを有するα−アミノアジピニルモノアミノ化
合物の加水分解への前記1項記載の性質を有するγ−グ
ルタミルトランスペプチダーゼの使用、 に関する。
およびバチルス属の細菌を前記γ−GTPが栄養培地中に
蓄積するまで栄養培地中で培養することからなる、前記
1項記載の性質を有するγ−グルタミルトランスペプチ
ダーゼの製法、および 3) 式Iを有するα−アミノアジピニルモノアミノ化
合物の加水分解への前記1項記載の性質を有するγ−グ
ルタミルトランスペプチダーゼの使用、 に関する。
以下に本発明を特にその好ましい態様に関して詳細に
説明する。
説明する。
γ−グルタミルトランスペプチダーゼ(γ−GTP)は
前記定義された式Iを有するα−アミノアジビニルモノ
アミノ化合物の、対応する酸およびモノアミノ化合物へ
の加水分解を触媒する。基質として7−アミノセフアロ
スポラン酸誘導体を使用するのが好ましい。
前記定義された式Iを有するα−アミノアジビニルモノ
アミノ化合物の、対応する酸およびモノアミノ化合物へ
の加水分解を触媒する。基質として7−アミノセフアロ
スポラン酸誘導体を使用するのが好ましい。
この酵素は微生物の細胞質および細胞外に存在しそし
て分子量40,000〜80,000、好ましくは50,000〜70,000、
特に55,000〜65,000および等電点pH4.4〜5.9、好ましく
は4.8〜5.5により特徴づけられうる。基質としてのL−
γ−グルタミルp−ニトロアニリドにとつて最適のpHは
6.5〜10である。同じ基質に対し本発明によるトランス
ペプチダーゼはpH8でKmが9〜36μM、好ましくは15〜2
0μM、特に17.8μMである。
て分子量40,000〜80,000、好ましくは50,000〜70,000、
特に55,000〜65,000および等電点pH4.4〜5.9、好ましく
は4.8〜5.5により特徴づけられうる。基質としてのL−
γ−グルタミルp−ニトロアニリドにとつて最適のpHは
6.5〜10である。同じ基質に対し本発明によるトランス
ペプチダーゼはpH8でKmが9〜36μM、好ましくは15〜2
0μM、特に17.8μMである。
アザセリンまたはヨードアセトアミドの存在下で本発
明によるγ−GTPは不可逆的に阻害される。銅、水銀、
およびセリンと硝酸塩との混合物の存在下、ならびに7
−アミノセフアロスポラン酸の存在下でこの酵素は可逆
的な阻害を示す。
明によるγ−GTPは不可逆的に阻害される。銅、水銀、
およびセリンと硝酸塩との混合物の存在下、ならびに7
−アミノセフアロスポラン酸の存在下でこの酵素は可逆
的な阻害を示す。
γ−GTPはヨーロツパ特許出願EP 0,275,901号にも記
載されるように微生物を用いて調製される。この方法で
は細菌、特にシユードモナス、プロテウス、アースロバ
クターおよびバチルス属の細菌をγ−GTPが栄養培地中
に蓄積されるまで栄養培地中で培養する。適当な例をあ
げれば、シユードモナス・プチダ(Pseudomonas putid
a)ATCC 17390、シユードモナス・アエルギノザ(P.aer
uginosa)NCTC 10701、プロテウス・プルガリス(Prote
us vulgaris)ATCC 9634、アースロバクター・パラフイ
ネウス(Arthrobacter parafineus)ATCC 31917ならび
にシユードモナス・フラグ(P.fragi)DSM 3881および
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)IFO 3025
である。バチルス・スブチリスIFO 3025から得られる酵
素が特に好ましい。前記微生物の突然変異体および変種
も適する。
載されるように微生物を用いて調製される。この方法で
は細菌、特にシユードモナス、プロテウス、アースロバ
クターおよびバチルス属の細菌をγ−GTPが栄養培地中
に蓄積されるまで栄養培地中で培養する。適当な例をあ
げれば、シユードモナス・プチダ(Pseudomonas putid
a)ATCC 17390、シユードモナス・アエルギノザ(P.aer
uginosa)NCTC 10701、プロテウス・プルガリス(Prote
us vulgaris)ATCC 9634、アースロバクター・パラフイ
ネウス(Arthrobacter parafineus)ATCC 31917ならび
にシユードモナス・フラグ(P.fragi)DSM 3881および
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)IFO 3025
である。バチルス・スブチリスIFO 3025から得られる酵
素が特に好ましい。前記微生物の突然変異体および変種
