JP2815954B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2815954B2
JP2815954B2 JP2003794A JP379490A JP2815954B2 JP 2815954 B2 JP2815954 B2 JP 2815954B2 JP 2003794 A JP2003794 A JP 2003794A JP 379490 A JP379490 A JP 379490A JP 2815954 B2 JP2815954 B2 JP 2815954B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は感熱記録体に関し、特に湿度条件等の外部環
境や、記録速度等の記録条件に影響されることなく、常
に安定した記録を行うことができる感熱記録体に関する
ものである。
「従来の技術」 無色又は淡色の塩基性染料と有機又は無機の呈色剤と
の呈色反応を利用し、熱により両発色物質を接触させて
記録像を得るようにした感熱記録体は良く知られてい
る。かかる感熱記録体は比較的安価であり、又記録機器
がコンパクトで且つその保守も比較的容易であるため、
ファクシミリやプリンター、さらには各種計算機等き記
録媒体として巾広い分野で使用されている。
しかし例えば、低湿度下で記録すると、記録機器と記
録紙との摩擦帯電等によって記録紙の通紙適性が低下
し、紙詰まりや記録機器への張りつきが起きたり、サー
マルヘッドや他の回路の破損、異常、誤動作の発生等の
問題があった。このため金属酸化物、金属ハロゲン化
物、高分子電解質、界面活性剤、吸湿性物質等の各種導
電性物質を記録体に処理する方法が特開昭57−148687
号、特開昭57−156292号、特開昭57−170794号、特開昭
57−199687号に提案されている。
しかしながら、解像度に優れた感熱記録体を得るため
や、多色化に適応する目的で、或いはオーバーヘッドプ
ロジェクター(OHP)に使用する目的で支持体としてプ
ラスチックフィルムや合成紙を使用した記録体では、特
に静電気による問題が顕著であり、上記の如き各種導電
性物質を使用しても満足すべき結果は得られていない。
即ち、支持体として通常の紙を使用した場合に比較
し、プラスチックフィルムや合成紙を使用した場合に
は、特に低湿度条件下での摩擦帯電が著しく、上記の如
き導電性物質では十分な帯電防止効果が得られない。そ
のため、導電度の高い金属系の導電剤を使用することも
考えられるが、高価であり経済的に好ましくない。な
お、金属系の導電剤は着色し易く、結果的に得られる感
熱記録体の商品価値を低下させることになる。また、導
電度を高めるために、上記の如き導電性物質を多量に使
用すると、導電度はある程度高められるものの、記録体
に不用な発色(カブリ)現象を起こしたり、導電性物質
が高分子電解質の場合には凝集が起こる可能性があり好
ましくない。また、吸湿性物質を多量に使用すると、高
湿度環境下でベタついたり、記録体同士がブロッキング
する等の難点が付随する。
本発明者等は上記の如き問題の解消について鋭意研究
を重ねた結果、各種の導電性物質の中でも特にスメクタ
イト粘土及び/又はヘクトライト粘土を含有する裏面層
を記録体に形成することにより、このような問題を解決
できることを見出した。しかしこのような組成の裏面層
は、均一に塗布することが難しく裏面の外観が劣り、特
に透明なプラスチックフィルムを支持体とする場合、記
録面側から見ても裏面の外観不良が認められる等の問題
があることが明らかになった。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、特にプラスチックフィルムや合成紙を支持
体として用いても、極めて均一な裏面層を有し、且つ低
湿度から高湿度まで外部環境の変化に影響されず、高速
記録においてもカブリ現象やブロッキング現象を伴うこ
となく安定した記録が可能であり、しかも記録体の白色
度等を低下させることがない感熱記録体を提供すること
を目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、支持体に無色又は淡色の塩基性染料と、該
