JP2814163B2 - 容器詰早炊米とその製法 - Google Patents
容器詰早炊米とその製法Info
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- JP2814163B2 JP2814163B2 JP4155891A JP15589192A JP2814163B2 JP 2814163 B2 JP2814163 B2 JP 2814163B2 JP 4155891 A JP4155891 A JP 4155891A JP 15589192 A JP15589192 A JP 15589192A JP 2814163 B2 JP2814163 B2 JP 2814163B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温(約10〜30
℃)で6か月以上の保存が可能であり、しかもおいしく
賞味できる容器詰早炊米とその製法に関する。
℃)で6か月以上の保存が可能であり、しかもおいしく
賞味できる容器詰早炊米とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】米の炊
飯には時間がかかる(約30分)が、これは生米中の澱
粉がほとんどα化しておらず、また生米の含水量が約1
5重量%(以下単に%と表わす。)と少ないことが原因
である。そこで従来より、米中の澱粉を少なくとも数%
以上α化して含水量を高めてあり炊飯時間を短縮でき
る、いわゆる早炊米については多くのものが知られてい
る。しかしそれらのうち、特に風味・食感が良好な含水
量が30〜50重量%程度のものについては、保存中に
細菌が繁殖し易いため、長期保存品とする場合には殺菌
を行う必要がある。しかしながら、含水量が30%以上
の早炊米を完全に殺菌するためには、一般に約120℃
以上の温度で長時間加熱するなど過酷な条件下で殺菌を
行う必要があるが、どうしても米本来の風味・食感が失
われてしまうという問題があった。
飯には時間がかかる(約30分)が、これは生米中の澱
粉がほとんどα化しておらず、また生米の含水量が約1
5重量%(以下単に%と表わす。)と少ないことが原因
である。そこで従来より、米中の澱粉を少なくとも数%
以上α化して含水量を高めてあり炊飯時間を短縮でき
る、いわゆる早炊米については多くのものが知られてい
る。しかしそれらのうち、特に風味・食感が良好な含水
量が30〜50重量%程度のものについては、保存中に
細菌が繁殖し易いため、長期保存品とする場合には殺菌
を行う必要がある。しかしながら、含水量が30%以上
の早炊米を完全に殺菌するためには、一般に約120℃
以上の温度で長時間加熱するなど過酷な条件下で殺菌を
行う必要があるが、どうしても米本来の風味・食感が失
われてしまうという問題があった。
【0003】したがって、常温で6か月以上も保存が可
能な殺菌品でありながら、米本来の風味・食感を有して
いる早炊米はいまだ得られていないのが現状である。す
なわち、従来、早炊米を製する技術としては、特開昭6
0−87742号に、高周波加熱と流体加熱を組み合わ
せて水に浸漬した米を65〜90℃の温度で加熱殺菌す
るという技術が開示されているが、65〜90℃といっ
た低温殺菌では、たとえ高周波加熱と流体加熱を組み合
わせても完全殺菌することはできず、室温で3か月程度
の保存が限度の早炊米が得られる程度であった。また、
特開平3−53856号には、pHを3.5〜6に低下
させ水分を35〜47%にした米を密封包装し、80〜
110℃で加熱するという技術が開示されているが、米
は有機酸などによりpHが下げられているため、どうし
ても風味の劣化は避けられない。
能な殺菌品でありながら、米本来の風味・食感を有して
いる早炊米はいまだ得られていないのが現状である。す
なわち、従来、早炊米を製する技術としては、特開昭6
0−87742号に、高周波加熱と流体加熱を組み合わ
せて水に浸漬した米を65〜90℃の温度で加熱殺菌す
るという技術が開示されているが、65〜90℃といっ
た低温殺菌では、たとえ高周波加熱と流体加熱を組み合
わせても完全殺菌することはできず、室温で3か月程度
の保存が限度の早炊米が得られる程度であった。また、
特開平3−53856号には、pHを3.5〜6に低下
させ水分を35〜47%にした米を密封包装し、80〜
110℃で加熱するという技術が開示されているが、米
は有機酸などによりpHが下げられているため、どうし
ても風味の劣化は避けられない。
【0004】さらに、早炊米ではないが、特開平3−9
8542号には、米本来の風味を損なうことなく無菌米
飯を得ることを目的として、米を105〜120℃の温
度で炊飯する技術が開示されている。しかしながら、こ
の105〜120℃という加熱条件を単に早炊米の殺菌