も適する。
微生物は場合により空気または酸素を導入しながら例
えば振盪下あるいは振盪フラスコまたは発酵器中で撹拌
下に個々にあるいは混合培養にて好気適に深部培養され
る。発酵は温度約20〜37℃、好ましくは約25〜30℃、特
に28〜30℃で実施できる。pH5〜8.5好ましくは5.5〜8.0
で発酵が行われる。これらの条件下で培養ブロス中に一
般に1〜3日後に酵素がかなり蓄積する。γ−GTPの合
成は対数増殖後期に始まりそして定常期に最大に達す
る。細胞質の酵素の生成はHPLC分析により活性を検査す
ることによるかあるいは測光的に追跡できる。
えば振盪下あるいは振盪フラスコまたは発酵器中で撹拌
下に個々にあるいは混合培養にて好気適に深部培養され
る。発酵は温度約20〜37℃、好ましくは約25〜30℃、特
に28〜30℃で実施できる。pH5〜8.5好ましくは5.5〜8.0
で発酵が行われる。これらの条件下で培養ブロス中に一
般に1〜3日後に酵素がかなり蓄積する。γ−GTPの合
成は対数増殖後期に始まりそして定常期に最大に達す
る。細胞質の酵素の生成はHPLC分析により活性を検査す
ることによるかあるいは測光的に追跡できる。
γ−GTPの生成に使用される栄養溶液は0.2〜5%、好
ましくは0.5〜2%の有機窒素化合物ならびに無機塩を
含有する。有機窒素化合物としては下記のもの、すなわ
ち、アミノ酸、ペプトン、さらに肉エキス、例えばとう
もろこし、小麦、豆類、大豆、あるいは木綿植物の粉砕
された種子、アルコール製造の蒸留残留物、肉粉あるい
は酵母エキスが適当である。栄養溶液は無機塩として例
えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、亜鉛および
マンガンの塩化物、炭酸塩、硫酸塩、または燐酸塩を含
有でき、アンモニウム塩および硝酸塩も含有できる。
ましくは0.5〜2%の有機窒素化合物ならびに無機塩を
含有する。有機窒素化合物としては下記のもの、すなわ
ち、アミノ酸、ペプトン、さらに肉エキス、例えばとう
もろこし、小麦、豆類、大豆、あるいは木綿植物の粉砕
された種子、アルコール製造の蒸留残留物、肉粉あるい
は酵母エキスが適当である。栄養溶液は無機塩として例
えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、亜鉛および
マンガンの塩化物、炭酸塩、硫酸塩、または燐酸塩を含
有でき、アンモニウム塩および硝酸塩も含有できる。
同化可能な炭水化物を添加するとバイオマス収量が高
まる。炭水化物も同様に前記濃度で添加されうる。好ま
しい炭素源として例えばグルコースあるいはスクロース
のような糖、ならびに麦芽エキスをような炭水化物含有
天然産物が栄養溶液に添加されうる。
まる。炭水化物も同様に前記濃度で添加されうる。好ま
しい炭素源として例えばグルコースあるいはスクロース
のような糖、ならびに麦芽エキスをような炭水化物含有
天然産物が栄養溶液に添加されうる。
最適の発酵条件はそれぞれの微生物で異なるが、当業
者にはすでに知られているかあるいは簡単な予備試験に
より設定できる。
者にはすでに知られているかあるいは簡単な予備試験に
より設定できる。
精製は古典的な方法に従いリゾチーム消化、硫酸アン
モニウム沈澱、イオン交換クロマトグラフイーおよびゲ
ル透過クロマトグラフイーにより行うことができる。酵
素の場合は慣用の方法により行うことができる(Colowi
ck法、Meth.Enzymol.X L IV)。
モニウム沈澱、イオン交換クロマトグラフイーおよびゲ
ル透過クロマトグラフイーにより行うことができる。酵
素の場合は慣用の方法により行うことができる(Colowi
ck法、Meth.Enzymol.X L IV)。
酵素反応には、β−ラクタマーゼ不活性剤例えばクラ
ブラン酸またはチエナマイシンを添加して細胞全体を遊
離または固定化された形態で用いることもできるし、あ
るいは同様に担体に結合されていることができる単離さ
れた酵素を用いることもできる。細胞全体を固定するの
に適する物質の例をあげれば、キサトン、アルギネー
ト、κ−カラゲーニン、ポリアクリルヒドラジドおよび
文献(K.Venkatsubramanian氏のImmob.Cells(1979)、
ACS Symposium Series、106頁)記載の方法から知られ
た他の物質である。
ブラン酸またはチエナマイシンを添加して細胞全体を遊
離または固定化された形態で用いることもできるし、あ
るいは同様に担体に結合されていることができる単離さ
れた酵素を用いることもできる。細胞全体を固定するの
に適する物質の例をあげれば、キサトン、アルギネー