塩基性染料と反応する呈色剤を含有する感熱記録層を設
けた感熱記録体において、該感熱記録体の裏面にスメク
タイト粘土及び/又はヘクトライト粘土並びに、アニオ
ン性界面活性剤を含有する層を設けたことを特徴とする
感熱記録体である。
「作用」 スメクタイト粘土及びヘクトライト粘土は水に濃度10
%程度まで均質なゾル又はゲル状の塗液として調製で
き、支持体に塗布、乾燥すると優れた導電性を示す。
支持体に、スメクタイト粘土もしくはヘクトライト粘
土を単に水分散体塗液として調製して塗布した場合に
は、例えばバーコーティング等の塗布工程でバースジや
塗りムラを生じ易い。本発明者等は上記の如き難点の解
消について鋭意研究を重ねた結果、各種の界面活性剤の
中でも特にアニオン性界面活性剤を用いることにらり、
塗布の際に塗りムラを生じることなく極めて均一な塗布
層が得られ、また塗布層が優れた導電性を有することを
見出した。
本発明に用いられるアニオン性界面活性剤としては、
カルボン酸塩、スルフォン酸塩、硫酸エステル塩、及び
リン酸エステル塩等が挙げられる。これらの中でもアル
キルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、スルフォコハ
ク酸塩、α−オレフィンスルフォン酸塩、N−アシルス
ルフォン酸塩等のスルフォン酸塩が好ましい。
特に好ましくはジメチルスルフォコハク酸ナトリウ
ム、ジエチルスルフォコハク酸ナトリウム、ジプロピル
スルフォコハク酸ナトリウム、ジブチルスルフォコハク
酸ナトリウム、ジペンチルスルフォコハク酸ナトリウ
ム、ジヘキシルスルフォコハク酸ナトリウム、ジヘプチ
ルスルフォコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルフォコ
ハク酸ナトリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルフォ
コハク酸ナトリウム、ジノニルスルフォコハク酸ナトリ
ウム、ジデカニルスルフォコハク酸ナトリウム等のスル
フォコハク酸塩が挙げられる。これらのアニオン性界面
活性剤は好ましくは裏面層全固形分の0.2〜5重量%、
より好ましくは0.5〜3重量%程度用いられる。
本発明の感熱記録体は上記の如く、記録体を構成する
裏面層にスメクタイト粘土及び/又はヘクトライト粘土
と共にアニオン性界面活性剤を含有せしめたことを特徴
とするものである。
スメクタイト粘土及びヘクトライト粘土は結晶質のク
レー鉱物で、三層構造を有し無制限膨張グループに属
し、それぞれ天然品及び合成品があり、いずれも本発明
に好ましく適用できる。
スメクタイト粘土は、例えば下記式、 〔(Si8-aAla)(Mg6-bAlb)・O20(OH)4-・M+ a-b (備考;M+は殆どすべてNa+であり、a−b>0)で表
示される。
ヘクトライト粘土としては、例えば下記式、 〔(Si8(Mg5.34Li0.66)O20(OH,F)4)〕M+ 0.66 (備考;M+は殆どすべてNa+である。)で表示されるも
のがあり、市販のものではLaporte Industries Ltd.製
のラポナイトB,Sが知られている。
また中央層が全て水酸基となった下記構造式、 〔(Si8(Mg5.34Li0.66)O20(OH)4)〕M+ 0.66 (備考;M+は常にNa+である。)で表示されるヘクトラ
イト粘土の例としてはLaporte Industries Ltd.製のラ
ポナイトRD,RDS,XLG,XLS等がある。
上記の如きラポナイトは白色粉末で水に加えるとラポ
ナイトB、RD、XLGはゲルを、またラポナイトS、RDS、
XLSはゾルをそれぞれ容易に形成する。例えばラポナイ
トは、結晶構造の各層の厚さは約1nmで二次元に延長し
て小板を形成する。この小板ユニットに存在するマグネ
シウム原子が、より低原子価陽イオンのリチウム原子と
同形置換しており、小板ユニットは負に帯電している
が、乾燥状態ではこの負電荷はプレート面の格子構造外
側にある置換可能陽イオン(普通はナトリウムイオン)
と釣り合っている。このラポナイトを脱イオン水中に1.