に適用しても完全殺菌はなし得ない。すなわち、特開平
3−98542号の米飯とは、いわゆる炊飯米のことで
あり、その含水量は通常60%以上と多いため殺菌し易
いが、含水量が30〜50%程度の早炊米は、これに比
べて格段に殺菌しにくいからである。また、105〜1
20℃の温度で早炊米を殺菌すると焦げ臭が生ずるとい
った問題点もある。すなわち、一般に食品は105℃を
越える温度で加熱すると焦げを生ずるが、特に、米飯な
どに比べて含水量の少ない早炊米については、その表面
部に焦げが生じやすいからである。
8542号には、米本来の風味を損なうことなく無菌米
飯を得ることを目的として、米を105〜120℃の温
度で炊飯する技術が開示されている。しかしながら、こ
の105〜120℃という加熱条件を単に早炊米の殺菌
に適用しても完全殺菌はなし得ない。すなわち、特開平
3−98542号の米飯とは、いわゆる炊飯米のことで
あり、その含水量は通常60%以上と多いため殺菌し易
いが、含水量が30〜50%程度の早炊米は、これに比
べて格段に殺菌しにくいからである。また、105〜1
20℃の温度で早炊米を殺菌すると焦げ臭が生ずるとい
った問題点もある。すなわち、一般に食品は105℃を
越える温度で加熱すると焦げを生ずるが、特に、米飯な
どに比べて含水量の少ない早炊米については、その表面
部に焦げが生じやすいからである。
【0005】本発明は以上の問題点を克服し、常温で6
か月以上の保存が可能であり、しかもおいしく賞味でき
る容器詰早炊米とその製法を提供することを目的とす
る。
か月以上の保存が可能であり、しかもおいしく賞味でき
る容器詰早炊米とその製法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の、従
来の早炊米の難点を克服するため種々検討を重ねた結
果、水に浸漬処理後の米を水蒸気加熱する際に一時的に
120℃近くまで昇温加熱した後容器に密封充填し、そ
の後所定温度で加熱殺菌することによってα化澱粉の保
存性が著しく高められ、上記目的が達成されることを見
い出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。
来の早炊米の難点を克服するため種々検討を重ねた結
果、水に浸漬処理後の米を水蒸気加熱する際に一時的に
120℃近くまで昇温加熱した後容器に密封充填し、そ
の後所定温度で加熱殺菌することによってα化澱粉の保
存性が著しく高められ、上記目的が達成されることを見
い出し、この知見に基づき本発明をなすに至った。
【0007】すなわち本発明は、 (1)水浸漬処理後に水切りした米をそのまま一時的に
昇温させる工程を含む水蒸気加熱処理するとともにこの
早炊米を容器詰めし殺菌してある容器詰早炊米であっ
て、製造直後及び保存6か月後において含水量が30〜
50重量%で、澱粉のα化度が80%以上であることを
特徴とする容器詰早炊米、及び (2)水浸漬処理後に水切りした米をそのまま平均温度
90〜100℃で約5〜10分間水蒸気加熱するに際し
て、一時的に105〜120℃に昇温する加熱を行って
澱粉をα化すること、及びこの水蒸気加熱後の早炊米を
容器に充填密封した後95〜105℃で加熱殺菌するこ
とを特徴とする(1)項記載の容器詰早炊米の製法、を
提供するものである。なお、本発明において早炊米と
は、米中の澱粉を少なくとも数%以上α化して含水量を
高めてあり、短時間で炊飯できる加工米をいう。
昇温させる工程を含む水蒸気加熱処理するとともにこの
早炊米を容器詰めし殺菌してある容器詰早炊米であっ
て、製造直後及び保存6か月後において含水量が30〜
50重量%で、澱粉のα化度が80%以上であることを
特徴とする容器詰早炊米、及び (2)水浸漬処理後に水切りした米をそのまま平均温度
90〜100℃で約5〜10分間水蒸気加熱するに際し
て、一時的に105〜120℃に昇温する加熱を行って
澱粉をα化すること、及びこの水蒸気加熱後の早炊米を
容器に充填密封した後95〜105℃で加熱殺菌するこ
とを特徴とする(1)項記載の容器詰早炊米の製法、を
提供するものである。なお、本発明において早炊米と
は、米中の澱粉を少なくとも数%以上α化して含水量を
高めてあり、短時間で炊飯できる加工米をいう。
【0008】本発明の容器詰早炊米は、製造直後の澱粉
のα化度が80%以上、好ましくは90%以上である。
本発明の容器詰早炊米は、製造後6か月保存後の澱粉の
α化度が80%以上に維持され、製造後6か月以上も風
味が良好である。ここで、保存6か月後において含水量
が30〜50重量%で、澱粉のα化度が80%以上であ
るとは、保存後の米の品質を表わすものである。したが
って保存期間は問題ではなく、製造直後のものも本発明
の早炊米に含まれることはいうまでもない。一般に澱粉
を多く含む食品については、澱粉のα化度が高いほど風