ト、κ−カラゲーニン、ポリアクリルヒドラジドおよび
文献(K.Venkatsubramanian氏のImmob.Cells(1979)、
ACS Symposium Series、106頁)記載の方法から知られ
た他の物質である。
加水分解反応はpH約6.6〜8および温度約28〜38℃で
実施するのが最も適当である。好ましい式Iの化合物は
R1が基 (式中R2は水素、OHまたは−O−CO−CH3である)を意
味する化合物である。
実施するのが最も適当である。好ましい式Iの化合物は
R1が基 (式中R2は水素、OHまたは−O−CO−CH3である)を意
味する化合物である。
γ−GTPは特にセフアロスポリンCから7−アミノセ
フアロスポラン酸を得るのに工業的に重要である。しか
しながらこれまでは常にはじめに酵母(Trigonopsis va
riabilis)を用いてセフアロスポリンCからグルタリル
−7−アミノセフアロスポラン酸を生成させ、次にこれ
を第2の反応段階ではじめて酵素的に加水分解して7−
アミノセフアロスポラン酸を生成させていた。本発明方
法を用いることにより、セフアロスポリンCからただ一
つの段階で7−アミノセフアロスポラン酸を製造するこ
とが可能となつた。
フアロスポラン酸を得るのに工業的に重要である。しか
しながらこれまでは常にはじめに酵母(Trigonopsis va
riabilis)を用いてセフアロスポリンCからグルタリル
−7−アミノセフアロスポラン酸を生成させ、次にこれ
を第2の反応段階ではじめて酵素的に加水分解して7−
アミノセフアロスポラン酸を生成させていた。本発明方
法を用いることにより、セフアロスポリンCからただ一
つの段階で7−アミノセフアロスポラン酸を製造するこ
とが可能となつた。
以下の実施例により本発明を詳細に説明する。%表示
は別に断わりなければ重量によるものとする。
は別に断わりなければ重量によるものとする。
実施例 1 γ−GTP産生性微生物菌株を下記組成の斜面寒天上で
維持する。
維持する。
グルコース 1 % カゼインペプトン 0.4 % 肉エキス 0.4 % 酵母エキス 0.05% 肝臓エキス 0.05% NaCl 0.25% pH7.2 斜面管を28℃で2日間インキユベートする。次に細胞
を生理食塩溶液10mlで洗い去り、そしてこの懸濁液1ml
を容量300mlの三角フラスコ中の下記組成の前培養物50m
lを接種するのに使用する。
を生理食塩溶液10mlで洗い去り、そしてこの懸濁液1ml
を容量300mlの三角フラスコ中の下記組成の前培養物50m
lを接種するのに使用する。
ペプトン 1 % 麦芽エキス 0.5% pH7.0 このフラスコを回転振盪器上30℃で24時間190rpmでイ
ンキユベートする。この培養物2.5mlを主培養物50mlの
接種原として用いる。
ンキユベートする。この培養物2.5mlを主培養物50mlの
接種原として用いる。
バチルス ペプトン 0.12 % 酵母エキス 0.12 % グルコース 0.25 % Na−ラクテート(60%) 5.6 ml NH4Cl 0.12 % K2HPO4 0.12 % KH2PO4 0.034 % MgSO4×7H2O 0.025 % NaCl 0.5 % KCl 0.5 % CaCl2×2H2O 0.0015 % MnCl2×4H2O 0.0007 % Fe(NH4)サイトレート 0.00015% この培養物を28℃および振盪頻度190rpmで24時間イン
キユベーシヨンしそして次に遠心分離することにより収
穫する。
キユベーシヨンしそして次に遠心分離することにより収
穫する。
下記の表にいくつかの菌株のγ−GTP活性を示す。
実施例 2 実施例1と同様にしてB.subtilis IFO 3025を用いて
前培養物を調製する。この培養物50mlを5−発酵器中
の主培養溶液2の接種原として用いる。菌株は34℃お
よび酸素分圧70%で培養する。γ−GTPの形成を測光に
より追跡しそして酵素力価が最高になつたところで培養
物を収穫する。所定の条件下にγ−GTPの力価は150mU/m
l培養液に達する。
前培養物を調製する。この培養物50mlを5−発酵器中
の主培養溶液2の接種原として用いる。菌株は34℃お
よび酸素分圧70%で培養する。γ−GTPの形成を測光に
より追跡しそして酵素力価が最高になつたところで培養
物を収穫する。所定の条件下にγ−GTPの力価は150mU/m
l培養液に達する。
実施例 3 9の培養溶液を十字流過(排除限界300,000ダル
トン)により培養液とバイオマスに分離する。かくし
て得られた培養液は1350Uのγ−GTP活性を含有する。
トン)により培養液とバイオマスに分離する。かくし
て得られた培養液は1350Uのγ−GTP活性を含有する。
70%飽和となるまで硫酸アンモニウムを添加すること
により酵素を沈澱させそしてこの量の1/10中に再びと
る。pH8.0の20mMトリスで透析したのち、DEAEセルロー
スカラム(DE52、Whatman)によりさらに酵素を精製す
る。活性溶出液を合して濃縮する。かくして得られたγ
−GNP製品(γ−GTP約25U/ml)を反応に用いる。
により酵素を沈澱させそしてこの量の1/10中に再びと
る。pH8.0の20mMトリスで透析したのち、DEAEセルロー
スカラム(DE52、Whatman)によりさらに酵素を精製す
る。活性溶出液を合して濃縮する。かくして得られたγ
−GNP製品(γ−GTP約25U/ml)を反応に用いる。
実施例 4 デアセチル−CPCを調製的に反応させるのに下記混合
物が選択される。
物が選択される。
実施例3におけるようにして精製された酵素濃縮物10
0μ、およびpH7.3の20mM燐酸カリウム緩衝液中に溶解
した40mMデアセチル−CPC100μを33℃でインキユベー
トする。
0μ、およびpH7.3の20mM燐酸カリウム緩衝液中に溶解
した40mMデアセチル−CPC100μを33℃でインキユベー
トする。
選択された条件下に16%までのデアセチル−7−アミ
ノセフアロスポラン酸が生成する。
ノセフアロスポラン酸が生成する。
実施例 5 実施例4に記載のインキユベーシヨン条件と同様にし
て3%の7−アミノセフアロスポラン酸がCPCから遊離
される。
て3%の7−アミノセフアロスポラン酸がCPCから遊離
される。
実施例 6 γ−GTP活性の測定 a) HPLCアツセイ 80mMデアセチル−CPCの50μをpH5.0の250mM燐酸カ
リウム緩衝液100〜140μおよび酵素溶液10〜50μと
混合し、33℃でインキユベーシヨンする。10分後毎に試
料20μを採取する。メタノール20μを用いて反応を
停止させる。これを遠心分離しそして水で1:10に希釈す
る。試料10μを7−アミノセフアロスポラン酸の含量
に関しHPLCで検査する。
リウム緩衝液100〜140μおよび酵素溶液10〜50μと
混合し、33℃でインキユベーシヨンする。10分後毎に試
料20μを採取する。メタノール20μを用いて反応を
停止させる。これを遠心分離しそして水で1:10に希釈す
る。試料10μを7−アミノセフアロスポラン酸の含量
に関しHPLCで検査する。
定常相:C−18シリカゲル 移動相:H2O中の50mM KH2PO4/MeOH(80:20) +0.001%硫酸テトラブチルアンモニウム b) 測光アツセイ L−γ−グルタミル−p−ニトロアニリド(166μ
M)600μ、燐酸カリウム緩衝液(pH5.7、50mM)300
μ、および培養溶液100μを相互に混合し、37℃で
インキユベートする。
M)600μ、燐酸カリウム緩衝液(pH5.7、50mM)300
μ、および培養溶液100μを相互に混合し、37℃で
インキユベートする。
Claims (5)
- 【請求項1】バチルス・スブチリスを栄養培地中で培養
することにより得られる、下記性質: −分子量が40,000〜80,000、 −等電点がpH4.4〜5.9、 −基質としてのL−γ−グルタミルパラニトロアニリド
に対し最適pHが6.5〜10でpH8でのKmが9〜36μM、そし
て −式I (式中、R1はアミノ酸、ジペプチド、セフェム、セファ
ムあるいはそれらの誘導体を意味する)を有するα−ア
ミノアジピニルモノアミノ化合物の加水分解性 を有するγ−グルタミルトランスペプチダーゼ(γ−GT
P)。 - 【請求項2】バチルス・スブチリスを請求項1記載のγ
−GTPが栄養培地中に蓄積されるまで栄養培地中で培養
することからなる、請求項1記載のγ−グルタミルトラ
ンスペプチダーゼの製法。 - 【請求項3】バチルス・スブチリスIFO 3025を培養する
ことによりγ−グルタミルトランスペプチダーゼを得る
ことからなる請求項2記載の方法。 - 【請求項4】式I (式中、R1はアミノ酸、ジペプチド、セフェム、セファ
ムまたはそれらの誘導体を意味する)を有するα−アミ
ノアジピニルモノアミノ化合物を請求項1記載のγ−グ
ルタミルトランスペプチダーゼを使用して加水分解する
方法。 - 【請求項5】式I〔式中R1は基 (式中R2は水素、OHまたは−O−CO−CH3である)を意
味する〕を有する化合物を加水分解することからなる、
請求項4記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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