5〜2.0重量%の濃度で分散させると格子構造外側にある
置換可能陽イオンがイオン化し、小板面から拡散し、小
板面は負の電荷を得て相互に反発して小板ユニットかバ
ラバラに分散したコロイド状分散液、即ちゾルを形成す
る。分散された小板には全体に固有の負電荷が存在し、
小板の端部には周囲媒体からのイオン吸着により、わず
かな局部電荷を帯びる。これは溶液中のイオンの種類と
濃度及び媒体のpHに依存するが、通常は陽イオンのみが
吸着され、端部は正電荷を帯びることになる。結果とし
て、端−面結合が生じて代表的な「カードハウス」構造
が形成され、ゲルが形成される。このゲルの強度はラポ
ナイトの濃度に依存し、低濃度の場合、比較的緩やかな
粒子連鎖の網目が形成されゲル強度は低いが、濃度が増
加すれば粒子連鎖の網目が充填されるため、強度が急速
に増す。
このような性質を有するラポナイトを裏面層の塗液に
用いた場合、塗布工程において低濃度でも適度な粘性を
有し、支持体上で、表面の乱れが少なく、面のコントロ
ールが容易であり、且つ接着性も比較的良好である。ま
た置換可能イオンを有するため、常湿度環境下では勿
論、低湿度環境下においても優れた導電性を有するもの
と思われる。
裏面層の形成方法については特に限定されるものでは
なく、例えばバーコーティング、エアーナイフコーティ
ング、ブレードコーティング等により塗液を塗布乾燥す
る方法等によって形成される。スメクタイト粘土及び/
またはヘクトライト粘土の使用量は、支持体の種類や記
録層の構成内容等に応じて適宜調節されるものであり、
特に限定されるものではないが、一般に0.1〜5g/m2
度、より好ましくは0.2〜2g/m2程度含有される。
裏面層塗布液は接着性、塗工性を改良する目的で水溶
性樹脂等を混合しても良く、例えばポリアクリル酸ソー
ダ、ポリアクリル酸エステル及びその共重合体、マレイ
ン酸ソーダ重合体及びその共重合体、CMC、PVA、澱粉、
アルギン酸ソーダ、スルフォン酸ソーダ基を有するポリ
マー等が使用できるが、特にポリエステル、ポリウレタ
ン、ウレタン系共重合体、酢酸ビニル系共重合体、アク
リル系共重合体、エポキシ系共重合体等のソープフリー
エマルジョンが好ましく用いられる。
感熱記録層は、塩基性染料、呈色剤、バインダー等を
含有する。
塩基性染料としては、各種公知の無色又は淡色の塩基
性染料が挙げられる。例えば、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインド
ール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3
−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカル
バゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−6
−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフ
ェニル−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド等のトリアリルメタン系染料、
4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジル
エーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン、N−
2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフ
ェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブル
ー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチ
アジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、
3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フェニル−
スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナ
フトピラン、3−メチル−ナフト−(6′−メトキシベ
ンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾ
ピラン等のスピロ系染料、ローダミン−Bアニリノラク
タム、ローダミン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ロ
ーダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム
系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチル−N
−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フルオラ
ン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロ
リジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリ
ジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロ
ロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−
7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピ
ロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロ
フェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7
−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−
(N−メチル−N−n−アミル)アミノ−6−メチル−
7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N
−n−アミル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−iso−アミル)
アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−(N−メチル−N−n−ヘキシル)アミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−n−ヘキシル)アミノ−6−メチル−7−フェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−β−エ
チルヘキシル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン等のフルオラン系染料等が挙げられる。な
お、これらの塩基性染料は必要に応じて二種類以上を併
用することができる。
また、呈色剤としては、上記塩基性染料と熱時接触し
て呈色する無機又は有機の酸性物質が挙げられる。例え
ば、4−tert−ブチルフェノール、α−ナフトール、β
−ナフトール、4−アセチルフェノール、4−フェニル
フェノール、ハイドロキノン、4,4′−イソプロピリデ
ンジフェノール(ビスフェノールA)、2,2′−メチレ
ンビス(4−クロルフェノール)、4,4′−シクロヘキ
シリデンジフェノール、1,3−ジ〔2−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−プロピル〕−ベンゼン、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルサルファイド、ビス−(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホン、4−ヒドロ
キシフェニル−4′−iso−プロピルオキシフェニルス
ルホン、ヒドロキシノンモノベンジルエーテル、4−ヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,4,4′−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒ
ドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ
安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸−sec−ブ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸ペンチル、4−ヒドロキ
シ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安
息香酸クロロフェニル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニ
ルプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチル、4−
ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベンジル、4−ヒドロ
キシ安息香酸−p−メトキシベンジル、ノボラック型フ
ェノール樹脂、フェノール重合体等のフェノール性化合
物、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、トリクロル
安息香酸、テレフタル酸、3−sec−ブチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ
安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、
サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−tert−
ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチ
ルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジル
サリチル酸等の芳香族カルボン酸、及びこれらフェノー
ル性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシ
ウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、
スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸性物質等
が例示される。これらの呈色剤も勿論必要に応じて2種
以上を併用することができる。
塩基性染料と呈色剤の使用比率は用いられる塩基性染
料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるもので、特に
限定するものではないが、一般に塩基性染料1重量部に
対して1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部程度の呈
色剤が使用される。
これらの物質を含む塗液は、一般に水を分散媒体と
し、ボールミル、アトライター、サンドミル等の攪拌、
粉砕機により染料と呈色剤とを一緒に又は別々に分散す
るなどして調製される。
塗液中には、通常バインダーとしてデンプン類、ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、ジイソブチレン−無水マレイン酸共
重合体塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、エチ
レン−アクリル酸共重合体塩、スチレン−アクリル酸共
重合体塩、スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョ
ン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂等が全固形分
の2〜40重量%、好ましくは5〜25重量%程度用いられ
る。
さらに、塗液中には必要に応じて各種の助剤を添加す
ることができ、例えばジオクチルスルフォコハク酸ナト
リウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナリウム、ラウ
リルアルコール硫酸エステル−ナトリウム塩、脂肪酸金
属塩等の分散剤、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤、
その他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が適宜添加され
る。
また、必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パ
ラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、
ステアリン酸アミド、ステアリン酸メチレンビスアミ
ド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等の脂肪酸
アミド類、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン等
のヒンダードフェノール類、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒド
ロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等の紫外線
吸収剤、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ジフェノキシエタン、1−フェノキシ−2−(4−メ
チルフェノキシ)エタン、テレフタル酸ジメチルエステ
ル、テレフタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベ
ンジルエステル、p−ベンジル−ビフェニル、1,4−ジ
メトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1
−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル等のエステル
類、さらには各種公知の熱可融性物質やカオリン、クレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸化チタ
ン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔
料を添加することもできる。また、本発明の所望の効果
を損なわない範囲で通常の導電性物質を添加することも
できる。
本発明の感熱記録体において、記録層の形成方法につ
いては特に限定されるものではなく、例えばバーコーテ
ィング、エヤーナイフコーティング、ブレードコーティ
ング等により塗液を塗布、乾燥する方法等によって形成
される。また、塗液の塗布量についても特に限定される
ものではなく、通常乾燥重量で2〜12g/m2、より好まし
くは3〜10g/m2程度の範囲で調節される。
本発明の感熱記録体では支持体としてプラスチックフ
ィルム、合成紙、紙等が使用されるが、プラスチックフ
ィルム、合成紙を用いた場合、帯電防止効果が顕著であ
る。プラスチックフィルムとしては例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン等のフィルムが挙げられる。ま
た合成紙としては、例えばフィルム法あるいはファイバ
ー法で製造される合成紙が使用されるが、フィルム法に
は合成樹脂と充填材及び添加剤を溶融混練後、押出して
成膜化する内部紙化方式、顔料塗工層を設ける表面塗工
方式、表面処理方式等があり、ファイバー法合成紙には
合成パルプ紙、スパンボンド紙等がある。かかる支持体
の中でもプラスチックフィルムとフィルム法合成紙は、
優れた記録特性を与える。
なお、記録層上には記録層を保護する等の目的でオー
バーコート層を設けることもでき、必要に応じて支持体
の裏面側にも保護層を設けることができる。さらに、支
持体に下塗り中間層を設けたり、記録体裏面に粘着剤処
理を施し、粘着ラベルに加工する等、感熱記録体製造分
野における各種の公知技術が必要に応じて付加し得るも
のである。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、例中
の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれぞれ「重
量部」及び「重量%」を示す。
実施例1 A液調製 3−(N−エチル−N−iso−アミルアミノ)−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン 10部 ジベンジルテレフタレート 20部 メチルセルロース 5%水溶液 20部 水 40部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになる
まで粉砕した。
B液調製 4,4′−イソプロピリデンジフェノール 30部 メチルセルロース 5%水溶液 40部 水 20部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになる
まで粉砕した。
記録層の形成 A液90部、B液90部、酸化珪素顔料(商品名:ミズカ
シルP−527、平均粒子径:1.8μm、吸油量:180cc/100
g、水沢化学社製)30部、10%ポリビニルアルコール水
溶液300部、水28部を混合、攪拌し塗液とした。得られ
た塗液をポリプロピレンフィルム(商品名:東洋紡パイ
レン、東洋紡社製)上に乾燥後の塗布量が5g/m2となる
ように塗布、乾燥した後、スーパーキャレンダー掛けし
て感熱記録体を得た。
裏面層の形成 合成スメクタイト粘土(商品名:スメクトンSA−1、
クニミネ工業株式会社製) 5部 ポリウレタンアイオノマー(商品名:ハイドランAP−4
0、大日本インキ化学株式会社製) 2部 ジヘキシルスルフォコハク酸ナトリウム 0.05部 水 98部 この組成物を混合、攪拌して得られた塗液を前記感熱
記録体の支持体裏面に乾燥後の塗布量が1g/m2となるよ
うに塗布、乾燥して感熱記録体を得た。
実施例2 裏面層の形成において合成スメクタイト粘土(商品
名:スメクトンSA−1、クニミネ工業株式会社製)及び
ジヘキシルスルフォコハク酸ナトリウム0.05部の代わり
に、それぞれ天然スメクタイト粘土(商品名:VEEGUM、V
anderbilt社製)及びジノニルスルフォコハク酸ナトリ
ウム0.15部を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
実施例3 裏面層の形成において合成スメクタイト粘土(商品
名:スメクトンSA−1、クニミネ工業株式会社製)及び
ジヘキシルスルフォコハク酸ナトリウム0.05部の代わり
に、それぞれ合成ヘクトライト粘土(商品名:ラポナイ
トS、Laporte Industries Ltd.製)及びジオクチルス
ルフォコハク酸ナトリウム0.10部を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例4 裏面層の形成において合成ヘクトライト粘土(商品
名:ラポナイトS、Laporte Industries Ltd.製)の代
わりに合成ヘクトライト粘土(商品名:ラポナイトRD
S、Laporte Industries Ltd.製)を用いた以外は実施例
3と同様にして感熱記録体を得た。
実施例5 裏面層の形成において合成ヘクトライト粘土(商品
名:ラポナイトS、Laporte Industries Ltd.製)の代
わりに合成ヘクトライト粘土(商品名:ラポナイトB、
Laporte Industries Ltd.製)を用いた以外は実施例3
と同様にして感熱記録体を得た。
実施例6 支持体としてポリプロピレンフィルム(商品名:東洋
紡パイレン、東洋紡社製)の代わりにポリエステルフィ
ルム(商品名:メリネックス542、アイ・シー・アイ・
ジャパン社製)を用いた以外は実施例5と同様にして感
熱記録体を得た。
実施例7 支持体としてポリプロピレンフィルム(商品名:東洋
紡パイレン、東洋紡社製)の代わりに合成紙(商品名:
ユポFPG、王子油化合成紙社製)を用いた以外は実施例
5と同様にして感熱記録体を得た。
実施例8 裏面層の形成においてジオクチルスルフォコハク酸ナ
トリウムの代わりにドデシルベンゼンスルフォン酸ナト
リウムを用いた以外は実施例5と同様にして感熱記録体
を得た。
実施例9 裏面層の形成においてジオクチルスルフォコハク酸ナ
トリウムの代わりにラウリルアルコール硫酸エステルを
用いた以外は実施例5と同様にして感熱記録体を得た。
比較例1 裏面層の形成においてジノニルスルフォコハク酸ナト
リウムの代わりにポリオキシエチレンジステアレートを
用いた以外は実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
比較例2 裏面層の形成においてジオクチルスルフォコハク酸ナ
トリウムの代わりにオクタデシルトリメチルアンモニウ
ムクロライドを用いた以外は実施例5と同様にして感熱
記録体を得た。
比較例3 裏面層の形成においてジオクチルスルフォコハク酸ナ
トリウムの代わりにジメチルアルキル(ヤシ)ベタイン
を用いた以外は実施例6と同様にして感熱記録体を得
た。
比較例4 裏面層の形成において合成スメクタイト粘土(商品
名:スメクトンSA−1)の代わりに、導電性酸化亜鉛
(商品名:導電性酸化亜鉛23−K、白水化学社製)を用
いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例5 実施例1において裏面層にジヘキシルスルフォコハク
酸ナトリウムを添加しなかった以外同様にして感熱記録
体を得た。
上記のようにして得られた各感熱記録体について、下
記の評価試験を行い、得られた結果を第1表に示した。
〔評価試験〕
表面抵抗の測定 感熱記録体裏面層の表面抵抗を常湿条件と低湿条件で
それぞれテラオームメーター(Model,VE−30,川口電機
社製)で測定し、結果を第1表に示した。
なお、常湿と低湿の条件は次の通りである。
常湿条件:20℃,60%RH 低湿条件:20℃,20%RH 記録適性 ビデオプリンター(SCT−P−60,三菱電機社製)で常
湿条件と低湿条件で記録して通・排紙適性を評価し、得
られた記録像の記録濃度をマクベス濃度計(RD−914,マ
クベス社製)て測定した結果を第1表に示した。
なお表中の通紙及び排紙適性の評価基準は以下の通り
とした。
◎:摩擦帯電による通紙・排紙トラブルが全く無く極め
て優れている。
○:実用面のトラブルは無く良好。
×:摩擦帯電によって記録体がファクシミリに張りつき
トラブルが発生した。
均一性 裏面層の均一性については以下の基準で評価した。
◎:均一性が極めて優れている。
○:実用的には良好。
×:ハジキを生じ不均一で外観不良。
「効果」 第1表の結果から明らかなように、本発明の感熱記録
体はいずれも裏面層の塗布面が極めて均一で外部環境変
化に影響されず、安定した記録適性を有していた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−171283(JP,A) 特開 平2−214689(JP,A) 特開 平2−139279(JP,A) 特開 平2−72992(JP,A) 特開 昭51−40409(JP,A) 特開 昭63−185676(JP,A) 特開 昭59−148693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に無色又は淡色の塩基性染料と、該
    塩基性染料と反応する呈色剤を含有する感熱記録層を設
    けた感熱記録体において、該感熱記録体の裏面にスメク
    タイト粘土及び/又はヘクトライト粘土並びに、アニオ
    ン性界面活性剤を含有する層を設けたことを特徴とする
    感熱記録体。
  2. 【請求項2】支持体がプラスチックフィルム又は合成紙
    である請求項(1)記載の感熱記録体。
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