味が良好なので、本発明の容器詰早炊米が長期保存後で
80%以上のα化度を保っているということは、長期間
保存しても風味が良好であることを意味する。なお、澱
粉のα化度が80%以上とは、米に含まれる全澱粉の8
0%以上がα化しているということである。また、本発
明に用いる米は、うるち米、もち米などその種類は問わ
ない。
のα化度が80%以上、好ましくは90%以上である。
本発明の容器詰早炊米は、製造後6か月保存後の澱粉の
α化度が80%以上に維持され、製造後6か月以上も風
味が良好である。ここで、保存6か月後において含水量
が30〜50重量%で、澱粉のα化度が80%以上であ
るとは、保存後の米の品質を表わすものである。したが
って保存期間は問題ではなく、製造直後のものも本発明
の早炊米に含まれることはいうまでもない。一般に澱粉
を多く含む食品については、澱粉のα化度が高いほど風
味が良好なので、本発明の容器詰早炊米が長期保存後で
80%以上のα化度を保っているということは、長期間
保存しても風味が良好であることを意味する。なお、澱
粉のα化度が80%以上とは、米に含まれる全澱粉の8
0%以上がα化しているということである。また、本発
明に用いる米は、うるち米、もち米などその種類は問わ
ない。
【0009】本発明の容器詰早炊米は前記(2)項の製
法により製造される。容器詰早炊米を製するに際し、ま
ず米の水漬を行う。米は常法に従い、精白された生米を
用い、水漬時間は1〜3時間程度が適当である。次に水
から引き上げ、水切りをした米を水蒸気加熱する。水蒸
気加熱は平均温度約90〜100℃で約5〜10分間行
うのが適当であるが、一時的に105〜120℃で加温
する。この昇温加熱時間は約0.5〜2分間が好まし
い。
法により製造される。容器詰早炊米を製するに際し、ま
ず米の水漬を行う。米は常法に従い、精白された生米を
用い、水漬時間は1〜3時間程度が適当である。次に水
から引き上げ、水切りをした米を水蒸気加熱する。水蒸
気加熱は平均温度約90〜100℃で約5〜10分間行
うのが適当であるが、一時的に105〜120℃で加温
する。この昇温加熱時間は約0.5〜2分間が好まし
い。
【0010】本発明においては、米の水蒸気加熱中に1
00〜120℃での一時的な加熱工程がないと、米の澱
粉を十分にα化することができない。また、100〜1
20℃で長時間加熱すると米中の澱粉粒(澱粉を貯蔵す
る細胞)が崩壊してしまうし、焦げ臭が生ずる。本発明
において、水蒸気加熱は連続式あるいはバッチ式のスチ
ーマー(蒸し機)を用いて行えばよい。以上の条件で早
炊米を製すると、15%程度であった米の含水量を30
〜50%に高めることができ、ほぼ0%であった澱粉の
α化度を80%以上に高めることができる。また得られ
た早炊米は澱粉粒がほとんど崩壊していないため、製造
後6か月以上も澱粉のα化度80%以上を保ち得るもの
である。
00〜120℃での一時的な加熱工程がないと、米の澱
粉を十分にα化することができない。また、100〜1
20℃で長時間加熱すると米中の澱粉粒(澱粉を貯蔵す
る細胞)が崩壊してしまうし、焦げ臭が生ずる。本発明
において、水蒸気加熱は連続式あるいはバッチ式のスチ
ーマー(蒸し機)を用いて行えばよい。以上の条件で早
炊米を製すると、15%程度であった米の含水量を30
〜50%に高めることができ、ほぼ0%であった澱粉の
α化度を80%以上に高めることができる。また得られ
た早炊米は澱粉粒がほとんど崩壊していないため、製造
後6か月以上も澱粉のα化度80%以上を保ち得るもの
である。
【0011】次に、この早炊米を容器に充填密封する。
用いる容器は、細菌等の侵入を防ぎ得るものであり、そ
の形態は制限はない。望ましくは空気不透過性を有する
ものがよく、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹
脂製の容器(袋)、これに金属箔を組み合わせた容器、
あるいは金属缶などが好ましいものとしてあげられる。
一つの容器に対する早炊米の充填量は後の加熱殺菌工程
での殺菌効率の面から適宜に定められる。この場合、容
器に早炊米と一緒に脱酸素剤を封入しておけば、早炊米
に含まれる脂肪分の酸化を防止でき、風味の低下を防げ
るので好ましい。次に、この容器詰の早炊米を殺菌する
には、湯槽あるいは加圧加熱殺菌機等を用いて95〜1
05℃に加熱して行う。殺菌時間は早炊米の充填量等に
よって異なるが、20〜40分程度が適当である。な
お、95〜105℃という比較的低温で殺菌するのは、
澱粉粒を壊さず、また焦げや褐変が生じないようにする
ためである。この殺菌工程によって早炊米は完全殺菌さ
れ、早炊米1g中の細菌数が10個以下という実質的な
無菌状態となる。
用いる容器は、細菌等の侵入を防ぎ得るものであり、そ
の形態は制限はない。望ましくは空気不透過性を有する
ものがよく、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹
脂製の容器(袋)、これに金属箔を組み合わせた容器、
あるいは金属缶などが好ましいものとしてあげられる。
一つの容器に対する早炊米の充填量は後の加熱殺菌工程
での殺菌効率の面から適宜に定められる。この場合、容
器に早炊米と一緒に脱酸素剤を封入しておけば、早炊米
に含まれる脂肪分の酸化を防止でき、風味の低下を防げ
るので好ましい。次に、この容器詰の早炊米を殺菌する
には、湯槽あるいは加圧加熱殺菌機等を用いて95〜1
05℃に加熱して行う。殺菌時間は早炊米の充填量等に
よって異なるが、20〜40分程度が適当である。な
お、95〜105℃という比較的低温で殺菌するのは、
澱粉粒を壊さず、また焦げや褐変が生じないようにする
ためである。この殺菌工程によって早炊米は完全殺菌さ
れ、早炊米1g中の細菌数が10個以下という実質的な
無菌状態となる。
【0012】本発明を実施するのに用いられる装置の一
例として連続スチーマーを図面に従って説明する。図1
はこの連続スチーマーの模式図であり、図中1はスパイ
ラルコンベア2を有する加熱処理器である。3は加熱処
理器1に米4を供給する供給部であり、加熱処理器中を
米はスパイラルコンベア2により前方に送られる。5は
水蒸気加熱されて得られた早炊米である。加熱処理器1
には水蒸気が導入されて加熱される。図中6はこの水蒸
気の導入口であり、例えば120℃の水蒸気が導入され
ると(A)、(B)、(C)の帯域において、(A)は
温度約90℃以上120℃未満の帯域、(B)は約12
0℃の帯域、(C)は(A)と同じ約90℃以上120
℃未満の帯域とできる。
例として連続スチーマーを図面に従って説明する。図1
はこの連続スチーマーの模式図であり、図中1はスパイ
ラルコンベア2を有する加熱処理器である。3は加熱処
理器1に米4を供給する供給部であり、加熱処理器中を
米はスパイラルコンベア2により前方に送られる。5は
水蒸気加熱されて得られた早炊米である。加熱処理器1
には水蒸気が導入されて加熱される。図中6はこの水蒸
気の導入口であり、例えば120℃の水蒸気が導入され
ると(A)、(B)、(C)の帯域において、(A)は
温度約90℃以上120℃未満の帯域、(B)は約12
0℃の帯域、(C)は(A)と同じ約90℃以上120
℃未満の帯域とできる。
【0013】
【作用】本発明の容器詰早炊米が製造後6か月保存後も
澱粉のα化度80%以上を保ち得る理由として、早炊米
中の澱粉粒の崩壊がほとんど起らず、きれいな澱粉粒中
に澱粉が保持されているためと考えられる。すなわち、
本発明の早炊米と従来の早炊米について、米粒の切断面
を電子顕微鏡で観察したところ、従来の早炊米は、円形
断面の外周近傍の澱粉粒が崩壊し糊状になっていること
が認められた。これに対し、本発明の早炊米の米粒の円
形断面には全面にわたってきれいな澱粉粒の存在が確認
され外周近傍の澱粉粒の崩壊は零に近い。この電子顕微
鏡の観察結果は、次のような本発明の早炊米の優れた作
用を可能にする。米に含まれる澱粉は、澱粉粒中に存在
するが、米を蒸したり炊いたりすると、澱粉がα化する
とともに、通常、澱粉粒が崩壊し、中から澱粉が流出す
る。澱粉粒から流出したα化澱粉は時間がたつと徐々に
β化するが、澱粉粒から流出していないα化澱粉は時間
がたってもβ化し難いとされている。一方、α化した澱
粉は、含水量30〜70%の条件下で最もβ化し易いと
されている。したがって、従来の含水量が30〜50%
の早炊米についても、製した直後はたとえα化度が80
%以上となっていても、澱粉粒が崩壊しているため、数
週間保存後には70%程度のα化度まで低下してしま
う。
澱粉のα化度80%以上を保ち得る理由として、早炊米
中の澱粉粒の崩壊がほとんど起らず、きれいな澱粉粒中
に澱粉が保持されているためと考えられる。すなわち、
本発明の早炊米と従来の早炊米について、米粒の切断面
を電子顕微鏡で観察したところ、従来の早炊米は、円形
断面の外周近傍の澱粉粒が崩壊し糊状になっていること
が認められた。これに対し、本発明の早炊米の米粒の円
形断面には全面にわたってきれいな澱粉粒の存在が確認
され外周近傍の澱粉粒の崩壊は零に近い。この電子顕微
鏡の観察結果は、次のような本発明の早炊米の優れた作
用を可能にする。米に含まれる澱粉は、澱粉粒中に存在
するが、米を蒸したり炊いたりすると、澱粉がα化する
とともに、通常、澱粉粒が崩壊し、中から澱粉が流出す
る。澱粉粒から流出したα化澱粉は時間がたつと徐々に
β化するが、澱粉粒から流出していないα化澱粉は時間
がたってもβ化し難いとされている。一方、α化した澱
粉は、含水量30〜70%の条件下で最もβ化し易いと
されている。したがって、従来の含水量が30〜50%
の早炊米についても、製した直後はたとえα化度が80
%以上となっていても、澱粉粒が崩壊しているため、数
週間保存後には70%程度のα化度まで低下してしま
う。
【0014】これに対し、本発明の容器詰早炊米は、澱
粉粒の多くが崩壊していないため、製造後6か月以上保
存しても澱粉のα化度を80%以上に保つことができ
る。また、水蒸気加熱後の早炊米の澱粉粒の多くが崩壊
していないので、これを容器に完全密封して95〜10
5℃といった比較的低温で完全殺菌が可能になると考え
られる。すなわち、澱粉粒が崩壊し、中から澱粉が流出
すると、澱粉の成分であるアミロースやアミロペクチン
などの多糖類の分子が分散する。分散したアミロースや
アミロペクチンは、いわば裸の状態であり、細菌の栄養
源となり易く、細菌の増殖を促す。また、アミロースや
アミロペクチンが、早炊米中に存在する細菌を熱から保
護するためか、通常120℃以上に加熱しなければ完全
殺菌できないのである。ところが、本発明の早炊米は、
澱粉粒の多くが崩壊していないため、細菌が繁殖し難
く、また細菌に熱が伝わり易いため、105℃以下の比
較的低温での加熱で完全殺菌が可能になったものと思わ
れる。
粉粒の多くが崩壊していないため、製造後6か月以上保
存しても澱粉のα化度を80%以上に保つことができ
る。また、水蒸気加熱後の早炊米の澱粉粒の多くが崩壊
していないので、これを容器に完全密封して95〜10
5℃といった比較的低温で完全殺菌が可能になると考え
られる。すなわち、澱粉粒が崩壊し、中から澱粉が流出
すると、澱粉の成分であるアミロースやアミロペクチン
などの多糖類の分子が分散する。分散したアミロースや
アミロペクチンは、いわば裸の状態であり、細菌の栄養
源となり易く、細菌の増殖を促す。また、アミロースや
アミロペクチンが、早炊米中に存在する細菌を熱から保
護するためか、通常120℃以上に加熱しなければ完全
殺菌できないのである。ところが、本発明の早炊米は、
澱粉粒の多くが崩壊していないため、細菌が繁殖し難
く、また細菌に熱が伝わり易いため、105℃以下の比
較的低温での加熱で完全殺菌が可能になったものと思わ
れる。
【0015】以上のように、本発明の容器詰早炊米は、
完全殺菌して細菌数が1g中に10個以下という実質的
な無菌状態にしてあるので、6か月以上常温で保存して
も腐敗等の心配の全くないものである。
完全殺菌して細菌数が1g中に10個以下という実質的
な無菌状態にしてあるので、6か月以上常温で保存して
も腐敗等の心配の全くないものである。
【0016】
【実施例】次に本発明を試験例及び実施例に基づきさら
に詳細に説明する。なお下記例における試験方法は次の
とおりである。米の含水量の測定は、赤外線水分計(ケ
ット社製、熱源400℃)を用い、測定時間30分の条
件で行った。澱粉のα化度の測定は、薬局方アミラーゼ
を用いた酵素法によった。細菌数の測定は、混釈平板培
養法によった。その際培地は標準寒天培地(栄研化学
(株)製)を用い、35℃で2日間培養した。
に詳細に説明する。なお下記例における試験方法は次の
とおりである。米の含水量の測定は、赤外線水分計(ケ
ット社製、熱源400℃)を用い、測定時間30分の条
件で行った。澱粉のα化度の測定は、薬局方アミラーゼ
を用いた酵素法によった。細菌数の測定は、混釈平板培
養法によった。その際培地は標準寒天培地(栄研化学
(株)製)を用い、35℃で2日間培養した。
【0017】試験例1 精米済みのうるち米(含水量約15%)を水に約2時間
浸漬後水切りを行う。次いでこれを図1に示す連続スチ
ーマーを用いて約9分間加熱した。その際導入口6から
スチーマーに吹き込む水蒸気の温度を5通りに変化させ
て5種類の未殺菌早炊米を得た。それぞれの未殺菌早炊
米を真空冷却機で30℃以下に冷却した後ポリエチレン
製の袋に150gずつ充填密封後、加圧加熱殺菌機を用
いて105℃で30分間の殺菌を行い、5種類の容器詰
早炊米(試料)を得た。それぞれの試料の澱粉のα化度
及び試料1g中の細菌数を測定した。次いでそれぞれの
試料を約20℃で6か月間保存した後、澱粉のα化度及
び試料1g中の細菌数を測定した。その結果を表1に示
した。
浸漬後水切りを行う。次いでこれを図1に示す連続スチ
ーマーを用いて約9分間加熱した。その際導入口6から
スチーマーに吹き込む水蒸気の温度を5通りに変化させ
て5種類の未殺菌早炊米を得た。それぞれの未殺菌早炊
米を真空冷却機で30℃以下に冷却した後ポリエチレン
製の袋に150gずつ充填密封後、加圧加熱殺菌機を用
いて105℃で30分間の殺菌を行い、5種類の容器詰
早炊米(試料)を得た。それぞれの試料の澱粉のα化度
及び試料1g中の細菌数を測定した。次いでそれぞれの
試料を約20℃で6か月間保存した後、澱粉のα化度及
び試料1g中の細菌数を測定した。その結果を表1に示
した。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、試料2〜4は製造直後6か月保
存後も澱粉のα化度80%以上を保っており、スチーマ
ーに吹き込む水蒸気の温度は100〜120℃が好まし
いことがわかる。すなわち、一時的に100〜120℃
に昇温する水蒸気加熱を行うことにより、6か月保存後
も澱粉のα化度80%以上を保ち得る風味の良好な早炊
米を得ることができることがわかる。
存後も澱粉のα化度80%以上を保っており、スチーマ
ーに吹き込む水蒸気の温度は100〜120℃が好まし
いことがわかる。すなわち、一時的に100〜120℃
に昇温する水蒸気加熱を行うことにより、6か月保存後
も澱粉のα化度80%以上を保ち得る風味の良好な早炊
米を得ることができることがわかる。
【0020】試験例2 精米済みのうるち米(含水量約15%)を水に約2時間
浸漬後水切りを行う。次いでこれを試験例1と同じ連続
スチーマーを用いて約9分間加熱した。この際導入口6
からスチーマーに吹き込む水蒸気の温度は110℃とし
た。得られた未殺菌早炊米を真空冷却機で30℃以下に
冷却した後ポリエチレン製の袋に150gずつ充填密封
した後、加圧加熱殺菌機を用いて殺菌を行った。その際
殺菌温度を4通りに変化させて、4種類の容器詰早炊米
の試料を得た。なお殺菌時間はすべて30分である。こ
うして得られた上記4種類の試料及び未殺菌品の澱粉の
α化度、さらに試料1g中の細菌数を測定した。さらに
上記5種類の試料を約20℃で6か月間保存した後、澱
粉のα化度及び細菌数を測定した。その結果を表2に示
した。
浸漬後水切りを行う。次いでこれを試験例1と同じ連続
スチーマーを用いて約9分間加熱した。この際導入口6
からスチーマーに吹き込む水蒸気の温度は110℃とし
た。得られた未殺菌早炊米を真空冷却機で30℃以下に
冷却した後ポリエチレン製の袋に150gずつ充填密封
した後、加圧加熱殺菌機を用いて殺菌を行った。その際
殺菌温度を4通りに変化させて、4種類の容器詰早炊米
の試料を得た。なお殺菌時間はすべて30分である。こ
うして得られた上記4種類の試料及び未殺菌品の澱粉の
α化度、さらに試料1g中の細菌数を測定した。さらに
上記5種類の試料を約20℃で6か月間保存した後、澱
粉のα化度及び細菌数を測定した。その結果を表2に示
した。
【0021】
【表2】
【0022】試料8、9、10は製造直後も6か月保存
後も実質的無菌状態であることから、殺菌温度は95℃
以上とすることが必要なことがわかる。ただし、105
℃を越える温度で殺菌すると焦げ臭を生ずるので好まし
くない。
後も実質的無菌状態であることから、殺菌温度は95℃
以上とすることが必要なことがわかる。ただし、105
℃を越える温度で殺菌すると焦げ臭を生ずるので好まし
くない。
【0023】実施例1 精米済みのうるち米(含水量約15%)を水に約2時間
浸漬後水切りを行う。これを図1の連続スチーマーの供
給部3に供給し、導入口6から120℃の水蒸気を導入
し約9分間加熱した。この時の図中(A)、(B)、
(C)の帯域の加熱条件は次のように設定された。 (B)の帯域・・・・温度約100℃以上120℃未
満。米は約1.5分間で通過する。 (A)+(C)の帯域・・温度約90℃以上約100℃
未満。米は約7.5分間で通過する。 連続式スチーマーから排出された早炊米5を真空冷却機
で急速冷却し、品温を約30度以下にした。このように
して得られた早炊米の含水量は約36%、α化度は約9
2%であった。この早炊米をポリエチレン製の袋に1k
gずつ充填し、脱酸素剤(三菱瓦斯化学(株)製)を入
れて密封した。次いで、この容器密封米を加圧加熱殺菌
機を用いて105℃25分間の殺菌を行った。製した直
後の容器詰早炊米は、含水量約36%、α化度約96%
であり、細菌は全く検出されなかった。また、同量の水
とともに電気炊飯器で約16分間加熱調理し、試食して
みたところ、風味・食感ともに極めて良好であった。製
造後約20℃の温度下で6か月間保存した容器詰早炊米
は、含水量約32%、α化度約87%であり、細菌は全
く検出されなかった。また、同量の水とともに電気炊飯
器で約16分間加熱調理し、試食してみたところ、風味
・食感ともに、製した直後のものと何ら異ならなかっ
た。
浸漬後水切りを行う。これを図1の連続スチーマーの供
給部3に供給し、導入口6から120℃の水蒸気を導入
し約9分間加熱した。この時の図中(A)、(B)、
(C)の帯域の加熱条件は次のように設定された。 (B)の帯域・・・・温度約100℃以上120℃未
満。米は約1.5分間で通過する。 (A)+(C)の帯域・・温度約90℃以上約100℃
未満。米は約7.5分間で通過する。 連続式スチーマーから排出された早炊米5を真空冷却機
で急速冷却し、品温を約30度以下にした。このように
して得られた早炊米の含水量は約36%、α化度は約9
2%であった。この早炊米をポリエチレン製の袋に1k
gずつ充填し、脱酸素剤(三菱瓦斯化学(株)製)を入
れて密封した。次いで、この容器密封米を加圧加熱殺菌
機を用いて105℃25分間の殺菌を行った。製した直
後の容器詰早炊米は、含水量約36%、α化度約96%
であり、細菌は全く検出されなかった。また、同量の水
とともに電気炊飯器で約16分間加熱調理し、試食して
みたところ、風味・食感ともに極めて良好であった。製
造後約20℃の温度下で6か月間保存した容器詰早炊米
は、含水量約32%、α化度約87%であり、細菌は全
く検出されなかった。また、同量の水とともに電気炊飯
器で約16分間加熱調理し、試食してみたところ、風味
・食感ともに、製した直後のものと何ら異ならなかっ
た。
【0024】実施例2 精米済みのもち米(含水量約15%)を水に約3時間浸
漬後水切りを行う。これを実施例1と同様の連続スチー
マーを用いて約7分間加熱を行った。すなわちスパイラ
ルコンベア2を実施例1よりも少し速く回転させてスチ
ーマー中を米が約7分間で通過するように調整した。ま
た、導入口6からスチーマー中に吹き込む水蒸気の温度
は110℃とした。この結果、スチーマー中の(B)の
帯域(約100℃以上110℃未満)を米は約1分間で
通過し、(A)と(C)の帯域は約90℃以上約100
℃未満であり、約6分間で通過した。米の排出温度は約
90℃であった。連続式スチーマーから排出された早炊
米を真空冷却機で急速冷却し、品温を約30℃以下にす
る。こうして得られた早炊米の含水量は約41%、α化
度は約90%であった。この早炊米をポリエチレン製の
袋に150gずつ充填し、脱酸素剤(三菱瓦斯化学
(株)製)を入れて密封し、加圧加熱殺菌機を用いて1
02℃30分間の殺菌を行った。製した直後の容器詰早
炊米は、含水量約41%、α化度約92%であり、細菌
は全く検出されなかった。また、早炊米に対して約50
%の量の小豆の茹汁と少量の茹小豆とともに、電子レン
ジ(600W)3分間加熱調理して赤飯を製し試食して
みたところ、風味・食感ともに、極めて良好であった。
製造後約20℃の温度下で6か月間保存したこの容器詰
早炊米は、含水量約35%、α化度約86%であり、細
菌は全く検出されなかった。また、早炊米に対して約5
0%の量の小豆の茹汁と少量の茹小豆とともに、電子レ
ンジ(600W)3分間加熱調理して赤飯を製し試食し
てみたところ、風味・食感ともに、風味・食感ともに、
製した直後のものと何ら異ならなかった。
漬後水切りを行う。これを実施例1と同様の連続スチー
マーを用いて約7分間加熱を行った。すなわちスパイラ
ルコンベア2を実施例1よりも少し速く回転させてスチ
ーマー中を米が約7分間で通過するように調整した。ま
た、導入口6からスチーマー中に吹き込む水蒸気の温度
は110℃とした。この結果、スチーマー中の(B)の
帯域(約100℃以上110℃未満)を米は約1分間で
通過し、(A)と(C)の帯域は約90℃以上約100
℃未満であり、約6分間で通過した。米の排出温度は約
90℃であった。連続式スチーマーから排出された早炊
米を真空冷却機で急速冷却し、品温を約30℃以下にす
る。こうして得られた早炊米の含水量は約41%、α化
度は約90%であった。この早炊米をポリエチレン製の
袋に150gずつ充填し、脱酸素剤(三菱瓦斯化学
(株)製)を入れて密封し、加圧加熱殺菌機を用いて1
02℃30分間の殺菌を行った。製した直後の容器詰早
炊米は、含水量約41%、α化度約92%であり、細菌
は全く検出されなかった。また、早炊米に対して約50
%の量の小豆の茹汁と少量の茹小豆とともに、電子レン
ジ(600W)3分間加熱調理して赤飯を製し試食して
みたところ、風味・食感ともに、極めて良好であった。
製造後約20℃の温度下で6か月間保存したこの容器詰
早炊米は、含水量約35%、α化度約86%であり、細
菌は全く検出されなかった。また、早炊米に対して約5
0%の量の小豆の茹汁と少量の茹小豆とともに、電子レ
ンジ(600W)3分間加熱調理して赤飯を製し試食し
てみたところ、風味・食感ともに、風味・食感ともに、
製した直後のものと何ら異ならなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明の容器詰早炊米は、含水量が30
〜50重量%で製造後6か月保存後の澱粉のα化度が8
0%以上なので、常温で6か月もの保存が可能であり、
風味・食感ともに良好である。本発明の容器詰早炊米の
製法によれば、含水量が30〜50重量%で製造後6か
月保存後の澱粉のα化度が80%以上の容器詰早炊米を
製することができる。また、105℃以下で殺菌するの
で焦げや焦げ臭、褐変を生ずる心配もない。
〜50重量%で製造後6か月保存後の澱粉のα化度が8
0%以上なので、常温で6か月もの保存が可能であり、
風味・食感ともに良好である。本発明の容器詰早炊米の
製法によれば、含水量が30〜50重量%で製造後6か
月保存後の澱粉のα化度が80%以上の容器詰早炊米を
製することができる。また、105℃以下で殺菌するの
で焦げや焦げ臭、褐変を生ずる心配もない。
【図1】本発明の実施に用いられる連続式スチーマーの
模式図である。
模式図である。
1 加熱処理器 2 スパイラルコンベア 3 供給部 4 水切り後の米 5 早炊米 6 水蒸気 (A)、(C) 温度約90℃以上約120℃未満の帯
域 (B) 約120℃の帯域
域 (B) 約120℃の帯域
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10
Claims (2)
- 【請求項1】 水浸漬処理後に水切りした米をそのまま
一時的に昇温させる工程を含む水蒸気加熱処理するとと
もにこの早炊米を容器詰めし殺菌してある容器詰早炊米
であって、製造直後及び保存6か月後において含水量が
30〜50重量%で、澱粉のα化度が80%以上である
ことを特徴とする容器詰早炊米。 - 【請求項2】 水浸漬処理後に水切りした米をそのまま
平均温度90〜100℃で約5〜10分間水蒸気加熱す
るに際して、一時的に105〜120℃に昇温する加熱
を行って澱粉をα化すること、及びこの水蒸気加熱後の
早炊米を容器に充填密封した後95〜105℃で加熱殺
菌することを特徴とする請求項1記載の容器詰早炊米の
製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155891A JP2814163B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 容器詰早炊米とその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155891A JP2814163B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 容器詰早炊米とその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05316969A JPH05316969A (ja) | 1993-12-03 |
JP2814163B2 true JP2814163B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=15615764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4155891A Expired - Fee Related JP2814163B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 容器詰早炊米とその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814163B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW332186B (en) * | 1995-10-25 | 1998-05-21 | Shinwa Kikai Kk | Manufacturing method for sterile rice package |
JP4990682B2 (ja) * | 2007-05-24 | 2012-08-01 | 中山環境エンジ株式会社 | 調理済包装食品体の保存加熱装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02142442A (ja) * | 1988-11-21 | 1990-05-31 | Ajinomoto Co Inc | 中間水分米及びその製造法 |
JPH0387153A (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-11 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 長期保存可能な包装加工米およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4155891A patent/JP2814163B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05316969A (ja) | 1993-12-03 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |