JP2816056B2 - ミックスの低温加熱殺菌装置 - Google Patents

ミックスの低温加熱殺菌装置

Info

Publication number
JP2816056B2
JP2816056B2 JP4198416A JP19841692A JP2816056B2 JP 2816056 B2 JP2816056 B2 JP 2816056B2 JP 4198416 A JP4198416 A JP 4198416A JP 19841692 A JP19841692 A JP 19841692A JP 2816056 B2 JP2816056 B2 JP 2816056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mix
cooling
temperature
inner tank
stirring motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4198416A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0646761A (ja
Inventor
重夫 佐藤
武 石井
茂 富樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP4198416A priority Critical patent/JP2816056B2/ja
Publication of JPH0646761A publication Critical patent/JPH0646761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2816056B2 publication Critical patent/JP2816056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアイスソフトクリーム、
シェーク等の冷菓原料(ミックス)の加熱殺菌処理と、
冷却保存を行うミックスの低温加熱殺菌装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平3−191749号公報
(A23G9/30)には、予冷されているミックスタ
ンクから冷却シリンダ内に送り込まれた原料ミックス
を、冷却シリンダ内で回転するビーターにより撹拌する
ことによりソフトクリームを製造し、生成したソフトク
リームを取出レバーの操作によって所定量取り出す冷菓
製造装置が示されている。
【0003】係るソフトクリーム等の乳製品の販売に当
たっては、衛生管理上、営業終了時に余った原料ミック
スは殺菌し、翌日の再利用までの間低温(+10℃以
下)状態に保管しなければならない。そのため、従来よ
り低温加熱殺菌装置と称される別個の装置を準備し、ミ
ックスタンク内の残余ミックスを全て一旦取り出して係
る低温加熱殺菌装置により加熱殺菌及び冷却保存する方
法が取られている。
【0004】この種低温加熱殺菌装置は、例えば出願人
が先に出願した特願平3−312562号に示す如く、
直接加熱及び冷却によるミックスの変質及び凍結を防止
するために、外槽とこの外槽内に間隔を存して収納した
内槽とから成り、これら内外両槽間に水、若しくは食塩
水等のブラインを注入し、それら熱媒体を介して内槽内
のミックスを加熱殺菌及び冷却保存する構成とされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
低温加熱殺菌装置は加熱殺菌の終了後、冷却運転の開始
時にブライン(または水)の温度を低下させる工程にお
いて、過度にブラインを冷却していたため、冷却器が設
けられた外槽の内面に氷層が生成されてしまう問題があ
った。係る氷層が生成されると、それが断熱層として作
用するため、ブラインの冷却効率が低下し、内槽内のミ
ックスを有効に冷却することができなくなる問題があ
る。
【0006】また、内槽内のミックスを万遍なく加熱及
び冷却し、或いは凍結を防ぐために、内槽内にはミック
スを撹拌する撹拌機が取り付けられる。この場合、撹拌
機を駆動する撹拌モータは内槽の外側に設けられるもの
であるから、内槽を貫通する軸を設けた場合のシールの
問題を解決するために、従来より撹拌機に磁石を設け、
撹拌モータには内槽を介して磁石と磁気的に結合する動
力伝達用磁石盤を取り付けて撹拌機を動力伝達用磁石盤
の回転に同期して回転させる構造が取られている。しか
しながら、この磁気的結合力にも限界があるため、特に
内槽内のミックスの粘性が高い状態のときには、ミック
スの抵抗によって撹拌モータの起動時に撹拌機が動力伝
達用磁石盤の回転に追随することができずに回転不能と
なる問題があった。
【0007】一方、係る撹拌によってミックスの均一な
加熱及び冷却を実現し、或いは凍結を防ぐことができる
ものであるが、撹拌は一方でミックスの泡立ちを引き起
こす。係る泡が増大するとその部分の加熱殺菌及び冷却
が殆ど行われなくなるため、撹拌機はミックスの加熱殺
菌及び冷却運転、そしてその後の保冷運転中に渡って連
続運転されることなく通常は所定の運転及び停止期間で
間欠的に運転され、それによって過度の撹拌を防止して
いる。しかしながら、従来は加熱殺菌、冷却運転及び保
冷運転の全期間に渡って同じ運転及び停止期間の間欠運
転を行っていたため、ミックスの温度が安定する保冷運
転では不必要に撹拌される結果となり、温度の均一化よ
りも泡の発生と云う不都合のみが顕著となる問題があっ
た。
【0008】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、外槽内面への氷層の発生を
防止し、水またはブラインから成る熱媒体を介して内槽
内のミックスを良好に冷却することのできる低温加熱殺
菌装置を提供することを目的とする。本発明のもう一つ
の目的は、撹拌モータの動力伝達用磁石盤に磁気的に結
合される撹拌機の回転不能状態を解消したミックスの低
温加熱殺菌装置を提供することにある。
【0009】本発明の更にもう一つの目的は、保冷運転
中のミックスの泡立ちを抑制することができる低温加熱
殺菌装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のミック
スの低温加熱殺菌装置は、断熱壁にて構成された外槽
と、この外槽内に間隔を存して収納保持され、内部に処
理ミックスを収容する内槽と、外槽及び内槽間に注入さ
れた水またはブラインから成る熱媒体と、この熱媒体を
介して内槽内のミックスを加熱殺菌するためのヒーター
と、冷却装置に含まれ、熱媒体を介して内槽内のミック
スを冷却保存するために外槽に設けられた冷却器と、熱
媒体の温度を直接若しくは間接的に検知してヒーター及
び冷却装置の運転を制御する制御装置とを具備してお
り、この制御装置は熱媒体の温度が所定の設定温度とな
るよう冷却装置の運転を制御すると共に、冷却開始後設
定温度よりも高い温度にて一旦冷却装置の運転を停止
し、その後は設定温度に至るまで所定の間欠運転を実行
することを特徴とする。
【0011】また、請求項2の発明のミックスの低温加
熱殺菌装置は、内部に処理ミックスを収容する内槽と、
この内槽内のミックスを加熱殺菌及び冷却保存するため
のヒーター及び冷却器と、内槽内に設けた支軸に回転自
在に設けられ、磁石を有したミックス撹拌用の撹拌機
と、回転軸が支軸と同一軸芯上に位置するよう配設され
た撹拌モータと、回転軸に取り付けられ、内槽外に位置
して磁石と磁気的に結合する動力伝達用磁石盤と、ヒー
ター、冷却器及び撹拌モータの運転を制御する制御装置
とを具備しており、この制御装置は撹拌モータの起動
時、その回転数を徐々に上昇させることを特徴とする。
【0012】更に、請求項3の発明のミックスの低温加
熱殺菌装置は、内部に処理ミックスを収容する内槽と、
この内槽内のミックスを加熱殺菌及び冷却保存するため
のヒーター及び冷却器と、ミックスを撹拌する撹拌機
と、この撹拌機を駆動するための撹拌モータと、ヒータ
ー、冷却器及び撹拌モータの運転を制御する制御装置と
を具備しており、この制御装置はヒーター及び冷却器の
運転を制御してミックスの加熱殺菌及び冷却運転を実行
すると共に、冷却運転後は所定の設定温度に保冷する保
冷運転を実行し、撹拌モータは所定の運転及び停止期間
にて間欠運転すると共に、保冷運転時の停止期間を加熱
殺菌及び冷却運転時の停止期間よりも長くすることを特
徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明のミックスの低温加熱殺菌装置
によれば、制御装置が冷却装置による冷却運転の開始後
設定温度よりも高い温度にて一旦冷却装置を停止し、そ
の後は設定温度に至るまで所定の間欠運転を実行するの
で、冷却器の設けられた外槽の内面のみが急速に冷却さ
れることがなくなる。従って、外槽内面への氷層の生成
を防止若しくは抑制することができる。
【0014】また、請求項2の発明のミックスの低温加
熱殺菌装置によれば、制御装置が撹拌モータの起動時に
その回転数を徐々に上昇させて行くので、撹拌機は動力
伝達用磁石盤の回転に容易に追随して回転することがで
きる。更に、請求項3の発明のミックスの低温加熱殺菌
装置によれば、冷却運転後の保冷運転に入った場合、制
御装置は撹拌モータの停止期間を長くするので、保冷運
転中の不必要な撹拌を防止し、泡立ちの発生を防止若し
くは抑制することができる。
【0015】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明のミックスの低温加熱殺菌装置Pの制
御装置Cの電気回路図、図2は本体1と内槽23を分離
した状態の低温加熱殺菌装置Pの縦断側面図、図3は低
温加熱殺菌装置Pの縦断側面図、図4は低温加熱殺菌装
置Pの撹拌モータ7部分の拡大縦断側面図である。各図
において、低温加熱殺菌装置Pの本体1は下部の機械室
2と、上部の外槽部3とより構成されている。機械室2
内には、コンプレッサ4と凝縮器5等から構成された冷
却装置が配設されており、機械室2内の上方位置には取
付金具6によって撹拌モータ7が垂直に固定されてい
る。
【0016】外槽部3は伝熱性の良い材料、例えばステ
ンレス等の鋼板で一体成形された上面開口の外槽8と、
外槽8の周囲を囲繞する断熱壁とから構成されている。
そして外槽8の側面周囲を被う断熱壁9aは発泡ポリウ
レタンにより形成され、一方外槽8の底面を被う断熱壁
9bはグラスウールより形成している。10は断熱壁9
a内に埋設され、外槽8の側面周囲に熱伝導的に接して
蛇行状に巻回配設された冷却器としての冷却パイプで、
この冷却パイプ10は前記冷却装置と配管接続されて周
知の冷凍サイクルを構成する。11は外槽8の底面に熱
伝導的に接して配設されたヒーターであり、ヒーター支
持板12上に支持されている。外槽8底部に対応する断
熱壁9bはヒーター11を収納する空間を形成するよう
に外槽8から離間しており、ヒーター支持板12の背後
にグラスウールが位置し、これによってヒーター11か
らの熱が外槽8に良好に伝達されるよう構成している。
【0017】また、断熱壁9bの中央部分のグラスウー
ルは削除されて開口部13を形成している。そして、こ
の開口部13に対応して撹拌モータ7の回転軸15の先
端に取り付けた動力伝達用磁石盤16が配置される。1
7は動力伝達用磁石盤16に設けた永久磁石である。ま
た、外槽8の底部上面中央には図4の如く撹拌モータ7
の回転軸15と同一軸芯上に位置する支軸19が設けら
れ、この支軸19には動力伝達用磁石盤16と磁気的に
結合し、動力伝達用磁石盤16が回転すると一緒に同期
して同方向に回転する撹拌機18が回転自在に支持され
る。この撹拌機18は上下2枚の撹拌羽根20、20を
有すると共に、撹拌羽根20、20の間に挟まれて配置
された永久磁石21を具備する。この撹拌機18は回転
して後述する内槽と外槽8間に注入される熱媒体として
の水またはブラインを撹拌するものである。
【0018】前記内槽23も同様のステンレス鋼板の一
体成形にて構成された上面開口の容器状を呈し、内部に
処理ミックスを所要量収容して、前記外槽8内に間隔を
存して収納保持されるものである。この内槽23の底部
上面中央にも支軸24が設けられ、この支軸24に撹拌
機25が回転自在に支持されて設けられている。支軸2
4は内槽23が外槽8内の所定位置に収納された状態で
前記撹拌モータ7の回転軸15及び支軸19と同一軸芯
状に位置し、撹拌機25も前記撹拌機18と同様に撹拌
羽根26と永久磁石27とを有し、撹拌機18と磁気的
に結合し、結果的に前記動力伝達用磁石盤16と磁気的
に結合して動力伝達用磁石盤16及び撹拌機18と一緒
に同期して同方向に回転する。この撹拌機25は回転し
て内槽23内のミックスを撹拌する。28は内槽23の
把手であり、また、29は内槽23の上面蓋である。
【0019】係る内槽23には前述の如く加熱殺菌処理
するミックスを収容し、図3に示すようにその上部が外
槽8より少許上方に出た状態で外槽8内に間隔を存して
収納保持させる。そして内槽23と外槽8との間の間隔
30には熱媒体としての水または塩化カルシウム、食塩
水等のブラインが所定水位まで注入される(以後の説明
においては間隔30内にブラインが注入されたものとす
る)。
【0020】次に、図1において制御装置Cは汎用のマ
イクロコンピュータ31によって構成されており、マイ
クロコンピュータ31には例えば外槽8の内面に設けら
れ、前記ブラインの温度を直接若しくは間接的に検知す
る温度センサー32の出力が増幅器33を介して入力さ
れ、また、低温加熱殺菌装置Pに設けた表示パネル34
に配置した殺菌スイッチ36、冷却スイッチ37及び停
止スイッチ38の出力が入力される。マイクロコンピュ
ータ31の出力と電源VCC間にはリレーコイル39、
41及び42が接続され、リレーコイル39の接点39
Aは前記ヒーター11と、リレーコイル41の接点は前
記撹拌モータ7と、また、リレーコイル42の接点は前
記コンプレッサ4とそれぞれ直列に接続され、各直列回
路は交流電源ACに並列に接続されている。
【0021】以上の構成で、図5乃至図9を参照して低
温加熱殺菌装置Pの動作を説明する。図5乃至図7はマ
イクロコンピュータ31のプログラムを示すフローチャ
ートであり、図8は冷却運転及び保冷運転における温度
センサー32の検出するブラインの温度推移及びコンプ
レッサ4と撹拌モータ7の動作を示す図、図9は撹拌モ
ータ7の起動動作を説明する図である。内槽23内には
所定量の処理ミックスが収容され、間隔30内にはブラ
インが注入されると共に、温度センサー32の検知する
ブラインの設定温度は+4℃とされているものとする。
図5の主フローチャートにおいて、ステップS1で冷却
スイッチ37がON(押されたこと)か否か判断し、Y
ESならばステップS2に進み、NOならばステップS
6に進む。使用者が冷却スイッチ37をONすると、ス
テップS2に進んで冷却動作フラグが1(セット)か否
か判断し、NOであればステップS3に進み、YESな
らばステップS6に進むがここではNOであるからステ
ップS3に進んで冷却動作フラグをセットし、ステップ
S4で殺菌動作フラグをリセットし、次にステップS5
でプルダウンフラグをセットし、続いてステップS62
で8℃冷却フラグをセットしてステップS6に進む。ス
テップS6では冷却動作フラグが1(セット)か否か判
断し、ここではセットされているからステップS7に進
んで冷却サブルーチンを実行する。
【0022】図6はこの冷却サブルーチンのフローチャ
ートを示す。図6のステップS21でプルダウンフラグ
が1(セット)されているか判断し、ここではセットさ
れているからステップS22で8℃冷却フラグが1(セ
ット)か否か判断し、セットされているからステップS
23に進んで温度センサー32の出力に基づくブライン
の温度が+8℃以下か否か判断する。冷却運転開始の当
初はブラインの温度も高いのでステップS24に進み、
リレーコイル42に通電して接点42Aを閉じ、コンプ
レッサ4をON(運転)して主フローチャートに戻る。
【0023】係るコンプレッサ4の運転に伴い冷却パイ
プ10が冷却作用を発揮し始めると、図8の如くブライ
ンの温度は急速に低下して行く。そして、+8℃に到達
するとステップS23からステップS25に進んでリレ
ーコイル42を非通電として接点42Aを開き、コンプ
レッサ4をOFF(停止)する。次に、ステップS26
で8℃冷却フラグをリセットし、ステップS27に進ん
でブラインの温度が+4℃以下か否か判断し、ここでは
NOであるからステップS28に進んでリレーコイル4
2がON(通電)されてコンプレッサ4がONしている
か否か判断し、ここではOFFであるからステップS2
9に進んでマイクロコンピュータ31が機能として有す
る冷却間欠タイマのカウントが10分経過したか否か判
断し、NOであれば主フローチャートに戻る。そして、
以後はステップS22からはステップS27に進むこと
になる。冷却間欠タイマはコンプレッサ4がOFFして
からカウントを開始しており、OFFから10分経過す
るとステップS29からステップS30に進んでコンプ
レッサ4をONし、ステップS31で冷却間欠タイマを
クリアする。ステップS28でYESの場合はステップ
S32にて冷却間欠タイマのカウントが10分経過した
か否か判断し、NOであれば主フローチャートに戻る。
冷却間欠タイマはステップS31でクリアされてからカ
ウントを開始しており、コンプレッサ4のONから10
分経過するとステップS32からステップS33に進ん
でコンプレッサ4をOFFし、ステップS34で冷却間
欠タイマをクリアする。その後、ブラインの温度が+4
℃に達したらステップS27からステップS35に進ん
でプルダウンフラグをリセットしステップS36に進
む。以後はステップS21からステップS36に進むこ
とになる。
【0024】このように、冷却運転の開始後、温度セン
サー32の検知するブラインの温度が+8℃に達した
ら、以後は設定温度の+4℃に達するまで図8に示すよ
うにコンプレッサ4を10分間隔で間欠的に運転する。
冷却運転の開始後、ブラインの温度は急速に低下して行
き、温度センサー32の検知するブラインの温度が+8
℃以下になると冷却パイプ10が接している外槽8の内
面には氷が成長し始める。この状態で冷却を続行すると
外槽8の内面には氷層が生成されてブラインの冷却効率
が低下し、結果的にブラインを介したミックスの冷却が
損なわれることになる。しかしながら本発明では+8℃
に達した段階で10分間隔の間欠運転に入る。即ち、外
槽8内面の氷は10分間の停止中に融解するので、氷層
の発生を防止、若しくは抑制することができ、ミックス
の冷却を効率良く行えるようになる。
【0025】次に、ステップS36ではリレーコイル4
2がON(通電)されてコンプレッサ4がONしている
か否か判断し、OFFしていればステップS37に進ん
でブラインの温度が+6℃に上昇したか否か判断し、上
昇したらステップS38でコンプレッサ4をONする。
ステップS36ではコンプレッサ4がONしている場合
はステップS39に進んでブラインの温度が+4℃に降
下したか否か判断し、降下したらステップS40でコン
プレッサ4をOFFする。以後はこれを繰り返して+6
℃と+4℃の間でコンプレッサ4をON−OFF制御
し、保冷運転に入る。係る保冷運転により内槽23内の
ミックスはブラインを介して冷却及び保存されるので、
局部的な冷却による凍結等が回避される。
【0026】次に、図5の主フローチャートに戻って、
ステップS8では殺菌スイッチ36がONか否か判断
し、YESならばステップS9に進み、NOならばステ
ップS12に進む。使用者が殺菌スイッチ36をONす
ると、ステップS9に進んで殺菌動作フラグが1(セッ
ト)か否か判断し、NOであればステップS10に進
み、YESならばステップS12に進むがここではNO
であるからステップS10に進んで殺菌動作フラグをセ
ットし、ステップS11で冷却動作フラグをリセットし
てステップS12に進む。ステップS12では殺菌動作
フラグが1(セット)か否か判断し、ここではセットさ
れているからステップS13に進んで殺菌サブルーチン
を実行する。
【0027】この殺菌サブルーチンについては図示しな
いが、殺菌サブルーチンではマイクロコンピュータ31
はリレーコイル39を通電して接点39Aを閉じ、ヒー
ター11に通電してブラインを加熱する加熱殺菌運転を
実行する。この場合、マイクロコンピュータ31は温度
センサー32の検知するブラインの温度に基づいてヒー
ター11の通電を制御し、+68℃以上の状態を30分
間以上継続して内槽23内のミックスを加熱殺菌処理す
る。この加熱殺菌運転中にもミックスはブラインを介し
て加熱されるので局部的な加熱による変質等の発生は防
止される。また、加熱殺菌サブルーチンではマイクロコ
ンピュータ31は加熱殺菌運転の後、自動的に前記冷却
サブルーチンと同様の処理を実行する。即ち、加熱殺菌
運転の後は自動的に冷却保存が行われるように構成され
ている。
【0028】次に、図5の主フローチャートに戻ってス
テップS14では冷却動作フラグが1(セット)か否か
判断し、NOでればステップS15に進み殺菌動作フラ
グが1(セット)か否か判断し、NOでればステップS
17に進んで撹拌モータ7をOFF(停止)する。次
に、ステップS18で停止スイッチ38がONされたか
否か判断し、ONされたらステップS19及び20で冷
却動作フラグ及び殺菌動作フラグをリセットし、動作を
停止する。ステップS14或いは15でYESであると
き、即ち冷却保冷運転或いは加熱殺菌運転が行われてい
るときは、ステップS16に進んで撹拌モータサブルー
チンを実行する。
【0029】図7はこの撹拌モータサブルーチンのフロ
ーチャートを示す。図7のステップS41ではプルダウ
ンフラグが1(セット)か否か判断する。加熱殺菌運転
から冷却運転の開始後、ブラインの温度が+4℃に達し
て図6のステップS35でリセットされるまではプルダ
ウンフラグはセットされており、ステップS41からは
ステップS45に進んで撹拌モータONフラグをセット
し、ステップS46で撹拌間欠タイマをクリアする。次
に、ステップS50で撹拌モータONフラグが1(セッ
ト)か否か判断し、YESであるからステップS51に
進んでマイクロコンピュータ31が機能として有する撹
拌モータ動作タイマのカウントが3分経過したか否か判
断し、NOであるからステップS52に進んで1秒経過
したか否か判断し、YESでればステップS53に進ん
で撹拌モータ7を起動し、撹拌モータON時間を20m
sec増加させる。次に、ステップS54で撹拌モータ
ON時間が経過したか否か判断し、NOであればステッ
プS55に進んでリレーコイル41に通電(ON)して
接点41Aを閉じ、撹拌モータ7に通電して起動する。
また、ステップS54で撹拌モータON時間が経過した
らステップS61でリレーコイル41を非通電(OF
F)とし、撹拌モータ7への通電を停止する。ステップ
S52で1秒経過していない場合はステップS54に進
み、経過したらステップS53で撹拌モータON時間を
更に20msec増加させ、以後これを繰り返す。
【0030】このように、マイクロコンピュータ31は
撹拌モータ7の起動時、図9の如く当初は1秒間に20
msecだけ通電し、以後は1秒毎に20msecづつ
撹拌モータ7への通電時間を増加させて行き、50秒経
過後から連続通電とする。これによって撹拌モータ7の
回転数は徐々に増加されて加速されて行くので、ブライ
ンやミックスの抵抗が加わっても撹拌機18及び25は
容易に動力伝達用磁石盤16の回転に追随することがで
きるようになる。それによって撹拌モータ7の急速な加
速により、撹拌機18及び25が追随できずに回転不能
状態に陥ることを回避することができるようになる。ま
た、ブラインは撹拌機18によって撹拌され、それによ
って内槽23を均一に冷却或いは加熱する。また、内槽
23内のミックスは撹拌機25によって撹拌されるの
で、全体が万遍なく冷却或いは加熱殺菌されることにな
る。
【0031】次に、ステップS51で撹拌モータ動作タ
イマのカウントが3分経過すると、ステップS57に進
んでマイクロコンピュータ31が機能として有する撹拌
モータ停止タイマが3秒経過したか否か判断し、NOで
あればステップS61に進んでリレーコイル41を非通
電とし、撹拌モータ7を停止する。マイクロコンピュー
タ31は撹拌モータ7の停止から撹拌モータ停止タイマ
のカウントを開始しており、ステップS57で撹拌モー
タ停止タイマのカウントが3秒になったらステップS5
8からステップS60で撹拌モータ動作タイマ、撹拌モ
ータ停止タイマ及び撹拌モータON時間をクリアする。
【0032】このように、加熱殺菌運転及びまたは冷却
運転中、マイクロコンピュータ31は図9の如く撹拌モ
ータ7を3分運転し3秒停止する間欠運転を繰り返す。
これによって内槽23内のミックスの過度の撹拌による
泡立ちの発生を防止すると共に、仮りに撹拌機18及び
または25が回転不能状態に陥った場合にも、3分運転
及び3秒停止の経過後の再起動時に起動されることにな
り、撹拌機25が長時間停止する不都合が回避される。
【0033】次に、冷却運転の開始後、ブラインの温度
が+4℃に達して保冷運転に入り、図6のステップS3
5でプルダウンフラグがリセットされると、ステップS
41から今度はステップS42に進んでリレーコイル4
2がONされてコンプレッサ4がONしているか否か判
断する。ステップS42でYESであればステップS4
5に進んで前述同様の動作を実行する。コンプレッサ4
が停止している場合はステップS42からステップS4
3に進んで撹拌モータONフラグが1(セット)か否か
判断し、ここではセットされているからステップS47
に進んでマイクロコンピュータ31が機能として有する
撹拌間欠タイマのカウントが3分経過したか否か判断
し、経過していなければステップS50に進んで前述同
様撹拌モータ7を運転する。マイクロコンピュータ31
はステップS43に進んでから撹拌間欠タイマのカウン
トを開始しており、ステップS47で撹拌間欠タイマの
カウントが3分経過するとステップS48に進んで撹拌
モータONフラグをリセットし、ステップS49で撹拌
間欠タイマをクリアしてステップS50に進む。ステッ
プS50では撹拌モータONフラグはリセットされてい
るから今度はステップS56に進み、撹拌モータ動作タ
イマ、撹拌モータ停止タイマ及び撹拌モータON時間を
クリアしてステップS61に進み、撹拌モータ7を停止
する。
【0034】マイクロコンピュータ31は撹拌間欠タイ
マのクリアから直ぐにカウントを開始しており、撹拌モ
ータONフラグがリセットされ、ステップS43からス
テップS44に進んでその後ステップS44で撹拌間欠
タイマのカウントが10分に達するとステップS45に
進んで撹拌モータONフラグ45をセットし、ステップ
S46で撹拌間欠タイマをクリアする。撹拌モータON
フラグがセットされることによりステップS50からは
ステップS51に進んで以後前述同様に撹拌モータ7が
運転される。
【0035】このように、保冷運転に入った後において
は図8の如くマイクロコンピュータ31はコンプレッサ
4の運転中は強制的に撹拌モータ7を運転するものの、
それ以外は3分運転、10停止の間欠運転を実行する。
また、前述の加熱殺菌運転及び冷却運転中には撹拌モー
タ7の停止期間は3秒であったが、保冷運転に入ると停
止期間が10分に延長される。この保冷運転ではミック
スの温度も略安定してくるので、温度の均一化の観点に
立つと加熱殺菌運転及び冷却運転中に比較して撹拌の重
要性は少なくなる。一方で、保冷運転中の過度の撹拌は
ミックスの泡立ちを促進することになるが、本発明では
保冷運転中の撹拌モータ7の停止期間を長くしているの
で、不必要な撹拌による泡立ちを防止若しくは抑制する
ことができる。
【0036】尚、実施例では撹拌モータ7の回転数を徐
々に上げるために、1秒間中の通電時間を徐々に増加さ
せていく方法を取ったが、それに限らず、インバータ等
の周波数変換装置によって撹拌モータ7の回転数を制御
しても良い。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、制御装置が冷却装置による冷却運転の開始後設定
温度よりも高い温度にて一旦冷却装置を停止し、その後
は設定温度に至るまで所定の間欠運転を実行するので、
冷却器の設けられた外槽の内面のみが急速に冷却される
ことがなくなる。従って、外槽内面への氷層の生成を防
止若しくは抑制して、内槽内のミックスを効率良く冷却
することができるものである。
【0038】また、請求項2の発明によれば、制御装置
が撹拌モータの起動時にその回転数を徐々に上昇させて
行くので、内槽内の撹拌機は撹拌モータの動力伝達用磁
石盤の回転に容易に追随して回転することができるよう
になり、撹拌機が回転不能に陥る不都合を解消すること
ができる。更に、請求項3の発明によれば、冷却運転後
の保冷運転に入った場合、制御装置は撹拌モータの停止
期間を長くするので、保冷運転中の不必要な撹拌を防止
し、ミックスの泡立ちの発生を防止若しくは抑制するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミックスの低温加熱殺菌装置の制御装
置の電気回路図である。
【図2】本体と内槽を分離した状態の低温加熱殺菌装置
の縦断側面図である。
【図3】低温加熱殺菌装置の縦断側面図である。
【図4】低温加熱殺菌装置の撹拌モータ部分の拡大縦断
側面図である。
【図5】マイクロコンピュータのプログラムを示す主フ
ローチャートである。
【図6】マイクロコンピュータのプログラムを示す冷却
サブルーチンのフローチャートである。
【図7】マイクロコンピュータのプログラムを示す撹拌
モータサブルーチンのフローチャートである。
【図8】冷却運転及び保冷運転における温度センサーの
検出するブラインの温度推移及びコンプレッサと撹拌モ
ータの動作を示す図である。
【図9】撹拌モータの起動動作を説明する図である。
【符号の説明】 P 低温加熱殺菌装置 C 制御装置 7 撹拌モータ 8 外槽 10 冷却パイプ 11 ヒーター 16 動力伝達用磁石盤 23 内槽 25 撹拌機 31 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23G 9/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱壁にて構成された外槽と、該外槽内
    に間隔を存して収納保持され、内部に処理ミックスを収
    容する内槽と、前記外槽及び内槽間に注入された水また
    はブラインから成る熱媒体と、該熱媒体を介して前記内
    槽内のミックスを加熱殺菌するためのヒーターと、冷却
    装置に含まれ、前記熱媒体を介して前記内槽内のミック
    スを冷却保存するために前記外槽に設けられた冷却器
    と、前記熱媒体の温度を直接若しくは間接的に検知して
    前記ヒーター及び冷却装置の運転を制御する制御装置と
    を具備して成り、該制御装置は前記熱媒体の温度が所定
    の設定温度となるよう前記冷却装置の運転を制御すると
    共に、冷却開始後前記設定温度よりも高い温度にて一旦
    前記冷却装置の運転を停止し、その後は前記設定温度に
    至るまで所定の間欠運転を実行することを特徴とするミ
    ックスの低温加熱殺菌装置。
  2. 【請求項2】 内部に処理ミックスを収容する内槽と、
    該内槽内のミックスを加熱殺菌及び冷却保存するための
    ヒーター及び冷却器と、前記内槽内に設けた支軸に回転
    自在に設けられ、磁石を有したミックス撹拌用の撹拌機
    と、回転軸が前記支軸と同一軸芯上に位置するよう配設
    された撹拌モータと、前記回転軸に取り付けられ、前記
    内槽外に位置して前記磁石と磁気的に結合する動力伝達
    用磁石盤と、前記ヒーター、冷却器及び撹拌モータの運
    転を制御する制御装置とを具備して成り、該制御装置は
    前記撹拌モータの起動時、その回転数を徐々に上昇させ
    ることを特徴とするミックスの低温加熱殺菌装置。
  3. 【請求項3】 内部に処理ミックスを収容する内槽と、
    該内槽内のミックスを加熱殺菌及び冷却保存するための
    ヒーター及び冷却器と、前記ミックスを撹拌する撹拌機
    と、該撹拌機を駆動するための撹拌モータと、前記ヒー
    ター、冷却器及び撹拌モータの運転を制御する制御装置
    とを具備して成り、該制御装置は前記ヒーター及び冷却
    器の運転を制御して前記ミックスの加熱殺菌及び冷却運
    転を実行すると共に、冷却運転後は所定の設定温度に保
    冷する保冷運転を実行し、前記撹拌モータは所定の運転
    及び停止期間にて間欠運転すると共に、前記保冷運転時
    の停止期間を前記加熱殺菌及び冷却運転時の停止期間よ
    りも長くすることを特徴とするミックスの低温加熱殺菌
    装置。
JP4198416A 1992-07-24 1992-07-24 ミックスの低温加熱殺菌装置 Expired - Fee Related JP2816056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4198416A JP2816056B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 ミックスの低温加熱殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4198416A JP2816056B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 ミックスの低温加熱殺菌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0646761A JPH0646761A (ja) 1994-02-22
JP2816056B2 true JP2816056B2 (ja) 1998-10-27

Family

ID=16390754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4198416A Expired - Fee Related JP2816056B2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 ミックスの低温加熱殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2816056B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0646761A (ja) 1994-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000000064A (ja) アイスクリーム製造器
US4429549A (en) Ice-cream freezer
JP2816056B2 (ja) ミックスの低温加熱殺菌装置
JPH11113498A (ja) アイスクリーム製造器
JP3054505B2 (ja) 冷菓ミックスの加熱殺菌装置
JP3378842B2 (ja) 冷菓ミックスの加熱殺菌装置
JP2584373B2 (ja) ミックスの低温加熱殺菌装置
JP2000093090A (ja) アイスクリーム製造器
JPH02107160A (ja) 冷菓製造装置の殺菌装置
JP3533326B2 (ja) 冷蔵庫の制御方法
JP4101401B2 (ja) 製パン機
JPH0690669A (ja) ミックスの低温加熱殺菌装置
JPH0795925B2 (ja) アイスクリーム製造装置
JP2810594B2 (ja) ミックスの低温加熱殺菌装置
JP3015623B2 (ja) 冷菓ミックスの加熱殺菌装置
JP2002350018A (ja) 氷容器製造装置の制御方法
JP3819817B2 (ja) ぬか漬け製造装置
JP3964981B2 (ja) アイスクリーム製造器
JPH11235153A (ja) アイスクリーム製造器
JPH0638686A (ja) ミックスの低温加熱殺菌装置
JPH0638684A (ja) ミックスの低温加熱殺菌装置
JP3467501B2 (ja) 飲食物等の熱処理装置
JPH06331244A (ja) 自動製氷装置付冷蔵庫
JP3219543B2 (ja) 自動製氷装置付冷蔵庫
JPS5835035Y2 (ja) 冷菓製造機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees