JP2816002B2 - 4,4’―ビス(3―アミノベンゾイル)ビフェニルおよびその製造方法 - Google Patents

4,4’―ビス(3―アミノベンゾイル)ビフェニルおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、4,4′−ビス(3−アミノベンゾイル)ビ
フェニルおよびその製造方法に関する。
この4,4′−ビス(3−アミノベンゾイル)ビフェニ
ル(以下、m−ABBと略記する)はポリイミド、ポリア
ミド、ポリアミドイミド、ビスマレイミドおよびエポキ
シ樹脂の原料として利用される以外、他のマレイミド化
合物やエポキシ化合物の硬化剤として利用できる。
〔従来技術〕
このm−ABBは、従来、知られていない化合物であ
る。しかしながら、位置異性体である4,4′−ビス(4
−アミノベンゾイル)ビフェニルは、既知の化合物であ
り、例えば、ケミカル、アブストラクツ、111巻214163
q、ミロノフ等(Mil'to.V.1.Mironov)に記載されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、耐熱性樹脂材料は、熱的、機械的性能のほか、
複合材としての使用における可撓性や成形加工性に代表
される諸性能を満足させることが要求されている。この
ような材料としてポリイミド樹脂が注目されているが、
ポリイミド樹脂は高性能である反面、成形加工が難しい
という欠点があった。例えば、最も典型的な4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテルとピロメリット酸無水物から
成る芳香族ポリイミド(Du'pont社、商品名「Vespe
l」)は不溶不融であるため、粉末焼結成形という特殊
な方法を用いる。しかし、この方法では複雑な形状の加
工品が得られ難く、満足な成形品を得るには成形品を更
に切削等により仕上加工をしなければならないので、加
工コストが上昇する。すなわち、成形が難しいことと併
せて加工コストが高くなるという大きな欠点がある。こ
のような欠点を改良する目的で原料のジアミン成分を種
々改良する方法が試みられている。例えば、分子鎖の増
大による方法が考えられるが、前記公知の4,4′−ビス
(4−アミノベンゾイル)ビフェニルのような直鎖状の
剛直な構造では、ポリイミド樹脂とした場合、成形加工
性の改善が未だ不十分である。
近年、この成形加工性を向上させる一つの手段とし
て、アミノ基の置換位置がメタ位であるジアミン化合物
をモノマーとするポリイミドを用いる方法が採用されて
いる。従って、これらの方法を適用して、可撓性や成形
加工性への要求を十分満足させ得るような樹脂の原料ジ
アミン化合物が要望されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討し
た結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は式(I) で表される4,4′−ビス(3−アミノベンゾイル)ビフ
ェニル、およびこの化合物をビフェニルと3−ニトロベ
ンゾイルクロリドをフリーデルクラフツ触媒の存在下で
反応させて得られる式(II) で表される4,4′−ビス(3−ニトロベンゾイル)ビフ
ェニルを還元して製造する方法を提供するものである。
本発明のm−ABBは、ビフェニル骨格とカルボニル基
を持ち、また両端のアミノ基は分子鎖に対してメタ位に
位置する。従って、このジアミンから得られるポリイミ
ド樹脂は、ポリマー分子の折れ構造に由来する可撓性、
ビフェニル骨格やカルボニル基に由来する機械的強度、
耐熱性、カルボニル基に由来する接着性等の優れた性能
を有する。
このm−ABBは式(II)で表される4,4′−ビス(3−
ニトロベンゾイル)ビフェニルを還元することによって
製造される。
4,4′−ビス(3−ニトロベンゾイル)ビフェニル
は、ビフェニルと3−ニトロベンゾイルクロリドを触媒
を用いてフリーデルクラフツ反応させることにより製造
できる。このフリーデルクラフツ反応において、原料の
ビフェニルに対して3−ニトロベンゾイルクロリドの使
用量は少なくとも2倍モル必要である。
この反応で使用する触媒としては、通常のフリーデル
クラフツ反応で使用されるような触媒が使用できる。例
えば、無水塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化第二鉄、
五塩化アンチモン、4塩化チタニウム、塩化第二スズ、
三弗化ホウ素のようなルイス酸またはトリフルオロメタ
ンスルホン酸やパーフルオロアルカンスルホン酸型のイ
オン交換樹脂(Du'pont社製、商品名「Nafion−H」)
のような超強酸も使用できる。特に好ましい触媒は無水
塩化アルミニウムである。
これら触媒の使用量は、無水塩化アルミニウムの場合
は、原料の3−ニトロベンゾイルクロリドに対して1モ
ル以上必要である。通常1モルより多少大目に用いる
が、2モルを超えても効果の増大は殆ど認められない。
また、他のルイス酸触媒またはトリフルオロメタンスル
ホン酸のような超強酸類では、3−ニトロベンゾイルク
ロリドに対して0.0005〜0.1モルの範囲、好ましくは0.0
01〜0.05モルの範囲で十分である。
Nafion−Hのような超強酸樹脂では使用量の制限はな
く、また回収再利用も可能である。しかしながら、回分
式反応では、通常、全原料に対して3〜200重量%の範
囲で使用すればよい。
この反応では、通常、溶媒を使用する。この溶媒とし
ては反応に不活性な溶媒が使用できる。例えば、1,2−
ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、パークロルエチレン、1,1,2,2−テト
ラクロロエタン、ジクロロベンゼンおよびニトロベンゼ
ン等が挙げられる。この溶媒の使用量は特に制限がな
く、通常、原料に対して0.5〜20重量倍程度で十分であ
る。
反応は、無水塩化アルミニウム触媒を用いた場合、0
〜120℃の温度範囲て行い、他の触媒では50〜200℃の温
度範囲で行われる。反応時間は1〜30時間の範囲であ
り、通常塩化水素ガスが発生しなくなるまで行なう。
反応の終点はこの塩化水素ガスの発生量を定量する
か、または高速液体クロマトグラフィーもしくは薄層ク
ロマトグラフィーによって原料および中間体が消費され
たことを確認して決定することができる。
この反応の後処理は通常のフリーデルクラフツ反応と
同様に処理する方法で、式(II)の4,4′−ビス(3−
ニトロベンゾイル)ビフェニルを得ることができる。
例えば、触媒に無水塩化アルミニウムを使用した場
合、反応液を希塩酸水中に排出して触媒を分解させ、結
晶が析出しているときは濾過して単離する。また溶媒に
溶解状態であれば、分液し、濃縮または水蒸気蒸留等の
手段で結晶を析出させることができる。
このようにして得られたビス(3−ニトロベンゾイ
ル)ビフェニルを還元してm−ABBを製造する方法で
は、通常ニトロ基をアミノ基に還元する方法(例えば、
新実験化学講座、15巻、酸化と還元〔II〕、丸善(197
7))が適用できる。
しかしながら、本発明のビス(3−ニトロベンゾイ
ル)ビフェニルでは被還元基としてニトロ基以外に2ヶ
のカルボニル基が存在するため適切な還元条件を選択す
るのが好ましい。すなわち、強力な還元条件ではカルボ
ニル基がヒドロキシメチル基、更にはメチレン基へと還
元されてしまうため好ましくない。
従って、カルボニル基が還元されないでニトロ基のみ
を還元する方法の選択が重要である。
このような還元方法としては、鉄粉と塩酸によるベシ
ャン還元、硫化ナトリウム、水硫化ナトリウム等の硫化
物による還元、貴金属触媒の使用によるギ酸またはギ酸
塩による還元、およびラネー触媒または比較的低活性の
貴金属触媒の使用による接触還元が挙げられる。
工業的には、接触還元が有利である。接触還元の場
合、使用される還元触媒としては一般に接触還元に用い
られる金属触媒、例えばニッケル、パラジウム、白金、
ロジウム、ルテニウム、コバルト、銅等を使用すること
ができる。このうち、ニッケル、コバルト、銅等をラネ
ー触媒として使用する方法が好ましく、パラジウム、白
金、ロジウム等の貴金属触媒では、活性が高いためカル
ボニル基の還元も一部併発して、目的物の選択率を低下
させるので、そのまま使用するのは好ましくない。
これらの触媒では、通常知られているような微量のリ
ンやイオウ成分を付与させることによって活性を低下さ
せて使用することが望ましい。
触媒の使用量は、例えば、ラネー触媒では、原料に対
して1〜50重量%、好ましくは3〜20重量%の範囲であ
り、貴金属触媒においては、通常、カーボン、硫酸バリ
ウム、シリカゲル、アルミナ、セライト等の担体に担持
させて使用することが多く、これらの触媒では原料に対
して金属として0.001〜10重量%の範囲である。
反応溶媒としては、反応に不活性なものであれば、特
に限定されるものでなく、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、2−
エトキシエタノール、アニソール等のエーテル類、アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類の酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の非プロ
トン性極性溶剤類が使用でき、場合によってはベンゼ
ン、トルエン、シクロヘキサン等の脂肪族、芳香族炭化
水素類も使用できる。
これら溶媒の使用量は、原料を懸濁させるか、或いは
完全に溶解させるに足る量であれば十分であり、特に制
限はないが、通常、原料に対して0.5〜10重量倍で十分
である。
反応温度は特に限定はない。一般的には20〜200℃の
範囲、特に20〜100℃の範囲が好ましい。また反応圧力
は通常、常圧〜100atm程度である。反応は通常、原料を
溶媒に溶解もしくは懸濁させた状態で触媒を加え、次い
で撹拌下に所定の温度で水素を導入して還元反応を行な
う。
反応の終点は水素吸収量によっても、あるいは薄層ク
ロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィー等によ
っても決定できる。
反応終了後、反応液を熱濾過して、触媒を除去した
後、必要に応じて溶媒を濃縮または希釈等の手段によっ
て目的物の結晶を析出せしめる。これを濾過し、必要に
より再結晶精製を行って高純度のm−ABBを得ることが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に説明す
る。
実施例1 温度計、撹拌器を備えた2の反応器にビフェニル10
7.9g(0.7モル)、3−ニトロベンゾイルクロリド259.8
g(1.4モル)および1,2−ジクロロエタン1を装入し
た。撹拌しながら加熱昇温して内温が70℃に達した時点
から無水塩化アルミニウム186.2g(1.4モル)を5時間
かけて間歇的に添加した。この間の内温は70〜80℃の範
囲に保ち、発生する塩化水素ガスは系外の洗気瓶で捕集
した。添加終了後、同温度範囲で5時間熟成を行って終
了した。ひきつづき反応液を室温まで冷却し、これを35
%塩酸20gを含む氷水2に撹拌しながら排出した。30
分間撹拌を行った後、全体を60℃まで加温して静置し
た。2層に分離したので、下層の1,2−ジクロロエタン
層を分液して得た。この溶解液を1の温水で水洗分液
後、約1/2容量まで濃縮して冷却したところ、大量の結
晶が析出した。これを濾過してメタノールで洗浄後乾燥
した。収量260.3g、これは4,4′−ビス(3−ニトロベ
ンゾイル)ビフェニルであり、粗収率82.2%で高速液体
クロマトグラフィーによる純度は97.5%であった。
次に、この粗4,4′−ビス(3−ニトロベンゾイル)
ビフェニル250gを2kgのイソブタノールに加熱、溶解さ
せ、13gの活性炭を加えて十分撹拌後、熱濾過した。濾
液を放冷したところ大量の針状結晶が析出したので、こ
れを濾過しメタノールで洗浄後、乾燥した。収量220gで
高速液体クロマトグラフィーによる純度は99.1%であっ
た。
この再結晶品の一部を更に再結晶して灰白色針状晶の
純品を得た。融点は232〜233℃で、元素分析の結果は以
下の通りであった。
元素分析結果 C H N 計算値(%) 69.02 3.56 6.19 測定値(%) 68.98 3.37 6.21 次に、オートクレーブに先に再結晶精製した4,4′−
ビス(3−ニトロベンゾイル)ビフェニル45.2g(0.1モ
ル)とラネーニッケル触媒5gおよびジエチレングリコー
ルジメチルエーテル300mlを装入し、窒素で十分置換し
たのち、水素を導入して50気圧に保った。激しく撹拌し
ながら昇温して、内温を70℃に保ち5時間還元反応を行
った。反応終了後、水素を放出し、窒素ガスで置換を行
ったのち触媒を濾過して除いた。
この濾液を加熱して90℃に保ったのち、10%塩酸水溶
液75gを滴下して徐冷した。析出した塩酸塩の結晶を濾
過、水洗後、更に2−メトキシエタノールの50%水溶液
700mlで再結晶精製を行った。得られた黄色結晶を同様
の再結晶溶媒で加熱溶解させたのち、希アンモニア水で
中和し、徐冷した。析出した黄色針状結晶を濾過、洗浄
後、乾燥した。
収量24.4g(収率62.2%)、これはm−ABBであり、高
速液体クロマトグラフィーによる純度は99.6%であっ
た。融点は217.3〜218.4℃で元素分析の結果は以下の通
りであった。
元素分析結果 C H N 計算値(%) 79.50 5.14 7.14 測定値(%) 79.26 5.29 7.11 赤外吸収スペクトルを第1図に示す。
実施例2 ガラス製反応器に実施例1で得られた4,4′−ビス
(3−ニトロベンゾイル)ビフェニル45.2g、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル300ml、35%塩酸水溶液1
0mlおよび水10mlを装入し、撹拌下に昇温して内温を95
〜102℃に保った。
これに鉄粉90gを間欠的に7時間かけて装入した。こ
の後、10時間熟成を行って反応を終了した。ただちに濾
過して鉄粉を除いた。この濾液は実施例1と同様に後処
理を行って26.6gのm−ABBを得た。収率67.8%. 参考例 撹拌機、還流冷却器、水分離器および窒素導入管を備
えた容器に4,4′−ビス(3−アミノベンゾイル)ビフ
ェニル39.2g(0.1モル)、3,3′,4,4′−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物30.59g(0.095モル)、無
水フタル酸1.48g(0.01モル)、γ−ピコリン1.4g、m
−クレゾール246gを装入し、窒素雰囲気下において撹拌
しながら145℃まで加熱昇温した。この間約3.5ccの水の
留出が確認された。
更に140〜150℃で4時間反応を行った。その後、室温
まで冷却し、約1.5のメチルエチルケトンに排出した
後、濾別した。このポリイミド粉をメチルエチルケトン
で洗浄した後、180℃で24時間減圧乾燥して56.92g(収
率98.5%)のポリイミド粉を得た。
かくして得られたポリイミド粉の対数粘度は0.51dl/g
であった。尚、対数粘度はポリイミド粉0.50gをp−ク
ロルフェノール/フェノール(重量比9/1)混合溶媒100
mlに加熱溶解した後、35℃において測定した値である。
このポリイミド粉のガラス転移温度(Tg)は249℃で
あった。
また空気中での5%重量減少温度は549℃であった。
またポリイミド粉末の溶融粘度を高化式フローテスター
を使用し、100kgの荷重および直径0.1cm、長さ1cmのオ
リフィスを用いて測定した。380℃における溶融粘度は9
000ポイズであった。ここに得られたストランドは赤褐
色透明の可撓性に富んだ強靭なものであった。成形安定
性をフローテスターのシリンダー内滞留時間を変えて測
定した。温度は380℃、荷重100kgで行った。結果を第2
図に示す。シリンダー内での滞留時間が長くなっても溶
融粘度はほとんど変化せず、熱安定性の良好なことがわ
かる。
物性測定条件 Tg.Tc.Tm;(島津DT−40シリーズ、DSC−41M)により測
定。
5%重量減少温度;空気中にてDTG(島津DT−40シリー
ズ、DTG−40M)により測定。
溶融粘度;島津高化式フローテスター(CFT500A)によ
り荷重100kgで測定。
〔発明の効果〕
以上、詳述したように、本発明のm−ABBは成形可能
なポリイミド樹脂の原料となる新規なジアミン化合物で
あり、従来から要望されていた耐熱樹脂の問題点を解決
したのものでその効果は大である。このm−ABBは安価
な原料を用いて高純度に収率よく製造できるため、工業
的な利用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図は実施例1で得られた4,4′−ビス(3−ア
ミノベンゾイル)ビフェニルのIRスペクトル(KBr錠剤
法)である。 第2図は本発明の4,4′−ビス(3−アミノベンゾイ
ル)ビフェニルを原料として、参考例で合成したポリイ
ミドの成形安定性をフローテスターのシリンダー内滞留
時間を変え、溶融粘度の変化を測定した結果を示す図で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) で表される4,4′−ビス(3−アミノベンゾイル)ビフ
    ェニル。
  2. 【請求項2】ビフェニルと3−ニトロベンゾイルクロリ
    ドをフリーデルクラフツ触媒の存在下で反応させて得ら
    れる式(II) で表される4,4′−ビス(3−ニトロベンゾイル)ビフ
    ェニルを還元することを特徴とする請求項(1)記載の
    式(I)で表される4,4′−ビス(3−アミノベンゾイ
    ル)ビフェニルの製造方法。
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